重たい掲示板

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旧サイトの書き込みの連番は[●●]で表示されております。ご了承ください

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庄司 豊明 投稿日:2016/05/13 14:19

【1593】[1926]講演案内ありがとうございます

先月4/28に母が享年80歳で亡くなり、最近、仕事に復帰したばかりです。
メールで講演のお知らせをいただいているにもかかわらず、出席出来ないことをこの場をおかりして、よろしくお願い申し上げます。
会員番号7791

副島隆彦 投稿日:2016/05/13 10:20

【1592】[1925]皆さん、定例会(講演会)に来てください。

副島隆彦です。 今日は、2016年5月13日(金)です。

私から、再度、来たる5月29日の、私たちの学問道場の定例会(講演会)への参加のお誘い、お願いをします。

 「今日のぼやき」 で、アルル君が、どういう最新の情報と知識を話すことになるかを含めて 宣伝、広告の文を書いています。こっちも読んでください。

 詳細は、以下に貼り付ける 通りです。 場所は、東京の 御茶ノ水の駅の聖橋(ひじりばし)口の改札(東側の改札口。反対の西側は、新宿方向の、御茶ノ水橋口の改札)を出て、大通りを少し南に下って、ニコライ聖堂を、道路の反対側に見ながら、歩いて、少し先を左に折れたところです。 

 この会場が400人ぐらい収容で、私たちには使い易(やす)いです。 文京区民ホール(今は、高層ビルの区役所の中の上のほう)のような、公務員がやっている集会所(ホール)は、「5時前には絶対に終われ。私たちは急いで締めて帰るのだ」とか、「本の販売も、物品販売だから、許さない。公共の場所での営利活動は許さない」とか、勝手な規則を作っている。 だから こういう区民ホール( 今は立派な高層の建物になった)は、本当に使いづらい。

 実際上、こういう区民ホールは、半年前、いや一年間から、「その区に在住の」福祉団体やら、障碍(害)者団体やら、が使用を予(あらかじ)め占拠している。おそらく、こういう福祉団体の会場使用料は、ものすごく安いはずだ。

 こういうことを書くことは、またしても世の中から嫌(きら)われることだ。しかし、私、副島隆彦は、こういうことを書かずにはいられない。  私の「真実暴(あば)き」言論人としての自分の運命を知っている。

 そして、さらに実際上は、 福祉団体と同じぐらい、奇妙な宗教団体が、こういう公共施設のホールやら会議室やらを、どんどん抑えて独占的に使用している。私たちは、これまで12年間、あちこちの市民ホール(かつては公会堂と言った)を使って講演会をやってきたので、その度(たび)に、そういう団体がズラズラと並んで、隣の会場とかを使っていることと出くわしてきた。

 だから上品で気取り屋の他の団体は、お金がかかる普通の会館のホールを使う。そうなると会場使用料が、高い。区民ホールなら15万円から20万円で済むのに、それが2倍ぐらいになる。

 それをさらに最新式のスタジオ式のホール(500人ぐらい収容)とかになると、会場費が100万円もする。とても借りられません。 こういうことを、普通の人たちは知らない。 知らないで生きている。誰も説明する人がいないからだ。
 
 企業勤めのサラリーマンでも、イベントとか展示会とかをやる係り、で 広告・宣伝の部署(総務部=そうむぶ=系だ)で働いている人だけが、こういうことを知っている。世の中は、あまり知られていないことで、誰も書こうとしないことが、たくさんある。

さあ、ようやく 私たちに今度の講演会の詳細を、ちきんと貼り付けます。私の弟子たちは、「申し込みはこちらです」 と、 矢印で示しさえすれば、そこを誰もがクリックする、と信じ込んでいる。

 若者というのはそういう知恵の足りない人たちだ。人間というのは、目の前の記述、情報として、文字と画像(写真)で示さなければ、こういうことをなかなか理解しない。だから私はこのように貼り付けます。

(転載貼り付け始め)

第35 学問道場 主催定例会

『アメリカ名物「トランプ・ポピュリズムの嵐」と最新の世界情勢』

講師:副島隆彦、小澤徹

開催日:2016年5月29日(日)

会場:東京・御茶ノ水「全電通労働会館ホール」

「副島隆彦の学問道場」主催の定例会のお知らせします。会場は東京・「御茶ノ水」駅近くの「全電通労働会館」です。

2016年初めての「学問道場」自力主催講演会です。
 副島隆彦先生が、今話題のアメリカ大統領選挙における「トランプ現象」について語ります。
 前半は早稲田大学理工学部教授・小澤徹(おざわとおる)先生による、「数学と物理学の限界について」の講演です。

どうぞご期待ください。
※この集まりは「副島隆彦の学問道場」会員の方を対象とした定例会です。
それ以外の人の参加費は「特別会費(1Day会員)」という扱いになります。消費税の課税対象ではありません。会員でない人は、この機会に是非、正式会員にもお申し込み下さい。※

・会員のお申し込みに関するご案内は、以下のページにあります↓
https://www.snsi.jp/tops/entry

<<講演会のお申込み方法>>

1.以下の「お申込みフォーム」に必要事項を入力し、最後に「送信する」ボタンを押して(クリックして)下さい。

2.お客様のメールアドレス宛に送信される「返信メール」に従って、ご入金ください。(「『囲む会』会員:4,000円  非会員(1 Day会員):6,000円」)

3.当方でご入金を確認した後で、随時、当日の交通アクセスなどを記載した
「入場券(はがき)」をご住所宛てに郵送します。
(※郵便振替の場合には、銀行よりも2日ほど、入金確認までお時間が掛かります。)

4.あとは当日、この「入場券(はがき)」を会場に忘れずにお持ち下さい。

【参加費について】

参加費(特別会費)は「学問道場の会員:4,000円  非会員(1 Day会員):6,000円」 です。

【ご注意】
※複数人でお申し込みをされた方は、
「各お一人様につき、4,000円(または 6,000円)ずつ」の合計の金額を、お振込み下さい。

【会場について/交通手段】
・「全電通労働会館 ホール」
↓以下のURLをクリックしますと、
↓会場「全電通労働会館」までのアクセスのご案内が出ます。
http://nttbj.itp.ne.jp/0332192211/index.html

(転載貼り付け終わり)

 副島隆彦です。  このような次第です。どうぞ、5月29日(金)の日に、関東圏の人で、時間とお金がある会員たちは集まってください。 大阪や、九州でも学問道場の定例会(講演会)を開いてくれ、という要望があります。 じゅうじゅう理解できるのですが、その会場を設営して準備するために10人ぐらいのスタッフが現地に行かなければいけない。その交通費と宿泊費が出せない。 

 だから、「おい、副島隆彦。私たち会員が、○○県で集まって、県庁所在地で、お前の話を聞きたいので、来てくれ。準備は、こっちでする」というのであれば、私は、弟子を数人連れて、そちらに行きます。 これ以上のあれこれの手順や、準備のことは私は書きません。書いてもどうにもならないからです。

 どうか5月29日に時間があって、「久しぶりに学問道場の会に行ってみるか」という人はいらしてください。会場でお待ちしています。 私、副島隆彦は、会員たちと直接会って年に数回、ご挨拶をすることを大変、大切なことだと思っています。 どうぞ顔を出してください。よろしくお願いします。

 それから、以下 ↓ の ここの [1921 ]番の 「石井利明氏の日清戦争美化論に反論する。日清戦争はしなくても良かった侵略戦争である。投稿者:津谷侑太 2016年5月6日」の 津谷ゆうた君の文章について、である。

 私は、こんなことを書く津谷君を叱(しか)らないといけない。福沢諭吉(ふくざわゆきち)が、どれぐらい偉大な、 日本の幕末から明治時代(1901年に死去。明治天皇の死去は、このあと11年後の1912年。「逝く人二人」(イクヒトフタリ)と覚える。殉死(じぃんし)して自刃した乃木典彦=のぎまれひこ=と共に) を生きた知識人であったか。そのことを 日本人の多くは知らない。 

 さらには、慶応(義塾)大学の卒業生たちも、何も分かっていない。自分の大学の創設者の福沢諭吉が、どれほどの大人物だったかを誰も知らない。「福翁自伝(ふくおうじでん)」と、「学問のすゝめ」を、大学で新入生のときにタダで配られるらしいが、ほとんどの学生は、これらの本の意味が分からない。 自分の人生は、もっと目先のことと、“現在”のことで忙しい。 

 福澤諭吉の思想 の何がそれほどに優れていたのかを、今頃になって、ようやく、日本国民に徹底的に教えるために石井利明君が努力している。今年中には、なんとか、「福澤諭吉とユニテリアン=フリーメイソンの思想」というような本を、「慶応出身者たちよ、何とか、福澤の偉大さを、まずあなたたちが日本国民に先駆けて、分かってください」という趣旨から書いて出版する。 石井君は、そのための細心の努力をしている。

 それを、まだ24,5歳の若造である 津谷ゆうた君が、「長幼の序」も弁(わきま)えず、丁寧に石井君が、津谷君の短慮にたいして、教えてあげたのに、わざと理解しないふりをして、反論している。 反論になっていない。 あちこちに、姑息で、くだらない欺瞞(ぎまん)が、津谷君の文には、見られる。福沢諭吉を「戦争屋」などと呼ぶことを、私、副島隆彦は許さない。

