重たい掲示板
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Loginはこちら【1904】[2267]会員からの 感想メールを転載します。
副島隆彦です。
学問道場の会員で、私に個人的なメールで、読後の感想を送ってくるひとたちがいます。あまり遠慮しないで、出来るだけ、この 掲示板に載せてください。
自分一個の、個人的な問題では無い 課題にであれば、会員は、この重たい掲示板に書いて下さい。 以下のメールは、「載せ方がよく分からない」とのことでありましたので、私が、転載、貼り付けします。 副島隆彦記
(転載貼り付け始め)
From 堤達(№1295)
10人程度のメンバーに出している私的mailですが、西部萬 について書きました。
貴兄に比べるとセンチメンタルで甘いですが、ひと言私からも申し上げようと思いました。
西部邁へのセンチメンタルな感想
本日(2018/01/22)の朝刊で西部邁の死が報じられた。入水自殺のようである。 西部の本を熱心に読んだのは、80年代半ばであったと思う。多分、現在までに10冊以上は読んでいると思う。
20年以上前だろうか。「朝まで生テレビ」もしばしば電波観戦したように思うが、やがて彼の物言いが下品になる頃、番組それ自体への興味も同時に失せた。
中沢新一を東大に迎えるかどうかで揉めて、西部や舛添要一が同大の教員を辞めるという事態が生じた頃、職場の同僚が「東大の先生なんてあんなものかよ」と呟いた言葉に対し、柄にもなく本気で「俺は西部の本を6冊以上読んでいるけど、あいつは立派なヤツだ」と反発したこともあったのだ。
彼の本を読まなくなったのは、ある時点からである。題名は失念したが、回想記風の文章の中で、"侠客"となった幼なじみが当時西部の住んでいた団地に訪れて、自分と妻も 一緒に3人で覚醒剤を注射した体験を読んでからだ。侠客が「東大の先生に覚醒剤を薦めるなんて」と呟くシーンであった。
覚醒剤を注射したことや、それを正直に告白したことが問題ではなかった。文脈から「ああ、彼はもう何をいわれてもどうでも良くなったのだな」とガッカリしたのである。少なくとも評論家として禄を食む以上「何を言われてもどうでも……」というのは致命的である。
繰り返し彼が引用したチェスタトンの箴言 は記憶に焼き付いている。
「狂人とは理性を失った人ではない。理性以外の全てを失った人なのだ」
西部が感じた幼少時のエピソードに、戦後、小学校で集団で戦争記録ものの映画を観に行ったときのものがある。子どもたちがアメリカ軍に拍手したのであった。「子どもたちでさえそうだ」というこのどうしようもない違和感が西部の原点であったように思う。
手元にある印象的な対談から引用する。
(引用開始)
吉本…… 僕は西部さんの、『六〇年安保 センチメンタル・ジャーニー』というご本を大変面白く読みました。とくに唐牛健太郎(全学連元委員長)に対する理解の深さ、一種の情緒的な好意・シンパシィといいますか、それらを含めて、おれは唐牛健太郎に対する正当な評価と.正当なイメージをはじめて見たよと思いました。
だけどたった一つ「おやっ」と思ったことがあるんです。西部さんの本の中には一箇所も「大衆」というのが出てこない。この人たちは自分たち全学連と大衆の運命とを共感せしめることがどこかになかったのかなという疑問ですね。
西部 たしかに僕の書きっぶりの中に、大衆――僕の言葉でいえば庶民――の具体的な問題が出ていなかったといわれればそうかもしれません。しかし僕のいう庶民は、実は東大教授であり、道化であり、記者であり、清掃業者であり……そうしたいっさいの可能性をすべて持っていて、かろうじてバランスを保ちつつ生きている人たちのことなんです。ですから、おれはほんまは庶民なんだ、少くとも庶民になりつつあるんだ、と僕は思っているんです。
吉本さんは、三島由紀夫について「資質の宿命」といわれましたが、福田恆存氏はあるエッセーで「気質」という言葉をつかっています。気質というのは英語で「ヒューモア」なんですね。もともとは人間の体の中に流れている体液をヒューモア=気質という。気質が何ゆえに「ユーモア」になったのか。僕はこう考えるんです。ホルモンの流れ、血液の流れ、そういった体液の動きによって人間は支配されているにすぎない。
なんだ、そうなのか、おれってそれだけなのかという、やっかいとも滑稽ともいえる自覚。こうした気質の宿命を知らざるを得ない人間から、ユーモアが生じるだろうと思うんですよ。
おのれが持って生まれた気質に支配されていることを知った上で、それをユーモアにまで高めてしまうという、本当にすごい才能をもった人びとを僕は「庶民」と名づけたいんです。ついでにいえば、そういう庶民が、戦後、日本ではどんどん消え去るばかりであることに三島由紀夫的にアタマにきているところがあります。
吉本 実感としてはよくわかります。僕が大衆という言葉を使っていて、いまその言葉に該当する存在をどこに求めていくかとなると、どこにもないじゃないかということになります。ですから僕の場合もイメージとしての大衆です。……
(引用終了)
対談 吉本隆明VS.西部邁「自決から20年 三島由紀夫の思想と行動 いま知行合一は可能か?」『文藝春秋 90年12月号』
どこかでまた、触れてみたい話題である。
西部邁、嫌われた人でもあった。それは認める。ご冥福を祈る。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上です。三橋貴明についても興味深く読ませていただきました。ご自愛のほどお祈り申し上げます。
From堤達
メールをありがとうございます。載せていただければ幸いです。
やり方が良く分からないということがあります。慌て者なのでメルアドが載ってしまいそうで遠慮していました。最早、年金生活者なので、名前も載せてもらっても構いません。
( 返信のついでに少しまた思い出しましたので…… )
今、その名が思い出せそうでもうちょっとというところですが、わたしと同じくらいの年齢の某氏が西部を「孤独な説法師」と著書で書いていました。全くそのとおりでした。私も説法されるのが好きだったのでしょう。
妹の事故に責任を感じて吃音者となり、それがアジ演説の際、治っていることに気付いたいうことなど、どちらかと言えば、彼の負の体験みたいなものに惹かれていたのかも知れません。
鷲田小弥太( わしだこやた 札幌大名誉教授・1942- )という人が、同じ村落に住んでいて、若かりし頃の西部の姿を活写していましたが、「やや傍若無人風だが憎めない」ような描き方だったように記憶しています。
貧しき時代に開催された集落単位の夜間映画会に窓から堂々と無賃侵入してきたというような話だったと記憶しています。鷲田自身ははっきりとは言っていませんが、自分は東京には行きたくはなかったので、大阪大学に入学した、と書いています、やはり? 周囲を「敬して遠ざける趣」が西部にはあったのではないかと、邪推しています。
呆れてしまった事件を思い出しました。
「朝生」で有田芳生に対して「あんな女のハダカが載っているダブロイドに書いていて恥ずかしくないのか」と吹っかけたのでした。とにかく、しつこかった。
このときばかりは有田に同情しました。有田も「あなたの『発言者』は立派だろうけど…… 」みたいな反論をしていましたが、まさかそんなことを言われるとは思っていなかったようでした。
『発言者』最初の4年間くらい購読しておりました。
最初、季刊と勘違いしていて、振り込んだ購読料が違っているとの指摘の電話が自宅にありました。多分、あれは奥様だったのでしょう。「もうちょっと話しておけば良かったな」とは後の祭りでした。
なぜか、勘違いしたのでした。多分、毎月読むのはツライと思っていたのでしょう。でもまあ、あそこに寄稿した人々の考え方は分かったような気になりました。
長くなりますので、この辺で失礼します。わたしも昨年12月で67歳になりました。有名無名を問わず、70歳前後でお亡くなりになる方も少なくありません。副島さん、学問道場の方々、くれぐれも健康にはご留意下さるようお願いします。
(転載 貼り付け 終わり)
副島隆彦 記
【1903】[2266]俗ニーチエについて 付記 続き
確か、大岡昇平氏だったと思うが「ノ―ベル賞を取ったのが三島由紀夫だったら、三島も川端も、自殺していなかっただろう」と言った、という話を何かで読み「アツ!」と思った事がある。副島先生の故西部氏についての文の中の『(西部氏の)「発言者」誌の(私は)連載予定者だったのに、何の断りもなく外された』という箇所を読み(余談だが、私は昔この雑誌に、投書を掲載された事が一回だけある)、歴史にもしもは無い、とよく言うが、もし副島先生が、予定通り「発言者」誌に連載していたら(副島先生の考えを受け入れていたら)、或いは西部氏は自殺していなかったかもしれない、などと余計な事を思った。
