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Loginはこちら【2003】[2381]最後の晩餐
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。
「最後の晩餐」に関するぼやきの1797を読んでから、あれやこれやと思いを
馳せています。
私は大学と大学院での7年間、西洋美術史を専攻しており、しかも専門は
レオナルド・ダ・ヴィンチでした。私が通っていた当時の大学の文学部哲学科・
西洋美術史のコースには、日本でルネサンス、しかもレオナルド・ダ・ヴィンチ
の権威と言われた年老いた教授がいました。
大学では、点数を取るための受験勉強ではなく、「学問とはなんぞや」という
ことを純粋に追求してみたいと思っていた私は、たまたま進んだ自分のコース
に、その分野では日本で右に出る者がいない、というその教授になにがなんでも
食らいついて、「学問というものの切れ端」にでもいいから触れてみたい、
1つのテーマを深く掘り下げて究めていくことの醍醐味・興奮を味わいたいと
願っていました。
しかし私の純粋な願いは、すぐに打ち砕かれました。その教授はレオナルドの
鏡面文字を授業の中ですらすら読んでいましたが、なんというか「(悪い意味
で)アカデミズムのおめでたい、無垢な世界」にいただけで、レオナルドの
生きた当時の政治背景、教会の思想、レオナルドの内側からほとばしり出て、
留まることを知らなかった好奇心の激流などからはほど遠いところで、こちょ
こちょと素描の指の角度などを何年も眺めているオタクでした。
当然に退屈さを感じた私は、何につけ言うことを聞かなかったので、その教授
からの覚えがすこぶる悪く、私ほど嫌われた学生はいなかったろうなぁと、今
でも思います。大学4年の時に、大学院に進みたい、(あなたとは関係のない
ところで、自分で勝手に)レオナルドの研究を続けたい、と申し出た時には、
「なぜ君は結婚しないんだね?」と言われました。(←今ならこれだけで訴え
られそうですが、当時はこんなことは当たり前でした。)
それは体よく「さっさとここをやめて、出て行け。」と言われたわけですが、
私は大学院進学の試験を自力でパスして、以降は好き勝手に勉強していました。
元々完成品の少ないレオナルドですが、その準備段階、研究途中で描き遺した
素描は、どんな小さなつまらない紙片でも、世界中の美術館に厳重に保管され
ています。私は修士論文を書く前に、一人でローマ、ミラノ、ヴェネツィア、
パリ、ロンドンの美術館・研究機関を巡り、できる限りレオナルドの素描を、
自分の目で見て回りました。
それから25年ほど経ちますので、私の勘も大分鈍りましたが、レオナルドは
画面の中に「静寂なシーン」は残しません。いつも「劇的な、見る者の度肝を
抜くような、しかしそれはわかる人にしかわからないドラマ」を埋め込んでい
ます。
それは、かの有名な「モナ・リザ」しかり、他の大半の未完成の絵もそうです。
背景の水の流れ、木々の姿にすら、彼は自然の中の真実を埋め込んでいます。
「最後の晩餐」も、確か窓の外には不思議な自然の風景が描かれています。
恐らく描かれた頃から、ほとんど霞(かすみ)がかっていた筈なので、多くの
人はその手前の人物描写に目を奪われますが、あの絵は背景の全体を貫く透視
図法の中心点が、真ん中の窓だったか、イエスの頭部だったかにあり、レオナ
ルドは教会の壁に、あの絵の色を塗り始めてもなお、ずっと頭の中で試行錯誤
を続けていた筈です。
彼の頭の中で、絵画の構図は立体的に(正に3Dで)生まれ、その3Dの状態
のまま、(今ならコンピュータを使って360度回転させるように)彼はすべて
の登場人物・情景を頭の中で回転させることができました。
その脳の中の画像は、日々変わります。そうした推敲・熟考の跡は、多くの
素描に残っていて、だからこそ彼の場合、どんな殴り描きの紙片でも、貴重な
史料になり得るのでしょう。でもその紙片に込められたレオナルドの(生まれ
るのが500年早かったと言われる)破天荒な発想・思想と見る者への挑戦は、
今だに解き明かされておらず、世界中のレオナルドの研究者は、近年どんどん
細分化された技術的な分析に偏っており、副島先生ような、大きな時代と思想
背景から捉えようとする動きはありません。
私はそれを「隠されたヨーロッパの血の歴史」と「隠された歴史 そもそも
仏教とは何ものか?」を読んだ時に知りました。
日本の大学には美術史や思想史を教える人はたくさんいます。ですが、どの
学会に出てみても、歴史を大きく捉えた視点、思想的背景、当時の宗教が民衆
の心をどのように縛りつけていたのか、を生々と加味し、噛み砕いて理解しよ
うとする視点は、皆無です。
日本の西洋美術史家なんて、皆「我々は政治的なところからは離れているべき
だ。そこを授業や研究で触れてはいけない。」ぐらいの信じ込みで、敢えて
目も心も閉ざしています。
副島先生の真実暴き系の考え方からしたら、「なんじゃ、それは。それじゃ
怖い物を見たくない子供と同じじゃないか!」となると思いますが、実際の
ところそうなんです。
実社会(浮世)から隔離されたアカデミズムという空間にいる学者たちは、
皆「真実を暴く」というところの対極にいます。それは、それだけは知りたく
ない、知ってしまったら自分の脳の中が崩壊して整理がつかなくなる、心の
弱い連中が、大学教授になるからです。
私は大学院卒業後も、しばらく幾つかの美術史学会に所属していましたが、
そのあまりに古く閉鎖的で、つまらない体質に、「ここで学ぶものはないわ」
と思って、やめてしまいました。
ですから先生が、
「こんなことも、長年、分からないようでは、西洋美術の評論家、学者なんか、
全部、まとめてゴミ箱に、捨てるべきだ。」
「なぜヨーロッパで、たったひとりの有識者も、有名な美術家も、この大きな
真実に気づかなかったのか。あなたたち、西洋の知識人、文化人たちの目は、
本当に節穴だ。」
とおっしゃるのは、全く真実で、言い返せる人など、だーれもいません。
人の世の真実も、恐ろしい悪魔の正体も正視できずに、何年も書物の隅をつつ
いたところで、なんの発展もないのです。くっだらない論文ばかりが、積み上
げられるだけで。
イエス様に奥様がいた、その人は弟子でもあった。
こんなシンプルな事実が1500年間も封印され、奥様はカトリックによって、
事実無根の虚像を作られました。イエスの解いた愛ではなく、自分たちの権力
と富を安定させたい大嘘つきによって。
日本に仏教が伝えられた時、最初に天皇のまわりで声明(しょうみょう)を
唱えていたのも女性です。それがすぐに日本でも「女はけしからん・汚い」と
いうことで、仏教の聖なる祭事から排除されました。
一体、男たちというのは、なぜにそうまで女を悪くしたいのか、女を排除した
いのか。
そういうことをすればするほど、自分たちの愚かさが誇張されるだけなのに。
もっと言えば、男だ女だという「性差」にそこまで縛られたがる、男、という
ものの頭の構造が、私にはわかりません。
どんなに力を使って、どんなに嘘の話をたくさん作って、女を悪者にしたとこ
ろで、男は聖者にはなりません。時がたち、真実がこぼれ出てきて
「アホか・・」と言われるだけです。
イエスの解いた人間愛も、ゴータマ・シッダールタの行きついた解脱の世界も、
性の違いなど越えたところにある、「人の心のあり方」だった筈です。
もし彼らが今、もう一度この世に降りて、苦しむ人々に言葉を投げかけるなら、
そこに男だ女だはありませんよね。
ローマ教会が権勢をふるったルネサンス当時、教会の嘘なんかとうに見抜いて
いたレオナルドは、彼の活動のすべてを通して、それをわかる人にはわかる形で
伝えていたんでしょうね。彼は晩年、フランスに逃げていくんだけども、それ
も仕方なかったんだと思います。
なお、私が上記で書いた「大学教授」というのは、あくまでも私が直接見知って
きた文系の教授に限ります。私は理系の教授たちが、真実に対してどのような
姿勢で、どのような心のあり方でそれぞれのテーマに対峙しているかは存じ上げ
ませんので、もしこれを読み、不快に思われた(上記には該当しない)大学教授
の皆様には申し訳ありません。
【2002】[2379]年末年始で、私が、収穫した、重要な10個の大発見。
副島隆彦です。今日は、2019年1月8日(火)です。
私は、年末から年初にかけて、10の大きなことに「気づき」ました。
自分にとっては、大(だい)発見 やら、「分かったぞ」という驚きでした。
世界は、大きくこれから、このように動いてゆくだろう、という 道標(どうひょう。みちしるべ)になりそうなことが、続けてどんどん私の前に現れた。それらを、急いで、取りあえず、粗っぽく以下に列挙してゆく。
これらの10個の大発見を細かく説明するのは、そのうちに、ひとつづつやる。詳しく説明し出すと、手間取ってしまう。今回は、急いで列挙するだけに留(とど)める。
1.ダ・ヴィンチの世界(史)的な大作 の「最後の晩餐」(1498年ごろの作。ルネサンスの頂点、500年前)の 真実の復元をやって見せてくれた、日本人の ネット仮名 Magic Train マジック・トレイン 氏に、敬意を表して、彼による「真実の復元」を、今日のぼやきに、1月2日に載せた。見に行ってください。このあと、続けて10枚ぐらい画像(大作の絵の写真)を貼って、つづきを載せる。
2.これは、まだ、日本の政界では、極秘事項だ。 北方領土の返還は、2島だけ。歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)だけ。国後(くなしり)、択捉(えとろふ)は、永久に帰ってこない。日本国が、永久に放棄する。ロシア領だと認める。ということに決まったようだ。 ということは、
「4島一括返還」を、強固に主張してきた、右翼と保守派大衆が、今から、怒り狂い始めるだろう。これで、安倍政権は追い詰められる。なぜなら、安倍晋三を支えて、支持して、応援している 右翼・保守派が、安倍糾弾を、始めそうである。
●南樺太・千島列島 交換条約
去る11月までは、政府(官邸。かんてい。独裁政治の巣)は、「これで、北方領土問題が解決して、ロシアとの平和条約(ピース・トリーティ =戦争終結条約)が結べるから、安倍政治は、国民の圧倒的支持を受けて、7月21日の参院選(もしかしたら衆院選も。いやならない)で勝つ」と、沸き立っていた。
ところが、どうも、安部はプーチンにまんまと騙されたようだ。安倍首相は、プーチンに、愚かにも、言質(げんち)を取られた。それで、もう引き返せなくなっている。 大日本水産会(だいにっぽんすいさんかい)を始めとして日本の漁連(ぎょれん)が、激しく怒り出している。
これが、まだテレビ、新聞に 公(おおやけ)にならない。安倍政権は、「2島の先行(せんこう)返還で、残りの2島は、このあとも協議が続く」という、ウソ を国民各層の中に、今、必死で、まき散らして、「日本人は2島だけで我慢しよう。それで平和条約。そして、サハリン(樺太)からの、原油・天然ガスの輸入を始める」という、決断で動いている。 サハリンから、宗谷岬まで海底パイプライン敷設して日本に持ってくる。プーチンの最大の狙いは、日本に、天然ガスを買わせて、シベリア開発の資金を手に入れることだ。
さあ、安倍晋三たちは、 これから日本国民を、どうやって、宥(なだ)めて、騙(だま)くらかして、押さえ込んで、このまま、「2島だけで我慢する」で、押し切れるか。だが、強固な安倍支持層の 右翼たちが、黙っていないだろう。安倍政権はひっくり返るのではないか。
公明党(創価学会)勢力が、憲法改正に反対し続ける。彼らは反戦平和勢力である。安倍政権は、自分の支持基盤からの怒りを買って、これから追い詰めれるだろう。
ちなみにサハリンからの、原油と天然ガス(LPG)の、日本全国への運び込みルートは、すでに九州にまで、40年前の田中角栄政権の頃から、敷き始めてとっくに完成している。
日本の左翼、リベラル派は、勢力として腰砕けになっているし、元が、「民族主義(ナショナリズム)を煽り立てる右翼たちが大嫌い」だから、国境問題には、関心が薄い。 私、副島隆彦も、ずっと、竹島(韓国との)、尖閣列島(中国名は釣魚台=ちょうぎょだい=)も、周辺海域の共同開発、共同利用、でいい、だ。 だから北方領土も、海面の共同利用、共同開発でいい、だ。
私は、あの旧島民という人たちの主張が嫌いだ。満州や、南方から命からがら逃げ帰ってきた日本人には、何の恩恵もないのに。
そうすると、「4島一括返還 でなければ、絶対に許さん!」 を言う、いじましい「日本の領土だ、日本に返せ、ロスケ(ロシア人への蔑称)どもめ!」と喚(わめ)く右翼たちが、ここで、どこまで騒ぎ出すか。 安倍晋三もドキドキしながら、この「自分の危機」を、必死で乗り切ろうとしているのだろう。 日本民族の魂(たましい)が、どのように揺れ動くか、ここは、見物(みもの)だ。
3. 中国は、戦略的撤退(せんりゃくてきてったい)を、大胆に開始した。それは去る12月1日の、アルゼンチンのブエノスアイレスのG20(ジー・トゥエンティ)首脳会議の時だ。 この時の、習近平・トランプ会談で決定した。中国指導部は決断した。
中国は、「さあ、逃げるぞ、逃げるぞ。トランプのアメリカの、大攻勢(だいこうせい)が、昨年の4月から、始まった。中国としては、毛沢東の、持久戦論(じきゅうせんろん)と、人民戦争論(じんみんせんそうろん)に、従って今の対峙(たいじ)線から、思いっきりうしろに退(ひ)く。
アメリカ帝国が、弱体化して、自分で崩壊を始めるまで、中国はじっくりと待つ。戦略的撤退だ。そうやって、中国共産党は、強大だった蒋介石の国民党からも、日本軍の進撃からも逃げ回って、生き延びた。そして勝ったのだ。 党の最高決定(中央委員会)で、集団指導体制で、このように決断したようだ。 11月3日付の、中国の各紙が、一斉に報道した。
これで、中国の世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)を目指す 大戦略である「一帯一路(いったいいちろ。One Belt One Road ワン・ベルト・ワン・ロード。本当は、One Belt One Sea Routeと言わないとおかしい)」は、とりあえず半分「撃ち方やめ」になった。
それ と China 2025 “ ( 世界中の最先端技術の 中国への移転。簡単に言えば、泥棒 )も、半分、頓挫させてもいい。この計画を、世界中で遅らせていい、という、中国の 最高決定が、12月1日に行われた。 これは、重要だ。 新聞記事を一本だけ載せておく。
(転載貼り付け始め)
●「トランプ大統領と習主席が首脳会談、貿易問題など協議」
2018年12月2日 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3200131
ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は1日、20か国・地域(G20)首脳会議のため訪れたアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談を行い、両国の本格的な貿易戦争突入を防ぐべく協議した。
会談は、トランプ大統領が専用機エアフォースワン(Air Force One)に乗り込む直前に夕食会形式で2時間以上にわたって開催された。会談の内容について米中いずれもまだ声明を出していないが、同席した米国家経済会議(NEC)のラリー・クドロー(Larry Kudlow)委員長は「とても良かった」と報道陣に語った。
会談で両首脳は楽観的な見方を示した。トランプ大統領は、「米中両国にとって素晴らしい結果になるだろう」と述べた。習主席は、「両国の協力によってのみ、両国の平和と繁栄を実現することができる」と述べ、解決策を見いだす非常に大きな責任を両首脳が共有していると主張した。
米中首脳会談は予定より1時間前早く始まった。2日間にわたったG20首脳会議に付随して行われた会談ではあったが、さまざまな点でこの週末のメインイベントだった。
ホワイトハウス(White House)は、両首脳に随行して米中首脳会談に出席した両国の代表団計20人の名前を公表した。米国側には、タカ派のピーター・ナバロ(Peter Navarro)大統領顧問の名もあった。二枚舌を使うと中国指導部を激しく批判してきたナバロ氏の出席は予期せぬものだった。
トランプ大統領の外交交渉にはよくあることだが、交渉の成否を決める上で最も重要な要因は習主席との相性だと考えているようだった。トランプ大統領は9月、「彼はもう私の友人ではないかもしれないが、彼は私に配慮してくれると思う」と述べていた。しかし今回は、米中合意が可能だと考える「一番の理由」は自身と習主席の絆だと述べ、9月よりも楽観的な見方を示した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。次に、
4. アメリカ国内政治では、トランプ大統領は、下院議長に再選された、民主党のナンシー・ペロシ下院議長(ハウス・スピーカー)と、密かに組んで、深くつながりながら、どんどん法律を通してゆく。 表面上は、ケンカしているが、あれは、「トムとジェリー、仲よく、ケンカしな」だ。メキシコ国境の壁(西側の1500キロは砂漠地帯。ここに壁を作っている。東側の1500キロは、リオグランデ川で、テキサスと接する)は、大統領令(エグゼクティブ・オーダー)ででも作ってやる、というトランプの固い決意だ。トランプの勝ちだ。
5.トランプが、突如、「シリアにいる米軍(米軍の特殊部隊。スペシャル・フォーシズ。戦争条約で守られない部隊 )2000人は撤退する」と、発表した。これで、マティス国防長官が、怒って 辞任した。 だが、隣のイラクには、まだ、5000人の米兵(米軍)がいる。ここに、突如、年末にトランプは、バグダッドの西の郊外の米軍基地に、メラニアと慰問(いもん)した。
イラクの北の方の、山岳地帯の、ヤズイリー教徒(どうも、アレキサンドロス大王 が連れて行った植民都市の白人、ギリシア人、ヘレニズムの末裔らしい)と、クルド人地帯に、イラク米軍のうちの300人の米軍がいるようだ。彼らは、クルド労働党(KPP)の女性部隊とかに、武器弾薬を与えて、訓練して、彼らを守ってきた。立派なアメリカ軍人たちだ。彼らは、本国への撤収、帰還、召喚(しょうかん)命令が出ても、言うことを聞かないだろう。
シリアの米軍も、トルコとの国境地帯で、クルド人を守ってきた。それに対して、ヒラリー派(Moonie)の米軍が、イスラエル軍と共に、IS「イスラム国」(ダーイッシュ)軍や、アル・ヌスラ戦線という、凶暴で残忍な連中を、米軍が育ててきた。この米軍の派遣軍(どちらも、ゲリラ戦、テロリスト対策軍) が、内部で、2つに割れている。
だから、ここで、トランプが、「シリアの米軍を撤収させる。若者たちよ、さあ、故郷へ帰ってこい」と、決めたことで、イスラエルとサウジが、追い詰められる。すでに、シリアのバシャール・アサドの政権(奥さんは、ベルキー人?で、立派な女性だ)は安泰だ。シリア内に、イラン軍の革命防衛隊(レヴォリューショナリー・ガード)が、クルド部隊と共に来ている。そして、さらに西の地中海に面している、レバノン(古代のフェニキア)に2万人ぐらいいるヒズボラと補給路もつながってる。
トランプは、シリア、イランと、関係を修復しようとしてる。ものすごく上手(うま)い国際政治(外交)だ。
これで、ヒラリー派の邪悪な、狂気の戦争勢力を、中東で、駆逐、解体できる、とトランプは計画している。 中東(ミドル・イースト)、アラブ人の世界に、アメリカのヒラリー勢力が、戦争と動乱を持ち込んだ(アラブの春、と称して、2011年から)のは、間違っている、と、トランプは、アメリカの穏(おだ)やかで、賢明な、全国のおじさん、おばさんたちの支持を受けている。
6.私は、滝澤伯文(たきざわおさふみ)という、もの凄く、頭のいい人物の文章に出会った。びっくりした。
この人は、シカゴ在住で、 55歳ぐらいだろう。 シカゴの、あの先物(さきもの)市場の世界的な支配者であるCME(シー・エム・イー、シカゴ・マーカンタイル取引所)の子会社になっている、C-
BOT(シーボット)市場の現役の正式の取引会員だ。この人は、「ポリティカル・マクロ」という手法で、相場を張っている。恐ろしい、生き馬の目を抜くような “カネの戦場”で、何十年も生き延びて、かつ、なんと、この滝澤氏は、文章が非情に上手い。知性も高い、頭のいい人だ。
おそらく、滝澤氏は、私、副島隆彦の本を、かなり読んでいる。 彼の優れた文章を、近いうちに、皆さんに、紹介します。彼は、2016年の7月ぐらいから、「ヒラリーが、必ずしも当選しない」と、書き始めていた。 近いうちに、この滝澤伯文氏を、紹介します。
7.この滝澤伯文氏が、紹介していた、 NYの “ヘッジファンドの帝王” と言うべき、レイ・ダリオが、書いて、作10月から、今、NYの、金融、経済でベストセラー1位の “ Big Credit Crises “ 「ビッグ・クレジット・クライシーズ」 「巨大な債券市場(クレジット市場)の危機」 という 本がある。 この本は、400ページの分厚さだが、ネットで、タダで全文を読ませている。
この書名「ビッグ・クレジット・クライシス(の複数形)」、すなわち「巨大な債券(すなわち、国債)の崩れ、崩壊が迫っている」という主張は、まさしく、日本では、私、副島隆彦が提出していて、ずっと、書いて来たことだ。
近作は、まさしく「トランプ暴落 前夜」(祥伝社、2018年11月1日発売)だ。 私、副島隆彦が、まさしく、ずっと書いて来たことではないか。このブリッジ・ウオーターを率いるレイ・ダリオには、私は、この10年、ずと、注目してきた。
もうひとり、・・・・ガントラッド という「ヘッジファンドの王様」 “ King of Hedge Fund “ の男がいて、彼が、11月の NYの株の暴落とかを、引き釣り回した人だ。現地では「ガントラッド暴落」と呼ばれているのではないか。上記の、 滝澤伯文(たきざわおさふみ)氏は、こういうことを、もの凄く、詳しく知っている。彼は、今の金融の世界市場の相場師(そうばし)として、日本人として天才だ。
ところが、滝澤氏は、あーあーあーで、彼の Twitter ツウイッターを、ずっと、私が、読んでいたら。 何と、アメポチ(アメリカの手先ども。愛国者の振りをした売国奴たち。小林よしのり氏の造語で、彼の業績 )とか、日本は属国だ、とか、安倍晋三への悪口とか、どんどん、出てくる。これには、私、副島隆彦が参った。 これじゃあ、日本の金融、経済の、体制派の メディアに、滝澤氏は、使って貰えないなあ。 ああ残念だ。これでは、私、副島隆彦と同じ運命になる。
彼は、日本の政治問題の、極北(きょくほく)である、「 憲法改正 も 護憲(憲法を守れ)も、 憲法の上に、安保条約」(アメリカとの軍事条約)が、ある。だから、まず、これを廃棄する、と言わなければ、本当に愛国者ではない。憲法改正なんかいくら言っても、意味が無い」とまで、分かって、知っている。ここまで知っている人は、日本では極めて少数だ。真に頭の良い日本人たちは、このことを知っている。
この人は、本当に、頭のいい人だ。 日本の投資家、博奕打ちは、これから、この滝澤氏を、教祖(きょうそ)様にするといい。副島隆彦が、そのように自信を持って推薦します。すでに、業界人で彼を知っている人はかなりいるだろう。だが、彼らは、滝澤氏の頭の良さと、政治思想の理解力の高さが分からない。 ただの日本人たちだ。
滝澤氏 について行けば、きっと、儲かりますよ。副島隆彦の本の読者で、勘の鋭い、抜け目のない投資家たちは、今後は、滝澤氏に注目してください。私は、おそらく、彼が厭(いや)がらなければ、連絡を取り合っていろいろと話すだろう。
8.それから。私が、佐藤優氏と年末に話してたら、「橋下徹(はしもととおる)の、「政権奪取論 ― 強い野党の作り方 」(という、朝日新聞出版から出た本)は、公明党潰しですね。公明党は、憲法改正反対ですから。この中間政党を大事にしなければいけない」 と言った。このコトバが、重要だ。佐藤氏と私の対談本は、3月には出るだろう。
9.私が、書いた世界史本 「日本人が知らない 真実の世界史」( 日本文芸社。2018年10月刊)に、 関わる重要な、事実。 ユダヤ人(イスラエル人)が、死ぬほど大事にするのがヘブライ語だ。「私たちは、古い、古い、古―ぃ民族なのだ」の証拠としてヘブライ語( Hebrew へブリュー )を彼らは崇(あが)めているが、本当は、ずっとあとになってから出来た言語だ。ギリシア語が、すべての古代言語の王様なのだ。新訳聖書も、旧約聖書も、初めてはギリシア語で書かれたのである。ヘブライ語は、かなりあとになってから出来た言語であり、紀元後3世紀頃に作られた、アルファベットの一種である。このことの証拠が出つつある。
ユダヤ教は、キリスト教(イエスの死後、ローマで、紀元後60年に出来た)よりも、ずっと新しい宗教だ、という大きな真実を、世界中で皆が知るべきだ。このことも、私は、もっと書きたい。
10.中国が年末の12月10日に、月面着陸機を載せた人工衛星を打ち上げた。そして、月面の裏側 (far side of the Moon )の 直径186キロのクレーターに 1月3日に、着陸船(ランダー lander )が 軟着陸した。 そして地表探査機(ランド ローバー rover )の 「嫦娥(じょうが。 月の蝶々 )4号」が、ゴソゴソと、そこから出てきた。私は、BBCの映像と、あとで中国航天(ちゅうごくこうてん。中国のNASA) の映像を見た。 乳母車(うばぐるま)のような、四角い車が、着陸船からコロコロと這い出てきて。
これで、私が、2004年に書いて出した、「人類の月面着陸(1969年から、2年半で6回、12人のアメリカの宇宙飛行士が着陸したというウソ)は無かったろう論」(徳間書店刊)の真実を、そろろそ、中国がバラす時代が来たかな、と 私は、喜んだ。
ところが、どうも、この動画や画像は怪しい。月面の裏側が、あんなに、平べったくて、穏(おだ)やかなはずがない。私が、去年見に行った、富士山の5合目の、荒涼(こうりょう)たる、岩石だけの原野よりもなめらかで穏やかだ。月面があんなはずはない。
これは、副島隆彦の眼力による判定である。月面の真実(各国が、打ち込んだ、月面到達ロケットの残骸が、あたり一面に、無惨に散乱しているはずだ)を写してはいけない、という国際秘密条約があって、それを、ロシアに続いて、中国も、アメリカと締結して、守っているのだろう。情けない話だな。
それでも、月面の真実は、そのうちバレる。大きく人類に知れ渡る。それまで、あと10年も掛からないだろう。 私はじっと待ち続ける。そして「副島バーカ。お前の頭はおかしいんだよ」と、私に、悪罵を投げ続けた者たちの、脳に、ヒビが入る日を待ち望む。人間の脳は、実にたくさんの、いろいろなことに 騙(だま)されるのだ。このことを、みんな、自覚したほうが良いですよ。 中国の月面探査機の記事を一本だけ載せる。
(転載貼り付け始め)
〇 中国探査車、月の裏側を走行 「中国人にとって大きな一歩」
2019年1/5(土) AFP
月の裏側の地表を進む中国の探査車。中国国家航天局提供(2019年1月4日公開)。【翻訳編集】 AFPBB News
【AFP=時事】中国国家航天局(China National Space Administration)は4日、同国の月探査車が月の裏側を走行したと発表し、「中国人にとって大きな一歩」と称賛した。
中国の月探査機「嫦娥4号(Chang’e-4)」は3日、世界初となる月の裏側への着陸に成功。同機に搭載された探査車「玉兔2号(Yutu-2)」はその約12時間後の同日午後10時22分(日本時間同11時22分)、探査機から分離され、月面に降り立った。
中国国家航天局は嫦娥4号が撮影した画像を公開。画像には、探査機から出発した探査車が月面にわだちを残す様子が写されている。同局は探査車が走行した距離については明らかにしていない。
月探査プロジェクトの主任設計者、?偉仁(Wu Weiren)氏は中国中央テレビ(CCTV)のインタビューで、1969年に人類初の月面着陸に成功したニール・アームストロング(Neil Armstrong)の言葉をまねて「探査車にとっては小さな一歩だが、中国人にとっては大きな一歩だ」と述べた。
(転載貼り付け終わり)
これで以上、10個の、私の年末年始の大発見だ。
副島隆彦拝
【2001】[2378]これまでの経験などから
副島先生の本がどのくらい読まれているかについて、若干の経験です。最近は、あまり行ってないですが、某省内の本屋には、副島先生の本は、人物図鑑や新刊含めて並んでいました。なので、それなりに買われているのかなと思いました。副島先生の本について直接話題になったことも、したこともないですが、同省OBの孫崎享氏の著作については、最近は過激だよね(「アメリカに潰された政治家たち」などを指して)と話したことがあります。また、「カザフスタンのアルマティには世界金融のセンターができる」と言ったら、座ったような目つきになった、元関連省庁の高官もいました。それから、突然「じゃぶじゃぶマネー」とか言い始めたので、あ、きっと副島先生の本を読んでいるなと思いました。
アメリカの重みは、当然といえば当然ですが、大きく感じて、ロシア関連なども、「アメリカの目の届かないところで細々とね」ということをボソッと呟きながら、在京米国大使館に行ったりします。
政治経済予測という点では、副島先生は、みんな弟子と言われていますが、そういう面も強いと思います。例えば、ある国で次の選挙で誰が大統領や首相になるか、ということは、特に統計をとったわけではないですが、だいたい外します。そういう意味では、タクシーのドライバーの方が、よほど空気をつかんでいると思います。
