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SNSI・副島隆彦の学問道場 古村 投稿日:2017/10/12 17:26

【1847】[2201]10月15日開催の定例会に関するお知らせ

SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。今日は2017年10月12日です。

開催前になりまして、多数の参加お申し込みをいただいております。
本当に有難うございます。心から感謝申し上げます。

既にお申し込みをいただきました方で、お振込みをいただきました方には、確認ができ、
郵便事情が許すであろう方には、
入場券となるハガキを郵送いたしました。

まだお振込みではない方には、当日払いを承ります。
お振込みをいただいた方は、
お振込み時に出てくる紙(レシート)をお持ちください。

銀行振り込みに関しましては、明日15時までのお振込みは確認ができます。

郵便振替に関しましては、システム上、確認がどうしても遅れてしまいますので、
明日以降は、郵便振替をご利用になりませんようにお願いいたします。

以上、宜しくお願い申し上げます。

当日はお気をつけてお越し下さい。
スタッフ一同、お待ち申し上げております。

副島隆彦の学問道場
古村治彦拝

副島隆彦 投稿日:2017/10/11 16:47

【1846】[2200]総選挙前、来たる15日の私たちの定例会に、結集して下さい。

副島隆彦です。今日は、2017年10月11日です。 

いよいよ 総(そう)選挙(ジェネラル・エレクション の日本語への訳語。衆議院選挙のこと) の始まりだ。 私は、自民党は大負けする、と思う。安倍晋三は退陣だ。

自民党は、今の290議席から大きく議席を晴らして、210議席ぐらいだろう。80議席減らす。 公明党も、同罪で、35議席から25議席ぐらいだろう。合せて、235議席だ。

過半数は233議席だから、これでも、自公(じこう)連立政権で、安倍晋三が首相を続ける、ということになるか。そうはならないだろう。安倍晋三は、国民の怒りを買って、石で追われるがごとく、私たちの景色の中から消えて行く。 本当に、こいつは、つまらない人間だった。あの おちょぼ口の、「ボクちゃんたちは、政権党としての責任を果(はた)し・・・」の10歳の少年のような語り方は、何だ。 あれでも一国の指導的政治家か。

私は、自分のことだが、今日、恒例の金融本を書き上げた。一冊の本を仕上げることの苦しみに耐えた。誰も自分の職業を疎(おろそ)かにしてはいけない。自分の生活を守ることが何よりも大事(ファースト)だ。一国の政治のことは、二の次(セカンド、センカンダリー)だ。 私は、自分の今度の、金融本『銀行消滅(ぎんこうしょうめつ』(祥伝社刊、11月2日発売)で書いた。

「私たちの周囲から銀行の支店が消えつつある。今は、コンビニで支払いや送金をする「コンビニ決済」の時代だ。その次が「スマホ決済(モバイル決済)だ。 さあ、そのあとサイバー・マネーの時代で、「ビットコイン決済」が来るだろうか」を詳しくあれこれ調べて書いた。 この本のことはまた書いて宣伝します。

 私、副島隆彦は、今度の選挙での、自民党の大きな敗退を予言する。その一番の理由は、「増税をする、と公言して勝った自民党の首相は、これまでいない」というコトバに従うからだ。「消費税を、2019年10月から10%にする」と増税を公約にして、それを、自民党支持でやってきた 経営者や自営業者が、いい顔をするはずがない。彼らが、「安倍晋三を、いい加減、辞めさせろ」で、動く。これが安倍晋三の終わりの最大の理由だ。

 消費税の支払い(納税)は、経営者と自営業者(セルフ・エンプロイド)にとっては、その年の自分の手元に残った最後のお金に、財布に手を突っ込んでくるように、無理やり国(国税庁、税務署)が取り立ててゆくカネだ。私も、80万円とかの消費税をむりやり課税されて怒っている。所得税や地方税の400万円の他にだ。このことを一番、身に染みて分かっているのは経営者、小(しょう)資産家、自営業者たちだ。彼らが、安倍政権に引導を渡す。

 一国の政治は、国民のためにある。国民を深いところで、怒らせて、それで政権が成り立つはずは無い。デモクラシー democracy とは、デーモス(demos 民衆 people 、=hoi poloi ホイポロイ  庶民大衆 )による クラシー( cracy 、支配体制)のことだ。デモスの重要な利益を損ねて怒らせたら、権力者たちはひっくり返される。今の安倍政権は、国民を5年間も騙(だま)してきた。連立政権を組んできた公明党も同罪だ。国民は、ますます、どんどん貧乏になっていった。 もう国民生活は限界だ。これ以上の貧乏を、国民・大衆が我慢するはずが無い。だから、「安倍、辞めろ!」なのだ。それから、「(安倍)お前が国難だ!」だ。

今週末の 10月15日(日)に、私たち学問道場の定例会(自力での講演会)があります。 私たちは、今回の降って湧いたような総選挙のことを知らないで、定例会を準備してきました。それでも、この国民政治の重要な、国民による審判を下(くだ)す時期に、私たちの秋の総決起集会を開くことになった。 ですから、会員の皆さん、ご自分の友人を誘って、どうぞ、15日の、東京・三田の建築会館での、私たちの集まりに参加して下さい。 参加申し込みをして、当日払いで来て下さっても構いません。まだ席はあります。

↓定例会のお申し込みは、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

詳細は以下の通りです。

私は、この定例会で、今度の総選挙のことについても話します。基本のコトバは、「安倍、辞めろ!」です。 これ以外に、私たち国民が団結する評語(スローガン)は見つからない。

今回のゲストは、国際時事解説者(世界基準の情報を日本人に伝える)の田中宇(たなかさかい)氏です。 下の名前が、宇宙の宇(う)だから、田中「うータン」とも呼ばれている碩学(せきがく)です。 彼と、あれこれと幅の広いことを討論しながら、彼に、多くのことを質問して、実り多い勉強会にしたい。それでも、目下の目の前の問題は、10月22日が投票日の、衆議院選挙だから、どうしても、ここに向かって議論しなければいけません。私は、その覚悟をしています。


田中宇氏

 私が一人で話す部分でも、私は、自分が今、考えていることを、ズケズケと、遠慮無く、何でも話そうと思います。 安倍を引きずり下ろすための 対抗馬が、小池百合子という裏のある女だとしても、日本国民は、とにかく安倍晋三政権を打倒しなければいけない。

小池百合子 が作った「希望の党」と、解散、解党(かいとう)した民進党からすべてを合流させることが出来なくて、護憲(ごけん)のリベラル勢力は、第3極として「立憲民主党」となって枝野新党になってまとまった。 それで、三つどもえの三極(トライデント)の争い、で、どこが勝つか、で 次の政権が出来て行く。

 ここで、私は、大胆なことを言いますが。小池百合子の希望の党は、始めから「共同代表」とすることに決まっていたらしい。小池は、東京都知事にとどまる、という選択をした。だから選挙に勝って、野党第一党になっても首班指名(しゅはんしめい、首相になること)は受けられない。では誰が、次の首相になるのか。 たいていの人は、統一教会(とういつきょうかい)ではない、自民党の穏健(おんけん)な政治家が次の首相になってくれれば、それでいい、と思っている。 私は、それを望まない。

 今の日本には、「この人が、日本の首相であって欲しい」が見当たらない。どこを探しても、世界=国際社会 に出しても遜色(そんしょく)の無い、首相の器(うつわ)である人物が居ない。 石破茂も、困った顔をしている。しっかり者の岸田が、じっくりと自分の番を待っている。だが、他にいないから、ということでなる、という感じだ。

前原誠司(まえはらせいじ)は、元から頭が軽いので、首相の器では無い。細野豪志(ほそのごうし)は、まだ自分がやる、という構えでは無い。そうなると、誰が首相に相応(ふさわ)しいのか?  小池は、もう、一体、自分の周囲で何が起きているのか、国民は何を考えているのか、で頭が回らないような状態だ。

この小池とぶつからないで、それなりに、話し込んできた人物がひとりいる。 それから、ダークホースで、大阪の 橋下徹(はしもととおる)がいるが、選挙に出なかった。橋下とも話があって、彼も、この人でいいと、言うだろう人物がいる。前原と細野の 長年の先生で、彼らに政治を教えて来た人物がいる。 

 だから、小池も、橋下も、前原も、細野も、「この人が、当然、日本の首相になるべきだ」という人がいる。さらには、枝野幸男(えだのゆきお)であっても、この人の政治家としての格(かく)の高さには、頭を下げる。それは、小沢一郎(75歳)だ。だから、新党希望が予定していた共同代表のところに、ポカンと空いていた空白を、埋めるのは誰か? が、これで明らかになる。