「どんな仕事にも職業病があり、皆、それにやられる」という、最近副島先生が度々仰っている事が身につまされる状態に「私ですら」今ある。介護士は、老若男女を問わず皆、この激しい肉体労働で、体がボロボロになる。それでも生活の為、こんな劣悪な仕事でも、やっていかなければならない。こんな仕事で食べて行くしか能の無い連中の集まりだ(はっきり言う)。モデルの誰かが「健康と美容に欠かせないのは、睡眠と食事と運動」と言ってたが、これは本当だ。でも,これを3つ全部満たすのは、仕事してたら不可能だ。それでも私は、若い時から、3つのうちの「食事と運動」は日々努力して、ハタが驚くほど、ストイックな生活をしてきた。病院にも薬にも、一切頼らなかった。そのおかげで、風邪すら滅多にひかない丈夫さを誇って来た。体の不調があっても、全て自然治癒してきた。それが、去年の6月から、突然、もう半年以上、全身にブツブツが出て消えない。本当を言えば、7年前から、時々全身にブツブツが出るようになったが、これまでは、自然に消えていた。しかし今回は、いつまでたっても消えない。で、とうとう皮膚科に先日行ったが、診断は案の定「原因不明(笑)」。自分で、分かる「これが更年期障害だ」と「そういえば死んだ母親も、私くらいの年に、突然、顎にブツブツ出来ていた」。自分のブツブツを見て、思春期の、赤く爛れたひどいニキビにそっくりだ、と思う(ニキビはかゆくないしね。私のブツブツもかゆくはない)。ニキビの原因は、ホルモンバランスの乱れだから、私のも、それと同じ、という事だ。今年50になる今まで、自分で、私は不死身じゃないかと思うくらいタフだったのに、である。そしてこれは、更年期障害であると同時に「とうとう私にも職業病が出た」だろう。介護という過酷な肉体労働ではなく、もっと肉体的にラクな仕事をして今まで生きて来ていたら、こんなブツブツに苦しめられる事は、なかったかもしれない。
私は2161で「(敢えて言う)ニーチエが狂った理由は、他人は自分の思い通りにはならない、という簡単な真実を受け入れられなかったからだ」と書いたが、これについて当事者が「頭脳労働者の現場を知らない世間知らずの肉体労働者に、そういう知ったかぶりをされるのは、現場の人間としてもの凄く迷惑だ」と言われたら、私も、何とも言いようが無い。
【1902】[2265]西部萬(にしべすすむ)が自殺死した。このことで ぼやきに 書きました。
副島隆彦です。今日は、2018年1月24日(水)です。
私は、この数日、1月18日から、「サピエンス全史(ぜんし)」という歴史本をずっと、線をひっぱらりながら、細かく読んでいました。この本は、人類史のずべてを概略で網羅したすばらしい本です。分りやすい日本語訳文で書かれている。
この本は、日本語版が出て(2016年7月)から、1年半になるが、評判を取っていたのに、私は、ほったからしていた。私が、この本を薦められたのは、A大学のS教授のからで、彼が、1年間、英国のケンブリッジ大学に、サバティカルで研究員として行っていたときに、この「サピエンス全史」の著者の、ユヴァル・ノア・ハラリ教授(イスラエルのヘブライ大学の歴史学教授。まだ42歳だ)が、招かれて講演をしたから、世界的な名著だから、読むべきだで、私も読むことにした。
この他に、ケンブリッジ大学に、最近、日本人で呼ばれた人がいて、それは、忍者の研究で、今や急激に人気者になっている、三重大学の山田ゆうじ教授だと言う。 今日のぼやきに、 私が、「日本人の急いで、忍者研究をしないといけない。欧米白人たちの間で沸きこっている、 忍者大(だい)ブームに乗りくれてはいけない。日本人として情けない」で、書いた、副島隆彦の忍者論を 載せました。
「サピエンス全史」の 英文(原書は、ヘブライ語だそうだ)も分りやすい英文で、それをきちんと訳してある。頭のいい人が書いた本は、読んでわかりやすい。このことことが重要だ。この本は、世界基準( world values ワールド・ヴァリューズ)で書かれている世界史の本だから、その参照文献とかに注目することで、この数十年の 、世界基準の 歴史学者(ヒストリアン histrisan )たちが、どのような人々で、どういう最新の歴史学の業績を出していたのかが、一目瞭然で、把握できるから、ものすごく、私のような人間には役に立つ。 世界を追いかけてい行く、日本語という言語でしか文章を書いて行けず、日本語でしか思考できない(だが、言語の壁を突破して、世界水準の思考に到達することは出来る)
日本知識人には、コンサイス(簡潔)で、非常に役に立つ本だ。
この本は、人類史 と 歴史学の 境界線を、突破して、本来は、先史時代(pre-histruc プレヒストリック)の考古学者(アルケオロジスト)たちの領分まで、歴史学者であるハラリ教授が、進出、侵攻している。人類史 と 世界歴史学 の境界を勝手に越境していいのかな、と、私は、すこし戸惑ったが、
それが世界中の歴史学者の傾向、トレンド、気風なのだとすれば、それに従うことにする。
分かりやすく、大きな事実をズバリ、ズバリと、断言調で書いてくれているので、この本は、非常にいい。
この「サピエンス全史」についての、私、副島隆彦の感想と、収穫、私の視点をどんどん、今日のぼやきの方に、発表してゆきます。
1月21日に、政治評論家の、西部萬(にしべすすむ)が、東京の多摩川に飛び込んで自殺した。78歳だった。この知らせを受けてからの、私、副島隆彦の 反応は、ちょっと、大変だった。 それを、今日のぼやきの方に、さっき載せましたので、読みに行ってください。
西部すすむの亡霊が、私にも出るだろうか、と、3日間、いろいろと考えていた。おそらく、ほとんど誰も、、西部の死で、何かを感想を、まともに本気で言う、あるいは書くことがある、とは言わないだろる。誰もがなんと言っていいか、困っている。だから、 私、副島隆彦が、西部萬 についての、大きな隠された真実 をきちんと、書いた。それを、日本の戦後の政治問題に関心のある人にとって、重要なことなので、皆、私の文をきちんと読むべきだ。
西部は、あのおちゃめ気たっぷりの笑い顔で、好好爺(こうこうや)を装って、本当はひどい謀略言論をずっと続けた人間だ。 だた、西部が、何を言っているのか、誰も分からなかった。まるで仙人さまとなって、深山幽谷(しんざんゆうこく)の、墨絵(中国の南画の伝統 )の掛け軸の中に、消えていったかのようだ。
副島隆彦拝
【1901】[2264]東芝の破綻事件は、ゼネラル・エレクトリック(GE)破綻の前座にすぎない
相田英男です。
ブルームバーグに次のような記事が載った。この内容の一部を引用した記事が、朝日新聞にも出たようだ。私は新聞紙を取っていないので、よくわからないが。ついに日本でも、GEの凋落について報道せざるを得なくなった。
悲惨な状況が続く中で、新社長のジョン・フラナリー(GEの金融セクター出身)は、遂に、とうとう、GEの事業を発電、医療、航空機器などの、部門別に分割する可能性に触れたらしい。カナダで不動産業を営むヒロという方が、ブログでこの状況について書かれていた。非常にわかりやすいので、一部を引用する。
(引用始め)
2018年01月19日 11:26
他人事ではないアメリカ企業の雄、GEの苦境
ヒロ
アメリカ人に知っている会社を10社上げよ、といえば必ず入るであろう会社の一つがゼネラル エレクトリック(GE)でしょう。日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、アメリカ人の家庭にはGEの製品が必ず一つや二つあると言われています。
では何の会社かといえば航空機エンジン、医療機器、原発や発電、家庭用電化製品、更に金融もあるコングロマリットであり、アメリカのダウ指標が1896年にできてから一度も外れたことがない唯一の会社という、どう逆立ちしてもアメリカの代表的企業であります。
そのGEはあまりにも多くの著名経営者を輩出してきました。トーマス エジソンが創業し、最近ではジャック ウェルチ(1981-2001)やジェフ イメルト(2001-2017)両氏が経営者としてあまりにも有名で、共に非常に長くトップに君臨してきました。(そのはるか前の経営者もおおむね10-20年前後、長い人は30年もトップに君臨しています。)
さて、その誰でも知っているGEは今、苦境のどん底にあります。それはあれだけ称えられたイメルト前CEOが残した負の遺産の処理があまりにも膨大だからであります。メディアには「GEの解体」のタイトルが躍ります。ただでさえ冴えない業績で配当金を半分にすると発表し、株主の失望感やるせないところにGEキャピタルが手放したはずの保険事業に関し、将来の支払いのための巨額費用を計上せざるを得ないことが「発覚」し、大騒ぎになったことで「GEよ、お前ももうここまでか?」というトーンになっているのだろうと思います。(このシナリオ、東芝とそっくりであります。)
株価はリーマンショック時の一時的下落を除き、1997年並みの水準です。ダウがこれだけ騰勢を強める中、一社足を引っ張っているといっても過言ではないでしょう。それこそGEが普通に成長していたらダウは今頃27000ドルを目指していたかもしれません。
同社の問題はコングロマリット型経営の難しさを物語るものであります。ビジネスの主流が装置産業型で巨額の投資を要するものが多い中で時代の流れに乗りそこなうと全くダメになってしまうリスクを抱えるのであります。イメルト氏が2年ぐらい前に航空機のIoTに先鞭をつけたとインタビューで発言し、強いリーダーシップをとっているようプレゼンしていたのは「カラ元気」だったのでしょうか?