 あるいは、福沢諭吉が、日清戦争をした、とか、そのお金を出した、というようは、おそるべき記述を、津谷君はしている。 一介の市井(しせい)の言論人に過ぎない福澤が、戦争を遂行したり、戦争を賛美して、何かを実行することはできない。福澤は、政府の高官を務めなかった人だ。乞われても、明治政府に入らなかった。そういう人が、ただの戦争屋や、戦争賛美人間になることはない。

 福澤は、自分が嫌った 最高権力者の伊藤博文(いとうひろふみ)とつながってまで、「ハーヴァード大学がら、ユニテリアンの神学者でもある、若手の優秀な4人の教授たちを慶応義塾に招いて」、日本が、当時の世界覇権国である大英帝国の哀(あわ)れて惨(みじ)めな植民地にされないようにと、彼ら、世界最先端のアメリカ知識人たちに、慶応大学で、講義をさせた。 だから福澤は、「我が慶応義塾を東洋のハーヴァード大学とせん」と言ったのだ。

 福澤は、幕末から、幕府の使節の随行員として咸臨丸でのアメリカ行きだけでなく、ヨーロッパにも2回行っている。その途中の、港で、中国と、インドと、エジプトが、イギリス(大英帝国)からの残酷な植民地支配を受けて、それぞれの国王たちがイギリスに屈従して、疲弊しきった国になっていることを十分に知った。だから、当時、勃興していた、新しい国であり、イギリスと対抗して、その植民地から這い上がったアメリカに大いに期待した。

 このことを、私たちは、昨年、石井君と、津谷君も執筆陣として書いた 『ユニテリアン教会=フリーメイソン が 明治日本を 動かした』 (成甲 =せいこう=書房刊、2015年) を11人で苦労して書いて出版した。 この本の重要性を知るひとは、今も少ない。

 津谷君は、以下で、「・・・・発端は十五年前、2001年に遡(さかのぼ)ります。きっかけは安川が朝日新聞に福沢諭吉を批判する記事を載せたのがきっかけでした。安川寿之輔は「福沢諭吉――アジア蔑視()(べつし)広めた思想家」という論説を発表します。・・・」としっかり書いている。

 そして、「・・・『福沢諭吉の真実』(文藝春秋、2004年)を平山洋(ひらやまよう)は出版、平山は「福沢諭吉は清(しん)帝国との戦いを煽ってなどいない。その証拠に日清戦争のときの時事新報の杜説は、全部福沢の弟子による代筆である。(引用者である副島隆彦の割り込み注記。 石川幹明=いしかわきみあき=という時事新報の編集部にいた馬鹿者が書いた勝手なアジア蔑視の暴論だ。このとき福澤諭吉はすでに病床にあった。割り込み注記、終わり)福沢は中国との戦争を望んでいなかったのだ」と書いている。」 と、津谷君は、正確に書いている。

 副島隆彦です。 これでいいのだ。この主張は、私たちの研究員の 庄司まこと研究員が、8年ぐらい目に、ここの今日のぼやきに、「平山洋が正しい。安川寿之輔が、間違いである」と、詳しく説明して書いた。津谷君は、この、自分の先輩研究員の文章を、しっかり読み直しなさに。それから厳しく反省しなさい。くだらない感情論で文章を書かないで、自分が大事にしている、「古賀謹一郎(こがきんいちろう)論」をしっかり完成しなさい。

 私、副島隆彦は、まだたくさん書くことがある。が、今は、時間がない。
女という生き物は、長幼の序、年齢による差別、というのがないようで、アナーキーな生き物のようだ。それに対して、男の世界では、5歳、あついは10歳も年齢が違うと、その年齢の差、人生経験の差を重視して、先輩の考えを尊重し、先輩後輩の上下(じょうげ)のけじめ、を大切にする生き物だ。 

 あれこれ、バカな、自分でも自覚がある、歪んだ性格に陥る前に、まじめにこつこつと書く、ということを今はしなさい。石井利明くんに、津谷くんは、謝罪と反省の文(メール)を書きなさい。 学問道場の先生としての副島隆彦からの 津谷君への教育、指図 です。 いうことを聞きなさい。

副島隆彦 記  

澤田正典 投稿日:2016/05/12 20:20

【1591】[1924]地震と火山爆発は同じ8

 会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年5月12日です.

 副島先生と学問道場の会員の皆様に心から感謝申し上げます.

 ここまでに,断層は地震のエネルギー源ではないこと,地殻内部で発生する核爆発が地震の原因であること,自然地震に見せかけて人工地震が起こされている強い疑いが存在することについて述べてきました.

 人工地震,地震兵器という言葉がかなり普及してきており,多くの日本人も直感的に,人工地震の可能性について「ひょっとしたら・・・」を感じている状態になってきました.人工地震は社会工学兵器ですから日本人を騙すことが目的ですので,これからも騙し続けることができるのかどうかが重要な鍵になるわけです.

 既に,断層が地震のエネルギーの発生源ではないことが明らかですから,現在の地震学が主流とする弾性反発説は基本的に破綻していることは,地震学者でも薄々,わかってしまっています.日本人も相当多くの人たちが,地震学の嘘に気付きつつあります.

 そこで,とある善良そうな,何も知らない(かどうかは正直わからないけれど)人相の良さそうな地震学者にスポットライトを当てて,その地震学者に,ある程度の精度で十分だから,これから地震が起きる疑いが大きいところはどこなのかを,なんとか特集とかのテレビ特番でしゃべらせます.その後で,その予測した場所で,よろしそうなタイミングを見計らって,人工地震を起爆してしまえというシナリオを描いたのです.(なるべく自然地震に近い地震波を作りたいところですね.できるのかな?)

 これが上手くいけば,「地震予知大成功!!!」ということにできて,ますます日本人を間違いだらけの地震学で騙し続けることもできるし,間違いだらけの地震学を一時的であれ蘇生できるし,それらが良いカムフラージュとなるから,従来の予定通り,もっともっとバンバン,人工地震と人工火山爆発で日本列島と日本人を木っ端微塵にして皆殺しにしてやれるぞという,馬鹿馬鹿しいプランも実行に移されるわけです.

 当然,この若手の地震学者は使い捨てです.なぜなら,これからも予知できない人工地震が沢山,用意されているからです.そんな地震が一発でも起きたら即,この地震学者は信用を失ってお払い箱となります.だから東大地震研究所が,今回の九州大地震で,出てこなくて,違う大学の,初めて顔を見るような地震学者さんが,九州大地震の直後から,テレビに良く,出てくるでしょう.そりゃあそうだよなあ・・・ひでーな.最初から全部,シナリオがあるのです.

 なぜここまで日本人が人工地震や人工火山爆発でいじめられなければならないのか,それは,日本人から借りた金を返せない,返せるわけも無い,とある世界覇権国が海の向こうにあるからです.自分自身は,貸した金を金利つけて返せ!と散々やってきておいて,自分自身は借りた金を返せないのですから,完全に破綻しています.それなら,金を貸してくれた奴を全員殺しちゃえ,そうすれば金を返す必要が無い,という極めて短絡的な幼稚な意図に基づく犯行です.でも,彼らにとっては,理由として十分すぎるのでしょう.ひどい話ですね.そして,本質的に同じような立場にある日本人等が,その悪事の片棒を,知らないフリをして,担いで協力している図式です.

 日本人の皆様,ここは踏ん張りどころですよ.騙されてはいけませんよ.騙されたら皆殺しにされますよ.運命の分かれ道は,あなたの頭の中にある.

 騙されなければ,生き残れるからね.

 澤田正典 拝

綺??夡???? 投稿日:2016/05/12 08:14

【1590】[1923]?????亥?????骸??ャ???????翫????

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磯貝 太 投稿日:2016/05/10 12:06

【1589】[1922]FBIとCIAの場外乱闘も結構おもしろそうだ。

FBIがクリントン氏聴取へ メール問題で「数週間内」

産経新聞 5月7日(土)7時55分配信

 【ワシントン=青木伸行】米民主党の大統領候補指名が確実なヒラリー・クリントン前国務長官の側近が5日までに、国務長官在任中の公務に私的な電子メールアカウントを使っていた問題で、連邦捜査局(FBI)の事情聴取を受けた。クリントン氏も、今後数週間内に事情聴取を受ける見通しで、次期大統領の座を射止めるうえで、この「アキレス腱(けん)」ともいえる問題を取り除くことが依然、ネックとなっている。

 米CNNテレビなどが、FBI当局者などの話として報じたところによると、クリントン氏の長年の側近であるフーム・アブディーン氏ら複数の関係者が最近、事情聴取を受けた。ただ、当局者は「現時点ではクリントン氏が故意に、(私的な電子メールアカウントを使い)法を犯したという証拠を得ていない」としている。

 FBI当局者はしかし、具体的な日時はまだ設定されていないものの、クリントン氏への事情聴取も「向こう数週間」で行われるとの見通しを示している。

 クリントン氏は、共和党のドナルド・トランプ氏の指名獲得が確実になったことを受け、同氏を「A loose Cannon」(縛られていない甲板の大砲)と形容するなど、批判をいっそう強めた。この言葉は、どこへ砲弾が飛ぶか分からず、「何をしでかすか予測ができない危険な人物」という意味だ。