「小沢一郎だけは大嫌いだ」と憎しみを込めて生きてきた、石原慎太郎でも、森喜朗(もりよしろう)でも、小池百合子に、公開の場に引きずり出されて、自分の見苦しい姿を、晒(さら)して、小池とぶつかって、煮え湯を飲まされた。あとは、小泉純一郎と、麻生太郎も、安倍晋三も、小沢一郎が大嫌いだろうが、それでも、「自分たちでは、もう日本のこの難局(なんきょく)は乗り切れない。自分たちは、官僚を押え付けることも出来なかった」と内心では、深く反省している。 いくら強がりを言っても、国民のための政治の目からは、このことは明らかなのだ。

指導者の政治家たちの、誰からも一目置かれているのに、なぜかずっと嫌われてきた男が、小沢一郎だ。 だから、副島隆彦は、小沢一郎は、西郷隆盛(さいごうたかもり)なのだと、ずっと書いて来た。西郷南州(なんしゅう)は、幕末の日本の宝で、清廉潔白の士で、どんな人とも対等に穏やかに接した、陽明学(ようめいがく)に学び、本当は、隠れキリシタンの、「四民平等を目指しもそう。身分制社会である徳川体制を打倒しもそう」と闘った偉人だ。 最後に、きっと小沢一郎の名前が、出てくるだろう。私、副島隆彦は、言論人として、ずっと、雨の日も風の日も、このことを書いて来た。

だから、学問道場の会員の皆さん! 10月15日の 定例会に結集して下さい。

私たちは、今や、どの支持政党も、どんな味方勢力も持たない、微々(びび)たる、在野の知識人集団である。だが、私たちが今の日本で、一番、汚れていなくて、変な勧誘にも乗らないで、自分たちだけで、志(こころざし)を貫いて、ここまでやってきた集団。私たちが、日本で一番、頭のいい人間たちの集まりだ。

私は、このことを本気で、会員の皆さんに訴えかける。どうぞ、年に二度の、この私たちの会に集まって互いに、知った顔を見て、同志としての友愛を築いて、そして、私たちの日本国のために、大声を上げましょう。 誰にも遠慮しない。どんな勢力にも頭を下げない。 官僚どもの支配 と、荒れ狂う ヘンな宗教団体からの攻撃 に、私たちは体を張って立ち向かいましょう。

副島隆彦 拝

(資料の新聞記事。転載貼り付け始め)

〇「安倍政権5年に審判(しんぱん)  衆院選公示、1180人立候補 」

2017/10/10 日経新聞

第48回衆院選は10日公示され、各党は22日の投開票に向けた12日間の選挙戦に突入した。5年弱にわたる安倍政権の評価を有権者に問う選挙となる。政策テーマでは消費増税や憲法改正などが争点。選挙戦は「自民党・公明党」「希望の党・日本維新の会」「共産党・立憲民主党・社民党」の3極が、政権の継続か転換かを争う構図だ。
街頭演説を聴く有権者ら(10日午後、仙台市青葉区)

 立候補届の受け付けは10日午後5時に締め切られた。立候補者数は1180人で、内訳は小選挙区936人、比例代表(重複を除く)244人。政党別では自民が332人と最多で、共産(243人)、希望(235人)が続く。
 希望は目標とした過半数(233)の候補擁立にはこぎ着けたが、比例単独候補を37人抱えており、単独での政権獲得は事実上難しい状況。小池百合子代表(東京都知事)は出馬しなかった。

 小選挙区の立候補者数は1996年に小選挙区比例代表並立制が導入されて以降、過去最少となった。共産が立憲民主や社民との競合を避けて候補者を取り下げたことなどが影響している。

 自公両党の公示前勢力は324議席。首相は与党の勝敗ラインを過半数の233議席と定めた。憲法改正に前向きな希望や維新を合わせた「改憲勢力」が改憲発議に必要な3分の2以上の310議席に達するかもポイントとなる。
 安倍晋三首相(自民党総裁)は10日、岩手県一関市での街頭演説で「この選挙はいかに北朝鮮の脅威に対して、国民の命と幸せな暮らしを守り抜くかだ」と強調。公明の山口那津男代表は北海道美唄市で「日本の行く末を責任感と安心感をもって実現できるのは自民党と公明党の連立政権だ」と述べた。

 希望の小池氏は都内で「国の政治を改めて『安倍1強政治』をここで止めたい」と訴えた。日本維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は大阪市内で「消費増税の前に役所のお金の使い方を見直す」と指摘した。

 共産の志位和夫委員長は「最大の争点は安倍暴走政治をこのまま続けさせていいのかだ」と呼びかけた。立憲民主の枝野幸男代表は「まっとうな政治を取り戻すためには新しい受け皿が必要だ」と主張した。社民の吉田忠智党首は「森友学園や加計学園問題などについて丁寧に説明をすると言いながら、全く国会で議論しない」と安倍政権を批判。日本のこころの中野正志代表は安倍政権下で憲法改正の実現をめざすとした。

 「1票の格差」を是正したため、今回から小選挙区の定数は6減の289、比例代表は4減の176となる。総定数は465。計97選挙区で区割りが変わった。事前に投票できる期日前投票は11日から始まる。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝

8067浅川京華 投稿日:2017/10/10 04:09

【1845】[2199]俗ニーチエについて おまけ

2182『俗ニーチエについて おまけ』で、ニーチエが「この2千年もの間、私達がキリスト教徒であった事に対して、つぐないをしなければならない時代がやって来るはずだ」と書いていたと知り、正に今日の、狂気のイスラム教主義者のテロに脅える欧米の事じゃないか、と驚愕した、と書いたが、今日の、この問題の背景には、キリスト教対イスラム教の対立がある、宗教戦争である、と、今更だが気付いた。そして、キリスト教がイスラム教に勝つ事は、もはや絶対に、どう見ても、無い。しかしその事に、欧米人は気付いていない(あまりに怖ろしい事だが)。ただ一人ニーチエだけが、遠い昔から、この事を見抜いていた。で、改めて、欧米人でも中東の人間でもない、イスラム教ともキリスト教とも無縁の日本人は、やはりこの事に対して、徹底的にどちらの見方もせず、無関係でいるべきだ、と思う。北朝鮮危機報道についての私の考えも「まともに相手して騒ぐから、ミサイル発射なんぞするんだ、放っとけ」で一貫している。私の周りの人間も、ニヤニヤしながら、私のこの意見に頷く者は多い。だから私は、去年の今上天皇の退位希望表明以後、執拗に本気で、今こそ大政奉還を!と言い続けている。何があっても戦争はしないと貫ける人は、今上天皇ただ一人、既存の政治家に、それだけの人間がいるとは思えない。私のこの意見に「天皇の政治利用だ!とんでもない」などと言う人がいるだろうか?だったらあなたが、何が何でも日本が戦争に巻き込まれないようにしてくれ、である。

相田英男 投稿日:2017/10/08 15:35

【1844】[2198]「東芝本」をよろしくお願いします

相田英男です。

ぼやきで古村さんにご紹介頂いたように、電波社より私の初めての著作本が出版されました。製本後に読み返して見ましたが、自分でもグッとくる位の、結構な情報が詰まった本です。

「東芝はなぜ原発で失敗したのか」

東芝はなぜ原発で失敗したのか

既に多くの「東芝本」が書店で並んでいるのを見かけます。そのほとんどは、今回の事件の責任を、歴代社長達や取り巻きの重役達が無能であるという、東芝という組織内部に問題があったのだ、という視点で書かれています。

しかし、私の本の主張はこれらと真逆です。誰が東芝の社長であっても、この結果は避けられなかった、というものです。

東芝の外部の環境が、今回の破滅を導いたと私は考えます。この「外部環境」を説明するために、「ビリヤード理論」という副島先生の「属国日本論」の元となったモデルを使ってみました。「ビリヤード理論」はF .フクヤマの名著「歴史の終わり」でも紹介されています。

本書をご覧いただければ、東芝を追い込んだ「外部環境」の実態についての理解が深まります。日本人同士で「あいつがアホだったから」などと、どれほど批判しあったところで、東芝事件の全容は全くわかりません。かえって混乱が深まるだけです。本書を是非お手に取ってご覧ください。

本書が出来るまでに、電波社の岩谷さんと副島先生には、多大なご協力をいただきました。本当にありがとうございます。

相田英男 拝

アルルの男・ヒロシ 投稿日:2017/10/07 10:06

【1843】[2197]選挙のさなかですが、2017年10月15日(日)の講演会にぜひ来てください

 アルルの男・ヒロシです。

 私は、現在、来月発売予定になっている「世界権力者図鑑」の原稿を中国の新体制の部分以外は書き終えて、15日の国際問題評解説家の田中宇先生と副島先生とを交えた講演会の準備を始めているところです。

