重たい掲示板
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Loginはこちら【1918】[2284]川崎重工のトラブルの論考
相田英男です。
話題になっている、川重重工の新幹線台車の削り過ぎの問題についての論考を書きました。タイトルは「勉強が足りないと危険かどうかもわからない」です。
例によって対話形式としたのですが長くなったので、理科系掲示板に載せました。
興味のある方はぜひご覧ください。
相田英男 拝
【1917】[2283]私は、手術して退院して元気です。さあ、頑張るぞ。
副島隆彦です。 今日は、2018年3月4日(日)です。
私は、昨日まで、病院に入院していました。無事退院しました。
都内の病院で、前立腺肥大(ぜんりつせんひだい)の削り取りの手術を受けて、その後の回復を待っていました。
削り取った箇所からの出血がなかなか止まらなくて、血尿がずっと出ました。それで10日間も入院していました。元気で退院しました。さあ仕事を再開するぞ、の意気込みです。 病室ではずっと静かに考えていました。周囲からたいした情報も入りません。その方がいい。体と頭を休めることが何よりも大事だった。
さあ、3月11日の金融セミナーに向かって、最新の世界の金融・経済の知識と情報を整理して、最高度のお話が出来るように準備します。下 の方に、セミナー参加の申し込み詳細を載せます。 ただし、このセミナーは、投資家、資産家向けです。
そうでない、ここの読書人(どくしょじん)の会員たちは、6月に、学問道場の自力での講演会を開きますから、そちらに来て下さい。そこは知識と思想と学問の話をする会です。
この3月2日に発売された拙著『 米軍の 北朝鮮爆撃 は 6月! 』 (光文社刊)の、そのままの内容が実現するであろう、まさしく6月の講演会(定例会)で、ワイワイと皆で盛り上がって、お話しできるでしょう。
米軍の北朝鮮爆撃は6月! 米、中が金正恩体制破壊を決行する日
私が、入院している間にも、世界の金融、経済の動きは、裏側で激しく動いていたようです。私は、それらの動きへの、大きな理解にすでに到達しています。それを、満を持して、遠慮無くズケズケと、全面開花(目下、全国で咲き始めている、桜の花のように)させようと思います。
投資家、資産家の皆さんは、いらして下さい。 まだ、席が、少しだけ空いています。
( 加筆します。あと5席あるそうです。当日払いでいいそうですので、予約申し込みの手続きを以下のサイトから行ってください。加筆おわり )
この、日本における「お金の決済(=支払い。セツルメント)」の異常な遅れ」中国、アメリカに相当、遅れてしまった。このセミナーへの申し込みひとつ、即座にネットで決済することさえ、させてもらえない。いちいち銀行の窓口に行って振り込みをしている人が多い。
日本の、愚劣なバカ官僚たちが、ネット決済の技術の進歩に邪魔ばっかりするから、こういうことになったのだ。iモードの お財布ケータイや、スイカ、パスモなど、日本の先端技術にはいち早い、開発力はあるのに、「金融業にしか、お金の決済は許さない」という 官僚、お奉行さまたちの、頑迷で因襲固陋(いんしゅうころう)な、頭が、今の事態を生んでいる。コンビニ決済、スマホ決済の時代になんたることだろう。責任を糾弾すべきことだ。このことも当日、話しします。
一件だけ、最新の新聞記事を載せましょう。
(転載貼り付け始め)
●「日経平均、一時600円超安 米の追加関税や円高を嫌気」
2018年3月2日 日本経済新聞
3月2日の東京株式市場で、日経平均株価が大幅に3日続落した。下げ幅は一時630円を超えた。トランプ米大統領が、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を発動する方針を表明し、(前日のNYで)米ダウ工業株30種平均が大幅に下落した。投資家心理の悪化が東京市場にも波及した。
午後1時時点の日経平均は、前日比604円18銭(2.78%)安の2万1120円29銭。取引時間中としては2月14日以来、約2週間ぶりの安値を付けた。東証1部の約9割の銘柄が下落している。日経平均は前日までの2日間に665円下げており、3日間の下げ幅は約1300円に達した。
追加関税(ついかかんぜい)の影響が懸念され、新日鉄住金や日本軽金属ホールディングスは4%超下落した。「これまでより踏み込んだトランプ氏の発言で、保護貿易主義が強まるとの懸念が広がった」(三井住友アセットマネジメントの市川雅浩氏)といい、海運などの景気敏感株も売られた。外国為替市場で1ドル=105円台まで円高が進んだことも、輸出関連株の重荷になっている。
株式市場では「米金利が再び上昇したり、円高が一段と進んだりすれば、日経平均は2万円程度まで下落する可能性がある」(東海東京調査センターの平川昇二氏)との声もあった。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 私は、今度の金融セミナーで、 これから、先の3年、さらに3年の計6年の中期レインジでの金融予測、予言をします。
戦争経済(せんそうけいざい。 war economy ウォー・エコノミー)での、アメリカ政府の金融政策(マネタリー・ポリシー)の、大きな画策、景気管理、そして、どこまでは、株式市場を崩しても構わない、という悪辣(あくらつ)な動きも、全部、丸裸にしようと思っています。
それから、CTA を使った、巧妙な Flash crash フラッシュ・クラッシュ暴落 が、また、起こされそうなこと。 ウォーレン・バフェット(バークシャー・ハサウエィ)の投資術、投資思想について、それから、最近のノーベル経済学賞を貰った、 ビヘイビアラル・サイエンス( behavioral science ×行動科学)の、オカシナ学問である、「心理学の経済学」である、ダニエル・カーネマン(2002年の受賞者)と、その子分であるリチャード・セイラー(昨年末に貰った)の「 行動(こうどう)ファイナンス理論」とは、何者なのか、をグサリと、分かり易く解説します。
それから、日本にずっといて、日銀と大蔵省の 政策の裏の部分を暴き立てて、 『円の支配者』(2001年刊)で、 量的緩和(りょうてきかんわ。イージング・マネー=副島隆彦が言うジャブジャブ・マネー) の政策思想を作った、 “ QE (キュー・イー) という言葉の生みの親 ” である、
リチャード(リヒャルト)・ヴェルナー(51歳)(私は、彼に2003年に 原宿のオフィスに会いに行っている ) の、驚くべきその後の生き方。それらを話します。
それから、はやりビットコインの仮想通貨(暗号通貨 cipher currency サイファー・カレンシー)の、これからと、未来のことも話す。 私は、この先の、短期(半年)の金融予測と、中期(6年)の予測、そして10年、20年先の 長期での世界が、こうなる、金融市場はこうなる、
も、自信を持って話せる(すなわち予言者)自信で、全身が漲(みなぎ)ってきました。私のこの元気( 気の元。きのもと)を、当日、参加する人たちにお分けしたい。
私の 来たる金融セミナー 3月11日(日)は、東京都心の日比谷公園の南側のイイノホール ( 飯野海運 が持っている立派なビルの大ホール)で行います。 投資家と資産家で、時間とお金のある人は、是非来て下さい。
【副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第15回】
(ここから ↓ 申し込んで下さい )
http://kokucheese.com/event/index/508487/
「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第15回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2018年3月11日(日)
*開場・受付/11:00~ 終了/17:00 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/全指定席
<セミナーの主な内容>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.NY発で株式が暴落を始めた。金(きん)は上昇し始めた。この動きの背後にあるものは何か。
2.戦争の陣太鼓が聞こえる。米国による北朝鮮爆撃は、いつか? この戦争の日本への影響は?