実はGEの苦境を見て東芝の経営の難しさとかなり似ていると感じました。事実、その業務範囲も似ています。東芝は売却という対応を取りました。そしてついに上場維持の確約が取れるところまで落ち着きました。GEも当然、事業の切り売りをすることになるとみていますが解体には至らないはずです。いくら何でもGEもそこまで落ちぶれてはいません。(後略)
http://blog.livedoor.jp/fromvancouver/archives/52512542.html
(引用終わり)
グローバルに活躍され、広い視野を持たれるるヒロ氏でも、理解が足りないところがある。彼は技術屋ではないので、仕方がないが。東芝の破綻とGEの凋落は、別の話ではなく、一つの繋がった大きな事件だということだ。親会社であるGEの事業が行き詰ったため、その余波を受けて、その子会社の東芝が破綻したのだ。そのシナリオが一緒なのは、会社の系列が同じなのだから、当たり前といえる。
今の私には、「GEがどうしょうも無くなったから、先に東芝を潰して、その金をアメリカに吸い上げているのだ」、という、大きな流れが進む状況が、非常に腑に落ちる。こんな風に東芝問題を理解するのは、日本では私だけなのだろうか?
日経新聞などの日本のマスコミでは、未だに、西田とか、佐々木とか、田中とかの、旧社長連中の判断ミスで東芝が破綻した、という特集記事を載せている。例えばこんな風に。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO25584070R10C18A1TJ2000/
日本の経済評論家達は、みんなアホなのだろうか?まあ、アホなのかもしれん、とは思う。九万年前の阿蘇山の噴火を超える規模のカルデラ噴火が、今の日本で起きても、愛媛や広島の市民達が平気で生きていられる、とか、信じられる連中みたいだし。
今一度確認するが、明治の日本に、近代産業を興す際に、大型発電プラントをアメリカのGEから導入することを目的に、「意図的に作られた会社」が東京電力である。そしてGE製の発電装置を、国内でライセンス生産するために「意図的に作られた会社」が、東芝なのだ。どちらも三井財閥直系の中核企業である。だから、GEが傾くと、東電も東芝も、その両方が傾くのだ。最後は、福島原発事故がとどめを刺したのだが。しかし、それ以前の、2008年のサブプライムローン危機の際に、アメリカ政府から13兆円の補助金を受けた段階で、GEは終わっていた。
ジャック・ウェルチが社長時代にやった、金融ビジネスによる製造業へのテコ入れは、やはり禁じ手だった。強烈なドーピングだったのだ。私は、ウェルチの本を90年代に読みながら、「こんなふざけたビジネスが製造業に認められるのか?」という違和感を、強く持っていた。「金融業で得た利益で、ガスタービンを開発するなど、言語道断ではないのか。何が史上最強の経営者だよ!?」という怒りが、抑えられなかった。
今にして、遂に、そのふざけ切った矛盾の全てが、私の目の前で音を立てて瓦解しつつある。「ザマあ見ろよ、今までよくもやってくれたな」という感慨が、私の中に込み上げて来る。「いくら何でもGEもそこまで落ちぶれてはいません。」とヒロ氏は書かれているが、私はそうは思わない。ウェスティングハウスが80年代に瓦解したように、GEも遅ればせながら、跡形もなく瓦解するだろう。強烈なドーピングの副作用は、もはや避けられない。
東芝と東電を道連れにしながら、醜い最後をGEは迎えざるを得ない、と私は考える。反原発主義者の広瀬隆も、あろうことか、GEとそのガスタービンを大層ひいきにしていた。GEを賛美する文章を、広瀬隆は、これまで大量に遺している。「あんたもザマあ見ろだ」と、私は広瀬に言いたい。
相田英男 拝
【1900】[2262]立花孝志との共闘声明に対する諫言
1/14の重たい掲示板を読みましたが、「NHKをぶっ壊す」の立花孝志氏については、もう少し調べて、彼と共闘するか否かを、表明した方が良いのではと、感じましたので以下、投稿します。
彼は、一昨年夏の都知事選に、船橋市議を1期目途中で投げ出して立候補。
供託金没収も知事選ならではの、政見放送に出ることによって、十分な投資効果を発揮して、全国的人気を獲得しました。
選挙時、反共カルトの小池タヌキが、メディアの支援を受けて独走する中、「立花孝志の政見放送がおもしろい」と言うメールが、反自民(反小池)有権者の間で飛び交い、私もそれで彼の政見放送を見ました。確かにNHK相手の彼の戦いは、私も評価に値する、と思いました。
NHKとは日本偏向放送協会の略かと思わせる御用放送を、しかも国民から視聴料を有無を言わせず巻き上げ見させる、放送法に対抗する彼の主張には、共感するので以降、彼のユーチュウブなど、ネット録画をみています。
しかし彼の反権力的思考はアンチNHKだけであり、思想?的には反中、反韓のネトウヨと同じサイドに軸足を置く人間であると感じました。
また彼は「NHKから国民を守る党」を立ち上げていますが、この党の趣旨を実現したいのなら、国会議員をめざすべきです。しかし国会議員では当選がおぼつかないので、市区会議員に立候補を繰り返し、デラシネで当選して、その町の市民税を原資とする議員報酬で、党活動をしています。
市議を6期務めた私からすれば、彼のやり方は、地方自治を確立して、地域の政治を良くし、市民への行政サービス向上に努めるという、地方議員の本分とはまったく関係ないことです。
副島さんが、格調高い論者としての評価を落とさないために、立花孝志氏について、彼の本質をチエックして、共闘に値するかを表明された方が良いのではないかと、感じましたので、あえて重たい掲示板に掲載させて貰いました。
学問道場会員 一柳 洋
【1899】[2260]新年号の一般応募について