言われたことをきちんとやり、試験には総じて強く、外国語能力は訓練されますが、だからこそ、現実をそのまま見るのではなく、自分の価値観の中で枠をはめてしまいがちです。「こんな(トランプのような、あるいは、ドルテのような)人がなるわけない」と、まず思ってしまう。そして、結果が出てから、慌てて情報収集をします。アンテナを立てていないので、情報も入ってきません、あるいは、入って来たとしても引っかかりません。そういう感覚が大方支配しています。
あるいは、巷マスコミで言われる候補者や、他国の筋からの情報を、あたかも「正解」があるように受け取って、それで安心します。
副島先生の新刊の歴史の本で、松岡洋右に触れられていますが、例えば、ヤルタ会談上で「ソ連が対日参戦する」という情報は、小野寺武官が得て日本に打電したとされます。しかし、検討されなかった。こんなのが、と担当が上司に持っていったかもしれませんが、「それはいいんだ」と言われて、それで終わりとなったかもしれません。今もそんな感じでしょうか。
ちなみに、松岡洋右は、第2次大戦末期にソ連に和平仲介を依頼する日本の動きについて、スターリンには、千島列島、樺太、北海道を手土産で持っていくぐらいしないと無理、と行ったと言われますが、その感覚は正しかったわけです。対米交渉でなんとか日本を有利にしたいと思って三国同盟、日ソ中立条約を結んだのでしょうが、そういうシナリオではなかった、ということでしょうか。
【2000】[2377]今日のぼやき に、 「真実の「最後の晩餐」の復元」を書きました。
副島隆彦です。今日は、2019年1月2日です。 謹賀新年。今年も宜しくお願いします。
私は、さっき、今日のぼやきの「1797」番として、「今年、第1番目の、真実の暴き言論の 会員への プレゼント」 として、 「ネット上で、レオナルド・ダ・ヴィンチの傑作「最後の晩餐」の真実の復元をCGで実現した人」を賞賛して紹介する文を書きました。 じっくりと 読んでください。
数日後に 続けて2回書きます。
私たちは、何ものも恐れることなく、このまま、この世のあるべき、真実を求めて、闘い続けてなければいけません。 みんな、自分の厳しい、生活の現実に、打ちひしがれる ことなく、 自分の出来る限りの能力と、努力を、して、なんとか生き延びながら、それでも、わずかの余力を 使って、世の中のための闘いを 続けましょう。
副島隆彦拝
【1999】[2376]金融市場は大丈夫。狼狽(うろた)えないで、安心して年を越しなさい。 それとミカ・ブレジンスキーの発言。
副島隆彦です。 今日は、2018年12月24日(月)です。
日本もアメリカも、株価が、どんどん落ちて大変だ。投資家たちは、慌てふためいている。自分の大切な資金(おカネ)を、株式市場に突っ込んで、そして、「(諸般=しょはん=の事情で )逃げられなくなっている (売るに売れない)」人たちが、血相を変えている。
だが、ここで、副島隆彦は、はっきり書いておきます。アメリカも、日本も、そしてヨーロッパも、今はまだ、金融市場が壊れる、崩壊を始める、ということはありません。
あとで、ずっと最後の方に、最新の新聞記事を何本か貼り付けて載せます。
それほどのパニック(精神の恐慌状態) に陥る必要はありません。 どうも、投資家、資産家の一部に、流言飛語(りゅうげんひご)が、飛び交っていて、「金融危機が、もうすぐ来る」という、扇動言論が巷(ちまた)に飛び交っているらしい。
さらには、金(きん、ゴールド)まで暴落する、と、愚か極まりないことを、言って回っている( SNSとかに書き込んでいる)悪質な人間たちが、出て来ているようだ。気をつけて下さい。金(きん)価格が暴落することなど、ありません。
この不安定な状態では、” 実物資産(じつぶつしさん。タンジブル・アセット tangible asset)の王者”である 金(きん)は、じわじわと上がり続けます。 株式や、為替や、債券(ボンド))や投資信託(ファンド)の リスク・オン市場から、逃げ出して(リスク・オフする)、金の現物(げんぶつ)市場に、逃避、避難する。
今の「株式市場が崩壊する」という流言飛語の 発信源、震源地のひとつは、何と、私が、去る11月初に書いて出した、「トランプ暴落 前夜」(祥伝社=しょうでんしゃ=刊)だ、と、私に、教えてくれた人たちがいます。それで、私は、急いで、ここに書きます。 安心しなさい。今、急に、金融危機が起きて、株式市場が崩壊を始める、ということはありません。
副島隆彦です。今の、日、米そしてヨーロッパの、株崩れ程度で、ヒドく青ざめている人たちがいるらしい。こんなものは、水準訂正(すいじゅんていせい)と言って、これまでの2年間で、投機(スペキュレイシヨン)で、あまりに、急激に上がりすぎた株価が、元の状態に戻りつつあるだけだ。今、パニック状態になって、慌てている人たちは、元々、株式投資などするべきではない人たちだ。
NYの株価は、10月初には、27000ドル直前まで言っていた。そこから5000ドル近く、落ちた。日経平均(東証。N225とも言う)は、24000円台だったのに、もすうぐ2万円を割る。たった2ヶ月で、4000円の下落だ。 それでも、このまま、ズルズルと行く。
慌(あわ)てふためいているのは、日頃、真面目に、冷静に 本を読む能力の無い人たちだ。おかしな業界人たちの、ポジション・トークに載せられて、付和雷同(ふわらいどう)して、またしてもバカな動きをする。今の程度の、流言飛語で右往左往する、その程度の、愚かな人たちだ。
本当の本読みで、自分の頭で考える力があって、私、副島隆彦の金融本を、これまで、しっかり読んで来た人たちは、不様(ぶざま)な、狼狽(うろた)え方は、しません。
私は、十分、余裕を持って、「ほら見なさい。私が、最近の金融本(11月始め刊)で書いたとおりの動きに、なっているではないか。私が、予測、予言したとおりの株価の変動だ」と、書きます。
私の本を読みもしないで、噂(うわさ)話だけを耳にするか、SNSなどに、流れる、正体不明の、無責任な、言論( 発言者が、誰だか、分からない)に、振り回される人たちだ。
副島隆彦です。どうも、ツウイッター twitter などのSNSで、「日経平均は5000円まで下がり、阿鼻叫喚の状態になるから、空売りなどの下げで儲けよう」 などと、馬鹿げた、扇動文が広く出回っているらしい。 そういうデマ記事を信じて、愚かな行動に走って、また大損する、知能の足りない人たちが、たくさん出ている。
副島隆彦の予測では、日経平均は、2万円前後 NYダウは、2万2千ドルぐらいでズルズルと、このまま年を越します。 次の値下がりは、来年の1月よりも2月の下落がキツいだろう。
だが、それでも、たいしたことはなく、このまま2020年の 次の大統領選挙まで、金融市場は、多少荒れながらも続いてゆきます。その翌年、2021年に、ちょっと大きな金融危機が、起きる。トランプやムニューシン財務長官たちが、対策を立てて、この程度の危機は、難なく乗り切る。
これらのことを、私は、前記の 拙本「トランプ暴落 前夜」に書いた。
副島隆彦です。2020年の11月に大統領に再選されるトランプ が、(2期目。なぜなら、対立候補は、民主党のジジイの 人格が良いだけの、ジョー・バイデン元副大統領しか、今のところ、いない)そのあとの3年間、トランプは、自信を持って、何とかかんとか、政権を運営する。金融、経済も安定させる。だが、それでも、本当に危険なのは、2024年、トランプの任期(8年目)が切れる年に当たる、次の次の大統領選挙の年だ。
ここで、世界は大恐慌に突入するだろう。そのときは、主要先進国の一斉での、国家財政(ざいせい)破綻が起きて、それを原因にして、世界大恐慌突入=財政崩壊(ファイナンシャル・カタストロフィー)に突入するでしょう。それまで、あと6年ある。それまでに、私たちは十分に準備できます。
私は、このことも前記の本に書いた。今からでも、私の本を
買って、読みなさい。投資家で、この本を、買って読む力(ちから)、知能、能力が無い人は、勝手に、自滅しなさい。私の知ったことではない。
私が、この本を、書き上げた、その次の日(10月10日)から、NYで、株式が暴落を始めた。それ以来の動きだ。 大丈夫、このまま、ずるずると行きますから。心配しないで、もう少しは、中長期(3年から5年)で、ものごとを考えなさい。
私、副島隆彦が、この20年間、ずっと言い続け、本で書き続けて来たとおり、金(きん)は、金融危機、大恐慌の時にこそ、力を発揮する(すなわち、価格が大上昇する)。だから、今のうちに、金を買っておきなさい、と。
1929年10月の「NY発の大恐慌」(ブラック・サーズデイ。魔の木曜日)の時 と違って、6年後には、アメリカは、もう、世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)を手放す。世界中の金(きん)の実物での価格を、アメリカは、動かす力を持っていません。金の値段は、ロンドンと上海の黄金市場で、現物(げんぶつ)の値段で、現に決まりつつある。
その時には、 NYのコメックス、ナイメックス、そしてその親会社であるシカゴ・マーカンタイルの先物(さきもの)取引所(レオ・メラメッド名誉会長)の、商品先物市場(フューチャー・コモディテイ)は、壊れる(信用なくす)。だから、現物の金価格を暴落させることは、出来ません。所有者から政府が、無理矢理、金(きん)を取り上げることなど出来ません。
アメリカ政府(ニューヨーク連邦銀行 FRB )は、もうほとんど金(きん)を持っていない(7万3000トン持っている、という公表数字は、ウソ)。金の現物は、ほとんどは、中国とロシアや、インドなどに流れている。日本国内の保有高も、民間に2000トンぐらいでたいしたことはない。世界中に、金は45万トンぐらいある。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)という奇妙な団体の「世界中で金の地上在庫(地上在庫)は16万トン」という数字を出しているが、この発表数字は、ウソ。
どこのツウイッターやSNSで、そのような「金も暴落させられる」という、デマが流されているのか、私は、知りません。どうぞ、安心して、これからも、どんどん、金を、現物(げんぶつ)で買って、大事にして、出来るだけ手元で、それがダメなら銀行の貸金庫ででも、大切に、保存、保管 してください、と、私は、、現在、ブルブル震えてい心配している、学問道場の会員たちに返事のメールをした。
「 来週には日経平均(N225)の他に、NYダウ、ナスダックも急落し、日経も 20000円割れが予想されます。 暴落時の空売りは有効でしょうか? 私は、先週、財務状態が問題視されているソフトバンクGを空売りして、買い戻して、ある程度の利益を得ました。
このまま株が下がり続けるなら空売りの投資戦略も 有効かもしれません。そこまで下がる事はあり得るのでしょうか? 土地、不動産なども今後4,5か月でかなり下がるとツイートされています」
こういうことは起きません。 さらなる暴落を当込んで、空売りを掛けて、却(かえ)って、逆に首を締められて “ 踏み上げ” を喰らって、大損する人が、これから多く出るでしょう。私は、博奕打ち(ギャンブラー)の才能は、生まれ持っての、生来(インボーン)の天賦(てんぷ)の才能だから、その人の、適性、能力に見合った行動を取って下さい、としか、言いようがない。
私が、「トランプ暴落 前夜」を、ひとりで呻(うめ)き声をあげながら、執念で、書いていた時に、「株価が暴落を始める」と、考えていた人は誰もいなかった。 私は、たった一人で、孤立無援の中で、「もうすぐ崩れる」と、編集長に、言いながら書いた。書き上げて、へたり込んだ、その時に、暴落が始まった。
10月10日からあとの、NYと東京の株価の暴落の数字が、この本の中に、書き込まれている。それは、編集長が、印刷屋に、入稿(にゅうこう)したあとの数日分を、11月初めの本の発売までの最後の仕上げの時に、彼の判断で、最後の株価を書き入れたのだ。著者である私は、もう何も出来ない。
さて。 金融市場の 嵐の中で、 孫正義(そんまさよし)の、インチキ商売の、12月19日の「ソフトバンク携帯」という会社の、無理矢理の上場は、これは、2重価格(にじゅうかかく)、double valuation ダブル・ヴァリュエイション 「同一物の 2回評価」だ。全くのインチキだ。
SBG(ソフトバンク・グループ)の株が、1株8000円ぐらいで上場(リステッド)されているのに、「スマホ携帯 の子会社の株、37%をSBGが放出して上場する」で、”6兆円” の新たな 資金を手に入れた。ソフトバンクが、抱えている有利子負債(ゆうりしふさい。借金)は、公表されている分だけで、18兆円だ。もの凄い額だ。 みずほ銀行が主銀行で貸している。米スプリント を売ったわけでもないのに、売った形にして、「3兆円は負債を返して減らした」と言うが、本当かな。
この ソフトバンク株式会社の新規公開は、市場で、公開売り出し価格の1500円 を下回る 1282円? の 下落値段が付いた。このあと、何が何でも、”失敗企業”の野村證券は、引き受け主幹事だから、1600円とかまで、1回は、つり上げるだろうが、また、崩れるだろう。
こういう巨大な、インチキ、詐欺商売を、平気で、東京証券取引所を脅しながらやっている。孫正義の親分の、スティーブ・シュワルツマン(ブラックストーン会長)が、日本の金融大臣や財務官僚までを脅しあげて、こういう、インチキ上場をさせる。だから、こういう人騙(ひとだま)しの 手品みたいなことばっかりやっていると、本当に、やがて資本主義(キャピタリスムス)そのものが壊れるのだ。 ダマされて、またしても、こんなヘンなのに手を出して大損するのは、自分だ。痛い目に遭うのは自分だ。
副島隆彦です。 続けて、全く別のことを書きます。アメリカ政治の、最尖端(さいせんたん。spear head スピアヘッド)での話だ。
「ポンペイオ国務長官は、ホモ、オカマ butt boy (バット・ボーイ)だ」
と ミカ・ブレジンスキーが、自分が司会のひとりを務める、NBCの Morning Joe で発言した。ヒエーだ。アメリカの 政治関心人間たちの間で大騒ぎになっている。 私が、このびっくり仰天の出来事を知ったのは、12月16日だ。以下にその証拠の記事を載せる。
このミカ・ブレジンスキー女史の発言に、トランプ大統領が、怒った。 そのツウイッターを載せる。2018年12月15日だ。
(転載貼り付け始め)
Donald J. TrumpVerified account @realDonaldTrump
If it was a Conservative that said what “crazed” Mika Brzezinski stated on her show yesterday, using a certain horrible term, that person would be banned permanently from television….
….She will probably be given a pass, despite their terrible ratings.