3.トランプ政権の「戦争で経済を刺激する」(ウォー・エコノミー)を、逆手にとって、大暴落した時にドン底値で拾い、終戦の直後の、大暴騰、急騰(きゅうとう)、大値上がりで、さっと売り逃げるの日頃(ひごろ)を教えます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
以下のページからお申し込み下さい。
http://kokucheese.com/event/index/508487/
( 広告終わり )
副島隆彦です。 私が、以下に載せるのは、ここの学問道場の新規の会員になってくれた人とのやりとりメールです。この人は本当に頭がいい。それで、その内容をここに載せます。
私、副島隆彦の本を真剣に読んで会員になって、ここに結集している皆さんに、「こういう大きな理解をしさえすれば、副島隆彦が、説明している 世界思想 のこれまでの各流派が、ハッと分かるようになるのだ」 と、分かって貰(もら)いたいからです。私、副島隆彦は、世界中で 実際に 通用している、大きな理解を、ずっと、ずっと、皆さんに教えて来たのだ。
それを、そろそろ、一人一人の学問道場の会員が、自覚して、さっさと、この国ごときでは、ずば抜けて頭のいい人間になってください。それが、副島隆彦の願いで有り、学問道場をこの19年間やってきた、私の目的、大義(たいぎ。cause コウズ )でした。
(転載貼り付け始め)
2018年3月4日
○○○○さまへ 副島隆彦から
この度は、私の弟子たちが運営しています学問道場の会員になってくださいまして、私からもお礼を申し上げます。私は、この10日間、前立腺の肥大症で、入院、手術していましたので、お返事が遅れて申し訳ありません。
○○ さまが以下のコメント欄でお書きの、
「 副島さんの著作を読んで分かったことは、人類は誕生の段階から 「権威主義 vs 自由主義」、 「キリスト教会 vs グノーシス派」 、 「自然法(natural law ナチュラル・ラー) vs 人定法( positive law ポズイ(ジ)ティブ ・ラー)」、 「カトリック思想 vs ディオニュソス(=ニーチエ)思想」、「グローバリズム vs リバータリアニズム」と、 歴史を貫く ”2つの思想の対立軸” がある」
と 貴兄がお書きのとおりです。ここまで分かって下さると、本当に、感激です。あなたは生来、頭のいい人です。
ここまで、透徹な 思想の 二項対立、すなわち、=二元論(dualism デュアリズム)、メソドロジー(学問土台学、方法学 )における ダイコトミー( dichotomy 二分法、 にぶんほう) で、大きな理解を、貴兄が、すでに出来ている。 私のこれまでの本から、大きく学び取っている、ということに、 私は、大変驚きました。
この大きな理解に到達している人は、私の会員、読者、弟子たちでも、そんなにはいません。この次元での理解に到達している、ということは、○○さんは、すでに副島隆彦の同志である、ということです。
全国に、私がこれまでに、同志認定した人が500人ぐらいいます。 ほとんどは私と同年齢、同世代で真に頭のいい読書人です。○○さんは、私より一回り下(十干十二支で)ですが、私が弟子入りを勧めるほど、の若さではありません。
お書きの「・・ニーチェは生前、周囲に思想を理解してもらえず、気が狂う思いをした・・・今の官僚支配、白痴化ニッポン、国民覚醒せず立ち上がれないと、ニッポン ジンが世界からゴミ扱いされる」 にも私は強く賛同します。
「 ・・インターネットの登場により、人類の覚醒が始まった。次は暗号通貨の登 場、ゆくゆくは通貨発行権 を公権力から引き離す。やがてさらにAI技術の実用化が進み、量子コンピュータにソフトが乗ってしまえば、 暗記脳データ詰め込み人間たちである官僚達 は、お払い箱」 になり、
「 テクノロジーの進歩により、具体的に未来を見通す事が出来る。近(きん)未来は、リバータリアニズムがメインストリームに違いない」
と○○さん は、お書きです。この未来予測に、私も賛同します。ただし、私は、これほどまではテクノロジー(技術)の進歩、進化を評価していません。楽観論には立ちません。 それは、○○さんが、冒頭で、「人類の誕生から」と書いているとおり、ずっと人間という、このおかしな生き物は変わらない、という考え方を、私はするからです。
私、副島隆彦の考えは、私たち現生人類 自身を、「人類(ホモサピエス)=
「知恵のあるホモ(人)、賢いホモ 」と自分自身を、厚かましくも、ズーズーしくも呼んだ、この 愚か極まりない生き物=キチガイサル、気違い猿( 高等猿類 ape エイプの 次の anthropo アンスロウポウ ) のことをそこまで高く楽観的に評価しない、できない からです。
人間はどうせ、生まれたときから、それぞれの個体ごとに、死ぬまで変わらない、という ネイテビム nativistm 8割。
それに対して、人間は教育と学習、環境の力で変わりうる改善できる とする behavioral science (ビヘイヴィアラル・サイエンス)= behaviorism ビヘイビアリズム (× 行動科学、行動主義。 1940年代からのアメリカの学問統合の立場。 ジョン・ロック主義。日本語の訳語がどうも致命的によくない )の立場 2割。
この「8対2」 の 思想的立場だからです。 ○○さんなら、即座に私のこの考えをを理解してくれるでしょう。
私は、このネイティビズム nativism vs ビヘイビアリスム behaviorism の 大きな対立軸を、 学問道場が始まった 1999年(もう、19年になります)の、今日のぼやきの一番最初の方に、ガツガツ書いているはずです。 それは、やがて、『属国日本論 を超えて』(2002年刊)という本に書いてまとめました。
○○さん、どうぞご自分でお書きの取り、「学問道場に参加、覚醒を促す記事をアウトプットしてゆきたい」のおとり、重たい掲示板に、どんどん遠慮無く、ご自身の理解、見識を書いて表明して下さい。きっと他の会員たちが喜んでくれると思います。
今後とも学問道場を宜しくお願いします。 副島隆彦拝
「副島隆彦の学問道場」会員(新規お申し込み)
On 2018/02/21 11:43, ○○○○様 wrote:
(略) 46歳
ご職業 : 自営業
会員の種別 : 一般会員
コメント: 学問道場の記事、いつも楽しく読まさせて頂いております。副
島さんの著作を読んで分かったこと、 人類誕生の段階から
「権威主義vs自由主義」「教会派vsグノーシス派」「自然法論vs人定法
論」「カトリック的思想vsディオニュソス的思想」「グローバリズムvsリバ ータリアニズム」 呼び名は違えど、人類の歴史を貫く、型が同じ ” 2つの思想の対立軸” が あることが分かった。
これまでは前者がメインストリーム。権威を疑う者は殆どいなかった。
が、インターネットの登場により、人類の覚醒が始まった。次は暗号通貨の登
場、ゆくゆくは通貨発行権を公から引き離す。やがてAI技術実用化進み、量子コ ンピュータにソフトが乗ってしまえば、税金泥棒、暗記脳データ詰め込み官僚達 は、お払い箱。
ニーチェは生前、周囲に思想を理解してもらえず、気が狂う思いをしたが、今は 違う。
テクノロジーの進歩により、具体的に未来を見通す事が出来る。近未来はリバータリアニズムがメインストリームに違いない。しかし今の官僚支配、白痴化ニッポン、国民覚醒せず立ち上がれないと、ニッポンジンが世界からゴミ扱いされるのでは? と危機感を感じる。
そんな中、学問道場に参加、覚醒を促す記事をアウトプットしてゆきたいと考え ています。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。以上の通りです。上記の文から分かるとおり、今年(去年暮れ)のノーベル経済学賞をとった、行動主義(ビヘイビアリズム)の経済学」のリチャード・セイラー(72歳、シカゴ大学教授)たちが、一体、どういう経済学の知識、思想で生きているか、ピンとくるでしょう。
それに対して、「オレはよう。副島さん。そんなムズカシイ学問の話なんか、どうでもいいんだよ。このあと、どういう投資をしたら、カネが儲(もう)かるのか、教えて欲しいだけなんだよ 」 と、ワザと ヒネたことばっかり言っていないで、
私、副島隆彦が、世界で通用している政治思想、経済思想の話を、徹底的に分かりやすくなはしますから、厭(いや)がらないで、分かりに来なさい。
真に地頭(じあたま)がいい、世間知(せけんち)のある、真に賢い人なら、学歴なんか無くても、最高度の世界理解に、一気に到達できるのです。そのために私たちの学問道場は有る。この世の大きな真実を暴き立てるために、私たちの存在理由(レゾン・デートル reason d ‘etre )がある。
副島隆彦 拝
【1916】[2282]日銀の出口戦略について
昨年会員になりました小林と申します。昨日新聞を見ていて驚いたことがあったのでシェアさせて頂きたいと思います。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/180303/mca1803030500002-n1.htm
日銀の黒田総裁が、金融緩和の出口戦略の開始時期について、初めて言及したそうです。黒田総裁になってから始まった異次元の金融緩和というのは、日銀が市中の国債を大量に買うというもので、現在では日銀は400兆円近くもの国債を保有しています。2012年ごろまでの経済本では、日本の負債の量は大きいが、国内の金融機関などが保有しているから大丈夫、という論調が中心でしたが、それが異次元金融緩和が始まってからは、日銀が買ってくれるから大丈夫、という論調に変わっていったものと記憶しております。