 それにしても、今回の講演会、おそらくSNSIの講演会で初になると思いますが、衆院選のさなかの開催という事になってしまいました。それだけに皆様は、国内政治の動きと、国際政治の関連性の話を是非聞きたいと思っていると思います。

 田中先生も副島先生も、私も、それぞれ共通する分析をしているところとやや違うところがあると思いますが、15日は、今後の日本政治が国際秩序の変貌の中でどのように変わっていくのかということをじっくり議論できると思います。

 田中先生には、冒頭でもう20年近く続けれおられる国際ニュース解説者として、ニュースの読み方や田中宇独自の国際政治の分析枠組みについて短く30分弱で講演も頂く予定です。

講演会参加のお申込みはこちらです
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

 それにしても!です。日本の政治です。小池百合子に全くしてやられた。小池の後ろには安倍自民党がいます。これをみんなまだわかっていない。大手新聞の「小池と安倍は対立している」というストーリーに騙されている。政治家というのはそんな甘いものではない。共通の目的があれば平気で組みますよ。そこまではわかっていたが、ここまで引っ掻き回されるとは思わなかった。

 重要なのは小池の目的は勝つことではなく、「野党を分断する」ということです。エジプトで中東政治を学んできた小池らしいやり方だった。結局は、分断して統治する。このパターンで今回もやられました。

 日本の政治ですが、安倍政権が森友・加計問題で窮地に追い詰められている中、本当は極右に近い政治思想の持ち主である、東京都知事の小池百合子が、突然国政進出を表明し、「リベラル政党」とはとても信じがたい、右翼的な発言を繰り返し、護憲派のリベラル派は「排除する」と宣言しています。都議選ではこういうことはあまり言わなかった小池がなぜ急に保守派の側面を前面に出してきたか。

 小池人気にあやかって、民進党では勝てないと思った、保守でもリベラルでもない中間派の政治家たちが、保守政党を標榜する「希望の党」に雪崩を打って参加しました。一方で、従来の良質の日本のリベラル派は、枝野幸男が率いる「立憲民主党」に結集しました。しかし、この新党は先に希望の党に参加した中間派を取りこぼした。ただ、立憲民主党がもっともまっとうな政治を標榜した政党だろうと思います。

 小池百合子が代表に就任した途端、希望の党に最初から参加してきた元検事の若狭勝と民進党で居場所がなくなった細野豪志の二人は、公認予定者に「公認料として700万円を党に上納しろ」とか「小池と一緒にポスター写真を取りたいなら3万円払え」とかめちゃくちゃな要求をしている。そういった上納金の誓約も含めた政策協定書にサインしろ、と迫っている。上納金を払ったにも関わらず公認を得られなかった候補者もいるという。検察出身の若狭勝が詐欺まがいのことをやっている、と誰でも思った。

 これは、明らかに、民進党出身者の当選をできるだけ少なくするために、意図的に「新党はダメな党である」ということをアピールしているに過ぎない。この混乱を仕組んだのは安倍とつながっている小池百合子だ。

 二人は、民進党の保守派のこれまで除け者にされたという恨みの感情をうまく利用して、小池百合子(安倍晋三と同じ統一教会=国際勝共連合の支援を受けている)が、野党を分断した構図になった。前原誠司もその共謀に加担した罪人の一人だと言うこともわかってきた。

 国内政治がここまで揺れ動くのもアメリカ政治がトランプによってひっくり返されたこと、それによって失業者安保マフィアたちが必死の反撃に出ていることの現れなのです。

 そういうことも、しっかりと講演会では議論したいと思っています。

 それ以外にも次のことをテーマにします

※トランプ政権と軍産複合体・情報機関の戦い
※世界は「多極化」に向かっているのか、世界の政治は米中露(G3)で決められているのか
※北朝鮮問題はどのように推移するのか
※ブレグジット後の欧州はどういう権力構造になるのか
※中東政治はどのように劇的に変化するか
※田中宇のいう「隠れ多極化」理論とはどういうことか
※ビットコインなど仮想通貨と世界権力の関係と覇権争い

 ぜひおいでください。
講演会のお申込みはこちらです
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

SNSI・副島隆彦の学問道場 古村 投稿日:2017/10/06 18:18

【1842】[2196]2017年10月15日開催定例会についてのお知らせ

SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2017年10月6日です。

今回は、この場をお借りしまして、10月15日(日)に開催されます、定例会についてのお知らせをいたします。

①現在、多くの方々からの参加申し込みをいただいております。ありがとうございます。まだ若干ですがお席に余裕がございますので、以下のアドレスからお申し込みください。

↓定例会のお申し込みは、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

 今回の定例会は、総選挙の投開票日(10月22日)の1週間前の開催となりました。現在の日本国内の目まぐるしく移り変わる政治状況についてもお話しすることになります。また、国内の状況は決して独立して起きるものではなく、国際的な状況に連動して起きるものです。当日は、外側からの大きな視点から国際問題から国内の政治状況まで、副島先生と田中宇先生から様々なお話が飛び出すことが期待されます。


小池百合子と前原誠司


安倍晋三と山口那津男


枝野幸男


講演者の田中宇(たなかさかい)氏

※本掲示板に掲載さ入れた副島先生の日本政治の最新分析も併せてお読みください。掲示板の右に表示される下向きの三角形を少しずつ押し続けると表示されます。

[2193]今、日本の政界に激変が起きている。投稿者:副島隆彦 投稿日:2017-09-28 11:42:4

②参加費をお振込みいただいた方には入場券となるハガキをお送りしております。来週は郵便事情を考慮し、できるだけハガキをお送りし、それ以降は当日に入場券をお渡しすることになります。よろしくお願い申し上げます。

③定例会会場では副島隆彦先生と研究員の書籍、DVDを販売いたします。書籍の種類、冊数には限りがございます。予めご了承ください。

 新しい書籍としましては、6月28日発売『ニーチェに学ぶ「奴隷をやめて反逆せよ! 」―まず知識・思想から』(副島隆彦著、成甲書房)、9月28日発売『世界政治 裏側の真実』(副島隆彦、佐藤優著、日本文芸社)、10月7日(明日)発売『東芝はなぜ原発で失敗したのか』(相田英男著、電波社)を販売いたします。それ他にもご用意しております。是非ご利用ください。

④定例会会場では、現在会員の方の2018年度分会員継続並びに新規会員受付手続きを承ります。また、元会員の方の会員再開手続きも承ります。是非ご利用ください。

以上、よろしくお願い申し上げます。

↓定例会のお申し込みは、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

SNSI・副島隆彦の学問道場
古村治彦拝

(終わり)

SNSI・副島隆彦の学問道場 古村 投稿日:2017/10/01 15:26

【1841】[2195]副島隆彦の学問道場からのお知らせ

 SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。

 2017年11月3日(金・祝日)14:00から、八重洲ブックセンター本店8階のギャラリーにおきまして、『世界政治 裏側の真実』の発刊を記念しまして、副島隆彦先生と佐藤優先生の対談イヴェントが開催されます。

※八重洲ブックセンターの下記アドレスをご覧ください↓
http://www.yaesu-book.co.jp/events/talk/12820/

詳しくは「電話番号:03-3281-8201」までお問い合わせ下さい。

 八重洲ブックセンター本店の住所・代表電話・交通アクセス・地図は以下の通りです。

●八重洲ブックセンター本店

〒104-8456
東京都中央区八重洲2-5-1
電話番号(代表):03-3281-1811
JR東京駅 八重洲南口
東京メトロ銀座線京橋駅 7番出口(明治屋出口)

副島隆彦の学問道場にお問い合わせをいただいても、お答えはできませんのであらかじめご了承ください。

 宜しくお願い申し上げます。

(終わり)

副島隆彦 投稿日:2017/09/28 11:42

【1840】[2193]今、日本の政界に激変が起きている。

副島隆彦です。今日は、2017年9月28日です。

 アルル君から、昨晩、連絡が入って、日本の政治変動=政界変動(政治家=国会議員たちの右往左往、集合離散 )が急激に起きている、とのことだった。

今日、国会で衆議院が解散される。そして10日までに衆議院議員の各党の候補者たちが決まる。

 そして10月22日の総選挙後に、安倍内閣が倒れる(丸5年でようやく退陣する)という事態が予想されるようになった。 そんなことは有り得ない、とたいていの人は思っている。「安倍首相が、北朝鮮の核ミサイル問題で、アメリカと連携して日本を守ってくれる」で、支持率が高いから、という理由である。ポイントフォームで、重要なことだけを羅列してゆく。

 アルル君は、自分の考え、見通し、分析をどんどん発表しているので、彼のツゥイッターを読みに行ってください。 
https://twitter.com/bilderberg54

1.この8月23日に、山梨県の鳴沢村(なるさわむら。河口湖の南で、富士山の北の山麓)の 日本財団の会長の笹川陽平の別荘(villaヴィッラ)に、4人の自民党の元首相たちが集合した。ここで次の政界再編が語られ、決められたようだ。イニシアティヴを握ったのは、小泉純一郎と安倍首相だったようだ。自分の子分を一人も持たない(誰も育てなかった)小泉が何の勢力を背景に、力を持つのか?