日本は豊かな大地に恵まれ、四季があり山や川の自然に取り囲まれた生命の源のような場所である。ユーラシア大陸の東の果てに位置し、日輪が昇ると草木は歓喜し、鳥は囀り魚は飛び跳ねる。太陽の昇る先端を目指して様々な人々が集まり、争いのない平和な暮らしが太古の時代から続いていた。農耕が始まり第一次産業革命が定着した時、「大化の改新」(645)が起こった。英国で産業革命が起こり、第二次産業革命が日本に押し寄せ、「明治維新」(1868)が起こった。第二次世界大戦(1945)の情報戦の暗号技術から米国で情報革命が起こり、大型コンピュータからパーソナルコンピュータに移行。更にIT技術からAI技術に進化し続ける第三次産業革命の途上に現在は位置付けられる。そこで少し対応に遅れた日本社会を活性化する為にも、新年号を考える必要があると思う。新時代を明確に国民が自覚するような大胆な年号が望ましい。私は改新→維新→に続く新時代を広く国民に伝える意味で新年号「継新」を提案したい。有識者の提言から新年号を採択するのでなく、象徴天皇制民主主義を定着させる為にも一般国民の応募(建白)から決定して頂きたい。様々な新年号が発案されるべきと思うが如何なものでしょうか。
【1898】[2258] NHK 国営放送局 と本気で 闘っている立花孝志(たちばばたかし)氏に注目。
副島隆彦です。今日は、 2018年1月14日(日)です。
今日は、私は、たったひと言、この 立花孝志(たちばなたかし)という人が、文字通り、体を張って、 YouTube ユーチューブ の 動画で、闘ってるので、皆さんも、どうぞ、彼の 演説を 見て聞いてください。と書きます。 こんなもの凄いやつが、まだ、いるんだ。へー。
https://www.youtube.com/embed/u_zUao-567g
知っている人は、すでにこの人のことを知っていたのだろうが、私は。この1月6日に、たまたまこの人の YouTube を見るまで、知らなかった。 この人は素晴らしい。私、副島隆彦と全く同じような感じで、真実を人々に知らせるための、本当の突撃精神を持った人です。
私は、きっと、近いうちに、この 立花孝志(たちばなたかし)という人と、連帯(れんたい)して、彼と、共に街頭演説= 辻説法(つじせっぽう)にも立つだろう。 私は、彼ぐらいの気合いと、根性のある人でないと、自分と同格の
戦闘人間とは呼びません。
今日は、私は、立花孝志論は、書きません。そのうち徹底的にこの男(50才)の、どこがそれほどに凄(すご)くて、素晴らしいかを、論じます。
今日は、皆さんに、私が、下に貼り付ける、彼のYouTube の動画を見て、おー、と感動していただきたい。それだけだ。 ついに、こういう本気で国民のために( =公共の利益 )闘う人が、出てきたと、私、副島隆彦は喜んでいます。
なーに、こんなに腐れ切った国の、体制擁護者、権力者への盲従(もうじゅう)人間どもに、いつまでも、いいようににされてたまるか! 立花さん、私も、もっともっと闘うぞ。
こんな、世界基準からハズレた、20年間も衰退(=マイナス成長)が続く、すっかり貧乏な国にさせられて、いつのまにか貧乏が身に染みた、哀れな国民のままでいて、たまるか! 日本国民は、もうすぐ、怒って立ち上がるぞ!
以下の貼り付け文(URL) が、青く点滅(だっけ?)しないようだったら、すぐに誰かが、青転(私が作ったコトバ)させてください。
副島隆彦拝
(転載貼り付け始め)
NHKの集金人をたった2分で追い返す方法2-2【お帰りください】
孝志立花
https://www.youtube.com/embed/u_zUao-567g
視聴回数 160万 回1 年前
2018年2月18日【日】告示の町田市議会議員選挙に【NHKから国民を守る党】町田市政対策員の【深沢ひろふみ】が立候補する予定です。 ☆
( 副島隆彦割り込み、注記。上記の、 「160万回視聴の NHK集金人の撃退方 」を見たあとは、続けて、以下の動画「紅白歌合戦の裏側」を 見て下さい。 これに私は一番、感動した。これで、NHKという「特殊法人」(政府系の組織ということ)の裏側の実情が大きく手に取るように分った。これこそは、立花孝志の真骨頂だ。
https://www.youtube.com/embed/nC7zF8VYSHY
NHK紅白歌合戦の裏側【金・女・暴力団】を元NHK職員が実名付きで語ります。
視聴回数 433,296 回
副島隆彦です。私は、ついでに、ここで書きますが、NHKの中にわずかだがいる、安倍政権、自民党の、政治権力者たちの、悪行、悪業を、上司たちの監視を掻(か)い潜(くぐ)りながら、抵抗しながら真実を報道して、上質な番組を作ろうとしている人たちを尊敬している。 少数だがいる。
それに対して、同じ、「NHKをぶっこわす」でも、安倍晋三たちが、唱えている、「NHKは、反日(はんにち)的な偏向(へんこう)番組を作って報道している」と、 反日(はんにち)というコトバを使って、NHKを攻撃している、反共右翼、ネトウヨ、統一教会系の 気持ちの悪い人間たちとは、NHK批判に於いて、絶対に、対決する。彼らの右翼言論、国家統制 賛成言論 は許しがたい。
私、副島隆彦は、こいつらに、はっきり言っておく。 私、副島隆彦こそは、お前たちが言うところの、「反日」人間だ。「反日日本人」だ。 それでは、お前たちは、何なのか? 親日日本人か。
私たちは、「アジアどうし戦わず」を旗(はた)、旗幟(きし)にしている。お前たちのような、気色の悪い、よごれ右翼たちから、「反日」と呼ばれて本望である。副島隆彦加筆、終わり )
【気が弱い人は見ないでください】立花孝志【激おこ】NHK集金人を怒鳴りつけて追い返しました。法律を無視し上司の命令に従うことは犯罪です。NHK集金人は放送法と受信規約を勉強しろ
孝志立花
視聴回数 34.1万 回3 週間前
NHK集金人を追い返す魔法の言葉 立花さんに電話します!
孝志立花
視聴回数 1.4万 回5 か月前
11月5日告示の葛飾区議会議員選挙(定数40)に私立花孝志(50歳)が立候補する予定です。選挙ポスターを貼っていただけるボランティアの..