しかし、日銀が無尽蔵に国債を買い続けるということは、いわばお金を刷って国の借金を賄うということであり、それが許されるならば、日本の財政規律が疑われることになり、円という通貨の信用にも関わってきます。だから、建前では金融緩和には出口戦略がある、ということにはなっていました。日銀が国債を引き受けるのは、景気が良くなるまでの一時的措置だ、と。そして、実際は景気なんかまったく良くなっていませんが、最近は政府、日銀は失業率など一部のデータだけを見て、デフレ脱却が近づいているといい始めていました。そして、ここにきて黒田総裁が出口戦略の時期について言及し始めました。
しかし、素朴な疑問として400兆円もの国債を、一体だれが引き受けるというのでしょうか。数年前に、副島先生も著書の中で指摘しておられましたが、三菱UFJ銀行が国債のプライマリーディーラーの地位を返上するという報道がありました。客観的に投資家として見て、日本国債は格付けも低いし、少子高齢化が進み、ファンダメンタルズが弱体化していく国の債券など誰もほしくはないでしょう。
年金基金も、すでに株や外債に資金を移動しており、いまさらその資金を引き揚げるわけにはいかない。そうなると、外国人投資家くらいしか書い手はいないということになりますが、それこそが誰もが恐れていたシナリオではないでしょうか。外国人投資家には、日本政府や日本国民を助けるいわれなどありませんから、ある程度まで外国人投資家の国債保有比率が高まった時点で、売り崩してくることも十分にありえるでしょう。そして我々日本人の銀行への預金や保険金の大部分は日本国債に変わっていますから、それは日本人の金融資産が、外国人投資家にごっそりもっていかれることを意味します。
黒田総裁の真意がどこにあるのか、私には知る由もありませんが、もしわかってやっているなら、なかなか見上げた根性だと思います。副島先生も著書の中で黒田総裁は山本五十六になるだろう、とおっしゃっていますが、その通りなのかもしれません。
【1915】[2281]西郷隆盛キリシタン説の補足情報
会員番号1127のヒラタです。ここへの投稿は15年振り位です。恐らく、学問道場の中ではかなりの古参会員だと思います。
今月の11日から個人旅行で宮崎に行くため、山川出版社の『宮崎県の歴史散歩』(2006)を読んでいたところ、興味深い記述に遭遇しました。
西郷は田原坂の戦いで敗れたあと、現在の宮崎市に滞在し、その滞在の記念として「西郷隆盛翁駐在の地」という石碑と西郷揮毫による「敬天愛人」の碑が、宮崎カトリック教会敷地内に残されているとのことです(同書, p. 119)。副島先生が貼り付けていらしたテレビ番組によると西郷はプロテスタント(バプテスト派)でしたが、カトリックとも何かしらコネクションがあったのかもしれません。時間があれば調べてこようと思います。当時、日本においてプロテスタントとカトリックがどのような関係にあったのかも調べる必要がありそうです。
【1914】[2280]『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』の読書感想文
橋本暢(ミツル)と言います。とても良い本だと思うんで『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』の読書感想文を書きます。感想文のテーマは思想がどうしてプラクティカルなのかということです。僕の思想は、民族主義的保守みたいな感じだと思います。(だから本来このウェブページ的ではないようなんですが、安倍総理大臣のようだと日本を売っているようで、このウェブの方が保守的に見えるんでこれも見てるんです)。
思想と聞いた時に何に役立つんだと普通思うじゃないですか。ところが、役立つんです。恐らく今の日本にはとても重要です。なぜかというと。よくウェブのニュース記事の最後に読者用のコメントチャット欄がありますが、外国のウェブニュースにもそういう欄がたまにあるんです。こういう欄を少し読んでみると、議論を戦わしていたりするんです。米国の場合この議論がどうなるかというと、それが存在している思想ならば当然にその思想ごとに議論が戦わされているんです。だから、この本の用に分かれて戦っているようです。例えば、共和党と民主党が戦っている感じだけでなくて、グローバリストとアイソレーショ二ストが議論していると、この本のように少し共和党と民主党の線からズレてる(アイショレーニストな意見が少なくなる)のくらいは僕のtoeic600位の英語力でもなんとか分かります。中国人と日本人のどちらが好きかとか訊いていたら、「どちらも嫌いさ。アメリカが好き」とか答えてる感じでもあります。思想ごとに分かれているんですが、どんな感じで分かれているか、先にわかっていた方が、そのチャットが少し分かりやすくなって、それを読む事で、アメリカ人がどう考えているかほんの少し最初のとこだけわかるんです。素人にはそのような文章からどんな思想があるか判別することは不可能です。
しかし、ここまでだとあまり役に立たないんですが、英語の勉強に良いとお思うんです。英会話学校でインターナショナルを外国人から学ぶでは駄目すぎです(つうか、そんな事も日本人は分からなくなったのかと驚愕しているんですが)。そこで、外国人の感じが先にわかる必要があります。英語が必修なら先にアメリカの思想が必修になるとおもいます。よく知りませんが、多分、米国は人種間の戦いがすごいから、ヒューマニスト(インターナショナル急進リベラル)みたいなフリをしていないと叩かれるんだと思います。それで、表裏みたいなフリが大きくなっているんだと思います。日本人はそういうのが表裏が好きでないし、そういう社会でもまだないですし。このようにプラクティカルに役立つ本だと思います。何とか、日本を巻き返さないといけないですね。日本はかなりピンチだと思います。まずかったら削除してください。
【1913】[2279]俗ニーチエについて 付記 続き
副島先生の『ニーチエに学ぶ 奴隷をやめて反逆せよ!』に、コジマは、前夫との間に子供が二人あった、との記述があるが、これは間違いである。ブランデイ―ヌという娘が一人いた、である。
昔私は、副島先生の「私が日本で一番頭が良い」という発言を読んで「こういうことを言って、全然自惚れ臭が無い人も珍しい」と思った。「絶望的な気持ちで、事実を言っているだけなんだな」と感じた。が、最近の副島先生の「私は頭が良い」「この人は頭が良い、この人は馬鹿」と括った言い方には、正直言って、聞くに耐えないものを、私は感じ始めている。
私なども子供の頃から「頭の良い人、悪い人」と差別して、その前提で、ものを考える所があった。でも、年取るごとに「こういう考え方は、自分好みのものを括って考えた、錯覚でしかないな」という思いが強くなってきている。
人は生まれつきで決まるのか、それとも教育によって決まるのか?という問いについては、私は「人は生まれつきで決まる。教育の力など、無きに等しい。どう見ても、そうだ」と、今まで生きて来て思う。だから、生まれながらの天才、という人種も実在するが、天才も、才能が涸れる、なんて事はザラにあるし、ある点では天才でも、それ以外ではロクでもない人間、というのもザラにいる。選ばれた特別な人間は、一人もいない、これが真実である。ある人の人生のある部分だけを見ると、もの凄く不幸だったり、えらく幸福だったりするが、ト―タルで見れば、誰の人生も、それなりだ。運の良い人、悪い人、など存在しない。
「どこかに私と同レベルの頭の良い人がいると思っていた。この人はそういう頭の良い人、こいつは悪い人」という括り方は、女の子の「どこかに私の理想の王子様がいる」「運命の人がいる」という幼稚な思い込みと、本質的に同じ、と、はっきり言って思う。
本題。『人間の原型は女であるという事実』で私は「(旧約聖書の)イブはアダムの肋骨からつくった、なんて話は大嘘だった、事実は逆だった」と、ちょっと言ったが、この、事実を隠蔽して、、男女差別なる大嘘をでっち上げた(実は)張本人であるという点でも「キリスト教こそ諸悪の根源」というのは事実だ。
【1912】[2277]私の、3月11日の金融セミナーに来て下さい。 緊急に、たくさんのことを話します。
副島隆彦です。今日は、2018年2月15日です。
私の 最新の 金融セミナーのお知らせをします。来る3月11日(日)に、東京の都心の日比谷公園の南側のイイノホール ( 飯野海運 が持っている立派なビルの大ホール)で行います。
投資家と投資家で、時間とお金のある人は、是非、来て下さい。
【副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第15回】
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「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第15回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2018年3月11日(日)
*開場・受付/11:00~ 終了/17:00 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/全指定席
<セミナーの主な内容>━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.NY発で株式が暴落を始めた。金(きん)は上昇し始めた。この動きの背後にあるものは何か。
2.戦争の陣太鼓が聞こえる。米国による北朝鮮爆撃は、いつか? この戦争の日本への影響は?
3.トランプ政権の「戦争で経済を刺激する」(ウォー・エコノミー)を、逆手にとって、大暴落
した時にドン底値で拾い、終戦の直後の、大暴騰、急騰(きゅうとう)、大値上がりで、さっと
売り逃げる、日頃(ひごろ)を教えます。
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以下のページからお申し込み下さい。
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( 広告終わり )