2. 黒幕は、笹川財団の 笹川陽平(ささがわようへい)会長だ。笹川財団(日本財団、東京財団っもその一部)が、安倍首相たちを操(あやつ)っている。ササガワ財団が、世界的な特殊な宗教団体である、統一教会(とういつきょうかい、Moonie ムーニー)の大きな資金源である。 安倍首相の鳴沢村の土地も、笹川財団の所有する広大な土地の一部のはずである。安倍晋三は、何かあるとこの別荘に隠れて秘密の政治をやってきた。


談笑しながら会食する(右から)麻生太郎副総理兼財務相、安倍晋三首相、森喜朗氏、小泉純一郎氏=笹川会長のブログから


笹川陽平


笹川良一

3.小池百合子は、小池新党「希望の党」を26日に立ち上げた、と思ったら、今度は都知事を辞めて、首相を目指す、という動きに出ている。それと連動して、日本維新の会(大阪が主力)を作ってきた 橋下徹(はしもととおる。彼を日本のムッソリーニだと、私たち学問道場は6年前から認定してきた)が、大阪から衆院選に出て国政に、「ムッソリーニのローマ進軍」(1922年)のように、「東京進軍(しんぐん)」で攻め上がってくる、のかと思ったら。

 何と、小池が辞任した後の都知事選に出る、という動きになっているらしい。 橋下徹の資金源も明らかに笹川陽平である。大阪の寝屋川市?の笹川陽平の邸宅に橋下はよく出入りしている。

 笹川良平( ー )という日本ファシスト(大日本翼賛会=よくさんかい=)の大物が作って、戦後は世界反共(はんきょう)運動の重要な拠点になってきた笹川財団こそは、統一教会の大きな資金源である。 小池百合子(現在65歳、1952年生)も、親の代からの、熱心な勝共連合(しょうきょうれんごう)の活動家であった。つまり、少女時代から、統一教会の熱烈な信者だったということだ。 そして30歳ぐらいから、テレビのニューズ・キャスターとしてデビューして有名人になった女性だ。

 彼女は、関西学院(かんせいがくいん)大学の学生を1年生で辞めて両親と共に、エジプトのカイロ大学に入学した。小池の両親は、現地で日本料理店を経営していたという。日本人が、イスラム教とアラビア語を勉強するのだったら、アル・アズハリ学院に行くはずなのに。

 カイロ大学は、アメリカのCIAが作ったアメリカン・ユニヴァーシティ(大学)の隣、というか、その敷地の一部である。CIAが、反共産主義の牙城(がじょう)として、中東アラブ世界にも撃ち込んだ楔(くざび)、拠点である。同じく日本は極東(きょくとう)での反共の拠点である。 英語では、bulwark against communism 「ブルワーク・アゲイスト・コミュニズム」 「反共の防波堤、土塁」という。

そこに 少女時代から、反共(はんきょう)の闘志として育てられた小池百合子が、40年前に日本から送り込まれたのだ。 このことから、CIAの中の一番、強硬な反共主義者の強固な組織が、勝共連合=統一教会を作ったことがよく分かる。それとローマ・カトリック教会の中のイエズス会である。

このMoonies ムーニー(ユニフィケイション・チャーチ) の 強大な官僚組織がワシントンDCに存在して、いかなトランプ大統領でも、この 8つのカマ首を持つ、八岐大蛇(やまたのおろち)を斬り倒すことが出来ないでいる。

 パキスタン人のマララ・ユスフザイという、2014年のノーベル平和賞受賞した女(まだ少女)がいる。この女は、自国、パキスタン国民からひどく嫌われている。このマララのような、奇っ怪で特殊な育てられ方をした女性と、小池百合子は全く同じだ。

4.立派な態度を貫いてきて、“民主党のプリンス”として大事に育てられてきたはずの細野豪志(ほそのごうし)が、最先頭を切って民進党を離党して、長島昭久(ながしまあきひさ、東京の立川が選挙区)に誘われる形で、小池「希望の党」の看板(幹事長)のような感じで、出てきた。日本の政界流動が激しく起きた。 これに前原誠司(まえはらせいじ)が密かに連携している。


「希望の党」を設立し、気勢を上げる(前列左から)細野豪志氏、長島昭久氏、東京都の小池百合子知事、若狭勝氏、中山恭子氏、福田峰之氏=9月27日午前、東京都内のホテル

 細野豪志の目つきがどんどんおかしくなっている。うわの空のような顔つきになってきた。 きっと彼らに、日本の軍需産業界(防衛産業の大企業たち。三菱重工が代表)から100億円単位での、政治献金が出たのだろう。選挙をするには軍資金(選挙費用)が必要だ。

 100人の候補者を、民進党系を含めて、希望の党から小選挙区と比例区にまで立てるには、100億円はどうしてもかかる。細野豪志が、捨て身のような感じで出てきたことが、あとあと、今回の政界変動の原因の解明となる。

5.長島昭久は、慶応大学の学生時代から、勝共連合の熱心な活動家である。アメリカの統一教会の学生組織を、CARP(カープ)というが、長島は、アメリカ留学生時代にそこに入って、その日本支部長だ。 筋金入りの活動家だと言っていい。ワシントンの政界にも、長島の友人で多くのムーニー(ワシントン・タイムズ紙を発行している)の幹部同志たちで、アメリカ人政治家(下院議員とか、ロビイスト)になっている者が多い。

5・安倍首相は、今度の、自分が( だが組織決定で。自民党という組織の決定では無い)緊急の不意打ちで決めた総選挙(10月22日投票日。10月10日公示)で、過半数の233議席を、自民党が取れなければ退陣すると、前述した鳴沢村の親分(おやぶん)会議で約束したようだ。あれは日本部族の大(だい)族長会議だ。

 今の総議席は、これまでから10減って465議席である。その過半数は233である。連立を組んでいる公明党は31議席を死守しようとしている。 公明党は、憲法改正が嫌いなはずなのだが、組織が生き残るためには、指導部は安倍晋三たちの改憲勢力にどんどん退(ひ)きづられる。 

6.安倍晋三は、憲法改正という己れの悲願に向かって突き進む覚悟だ。安倍晋三は小池百合子と密かに連携して動いている。それを自民党の他の実力政治家たちが苦々しく思っている。安倍と小池も、組織内ですでに割れていて、下の方は話が合わなくなっている。ここで助け船として、トリック・スターの持ち味として現れたのが小泉純一郎である。触媒(しょくばい、カタリストcatalyst )のような役目だ。小泉の背後も笹川財団だ。

 小泉純一郎の、父親で防衛庁長官もした詢也(じゅんや)は、朝鮮戦争の時に、地元、横須賀で、米軍の補給活動(資材の調達、荷揚げ作業など)で一番協力した人だ。その、アメリカ軍の直属の子分が、西日本の代表が、神戸を拠点にした山口組 (3代目、田岡一雄=たおかかずお=)だが、東日本は横須賀の小泉だ。

7.憲法改正、を今の第9条の「平和主義、戦争放棄。2項 陸海空軍その他の戦力の不保持、交戦権の否定」を、何とか上手に削って、それに付け加える形で、「国の安全のために外敵に対して国軍をもって対応する」という「戦争が出来る、正常な国家(ノーマル・カントリー)になる」条文にすることを、目標にしている。

 だが、アメリカのトランプ勢力 は、日本にそこまでは求めていない。彼らは、「なるべく外国のことには関わりたくない」(アイソレイショニズム=国内問題優先主義)であるから、それぞれの国が勝手にやればいい、主義なのだが、それでも、トランプ勢力は、日本と韓国の核武装(核保有)には反対である。

8.だが、安倍晋三が、「自分は憲法改正を花道(はなみち)にして政権から離れる」という、4人の首相経験者と約束したシナリオ(8月23日)は、世界政治の冷酷な現実である、北朝鮮からの核ミサイルの脅威の前に、効果を持たない。