NHKから立花孝志に電話がありました
孝志立花
視聴回数 10.5万 回9 か月前
今年7月2日投開票の東京都議会議員選挙【葛飾区選挙区定数4】に立候補する予定です。 ☆NHKだけが映らないテレビへの工事【イラネッ…
【被疑者】立花孝志です 今日警察の取り調べを受けて来ました
孝志立花
視聴回数 1.4万 回1 か月前
【立花 孝志】NHKは敗訴していた!←「これが真実」NHK受信契約最高裁判決 論客道場
・
視聴回数 13万 回1 か月前
【立花 孝志】NHKは敗訴していた!←「これが真実」NHK受信契約最高裁判決 新聞、テレビなどのメディアだけでは、真実が見えなくなり…
NHK受信契約最高裁判決 判決文ではNHK敗訴しています2
孝志立花
・br>視聴回数 30.3万 回1 か月前 2018年2月11日
NHKが反日放送している理由は【電通】に乗っ取られているから
孝志立花
視聴回数 6.3万 回6 日前
立花孝志に電話でケンカ売ってきた本田克也58歳NHK下請け(株)ピースアライアンス 立花孝志
視聴回数 41.6万 回2 年前
電話の相手はNHKの下請け会社 株式会社ピースアライアンスの 本田 克也58歳 ホンダカツヤを裁判所に引っ張り出して被告にします。…
https://www.youtube.com/embed/u_zUao-567g
https://www.youtube.com/embed/nC7zF8VYSHY
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 拝
【1897】[2257]相田英男氏 の投稿文を読んで思うこと
事故発生直後からですが、「ベント」「メルトダウン」「水素爆発」という言葉が行き交いました。また、当投稿文中の「菅直人首相に「原発には水素爆発の危険はない」などの誤った助言を行ない~」とあります。
これらの言葉に主語がないのです。
「メルトダウン」については格納容器(炉心)ということは分かりますが、「ベント」「水素爆発」については、2通り考えられます。格納容器と建屋です。
例えば「ベント」、格納容器のベントは容器内の圧力上昇を防ぐためのベントであり、建屋のベントは溜まった水素ガスを放出するためのベントだと思います。全然目的が異なってきます。
当投稿文中の「菅直人首相に「原発には水素爆発の危険はない」ということも、格納容器のということにすると、間違えてはいなかったのです。
個人的な(原発についての全くの素人)見解ですが、福島原発事故で被害を大きくしたのは、「メルトダウン」というよりも「建家の水素爆発とそれに伴う放射性物質の飛散」だと思っています。
全電源ダウンになった状態でも、たとえ人力でも、建屋から水素を放出させる仕組みがあったら、今のような大きな被害にはならなかったのではと思います。
安全基準見直しなんてやっていますが、この辺の検討がなされているのか心配です。少なくともニュースには載ってきていません。
今でもこのことをはっきりさせずに、あれやこれや言っているように思えてなりません。
あのとき、一番恐怖だったのは、連鎖核反応が起き、広島や長崎のような核爆発が起きるのではないかということだったと思います。
そして、メルトダウン=核爆発 というような認識だったと思います。私だけでなく、日本中。
ところが、メルトダウンは必ずしも核爆発でなく(むしろ核爆発は起きない)、字のごとく炉心溶融を意味し、大量の水素ガスを発生させるというものでした。
そう考えて行くと、大量に発生する水素ガスさえをうまく処理できれば、原発は安全?ということになるかも知れないですね。これは論議をかもしだしかねませんが。
以上、今思うことを書きました。
(終わり)
【1896】[2256]「東芝本」の未掲載の文を載せます
相田英男です。
昨年の秋に電波社より、「東芝はなぜ原発で失敗したのか」という本を、出版させて頂きました。年明けに自分のPCの中を調べていたら、ページの都合で削除した文章を見つけたので、ここに掲載します。単行本の217ページに入れる筈でした。本を買われた方は、つなげて読んでみて下さい。
班目春樹氏の名誉を、私は必ず取り戻したいと思っています。
**************************
[題目]班目春樹氏は立派な人物である
菊池正士は、戦中、戦後の日本を代表する物理学者の一人である。その菊池に対する(中曽根康弘、森山欽司等の自民党代議士達による)無惨な扱われかたを知った私は、ごく最近も、同じような悲惨な扱われ方をされた人物がいたことに気付いた。3・11福島事故の際に、原子力安全委員長としての責任を追及された、元東大工学部教授の班目春樹(まだらめはるき)氏だ。
班目氏は震災の際に、当時の菅直人首相に「原発には水素爆発の危険はない」などの誤った助言を行ない、信用を失った。それ以外にも班目氏は、無責任な発言や対応が多いことを、政治家とマスコミの両方から非難された。そして「無能な御用学者」の代表例として、散々さらし者にされた。しかし、本人のインタビューなどから当時の状況を振り返ると、班目氏には同情すべき点が多い。
班目氏が所属していた原子力安全委員会とは、国家行政組織法の8条で規定される組織(8条委員会)である。8条委員会のそもそもの役割は、政治家や官僚に助言を与えることである。そして、その活動には行政権は与えられていない。本来は原発事故の際に前面に出て対応するのは、経済産業省の傘下にあった原子力安全・保安院の役割だった。原子力安全委員会の責務は、政治家や保安院の官僚達に技術的な助言を与えるだけだ。彼らに指示を出して動かす権限など、班目氏には与えられていなかった。
しかし現実に起きたことは、そのような建前とは裏腹のものだった。原子力安全・保安院の最高責任者である寺坂信昭(てらさかのぶあき)(東大経済学部出身)保安院長は、震災発生直後の3月11日の夕方、菅首相に呼ばれる。そこで首相から対応を叱責された寺坂保安院長は、それ以降、官邸に設置された原子力災害対策本部に顔を出さなくなってしまう。これによって事故発生の早々から、保安院は事実上の機能停止に陥ってしまった。
そのような状況下で、班目委員長は官邸に呼ばれた。そして、状況を十分に把握できないまま、翌日12日の朝には菅首相と一緒にヘリコプターに載せられて、福島第1原発に向う羽目となった。
そのヘリの中で班目氏は、水素爆発の可能性を首相から問われた。そこで、「格納容器の内部は窒素ガスで封入してあるため爆発しない」と回答したことが、首相からの信用を失うきっかけとなった。しかし班目氏は、前日夜から官邸に缶詰めにされており、現地の情報はほとんど得られなかった。連絡を入れるべき、福島原発に駐在していた保安院のメンバー数名は、身の危険を感じて原発から逃げ出していた。
班目氏はこのような状態で、菅首相から単刀直入の判断を要求された。班目氏はここでは、技術的な整合性を重視した、無難な回答をせざるを得なかった、と私は思う。班目氏のコメントは結果として間違いだった。しかしその理由は、保安院に代表される体制側の不備(事前準備の不足、現地の状況調査の不足、その他)によるものだった。班目氏が責められる筋はなかった。
その後も班目委員長は、政府側の安全対策の最高責任者として、非難の矢面に立たされ続けた。班目氏は独特の風貌でキャラの強さが目立っていた。このため、政治家や官僚達の失敗の多くを、巧妙に押しつけられたといえる。