副島隆彦です。 私は、先週の6日から起きた、ニューヨーク発の 金融崩れ、株式の暴落は、簡単には収束しない、と予測=予言します。 他の多くの金融評論家や市場関係者は、もうすぐ平常に戻り、市場は安定するでしょう、と、ポジション・トークをしている。
根っからの体制派であり、権力の手先である、彼ら業界人間たちは、皆さん、日本のまじめな投資家を瞞(だま)して損をさせるために存在している。彼らは、自分の願望、希望としても、「そろそろ市場は落ち着いて力強く回復基調に戻るでしょう」と言うしかない。
私、副島隆彦は、全く、その逆である。私は、本気で、限られた情報、知識で生きている日本の投資家、資産家たちの利益を守らなければいけない。
NY 発の 暴落の “ 二番底 ” が、もうすぐ来る、と考えています。だから、甘い考えは捨てなさい、と先日書いた。
甘い考えで、暫(しばら)くすればまた元に戻る、と、ほったらかすことで、あいつらに騙される。また大損して、痛い思いをして、泣いて、悔(くや)しい思いをするのは、あなた自身だ。
金融博奕(バクチ、投機 )で、損をする恐怖心のことを経済学として研究して、「損をするのが一番、イヤだ」と「相場は感情で動く」と書いて、ノーベル経済学賞をもらったのが「行動ファイナンス理論」のダニエル・カーネマンと、その弟子のリチャード・セイラー(今年のノーベル賞)だ。こういう話もします。
だが、それよりも、私は、今回の金融セミナーで、気合いを入れて、全身に怒りを込めて、株式用のロボットによる、超高速取引(ちょうこうそうくとりひき)である CTA (シー・ティ・エイ)という ロボット・トレイディング・マシーンの暴走、制御不能から、再びの大暴落が襲ってくることを予想(予言)する。
以下に載せるのは、日経の富田美緒(とみたみお)という女性記者が書いた昨日の記事だ。この記事が、一番、優れている。他の経済記者たちや、経済学者(あ、もう、何も発言しないか。恥を搔くだけだから)や経済評論家たちは、最先端の NY(ニューヨーク)の動きが分かっていない。
(転載貼り付け始め)
○「 底値で買え、黄信号 日本株に「1兆円」売り圧力 」
2018/2/14 日経新聞 証券部 富田美緒
株式市場の動揺が続いている。2月14日の日経平均株価は取引開始直後に120円強上昇したが、午後には290円以上 の下げに転じる場面があった。
下値を拾おうとする投資家の行く手を阻むのが、CTA(商品投資顧問)と呼ばれる海外のヘッジファンドの売りだ。機械的な売りで「二番底」への懸念が強まれば、株価反転には時間がかかる。
「『底値で買え』ではなく『上値で売れ』」と、米ゴールドマン・サックスの株式トレーディング部門の幹部は先週、顧客の投資家に宛てたメールで警告した。変動率上昇による株価の動揺はすぐには終わらず、下げたところで買っても報われないとの意味だ。
背景には、これまでの低い変動率と株高を前提に、先物の買い持ち高を積み上げてきたCTAへの警戒感がある。まだ売り余力を残しているとみるからだ。
なぜか。これを理解するには「トレンド追随型」と呼ばれるCTAの行動パターンを知る必要がある。CTAは機械的に相場の基調を判断し、先物を売買する。相場が上昇トレンドに入れば買い、下落トレンドに入ればすぐ売りに転じる。
相場の下落局面では、CTAの売りは複数の段階をたどる。最初はリスク許容量が減った分だけ、「安全運転」で持ち高を減らす。次に上昇トレンドが終わったと判断したら、(一気に売り払って)買い持ち高そのものをゼロに近づけていく。そしてそのあと、下落トレンドに転換したと判断したら、今度は持ち高を売りに傾ける。
ゴールドマンの推計によると、CTAは、2月上旬時点で世界の株式の買い持ち高を2100億ドルまで積み上げていた。(2月2日から始まった)急落の後の約2週間で900億ドルと半分弱に減った。だが「売りが峠を越すにはもう少しかかる」(ゴールドマン・サックス証券の石橋隆行氏)。
時価総額の構成比率などから単純計算すると、日本株でも1兆円規模の持ち高が残っていることになる。たとえ相場が今後いったん横ばい基調となっても、上昇トレンドはもう終わったと判断して持ち高を減らせば、相場に下げ圧力がかかる。
CTA戦略を手がける、ある海外運用会社は「CTAは中期のトレンドを追うものが多く、下げが始まってから本格的な売りに転じるまで、1~2カ月かかることもある」と語る。過去の日経平均の下げ局面では、こうしたCTAの売りで急落の翌月以降に二番底を付けた。
現時点で「金融市場の混乱が実体経済に波及する経路は見当たらない」(ソシエテ・ジェネラルのクラウス・バーダー氏)。ただ機械的な売りが続けば底値買いの機運はかき消される。急落の「余震」が長引くリスクにも目配りする必要がありそうだ。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。この富田記者の記事では、「下値を拾おうとする投資家の行く手を阻むのが、CTA(商品投資顧問)と呼ばれる海外のヘッジファンドの売りだ」 と書いて、CTAのことを、売りを仕掛けるただのヘッジファンドのことだと勘違いしている。
CTA( Commodity Trading Adviseries コモディティ・トレイディング・アドヴァイザリーズ)というのは、超高速で取引を行う、狂気で、凶器の、ロボット・マシーンそのもののことだ。今は、NYの株の取引の7割は、このCTAが行っている。 これが危険なのだ。それが、フラッシュ・クラシュを起こすのだ。
そして、現に、2月5日の NYの暴落は、このフラッシュ・クラッシュが起こしたものだ。その証拠のブルームバーグの記事を載せる。この時、前日比1600ドルの暴落が起きたのだ。2月5日 午後3時(日本では、6日の午前5時)だ。私、副島隆彦が、この6日の朝、慌てて、騒ぎ出したのは、この 凶器ロボット・マシーン(正確には、machination マシネイション)の暴走 、ぶっ壊れ、が原因だったのだ。以下のブルームバーグの当日の記事が、最も重要である。
(転載貼り付け始め)
「 15分間のダウ下げ加速に「フラッシュクラッシュ」の要素 」
英文原題 Dow’s 15-Minute Plunge Had Elements of a ‘Flash Crash,’ ISI Says
ブルームバーグ 2018年2月5日 ニューヨーク
米株式相場の下げが、米東部時間2月5日午後3時(日本時間6日午前5時)直後に加速したのは、経済情勢への通常の反応といった範囲を超えており、2010年5月に起きた流動性主導の下げ相場と同じ要素を備えている。
「エバコアISI」のポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏がこう分析した。
フラッシュクラッシュ
ディバッシャー氏は「先ほどの20分程度の下げはフラッシュクラッシュだと正式に呼んでもよいだろう」と振り返った。「フラッシュクラッシュ」の大まかな定義は、電子市場で株式の売買注文撤回が相場下落を増幅させる現象。
同氏は、買い手が手を引く「バイヤーズ・ストライキ」が相場急落の原因とみられると指摘した。ダウ工業株30種平均のこの日の下げ幅は、午後3時10分 に1597.08ポイントまで拡大。1000ポイント弱だった10年5月6日より大きかった。日中安値での下落率は6.3%。2010年の急落時は9.2%だった。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。この NYの株式市場で、これから何度でも、暴走して、大爆発をするだろう、ロボット・トレイディング・マシーン CTA については、私は、自分が2010年(今から8年前)の7月に書いて出した、『新たなる金融危機に向かう世界』(徳間書店刊 ) の
第2章 「ゴールドマンサックスの フラッシュ・オーダーの ABACUS (アバカス。そろばんという意味)が、突如、壊された」で、丸々60ページ使って詳しく書いた。 その中の中心的なページを2枚だけ、以下に、画像 の貼り付けで載せる。
2010年5月6日のNYダウ
市場で、突如、CTAが破壊された大事故 の解説
副島隆彦です。 このように、世界の金融業界は、実に生臭(なまくさ)く動いているのである。 こういうことを知らなければ、日本の投資家は、生き残れない。いいように騙されて、滅んでゆくだけだ。
そうなりたくなかったら、私が、一所懸命に、話しますから、3月11日に、イイノホールでの、「副島隆彦の予言者 金融セミナー」に来て下さい。
【副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第15回】
http://kokucheese.com/event/index/508487/
「副島隆彦(そえじまたかひこ)の“予言者”金融セミナー 第15回」
*会場:イイノホール&カンファレンスセンター 東京都千代田区内幸町2-1-1
*日時:2018年3月11日(日)
*開場・受付/11:00~ 終了/17:00 (予定)
*受講料:15,000円(税込)/全指定席
加筆します。「今日のぼやき」の「2022」番として、「「米軍の北朝鮮爆撃 は 有る」と 真剣に論じた自衛隊幹部 OB が書いた優れた文を載せる。 副島隆彦 2018.2.15 」を。載せました
。読んで下さい。
副島隆彦拝
【1911】[2276]【連載: GEと東芝は一連托生】リストラ請負人の登場
相田英男です。
空席だった東芝の会長に、新たに車谷暢昭(くるまたにのぶあき)という人物が就任した。元は、東芝のメインバンクの三井住友銀行で、副頭取まで務めあげた方で、次期頭取の有力候補でもあったという。東芝での車谷氏は、会長とCEO(最高経営責任者)を掛け持ちする。綱川氏は社長を続けるものの、CEOからCOO(最高執行責任者)に「降格」する。(CEOの方がCOOよりも格が上である)だから、これからの東芝の事実上のトップは、車谷氏ということになる。