Donald Trump 日本語訳 @Mishimadou 2018,Dec 15
昨日のテレビでの “クレイジー”、ミカ・ブレジンスキーの、ゾッとするようなコトバを使っての発言を、もし、これを本物の保守派の人間がやったら、永遠にテレビ界から干されるだろうに・・・・この番組は視聴率がひどいのに彼女はお咎めなしだ(番組から降板にならない)。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 このように、トランプは、「ミカは、人前で使ってはならない最悪のコトバ using a certain horrible term あるいは、 SUPER BAD choice of words を、テレビで、放言した」ことに、驚いて、怒っている。
トランプは、去年、そして、その前にも、ミカ・ブレジンスキーのことを、「父親の ズビグニュー・ブレジンスキーの “親の七光り”で、アタマも悪いのに、テレビで司会業をやっているミカ」とか、「私にインタヴュー求めて来たが、私は、無視した」と、彼女を、からかった。
父親のズビグニュー・ブレジンスキーは、2年に、死んだ。ヘンリー・キッシンジャーと、ほぼ同格の、アメリカの最高級の世界戦略家(ワールド・ストラテジスト)だった。
それに対する、娘のミカ・ブレジンスキーからの、強烈な反撃が、こうして起きた。私、副島隆彦としては、ざまあみろ、トランプ、だ。 「偉い、ミカ・ブレジンスキー。恥を知れ、ポンペイオ」だ。
ポンペイオ国務長官が、次の、金正恩(キム・ジョンウン)との、米朝会談を準備している最中でのことだ。それを、邪魔されて、赤っ恥を掻かされて、アメリカの力を削がれることになる。このことで、トランプは、顔をしかめたのだ。ヨーロッパ白人たちと、旧大英帝国領で、アメリカ英語が実感で分かる者たちが、1億人ぐらいいる。そしてそのうちの、世界の政治問題を、政治思想の水準で考える能力のある者たちが、数百万人はいる。インテリ階級の人間たちだ。この人たちの間でも、ポンペイオは、今、もの笑いの種になっている。
トランプからしてみれば、「ポンペイオのバカタレめが。この大事なときに、こんな醜態を晒(さら)しやがって」と、ポンペイオに怒っている。
アメリカの国務長官(スイテト・セクレタリー)というのは、大統領に次ぐ地位だから(スペアタイアの副大統領は別)、歴代の慣行として、建国以来200年の伝統として、自ずとにじみ出て、備わっているべき威厳(いげん。degnity ディグニティ ) なるものを持っている人物でなければいけない。トマス・ジェファーソン以来の慣例だ。
その備わった威厳によって、諸外国の首脳(国王や首相)を自然に跪(ひざまづ)かせて、彼らを睥睨(へいげい)出来る人間でないといけない、とアメリカ国民は、思っている。 だから、もう、ポンペイオは、失格だ。
世界政治で、このデブ( 米陸軍の特殊軍=スペシャル・フォーシズ あがり。昔のグリーンベレー。今はレインジャー部隊という)は、もう、どこに行っても格好が付かない。
ミカの発言は、関係者の間では、ヒソヒソと言われていたことなのだろう。だから、彼女が、ここぞとばかり、ペロリとテレビで、言ってしまった。このことで、ポンペイオは、政治家として 致命的な打撃を受けた。
私は、マイク・ポンペイオと、ジョン・ボルトン安全保障担当大統領補佐官のふたりだけは、最後まで、北朝鮮の 山岳地帯のICBM(1万キロ飛ぶ核ミサイル))への爆撃をやるだろうと、期待していた。Moonie ムーニーである、南北朝鮮の、今の2つの政権は、世界が、何とかしなければいけないのだ。
日本の安倍政権もそうだ。ドイツの 主要政党になった「ドイツのための選択」AfD(アー・エフ・デー)にもたくさん入っている。 だから、ポンペイオとボルトンの、この2人の政権幹部に対して、アメリカ国内の、本物の男たちからの風当たりが、今、相当に強い。
ジョン・ボルトンは、「ベトナム戦争に従軍しなかった、chicken hawk チキン・ホーク、弱虫のくせに強そうなこと(タカ派発言)だけは言うやつだ」と、今は、期待外れで、やや蔑(さげす)まれている。私、副島隆彦も、この立場だ。
以下は、ネット配信 の 今や、主要な政治情報サイトである The Hill の記事だ。 ミカ・ブレジンスキー が、MS(マイクロソフト)NBC の 朝の看板番組の Moning Joe 「モーニング・ジョー」 で 、ポンペイオが、 butt boy だ 発言の証拠だ 。 butt は、アメリカ英語で、お尻の意味。ホモ 、オカマだ。 名作映画「市民ケーン」の最後に出てきた謎の言葉、rose bud 「バラの蕾(つぼみ)」、すなわち、「お尻の穴」を類推させるコトバだ。
彼女は、即座に謝罪して、私は、あの時は、water boy ( ウオーター・ボーイ。 テニスや、フットボールの試合の時の水運びとかの少年たちのこと)と言おうとしたのよ、言い間違いでした、超(ちょう)不適切な発言 SUPER BAD choice of words (スーパー・バッド・チョイス・オブ・ワード) をして、大変、大変、ゴメンナサイ、と謝罪して、言い訳した。
が、誰も、そんなことはどうでもいい。後の祭りだ。あとには大恥を掻(か)かされた、マイク・ポンペイオ国務長官が、ひとり残された。ざままみろ、だ。
私、副島隆彦の考えも、以下の英文の中にあるとおり、” I was with you, @morningmika ” 「アイ・アム・ウイズ・ユー、ミカ 」 「私は、断固、君を支持する、ミカ」だ。
(転載貼り付け始め)
Mika Brzezinski Retweeted G.E. Anderson 11:12 PM – 12 Dec 2018
Totally agree with you -SUPER BAD choice of words .. I should have said “water boy”… like for football teams or something like that.. apologize to @SenatorDurbin too! SO SORRY!
Mika Brzezinski added,
G.E. AndersonVerified account @g_e_anderson
I was with you, @morningmika, right up to the “butt boy” comment. Try “toadie” or “lackey” or “stool pigeon” or “ass kisser,” or “traitor,” but maybe don’t equate homosexuality with Mike Pompeo carrying water for the murderous regime in Saudi Arabia.
Mika Brzezinski on Trump pulling troops out of Syria: ‘The world order might be at stake’
12/20/18 THE HILL
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 私は、この時から、猛然と、「さあ、今こそ、副島隆彦は、自分の本来の政治思想研究者としての、主要な任務(天命、ベルーフ)である、アメリカ政治、トランプ政治のこれからに、ついての、政治分析の本を書くぞ」 という気になった。
今から、突貫工事で、「トランプ政治のこれから」を書く。そのように決断した。そして、2月末には、本にして出す。それが、私からの日本国民への大切な、プレゼントだからだ。 日本国内の、自分では、高学歴の、
「自分はインテリだ。頭が良いのよ。私は、NHKの世界情報収集人間だ。一流新聞の記者だ。国家情報官(スパイ・マスター)の、世界情報の収集人間だ。東大の政治学のアメリカ研究や、日米外交史の専門学者だ」
というような、連中こそは、私、副島隆彦の、真の読者たちである。私は、このことをよく知っている。私には、彼らの顔までが、数百人、浮かぶ。今の、50歳代から下の、日本のインテリどもの、政治関心人間のほとんどは、すでに、私の弟子だ。彼らは、私に決して、近づいて来ない。私に近づいてきたら、「あのね、君の頭の程度はね、これぐらいだよ」と、目の前で私から判定されるからだ。
それで、遠くから、ペロペロ、コソコソ、ネコ・ニャンニャンで、副島隆彦の本を、隠れて読んでいる。日本語では他に読むに値する本がない。アメリカ始め、世界の政治の大きな真実を説明してくれる本は、政治思想の各流派の解説を含めて、私の本以外には無い。そういう人間たちばっかりだ。きちんと、私、副島隆彦の前に出てきて、私に弟子入りしなさい。
あるいは、自分の名前を堂々と名乗って、「あなたのここが、気に入らない。ここが間違っている。私は、反論する」と、私に論争を挑みなさい。そうすれば、私は、丁寧に礼儀を尽くして、お相手します。
これまでに、コソコソと、副島隆彦の本を買って読んで、それらを自分の書棚の、奥にしまおうにも、溢(あふ)れてしまって、困っている、お前たちの顔が、目に浮かぶよ。 私と付き合いのある、編集者たちが、目撃談で、このことを教えてくれる。全く、お笑いだな。
ここで、最後に、なぜ、世界大恐慌突入が、2024年なのか。そのことを、簡単に教えておきます。
トランプは、この2024年になったら、もう任期が、終わりで、万策尽きて、「もう、オレはあとは知らん。出来ることは、全部やった。オレは、大きな戦争だけは、やらなかったからな」と、責任を放り投げる。
それは、今から10年前の、2008年の大統領選挙で、バラク・オバマという、真面目そうな黒人の男が、どこからともなく、ふらふら と 現れた。この黒人が、シカゴでの民主党大会で演説した。たった1回生の、上院議員になりたてだった。ははあ、次は、この男だな、と、私、副島隆彦は、すぐに気づいた。
アメリカの最高支配層はすでに根回ししていて、この黒人を次の大統領にする計画の通り、動くな、と、私は、気づいて、このことを、ただちに、このあと数冊の本に、書いて、予言した。そして、当てた。知っている人は、皆、このことを知っている。 まさしく、ズビグニュー・ブレジンスキーが、このお膳立てをした。
ブレジンスキーは、自分が教授をしていた、NYのコロンビア大学で、20歳のオバマ青年を見つけて、こいつを育てようと、決めたのだ。
そして、オバマが、大統領選挙に勝つ(2008年11月4日)、その3カ月前の、9月15日に、リーマン・ショク が起きた。計画的に、起こされた。 これも私が、予言して当てた。 ここで、アメリカ経済は、大出血(だいしゅっけつ)を起こして、それの大手術を、新しい大統領のオバマが、緊急で対処して、治療する、という、計画通りに、このあと、2009年、2010年が、着々と進んだ。
あの2008年には、お猿さんの、モンチッチのブッシュ(バカ息子の方)は、大統領最後の年で、雲隠れして、もうメディアに出て来もしなかった。 だから、このようにアメリカは「政治と経済の両輪を、動かす」のだ。 分かりますか? だから、同じように、次は2024年のトランプが終わるとき、なの。いいですか。
ブッシュは、先々週、父親のブッシュ元大統領(この人は、秀才だった。CIA長官と中国大使をした。息子を、アホと叱ったようだ)の葬式の時に、「完璧だった父にも、弱点はありました。グロッコリーを嫌って食べませんでした」と、会堂の笑いを誘った。
何と。ブッシュは、この葬儀場でミシェル・オバマ 夫人に、挨拶しようとして、自分のポケットの中の 飴玉(アメ、スウイート)を揚げようとした。 カメラが捉えた。 ボケているのだ。 アメリカ南部の貴族(ブルーブラッド。青い血 と言う)の 伝統として、黒人女の使用人を、見ると、すぐに、小銭を与える、体に染みついた習性から、そうしたのだろう。 愛人 兼用の ご教育係(ナニー) だった、コンドリーサ・ライス女史を、自分の国務長官にしていた。
アメリカ政治なんて、こんなものだよ。 日本人は、敗戦後、支配者のアメリカに、ずっと土下座ばっかりしてきたから、彼らを、しっかり見つめて、冷静に、考えることが出来なくなっている。日本人は、卑屈な民族になった、させられたのだ。 それを打ち破るために、私が、出現した。
2024年は、第2次大戦(WWⅡ)が終わって、80年目だ。
世界は、80年周期で、動くから、だから、「大恐慌(財政崩壊)か、大戦争か」という大きな問題が、私たち人類の前に出現する。私が、こうしてズバリと書くことを、分かる能力のある者だけ、分かりなさい。
さあ、最後に、以下に冒頭で書いた、この2ヶ月間の、株式の下落や、金融市場についての、最近の新聞記事、数本を、あとあとの資料として載せておきます。
(転載貼り付け始め)
〇 世界株安「弱気相場」の足音 日経平均、2万円割れ寸前
2018/12/21 日経新聞
あと6円67銭――。21日の東京株式市場では日経平均株価が節目の2万円割れギリギリに迫った。
米景気減速への不安から前日の米株式相場が大幅下落したところにマティス米国防長官の辞任報道が重なり、日産自動車のカルロス・ゴーン元会長再逮捕というニュースも加わった。不透明感を嫌った海外勢の売りが主導し、日経平均は4日続落。連日での年初来安値更新となった。
終値は前日比226円39銭(1.11%)安の2万0166円19銭。午後には日銀による上場投資信託(ETF)買い入れの思惑などを支えに下げ幅を縮小する場面もあったが、4日間の下げ幅は1300円を超える。リスク許容度が低下した海外勢が日本株を売却。外国為替市場では安全通貨とされる円が買われ、1ドル=111円台前半まで円高・ドル安が進んだ。
「日本株について海外勢からの問い合わせが減ってきた」。JPモルガン証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは嘆く。海外勢の日本株への関心低下を裏付けるかのように21日の東京市場はトヨタ自動車やパナソニックが3%安となるなど主力株が軒並み下げた。
日本だけではない。一般に高値からの下落率が2割を超えると「ベア(弱気)相場」入りとされるが、欧米各国の主要株価指数が最近相次ぎこの節目に近づいている。
ドイツ株価指数(DAX)は1月につけた高値比で22%安、イタリアのFTSE・MIBは5月高値比で24%下落した。20日には米ナスダック総合株価指数も一時、2割超下落。中国やトルコ、韓国などは既に軒並み2割以上下落している。投資マネーが株式から逃げ始めており、調査会社EPFRによれば、先進国の株式ファンドからは5週連続で資金が流出。流出額は累計659億ドルに上った。
個別株でみても似た状況だ。QUICK・ファクトセットを使って世界の時価総額上位1000社を対象に調べたところ、546社が過去1年の高値から2割以上下落した。ゼネラル・エレクトリック(GE)が6割超下落したほか、半導体のエヌビディアも5割強下落した。
背景にあるのが世界景気の減速懸念だ。米PIMCOは「2019年に世界経済の同時減速」がはじまると予測。米国が1年以内に景気後退入りする確率は30%に高まったとはじく。にもかかわらず、米連邦準備理事会(FRB)は19日、利上げ路線を堅持する考えを強調。市場の警戒感と逆行し、FRBの対話能力に疑問符がついた。
世界景気を下支えしてきた日米欧英の中央銀行による流動性供給は19年に吸収額のほうが多くなる見通し。「次に景気減速が進む局面で中銀に頼ることができないことも市場の不安感を増幅している」(ニッセイアセットマネジメントの三国公靖上席運用部長)
世界を見渡すと不安材料には事欠かない。英国で欧州連合離脱を巡る混乱が続くほか、フランスではデモが続き、イタリアは債務問題を抱える。シティグループ証券の村嶋帰一エコノミストは「景気減速が続く中国の影響が欧州に出始めており、欧州景気は厳しい状況が続く」とみる。
米中貿易摩擦も足を引っ張る。中国が米国車への追加関税を一時停止するなど譲歩の動きもあるが産業政策そのものを改めるのは難しく衝突は続く可能性が高い。「緊張感の高まりが投資家のリスク許容度を下げる」(ブラックロック・ジャパンの福島毅チーフ・インベストメント・オフィサー)悪循環に陥っている。