 日本が、戦争が出来る普通(ふつう)の国=正常な国家(ノーマル・カントリー、世界中で軍隊を持たない国は無い、と) になったとして、米軍と共同で北朝鮮を攻撃する、ということになると、北朝鮮から、核ミサイルが日本に飛んでくる(射程2000キロ圏だから正確に狙ってくる)。だから、「戦争が出来る国への憲法改正」は、現在の緊迫状況とは合致しない。 

 だから、副島隆彦が国家戦略家として提言するとおり、日本は何もしないで、「反戦・平和の国是(こくぜ)」である憲法を守って、こういう国家安全保障問題(ナショナル・セキリュテイ)では、日本国内に立て籠もるべきだ。北朝鮮処分、処理、解決は、アメリカと中国とロシアの3大国に任せて、日本(人)は、黙ってじっとしているのが一番賢い。

それでも日本国民の一部は、明らかに北朝鮮の動きに脅(おび)えている。この国民の心理的な動揺が、今度の総選挙の動きを大きく決定する。

9.だから、今の日本国内で、右翼言論で、思いっきり勇ましいことを言って、「日本軍もアメリカ軍と共に、北朝鮮を攻撃する態勢を、急いで整えなければいけない」というほどの強烈なタカ派の言論を吐く人物を、私、副島隆彦は、自分の周囲に見ない。庶民の間にはブツブツ、そういうことを言っている人間たちはいるのだろう(ネトウヨと呼ばれる軽度の精神障害者たち)。

 彼らの勇ましそうな、人種差別と、排外主義(ショービニズム)の精神構造の根底は、やはり被害妄想(ひがいもうそう。パーセキューション・マニアック)と恐怖感である。人一倍の臆病者たちの心理だ。本当の勇気や、自己犠牲の特攻隊精神では無い。日本の愛国右翼たちもまた、情けない状態に陥っている。「憲法改正の悲願」をドンドコ、ドンドコと太鼓を叩いているだけで、それ以外にまで頭が回らない。

10.それよりも、旧来の日本の左翼的なリベラル人間たちの方に、自暴自棄の戦争肯定勢力が出てきている感じがする(本性は、こっちも自分の恐怖心)。それが、小池新党を応援して、憲法改正勢力に荷担して行く道が生まれるのだろう。彼らがメディア(テレビ、新聞、週刊誌)に煽られて、小池新党支持、自民党嫌(きら)いの形で、噴出しそうである。

 自民党の今の態勢への不満もあるから、新党の新人の政治家たちに、若い人たちは投票するだろう。旧来の組織の上に乗っかって議員をやってきた者たちほど戦々恐々としている。大都市圏(東京、名古屋、大阪)では、自民党が大敗する、という予測が出ている。

11. 古村治彦くんが熱心に研究しているが、ジェームズ・アワー(ヴァンダービルド大学教授 )というアメリカ人の“ 安保マフィア ”が、日本の防衛産業界を動き回って、北朝鮮との戦争事態への対応として、日本政府に、さらにアメリカの兵器を買わせる仕事をしているという。

http://suinikki.blog.jp/

 このジム・アワーが、マイケル・グリーンも覆面をかぶって日本に来て動き回っているようだが(トランプ政権はその暗躍を許可していない)、日本の政界再編を、笹川財団を嗾(けしかけ)けて行っている。だから、経団連を隠れ蓑として、日本の軍需(国防)産業界が、小池・細野新党に選挙資金を出している。笹川財団は、長年、 ニューヨークでは、The US - Japan Foundation ザ・ユーエス・ジャパン・ファウンデイション「米日財団」である。 通称は、文字通り、「ササガワ・ファウンデイションだ。これでアメリカ政界に献金して、議員や官僚たちを合法的に買収してきた。

12.民進党の党首になったばかりの 前原誠司(まえはらせいじ)は、何と、自分は無所属で出るそうだ。まったく政党の体(たい、てい)を為していない。「 民進党の議員たちは、まず希望の党の許可を取れ。それが民進党の公認候補となる」という狡猾(こうかつ)極まりない「踏み絵」手段に出た。

 前原は、「自分は、参議院がまだ民進党までいるから、小池新党に合流出来ないから無所属で出る」 と言ったという。おそらく小池新党への強硬な合流を画策している最中だろう。 おそらく 前原も小池党から出るだろう。

 前原の動きに対して、枝野幸男(えだのゆきお)たち、民進党内の、旧社会党を含めた、労組上がりの、左バネの連中が、「どうせ、俺たちは、小池新党の検査に掛かって、合流は許されないだろう」と腹をくくるだろうから、「まとめて一気の合流が出来ないのなら」と無所属で出るだろう。

 これが、かつての日本社会党の左派のような動きになって、ここを中心にして、反戦平和の「憲法を守れ」の護憲(ごけん)勢力として、小さく数を減らしながらも、まとまるだろう。

「憲法を守れ。戦争をするな。自衛隊を外国にまで出すな」の、自覚的な人々からなる護憲勢力が、こういう事態になっても強い。この判断が正しい。それでも、多くの国民は、新人議員に投票するだろうから、国民の新しい動きとしては、小池百合子や安倍晋三の 思惑(おもわく)を超えて、憲法改正に突き進む、と言うことは出来ない。

 国民(のための)政治 という原理が有る限り、奇妙な宗教団体(カルト集団)や、反共主義の極右(きょくう)思想が、日本の政治をいいように勝手に動かすことは出来ない。その外側から国民が、小池たちの動きを締め上げる。そしてさらに、その外側から、世界の政治の大きな動きが、日本国を締め上げる。

12・小沢一郎は、きっとこう言っただろう。「みんな、とにかく自分が当選するのが何よりも大事だから、次々と起きる新党の動きにどんどん参加して行きなさい。国民は自民党の政治に飽き飽きしているから、新党から出るのが有利だ」と。これは、小沢一郎の得意の戦術となった、潜(もぐ)り込み戦術だ。「もぐり込んで生き延びよ」だ。

 小沢は、 自分は、自分の自由党と民進党の合流の話も、今の濁流の中では意味を持たなくなったし、定数見直しで岩手4区の選挙区が無くなって3区になったので、無所属で出て、現職の黄川田徹(きかわだとおる。かつての小沢一郎の秘書 )と闘うことを厭(いとわ)ない。今、新聞記事が出て(28日午前10時半)、黄川田は、小沢に遠慮して出馬をやめたそうだ。これで小沢は勝つ。

 小沢一郎は原則主義者だから、自分が打ち立てた原理・原則に従って行動する。「政治は、大きくは国民が決めることですから、それに従います」という態度だ。小選挙区制度による、2大政党(トゥ・ーパーティ・システム)の政権交代体制を日本に導入したのは小沢一郎だ。

13.前述した「鳴沢村の4人の元首相の8月23日の談合=秘密会議」では、「とにかく小沢を政界引退に追い込め」と決議しただろう。小沢一郎が、共産党まで巻き込んで、政界再編を、「オリーブの木」戦略で実行するのをぶち壊したい、という考えになる。ところが、情勢はさらに激変、流動化して、政治家たちの四分五裂の集合離散の形で現れている。政治家は自分が当選して生き残ることが、すべてに優先する。

14.こうなると、却(かえ)って、旧来の自民党の温和で、穏やかな勢力である、自民党内のハト派の勢力が重要となる。自分たち自身も、安倍・小池の反乱軍の動きに動揺しながらも、「こんな世界政治の大風(おおかぜ、台風)の最中(さなか)には、わざわざ憲法改正なんか目標にしなくていいよ」 という感じになっている。

 松村謙三(まつむらけんぞう)や、鳩山一郎(はとやまいちろう)、石橋湛山(いしばしたんざん)や、田中角栄のようなハト派で温厚な、国民思いの 優れた政治家が出てくるべきなのだ。

それでも自民党の旧式政治家たちは、自分たち旧式人間たちの足下も洗われて、若い新人議員たちから、追い上げられて落選しそうになっている。さらにひとまわり大きな外側からの力は、やはり北朝鮮からの核攻撃の脅威に、国民心理が、万力(まんりき)のように締め上げられて、追い詰められているからである。

15.自民党の穏健派とハト派の勢力(これが、日本の 本当の、本物の温和な保守の人々)は、安倍晋三、と小泉純一郎が、「この国を壊す。自民党をぶっ壊す。日本の国の形を変える」と言い続けてきたことを知っている。だから、ひどく迷惑だ、という感じを持っている。

 彼らは、一体、アメリカのどういう勢力が、安倍晋三や小池百合子を嗾(けしか)けているのか、と深い疑念と訝(いぶか)しく疑う感じながら生きてきた。同じく、日本の慎(つつ)ましいサラリーマンの、企業労働者たちも、「政治家たちは、政治を穏(おだ)やかにやってくれ。何とか、私たちが食べられるように。そして、戦争に巻き込まれないようにだけはしてくれ。今の平和な国のままであって欲しい」と願っている。