日本というのは不思議な国だ。いざという時に真っ先に雲隠れして、責任逃れした官僚達を不問にする。そして、代わりに実務に当たって失敗した人物を、袋叩きにするのだ。班目氏が叩かれたのは、風貌が目立ったからである。班目氏に非難を浴びせ続けたマスコミ人や評論家たちよ、少しは恥を知るがよい。保安院の官僚たちも言い分はあるだろう。だが、国民の間に渦巻く怒りを少しでも柔らげるために、班目氏を自分達の盾にしたという批判は、免れまい。
世の中とは本当に恐ろしい。菊池や班目氏のような学者たちは、学問の世界では鋭い感覚を持つ反面、社会性や人間関係の機微に欠けるところがある。政治家や官僚たちは、時に彼ら学者達を行政の責任者として担ぎ出し、その周りに様々なトラップを仕掛けておく。そして自らの身に危険が迫る時、そのトラップを爆発させて、学者にすべての責任を押しつけて逃げ延びるのだ。さらにマスコミは、真実の追及など脇に置き、世間ずれした学者の失敗を面白おかしく書き立てる。こんなことが繰り返されて、日本がよくなるわけがないだろう、と私は暗澹(あんたん)たる気持ちとなる。
せめてもの救いは、班目氏が泣き寝入りすることなく、当時の状況を漫画に書くことでさやかな抵抗を続けていることだ。彼の漫画については、学者として不謹慎だという批判もある。しかし、私は大変楽しく読ませてもらった。修羅場をくぐり抜けた班目氏によるあの漫画には、異様な迫力がある。あの漫画を読んだ後で、ふざけているだけだと非難するのは、知力が足りない人物だ。班目氏の「反論があるなら、文章でなく漫画でやれ」という姿勢も、粋だと思う。
[御参考]
http://ponpo.jp/madarame/lec5/list.html
相田英男 拝
【1895】[2255]三橋貴明(みつはしたかあき)の自滅、崩壊の記事。 私は、大丈夫です(笑)
副島隆彦です。 今日は、2018年1月9日です。
北朝鮮のICBMの実験(大陸間弾道弾。去る11月29日に、1万キロ飛ぶことに成功して、アメリカの首都ワシントンを正確に照準にとらえた)の、次の実験のことを含めて、私の最新の 北朝鮮の核ミサイルを、世界(=国際社会)が、どのように取り除くか、の分析と予測(予言)の続きを、もうすぐ書きます。
それと、私は、今もずっと、ユダヤ教(Judaism ジュダイズム。ユダヤ思想とも訳せる)と イスラーム教との、長い歴史での絡(から)まり合い、こんがらがりをずっと研究しています。
最新の新聞記事で、以下に載せるとおり、経済評論家で右翼言論人の 三橋貴明(みつはしたかあき、48歳)が、若い奥さん(19歳)に傷害を加えて警察に逮捕された、という事件があった。今日は、このことについて書きます。
(転載貼り付け始め)
○「 経済評論家、妻の腕にかみつく…傷害容疑で逮捕 」
2018年01月07日 読売新聞
妻の腕にかみつくなどしてけがを負わせたとして、警視庁高輪署が、作家で経済評論家の三橋貴明(本名・中村貴司)容疑者(48)(東京都港区港南)を傷害容疑で逮捕していたことが同署幹部への取材でわかった。
逮捕は6日で、7日に同容疑で送検された。同署幹部によると、三橋容疑者は5日夜、自宅で10歳代の妻の腕にかみついたり、顔を平手打ちしたりするなどして軽傷を負わせた疑い。容疑を否認している。三橋容疑者は多数の著書があり、2010年には参院選比例選に自民党から出馬し、落選した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 私は、三橋貴明という人が書いた本たちのことを、10年前から知っている。 彼が、経済の本を、見よう見まねで、書き始めたとき(2007年)から知っていた。
なぜなら、彼の初期の本の文の書き方は、私、副島隆彦の本から、たくさんのことを学び、私の金融本に書き方を、徹底的に真似することで、自分の経済評論の本を書くことを、身につけた人だ、と私は、当時、すぐに分った。
「こういう若手がこれからはどんどん現れるだろうなあ。なるほどなあ、私の本から、こんなに上手に盗用、剽窃するとは、器用なものだな 」と、当時(10年前)に、私は思った。 私の手元に、三橋が、私の本からどのように盗文したかを、私の本と見開きにして並べて、細かく赤いペン入れした彼の本を今も持っている。そのうち彼、本人に指摘しようと、私は、ずっと考えてきた。「こんなに私の本を、丁寧に、熱心に読んでいる、ということは、君は、私、副島隆彦の弟子なんだよ」と言ってやろうと思っていた。
他の若手の保守評論家たちも同様だ。出版社の編集者たちは、書籍編集部は、東京の出版社では、全体では狭い業界だから、「 副島先生の本を、(この人も)よく読んでいますよ」、「(副島)先生の本を、書棚の奥に隠すのを私は見ましたから」と、よく話している。
その後、三橋は、「韓国経済は崩壊する。中国も崩壊する」という内容の右翼本を、執念深く書き続けた。おそらく40冊ぐらい書いただろう。そして、自分が崩壊した。彼の脳がすり切れたのだ。この「脳がすり切れる」という言葉が重要であって、もの書き、言論人(小説家=作家 も) は、いつか、自分の脳がすり切れるのだ。
それは、すべての種類のスポーツ選手が、自分の体を限界まで酷使して、筋肉や筋を痛めて、文字通り、「肉体をすり減らす」ことと似ている。 この世の、どんな業種も、職業病(しょくぎょうびょう)というのが有って、それで、やられる。自営業種であっても、上手に80歳まで働くと、「もうオレも終わりにする」と廃業する。だから、私、副島隆彦も自分の脳(=思考力)が、すり切れることは他人事(ひとごと)ではない。
私は、三橋貴明の脳が崩壊したのは、何よりも、自分が書き続けた、「中国、韓国崩壊論」が、崩壊したからだ、と判断する。そうではないのか、と、今からでも、本人に聞いてみたいと思う。自分の脳が、恐慌状態になって、追い詰められて、切迫して、「日本は、このままでは、(もっともっと強大になる)中国の属国民にさせられてしまう・・・」と、悲鳴をあげる、反共右翼(はんきょううよく)特有のヒステリー症状を起こす。
三橋が、ついに48歳で、発狂したのはこの症状だ。このあと他の若手の右翼言論人たちにも同じような症状が続くだろう。私、副島隆彦は、冷酷にそのように予測する。
この三橋に起きた、自分の書いてきた本の、大破産の現実の前に、自分の脳が荒廃する、という症状は、病理学(パソロジー)では、パーセキューション・マニアック persecution maniac 被害妄想(ひがいもうそう )という精神病(=頭の病気)である。この被害妄想 を拗(こじ)らせて、一番、自分の近くにいる家族を痛めつけてしまう。そして、ついに哀れな状態に到達した。三橋のこの頭の病気はもう治らないだろう。
私は、昨年、2つの出版社に、「三橋君と何とか対談をしてみたい。中国や韓国の将来について。それから、日本経済のこれからについて、激突対談本が出来ませんか」と、お願いしていたのだが、もう遅かった。彼の方が先に勝手に崩壊して自滅した。
この他の、反共右翼の若手の言論人たちとも、私は、対等の立場でこれから対談、激論したいと思っている。そういう機会がいくらでも欲しい。私はどんな人との対論もいやがらない。すすんで応じる。
三橋貴明の自滅、崩壊の 2つ目の理由とされるのは、最新の彼の『財務省が日本を滅ぼす』(小学館、2017年10月刊)という本だ。 この本でも、安倍晋三政権の経済政策(エコノミック・ポリシー)への厳しい批判を続けている。以下に載せる新聞記事の通りだ。
「財務省が、プライマリーバランス(副島隆彦割り込み、注記。 基礎的出費と 税収 だけでも均衡させたい。双方45兆円ぐらい。 )の目標にしがみつくから、だから、財政出動(積極財政)が出来ない。だから、日本はデフレのままなのだ。だから、悪いのは財務省だ」で、安倍総理と三橋たち反共右翼たちの意見(考え)は、合っている、ピタリと一致している。 彼らは、自己の信念としても、ずっと、自分たちの反共イデオロギーに忠実に、ずっと政治活動家だ。 とても、一国を代表するに相応(ふさわ)しい人間とは思えない。