 クリントン氏はまた、トランプ氏との本選へ、民主党の予備選・党員集会の期間中に予定していた対バーニー・サンダース上院議員のテレビ広告を、資金を温存するために取りやめた。支持者に電子メールなどを通じ、「トランプ大統領」を阻止するための献金も、強く呼びかけ始めた。

 CNNの最新の世論調査では、支持率はクリントン氏が54%と、トランプ氏の41%をリードしている。ただ、バージニア州立大学のラリー・サバト教授らは、クリントン氏が指名を獲得し本選を戦う前提として、「FBIの介入がなければ」と留保を付けており、政治アナリストもメール問題の結末を注目している。

「米軍、トランプ氏に従わない」 元CIA長官が批判
2016/2/29 10:20
 【ワシントン=共同】ヘイデン元米中央情報局(CIA)長官が28日までに、米大統領選の共和党指名争いをリードする実業家トランプ氏が軍最高司令官でもある大統領に就任した場合「米軍は命令に従わないだろう」と発言し、米メディアで話題になっている。
共和党の指名争いでリードするドナルド・トランプ氏=ロイター

 トランプ氏は序盤戦で3連勝し、指名獲得に自信を見せている。ヘイデン氏は26日放送のテレビ番組で、トランプ氏が「水責め」などテロ容疑者に対する拷問を支持する発言をしたことを取り上げ「“トランプ大統領”による統治を非常に懸念している」と指摘。さらにトランプ氏が、テロリストの家族の殺害も必要との持論を展開していることに関しては「あり得ない。彼がそのような指示を出したら、米軍は行動することを拒むだろう」と述べた。

 トランプ氏は支援者との集会で「拷問は効果的だ」などと話していた。

 オバマ米大統領は2014年12月、CIAがテロ容疑者に行っていた過酷な尋問に対する国際的な批判を受けて「こうした手法を用いることは二度とない」と表明した。

津谷侑太 投稿日:2016/05/08 16:43

【1588】[1921]石井利明氏の日清戦争美化論に反論する。日清戦争はしなくても良かった侵略戦争である。

津谷侑太(つやゆうた)です。今日は2016年5月8日です。

 まずは石井氏に対してお礼を述べさせて下さい。小室直樹氏の19世紀における国際法の常識を紹介した本を教えていただいてありがとうございました。たいへん勉強になりました。

 それでは以下が論文となります。

 私は会員ページに福沢諭吉について触れた論文を載せていただきました。学問道場の重たい掲示板において、石井利明(いしいとしあき)氏がそれに対して反論をされました。私は執筆者としてこれに反論しなければなりません。

 閲覧者の皆さまには福沢諭吉という大変素晴らしく立派な明治の啓蒙(けいもう)思想家であったと思われていると思います。ところが、福沢諭吉には戦前たいへん人気があった理由に彼が帝国主義者であり、他国への侵略をそそのかす言論を行っていたことはあまり知られていません。

 チャンコロ、チョーセン人とネット右翼はいきり立ちますが、彼らを明治時代から大切に育ててきたのが福沢諭吉です。まさにネット右翼のお師匠様が福沢諭吉であると言えます。

 現在、中国や韓国を侮蔑する若者がいますが福沢諭吉の言論をそのままコピーしているようなものです。何の独創性もない。

 福沢諭吉の真実の姿を知ってもらう事によって正しく、福沢諭吉という思想家を理解した方が福沢先生も草葉の陰で喜んでいただけることでしょう。

 石井氏の重たい掲示板への投稿の一部を貼り付けます。

(貼り付け開始)
 私の反論は、津谷研究員の、「明治維新の黒幕はアメリカの手先であった福澤諭吉である論」の諸事実に対してではなく、津谷君が福澤をアメリカの手先と決め付ける基準である。
その基準は、彼が擁護する安川寿之輔と同じ理由で間違っていると考える。

それは、平山・安川論争の論点である「福澤がアジア諸国を蔑視(べっし)していたかどうか」という安川の論に結び付けて、大東亜戦争の敗戦及び、その後の侵略した国家群に対する外交の失敗までも、なんでもかんでも、遡(さかのぼ)って福澤のせいにする事にある。

真実の福澤は、アジア蔑視者でもなければアジア解放者でもない。
当時の日本にアジアを解放する力が無いことを福澤は当然知っていた。
彼は日本国の独立自尊だけで手一杯で、日本の国益の追求以外に手を出す余裕など無かった。それは、当時の指導者なら当然の事です。

19世紀のアジアの現実を想像して欲しい。
植民地化を免れているのは、国家としては日本とタイしかない。

福澤の生涯は、1835年1月10日に始まり、1901年2月3日に終わる。まさに、19世紀を生きた人物だ。
安川論者は、福澤が19世紀に生きた人間という、もっとも単純で重要なことを無視している。

19世紀は西欧列強によるアジアの分捕り合戦の真っ最中なのだ。
福澤は、数度の海外渡航により、この現実の厳しさが骨身に染みて分かっていた。
そして、日本が植民地にされてしまうかもしれないという恐れを他の誰よりも感じていた。その恐れの中心が大英帝国であった。

津谷論文の中では、福澤は「戦争屋」であると書かれている。
この言葉の使い方も、乱暴である。
それは、戦争が19世紀と20世紀以降では、全く違った意味を持つからである。

小室直樹博士の、『痛快!憲法学』のp168-169を要約します。

近代の戦争は経済的利益を追求する為に行われる国益追及のための外交手段の一つとして認められており、従って、どこの国でも戦争を自由に行うことが出来るし、誰も、他の国の戦争を批判することが出来なかった。
これが第1次世界大戦前の20世紀初頭までの国際法の常識です。

石井 利明です。
よって19世紀を生きた福澤に、植民地にされない力を得るためなら戦争という手段に訴えることに対する躊躇(ちゅうちょ)が無いことは当然です。それどころか、多額の献金までしているのは事実です。

だからといって、福澤が日清戦争を推進した黒幕の戦争屋と決め付けることは間違っている。
日清戦争に負けたら国益どころか、日本の独立までも危うくなる。

「現在の価値観で過去の判断を評価するのは先人に対する冒涜に他ならない」という言葉を私は大切にする。
津谷研究員が正しいとする安川は、福澤の過去を断罪する為に、歴史に教訓を得ると称して、この手法を使っている。

福澤の生きた時代に反戦思想や、20世紀のようなアジア蔑視の思想は存在しない。
そして、福澤はアメリカの手先ではない、と私は考える。
私は、「手先」という言葉を、自国及び自国民の利益を省(かえり)みず、他国の利益のために動く人間という意味で使うからだ。

(貼り付け終了)

 津谷侑太です。以上が石井氏の私に対する反論です。

 私はこの石井氏の反論に答えねばなりません。

●過激な戦争屋であった福沢諭吉

 それはなぜかと申しますと、石井氏の反論を私が素通りするにはあまりにも危険であると判断したからです。石井氏は1894年に起きた日清戦争を肯定している。そこが危険なんです。日清戦争は日本にとってしなくても良い戦争だった、ということをわかっていただきたい。読者の皆様にはこのことをわかっていただきたいのです。

日本の対外進出の歴史年表

 1868年 明治維新
 1894年 日清戦争
 1901年 福沢諭吉死去
 1904年 日露戦争
 1941年~1945年 太平洋戦争
 2016年 中国共産党が尖閣諸島狙う

 なぜ私が日清戦争にこだわるかというと、福沢諭吉のせいで中国・韓国・台湾は日本に対して、恨みに思っているからです。この事実は日本国内ではほとんど知られていません。石井氏に賛同すると言う事は中国・韓国・台湾を敵に回す行為です。石井氏の言論に賛同することで私津谷侑太はこの三ヵ国を敵に回すことに反対です。石井氏の投稿は2016年の世界への挑戦でもあります。

 日本を立派な独立国にすることで調子に乗った日本が太平洋戦争で痛い目にあったことがあります。無意識のうちに石井氏は福沢諭吉を美化する事によって、国際社会への無意識の異議申し立てをなさっておられる。それに閲覧者も引きずられて、「石井氏の日清戦争肯定は正しい」とするならば、大いなる誤解をこの学問道場に産んでしまいます。

 過激な福沢諭吉に同意して、日本の針路を間違えるようなことがあってはならない。2016年に福沢諭吉を信じ込むことは危険なことです。19世紀の福沢諭吉を正当化することは中国を怒らせることです。中国人や韓国人は福沢諭吉にいじめられた恨みは忘れていない。

 2016年の今、福沢諭吉のアジア侵略は正しかったとするのはあまりにも無謀であります。やめたほうがいいですよ、と私は皆さんに提言したい。

 それが私が石井氏に反論する一番大きな理由です。

 台湾や韓国は福沢諭吉を民族の最も憎むべき敵と断言している。日本国内の私たちが福沢諭吉を立派な先生と尊敬するのは良いんです。しかし、福沢諭吉を尊敬するあまり、福沢の行った悪い面までなかったと言ってしまうのは歴史の捏造に等しい。

 参考までに福沢諭吉のアジア蔑視の言論を見ていきましょう。

(引用開始)

 とりわけ日清戦争時には、侵略戦争の推進と勝利のために「チャンチャン・・・・・・皆殺しにするは造作もなきこと」、「清兵・・・・・・豚尾児、臆病なり」、「朝鮮・・・・・・軟弱無廉恥・・・・・・四肢麻痺して自動の能力なき病人」「台湾の反民・・・・・・無知蒙昧の蛮民」などと、アジア蔑視の「排外主義」呼号の先頭に立ってきた福沢