16. この感じは、この6月のフランス国の政界変動に似ている。マクロンという若い(39歳)の男が出てきて、急激に大統領になってしまった。マクロンはスタンド・プレイが、目立つので最近は国民的な人気も落ちている。それでも、この男が、一気に、フランスの保守・金持ち階級政党である、共和党のフィヨンを、スキャンダル込みで追い落として、かつ、極右(きょくう)の民族主義者の移民受け入れ反対の、マリーヌ・ルペンに勝った。

 このあと、オランド前大統領(社会党)の首相(国内の担当)だった、バルスが、「社会党はもう終わった」と、自らマクロンに合流しようとしたのに、マクロンは、バルスを自分の「前進の党」(MRE?)に入党させなかった。

 バルス首相の内閣(コアビタシオン)で、産業相をしていたマクロン(マクロンは、産業政策では優秀らしい)としては、自分の上司だった男を自分の党に入れて、あれこれ言われるのがイヤなのだ。日本の政界の、政治家たちの間にも、これと似たような政治家力学(せいじ「か」りきがく)が働いている。

 小池百合子は、前原が、「小沢一郎氏も、希望の党に合流したいと言っている」と言ってもこれに応じなかったらしい。 小沢一郎の、「何が何でも、今の安倍政権を終わらせることが、日本国民の願いである」という原理・原則を掲(かか)げての、野党の統一理論、1930年代のヨーロッパの人民戦線(ポピリエ・フロン、ピープルズ・フロント)理論が、現在の激しい政界流動化で、通用しなくなっている。

 最後は、「 首相でも誰でも、政治家(国会議員)は、皆、自分が地元の選挙で当選することが何よりも大事だから、無所属ででも出て、自分の力で受かって行くしか無いよ」という、政界バラバラ論になる。本当に力のある政治家は、政党や支持母体などにべったり頼らなくて、自分が持つ、生来の人間的な度量と能力で、自力で当選する。

17.フランス政治の政界の流動化で、古いタイプの政治家たちが、どんどん落ちるか引退に追い込まれた。新しい素人(しろうと)の人間たちが、大量に議員として出来ている。それが今の世界の大きな傾向だ。 

 ドイツの9月26日の、総選挙でも、“ヨーロッパ女帝”であるメルケルが4選して、CDU(ツエー・デー・ウー、キリスト教民主同盟。ドイツの保守党)の勝利は変わらなかった。たが、AfD(アー・エフ・デー)という極右政党が、13%を得票して第3党になった。そこらの右翼のおじさん、おばさん、のような人たちが議員に当選した。

 このAfD(オルタナティブ・フュール・ドイッチェランド。「ドイツは、中東・アラブからの移民を受け入れないという別の選択肢をもっている」という政党名 )の内部も、過激な民族右翼と、現実主義の政権参加を目指す者たちにすぐに分裂を開始した。

18.イギリスの労働党の、ジェレミー・コービン Jeremy Corbin 党首の人気が沸騰してきた。コービンは、その人格の柔らかさと、信念の強さと、労働者階級なのに高雅(こうが)な感じでイギリス人の支持を集めている。特に、若いイギリス人は、熱狂的にコービンを支持している。きっとコービンの労働党がやがて政権を取るだろう。

 イギリス人は、大英帝国(これをエムパイアと呼ばす、コモンウエルス、と呼んだ)の過去も持っていて、政治的には世界で一番、進化している国民だろうから、この国民が、「もう、正直者の政治家がいい。自分たちが信頼できる立派な人が指導者であって欲しい。いろいろ苦労はあるだろうが、どうせ誰がやっても、福祉のこととかは財政不足で大変だろうから。それなら、やっぱり立派な人間に政治をやって欲しい」と願っている。

 イギリス労働党内で、コービンの足を引っ張ってばかりいた、右派の現実主義者(リアリスト)たちは、自分たちの官僚体質と、中道主義で、すぐに保守党と妥協して、汚れたきたない政治をする。 コービン党首を党内で、「お前が政権を作るとイギリスから資金が逃げる」と、いじめて来たのだが、もう自分たちの薄汚れぶりが、嫌われていることに気づいて黙ってしまった。 

 日本にも、今こそ、立派な人物の、優れた指導者が出てきて欲しい。 政治家の3代目の馬鹿ボンボンたち(安倍晋三のような)が、当たり前で指導者になる国を、そろそろ、やめなければいけない。

 ドコが、何が、デモクラシーで、自由主義(リベラリズム)の国だ。ただの、土人(原住民)の大酋長(だいしゅうちょう)たちの合議体で、決められている東アジアの、土人の国じゃないか、日本なんて! これを、 英語で、tribal dignitaries  トライバル・ディグニタリーズ 部族の族長たちの会議ですべてが決まる国、だ。

ほとんどの国民が、「この人なら、自分たちの指導者として尊敬できる。この人を信頼する」と、素直に従うことのできる 立派な人物が、私たちの指導者にならなけらばいけない。 そういう人物が、やがて日本にも現れるだろう。

19. 日本には、西洋白人たちの欧米が持っている、外国人の移民を大量に受け入れるか、否かでの国内の対立は無い。日本の法務省(入国管理行政 )が、密かに、徹底的に移民政策を管理してきたから。 
 移民労働者の問題が目立たないだけ、その分だけ、目下(もっか)の北朝鮮の核(ニュークレア・ウエポン)の脅威や、戦争難民( refugees レフュジーズ)が押し寄せる問題への、関心で、目に見えない形での、国論の対立がじわじわと起きている。 

20. 政治家(国会議員)たちは、一人一人が、戦国時代の 300諸侯の戦国大名(せんごくだいみょう)のような連中だから、政界変動の時に、自分が、どっちの勢力に付くかで、自分の運命が決まってしまう。負ける方に付いたら、自分自身も滅亡(めつぼう)だ。だから、このような政界の激しい集合離散(しゅうごうりさん)の時期には、彼らは自分のことだから必死になる。

 私たち政治家(=政治活動家、戦国大名)ではない人間たちは、自分の足下をしっかり見据えて、それぞれの自分の知能に合せて、政治判断をすればいい、のです。私たちの学問道場は、優れた知性の人間の集まりであるから、他の国民たちよりは、少しは賢い判断が出来る、と、私は信じている。

 囲碁(いご)の世界と同じで、政治は、幾重にも巻かれた布陣で、「取り囲んだと思ったら、自分が取り囲まれていた。さらにその外側がある」という世界だ 。安倍晋三だって、公明党だって、「これでウチの勝ちだな」と、ふんぞり返って、うかうかしていられなくなった。安倍晋三の、あの浮かぬ顔を見ていたら、そのことが分かる。 小沢一郎(=西郷隆盛 )戦略の勝利だ。

もっと書きたいが、これぐらいにします。 以下に 2本、日本の政界の動きを伝える最新の新聞記事を載せます。  副島隆彦 拝

(新聞資料。 転載貼り付け始め)

〇 「 民進の「希望」合流提案へ 前原氏、党公認出さず 」

2017年9月28日 朝日新聞

民進党の桜井充参院議員の政治活動20周年を祝うパーティーであいさつする前原誠司代表=27日午後、仙台市青葉区、福留庸友撮影

 民進党の前原誠司代表は来月の衆院選で党として公認を一切しない方針を28日の両院議員総会で示す。合流希望者が新党「希望の党」(代表=小池百合子・東京都知事)の公認を得て立候補することなどを提案。事実上の合流に動く。候補者は希望の党を軸に一本化される。

 希望の党は27日に党の綱領を発表。小池氏は日本維新の会との連携も検討しているほか、愛知県の大村秀章知事との連携も模索しており、野党再編に向けた動きが本格化している。

 民進関係者によると、合流希望者は離党の形をとるか、党籍を残したままとするかはなお調整中だ。離党を希望しない議員や希望の党の公認を受けられない議員は、無所属で立候補することになる。無所属議員に対する処遇は検討中だ。

 前原氏は26日夜、連合の神津里季生会長とともに東京都内で小池氏と会談。衆院選で野党候補が乱立すれば与党を利する結果になりかねないとして、両党の選挙協力の必要性を伝えた。新たに政治団体をつくり、両党の候補者が結集して戦う方法などを提案し、小池氏も理解を示したとされる。

 ただ、小池氏は27日夜、BSフジの番組に出演し、参加の条件について「基本的には憲法(改正)への対応。それは安全保障にも関わる」と述べ、改憲と安全保障に対する姿勢を重視する考えを示した。「一人ひとりの考え方を確認する」とも話し、個別に選別する意向を明かした。