最高経営者を東芝が、外部から招聘するのは、あの土光敏夫(どこうとしお)以来だという。が、技術畑出身だった土光に対し、車谷氏は生粋の銀行員だ。あの時とは事情が全く違う。車谷氏は三井銀行の入社だそうだから、住友ではなく真正の三井派閥だ。つまりは、三井グループ(財閥)が「東芝事件」を、グループ内の重要事項である、とみなした。そして、直接に手を下すためのエージェントを、東芝に送ったという事だ。
今回の人事については、車谷氏自身も三井住友銀行側も「別に思惑などないですよ、成り行きなんですよ」などと、すっとぼけている。が、どう考えても、そんな訳が無いだろう。思惑が大ありだ。
車谷氏は、半導体事業も、ウェスティングハウスも海外に売り渡して、稼ぐ力を失った東芝を、早急に立て直さねばならない。しかし誰が見ても、短時間で東芝に稼げる事業を作るのは難しい。というか、それはほぼ不可能だ。一方で、先にゴールドマンサックスが集めた「物言う株主達」は、当然ながら短時間でのリターンを東芝に要求するだろう。この状況下で、技術を全く知らない車谷会長が打てる手段は、とても少ない。おそらく一つしかない。
東芝にとって、メインバンクも、物言う株主達も納得させ、そして、多くの従業員達の雇用も維持できる方法とは、それはズバリ、GE(ゼネラル・エレクトリック)との合併だ。
実は、合併の必要に迫られているのは、東芝よりもGEの方である。端的に言えば、今のGEにはお金が足りないのだ。おそらくは、それほど日数が経たない内に、GEのフラナリーCEOにより、GEの事業を個別に分社化するスケジュールが発表される。しかし、GEは以前の贅を極めた時代がとうに過ぎ去っており、手持ちのキャッシュが圧倒的に不足している。分社化したところで、各事業会社のそれぞれの台所の裏は、火の車の筈だ。
一方の東芝は、半導体などの有望な事業を全て手放した。しかしその見返りに得たキャッシュにより、4月以降のしばらくの間は、一時的にではあるがかなり潤う状況にある。このキャッシュの使い道が最も重要だ。本来ならば、これを元手に成長する事業を見極めて設備投資に回すべきだ。しかしそうはならない。その前に、東芝はGEと事業統合するだろう。GEが分社する事業会社のそれぞれと、東芝の各事業部が合併する事で、GE側の赤字を東芝のキャッシュが補填するだろう。これが結論だ。
東芝側ではネームバリューがあるGEと、(見かけ上は)対等に合併できるため、投資家の信用が増すのではないか?全ての関係者の間で、Win−Winの関係が成立するのは、おそらくこの方法だけだ。
だから、車谷会長がこれからやる事は、将来の収益に繋がる新規な事業の立ち上げではない。一応やる振りはするだろうが。それよりも、東芝の各事業が直近で、どれだけのキャッシュを作れるかどうかの、地味なリストアップ作業だろう。その情報をフラナリーと共有する事で、お互いの会社間で、合併する事業の組み分け密かに行う。そして、東芝のキャッシュが目減りしない内に、電撃的にGEとの事業の合併を発表し、まとめ上げるだろう。
車谷会長に、三井財閥から(それを背後で操るJPモルガン財閥から)与えられた、真のミッションはGEとの合併だ。「ビリヤード理論」からの結論では、おそらくこうなる。優先されるのは、日本ではなくアメリカ側の事情だからだ。
東芝とGEがくっつくのならば、それはそれで面白い。当然ながら迎え撃つ、日本のメーカー側も対応が必要だ。実は、もう既にやっているようなのだが。そこについては、改めてここに書くだろう。
(引用始め)
2018年2月14日 / 19:08 / 2日前
焦点:東芝CEOに車谷・元三井住友副頭取、モノ言う株主対策とも
[東京 14日 ロイター]
経営再建中の東芝の会長兼CEO(最高経営責任者)に、主力取引行の三井住友銀行元副頭取の車谷暢昭氏が就くことになった。車谷氏は銀行の中枢である経営企画部門が長く、M&A(買収・合併)も熟知する大物バンカー。
<古巣の三井住友銀行もビックリ>
14日に会見した車谷氏は、CEO就任の背景に主力行の三井住友銀行の意向があるのかと問われ、明確に否定した。三井住友銀も車谷氏のトップ就任は「全く聞いていない」(幹部)としており、その他の取引行も「寝耳に水」(首脳)。経営不振企業に、銀行が役員を派遣するケースは珍しくないが、今回はまったく異なる様相を呈している。
車谷氏は旧三井銀行出身で、もともと三井系の東芝とは近しい関係にある。銀行では経営企画が長く、日興証券の買収や英バークレイズへの出資、米シティバンクの日本のリテール事業買収などに携わった。
三井のエースとして将来のトップ候補との呼び声も高かったが、副頭取を最後に自ら探した英投資ファンド、CVCキャピタルの日本法人会長ポストに転じたキャリアを持つ。グループ企業のトップに「天下り」するケースが多い銀行界では、まれな人事として業界の話題をさらった。三井住友銀のある幹部は「プライドも高いが、実力も折り紙つき」と評す。
<モノ言う株主対策の見方も>
就任会見では、綱川智社長兼COO(最高執行責任者)が「二人三脚で東芝の経営に当たる」と説明。車谷CEOが中長期の事業戦略を、綱川COOが業務執行を担当するという。
ただ、取引銀行役員からは、車谷氏起用の狙いについて「モノ言う株主対策ではないか」との声も出る。6000億円の増資で2期連続の債務超過を解消させる東芝だが、その代わりに「モノ言う株主」という火種も抱え込んだ。
引受先の投資家には、エフィッシモ、エリオット、サード・ポイントなどアクティビストと呼ばれる海外大手ヘッジファンドが並ぶ。実際に、香港のアクティビスト・ファンドは同社の半導体子会社売却に異議を申し立てている。
先の役員は「今後、株主対策が重要となる中、車谷氏の金融マーケットに対する知見や人脈が必要とされているのではないか」と話す。
もちろん、期待されるのはそれだけではない。半導体売却と増資で最大の危機を脱しつつあるように見える東芝だが、再建の道のりは長い。「(東芝を)グローバル競争の土俵に復帰させる」と語った車谷氏。メガバンク中枢で磨いた手腕をどのように発揮していくのか、注目される。
布施太郎 編集:田巻一彦
(引用終わり)
相田英男 拝
【1910】[2274]株の暴落はまだまだ続きます。急いで売って逃げなさい。 それと、私の新しい本のこ出版のこと。
副島隆彦です。 今日は、2018年2月12日(月)です。
私に取りまして、嵐のような一週間が過ぎた。今、ようやく時間が取れましたので、ここに書きます。
私は、一週間前の、2月6日の早朝、午前4時から8時まで、ずっと、この重たい掲示板に急いで書かなければ、と、必死になって書いていた。その内容は、 2月5日の朝の4時(日本時間)に、NYの金融市場が終わって、暴落がおきていた。 その値幅(ねはば)で、1600ドルの暴落が起きたことを私は、早朝に知った。
それで「さあ、来たぞ。ついに次の暴落が来たぞ。10年ぶりの大暴落だ。これは大きなガラ、巨大な 金融崩れの 先触れだ」と、 私の頭のアラームが鳴り響いた。
トランプ当選(2016年11月9日)の、数日前からアメリカの株式は、密かに上昇を開始していた。それからは、激しく高騰した。それが、ずっと、続いて、やがて、1年4カ月になる。それが、ようやく崩れた。今のところは、まだ、トランプたちの、手に負えていて、政権の金融政策の高官たちが、コントローラブル、舵取りの管理可能の範囲である。しかし、それが、もうすぐ、そういう訳にはゆかなくなる。
だから、この朝の4時間、私は、ずっと、「 今、自己資金1千万円、2千万円を株式で運用している、年金暮らしの高齢者たちは、急いで、持ち株を処分しなさい。利幅(=儲け)があるうちに、売って逃げなさい。 このNYの暴落は、必ず、東京市場に響くから、東証の株価も暴落する。急いで売りなさい 」 と、書いた。
大きな暴落が次に来た時に、その時に、ドン底値で買い直せばいいから、その時期は、また、私が教えるので、それまでは、自己資金を上手に避難させなさい、と書いた。 その他のこともたくさん書いた。
今度のNY初の株崩れは、大きな結節点だ。今から丁度10年前の、リーマンショックの再来である。日本人は、本気でこれに備えよ。甘い考えは捨てなさい、と、私は、慌てながら書いた。
その他のこともたくさん書いた。 ところが、何と、私が、この自分が書いた、重たい掲示板の書き込み文章を、最後にアップロードしようとして、クリックしたら、あーあ、途端に、全部消えた。私は、愕然としたが、もうどうにもならなかった。
私は、そのまま、30分ほど、何とか自文(私、副島隆彦は、自分の書いた文章のことを自文=じぶん=と呼んでいる)を復旧させようとして、弟子たちに頼んで、あれこれ復旧の操作をやってもらったが、もう、無理だった。
私が懸命に書いた4時間分の、重要な文は消えてしまった。いつものように、用心して、ワード WORD で 書いて、それを掲示板に貼り付ける、というやり方をしておけばよかったのに。それを怠(おこた)った自分の怠慢だ。 自分の所為(せい)である。残念無念、と地団駄踏んでもどうにもならない。
私は、そのあと、気が抜けたようになって、一週間、何も書けなくなった。なぜなら、もう書いたから。そして、それらの、長文の、私が一所懸命に書いた、もの凄く気合いの入った文章は、消えて無くなった。
私は、その日(6日)、そのあと用事がいくつもあって、急いで出掛けなければならなかった。タクシーを待たせてあった。それで、そのまま、東京に出て、東京の中を動き回って、いくつも順番に仕事をこなした。だいたいはいろんな出版社との本書き、本作りの打ち合わせである。
私は、もうひとつ個人的な問題を抱えていた。私は、前立腺(ぜんりつせん)の肥大の症状が出ている。排尿障害だ。典型的なジジイ(爺)の病気で、これを診てもらいに病院に行って、入院、手術が決まった。
こういうことは私的なことなので書きたくないが、これが、私の身体の現実である。女性の子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)と同じようなものだろう。この痛い、尿道からの肥大部分の削り取りの手術を、以前は、2泊3日ぐらいでやっていたのに、今は、一週間入院だ。私は2月中に、この予定も熟(こな)さなければいけない。