(安川寿之輔『福沢諭吉の教育論と女性論』237ページ)

(引用終了)

 福沢は自分が代表をしている新聞・時事新報(じじしんぽう)において、1894年の日清戦争のときにかなり中国や韓国に対し、馬鹿にする言論を行っていたわけです。中国人をチャンコロ、豚と見下す言い方を広めたのも福沢です。

 福沢諭吉の言論が日本をアジア侵略を主導して来たのは当時の日本の知識人から批判されてきたことです。例えば、明治の外務省官僚だった吉岡弘毅(よしおかこうき)は次のように福沢を批判している。

(引用開始)

「我日本帝国ヲシテ強盗国二変ゼシメント謀ル者ナリ。」と告発したうえで、(中略)「不可救ノ災禍ヲ将来二遺サン事必セリ。豈(あに)之(こ)レヲ国権拡張ノ良策ト謂(い)フベケンヤ。」ときびしく批判した。
(安川寿之輔『福沢諭吉と丸山眞男』184ページ)

(引用終了)

 吉岡は福沢の言論は将来に禍根(かこん)を残すと予想している。この未来予測は的中し、中国侵略のあげく、日本はアメリカとの戦争に負けて本土を空爆されてしまうのであるのは皆さん周知のことと思います。吉岡は征韓論(せいかんろん、朝鮮国に日本が侵略する)に反対した当時の外務省では主流派でした。吉岡はのちにキリスト教の牧師となっています。1894年の日清戦争の延長線上に1941年の太平洋戦争があります。

●19世紀に反戦思想は存在したか?

 さて、話を戻します。

 日清戦争は本当に日本にとって良い戦争だったのか?これから検証していきましょう。

『福沢諭吉の真実』という本を書いた平山洋(ひらやまよう)という人物がいます。この男はハーバード大学のエドウィン・ライシャワー研究所に留学してから突然、福沢諭吉研究をはじめた不可解な人物です。
それまでは地味な学者だったのに、今では福沢諭吉研究の大家(たいか)に成りあがっている。私の推測に過ぎませんが、エドウィン・ライシャワー研究所で福沢諭吉の真実の姿を隠蔽するために福沢=平和主義者と福沢諭吉の虚像をでっちあげることを指示されたのでしょう。

 評論家の古村治彦(ふるむらなおひこ)氏の『ハーヴァード大学の秘密』(PHP研究所、2014年)を読むと、ハーヴァード大学が日本を操るための人材を養成していることがわかる。養成された人物の一人が平山洋氏であると考えられます。福沢諭吉が死んで1901年から2016年で115年になります。

 このような昔の人物を引っ張り出して美化するのは何らかの謀略の匂いを感じます。
私にも一体彼らが何の謀略を企てているのか、わかりません。しかし、平山洋の言論を見ていると、福沢諭吉が中国人を蔑視していたことを隠したいようです。 おそらく、平山洋にとって、福沢諭吉の過去の言動を調査されると困るのでしょう。

しかし、平山がいくら架空の福沢諭吉を捏造しても現実の福沢諭吉はアジア蔑視を広め、中国人虐殺を煽った評論家です。
福沢諭吉がどれくらい頑張って、中国人や朝鮮人を虐殺をするように煽ったのか、その実績をなかったことにするのはあまりにも福沢諭吉先生がかわいそうではありませんか!

 石井さんの言論の問題点は石井氏が19世紀の日本人を誤解していると言うことです。先程見た外務官僚の吉岡弘毅(よしおかこうき)をはじめ、反戦の考えは明治政府にはありました。

 石井利明氏の重たい掲示板の投稿を一部載せます。

(貼り付け開始)
福澤の生きた時代に反戦思想や、20世紀のようなアジア蔑視の思想は存在しない。

(貼り付け終了)

 このように石井氏は反論されました。私が石井氏の反論で最も気になったところは19世紀の価値観は20世紀、あるいは21世紀と異なるということについてです。

 確かに19世紀の日本人の生活は現在とは全く違います。テレビも携帯電話、車もない。ところが、思想面においては江戸時代、あるいは明治時代の日本は急速に進んでいました。

 外国の文献が中国に持ち込まれ、そこから日本に翻訳されて送られてきたからです。この動きを石井氏は知らないのかもしれません。

 そのため、日本の知識階層はとっくに反戦平和の考えをもっています。もっと言うならば、聖徳太子の憲法十七条に「和をもって尊(とおと)しとなす」とあります。

 日本人は古来より戦争が嫌いだったのです。石井氏の歴史観では19世紀だけ、戦争が思うがままにできてしまう、ということになります。

 19世紀の日本をリードした知識人が昌平坂学問所(しょうへいざかがくもんじょ、のちの東京大学)の古賀謹一郎(こがきんいちろう)です。当時としては知らない人間がいないほどの超有名人でした。長州の吉田松陰が江戸にまできて、古賀と国際情勢を論じるほどです。

 この古賀の日記には反戦平和の思想がはっきり書かれています。以下は1866年に頃に書かれたと推測されるものです。

(引用開始)

 西人は他国を侵略して残忍を極めている。『嗚呼、人民何の罪かある、(中略)予は「禁呑滅会社(他国を侵略するのを禁じる会社)」を建てんことを欲するのみ』。
(小野寺龍太『古賀謹一郎』221ページ)

(引用終了)

石井氏の「福澤の生きた時代に反戦思想や、20世紀のようなアジア蔑視の思想は存在しない。」は古賀日記が19世紀に書かれたものであることを踏まえると間違いです。古賀謹一郎と福沢諭吉は同時代の人物です。石井氏は19世紀の日本を誤解しています。

19世紀に反戦思想はあったんです。

 それではいよいよ本題に入って行きましょう。論点は石井氏が主張されている日清戦争は日本の独立を守るために必要な戦争であったか、否(いな)かです

 これから私は三つのポイントに要点を置いて反論します。まずは平山・安川論争について解説します。
  
①福沢諭吉を巡る大論争、平山・安川論争とは何か。
 
 石井さんは私にだけではなく、教育学者の安川寿之輔(やすかわじゅのすけ、80歳)氏に対して抗議されている。なぜこんなことになったのか、閲覧者の皆さまにとってはわけがわからないと思いますから、説明させて下さい。

 発端は十五年前、2001年に遡(さかのぼ)ります。きっかけは安川が朝日新聞に福沢諭吉を批判する記事を載せたのがきっかけでした。安川寿之輔は「福沢諭吉――アジア蔑視()(べつし)広めた思想家」という論説を発表します。
 安川氏は中国と日本、あるいは日本と韓国の関係改善に熱心な教育学者です。それを福沢諭吉=反戦平和を唱えたリベラルな評論家とした誤解が国民の間に広がっているとの危惧から本当は戦争を煽った従来の福沢諭吉像とは真逆なのが福沢諭吉の正体だと真実を書こうとしたのが動機だったようです。

 これに激しく反論したのが文学者の平山洋(ひらやまよう)です。平山は「福沢諭吉は日清戦争を煽ったが、それは西洋対東洋の戦いであって国益に従っていたのだ」と書いて反論しました。

 さらに『福沢諭吉の真実』(文藝春秋、2004年)を平山は出版、平山は「福沢諭吉は清帝国との戦いを煽ってなどいない。その証拠に日清戦争のときの時事新報の杜説は全部福沢の弟子による代筆である。福沢は中国との戦争を望んでいなかったのだ」と書いている。

 このあと、2016年にわたるまで平山・安川論争は延々と続いているわけです。ところが、この平山の説明には大きな欠点があるんです。
 それは根拠が薄弱であると言う点です。平山は「福沢先生は戦争に反対していたのだ。安川先生は勘違いして福沢諭吉が戦争推進の極右扱いしている。これは誤解であって福沢諭吉の弟子が勝手に代筆したものなのである」と主張している。

 私、津谷侑太の意見を述べていきますと、これは途中までは真実なんです。すなわち、「福沢諭吉の弟子にスパイが潜り込んでいた」という一点においてです。
 福沢の弟子に石河幹明(いしかわかんめい)という人物がいます。この石河が全く福沢諭吉と考えが違う。福沢は過激な戦争屋でありましたが、太平洋戦争にまでは関わっていない。もはや死人となった福沢諭吉を悪用して、石河幹明は若者たちをアメリカとの戦争に駆り立てていきました。
 ところが、平山は福沢諭吉を美化したいがあまり、福沢諭吉は日清戦争で戦争を煽っていないとまで主張しています。

 平山は根拠もないのに「福沢諭吉は忙しかったのである。そのため、石河に代筆させて自分は日清戦争に関与しなかったのだ」と決めつけている。これはいささか苦しい言いわけです。自然に考えれば、国民の啓蒙に尽力していた福沢が時事新報の主筆であるのに黙っているというのは不自然極まりない。まして、日清戦争の為の資金は福沢諭吉と渋沢栄一(しぶさわえいいち、日本銀行創設の父、七百もの企業を創業)が調達して来たものです。自分がお金を出している戦争に興味関心がないというのも変な話です。