〇 「 NY株、週間で6.9%安 10年ぶりの下落率に 金融政策や米中摩擦に懸念 」
2018/12/22 日経新聞
【ニューヨーク=宮本岳則】 21日の米国株式市場ではダウ工業株30種平均が3日続落し、週間の下落率が6.9%安に達した。下落率はリーマン・ショック直後の2008年10月以来、約10年ぶりの大きさだ。
米金融政策への懸念が強まり、投資家が株式などリスク資産の保有を一斉に減らした。「国境の壁」をめぐるトランプ大統領と民主党の対立や、米中貿易交渉の先行き不透明感も株価の重荷になった。
ダウ平均の21日終値は前日比414ドル23セント(1.8%)安の2万2445ドル37セントとなった。朝方は短期筋の買い戻しで米国株は高く始まった。ところが買いは長続きせず、午後はマイナス圏で推移した。
日本経済新聞(電子版)がナバロ米大統領補佐官へのインタビュー記事で関税引き上げ猶予期間中の米中合意は「険しい」とする同氏の発言を伝えると、下げが加速した。「壁予算」をめぐる対立で米政府機関の閉鎖が現実味を帯びてきたことも嫌気された。
投資家が今週、リスク回避姿勢を強めたのは米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言がきっかけだった。19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で量的緩和で買い入れた金融資産の残高を圧縮する方針に「変更はない」と説明。19年の想定利上げ回数も市場予想より多かった。米インバーネス・カウンセルのティム・グリスキー氏は「もはやFRBが相場を支えることはないと市場が理解した」と指摘した。
〇「 米FRBが利上げ、トランプ氏の圧力に対抗」 BBC
Fed raises rates in defiance of Trump
2018年12/20(木) BBC
米中央銀行の連邦準備理事会(FRB)は19日、政策金利を0.25ポイント引き上げ、「年2.25~2.5%」にすると発表した。ドナルド・トランプ大統領はかねてから利上げに反対しているが、これを無視した格好だ。
一方で、世界的な経済成長への懸念を受け、今後の利上げペースを緩和する可能性があるとしている。トランプ大統領は18日、FRBが「また新たな間違い」を犯して利上げすべきではないと警告し、代わりに「市場を感じる」べきだと話していた。また、金融危機後に導入した数十億ドル規模の経済刺激策を停止しないよう求めていた。
トランプ氏は、FRBが市場不安定化の原因になっていると繰り返し批判し、関税引き上げなどを理由に挙げるアナリストの指摘を否定している。アメリカの大統領は通常、中央銀行の政治化を防ぐために表立ってFRBを批判することを避ける傾向にあるが、トランプ氏これまで繰り返し、FRBに圧力を掛けている。
利上げ発表の前、トランプ大統領はツイッターで、「FRBの連中がまたしても間違いを犯す前に、きょうのウォール・ストリート・ジャーナルを読んでもらいたい。それからこれ以上、市場を流動化させてはいけない。無意味な数字に惑わされず、市場を感じろ。グッドラック!」とFRBをけん制した。
19日に開かれた記者会見でFRBのジェローム・パウエル議長は中銀の独立性を擁護し、政治的な圧力は政策金利をめぐる議論や決定に「全く影響しない」と話した。また、現在進めている国債および不動産担保証券のポートフォリオ縮小の方針を変える予定はないと付け加えた。
来年は利上げペースを減速FRBは金融危機時、経済活動促進に向け超低金利を設定したが、2015年以降、政策金利を徐々に引き上げている。
19日の利上げは大方の予想通りで、2015年の最初の利上げから9回目。
しかしこれにより、住宅など一部の産業では借り入れコストが拡大し、景気の減速につながっている。経済成長の減速も見通されている中、これ以上の利上げは経済活動を停滞させる危険性があると指摘する声もある。
FRBがこの日発表した経済予測では、アメリカの2019年の国内総生産(GDP)成長率は2.3%と、9月次点での2.5%から下方修正された。また、アメリカの金融市場の落ち込みや国内外の経済成長の減速への懸念を受け、利上げの想定ペースも来年は2回と、前回予想の3回から減る見込みとなった。
しかしパウエル議長は、見通しを下方修正した「逆流」にも関わらず、今年は3%成長すると予測されているアメリカ経済の力強さが、さらなる利上げを正当化したと話した。
「我々はこの利上げが、極めて健全な経済にとって適切だったと思っている。現時点での金利政策は協調的である必要はない」
FRBは公式発表で、政策金利の引き上げはアメリカ経済の拡大を継続させ、低い失業率を維持し、インフレ率を2%に保つのを助けると説明した。市場の反応は? 利上げ発表後、株価は反落し、ダウ工業株平均とS&P500は1.5%、ナスダック市場の総合指数は2%超、下げた。
FRBが今後、利上げペースを落としていくというより強いサインを投資家は求めていたかもしれないと、アナリストは分析する。格付け会社フィッチ・レーティングスのチーフエコノミスト、ブライアン・コールトン氏は、「株式市場の落ち込みとFRBの発表にあった国際経済の否定的なニュースを見るに、FRBはアメリカ経済があと数回の利上げに耐えられると、かなり確信していることが伺える」と指摘した。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦拝
【1998】[2375]定例会が終わって、私たちは、次の目標に向かって、突き進んで行きます。
副島隆彦です。 今日は、2018年12月8日(土)です。
去る12月2日(日)に、 私たちの学問道場の定例会(会員たちとの講演会)が開かれました。多くの会員が集まって下さって、ありがとうございます。
私は、この日の前日から、ヒドくなった風邪のために、参加者にヒドい声で話して申し訳なかった、と思っています。 私はふらふらしながら、なんとか2時間少しを、話し終わりました。
このあと、私は、一週間ずっと風邪で休んでいました。が、ようやく治りました。これで体調を整えましたので、これからの寒い冬を乗り切ることができるでしょう。
当日は、 ゲスト講演者としてお招きした菅野完(すがのたもつ)氏が、「なぜ、安倍政権は続くのか」 の 題で、 熱心に、丁寧に論じてくださいました。本当にありがとうございます。
菅野氏は、 「安倍政権を支えているのは、国民への 「嘲笑(ちょうしょう)」だ」と、はっきりと断定することで、安倍政権本質を喝破(かっぱ)しました。 安倍晋三たちの、 国会答弁の時の、 野党の議員たちの質問への、あの、人を小馬鹿にした、軽く鼻で嗤(わら)う感じの、嘲(あざけ)り笑いだ。「どうせ、お前らの考えてるようには、ならないんだよ。お前たちは、現実を知らない女子供(おんなこども)だ。
俺たち、権力を握っている者たちの勝ちなんだよ」 と、 小さく、顔をゆがめて語る、あの「嘲笑」に、ある。 菅野氏の 洞察と分析は、流石(さすが)でありました。私たち参加者は、そうだ、そういうことだ、と深く納得しました。
私たちに、出来ることは、彼ら、安倍晋三たちに対して、静かに、彼らの低い知性に向かって、嗤(わら)い返してやる、ことだそうです。これが本当に、一番、効き目がある。
安倍晋三は、アメリカ帝国(トランプ大統領)に対しては、F35戦闘機などの兵器をたくさん買うことで、ヘイコラして、何でも言うことを、聞いて、それで、自分たちの今の椅子、地位を、保証して貰っている。カネで、政権を買っているのだ。
安倍政権は、「F35を、1機100億円で(合計100機で)1兆円、アメリから買った」と、発表した。ところが、真実は、この3倍の、3兆円だ。 いろいろ装備すると本当は、1機200億円ぐらいするらしい。それと、イージス・アショアを 秋田?と 島根で、2機。 それから、オスプレイを、どれだけ買わされたか、分からない。
安部は、プーチンに対しても( 4島も、2島も返すもんか)、ヘラヘラと薄ら笑いをするだけだ。習近平に対しても、同じく複雑な薄ら笑いだ。 強国(帝国)に対しては、何にも言わない、言えない。生来、こういう卑屈な人間なのだ。
それなのに、日本国内で、弱い者いじめだけは、陰湿にする。 官僚どもを脅し上げて(再就職先で、締め上げてやる、で)、言うことを聞かせて、あの3人組の、鬼ような服部半蔵(はっとりはんぞう)の、警察官僚=政治警察の3人組、杉田、北村、中村を使って。 法務省・検察庁・裁判官 のエリートどもに対してまで、警察官僚の方が、脅し挙げて言うことを聞かせている。
国民に対しては、押さえつければいい、軽く脅して、言うことを聞かせればいい、という態度だ。 これが、安倍晋三たちのやっていることだ。 みっともない、の、限りだ。
菅野氏は、これを指して、日本民族の土俗(どぞく)が許しているものだ、と論じた。
さて。私は、最近、出版した、自分の世界史本である、「日本人が知らない 真実の世界史」(日本文芸社、2018年10月末刊)の内容で、大きく、こつんと来ることを、皆さんに話そうと思った。
だが、話の冒頭は、私が、2016年に書いた 今日のぼやきの 「橋本徹(はしもととおる)、ムッソリーニ論」から、始めた。 ずっと、昭和史の、日本が、戦争に突入するまでの、いや、計画的に、突入させられるまでの、大きな秘密を、自信を持って、暴き立てた。 この話は、もうこれ以上、ここではしません。
何とか年内に、この定例会のDVDが制作されて販売されるはずですから、それを買って見てください。
私、副島隆彦は、本気で、現在に差し迫っていて、しかもこれまでの歴史との関係で、はっきりと分かることを、大きく、大きく、話しました。
今日、どうしても、ここに載せたかったのは、以下の 2本の新聞記事です。何とか上手に、日本人に分かり易く、このことの説明をしようと思ったのだが、どうもうまくゆかない。このことで、私は、実に、この2週間悩んでいたのです。記事は、以下の通りです。
イスラエルで、1948年に 、エルサレムの東の 死海(しかい)のそばの、クムラン洞窟(どうくつ)で発見され始めた、歴史資料として、もの凄く重要とされる「死海文書(しかいぶんしょ、しかいもんじょ)」 “ Dead Sea Scrolls (デッド・シー・スクロールズ )” についてです。
どうも、そのほとんどが、実は、捏造されたものであり、偽造された古文書らしい。そのことが、世界中に、バレてしまった。その衝撃の新聞記事です。
(転載貼り付け始め)
●「「死海文書」の断片5点、偽物と判明 米首都の聖書博物館」
2018年10月23日 AFP
http://www.afpbb.com/articles/-/3194286
米首都ワシントンにある聖書博物館(Museum of the Bible)は、10月22日、 所有する最古級の 聖書写本群 「死海文書 (Dead Sea Scrolls)」 の断片のうち、5点について偽物だったことが判明したため、展示から取り下げると発表した。
米首都ワシントンにある聖書博物館に展示されている「死海文書」の断片(2017年11月14日撮影)。(c)SAUL LOEB / AFP
同博物館は死海文書の断片16点を所有。うち5点について調査で真正性が疑われたことから、昨年4月にドイツの連邦材料試験研究所(BAM)に送って詳しい調査を依頼していた。
5点は2017年11月の開館時から展示されていたが、本物かどうかについて調査中という説明が付されていた。博物館の発表によると、BAMが5点は成立年代が新しすぎると結論づけたという。
死海文書は紀元前3世紀から紀元後1世紀に成立し、ヘブライ語で書かれた最古の聖書写本が含まれる。1947年から1956年にかけて、およそ900点の羊皮紙片が死海(Dead Sea)周辺に点在するクムラン(Qumran)の洞窟群内で発見された。聖書博物館は、キリスト教福音派の富豪から財政支援を受けたことでも物議を醸(かも)していた。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。上記の記事の、「死海文書の羊皮紙断片16点のうち 5点が、偽造であることが判明した」では、どうも済まない。
これは、イスラエル政府自身が、行ってきた、歴史の偽造、学問犯罪 であるようだ。この衝撃は、今、欧米の歴史学界で、大きくなっている。これから、どんどん、新しい情報が出てくるだろう。
この「死海文書」の存在、すなわち、ここに書かれていることを、根拠にして、とりわけ、イエス・キリストという人物や、 旧約聖書(モーセ5書 Torah トーラー)の成立時期、それから、ヘブライ語が出現した時期、などのことについて。
私の 最近著の「日本人が知らない 真実の世界史」(日本文芸社刊) を、非難し、中傷しようとする人々がいる。それは、まさしく この「死海文書」を根拠とするものだ。 この新聞記事が出たことで、彼らは、自分たち自身が、深刻な自己批判を迫られている。
そうでなければ、自分たち自身が、確信犯の、嘘ツキ人間に、大きく、転落しつつあることを、自覚した方がいいと思います。それでもなお、何かを強弁して、私の本への攻撃 とするならば、私が、反論に出て撃滅します。自分の名前を堂々と名乗って、私に、論争を挑みなさい。
今の目の前の、自分の生活のことで忙しくて、とても、本なんか静かに読んでいる暇はない、という、人たちの気持ちと、現実 は、私なりに、よく分かります。 副島隆彦は馬鹿ではないのです。それでも、私は、言論人として、書くこと。 書いて書いて、書き続けることを、自分の天命(てんめい)とし、自分の持ち場として、闘い続けるしかないのです。
「大きな枠組みの中の真実を、表に出す、曝(さら)け出す。権力者、支配者たちによって、意図的に隠されている、この世のすべての真実を、暴(あば」き立てる。世界中で最先端(さいせんたん)で分かられていて、優れた人間たちの間では、すでに通用している、優れた知識であり、すでに明らかになっていることを、どんどん、日本国内に、持ち込む。輸入する。この私の仕事、任務を、邪魔する者たちとは、徹底的に闘う」 という、生き方を、副島隆彦は、自分が死ぬまで続けます。
上記の、「死海文書の ウソ八百。捏造」という、驚くべき、しかし、この数年、歴史学界で、騒がれ、囁(ささや)かれていたことと、合わせて、以下の、2012年9月の CNN の記事も、再度、ここに、載せておきます。
マグダラのマリア(マリア・マッダレーナ)が、イエスの奥様であり、かつ、12使徒(アポストル)の1人である、という大きな真実についてのものです。
ローマ・カトリック教会を、創業した、 ペテロと、パウロは、イエスの12使徒ではない。イエスの直弟子(じきでし)ではない。自分たちで、勝手にローマ帝国の首都ローマで、キリスト教を作ったのだ。
そういう、当時、ドカーンと、もの凄い勢いで、まるで、爆発現象のように、世界中に広がった、メシア(救世主)願望の、熱狂(ユーフォリア)の中で生まれた人たちだ。
(転載貼り付け始め)
〇 「 キリストの発言記したパピルス片発見、「私の妻は」の記載 」
2012年 9月19日(水) CNN
(CNN) 米ハーバード大学の研究者が9月18日、イタリア・ローマで開かれた学会で、キリストの妻についての発言を記載した古いパピルス片が見つかったと発表した。
発表を行ったのはハーバード大学神学校のカレン・キング教授。パピルスの紙片は縦3.8センチ横7.6センチほどの大きさで、エジプトのキリスト教徒が使うコプト語の文字が書かれている。この中に、「キリストは彼らに向かい、『私の妻が…』と発言した」と記された一節があった。
紙片は個人の収集家が所蔵していたもので、2011年にハーバード大学に持ち込まれ、キング教授が調べていた。ニューヨーク大学の専門家に鑑定を依頼した結果、本物のパピルスであることが確認されたという。
キング教授によると、内容はキリストと弟子との対話を記録したものとみられ、2世紀半ばごろに書かれたとみられる。表裏の両面に文字が書かれており、書物の1ページだった可能性もあるという。
ただしこの紙片は、キリストが結婚していたとする説を裏付ける証拠にはならない、とキング氏は指摘する。一方、キリストが未婚だったことを裏付ける証拠もない、といい、キング氏は記者会見で、「キリストが結婚していたかどうかは分からない、という私の立場は、以前と変わっていない」と強調した。