私がずっと調べたら、NYダウ の株価の 史上最高値は、26,616ドルだ。これを1月26日に付けている。もうこれ以上、上にはゆかない。 これで終わりだ。
このあと、そのまま、26,000ドル台を、2月1日までは付けていた(26,186ドルが終値)。 そのあと、2月2日に、下落が起きた。私は、このとき、この2日に、「お、何かかが起きたな」と気づいた。これはアメリカのFRBが、「利上げ観測」というのを、公然と出した日だ。 私は、アメリカは、緩和政策(ジャブジャブ・マネー)の継続に、見せかけていながら、その実、全く逆の、急いで引き締め(金利上昇。資金の出し手の縮小。米国債の市場からの買い戻し)に転じる気だ、と分かっていた。トランプ大統領にも、そうする、と伝えてあった。
そして翌、2月3日(土)に、ジェローム・パウエルが、新FRB議長に就任した。この日だ。株式の暴落は、この時に、すでに計画されていた。
そして、NYが月曜日(2月5日)で、市場が開けた9時から、暴落が起きた。2月5日の始め値から、800ドル落ちていた。25,500ドルを抵抗線にしていた。それが後場になって、一気に、NYダウは25,000ドルを割った。
ここで、フラッシュクラッシュ flash crush が起きた。24000ドル近くまで、一瞬で、1000ドルが落ちた。このことは、今は、もう書かない。この直後に、きっと慌てた市場管理者が、FRBと合意して、これを食い止めて、買い支えた。それでも、下落は、翌日の 2月6日にも、開始の始め値のところで起きた。
このときに、 最安値の 23,778ドルを付けた。 NYダウは、23000ドル台の抵抗線での攻防戦を続けて、これからの数週間を過ごすだろう。政府の強力な買い支えが入る。だが、支えるのがやっとだ。 本当の攻防戦は、2万ドル割れだろう。
この動きは、明日からの 2月13日(火)からの相場でも続く。今日の夜、午後10時からのNY市場の動き如何(いかん)で、そのまま、東京市場がまた崩れる。金融当局(日銀と、金融庁と東証)は、必死で、これを買い支えて、まるで何ごとも無いかのように、装うだろう。が、もうそう言うわけには行かない。
日本の株価(東証の日経平均)は、1月23日に付けた、24,129円が、最高値である。2011年以来の最高値だ。 この24,000円台から少しだけ低い、23486円の高値を、2月1日までは付けていた。ここから崩れた。
2月5日は23,300円ぐらいで、小康状態で、まだ動かなかった。
始めから崩れたのは、私が、この朝、重たい掲示板に、「みんな、逃げろ、逃げろ、ガラ が来るぞ 」と予想したとおり、9時の開始値から、どっと800円落ちて、ようやく値が付いた。22,000円台を割った。
そして、21,000円も割りそうになった。 最安値は、あとで私が調べたら、21,078円である。 もう少しで、21000割れだ。そしてそれは、もうすぐ来る。 このあと、7,8,9日には、21,000円台を維持して、何かと危機を防いで株価を平穏に保ったように言う、が、それは、ウソだ。 この暴落は、日本でもさらに続く。一瞬の2万円割れまではすぐに行く。
巨大な金融崩れが、私たちに襲いかかろうとして、ひしひしと近づいている。 皆、甘い考えは捨てなさい。 もうすぐ、大きな金融崩壊が、アメリカに近づいている。 それを、阻止しようとして、トランプ政権は・・・・。
だから、まさしく、戦争経済(せんそうけいざい。 war economy ウォーエコノミー) を仕掛けるのだ。この「ウォー・エコノミー」、すなわち、戦争で経済を押し上げる。 ブースト boost する ” War boosts ecnomy.” という言葉の 意味が分からない人は、私、副島隆彦の本の熱心な読者では無い。 いよいよ、緊急事態から脱出するためのアメリカの、いつもの手口の、お手の物の、戦争経済 が始まる。
欧米では、頭のいい高校生でも知っているこの war economy 戦争経済 を、日本では、経済学部を出た市場関係者 や経済学者でも知らない。 ところが、本当は、政治学の学者たちでさえも、日本では誰も知らない。知識人層が、バカと低脳の国なのだ。
戦争経済とは、だから、それが、まさしく、「米軍による北朝鮮への爆撃」だ。これで世界は目眩(めくら)ましにあって、 「戦争景気が来るぞ」 と、3月のオリンピックの時期が過ぎて、4月になったら、一斉に 囃(はや)し立てるだろう。
3月18日に、平昌(ピョンチャン)オリンピックの パラリンピックも終わる。それまでは、アメリカも中国も北朝鮮には、手を出せない。 世界の祭典と人道主義(ヒューマニズム)を誰も邪魔できない。そして、南北統一、民族統一という崇高(すうこう)な理念を、世界に向かって、喧伝(けんでん)している。
世界中の人が、「朝鮮・韓国の統一に味方、賛同してください」というドラマを見せつけると、アメリカ(トランプ)も中国(習近平)もロシア(プーチン)も、何も言わない。音無しの構えだろう。
その間にも、金融市場の巨大な崩れは、ヒタヒタと、そのファンタメンタルズ ( 隠し込んでいる 巨額の累積の政府負債 60兆ドル。と、民間大銀行たちの隠れ負債 60兆ドルの、合計120兆ドル。1.4京円 )から崩れてゆく。
米国債の利回り(=金利。 その指標(インデックス)の「10年物の財務省証券 =TB=トレジャリー・ビル)が、じわじわと、4%台にまで、上がってゆくだろう。すなわち、ドルの暴落、ドル紙幣の信用毀損 である。それには、あと3年はある。だが3年後の2021年には、トランプ政権の2期目であり、そのときは、「ドル体制の崩壊」が始まる。
それは、さらに、その3年後の2024年に、これは決定的になるだろう。そのとき、世界は、新しい世界体制に移行する。新しい世界銀行と新しいIMFが、ユーラシア大陸の中心に出来る。この問題は、今は、もう書かない。教えない。これまでに、私の本で、このことを、私は何回も、何回も書いた。
ビットコインは、2月5日頃、64万円まで大きく下落した。そのあと、値を戻して、84万円(2月7日)になっている。2月12日では、92万円にまで戻している。私、副島隆彦は、昨年11月初に出した「銀行消滅」(祥伝社刊)のなかで、60ページに渡って、ビットコインのことを説明した。
あの私の本での説明を今からでも、真剣に読みなさい。あそこに、その後に起きた、100万円から、200万円までの急上昇。そして、12月16日の暴落。ここでファンドの連中は、必死で売り逃げて、それ以来の、奇妙な動きになっている事が分かる。
私、副島隆彦は、2月6日の早朝に、自分が眦(まなじり)を決して書いた、「みんな、逃げろ、逃げろ。津波が来るぞ 」の文章が、アップロードしようとして、パッと消えてしまったあと、放心状態になって、その後の、数日、立ち直れなかった。私には、その後の 小さな暴落の繰り返しは、目に見えていた。今から言っても、どうにもならない・・・。それと自分の前立腺肥大の 手術のことだ。
私は、あの2月5日(月)に、やっとのことで、一冊の本を書き上げていた。それの最終の打ち合わせもあって、6日は、出版社をいくつか回っていた。気落ちして、落胆していたが、もう、その日の東京市場の崩れのことは、私には、自明のことだったので、もう、どうでもよかった。私には自明のことだ。
私が、書いた本は、もう、アマゾンでは宣伝が出ている。その本のことも、2月6日の朝に私は書いたのに、文章が消えた。消えたら、もうあまり思い出せない。
それは、『 米軍の 北朝鮮 爆撃は 6月 ! 』という本である。
『米軍の北朝鮮爆撃は6月! 米、中が金正恩体制破壊を決行する日』
副島隆彦、光文社
米軍の北朝鮮爆撃は6月! 米、中が金正恩体制破壊を決行する日
副島隆彦です。 私は、この本に賭けている。
3月2日発売で、全国の書店に並ぶ。読みたい人は、早めに手に入れてください。 私は、自分の言論予言者としての能力に掛けている。 3月の終わりぐらいから、今は、オリンピックの平和、友好ムード一色で、和気藹々とやっている。
が、そのあと、一気に雲行きが変わるだろう。ガラリと世界の様子が変わる。 その時のことを、私は、自分の予言者( predictor プレディクター。 プロウフェット prophet =預言者=ではない) としての運命を、今度も試そうと思っている。
私は、昨年末の12月9日に、以下のようなメールを出版社の編集長宛てに出している。 それをここに載せることで、今度出る、私の最新作の 『 米軍の 北朝鮮爆撃 は6月! 』という本が出来るまでの経緯(けいい)を公表する。 副島隆彦 記
(転載貼り付け始め)
From: 副島隆彦
Sent: Saturday, December 9, 2017 7:07 AM
Subject: Re: 企画案をご検討のお願いです。
**社 ****編集長へ
****役員へも ***くんへも
副島隆彦から
私の主張の結論です。 **編集長。 急いで、私を**君と北朝鮮 に送ってください。 平壌(ピョンヤン) だけ3泊4日でいいです。急がないと、もう入国できなくなります。
「著者が、決死の 現地 潜入レポート ! 緊迫する 北朝鮮 情勢、 真実は何か 」とか、何とかで やってください。私は、そのあと1か月もかけないで、1冊、「副島隆彦の 世界政治の大きな分析の本」 を書き上げて出版できます。これを御社から出してください。
一昨日、貴兄から電話があったときに、怒鳴りまくって申し訳ない。私は、情勢が緊迫すると、軽い発狂状態、狂躁(きょうそう)状態になることが、ときどき有ります。あのとき、どんどん 私の頭が回って、どんどん自分の中で話が飛んで行って、「どうして、私に、北朝鮮に入って来い。それからすぐに 本を書け、と 言えないのだ。 **、お前は、それでも編集長か!」と 喚(わめ)き続けました。・・・ゴメンね。