 このように平山洋は安川の福沢批判に対して、有効な反論ができませんでした。平山は根拠薄弱(こんきょはくじゃく)として、論争に負けそうになります。これが平山・安川論争のはじめのほうの話です。
②石井氏の反論・・・19世紀の日本において国際法に合法だから日清戦争はやっても良い?
 続いて、石井研究員の反論に対して、反論させて下さい
(貼り付け開始)

石井研究員は「津谷論文の中では、福澤は「戦争屋」であると書かれている。
この言葉の使い方も、乱暴である。
それは、戦争が19世紀と20世紀以降では、全く違った意味を持つからである。

小室直樹博士の、『痛快!憲法学』のp168-169を要約します。

近代の戦争は経済的利益を追求する為に行われる国益追及のための外交手段の一つとして認められており、従って、どこの国でも戦争を自由に行うことが出来るし、誰も、他の国の戦争を批判することが出来なかった。
これが第1次世界大戦前の20世紀初頭までの国際法の常識です。

石井 利明です。
よって19世紀を生きた福澤に、植民地にされない力を得るためなら戦争という手段に訴えることに対する躊躇(ちゅうちょ)が無いことは当然です。それどころか、多額の献金までしているのは事実です。

だからといって、福澤が日清戦争を推進した黒幕の戦争屋と決め付けることは間違っている。

日清戦争に負けたら国益どころか、日本の独立までも危うくなる。

(貼り付け終了)

 石井氏の反論である最後の部分はいささか考えすぎであると思います。“日清戦争に負けたら国益どころか、日本の独立までも危うくなる”という部分についてです。石井さんは日本は植民地になっている属国ではない、と書かれている。

 日清戦争は清帝国が日本に侵略した戦争ではありません。よって日本が負けた場合でも日本の独立は危うくはなりません。ましてや、日清戦争は清帝国が朝鮮王国に侵攻した日本軍とにらみ合い、「このままでは戦争になる。こちらも朝鮮半島から手を引くから、日本のほうもひきあげてくれ」と清から申し出て、引き揚げました。ところが、日本は議会で伊藤博文首相が「清国との戦争避けるべし」との態度で議会対策に乗り出します。山県有朋は「清との戦争は絶対に避けるべし。清と事を構えるのは愚か者のすることだ」という態度で反対。

 このように明治政府、議会は戦争反対!の気運が高まります。そこに登場してきたのが右翼団体です。熊本県出身の佐々友房(さっさともふさ)は強硬に日本の出兵を主張。これが伊藤博文内閣を揺さぶりました。どういうことかというと、このとき日本は選挙制度を導入しており、伊藤首相以下閣僚たちは国民の顔色を伺って政権運営をしなければならない立場でした。

 日清戦争の少し前、板垣退助の自由民権運動が流行します。これによって、議会開設を伊藤博文は受け入れます。こうして選挙制度導入となったわけです。ところが、今度は伊藤、山県らの元老政治への反発が衆議院で強まり、衆議院は反伊藤派の佐々友房(さっさともふさ)が力を持ち、これに野党である大隈重信(おおくましげのぶ)率いる立憲改進党(りっけんかいしんとう)が呼応します。

 こうして窮地に陥った伊藤首相は清国への戦争を決断するんです。このまま、総選挙に突入すれば、大隈重信や佐々友房が実権を握ってしまう。そうすれば、大隈首相誕生で日清開戦へと突入してしまう。そうなる前に穏健派である伊藤博文が戦争指導することによって、大隈の動きを封じようとしたのでないか、私にはそう思えます。

 伊藤は総選挙を実施しますが、与党・野党ともに過半数に至りませんでした。このとき、伊藤に世論という形で圧力を与えていたのが、福沢諭吉です。

 福沢は時事新報(じじしんぽう)という新聞社を創設、旗振り役となります。

 ここで福沢諭吉は戦争を煽り、日清戦争を煽りまくる訳です。そのことについては石井研究員も同意してくださっているので、論点にはしません。
 重要な事は日清戦争は本当に日本の国益に寄与したか?ということです。 「どこの国でも戦争を自由に行うことが出来るし、誰も、他の国の戦争を批判することが出来なかった。
」と石井さんはお書きですが、アメリカのマスコミは日清戦争での日本軍による虐殺を批判しています。日清戦争では非戦闘民を虐殺しており、これは当時の国際法に照らしても違法のはずです。

 このように国際的に日本=野蛮の国というイメージが広がりました。

 石井氏の引用している社会学者の小室直樹(こむろなおき)氏は『痛快!憲法学』においては日清戦争について国際法が合法だったか、違法だったのかについて答えが書かれていません。ところが、小室直樹は読者の誤解を招くような次のようなことを書いてしまっている。
(貼り付け開始)
 小室直樹博士の、『痛快!憲法学』のp168-169を要約します。

近代の戦争は経済的利益を追求する為に行われる国益追及のための外交手段の一つとして認められており、従って、どこの国でも戦争を自由に行うことが出来るし、誰も、他の国の戦争を批判することが出来なかった。
これが第1次世界大戦前の20世紀初頭までの国際法の常識です。

(貼り付け終了)

 ここで小室直樹はあまりにもおおざっぱな解説をしてしまいました。19世紀における戦争について重要な条件があるということの解説です。戦争を行っていいのが、文明国に限定されるということです。17世紀から20世紀初頭にかけて世界は文明国、半開国(はんかいこく)、野蛮国(やばんこく)の三つに分類され、小室の主張する戦争をしても良いのは文明国だけです。つまり、欧米諸国のみです。

 それなのに、小室直樹はそのような重要な事実を全く書いていません。これでは読者である石井氏が勘違いするのも無理はない。つまり、明治政府は文明国ではないため、せいぜい半開国でした。つまり、国際法の適用できる文明国ではないわけです。日本を半開国と定義していたのも福沢諭吉本人です。
 しかし、福沢諭吉は自分の中国侵略の野望を実現するためなのか、自分の言論を修正して、日本を文明国としています。教育学者の安川寿之輔氏は次のように福沢諭吉のころころと変わる主張を批判しています。ジャーナリストの岩上安身(いわかみやすみ)氏による安川インタビューの一部を抜粋します。

(http://bit.ly/1bFS7X3 @iwakamiyasumi)
(貼り付け開始)
安川氏「福沢諭吉は、朝鮮を文明に誘導するという名目で武力侵略を合理化しました。

1882年の『朝鮮の交際を論ず』という論文で、『(朝鮮が)未開ならば之を誘うて之を導くべし、彼の人民果して玩陋ならば之に諭して之に説くべし』と書いています」

安川氏「一般の人は、福沢諭吉が蘭学や英語を学んだので、アジア蔑視に走ったと思いがちです。そうではありません。初期啓蒙期の福沢は、『野蛮国』『半開国』『文明国』の3つに分けた場合に、朝鮮と中国を、日本と同じ『半開国』だと見なしていました」

安川氏「それが、明確にアジア侵略を目指すようになってからは、それを合理化するために、『朝鮮や中国は野蛮で遅れており、わからずやだ』ということを述べ立てることになりました」

岩上「『朝鮮の交際を論ず』には『我輩が斯く朝鮮の事を憂てその国の文明ならんことを冀望し、遂に武力を用いてもその進歩を助けんとまでに切論するもの』とありますね。まさに、他国の『文明』化のために、武力侵略を正当化するものですね」
(貼り付け終了)

 つまり、安川氏の見抜いた福沢諭吉の正体とは権謀術数(けんぼうじゅっすう)の人であり、自分の主張に合わせてころころと考えを変えるいい加減な評論家というものでした。

 福沢諭吉は中国や朝鮮は半開国としていたのに、急に野蛮国になってしまっている。そのかわり、福沢諭吉は日本を文明国にしてしまっている。日清戦争実行のため、勝手にアジア諸国の地位を上げ下げしている。

 石井氏は福沢諭吉が日清戦争を主導したとしても国際法的に問題ない、と私に対して反論しています。ところが、石井氏は福沢諭吉が「国際法など無視して構わん!」と主張していたことを知らないようです。福沢諭吉は著書の『通俗国権論(つうぞくこっけんろん)』で国際法を無視することを日本国民に訴えています。

(引用開始)

 また彼は、「百巻の万国公法は数門の大砲に若(し)かず、幾冊の和親条約は一筺(いっきょう)の弾薬に若(し)かず。大砲弾薬を以て有る道理を主張するの備(そなえ)に非(あら)ずして無き道理を作る器械なり。・・・各国交際の道二つ、滅ぼすと滅ぼさるるのみと」という弱肉強食の国際関係のきびしい現実を強調した。
(安川寿之輔『福沢諭吉と丸山眞男』143ページ)

(引用終了)

 つまり、石井氏は国際法的に正しいと日清戦争を規定していますが、その石井氏の反論に福沢諭吉本人が反論しているわけです。国際法など、強大な軍事力の前では役に立たない、と。石井氏は福沢諭吉を擁護するあまり、福沢諭吉本人と論争になってしまうという皮肉な結果になってしまっています。
 
 石井氏は福沢諭吉という大先生を大いに誤解していると言うことです。石井氏よりも安川寿之輔氏のほうが正確に福沢諭吉を捉えているわけです。安川氏が大物の福沢研究者であるのに、福沢研究をされている石井氏が安川氏を批判するのは解せません。