聖書には、キリストの結婚について触れたくだりは存在しない。しかし結婚していたとする説は以前からあり、聖書に登場する「マグダラのマリア」が妻だったとする説は、ヒット小説「ダ・ヴィンチ・コード」(ダン・ブラウン著 2003年刊 )でも利用された。
(転載貼り付け終わり)
副島隆彦です。 プロテスタントの、ユニテリアン( 理神論=りしんろん= Deism デイズムの立場。「イエスは、普通の人間の男だった」 ) が、歴史的に主流であるはずの、ハーヴァード大学の、教授たちでも、今の今でも、ローマ・カトリック教会に公然と刃向かうことは、やっぱり大変なことのだ。大きな真実を、公然と言うことは、できない。怖(こわ)いのだ。これが、今の世界だ。
私たちは、大きな真実を追い求めて、闘い続けるしかない。
副島隆彦拝
【1997】[2374]学問道場からのお知らせ(学問道場・古村)
SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦です。
この場をお借りしまして、2018年12月2日開催の定例会に関し、お知らせをいたします。定例会の概要は以下の通りです。
(貼り付けはじめ)
『世界「帝国」衰亡史
~ 世界の歴史は覇権国・属国理論でやはり見抜ける』
講師:副島隆彦(そえじまたかひこ)、菅野完(すがのたもつ)
開催日: 2018年12月02日(日)
開場: 12:15
開演: 13:00
終了: 17:00
会場: 新御茶ノ水駅 「連合会館 2F・大会議室」
※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスでお願いいたします↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html
(貼り付け終わり)
ここからお知らせとなります。既に出席お申し込みをいただきました皆様にはお手数をおかけしいたしますが、お目通しくださいますようお願いいたします。
(1)多くの方に出席申し込みをいただきまして、まことにありがとうございます。出席をご希望の方は、早めにお申し込みをお願いいたします。
※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスでお願いいたします↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html
(2)当日は入場券となるお葉書を忘れずにお持ち下さいませ。紛失もしくはお葉書未着の場合には、定例会当日に受付までお越しください。当日券をお渡しいたします。
(3)「郵便振替」は確認に2日ほど要します。29日から以降に「郵便振替」を利用してお振込みをいただきました方々には、定例会当日、振込の際に受け取った振込票をご持参の上、受付までお越しください。当日券をお渡しいたします。
(4)2018年11月29日午後3時までに「銀行口座」にお振込みをいただきました方々には入場券となりますお葉書をお送りいたしました。それ以降のお振込みの場合には、定例会当日に受付にて当日券をお渡しいたします。お手数をおかけいたしますが、念のため、振込の際に出るレシート等をお持ちくださいませ。
(5)お振込みが出来ない方は当日、受付にて参加費のお支払いを承ります。当日、受付までお越しください。当日券をお渡しいたします。
(6)定例会当日は、会場にて、新規会員受付、会員継続のお手続きを承ります。専用の受付までお越しください。
以上、よろしくお願い申し上げます。
副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
【1996】[2373]大事なことを書きます。 12月2日の定例会に集まってください。
副島隆彦です。今日は、2018年11月24日です。
まず、カルロス・ゴーン逮捕についてだが、どうも日本政府は、フランス政府(エマニュエル・マクロン政権)との連携で、やったのではないようだ。
フランス政府(マクロン大統領)が、日産と三菱自動車を ルノー(仏の国営企業)の傘下に入れて、フランスのものにしてしまおう、という策に出そうだったので、先制攻撃で、日本政府が、日産と、三菱自動車を取り戻した、ということのようだ。
アメリカ(トランプ政権)に対しては、怖(こわ)くて、何も出来ないが、フランスぐらいには、これぐらいの荒療治を、日本もやるものだな、と、私は、冷ややかに見ている。
だが、あと一歩、その奥を考えると、国家(政府)の連携(れんけい)による、民間資本の大企業の創業者一族が、外国に逃がして管理している、family office ファミリー・オフィスでの、1000億円、2千億円(10億ドル、20億ドル)クラスの資金がある。これらを、政府の統制下に置こうという 各国の官僚たちの秘密会議での、共同の動きもあるだろう。「世界官僚同盟」(world Bureaucratic Union ワールド・ビューロクラティック・ユニオン)という。内密で、世界内務相会議や、世界警察長官会議、世界国税長官会議が開かれている。
これは、「国家資本主義( state capitalism ステイト・キャピタリズム)」だ。 国家(政府)による、民間経済、産業資本への 統制(とうせい)の動きだ。 統制経済(とうせいけいざい。 コントロールド・エコノミー controlled economy )だ 。
さて、来週の頭に迫りました、12月2日(日)の、私たち学問道場の定例会に来て下さい。
まだ席はあります。 もうすぐ一杯になるでしょう。
第40回 副島隆彦を囲む会主催定例会
菅野完(すがのたもつ): 「なぜ安倍政権は倒れないのか(仮)」
副島隆彦: 「世界『帝国』衰亡史 ~ 世界の歴史は覇権国・属国理論でやはり見抜ける」
開催日 2018年12月02日(日曜日)
開場 12:15 開演 13:00 終了 17:00
参加費 会員4000円 / 非会員 5000円
会場 「連合会館 2F・大会議室」
アクセス 地下鉄最寄り駅
東京メトロ千代田線 「新御茶ノ水駅」 B3出口(徒歩0分)
・上記定例会へのお申込みはコチラから!↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html
※定例会の予定等についてのご質問は、囲む会(メールアドレス:snsi@mwb.biglobe.ne.jp、048-788-1837)へ、お問い合わせをお願い致します。「連合会館」へは、交通アクセスについてだけ、お問い合わせ下さい。
副島隆彦です。私は、ずっと 「歴史再発掘(れきしさいはっくつ)」(ビジネス社刊) という本を書き上げることに、掛り切りになっていた。はっと気づいたら、1か月が経(た)っていた。なんとか、年内に出版したい。
この本 の第1章は、ハロルド・“キム”・フィルビー Kim Philby
という、イギリスのエリート階級の、そして、MI6(エム・アイ・シッスク)の国家情報部員(インテリジェンス・オフィサー)、簡単に言えば、国家スパイになった、実在の男の話だ。
キム・フィルビー
キム・フィルビーを、知らずして現代世界の、この100年間の世界政治の動きの真実を、知ることは出来ない。キム・フィルビー(1912-1988)を論じることは、私、副島隆彦にとって、どうしても、避けて通れない、私の人生の重要問題だった。
キム・フィルビーは、22歳の、ケンブリッジ大学の学生の時(1934年6月)から、ソビエトの NKVD(エヌ・カー・ヴェー・デー、KGB の前身)のスパイ、agent エイジェント に なった男だ。 その生涯の複雑さは、もの凄いものだ。多くの世界的事件や戦争にこの男からの情報が関係している。
私は、この紛(まぎ)れもなく、史上最大のスパイで、英米と、ソビエト・ロシアの二重スパイで有り続けた男の、真実の話を、ベン・マッキンタイアー(イギリスの The Times 紙の 長年の編集幹部)著 の “ A Spy Among Friends , 2014 “ 日本語訳は、「キム・フィルビー 」 (原書は、2014年刊。中央公論社から日本語訳 2015年刊) を、徹底的に読み続け、そして考え続けた。
どうも中央公論社 というのは、世界の上あるいは奥 ( アバーヴ・ザ・ラー above the law
雲の上) の組織に日本から参加している出版社のようだ。
この3年間(2015年の末から)、私は、この本の内容を、ずっと考えている。私にとっては、自分の脳が、すり切れる、と感じるほどの、恐ろしい本である。この本を読むことで、現代史(20世紀史) の100年間の、世界政治のすべての重要なことが、分かった。
イアン・フレミング原作の「OO7」の第2作目の 「ロシアから愛を込めて」(1963) も、ジョージ・オーウェルの「カタロニア賛歌」も、ヘミングウェイの 「誰がために鐘は鳴る」も、
ジョン・ルカレの「寒い国から来たスパイ」も、 戦後の大作映画 「第3の男」(オーソン・ウエルズ、とグレアム・グリーン )も、 全部、ぜーんぶ、キム・フィルビーという恐るべき人物の、この男を主人公とする、実話の話、真実の話だったのだ。イアン・フレミングも、グレアム・グレアムグリーンは、キム・フィルビーの、戦争中の部下だった英国情報部員である。
英国のスパイ作家になった者たちのほとんどが、キム・フィルビーをまじかで見ていたことで、退役後、作家になっていった。
だから、映画「007(ダブル・オウ・セブン) 」に出てくる、ジェームズ・ボンドの上司の M I 6(エム・アイ・シックス、イギリスの国家情報機関の最高組織 )の長官である” M(エム)” とは、実在の スチュアート・メンジーズ Stewart Menzies (1890-1968) MI6長官であった。
スチュアート・メンジーズ
「M」とは、メンジーズ(ミンギスとも、日本では、訳され続けた)だったのだ。
この男は、WW2(第2次大戦 1939.9-1945.8)の戦争中の6年間、なんと 1500回も、チャーチル首相と会って、ずっと報告している。1500回だ。1日に4回ぐらいだ。何を?
それは、ドイツ国防軍の ウイルヘルム・カナーリス大将(Wilhelm Franz Canaris、1887-1945)、彼が、戦争中のドイツの 参謀本部の 一角を為している、ドイツ軍の 防諜(ぼうちょう)諜報(ちょうほう)活動の、頂点である、アプヴェーア Abwehr ドイツ国家情報部 の長官であった。
ウイルヘルム・カナーリス大将 、ドイツ国防軍防諜局(アップヴェーア)長官
そして、このカナーリス長官が、イギリスのスパイであり、上記の、英MI6のメンジーズ長官に、ドイツ軍の動きを、すべて、逐一、知らせていたのである。カナーリスは、第一次大戦のときからのUボートの艦長で、秘密工作の情報将校で、マタハリとも恋愛関係にあった男だ。
何としたことだろう。これが真実の現代世界史だ。だから、ヒトラーのナチス・ドイツは、初めから戦争に負ける運命にあった。 国家の中枢の情報長官を、敵に取られていたら、戦争には勝てない。ということは、日本の参謀本部(大本営)の軍事行動の決定で、ドイツ軍に送られたものは、すべて、英、米に、知られていたということだ。
映画「第3の男」の真実のモデルである、キム・フィルビーと、同じ、ソビエトに逃れて、生き延びた、他の二重スパイたちのことは、もう、省略する が、キム・フィルビーの生涯最大の友人、同志だった、ニコラス・エリオット(1916-1994)は、最後まで、MI6の最高幹部として生き延びた。
このニコラス・エリオットの父は、イートン校の校長で、今のエリザベス女王を教育した、ご養育係だ。私たちのこの世界の、裏の裏の、上の上の、奥の奥 の 最高組織の 人々だ。それは、まさしく007の 最近作(2015年作)の、スペクター Spectre だ、としか、私には言いようがない。
キム・フィルビーの父親、シンジャン・フィルビーは、インド(大英インド帝国)へ派遣の高級行政官だが、真実の顔は、まるで、「アラビアのロレンス」さながらの、アラブ人の原住民の衣装を着た写真があるとおりの、サウジアラビアのサウド家を、あやつったサウド家の中興の祖、イブン・サウドの顧問だ。
もうひとり、ジュージ・アングルトン というアメリカ人がいて、この男が、実質の、米国OSS(オウ・エス・エス 対外情報局。CIAの 前身) の最高人材だったのだが、このアングルトンが、OSSから、キム・フィルビーに、訓練、教育を求めて、ロンドンのMI6にやって来た(1940年12月)。 このアングルトンも、激しく疑われ続けたが、最後まで、ワシントンDCのインテリジェンス・コミューニティで、生き延びた。
各国のスパイ組織、は、その上の、さらに上の方が、互いにつながって連携している。使い捨てにされる、下級の情報部員や、NOC(エヌ・オウ・シー)や現地の情報提供者(インフォーマント) たちは、これでは、たまったものではない。
どんなに、フィルビーが、最後の10年以上(1951年から)、イギリスの新聞や、英議会で、激しく疑われて調査されても、「証拠が出ない」と、彼らは、フィルビーを庇(かば)い続け、エリオットの調査、尋問の最中に、フィルビーは、1964年に、ベイルートから船で脱出して、黒海沿岸のオデッサに、逃げおうせて、ソビエトへの亡命に成功する。そして、死ぬまでモスクワで暮らした。
その前年の、1963年に、「ロシアから愛を込めて」の 「007」の作品が、公開されている。その内容に、私は、今頃になって驚愕(きょうがく)している。あれはすべて真実の世界政治の先取りだったのだ。あの映画に出た、イタリア女の女優ダニエラ・ビアンキ(、暗号解読機を持って、亡命を希望するロシアの女情報部員、タチアナ・ロマノヴァを演じた) の 美しさを、越えるボンド・ガールは、今に至るも出てこない。と、私が、書いたら、真に映画好き、映画通(つう)の人だけが、私、副島隆彦にひれ伏すだろう。
007ことジェームズ・ボンド(ショーン・コネリー)と、ソビエト情報局の情報員タチアナ・ロマノヴァ(ダニエラ・ビアンキ)
私は、3年前、自分が、家で盗難に遭って、悲しくて、エンエンと泣きながらも、私は、ずっと、この「キム・フォルビー」を読んで、徹底的に、その内容を調べ上げた。この世の、巨大な真実とは何か、を。
私、副島隆彦が、ずば抜けた世界政治、世界政治思想(ポリティカル・ソート)の 理解者であり、この日本国では、頂点を突く政治知識人である、と、そろそろ分かっている人たちだけは、私が、今、書いていることの本当の重たさを、分かるだろう。 あとの低能たちは、ほっておく。
私、副島隆彦だけが、この、東アジアの 哀れな国では、世界最高レベルの 政治思想理解を、している。 だから、私に敬意を払う人は、私が、今、書いていることに、本気になりなさい。
そして、今度、年内には、なんとしてでも、出すこの「歴史再発掘」という本の 第2章は、「外相(がいしょう)松岡洋右(まつおかようすけ)論」だ。
松岡洋右(まつおかようすけ)は、当時、日本人の頭脳としては、世界のトップに入っていた。
この松岡洋右を、もの凄く信頼して、心底、信用して、WW2の直前まで、5年間、外相にして、自分の耳、口 のように使ったのは、昭和天皇 (裕仁、ヒロヒト)である。
それと、近衛文麿(このえふみまろ)首相である。 近衛文麿は、藤原(ふじわら)摂関家(せっかんけ)の、筆頭である 近衛家(このえ)の当主で、だから、「氏の長者(うじのちょうじゃ)」である。
だから、昭和天皇と、近衛文麿と、松岡洋右 の3人が、大きく、まんまと騙(だま)されて、策略に嵌(は)められて、引っ掛かったときに、日本国は戦争に突入させられた。
英、米の 最高頭脳、最高 秘密結社 の人々は、ドイツと、イタリアと、日本を、枢軸国(すうじくこく。The Axis ジ・アクシス) という3国軍事同盟の ワル者、悪人(あくにん)の国に仕立てあげた。そして計画通りに戦争に突入させた。
松岡が、三国同盟( 三国協商とも言った。トライ・アンタント)を作ったのだ。ただし、ドイツのリッベントロップ外相(この男もスパイだった)と協議した上での策だ。松岡は、三国軍事同盟が出来た(この時の駐ドイツ大使、大島浩は怪しい。東郷重徳は立派な外交官だ)、そのあと、イタリアに行きムッソリーニ会い、感激された。その足で、ドイツにヒトラーを訪ねて、ここでも大歓迎され、そのあと、そのまま、ただちにソビエトに向かって、スターリンに、会いに行った。そして、それこそ、抱きかかえられるように大事にされた。