私、副島隆彦は、この日本チビコロ国家では、 天才級の頭をしているから、自分が司令官( 最高責任者)だから、大事なことは自分で判断します。私のまわりにいる人たちは、私の参謀(さんぼう。ドイツ語でシュターフstaff )に過ぎない。 私は参謀たちの意見を真剣に聞く。私は、いつも、自分のまわりにる各社の編集長たちに、「今度の私のこの本の企画と発想、激しい思い付きは、正しいか」 と聞きます。厳しい意見を求めます。
それで、そのあと再度、自分で自分の頭の中で考え続けて(反芻=はんすう=する)、それから決断します。どんな国の 古来の戦争で侍大将(司令官)は、現場での判断で、そのようにして来た。
その戦闘、戦(いくさ)に負けたら、自分たちが殺される。だから本気だ。 その場では、もう裏表(うらおもて)のある駆け引きなんか やっていられない。だから、どんな大企業でも、会長、社長の独裁者は、役員会議で、 他の役員たち(参謀だ)の意見を真剣に聞く。そして決断するのは社長自身だ。
「あなたが、優れた編集長だったら、今の日本国の一番の緊要の 国民全部の 大心配のイライラする重大事は、何だかわかるだろう。 やはり北朝鮮のことだ」 日本に核兵器(核ミサイル)が飛んできて、自分たちに襲い掛かることはないのか、です。私の弟子たちが、そのように4日前に言いました。
だから、私は、学問道場の重たい掲示板に、「動揺するな。 米軍の北朝鮮爆撃は 来年4月。私の予言どおり」 を 昨年の4月に続いて、年末の12月5日に書きました。
私が、もし 出版社の名編集長、大物の切れ者編集長だったら、編集部の若いのに向かって、「おい。○○。お前、カメラマンを連れて、北朝鮮に行ってこい。 死んでもいいから。 までは言わないけど、まあ、決死の覚悟で行ってこい」と言う。それが、国民の一番の 密かな関心事の中心にあるからだ。
日本は、アメリカの属国で、打ちひしがれていて、何の力も、軍事力も、交渉力もない。だから日本人は、無気力症の 病人のような国民になり果てている。だから「自分たちには、何にもできないよー。 北朝鮮のことでは、黙っているしかないんだよー」で、上 (支配階級、権力者層 establishment エスタブリッシュメント)から、下(一般国民)まで、うちひしがれている。
だから北朝鮮のことは今は、みんな何も表(おもて)だっては話さない。ヒソヒソと話す。ところが、そのくせ、「北朝鮮 の 金正恩への暗殺爆撃が、12月18日にある」 とかの、くだらないガセネタの扇動言論をわざと作って、それで、週刊誌、新聞の 売上商売をする。 ビクビクする経営者や金持ちたちが、私、副島隆彦にも、電話してきて 「先生、大丈夫ですか」 と 言ってくる。
私は、「心配するな。私の予言どおり。 あなたは、私の言うことを信用しないのか」 と、叱りつけた。 「いえ、先生の 書くことを信用しています」 となる。
私が、**君。君を、電話口で 怒鳴り始めたのは、君が、あのとき、
「本の企画なのですが。どうして、副島隆彦は、世界の政治の動きを、あんなに的確に読んで、どうやって世界の最先端の情報を収集して、分析して、書いているのか。その技術を公開する本はどうですか」 と、 言った。
だから、私が、「バカー。 そんな秘密情報なんかない。私に情報の分類、整理 の技術なんかない。それは、私が、天才だからだ。天才だから、先が読めるから、何でも書けるんだ。予言して当てることが出来るんだ 」
と言いました。 そのあと、私は、「**君は、今、日本人が一番、関心をもっていることは、何だと思うのか」と 聞いたら、君が、フニャフニャ と わけのわからないことしか言わないから、だから、私が激高した。
やはり、北朝鮮から核兵器を取り上げる問題でしょう。そして今の金正恩(キム・ジョンウン)体制を作り替えなければいけない。 だから、この問題から始めて、どんどん 他の国の 政治問題も書いて、大きく世界情勢の全体を概観(がいかん。アウトルック)して、近(きん)未来予測(=予言)をしてゆくべきなのです。
アメリカの トランプ大統領の当選後のこの1年2か月の動きを、たらたら解説文で書いても、誰も感心、関心しない。だから本が売れません。
私、副島隆彦は、いまのような本当に本が売れなくなって、地獄状態になっている、出版業界と、書店業界の、それこそ断末魔の阿鼻叫喚の業界事情を、腹の底から知っている。 この地獄を、まず自分だけは、なんとか脱出しようと必死だ。だからとぼけた感じのバカなことをいう人間が目の前に現れると、わめき散らす。
それで、あの時、私は、どんどん神経が高ぶって「どうして、私を北朝鮮にやる、と言わないのだ」と急に思いついて言い出したのです。
私は、本気です。 もし君の**社が、高い見識がなくて、根性なしで、ノータリンの ふにゃふにゃ野郎の集団で、副島隆彦を北朝鮮に やって現地を見て来させよう、という判断が出来ないなら、 そのときは、私は他社に頼んで行きます。それだけのことだ。
私は、今は中国本を書いている。これを12月中に粗く書き上げるので元旦そうそうから、北朝鮮に行ってもいい。椎野(しいの)さんというライターがいて「北朝鮮の現状は、日本のテレビ、新聞が書いているような悲惨な状態ではなくて結構、豊かだ」という本を、 講談社現代新書 ? で、書いている。
私は今年の春ごろだったか**社に頼んで、私を北朝鮮にやってくれ、と頼んだ。そうしたら**社の****編集長( 編集権をもってる執行役員 )が、「副島さんが、日本赤軍の連中(日本人村、という。現在は日本からの客たちの対応係)と会って意気投合して帰らない、と言い出したらどうするんだ。わが社の責任になる」 という抱腹絶倒の奇妙な理由を挙げたので、この企画は流れた。
編集者の**氏は、この椎野氏をよく知っていて来週も会うそうだ。それと**書店の***編集長も椎野氏を知っているので彼にも頼んで、すぐにでも、私は準備を始めようと思います。 北朝鮮との友好商社 や友好旅行業者 に頼んで「急いで行くとして、いつ頃 、ビザが下りて行けますか」と聞きます。私は、やる、と言ったらやります。
2011年の3.11の大地震の直後、福島第一原発の前まで、すぐに「現地をまず見なければ」と行ったのは、私と弟子たちだ。決死の覚悟で行った。ふにゃふにゃの雑誌記者どもとは、根性がちがう。
トランプ当選までの 激しいジェットコースターのような乱高下でした(**くん、君のことばだ) を経て、言論予言をしてトランプ当選を当てて勝ったのも私だ。
2007年のアメリカの サブプライムローン崩れ、2008年リーマン崩れの大金融恐慌を、直前に予言して次々に本に書いて、すべて正確に当てたのも私、副島隆彦だ。これらは私の実績だ。
私は、だから北朝鮮に行きます。連れて行ってください。**編集長の方は、この半年の、私の動き(活動)を知らないだろうか、とにかく、私が、学問道場に(2017年の)4月10日に書いた以下の、 「 心配するな。 日本には北朝鮮の核ミサイルは、飛んでこない」 「米軍の核関連施設への一斉爆撃は、来年の4月。 そして中国軍が侵攻(進撃)して、体制変更をする」 と書いた文が、 勝手に Youtube に転載されているので、以下の URLを クリックして読んでください、と 伝えてください。
https://www.youtube.com/watch?v=38SKfejwyYo
4日前の12月○日にも、その ダメ押し文を私は書きました。それは君が読んでいます。
私は、今から、「サウジアラビアで11月4日に起きた 上からのクーデター ( palace coup d’eta 、宮廷革命 )のこと。 それから「 トランプの エルサレムをイスラエル国の 首都と認める発言」の 大きな全体背景も書きます。 それから、イランの動きも書きます。私は、一昨年の9月に、**社の****編集長に連れて行ってもらって、
テヘランと アブダビ、ドバイやらを調査しました。恥ずかしいことながら、私は、何と、テヘランで1時間、拘束された。本当に危なかった。テヘランの旧アメリカ大使館の周囲と裏側を、写真を撮っていたらあの恐ろしいイランの革命防衛隊(レヴュリューショナリー・ガード。民兵組織。イラクで戦闘をしている)に捕まった。若い兵士たちの他に、しばらくしたら、恐ろしい形相の、熊五郎のような大男が出てきた。責任者だった。この男は、きっと何十人も戦場で人を殺している、と、睨み付けられただけで、私は分かった。
本当に、あの時は、「ああ、2カ月ぐらい拘束されるかな」と思った。日本がイランの友好国でよかった。三井物産が偉いのだ。 イギリスの外交官たちは動き回っているが、アメリカ人は、とてもではないが、イランでは動けない。捕まってしまう。 私は、冗談では無くてすんでのところで、命拾いをしたのです。この事件のあれこれ細かい経緯(いきさつ)はそのうち話します。
ウクライナ問題から最新のヨーロッパ情勢までを全体観察します。 そしてアメリカの国内の対立、トランプ政権の権力闘争のことを書きます。 それで「副島隆彦の世界情勢 の本」だ。 だが、その冒頭の1章、2章は、やはり北朝鮮への現地ルポだ。これ以外には、考えれません。
ですから、おそらくこの本の書名は、 「北朝鮮への米軍の爆撃は 4月」 とズバリと直截(ちょくせつ)にやるべきでしょう。「アメリカと中国 そして、ロシア(プーチン)( =第2次ヤルタ会談体制) による 北朝鮮処分(処理、片付け 、穏健な国家への作り変え)に、日本人は脅えるな 」と 帯に書くべきでしょう。
あるいは、「副島隆彦の予言どおり」とやりますか。そして実際の米軍の爆撃が、5月、6月にまで、延びても、 このまま緊迫した情勢が続きますから、予言が外(はず)れ、とはならない。 これでどうですか。
大型台風が来る、来るで、毎回、大騒ぎ( 電車が止まる。水害が起きる )しているのに、台風が過ぎ去ったら、もう何にも無くなって、まったくみんな知らん顔だ。世の中は、いつもこんな感じです。 過ぎ去ったことには見向きもしない。