 安川寿之輔名誉教授という先生の本を読むことによって、石井氏の福沢研究の大いに役立つことでしょう。安川氏は福沢諭吉の啓蒙活動について、良いところは良いと認めています。決して福沢諭吉を誹謗中傷するために動いている学者ではありません。

 話を戻すと国際法を守る、守らないという考えは日清戦争時に福沢諭吉の念頭になかったわけです。では福沢は何のために日清戦争を煽ったのでしょうか。

 福沢諭吉は自分が戦争を肯定する動機について次のように語っています。

(引用開始)

 「一国の人心を興起して全体を感動せしむるの方便は外戦に若(し)くものなし。・・・・・・我人民の報国心を振起せんとするの術(すべ)は、之(これ)と兵を交(まじう)るに若(し)くはなし」と書いて、権謀術数な報告心振起のために外国との「戦争の勧(すす)め」を主張した。

(安川寿之輔『福沢諭吉と丸山眞男』144ページ)

(引用終了)

 福沢諭吉が日清戦争を煽ったのは国際法を守る、守らないではなく、清帝国が日本に攻め込んでくる、という理由でももちろんなく、人民の愛国心を湧きあがらせることであると述べています。

 こんなふざけた理由で福沢諭吉は日本兵を戦場に送るように煽っているわけです。石井氏の主張されているような国際法的に戦争は正しいという理論を福沢諭吉は全く気にしていない訳です。福沢諭吉は戦争を日本国内の結束を高めるためにやるべき、という国際法をまるで眼中にない動機をもって、戦争を正当化しているわけです。

 福沢諭吉の身勝手な言論によって、どのような結果になったのでしょうか。
 最後の③の章を見ていきましょう。
 
③日清戦争は日本の国益にならず!勝海舟の戦争反対論
 
  日清戦争に反対した人物として、旧幕臣で明治時代には隠居していた勝海舟がいます。勝はこれまた旧幕臣の向山黄村(むこうやまこうそん)に明治期に語った言葉です。

(引用開始)

日清戦争はおれは大反対だったよ。なぜかって、兄弟喧嘩だもの犬も喰わないヂゃないか。たとえ日本が勝ってもドーなる。支那はやはりスフィンクスとして外国の奴らが分からぬにかぎる。支那の実力が分かったら最後、欧米からドシドシ押し掛けて来る。ツマリ欧米人が分からないうちに、日本は支那と組んで商業なり工業なり鉄道なりをやるに限るよ。

おれなどは維新前から日清韓三国合縦の策を主唱して、支那朝鮮の海軍は日本で引き受けることを計画したものサ。今日になって兄弟喧嘩をして、支那の内輪をサラケ出して、欧米の乗ずるところをなるくらゐのものサ。

日清戦争の時、コウいう詩を作った。

隣国交兵日 其軍更無名
可憐鶏林肉 割以与魯英て、

黄村などは「其軍更無名とはあまりにひどい。すでに勅語もでて居ますことだから」といって大層忠告した。それでも「これは別の事だ」といって人にもみせた。○○サンにも書いてあげたはずだ。(氷川清話」講談社学術文庫P269)

(引用終了)

 勝海舟の中にはしっかりと反戦思想が根付いています。いや、反戦思想というのは現代的呼称だろう。勝は「今日になって兄弟喧嘩をして、支那の内輪をサラケ出して、欧米の乗ずるところをなるくらゐのものサ」と言って戦争をすれば、欧米を利するのみ、勝ははじめからわかっていたのだ。時事新報の福沢諭吉や日清戦争を強力に推し進めた陸奥宗光など勝から見ればそこそこ小粒の人材に過ぎなかったといえます。

 勝海舟は西郷隆盛や熊本の思想家・横井小楠(よこいしょうなん)など、幕末からスケールの大きな人物たちと付き合ってきました。その勝海舟からすれば、福沢諭吉たちは欧米に利用されているように見えたことでしょう。

 このように勝海舟こそは日清戦争当時、冷静な人物でした。なぜこんなことを論評するかというと、勝海舟の本業が国家戦略家だったからでしょう。そのように私は推測します。

 勝は幕末において、坂本龍馬の先生として著名な存在です。十四代将軍徳川家茂(とくがわいえもち)が大坂に来た時は補佐して、世界情勢についてご説明しています。

 将軍の側近として、また安全保障の専門家である勝海舟には日清開戦は日本国の誤った判断であると予想できたことでしょう。
  そして、この勝海舟の推測は的中している。日清戦争後、ドイツ・ロシア・フランス三ヵ国が日本に「遼東半島を寄越せ」と要求。明治政府はびっくり仰天し、遼東半島を差し出しました。歴史教科書で覚えさせられる有名な「三国干渉」です。
 
 清国に侵略しても領土を占領しても三国干渉でとられたら日清戦争とは何のためにやった戦争だったのでしょうか。日本兵の戦死や清国兵士の虐殺もドイツ・フランス・ロシアの三ヵ国が楽して領土獲得するための踏み台となってしまっている。
 
 この事態を正確に見通していた勝海舟はさすがに大物といえましょう。たかだか下級武士上がりの福沢諭吉では世界情勢がまるで読めていなかったんです。
 福沢諭吉は日本を一等国とするどころか、ますます窮地(きゅうち)に陥(おとしい)れてしまったわけです。石井研究員は日清戦争は国益にかなっていたと主張されますが、福沢諭吉の日清戦争賛成論はむしろ、日本の国益を害していたわけです。

(参考文献)

安川寿之輔『福沢諭吉と丸山真男 「丸山諭吉」神話を解体する 』(高文研、2003年)
安川寿之輔『福沢諭吉の教育論と女性論 「誤読」による〈福沢神話〉の虚妄を砕く 』(高文研、2013年)
平山洋『福沢諭吉の真実』(文藝春秋、2004年)
勝海舟『氷川清話』(講談社学術文庫、2000年)

澤田正典 投稿日:2016/05/08 11:14

【1587】[1920]地震と火山爆発は同じ7

 会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年5月8日です.

 副島先生と学問道場の会員の皆様に心から感謝申し上げます.長い説明が続き,本当にごめんなさい.

 常温核融合とは何か,についてから,考察を述べたいと思います.地震や火山爆発といった,極めて大きなエネルギーの放出が確認される自然現象には核エネルギーが深く関与しているはずです.地殻内部とマントル層は核分裂と核融合と核変換が自然現象として日常的に発生している領域です.

 常温核融合は,私自身は実験して確かめたわけではありませんが,信憑性の高い研究成果は沢山存在し,ネットでも情報を十分に得ることができます.常温核融合は実在する現象だと考えるべきでしょう.にも関わらず常温核融合はタブーになっている.その根拠として,原子核同士は常温では,核力が働くほどの至近距離まで接近できるわけがないという,物理学上の教義があるからだと思います.常温環境下では,原子核が抱えるプラスの電荷による斥力によって原子核同士がはじき合って,原子核同士がぶつかることはできないという考え方は,一見正しい.ですが実際に常温核融合という現象が存在する以上,その考え方には何らかの見落としがあるはずです.

 おそらく,常温核融合が発生している場合,電気的な斥力の問題が消えていると思います.常温核融合は,水が電気分解されている状況下において,マイナス極側の電極内部で発生します.この電極には水素吸蔵特性を持つ金属が使用されます.水素吸蔵特性はどんな素材も持っていて,鉄でも水素脆性破壊といった形で鉄原子同士の隙間に水素が入り込んで問題を起こします.水素原子は水の中でイオン化して陽子になってしまえば,どんな隙間にも入り込んで,他の原子同士の隙間に,もぐりこむことができる.そこに電気分解のプロセスが働けば,マイナス極側の端子の内部にどんどん水素原子核(陽子)が吸い込まれて浸み込んでいきます.常温核融合の実験で使用されることの多いマイナス極側の端子としてパラジウムがありますが,パラジウムは水素吸蔵特性に優れた金属です.

 パラジウムの原子同士の隙間には,イオン化された水素原子,つまり陽子がどんどん吸い込まれて蓄積されます.そこに,マイナス極側の端子として負電圧が加わると,大量の電子が端子内部に供給されて陽子の周囲は過剰な電子で満たされます.すると,その電子のうちの一つが,水素原子核(=陽子)に取り込まれて中性子に変化する(電子捕獲).中性子は周囲の水素原子核に捕獲(中性子捕獲)されて重水素や三重水素を作る.中性子捕獲されたときに質量欠損が生じて核エネルギーが発生する.その核エネルギーでパラジウム原子核の分裂や重水素同士,三重水素同士,重水素と三重水素の核融合が発生する.これが,考えられるプロセスのうちの一つです.(この中性子捕獲がタングステンで行われると,タングステンからプラチナができる.)

 地殻内部は複雑系ですから,単純な一つのモデルだけでは正確な説明が難しい世界です.地殻内部には多種の元素が存在し,核反応のプロセスも複数想定する必要があります.それでも,より代表的なプロセスから着手して,少しずつ地殻内部における核反応のメカニズムを解明するしかありません.(地殻の持つ原子核物理学的な物性が,地震活動における余震発生確率の時間的な変化と関連しています.この曲線は放射能の半減期に伴う放射線量の時間的な変化のグラフなどにかなり近い部分がある.また微小地震の発生状況などを観察していると,直線的な分布や半円状の分布を示すことが多く,まるで霧箱で宇宙線を観測しているようなイメージになります.ある程度の透過力がなければ地殻内部にまで宇宙線が侵入することは難しいはずですから,おそらくはニュートリノ程度の粒子が微小地震のトリガーになっている場合があるのでしょう.ニュートリノは相互作用しないという説明がよくなされますが,ニュートリノの検出装置であるスーパーカミオカンデはせいぜい直径40m×高さ40m程度の空間スケールの水槽であるようですから,その程度の質量の水であれば地殻内部に大量に存在しますので,ニュートリノが地殻内部で地下水に反応して中性子を発生させるくらいの現象も当然存在するでしょう.)