 民進の今回の方針については、党内から「政党としての公認権の放棄だ」などと反発が出ている。民進の両院議員総会で、賛否が大きく割れることは確実だ。

 前原氏は27日夜、仙台市での会合で、安倍晋三首相の衆院解散方針を改めて批判。「どんな手段を使ってでも、どんな知恵を絞ってでも、安倍政権を終わらそう。野党がバラバラでは選挙は勝てない。日本の政治を変えるため、心を合わせてがんばっていく」などと訴えた。

 一方、維新代表の松井一郎・大阪府知事は27日、記者団に「(地方分権など、希望の党と)掲げているものは同じ。(衆院選で)無理にぶつかる必要はない」と述べた。維新関係者の説明では、選挙区調整などを模索している。

 小池氏は最近、東京都内で愛知県の大村知事と会談したという。大村氏側によると、国に対する地方の発信力を強化するためにも、東京、大阪、愛知の3大都市圏の知事が連携する必要性で一致。希望の党に大村氏が参加する方向で調整を進めている。

〇「 希望への参加条件、安全保障と憲法への姿勢重視 小池氏 」

2017年9/27(水)  朝日新聞 

 都議会を終え、記者の質問に答える小池百合子東京都知事=27日午後7時26分、都庁、葛谷晋吾撮影

 希望の党代表の小池百合子・東京都知事は27日夜、BSフジの番組に出演し、同党参加の条件について「基本的には憲法(改正)への対応。それは安全保障にも関わる」と述べ、改憲と安全保障に対する姿勢を重視する考えを示した。「一人一人の考え方を確認する」とも話し、個別に選別する意向を明かした。

 小池氏は、安全保障政策について、「いざという時、党内で右だ左だというのは正しくない」「リアルな安全保障が必要。北朝鮮の危機が迫る中でどうするのか。同じ方向性を持っていないと、党としての対応が揺れてはまずい」などと指摘。希望の党と連携する方向の民進党議員の安全保障政策について、「(これまでは)議論のための議論と、野党としての対案というニュアンスが多かったと思う。それを超えてリアルな形での対応ができる安全保障政策を共有したい」と語った。

 出演後、民進党内の旧社会党出身議員との合流について記者団に質問され、「そういう方は、そもそも(希望の党に)来られないんじゃないか」と話した。

 一方、安倍晋三首相が「9条に自衛隊について明記」と掲げる改憲案について、同番組内で「とにかく憲法改正をしましょうという、安倍家のミッションではないか」と批判。9条改正も改憲論議のポイントの一つとしつつ、「地方分権なども十分に盛り込まれていない」と述べ、9条に限らない議論が必要との考えを示した。

・ 解散理由「納得しない」70% 朝日新聞世論調査
・ 「代表に小池氏」自民誤算 「東京は全滅」恐れる議員も

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦 拝

副島隆彦 投稿日:2017/09/23 06:07

【1839】[2192]第2次朝鮮戦争で自分の金融資産の保全(=防衛)を真剣に心配している人たちへ

副島隆彦です。 今日は、2017年9月23日です。

 私は、17日に、金融セミナーを無事終えました。台風の日に当たって、東京も風雨(ふうう)があって、参加者たちは、自分の帰りの交通機関のことを心配していて、会場が最初から何か殺気立っていました。

 私も、こういう空気が乱れている低気圧の日は、頭の調子が少し変になります。ですから、最初から、「心配しないで下さい。明日の朝になれば、キレイに晴れ上がって、みんな、もう何も心配しないのですから。人間なんてその程度の生き物だ。戦争だって同じことだ。戦争だ、戦争だで、あんまり心配ばっかりするな 。ヘンな想像力があるから、人間(人類)は、権力者たちに、いいように操(あやつ)られるのだ」と、余計なことを言って、始めから脱線していました。

それでも、私の話を真剣に聞きに来て下さる人が、たくさん集まってくれて、ありがたいことです。

 セミナーの後、私が気になった質問を数人からいただきました。 「それなら、副島先生。戦争銘柄、戦争特需、戦後復興の株式の銘柄(めいがら)を教えて下さい」というものでした。 さすがの私でも、そこまでは頭が回らなかった。 冒頭から、ビットコイン や仮想通貨とは一体、何なのか、の話しばかり、ワーワーやってしまって、聴衆をがっかりさせたようだ。

私の本の読者たちだから、「それで、その短期で片付く、朝鮮戦争のあとは、どうなるのだ」の話を期待していたのだ。 だから、ビットコインと奇っ怪な世界通貨の話が重要なのだよ、という、私の考えが通じなかった人たちがたくさんいたのだ、今頃になって私はようやく気づいた。迂闊(うかつ)だった。

「来年の4月の 米軍による北朝鮮爆撃。そして、中国軍が侵攻(進撃)して今の北朝鮮の体制を片付けます」の、私が、今年の4月に始めた 予言 のそのあとのことを、ずっと私は、「次はこうなる。その次はこうなる」とずっと、考えていました。 それが、ビットコイン=仮想通貨 という「中心を持たない世界通貨の時代」 という ことと、日本に これからまだまだ、1億人(今の3倍)の外国人旅行者が来る、それを吸入(収益)の種とせよ、というものでした。

 それでも、「1950年6月に始まった、朝鮮戦争(コーリアン・ペニンシュラ・ウォー)の時の、戦争特需(とくじゅ)、戦後復興特需」のことまでは、私でも考えが足りなかった。 セミナーの参加者の多くは投資家ですから、冷酷に、私からそのことを聞きたかったのだ、と、あとで気づきました。

 この冷酷な、戦後復興特需(せんごふっこうとくじゅ)のことは、次のセミナーで急いで話さなければいけません。でも、それは来年の3月11日(日)です。もう朝鮮への国際的な(=国際社会が一致した)強制執行活動(フォース・メジュール)の直前です。

メールでご質問を下さった人に、私は、さっき返事を差し上げた。それを、ここに載せます。 氏名等にに配慮しました。  副島隆彦 拝

(転載貼り付け始め)

From: *************
Sent: Monday, September 18, 2017 11:09 PM
To: GZE03120@nifty.ne.jp
Subject: 「ご挨拶と預言者金融セミナーでのご質問」
<学問道場会員************>

副島隆彦先生

****と申します。

 昨日(9/17)は、預言者金融セミナーに参加させていただき、副島先生の最新の論考に触れることができ、一層見識を深めることができたこと、感謝申し上げます。

その中で、1つご教示いただきたいことがあり、メールさせていただきました。
 昨日の先生のご論考も、2018年4月に 朝鮮半島で戦争が起こるのは、間違いないとの事でした。これに対し、本当に戦争が起こってしまって良いのでしょうか?と言うのが私の質問でございます。

 第二次大戦・太平洋戦争以降も 東アジアにおいては長らく戦火が続いておりました。中国大陸での国共内戦、その後の朝鮮戦争、インドシナ半島でのベトナム戦争、それがおさまったかと思ったらカンボジア内戦、短期間ではありますが中越戦争と言うのもありました。

ようやく戦火が収まったのは、ここ3~40年というと言う認識でございます。東アジアにおける経済成長が始まったと言えるのは、まさにこの頃からではないでしょうか?

 そんな中、今回もし本当に朝鮮半島で戦争が始まった場合(それが限定的な管理された物であったとしても)再び東アジアが動乱に巻き込まれてしまう怖れは、本当に無いのでしょうか?

 今の北朝鮮を知る限り、人道に反する独裁政治が行われているのは間違いないでしょうし、それを終わらせるにはもう軍事力によって強制的に排除するしかないと言うのも概ね理解できます。しかしながら、それでもなおなのです。。。

 東欧のように、中間層による反政府勢力と言うものがあれば、市民革命のような形を通じて 比較的穏やかに政権交代がなされるでしょう。しかし、今の北朝鮮にそのような反政府勢力が見受けられない場合、それこそ狂信的な一群が、かつてのポル・ポト派のように内戦に突入し、そして決して想像したくありませんが、その火の粉が日本にも及ばないとも限らないと考えています。

 こうした大きな話だけでなく、私自身の振る舞い方ですが、保有する1000万円ほどの株式は、戦争の始まる3月までに売り切って、戦争開始後 暴落したら安値で買い直したら良いのか? それともこのままずっと持ち続けた方が良いのか? (預金は2000万円ほど保有しております。) ささやかなお尋ねになりますが、こちらも併せてご教示いただけませんでしょうか?