それが人間という愚かな生き物の習性です。過去を懸命に遡(さかのぼ)って、そこから教訓を得て、その次の未来予測の足しにする、という優れた知性の人間が本当にいなくなりました。 私、副島隆彦は、いつも 白(しら)けきった感じで、じっと、世の中を見ています。こんな属国(ぞっこく)奴隷ども、どうでもいいよ。俺はもう知らないぞ、と。
でも、私もこのアメリカの属国である日本という「猿の惑星」“ The Planet of the Apes ”「ザ・プラネット・オブ・ジ・エイプス」の中の、一番、頭のいい、優秀な猿だからなあ、という感じで生きています。
私は、この 10月、11月に「霊(れい)、霊魂(れいこん) は、最新の物理学では、5次元に存在する」論 というのを書いて、それと、数学・物理学の勉強をして、十分に分かるわけはないのに、この歳で、がむしゃらに、私の周りの若い、私の弟子の、現役の物理学者や数学者たちに食らいついていって、あれこれ聞いて質問して、相当に、脳が苦しみました。
寒くなる季節の変わり目で、軽度のうつ病にもなって苦闘しました。 しかし、 この苦悩から、12月5日に、「ユダヤ人とは何か? イスラエルの首都エルサレム問題」が起きて、私は急いで、原稿を2本書いて、ようやくその軽度のうつ病から脱出しました。
ところが、12月8日に、君からの電話があって、私は狂躁状態になって、ごく軽度の精神分裂病(周囲の人に当たり散らして、喚=わめ=く症状)が 出て、君からもらった電話に、「私を北朝鮮に連れていけ。死んでも、殺されても、構わない」と、言い放って、ああいうことになりました。まことに申し訳ない。それでは、12月15日にお会いするときに、いろいろ決めましょう。 副島隆彦拝
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 最後に、アメリカのNYで始まった、2月5日からの株式崩れのことについての、10日前の、古い新聞記事を 一本だけ 載せてて起きます。 今度の暴落は、以下の、2月2日の日経新聞の記事が、一番、よく、その後の10日間を予見している。
(転載貼り付け始め)
「 米で利上げ加速論 パウエルFRB議長、2月3日始動 」
2018/2/2 日経新聞 【ワシントン=河浪武史、ニューヨーク=大塚節雄】
米連邦準備理事会(FRB)は3日、パウエル次期議長を中心とする新体制に移行する。資産価格の高騰と物価の停滞という相反する難題が残るなか、大型減税などで米景気は上振れ観測があり、利上げペースの加速も課題となる。財政赤字の拡大に伴う米国債の需給悪化への懸念から長期金利の上昇に拍車がかかっており、新体制は難しい船出を迫られる。
パウエル次期FRB議長=AP
FRBはパウエル次期議長が3日付で米連邦公開市場委員会(FOMC)の議長となり、新体制に事実上移行する。パウエル氏は5日の宣誓式を経て第16代のFRB議長として正式に就任する。
パウエル氏も参加した1月31日のFOMCでは、利上げ加速の可能性を議論したもようだ。会合後の声明文では、伸び悩んでいた物価について「今年は上向くだろう」と断言し、金融政策も「さらなる段階的な利上げ」を予告した。「さらなる」との文言は今回付け加えられ、年3回としていた利上げ回数が上振れする可能性が出てきた。
同日の米長期金利は一時2.75%とほぼ3年10カ月ぶりの水準に上昇した。利上げペースが速まるとの見方に加え、米国債の需給悪化への懸念がくすぶる。
米財務省が同日発表した計画によると、2~4月に米国債の発行を計420億ドル(4.6兆円)増やす。10年債、30年債を含めて幅広い年限で発行が増え、長期金利の基準となる10年債は月10億ドルずつの増発となる計算だ。事前には10年債の発行額は据え置くとの予想があっただけに、一時的に売りがかさんだ。
FRBは過去の量的緩和で大量に買った米国債を段階的に縮小しており、市場が消化しなければならない金額は増える。さらに米議会が成立させた10年で1.5兆ドルの大型減税ものしかかる。パウエル氏はまず、神経質な動きを見せ始めた市場と向き合う必要がある。
法律家としてウォール街で経験を積んだパウエル氏は2012年から理事を務めてきた。イエレン議長の政策判断に反対票を投じたことはなく、市場はイエレン氏と同じ「ハト派」とみてきた。
もっとも、パウエル氏を知る中銀首脳OBは「同氏は金融理論に偏らない現実派」という。昨年11月の米議会の指名公聴会でも「インフレが予測より低いと判断すれば(利上げペースを)緩めるし(逆なら)速めることもある」と強調した。
物価上昇率は直近でも1.7%と目標の2%に届かないが、米経済は完全雇用状態にある。大型減税など財政刺激策で賃上げ圧力がさらに強まり、景気が想定以上に過熱する可能性がある。それがFOMCで利上げ加速論が浮上する背景だ。
金融市場にも行き過ぎ懸念があり、グリーンスパン元FRB議長は「株式市場と債券市場はバブルだ」と指摘する。市場参加者は「18年の利上げ回数は4回」(ゴールドマン・サックスのヤン・ハチウス氏)と引き締め加速を織り込み始めた。
側近への“口撃”も辞さないトランプ大統領も壁の一つだ。同氏は「低金利人間だ」と自称する。新議長にパウエル氏を選んだのは、利上げに慎重な「ハト派」とみなしたため。トランプ政権の景気刺激策をFRBが利上げで冷やすちぐはぐな動きになる恐れもある。
米景気は拡大局面が9年目を迎え、持続力が問われる。利上げを急ぎすぎれば、FRBが自ら景気の腰を折りかねない。政策金利は今なお1.25~1.50%で、景気後退局面での利下げ余地も乏しい。エコノミストでないFRB議長は約40年ぶり。足元の経済環境はイエレン氏も「ミステリー」と評した。新体制はいきなり難路で始まる。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦 拝
【1909】[2273]【特集:GEと東芝は一連托生(笑)】今度は年金が足りない
相田です。
天下のGEのグズグズさが、さらに度合いを深めて来た。先月末は、保険事業の損失から1兆円(!?)の赤字を17年度3Qに計上しものの、4Qでは何とか黒字に持ち直す見込みだ、と報道された。ところが、これで一安心とはいかないのが、今のGEの情け無いところだ。今度は、年金の積立が3兆円(??!!)も足りないときた。
(引用始め)
米GEの復活阻む3兆円超の壁、見落とされていた年金不足の巨大な穴
ブルームバーグ 2/8(木) 2:05配信
126年前に創業した米資本主義を象徴する製造業大手、ゼネラル・エレクトリック(GE)では、ジョン・フラナリー最高経営責任者(CEO)が深刻な頭痛の種を抱えている。会社分割を検討し、なんとか巻き返しを図る同氏の努力に、310億ドル(約3兆3900億円)という年金積み立て不足という壁が立ちはだかる。
61万9000人を超える社員に年金給付の責務を果たすのは容易ではない。昨年8月にジェフリー・イメルト氏からCEOが交代して以来、GEの株価は40%下落。本来ならば、ここまで大きく手を広げたコングロマリットを分割すれば、弱い部門が強い部門の足を引っ張ることがなくなり、それぞれの事業の財務的自立が促され、埋もれていた株主価値を高めることが可能になるはずだ。
しかしGEの場合、年金不足の規模があまりにも大きく、一歩間違えれば分離後の事業部門は最終的に履行不能になるような責任を背負わされかねない状況だ。
「GEの積み立て不足は突出しており、対応は困難かつやっかいになりかねない」と、ベイカーホステトラーのパートナー、ジョージャン・ピーターズ氏は語る。「積立額が十分であれば、誰も騒ぎたてはしない。著しい積み立て不足と著しい潜在債務は、事業再編において大きな要素になるだろう」と述べた。
GEはブルームバーグに電子メールで、「戦略の選択肢を評価するにあたり、当社は常に相乗効果と非相乗効果を検討し、株主に有意な価値を生み出す選択肢のみを追求する」とコメントした。GEは1月、長期介護保険事業の古いポートフォリオに関連して、予想を上回る62億ドルの費用を計上すると発表。その後、フラナリーCEOはアナリストとの電話会議で、GEの主要事業である航空、発電、ヘルスケア部門をそれぞれ分離・上場させる案などを検討すると言明した。
原題:As GE Breakup Talk Heats Up, a $31 Billion Problem Is Overlooked(抜粋)
(引用終わり)
相田です。名門企業のGEともなれば、年金の支払いも、合わせれば相当の金額にならざるを得まい。フラナリー新社長は、低迷する株価を上げるために、ついに事業の分割に踏み出した。しかし、電力プラント、ヘルスケア、輸送機器などの、事業毎の別会社に分割した場合に難題が持ち上がった。年金支払い負担の各会社への振り分けが、どうやっても、上手く行かないようだ。分社したどこかの事業で、年金の原資が不足し、退職者達との間で訴訟に至るのが避けられないらしい。
GEは、新たな資金を急いで調達しなければならない。が、近々GEはダウ銘柄から外される事が必至だ。すると、会社の格付けがまた下がるため、資金調達も次第に困難となる。泥沼は深まるばかりだ。さすがは、東芝の親会社だけのことはある。グズグズさのスケールがケタ違いだ。
GEともあろう会社が、この状況を予想出来ないなど、おそらくあり得ない。イメルトの時代から、今の凋落を想定して、その対策として、最初に東芝を潰したのだ。半導体事業を売って儲けた2兆円を、そのままGEの年金の穴埋めにつぎ込めば、丁度辻褄が合う。
2兆円が東芝に入った後で、東芝とGEの両方の事業を適当に分割して、くっつけ合えば、2兆円はG Eに丸々わたるではないか。
まさか、というなかれ。東芝の新たな株主には、ゴールドマンサックスの息がかかった「物言う株主」達が首を連ねている。彼等が強硬に出れば、東芝はGEとの事業合併を拒否できない。メインバンクの三井住友も、JP モルガンから直々に命令されれば、従わざるを得ない筈だ。というか、最初からその筋書きだったんだよな?
ロデリックも志賀元会長も、その筋書きに沿って、アメリカで色々やったんだよな。
まあ、せいぜい悪逆の限りを尽くせや。俺は騙されんぞ。
相田英男 拝