 地殻構成物質として代表的な花崗岩の中には,天然のウランが微量ながら含まれています.ウランも水素吸蔵特性を持っています.特にウランはパラジウムよりも沢山の水素原子核を吸蔵できます.このウラン原子のうち,特にウラン235の近傍で中性子が発生しウラン235に中性子捕獲されると,規模は小さいながらも原子炉やウラン型核爆弾と同じ核分裂を起こす.それが周囲の重水素原子核同士の核融合を起こして高速中性子を放出すし,ウラン238をブースターとしてより大きな核分裂を起こす.次第に発生する核エネルギーと中性子の量が大きくなって地殻内核爆発を起こす.天然の多段水素爆弾です.発生する中性子の量に従って地震の規模が大きくなっていきます.(プレートテクトニクスによって地殻内部に働く応力は大きなものですから,核爆発といえども初期のうちは,応力軸に対して直角の方向へのみ向かう爆圧となります.爆心では物質が吹き飛ばされて空虚になりますので,爆圧よりも応力の方が大きい間は,応力軸において爆心へ向かって地殻が移動します.この地殻内部における核爆発に特有の初期圧力分布により,震源球として特徴ある「押し領域」と「引き領域」が発生します.そして地殻内部が部分的に破壊されてプレートテクトニクスによる応力が部分的に解放されます.)

 自然現象として発生する地震においては,マグニチュードが1とか2といった,無感地震がほとんどであり,地殻内核爆発(=地震)は日常的に発生していますが,大抵は,余程のことがないかぎり,核反応の連鎖はすみやかに収束して,大きな地震にはなりません.大きな地震になるためには,それだけの核燃料の局部的な蓄積や高密度な分布が必要になります.それが自然現象として発生する確率は十分に低く,311のときのように三つの震源が同時に発生したとか,今回の九州の地震のように同一地域にある複数の断層でマグニチュード6クラスの地震がほぼ同時に起爆したとか,人為的な要素が働かない限り,現象としてまずありえない.それは確率論的な話である.実際,地震学上の過去の事例が提示できない.また,昔の地震と異なり,最近の災害地震で地震計に記録される震動の波形が地下核実験の核爆発の波形と同じです.昔の地震の波形は,最初,マグニチュードの小さな地震から始まって,次第に大きな震源へと育っていく時間的な成長過程がはっきりとわかる波形になっています.

 では地殻内部における核燃料(水や海水や重水や重水素化リチウム等)の人為的な充填が行われたのかどうか,さらには人為的な起爆が行われたのかどうかという話になるわけですが,恐ろしいことですが,その疑いは311においても今回の九州の地震においても,十分に存在する様子です.なぜ将来の震源地でボーリング調査していたのでしょう?なぜ311の震源地で海洋掘削船「ちきゅう」が海洋プレートをボーリングしていたのでしょう?今も掘りまくっています.疑惑が疑惑のまま調査されずに放置されたまま事態が進行中であること自体が異常であり,不正選挙や911と全く同じ構図です.権力者自体が犯罪者なんだろうなあと,テレビで彼らの子供っぽい幼稚な行動や莫迦っぽい人相を見れば一目瞭然,バレバレです.この人工地震及び人工火山爆発という社会工学兵器は無差別大量殺人兵器です.

 澤田正典 拝

木村 ノブエ 投稿日:2016/05/05 22:03

【1586】[1919]たちの悪い気管支炎について

先生、どうか長生きしてもらわないと困るんです。
だまされたと思ってビフィズス菌飲んでみてください。気管支炎症もアレルギー性鼻炎も、全て老化による免疫機能低下すなわち自然現象。
副島節でいくと、こうして昔の人たちは徐々に体力尽き命が尽きと言う事だと
思いますが、先生にはそれでは困るんですよ。
お勧めは○下○丹スティックタイプのビフィーナS、これをほぼ毎日一回食後に。

副島隆彦 投稿日:2016/05/05 11:26

【1585】[1918]私の金融本が出ました。 それから トランプ候補 の勝利のこと。

副島隆彦です。 2016年5月5日で連休のさ中です。 私は、持病の慢性の気管支炎がひどくて体調が悪くてずっと臥せっていました。体力と気力がなかなか戻らない。

私は、「大暴れずるトランプとアメリカの真実」 という本を急いで 書かなければ、と4月12日(火)に、 最新刊の金融本を書き上げて、後楽園にある組み版屋(くみはんや。今の日本の出版業界の、本つくりのプロセスの説明は、今日は出来ません)を、徹夜明けで出て、それから他の2社の仕事を始めようと、意気揚々と、そのまま出掛けたのです、が、その翌日から、ヘバってしまって、体が動かなくなりました。

それでも、講演会をその週末に2つこなすために大阪にも行き。月刊誌の原稿を2か月分を書いた。それから、伊豆半島の伊東市のサナトリウムに言って、ある名医との対談をした。

そして、前述した、2冊の本を何とかしなければ、と もがく のだが,体が動かない。63歳になった。本当に、体が思うように動かくなった。

69歳(もうすぐ70歳)のドナルド・トランプは、「(酒とタバコで)早死にした兄からの教訓で、自分は、酒もタバコも(コーヒーさえも)飲まない。 多くの優秀な人たちが、(それらで)人生を台無しにしてきたのを沢山見てきたからだ」 と 話している。

本当だなあ、と、思う。偉い人は、それなりの注意深い生き方をしている。
だが、私、副島隆彦は、酒もタバコも、好きな人は、どんどんやればいいと、思っている。ほかの人たち(家族を含めて)の迷惑にならなければ。タバコは、おそらく体に悪いだろうが、合っている人たちの頭にはものすごくいいのだろう」と考えてきた。

ある人の趣向を その人にやめなさい、などと、私は言ったことはない。 私は、何でもかんでも健康第一の健康主義者(健康信者、健康宗教 )が大嫌いだ。どうせみんな(皆)死ぬんだ。

私の最新刊の金融本(徳間書店刊)である 『 マイナス金利 「税」 で凍(こお)りつく日本経済』 は、現在、全国の書店に並んでいるはずです。 本屋で手に取って、パラパラめくってください。金融本 というビジネス書の ひとつのジャンル(分野)が、今は本当に滅んでしまって、書く人がいなくなりました。私のほかに、あと何人が書いているだろうか。

私は、“ 時代の目撃者、証言者 ” として、現状の、最新の事実を集めた金融本を書いてゆく。それは私の運命だ。

アルル君が、宣伝の書評を書いてくれて、今、今日のぼやき に載っていますので、そっちを読んでください。 体と頭がぼろぼろになるまで、3週間ぐらい精魂込めて、ずっと書き続けます(グラフを作ったり、最新の世界中の最先端の情報を集めたりする)から、本当に体にガタが来ます。

頭も酷使するので、高血圧症になって、圧迫頭痛(あっぱくずつう)が起きます。こういう生活をしていたら、長くはないだろうなあ、と自分でも思う。 それが書きあがったのが、4月12日だった。書いた直後は、精神(気分)が、拝になっていて、気力が充実しているので、そのまま、次の2冊を書き始める、というきになる。

がだ、そういうわけにはゆかない。もう歳(とし)だから、体が効(き)かなくなった。 重労働の肉体労働をしているのと、あまり変わらないことをやっている。きっとランニング・ハイのようなユーフォリア(熱病)状態に、一冊の本を書き上げた直後には、なる。

フルマラソンでも、ハーフマラソンでも、八ケ岳の野辺山の100キロマラソンでも、完走した時の爽快感というのは、こういう感じだろうと、私はいつも思う。そうやって、この30年が過ぎた。

ドナルド・トランプの共和党内での、大統領候補者の指名者争い の戦いの勝利が確定した。5月3日のインディアナ州での彼の勝利が、それを決めた。

私が、今、ネットで見ていたら、CNNの 報道が、動画を含めて網羅的(もうらてき)で、一番、分かりやすかった。以下の URL を貼りますから、見に行ってください。

http://www.cnn.co.jp/usa/35082126.html

トランプの勝利は、そのまま、今の世界中のエスタブリッシュメント(体制派、主流派。穏健派。いつも自分は勝ち組で管理側で得をする方の人間だ、という人たち)が、しかめっ面をする。

エスタブリッシュ人間たちにとっては、トランプのような、ドロドロの泥臭い、ヤクザ者そのものの、不動産業者あがり( 60階、70階 建ての超高層ビルを、それこそ400棟ぐらい作ってきた)が米大統領になってもらっては、困るのだ。

私、副島隆彦は、ちっとも困らない。やれやれ、どこまでもやれ、トランプ。自分のやりたいようにやれ、だ。アメリカ帝国が、正直に、ドル通貨という弱体通貨の信用の真実の崩壊と共に、国家としての破産宣言をすることろろまで、ゆくべきだ。 それが本当のアメリカン・デモクラシーだ。みんなの代表(リーダー、指導者)になる者は、堂々と、皆の前に出て、徹底的に、演説をやって、質疑応答をして、皆の信頼を勝ち取らなければいけない。