安倍晋三は、自分の言うことを聞かない財務省と、ずっと闘っているのだ、とするのが、安倍晋三の自己弁護であり自己信念であり(その軽いオツムで)だ。そしてこの安部の自分勝手な確信は、そのまま、同時に安部を熱烈に応援しているネトウヨや反共右翼たちの考えだ。この考えは、安倍晋三自身が持っている考えなのだ。このことは明らかであり、あからさまと言えるほど、はっきりしている。
安倍晋三と三橋貴明 およびその周辺の、右翼言論人たちは、この「財務省、憎し。財務省が、国賊だ 」で、ずっと、自分たちの言論を作ってきている。それと、朝日新聞が、反日分子、売国奴だ 論だ。
それに対して、私、副島隆彦は、「そうではない」と はっきりと、反撃する。財務省が、財政出動( 国家の 真水(まみず)である重要な財政資金を、景気対策として、各種の公共事業に投入すること)が、どうしても、できないのは、それは、アメリカ政府に、密かに、強制的に貢がされているからだ。
アメリカに奪われている 日本の資金は、 日本財務省が管轄するだけで、これまでの累積で、1200兆円である。この40年間に渡って、毎年、30兆円 。掛ける 40年 で、 = 1200兆円だ。これらは、財務省の子分の、「7つの政府系金融機関」が、密かに、米国債や、カリフォルニア州債や、NY市債などを、もの凄い量(金額)で、買わされ続けたからだ。
私、副島隆彦は、このことを、自分の金融本で、もう20年間、ずっと書き続けている。「それは、本当か」と今頃になって、その ボケた頭で、私に問いかける人は、自分が持っている私の金融本を読み返してみなさい。
アメリカに、日本国の国富(こくふ)を、1200兆円も強制的に貢がされているから、だから、日本に景気回復がないのだ。だから、日本財務省からの、安倍晋三首相への反論(反撃)は、「首相。そんなに言うなら、アメリカから資金を取り返して下さいよ。米国債を売ることを許可して下さい」である。
この 大きな真実を、日本の御用(ごよう)経済学者も、経済評論家も、官庁エコノミストも、財政学者も、誰ひとり言わない。それで、三橋のような、大きな真実を知らない、で、謎が解けない、若手の低知能のヒョーロンカが、気が狂うのだ。
ただし、財務省がする財政政策(フィスカル・ポリシー)の不全、機能麻痺状態と違って。
今の日銀を握っている、黒田東彦(くろだはるひこ)日銀総裁(以前は、財務省のNo2の財務官という職)は、金融政策(マネタリー・ポリシー)で、まだまだ、お札と国債引き受けのジャブジャブ・マネー( QE キュー・イー。クオンティテイテイヴ・イージング・マネー 量的緩和)をやるぞ、で、「(酒ーけは 飲め飲め、飲ーむならば・・・やーると思えば)どこまで(も)やるぞー、の黒田節(くろだぶし)」状態だ。
それでも、黒田が日銀総裁の任期を延長して、そのときには、周囲にバレないようにこっそりと、政策を逆転させてコソコソ、引き締め(ジャブジャブの停止)を密かに始めるだろう。
アメリカに奪われている日本の財政資金(国のお金)の合計1200兆円 (10年前には、これは800兆円ぐらいだった)日本の財政資金(ざいせいしきん)の、ことは、日本財務省から、獅子身中(しししんちゅう)の虫として放逐(ほうちく)され、今も、財務官僚たちから、蛇蝎(だかつ)のごとく嫌われている、高橋洋一(たかはしよういち。私、副島隆彦と同年齢 )が、公然と、ベラベラと、自分の本にずっと書いている。『今すぐ使える650兆円の国家資金がある』(講談社刊)などだ。
この巨額の、属国・日本から 帝国、アメリカさま への貢ぎガネ(だから、これを朝貢国からも朝貢=ちょうこう=)と言う。 この一番、大きな裏ガネに 較べたら、一年間に(毎年)、6500億円ぐらい、在日米軍(陸海空の他に海兵隊=マリーン・コー=の 4軍)に払っている 思いやり予算=在日米軍駐留経費の負担などは、目くらましのような少額だ。
今、北朝鮮の核ミサイル対策で、すでに、3基のSAHHD 「サード」高高度迎撃ミサイルが、すでに、「米軍が勝手にやっている」ということで、東北と、長野と、中国地方の山にすでに据え付けられている。三沢、横田、岩国の米空軍基地を防衛するためだ。
このサードとか、イージス・アショア(地上型イージス)などは、一基2千億円ぐらいのものだから、本当に、安いものなのだ。 先の米国債買いの1200兆円に較べれば。 こういう重要なことが日本国民には、何も知らさないことになっている。韓国では、騒ぎになっているだけ、まだ、ましなのだ。韓国は、敗戦国でない(連合国側の戦勝国と自称している)ので、駐韓米軍が遠慮する。 日本は、このように韓国よりも、哀れな国だ。皆さん、分ります?
ただし高橋洋一は、自分が、アメリカの手先であって、アメリカ(当時の、バーナンキFRB議長)によって、丹念に洗脳され、飼育された人間なのだと、ということに、今も自覚がない。 いや、生来、もっと悪質な人間なのだろう。 自分が東大の理学部、数学科を出ているものだから、「東大の法学部を出た 財務官僚たちは、数学、経済学が出来ない、馬鹿ばっかり。バカ、バカ、バーカたちだ」と、 本当に、高橋洋一は、この「 法学部出の、バカ、バカ、バーカ」を日頃、連発している。この、高橋の決まり文句(自分の古巣への呪詛=じゅそ=の言葉)を目の前で聞いた人は多い。
高橋洋一が、東大で学んだ数学というのは、統計学という数学で、本物の数学者たちからは、「ああ、高橋さんは、統計学だからね」と バカにされているのだ。 統計学( Statistics , スタティスティックス)というのは、とんでもないインチキ数学だ。 数学の世界の 邪道で下等 なのだ。 統計学というのは、官僚や御用(ごよう)学者たちが、自分たちに都合のいいように、数式や公式をを弄(いじ)くって、ウソの結論を出すための「高等数学」だ。 統計学が、インチキ数学であることを、大学で、まじめに数学を勉強した人たちは皆、知っている。このことで、私、副島隆彦は、今から、高橋洋一を細かく、叩くだろう。
高橋洋一も、安倍晋三のお気に入りのひとりだ。ということは、麻生太郎副総理・財務大臣が率い財務省とは、憎しみの関係だが、それでも、安部晋三は、自分の政治活動家(ポリティカル・アクティヴィスト )としての信念で、財務省と激しく敵対し続けるのだ。
「財務省よ、お前たち官僚が、国賊だ」と安部たちは、自分の政権担当者としての最高責任を回避して、「人の所為(せい)」にすることで、憂さを晴らして、こういう三橋貴明や高橋洋一のような、手軽な、ペラペラ言論人を、呼び寄せては、ご飯を食べて、「総理は悪くありません」と、宥(なだ)めてもらって、自分の脳のキズを修復する。その見返りに、内閣官房機密費(領収書が要らない)から、それなりの金額を渡す。
それでも、なぜ、今頃になって、突然、三橋が、「(私は、財務省を批判しているので) もうすぐ、国税(庁。財務省のビルの5階に在る)にやられるー」と、喚(わめ)きだして発狂したのか、である。
去る12月12日に、藤井聡(ふじいさとし)が取り持って安部首相と夕食を食べて、そのときに、当然、安部から、「私も君の考えに同感です( 悪いのは、財務省だ)」と言っただろうに、その直後、翌日から、狂躁(きょうそう)状態になって、以下の産経新聞の記事にあるとおり、「「私にスキャンダルが出るか、痴漢冤罪で捕まる…」とブログに書いたのか、だ。 ここには、これから判明する、もっと奥の深い、政治の闇の部分がある。三橋は、何をそれほどに脅されたのか?