松岡は、「アジアは、日本に任せてほしい。アジア一帯の イギリスの植民地は、日本が解放する(イギリスを撃滅する)」と、いうことで、彼ら独裁者たちすべてを、大(だい)感激させたのだ。
これが、日、独、伊、の次に、ロシア(ソビエト)までを引き込んだ、「松岡の4国同盟案(戦略)」だ。
これを、やられたら、英、米は、もう、負けである。ユーラシア大陸を、すべて、取られてしまう。 アメリカを封じ込めて動けなくさせておいて、イギリスさえ撃滅、敗北させれば、と、日、独、伊、ロシアは、自分たちの勝ちだ、と考えた。パリは、1940年の6月には、もう陥落していた。 ”花のパリ”、が、ドイツ軍のブリッツクリーグ(電撃作戦)で、占領されるようでは、ドイツの勝ちだな、
と、 昭和天皇以下、日本の指導者たちは、このとき、頭のてっぺんから、思い込んだ。これが、甘かった。 このわずか、3カ月あとの1940年9月に、日独伊の3国軍事同盟を締結(調印)している。
松岡が、ムソリーニ、ヒトラー、スターリンに、続けざまに、会いに行ったのは、翌年の1941年4月である。
そして、スターリンと「日ソ中立(ちゅうりつ)条約」(互いに戦争をしない、不可侵の条約)を4月13日に結んだ。それから、松岡は、モスクワ駅まで、スターリンに見送られながら、シベリア鉄道で、ハルピンまで来て、そして、そこから、飛行機で立川の飛行場(立飛。たちひ。陸軍航空隊の基地。今は、米軍の横田基地 )まで帰ってきた(4月22日帰国)。近衛首相が出迎えた。
ところが、その2カ月後。何と言うことか、独ソ戦(どくそせん)が、突如、始まった。
ドイツ軍が、6月22日に、「バルバロッサ作戦」で、ポーランド国境から、ソビエト領内に、突然、侵攻したのだ。スターリンは、何も準備をしていなかった。慌てふためいた。この独ソ戦の、突如の、開始に、松岡も、青ざめた。
それで、急いで近衛に合いゆき、そのあと、すぐに宮中に駆け込んで、陛下に謁見した。そして、昭和天皇に、松岡は、「 御上(おかみ)。ソビエトを直ちに、攻めましょう。それしかありません。アメリカと開戦は出来ません。してはなりません 」と、必死の奏上(そうじょう)をした。
この時、昭和天皇が、烈火のごとく怒って、「松岡。何と言うことを言うか。お前が、つい2カ月まえに、ソビエトのスターリンと、中立条約を結んできたばかりではないか」と。
この時、日本の最高指導者の中に、分裂が生まれた。近衛とも分裂した。近衛が松岡を嫌いだした。松岡は、「自分は、絶対に外相を辞めない。私が、何とかしなければいけないのだ」と分かっていた。 だが、もう、御前会議(ごぜんかいぎ)やら、帝国国策遂行要項(ていこくこくさくすいこうようこう)やらで、着々と、対(たい)英米 の戦争の準備を、日本軍がしていた。
日本の軍人や、外務省の中に、アメリカとつながっている、おかしな奇妙な連中がいた。
”海軍3提督””の筆頭、米内光政(よないみつまさ)海軍大臣、 重光葵(しげみつまもる)前外相たちだ。陸軍と海軍の情報部(特務機関)を握っていた、服部卓四郎(はっとりたくしろう)と河辺虎四郎(かわべとらしろう)たちも、アメリカのスパイだ。
だから、彼らの下にいた者たちが、アメリカの手先どもだ。戦争前から、そのように育てられていた。辻政信(つじまさのぶ)や、作戦部長の・・・やら、 戦後は、伊藤忠の会長になった瀬島龍三(せじまりゅうぞう)たちだ。 日本が、戦争に負けたはずだ。 政府の中枢に、敵のスパイたちがいたのだから。
日本の敗戦は、初めから、このように、情報戦とスパイ戦争 によって、決着が付いていた。天皇と近衛と松岡の負け、である。 松岡の進言通り、あのときロシアを攻めていたら、日本は、いまのような、ワル者の国にされることはなかっただろう。
松岡だけが、この時、「ああ、オレは、嵌(は)められた。大失策だ。何と言うことか。あいつらの策にまんまと、のせられた」と気づいた。英、米を、大きく、手玉にとって騙(だま)そうという大きな世界ゲームを、松岡は仕掛けたのだ。そして、まんまと騙し返された。英、米の方が、一枚、上手(うわて)だった。 だが、もう、この時には遅かった。松岡のその機転 の、天皇への奏上は、却下された。このあと、重臣(じゅうしん)、閣僚たちから、松岡は、ヒドく嫌われるようになった。天皇に嫌われたのだから。
あのとき、昭和天皇が、あと、一踏み、踏み込んで、「そうか、松岡。そういうことか。それなら、私たちも奇策に転じよう」と決断するだけの、能力が無かった。関東軍特殊演習(関特演、かんとくえん。を70万人の兵力を、このあと、満州でやって、ロシアに示威したのだから。
このことを、昭和天皇は、、ずっと、その後の、人生で後悔し、悔やみ続けだだろう。この時から、昭和天皇は、敗戦したあと、日本国の元首(げんしゅ。ソブリン)として、日本国憲法という、座敷牢(ざしきろう)に、自ら入って、ひたすら、日本国の安全を祈る、祭祀体(さいしたい)になった。
「日本は、何があっても、世界を敵に回してはいけない。危ないことはするな」と、周囲に、そして、自分の 子、孫たちに、厳しく戒め続けた。 それが、今の天皇夫妻に、そして、次の天皇夫妻に、そして、その子供の女帝になるべき人(愛子さま)にも、受け継がれている。
こうして、すべては、初めの第1章の キム・フィルビー の 話につながる。
私、副島隆彦 が、今、書くことを、うーんとうめき声を上げながら、読む人たちへ。それだけの能力がある人たちへ。これが、大きな、現代史の 真実だ。 私の、今度出す、本を、読みなさい。
私が、今、書いたこと以外の、くだらない、日本国内の、政治評論や、戦争歴史ものを、この73年間
書き続け、載せ続けた、 文藝春秋 や、新潮社 や、中央公論 と、いうのは、全部、アメリカと、世界支配の上の上に、いいように使われた人たちだ。
来週、12月2日(日)に、開かれる 私たち学問道場の、定例会に、来れる人は来なさい。お茶の水の 連合(れんごう)会館です。昼ぐらいからだ。この、キム・フィルビーの本の、話は、あまり出来ないが、私が、大事なことを話します。
副島隆彦です。それから、次に、以下の質問のメールが、私の本の読者から来ていたので、この質問は、重要なので、答えて起きました。この問題も、大事だから、よーく、考えなさい。
(転載貼り付け始め)
Subject: 「銀行消滅」 を You Tube AI朗読 で聞いた感想。
Date: Tue, 30 Oct 2018 11:46
From: ******.ocn.ne.jp
To: snsi@mwb.biglobe.ne.jp
おはようございます。
さて、本題のみ。 副島氏は、山口薫著「 公共貨幣」をご存知でしょうか?
小生、You Tubeのみで学んでおります。
金融システムについては、 以下の本も買っています。 天野統康 & 安部芳裕。
天野統康氏のYou Tube で学んでおります。参考になれば何よりです。以上。
愛媛、今治市在住 **** 拝。
2018年11月5日
愛媛県今治市在住 ***さまへ
副島隆彦から
メールをいただきました。
貴兄からの質問に、答えます。
私は、この1年間に、貴兄が挙げている 山口薫(やまぐちかおる) 著 「公共貨幣 (パブリック・マネー)」(東洋経済新報社刊、2015年)を読み、ずっと、考えていました。
私は、山口薫 氏が、詳しく説明し、推進している、
政府マネー = 国家マネー = 公共(パブリック)マネー = 中央銀行の
廃止、そして 政府(財務省) への統合 = 政府だけが通貨(カレンシー、マネー)を発行できる。必要なだけ、どれだけでも発行できる。
という、 この金融制度の 根本的な、改革案 を、 私、 副島隆彦は 強く否定します。 貴兄が、推進している、 政府マネー (通貨、紙幣を発行するのは、政府だけにせよ。
中央銀行の通貨発行権を奪い取り、廃止せよ。中央銀行を政府に吸収せよ) 理論は、根本的に 間違っています。
貴兄が書く、 「 天野統康(あまのもとやす) & 安部芳裕(あべよしひろ) 」という人物たちは、大間違いの言論人 です。 何でもかんでも、ロスチャイルド財閥が悪で、米ロックフェラー財閥でさえ、その 手先、子分だというような、愚か極まりない憎しみ言論を、 ずっと書いています。 私は、ずっと、不愉快なまま、遠くから彼らの言論を見ていました。真剣に読むほどの本ではありません。
ナポレオンを打ち破った(1815年。彼は、一代限りだったが、本物のヨーロッパ皇帝だった)あとに、大英帝国の時代が来た。それを金融面で、ロスチャイルド財閥が、支配したのは、真実だ。悪いこともたくさんした。中国へのアヘン戦争とかだ。だが、その力も、丁度、100年後の、1914年(第1次大戦の勃発。米では、FRB設立の翌年)から、新興国のアメリカ合衆国が、世界覇権を奪い取った。
このあとの100年間は、石油の力で、新興国アメリカのロックフェラー財閥が、世界を支配した。そして、それが、また、100年経って、中国に、覇権が移りつつある(おそらく、2024年だろう)。 このように、100年ずつ、で、世界史を考えれば済むことだ。
山口薫(やまぐちかおる)氏は、真面目な日本人学者で、名門カリフォルニア大学バークレイ校に留学して、一所懸命に、ジョージ・アカロフ (ジャネット・イエレン前FRB議長 の夫) や、ケネス・アロー(ラリー・サマーズはその甥)ら、ノーベル経済学賞の受賞者の、ニュー・ケインジアン の 教授たちの授業を、6年ぐらい受講し続け、そのあと、シカゴ学派 を勉強した人だ。
山口薫は、苦節40年の 経済学者で、真面目な人で、アメリカ経済学を本当によく勉強した人だ。 だが、 彼の行き着いた果てが、 政府マネーを発行して、不況から脱出するべきだ」理論であり、「必要なだけ、どれだけでも、政府が、資金を、必要な 部門、産業界 に、マネーを供給するようにできればいい」 という 国家統制的な手法を、賛美している。
そうすれば、不況(デフレ経済)から脱出できる、という、マネタリスト(シカゴ学派の中でも、一番、悪質な連中。お札を刷って市中に流せば、不況から脱出できる) そのものだ。
このように 大きな制度変更 ( 中央銀行の廃止、政府への統合)をせよ、 という。 貴兄もこの考えに従っているようだ。
だが、中央銀行(セントラル・バング)というものの、歴史的な役割と、存在意義を、このマネタリストと公共貨幣(パブリック・マネー)論者たちは、分かっていない。
中央銀行 とは、 イギリスで、発達した、「通貨を発行する権限を持つ者(エクスチェカー the exchequer )」だ。 このエクスチェカー(通貨発行の権限を持つ役人)は、チャンセラー( the chancellor 大蔵大臣、蔵相」とは、役割が分かれている。
フィナンス finance ファイナンス (王の蔵。王さまの資金倉)を預かるのが、ファイナンサー(財務大臣、蔵相)で、 これが、チャンセラーだ。
アメリカ合衆国では、 トレジャリー( treasury )を 国庫、国家の蔵として、使う。
エクスチェカーは、金融市場の要求に応じて、市場の法則、流れに従いながら、マネーの量を調節し、インフレを起こさないように、物価を安定させる。この考えが、そのまま、 「日銀法 1条」である。日本銀行の存在理由だ。
中央銀行は、インフレを起こさせないことを任務とする。 国王(政府。と チャンセラー)が、いいように、お札(紙幣)を発行して、ジャブジャブと市場で勝手に使う、あるいは、他国との戦争をする資金を作ることを、禁止し、戒めるために、中央銀行(エクスチェカー。通貨発行人)は、作られた。
だから、中央銀行は、デフレを退治したり、デフレ(不況)から、回復する仕事は、出来ない。 それは、政府の仕事だ。 そのように、 「デフレから脱出するために、日銀を使うことは出来ません」と、白川正方 前 日銀総裁も言った
中央銀行は、株式会社であって、民間部門に存在する、奇妙な銀行だ。この考えは、人類にとって、大事な考えだ。 16世紀、17世紀、18世紀 の ヨーロッパの お金(マネー)市場の現実から生まれたものだ。 「(実)社会 (=現実の世界) と 国家(という上部構造。観念、幻想 としての 権力機構 ) の 間(あいだ)を取り持つ 」 、両者を媒介する 媒介項 (パラメーター、中間項 )として、必然的に存在するものだ。
それ以外の帝国である、、中東のイスラム帝国のカリフやスルタンも、中国の 皇帝 たちも、実は、自分自身が、金貸し業 を、 王の蔵( これが、フィナンス、ファイナンス) を使ってやっていた。 そうしないと財宝を蓄えることが出来ない。帝国を守るための戦争が出来ない。
日本の 足利幕府 の 実力者、日野富子(ひのとみこ。将軍足利義政の妻)も、自分が、応仁の乱で、対立する 両勢力の初期大名たち に、金貸し業をやっていた。 どうも、 日本の 朝廷も金貸し業を、背後 でやっている。寺社もやっている。
愛宕山( あたごやま。吉田神道)信仰は、うらない、まじないで稼いだ、 修験道の道場のように、思われている。が、本当は、無尽(むじん)と言う仕組みで、、京都の商人、事業者たちへの 金貸しの融通の 手法だった。だから、吉田兼倶(よしだかねとも)が、吉田神道を立てて、伊勢神道の白川家を追い詰めて、全国の神社、2万社ぐらいを握った。
寺と神社の真実の顔は、占(うらない=近(きん)未来予測、と呪(まじな)い、災難から逃げる策を教えること、で、ご飯を食べ続けたのだ。そうしないと、人々が進んで、おカネを包んでくれない。
神社も、お寺の、裏で、金貸し業をやっていた、ということだ。それだけ、町衆、商人に、資金の需要があったのだ。戦国大名たちも同じだ。
戦国大名 (山賊、海賊系以外は)の真実は、 油売り、土倉(どそう、つちくら)、ロウソク売り、などの金貸し業から這い上がった者たちだ。そうしないと、500人と かの 自分の手兵、用心棒、武装兵 たちを、自分の周りに、常駐させることは出来ない。
歴史学者や、 歴史作家というのは、 こういう 泥臭い、人間世界の真実を知らない愚か者の”知識人” たちだ。 **さん。 私、副島隆彦は、そういうのを、全部、叩(たた)き潰したいのだ。泥臭い、お金、銭 の話抜きで、人類の歴史の 真実を語ってはならない。
いいですか。 政府マネー、あるいは、公共(パブリック)マネーだけにすると、 これは、 これこそが、 フィアット・マネー fiat money 不換(ふかん)紙幣になってしまう。
正金(しょうきん)=金(きん、ゴールド)に、交換できない、 ただの紙切れマネー だ。
政府、国家だけが、マネーを発行できる、という ということにすると、それは、国家の暴走 を 生む。 国家体制 が、まさしく、国家資本主義(ステイト・キャピタリズム)か、国家社会主義(ステイト・ソシアリズム)=だ。 これは、そのまま、 まさしく ファッシズム となる。 もう、どうにもならなくなる。
(ここに、あとで、今年、スイス国で、行われた、 この 「政府マネーだけせよ」の 国民投票(レファレンダム)が、否決された、記事を、載せます)
**さん。あなたの 脳は、騙されているのだ。 不換紙幣(フィアット・マネー)の勉強をしなさい。
シカゴ学派の シカゴ大学 は、すべて ロックフェラー1世の資金で、作られた、アメリカで、一番、あまたの良い、生来の保守派の 青年たちが入学し、そして、卒業すると、ハーヴァード大学(ニュー・ケインジアン)の教授たちになってゆく。
シカゴ大学は、アメリカの保守思想の 総本山、権化、牙城の 大学だ。私、副島隆彦 の アメリカ政治思想 研究の本を読みなさい。私は、アメリカの政治思想の派閥を、 14の 流派に分けて、分析した、 「 政界覇権国 アメリカを動かす 政治家と 知識人たち」 ( 講談社+α文庫 、2000年刊) 英語版のタイトルは、 “ Modern American Political Intellectuals “ です。
私、副島隆彦 に、質問をしてきて、「自分は、馬鹿では無い。本当の 本読
みだ。真実を知りたいのだ」と、自負するのなら。 いい加減な、生き方は、やめなさい!