ただ単に演説、弁舌がうまい、ということではない。体を張って、皆の前で、自分の考えと、政策(やるべきこと。やりたいこと)を言うことだ。ウソはバレる。いくらウソを言っても、誤魔化(ごまか)しはきかない。

それでも、この先は、11月8日の大統領選挙まで、長い、トランプの選挙戦(遊説、ゆうぜい)の旅は続く。ワルの女の、ヒラリーとの戦いが続く。世界中のエスタブリッシュメントは、どうしてもヒラリーを勝たせようと団結する。

それはそれは、恐ろしい、醜(みにく)い、きたならしい者たちの、現世を支配している者たちの、悪魔のような、トランプ押し潰(つぶ)しの破壊工作だろう。 日本の、チンケな、テレビ、新聞人間たちなどは、おちょぼ口になって、「トランプさんて、ちょっと変ですようね 」ということぐらいしか言わないで、関わらないようにするだろう。こいつらにとっては、かわいいのは自分だけだ。自分の出演番組さえ守れればいいのだ。  あああ、あーあ、私、副島隆彦は、日本のドナルド・トランプになりたい。彼のように皆の前で、ずっと演説をしたい。 すべてをぶちかましたい。もっともっと言いたい放題、を言って、 そして撃ち殺されて、死んでしまいたい。

そうだ。 私たちの学問道場の定例会が、5月29日(日)にあります。前回は、私は、アラブ人、イスラム教徒の正装( 移民たちは、きたないポロシャツ姿)であるアバーヤじゃなかった、男性の正装の白い服とアーガル)をしてやりました。今回は、あのトランプの真似をして、トランプキャップをかぶって、金髪のかつらでもして、やります。

私は、病み上がりで、どうも体調がよくないですが、それでも、5月29日には、元気いっぱい、講演=公演を やります。私のほかに、早稲田大学の数学・物理学者の小澤徹教授(53歳ぐらいかな。働き盛りです )が、「数学と物理学の限界」 というような、貴重な話をします。 皆さん、どんどん申し込んでください。

申し込みはこちら ⇒  https://www.snsi.jp/tops/kouhou/1895

それでも、トランプは、海千山千(うみせんやません)の、アメリカ帝国の金融首都のニューヨークの生まれ育ちですから、東京の人間たちが田舎者(地方出身者)をひそかに差別して、「地方の人は、あっちに行って。私たちだけで金持ち階級どうしだけで結婚するのよ」という感じで、ニューヨーク金持ち階級の意思を、十分に体現した、アメリカ政治をやるだろう。

私は前にも書いたが、右翼軍人高官たち や 右翼警察官幹部たちがトランプの周りを固めているから、もう暗殺はできない。

ニューヨークユダヤ人金持ちたちも、トランプは、娘の イヴァンカ Ivanka の結婚相手が、正統派のジュー で NYの元締めの息子。 元の奥さんも Ivana イヴァーナ で、 これらは、 Ivan=イワン=のバカ、と蔑称で呼ばれるロシア人の 日本で言えば 太郎という名前の女性形 だ。 )が、いるから、ものすごく強い。

私、副島隆彦は、急いで自分のトランプ本を書かなければと、焦って来ました。ところが、気力が萎(な)えていて、どうも元気が出ない。 何とかしまて、もうすぐ 元気を出します。 副島隆彦 記

(転載貼り付け始め )

〇「 トランプ氏の共和指名確定=ケーシック氏が撤退表明―米大統領選 」

時事通信  2016年5月5日(木)

米大統領選の共和党候補指名争いで、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)は4日、同州で演説し、選挙戦からの撤退を表明した。これにより、指名争いに残っているのは実業家ドナルド・トランプ氏(69)だけになり、トランプ氏の指名獲得が確定した。

ケーシック氏はこれまで地元のオハイオ州でしか勝利していないが、夏の党大会が決選投票にもつれ込めば、主流派の自身に勝機があるとみて選挙戦を続けてきた。しかし、2位のテッド・クルーズ上院議員(45)が3日に撤退を決めたことで決選投票の可能性が事実上なくなったため、撤退を決断した。

〇「共和党 ランプ氏が指名確実になった クルーズ氏が、ついに撤退 」

2016年05月3 日 ロイター
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5月3日、11月の米大統領選挙に向けた候補指名争いは、中西部インディアナ州 で予備選が実施され、共和党は獲得代議員数で首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏(写真)が勝利した。テッド・クルーズ上院議員は選挙戦からの撤退を表明し、トランプ氏の指名獲得はほぼ確実な情勢となった。

11月の米大統領選挙に向けた候補指名争いは3日、中西部インディアナ州で予備選が実施され、共和党は獲得代議員数で首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏が勝利した。テッド・クルーズ上院議員は選挙戦からの撤退を表明し、トランプ氏の指名獲得はほぼ確実な情勢となった。

オハイオ州のジョン・ケーシック知事は指名争いに残る意思を示しているが、トランプ氏との差は大きく、トランプ氏優位は揺らがない。

トランプ氏は、インディアナ州予備選での結果について「素晴らしい勝利」と表明。「クリントン氏は通商を理解していない、良い大統領になれるわけがない」と述べ、本選に向けてクリントン批判を強めた。

共和党全国委員会のプリーバス委員長はツイッターで、トランプ氏を事実上の党指名候補と呼び、クリントン氏打倒へ党内結束を訴えた。民主党の予備選は、バーニー・サンダース上院議員が勝利したが、ヒラリー・クリントン前国務長官の指名獲得は既に濃厚になっている。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝

澤田正典 投稿日:2016/05/01 10:07

【1584】[1917]地震と火山爆発は同じ6

 会員番号2953の澤田正典です.今日は平成28年5月1日です.

 長い説明が続き,御迷惑をおかけしております.どうか御寛容頂けますと有難く存じます.
 (私自身,まさか地震活動や火山活動のメカニズムを解明することが,これほど広範な専門領域に踏み込むことにつながるとは,当初,予想していませんでした.)

 前回までに,大気電流によって気象現象が駆動されるメカニズムについて部分的に述べました.(のちほど,集中豪雨,竜巻,つむじ風,台風も含めて,そこに電気力が関わっていることを述べたいと思います.気象兵器の原理は単純なものです.)

 大気電流は,地表面や海面から電離層へと向かうマイナスの電荷の移動(電子の移動)ですが,地球全体で常に休み無く流れ続ける大気電流によって,次第に地殻や海からは電子が大気中へと抜けてしまいます.また電離層内部のプラスの電荷も,次第に大気電流によって中和されて消えてしまいます.その抜けてしまった電子と,消えてしまったプラスの電荷は,太陽風によって常に地球に供給されています.

 太陽風は,水素原子が電子と陽子にバラバラになって地球に飛んでくるものです.その存在比や個数や速度や密度は常に変動しています.(全体的に見ると,どうやら陽子よりも電子のほうが,たくさん地球まで届いているようです.)

 電子と陽子は,電気的な力,電荷の大きさとしては,符号が異なりますが同じ大きさを持っています.ところが質量は全く異なり,陽子は電子よりも1,836倍も重い粒子です.太陽から高速で地球まで飛来してくる電子と陽子のそれぞれに対して,同じ電磁気学的な力が加えられたとき,質量の軽い電子は,より簡単に,その運動方向が変化してしまいます.

 地球は天体として磁場を持っています.この磁場に太陽風が衝突すると,太陽風の成分である電子と陽子は電磁気学的な力を受けます.このとき,質量の差によってふるいにかけられて,電子は地球磁場の磁力線につかまって,螺旋運動しながら地球の北極と南極(正確には磁北と磁南)の大気上空に進みます.その後,電離層,成層圏,対流圏を経て,電子は極域の地殻からマントル層へと吸収されていると考えられます.丁度,それを効率よく行いうる,安定した強い大気の運動が,極域の成層圏と対流圏には存在するようです.
 陽子は質量が大きい分だけ電子よりも直進性が強いので,電子と同じように地球磁場から力を受けてブレーキをかけられつつも,おそらく,ほとんどの陽子は地球大気上空に,ほぼまっすぐ到達しているはずです.その供給量は低緯度帯である赤道周辺の上空が最大となり,緯度が高くなるほどに少なくなると考察しています.

 地球天体レベルでの大きな電流が,大体ここまでに述べた経路に近い形で存在する可能性はあります.すると,地殻内部において上下方向に電位差が存在し,それによって地殻内部で地下水が電気分解されている可能性も導かれます.

 (少し話が横にそれますが,海水も電気分解されているはずです.メタンハイドレードは海水の電気分解によって発生した水素ガスによって,海底に堆積した有機物が還元されて炭化水素になったものでしょう.また還元されたときに酸素が深海に放出され,それが深海の生態系に関わっている可能性もあります.)

 多種の元素で構成される地殻の内部において,もしも常温核融合の現象が発生しうる条件が一通り揃っていて,酸素ガスと水素ガスが地殻内部に蓄積されるメカニズムも存在するとなりますと,地震爆発説は弾性反発説と比較して,次第に有利となります.

 澤田正典 拝