今からもう9年前だ。高橋洋一が、財務省の裏切り者、内部告発者として、財務省の激しい怒りを買って、東京の豊島区の豊島園(としまえん)の、大衆温泉から出てくるときに、脱衣箱の中に置かれていた、ブルガリの時計と財布を、そのまま持って、温泉から出たら、読売新聞の記者と警察がいて、逮捕された。 新聞に載ったのは、2009年3月24日のことだ(その後、不起訴処分)。 この時は、まだ麻生政権で、麻生太郎は、財務省の強力な味方だ、今も。 そして、このあと、8月30日に、鳩山由起夫、小沢一郎の民主党が選挙で大勝して、政権を作る。
この2009年の、 高橋洋一を、策略で、嵌(は)めた事件は、警察トップにまで影響力を持つ、財務省の命令であることが明らかだ。 私は、この日の朝、港区のホテルで、原稿書きの泊まり込み(カンヅメという)をしていて、編集長がやってきて、朝食を食べながら、「高橋洋一が、やられたね」と話した。 ほとんど誰も居ない、朝のホテルのレストランで、私の、向こう側に、大柄の男がひとり、私に背中を向けるように座っていた。 「ほら、(編集長よ)、こういう風に、私のところにも、こういうのを
送ってくるんだよ。もう少し、遠くに座れよ 」と、言った。 私は、この男に聞こえるに言ったのだ。
これが、私、副島隆彦も、何かあったときは、警察に監視されていることの証拠のひとつだ。携帯電話の 中に、GPSの特殊なチップが入っていて、GPSで、私がどこに居るかが、分るらしい。 これが、今も監視社会の現状だ。 最近は、 「顔認証(かおにんしょう)」というセンサーの技術が進んで、通りを歩いている人間の 識別(アイデンティフィケイション)の出来るようだ。
だから、高橋洋一が、権力者に「目障(めざわ)りだ」で、痛めつけられたのと、今回、三橋貴明が、やられたのは、共通性がある。 だから、副島隆彦の読者の人たちが、直感的に、「副島隆彦は大丈夫か」と、反応を示したのだ。
ちなみに、この2009年の2月14日に、中川昭一(なかがわしょういち)財務大臣が、ローマのG7のあとの記者会見で、酩酊(めいてい)事件を引き起こされて、失脚した(そして、不可解な死去)。読売新聞の越前谷智子(えじぜんやともこ)、お前たちがやったのだ。
愛国者・中川昭一は、「アメリカに預けている 1兆ドル(100兆円)の 外貨準備高(フォーリン・リザーブ)のうちの、1000億ドル(10兆円)をIFMに、渡して、東欧諸国の金融危機の救済資金に、回したい」と、G7で、表明したからだ。
小沢一郎へに激しい、秘書逮捕などの、検察庁からの 攻撃が起きていたのも、この2009年の3月3日だ。
植草一秀氏への、痴漢えん罪攻撃の、2回目が、起きたのは、それよりも早い、2006年の9月13日だ。
安倍晋三の周辺というのは、恐ろしい悪魔が棲(す)み着いている世界だ。だから、近寄るだけでも危険なのだ。このことを知らないで、気軽に「総理との夕食」などにのこのこと出掛けてゆくと、どんな、ひどい目に遭うか、この軽率な男は、分らなかったのか。もっと何か、が隠されている。
(転載貼り付け始め)
「三橋貴明容疑者「近い将来、私にスキャンダルが出るか、痴漢冤罪で捕まるか…」 事件の3週間前、自身のブログで「予言」?」
2018年1月7日 産経新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180107-00000521-san-soci
10代の妻に対する傷害容疑で警視庁に逮捕された経済評論家の三橋貴明(本名・中村貴司)容疑者(48)。三橋容疑者は事件を起こす約3週間前の昨年12月13日の自身のブログで「安倍晋三内閣総理大臣との会食」と題して「近い将来、わたくしに何らかの『スキャンダル』が出るか、痴漢冤罪で捕まるか、弊社(三橋容疑者が社長を務める経世論研究所のことか)に国税が来るのは避けられないでしょう」と書いていた。
三橋容疑者は安倍晋三首相と会食した事実をブログで公開。その席で自著の「『財務省が日本を滅ぼす』を進呈」したことを明かした。その上で(1)この席をオープンで、と決めたのは官邸であること(2)何をやるにしても、PB(プライマリーバランス)の黒字化目標が壁になり、何もできないという現実を総理は認識していること(3)だからといって「総理は分かっている。大丈夫だ」などと思ってはいけないこと、を「和やかに」議論したとしている。
三橋容疑者は現在の日本を財政拡大に転換させるのは自分が総理の座にいても無理だと記し、財務省のプロパガンダが奏功し、「政治家」「世論」「空気」が緊縮歓迎になっていると主張。
年収850万円超の会社員への増税、たばこ税、出国税…と増税が次々に決まっていることに関し、「高齢化により社会保障支出が増加する以上、この『増税路線』は既定路線となる。その理由は『PB黒字化目標』のためである」と主張。一例として農産物の輸出補助金をアメリカのように付けなければならないという点で安倍首相と意見が一致したが、「PB黒字化目標があるからできない」と記した。
その上で「痴漢冤罪を防ぐため、電車移動もしないため、やはり『国税』による攻撃が最も可能性が高いと思います」とし、まるで財務省の「陰謀」に巻き込まれるかのような表現で自身の将来を「予言」した。
最後は「中国の属国民として生きるという悪夢の未来を避けるため、現代を生きる日本国民として責任を果たすため」ブログのこの項を締めくくった。
三橋容疑者が経営する会社に東京国税局の税務調査が入ったか否かは、国税の「二重、三重の守秘義務」が壁になり、確認できないが、逮捕容疑が脱税でも痴漢冤罪でもなく、DV(ドメスティック・バイオレンス)だったとは、意外なところに陥穽が口を開けて待っていたようだ。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 今日のところは、もう、これぐらいにしましょう。三橋貴明程度の、頭の軽い 若手評論家(48歳)が、38歳の時の2007年から、10年書き始めて、そして、ついに自己崩壊=自滅した、というだけのことだ。
ただ、私、副島隆彦が、この三橋自滅 のことで、不愉快に思うのは、「副島さんは、大丈夫か。(三橋貴明と)同じようなことにならないのか」 と、私の読者の人たちが、心配してくれた、というか、そういう反応を示した(であろう)ことだ。
私は、大丈夫だ。もう30年も、もの書き、言論人をやってきて、ちっとも恵まれない(それでも商業出版の枠の中で本だけはしぶとく書き続けた)まま、ここまで来た。私は、我慢に我慢の忍耐力がある。「人生、我慢だ」で、厳しい状況にずっと堪(た)えることを知っている。だから、私は大丈夫です。ご心配なく。
最後に、一貫したリベラル派で、反安部の言論を作り続けている リテラ誌 の この三橋事件への、よく纏(まと)まった記事を載せます。
(転載貼り付け始め)
「安倍首相と会食したネトウヨ経済評論家・三橋貴明が10代妻へのDVで逮捕!
会食が税金による接待だったことも発覚」
2018年1月7日 リテラ
http://lite-ra.com/2018/01/post-3724.html
どうして安倍首相の周りには、こういう事件ばかりが頻発するのか。山口敬之氏の準強姦事件が海外メディアで改めて大きく取り上げられているさなか、今度は、安倍首相が昨年末、会食したばかりのネトウヨ経済評論家・三橋貴明が妻へのDVで逮捕された。三橋は5日、自宅で10代の妻を転倒させて腕にかみついたり、顔を平手で殴り、妻が110番通報。傷害容疑で高輪署に逮捕されたのだという。
三橋は取り調べに容疑を否認しているというが、DVで警察沙汰になったのはこれがはじめてではなく過去に二度、警告を受けていたという情報もある。
周知のように、三橋は経済評論家という肩書きをもっているが、2ちゃんねらー出身で、経済的側面から韓国を攻撃するヘイト本を多数出版。ネトウヨ読者から熱狂的な支持を得てきた。
政治的にも、財務省批判はともかく、夫婦別姓反対や排外主義、原発推進など、極右丸出しで、安倍首相についても、第一次政権から第二次政権発足当初まで、熱狂的に支持。安倍批判のマスコミを「人権侵害」と攻撃するなど、応援団的役割を果たし、2010年、三橋が参院選に自民党から出馬した際には安倍首相が応援演説を行っている。
もっとも、この三橋氏、当初はあれだけ安倍首相とアベノミクスを支持していたのに、昨年くらいから、なぜか安倍批判に転じ、「安倍政権の経済政策はすべて間違っている」などと攻撃するようになっていた。
そこで、昨年末の12月12日、懐柔のために、会食に同席した西田昌司参院議員、藤井聡内閣官房参与が仲裁に入る形で、安倍首相と会食の席がもたれたということらしい。
ちなみに、三橋はこの安倍首相との会食について自身のオフィシャルブログやメルマガ『三橋貴明の「新」経世済民新聞』で報告。「そんなことで懐柔されない」と大見得を切りつつ増税政策への批判めいた文章を書いていたが、そのトーンは以前とは比べものにならないくらい弱くなっていた。しかも、〈何で税金で1回ご飯を食べさせてもらったくらいで〉と、会食が税金による接待であったことを認める始末だった。
今回の逮捕はそんな矢先のことだった。ちなみに、三橋はやはりブログで、自分がいかに財務省批判をしているかを自慢げに語り、〈近い将来、わたくしに何らかの「スキャンダル」が出るか、痴漢冤罪で捕まるか、弊社に国税が来るのは避けられないでしょう。〉などと警戒心をあらわにしていた。にもかかわらず、そのすぐ後に10代の妻にDVをはたらいたのだ。
これは、このネトウヨ論客が女性に対していかに抑圧的であるか、という証明だろう。そして、こんな人間に税金を使って懐柔のために接待をしていた安倍首相。まったくグロテスクというしかない。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