 先生のお母様お亡くなりの事。謹んでお悔やみ申し上げます。大往生との事ですが、やはり肉親がお亡くなりになるということは、大変お辛いことと存じます。どうかお力をお落としになりませんよう。先生が、ご著書のどこかで書かれておりました 「保護者会の帰り道にギターを買ってくださった」と言うくだりが、何か印象に残っております。

 [追伸] 昨日から、10月22日総選挙が確定のようなニュースが出回っております。いずれにせよ、慌てることなくしっかりと本質を見定めて、対処振る舞いたいと考えております。

最後までお読みくださり、誠にありがとうございます。お手隙の時に、ご返信いただけるとありがたく存じます。

敬具

2017年9月23日
****さまへ
副島隆彦から

 金融セミナーにご参加下さりありがとうございます。
早くにご質問のメールをいただいておりました。今朝ようやく時間が取れました。

 ご質問の、「 本当に戦争が起こってしまって良いのでしょうか?と言うのが私の質問でございます」のことです。 いいも悪いもありません。私、副島隆彦は、固く決意して、近未来の予言者になったのだ、そして冷酷な近(きん)未来の予言をするのだ、と言うことしかできません。

戦争になれば、その国の民衆がたくさん死ぬ。国民や民衆にとっていいことは何もありません。戦争は、本当に悲惨なものです。 

 しかし世界史=人類史を作っている、この愚かなる 人間という生き物が必ずたどる、戦争を繰り返してゆく、そのようにやって北、という道を、個人の善意や、正義感などでは止めることは出来ない。
. あまつさえ、9月17日の私たちの金融セミナーのあと、「それなら、どうして、先生は、戦争特需や、戦争銘柄の株を推薦してくれないのですか。朝鮮戦争 のあとの復興(ふっこう)に日本の大企業はどれぐらい関われますか。何を買えばいいですか 」という質問と、要望がありました。

 私は、この、何があろうと、自分のお金儲けのことしか考えない、という生き方はきわめて正しい、大人の生き方だ、と、厳しく判断しています。

 物事(ものごと)を突き詰めたら、人はそのような生き方になる。そのことを私は尊重します。

 今回の(それは来年4月だ、そして1ヶ月で片付ける、と副島隆彦は、今年の4月に予言した )「第2次朝鮮戦争」は、極めて限定された「管理された小さな戦争」managed small war  マネイジド・スモール・ウォー です。北朝鮮を公然と支援する勢力 や、大きな国はありません。北朝鮮は孤立している。すなわち、「大後方(だいこうほう)」great back グレイト・バック からの物資補給と安全確保の地帯が北朝鮮にはありません。これは大国の代理戦争(サロゲイト・ウォー)でもありません。だから決着は早く着きます。その方がいい、と、副島隆彦は考えます。戦争難民(レフュジー、refugees )
が大量に発生する前に終わらせなければいけない。

ですから、貴兄は、お持ちの株をそのまま保有して下さい。戦争の陣太鼓(じんだいこ)が、お城の方からドーン、ドーンと聞こえて、周囲が騒がしくなって、自分の精神状態が極度の不安に駆られて、大八車(だいはちぐるま)に家財道具一式を積んで、さあ逃げるぞ、で狼狽(ろうばい)売りをする、ということをしないように。 今のままじっと持っていなさい。その後に、復興特需が来ます。急いで 簡潔に、このことだけを私は、急いで助言いたします。

 突如の総選挙の決定(10月22日、投票日)は、トランプ大統領が、安倍首相に、戦争の前に、急いで、日本の国内の政治体制を固めておけ、ということで、アメリカの命令です。

 日本国民の多くは、安倍晋三に飽き飽きしていて、他の人に代われ、と思っているのですが、宗主国(そうしゅこく)=支配国 の アメリカが、安倍でいい、と判断している。親会社のトップが、子会社のトップを決めます。そういうことです。私、副島隆彦が長年唱えてきた、「帝国ー属国」関係というのは、そういうことです。

 最後にお書きの、私の亡母(このお盆に死去。92歳)が、私に「保護者会の帰り道にギターを買ってくれた」は、正確には、私が2年生(17歳)で高校を中退した日に、親子でトボトボと歩いて、そのまま街まで行って、そのとき母が「何か欲しいものはあるの?で」ギターを買ってくれました。「私は、あなたのことを信じているから」と母は確か言いました。

 私が、気づかないで、セミナーの参加者たちに心配をさせた、きっとその切実な内容である、重要なご質問をして下さいまして、私に気づかさせてくださって、ありがとうございます。

副島隆彦拝 

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝

澤田 正典 投稿日:2017/09/22 21:24

【1838】[2191]詩織さんが正しい.

 澤田正典です.今日は平成29年9月22日(金)です.

 詩織さんという方が,正式な手続きを踏んで提出した被害届がありながらも,とうとう,警察にも検察にも逮捕されること無く,山口敬之という強姦犯罪者が,日本国において,公式には,罪に問われぬようです.検察審査会が「不起訴相当」と判断したんだそうです.ひどいものである.

https://mainichi.jp/articles/20170923/k00/00m/040/011000c

 こういうことが,今の日本では起きてしまうのだ.

 悲しいことです.そのうち,殺人事件が起きて,証拠のビデオとか血痕とか全部残って,犯人の居所が全部わかっているにもかかわらず,殺人犯が野放しにされて平気な顔して本とか出して,しかも,検察審査会は「不起訴相当」とするのでしょうね.私は,今の日本政府が,そういう国家権力犯罪を平気でやる存在だということが,よくわかりました.

 私は,詩織さんという方がすべて正しく,詩織さんには一切落ち度は無いと判断します.そして,山口敬之という元TBSの記者とかいう,見るからに人相の悪い不届き者には,どうせすぐ,天罰が落ちると思います.

 国家権力と日本政府自身が犯罪者となって居直っている現実には,恐ろしいものがあります.不正選挙ぐらい,屁とも思わない連中が,今の日本政府である.本当にこいつら,日本人なのかと疑います.

 私は,こういうときは,堂々と詩織さんの味方をするべきだと思う.国家権力よりもヤクザよりも,もっと怖いものがあるのだ.

 私は,日本人の大多数である,まともな常識人にとって,これからも厳しいサバイバルは続くだろうと覚悟しています.

 ニーチェが天才だと思うのは,キリスト教会という巨大な宗教団体の自己正当化や偽善を真っ正面から糾弾できた点にあると思います.ただ,ニーチェという方のすごさは,ヨーロッパ言語を母国語とする方たちにとってこそ,腹の底から理解できることなのだろうとも思います.

 ニーチェは古代ヨーロッパ諸言語が,ものすごく良くできた方のようですから,現ヨーロッパ諸言語のオリジナルについて当時,キリスト教の宗教家たちよりもはるかに詳しかったのでしょう.だから,あの巨大な宗教団体に立ち向かう言論すら,手にできたのでしょう.言語は人の意識と心を作りますから,言語を深く知るものが強い力を持つ.ニーチェの方が,キリスト教会よりも上なのだと思います.

 私は日本語を母国語とする日本人だから,キリスト教会にもニーチェにも肩入れする気は無いが,たぶん,ニーチェの方がまっとうで正しいことを言っていると思います.キリスト教会だけじゃ無いけれど,弱者救済の思想はほとんどの場合,嘘だ.弱者救済を大義名分にしながら実は自分自身の救済をし,弱者救済は自己正当化の道具にしているだけであり,本当に弱者救済する気なんて,最初から最後まで無いのだから.しかも,その偽善に,自分自身で気づいていない.これを「我良し」というのだと思う.「我良し」は滅びるでしょう.

 私は,弱者救済は,実現可能な範囲を広げながら,どんどんやるべきだと思っている.ただし,それを実現したければ,日本国を豊かにしなければならないと思うし,今みたいなヤクザと区別のつかないような日本政府や外国に蚕食されっぱなしの日本国では,弱者救済もへったくそも,なくなってしまうだろうと思う.

 職の無い若者や,職があってもブラック企業で刑務所よりひどいところで働いている人もいるだろう.そんな状況で弱者救済など,公務員の偽善としか思えない.副島先生がおっしゃるとおり,一度,公務員は全員クビにした方が良いと思います.

 私は,子供の頃,そこそこ百人一首とか覚えていたつもりだけれど,今ではすっかり,ほとんど忘れてしまいました.万葉集も,とても,読みこなせない.私は,日本語のオリジナルが,よくわかっていない.

 ただ,おそらくは言霊学の研究が,日本語の神髄に一番近いところにあるだろうと判断しています.小笠原孝次先生や七沢賢治先生の系統の学問が,おそらくは正しいと思います.

 言霊学も,すべてでは無いかもしれないが,日本語のオリジナルは,中央アジアもしくはヒマラヤの方にあると判断しているようです.どのような経路で,それが日本までやってきたのか,もしくは,日本から,行ったのかもしれないけれども,解明すべき謎は,まだまだ控えていると思います.

 澤田正典 拝