私は、怒っている。 ようやく、次の本で、 山口薫という哀れ極まりない、
日本では迫害に遭った、かわいそうな、3流経済学者で、終わった男の、その必死の叫びを、 私は、受止めることは出来ます。
私が書いた、もう一冊 「迫り来る大暴落 と 戦争刺激経済」(徳間書店、今年4 月刊)の、第4章だけで、いいから、必ず読みなさい。そこが、理論編になっています。 そして、私に、また、メールしてきてください。
私は、山口薫 が、 アーヴィング・フィッシャー を最大級に持ち上げている。フィッシャーは、貨幣数量説=かへいすうりょうせつ=の 生みの親だ。 マネタリストというアメリカ経済学の大きな一派の大家だ。
貨幣の流通速度(りゅうつうそくど)理論を創った学者。不況時には、政府が、おカネを刷って、市場に、必要なだけ供給すれば良い。そうすれば、不況から脱出できる理論を作った人。 マネタリストの権化(ごんげ)そのものだ。
そして、フィッシャーは、1929年の大恐慌で、自分の 株式投資資産をすべて吹き飛ばした。このあと、可哀想(かわいそう)にと、他の教授たちからの、お恵み金で、生活した。
そして、人生に最後に、山口薫が、力説するとおりの、「シカゴ・プラン」という金融政策を提言した。
人生の最後で、フーヴァー大統領に、「大統領。おカネを必要なだけ、刷って、市場に供給してください。そうすれば、大不況=グレイト・デプレッション=から、脱出できます」 という、 半分正しい。
日本の、蔵相・高橋是清は、これをやって、昭和恐慌から、昭和8年=1933年=に脱出できた。正しかった。彼は、本当に、優れていた。しかし、日本の軍部の反乱、という策略を作られて、本当は、アメリカに殺された。高橋は、ロスチャイルド家の薫陶を受けた日本の指導者だ。
フィッシャー は、政府が、不換紙幣 を発行紙しさえすれば不況から脱出できる、と 考えた、底なしの愚かさの故に、大間違いだ。
この フィッシャー を継いだのが、ミルトン・フリードマンだ。この男が、マネタリストそのもので、この男が、どれぐらいの極(ごく)悪人か。 本気で、考えて、分かりなさい。
このマネタリストの政策を、日本政府も、この10年、アメリカに追随して、やり続けた。それが、「インフレーション・ターゲティング理論」で、略称、「インタゲ」で、正式には、「インフレ目標値(もくひょうち)政策」という。 日本では、伊藤隆俊(いとうたかとし)という御用(ごよう)学者が、安倍政権 の理論的支柱となり、推進者となった。
あの、イエール大学から帰って来た、ボケ爺さんではない。伊藤隆俊 は、「合理的期待形成(ごうりてききたいけいせい)仮説の学派」で、ロバート・ルーカスの 子分だ。コンピュータと共に、勃興した、「この確立微分方程式の束で、経済の未来予測は出来る。景気の管理は出来る」と言い続けて、それで、大失敗した。
この「合理的に予測(期待)は、形成できる学派」は、リーマン・ショック(2008年)のショックと共に、消滅した。リーマン・ショックが起きたあと、伊藤は、慌てて、東大から逃げて、NYのコロンビア大学に、今も、匿(かくま)われている。グレン・ハバードという極悪人の学者によって。竹中平蔵の親分も、こいつだ。
これらの動き、全体を、私、副島隆彦は、冷酷に追いかけて、自分の本にずっと書いてきた。 彼らは、私がやってきた、このことがコワイだろう。
やはり、ケインズが、天才なのだ。 カール・マルクス と同格の、大天才だ。
人類は、1920年来から、 サープラス( 余剰生産。作りすぎ。すべてが余る)の段階に突入した 。作っても売れない、在庫の山、だけでなく、生産設備そののもの 過剰、余剰。そして、 最後には、人間(労働者 )そのものが、余ってしまった。
人間の余剰(これもサープラス) が、恒常化した。 人間を、1回の戦争で、400万人とか、大量に 償却(しょうきゃく。デプリシエイション)= 焼却(しょうきゃく) 処分に するしかない、 という 時代に、 人類は、突入した。ケインズは、誰よりも早く、このことを見抜いた。そして、「雇用、利子、貨幣の一般理論」(1936刊)を書いた。
ケインズが、どれぐらい、天才であるかを、分からないような人間が、経済学を、言うな。
その前の、 カール・マルクス の 貨幣(マネー、ゲルド)論 、資本(ダス・カピタール)の諸変態(メタモルフォーシズ)の 研究が凄かった。それが「資本論」(第一巻、初版、1864年刊)だ。
マルクスの、サープラス・ヴァリュー( surplus value 、剰余価値)の研究も、余剰(サープラス)を研究したのだ。このことの、大天才ぶりを、私たちは、150年後の今、噛みしめるべきなのだ。あとは、凡人たちだ。
もうひとりのシカゴ学派の大物学者の フリードリヒ・ハイエクは、 ロックフェラー2世の家計教師として、シカゴ大に雇われてきた。ナチス・ドイツからの亡命者だ。ハイエクは、 マネートは何かの研究(金融論)の経済学を、やっていて 「あ、これは、危ないなあ」と、気づいて、経済学そのものをやめた。
そして、ハイエクは、以後、死ぬまでの30年間は、自生的秩序(じせいてきちつじょ。スポンテイニアス・オーダー)などの、 穏(おだ)やかな、根本保守の、保守思想の研究に向かった。
ハイエクは、これ以上、マネー(貨幣)の研究をすると、危険だ、と気づいたのだ。 ハイエクは、自分の弟子だと、吹聴した、ミルトン・フリードマンを、「君は、私の弟子ではない」と叱っている。
**さん。もうひとつ、教えておきます。 銀行( 中央銀行を含む)というものが、本性(ネイチャー)として持つ、信用創造(しんようそうぞう)という能力を、奪い取ってはいけない。
銀行は、おカネを貸し付けるだけで、貨幣を創造してしまう。さらに預金も集まって、どんどん どれだけでも、マネーを生み出せる。この信用創造(credit creation クレジット・クリエイション)は、人類にとって大事なものだ。 勃興する 新興の 成長国家は、この信用創造 機能で、ドッカーン、バッカーン、ボコボボと 豊かになってゆく。 この30年間の中国を見てご覧なさい。
ケインズの 経済政策としての、乗数効果(じょうすうこうか。マルチプライヤー・エフェクト)の理論も、この銀行が本来的に持つ、信用創造(クレジット・クリエイション)の能力 大きくを利用したものだ。
この「信用創造」 に 対して、それと似ているが、 人為的、人工的、である、「マネー創造」(マネー・クリエイション money creation )は、絶対に、やっていはいけないのだ。
それを、今は、この インタゲ( インフレ目標値政策)で、日本も、アメリカも、ヨーロッパもやっている。シカゴ学派そのままの、ボロ真似の 愚か極まりない、政策だ。
これに、なんと、今のハーヴァード大学の 学者たちが、支持した。そして、推進している。
ハーヴァード大学は、本来、ケインズ学派なのに、ケインズ思想を裏切って、裏切り者の群れとなった(その支店のカリフォルニア大学系も)。それが、前述した、 ニューケインジアンたちだ。
今のハーヴァード大学(隣の敷地のMITも)は、このニュー・ケインジアンのたまり場だ。 本当は、ケインズの裏切り者の集団だ。 彼らは、シカゴ学派に、負けて、屈服した。今やシカゴ学派の亜種(あしゅ)に、成り果てた。
ポール・クルーグマンも、スティグリッツも、ジョージ・アカロフも、ケネス・アローも、みんな、彼らは、、ケインズ思想の裏切り者たちだ。
却(かえ)って、同じハーヴァード大学内でも、ケネス・ロゴフ と カーメン・ラインハート女史のふたりの学者の方が、正直者で、今は、元気なようだ。
このふたりは、何と、「もう、アメリカ理論経済学は、死んだのよ。もう、どうやっても、国家の経済政策(アケノミック・ポリシー)は、うまくいかない。私たち、理論経済学者は、全員、敗北した。だから、あとはもう、政府主導で得、統制経済(コントロールド・エコノミー)をやるしかないわね」 と、 彼女は、言い放った。 ついに、アメリカ経済学は、死んだのだ。
だから、これからは、統制経済、計画経済、あんなに嫌(きら)われた、ロシアや、中国のような、国家プランニングによる、国家主導経済になってゆく。
アメリカ政府だって、真実は、今も、インタゲ = インフレ目標値政策 から、脱出、離脱、出来ないで、もがき苦しんでいる。
分かりますか? この 大きな構図を。 私、副島隆彦の金融本を、真剣に、本気で、読む力が無いひとが多い。
今は、アメリカも、ヨーロッパも、日本も、 この先進国3兄弟、“だんご3兄弟”は、ジャブジャブ・マネーと言って、 財務省が発行した国債(ナショナル・ボンド)を、中央銀行は、どれだけでも、“直接引き受け” (に等しい) して、いくらでも、おカネ、マネーを政府が、調達している。それで、足りない分の 国家予算を穴埋めしている。
それは、違法行為であり、マーストリヒト条約(=EU憲法)違反だ、と、ヨーロッパ人の指導者たちは、知っている。自分たちが、違法な、やってはいけないことを、現にやっている、と知っている。だから、もう、ECB(ヨーロッパ中央銀行)のマリオ・ドラギ総裁は、この5年ぐらい、全く、記者会見に出てこなくなったではないか。
アメリカのパウエル FRB議長の、あの険しい、顔つき(この人は、善人だ)と、日銀黒田(この人も、元は善人だ)の、苦しそうな顔つきを、見ていれば、分かることだ。
だから、山口薫たちが、言っていることは、さらに、このマネタリストの、シカゴ学派とニューケインジアンの相乗り、野合の、インタゲ(インフレ目標値政策。「インフレ率2%になるまで、中央銀行が、資金を出し続ける」)を、推し進めて、尻馬に乗って、遂には、「えーい。中央銀行を、廃止してしまえ。もう、要らないよ」 という、ファシズムの、理論だ。
ちがうのかですか? 私、副島隆彦が、書いていることが、分かる人から上が、真に頭がいい人だ。
私、副島隆彦は、上記のことを、今月初めに発売された、「トランプ暴落 前夜)」(祥伝社刊)の、最終章(第6章) に書こうと思った。だが、もう、へばってしまった。 「もう、無理だ。書かない。疲れ果てた。つぎの本でやります」 と、私が、放り投げた。 「もう、これ以上、難(むずか)しいことを、一冊の本に書くと、読者が、疲れてしまう。もう、これぐらいでいいでしょう」と、私は言った。
編集長は困り果てた。だが、私、副島隆彦の脳が、 別の本の、「日本人が知らない 真実の 世界史」(日本文芸社 刊) を書いて出した(10月27日刊)ときに、疲れ果てた。だから、私の次の金融本で、私は、上記のことを書くでしょう。
副島隆彦拝
【1995】[2372]学問道場からのお知らせ(学問道場・古村)
SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。
今日は2018年11月22日です。
12月2日開催の定例会に関するお知らせをいたします。
(1)多くのお申し込みをいただき、ありがとうございます。当日券は出ない場合がございますでの、出席ご希望の方はお早めの参加申し込みをお願いいたします。
※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスでお願いいたします↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html
(2)お申し込みの際に私どもからお送りする返信メールが、迷惑メールと認識され、迷惑メールやゴミ箱に入れられる事案が発生しております。お申し込み後に返信メールが受信できてない場合には、迷惑メールやゴミ箱のフォルダをご確認ください。
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【連絡先】
SNSI・副島隆彦の学問道場
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副島隆彦の学問道場
古村治彦拝
【1994】[2371]ニカラグア運河について
ニカラグア運河について、副島先生が本で触れられていたので、気になっておりました。昨年でしたか、地元にニカラグアからの民族音楽の演奏グループが来て、行ってみました。お決まりのように、演奏後の出口ではCDを売っていて、買ってみようかと、ついでに運河のことを聞いてみようと思いました。サインをしてもらった後、ところで、中国が作る運河はできましたか?と聞きました。そうしたら、今は止まっている、と言っていました。熱く語り出すと思ったのですが、そんかもんかな、という感じでした。
そして、最近、ニカラグアにいた人から話を聞く機会がありました。1979年からサンディニスタ革命で10年間の内戦を経て、しばらく民主政権(親米)でしたが、2007年から左派のオルテガ政権となりました。ベネズエラ、キューバと連携して、「反米」の姿勢を示しています。昨年のGDP成長率は4.9%で、結構いい数字でしたが、今年の4月から学生デモが起こり、今もくすぶっていて、経済は停滞のようです。仕掛けているのは、ばればれでしょうが、案の定、米国は経済制裁を決議するようです。
ニカラグア運河は、結構歴史は古くて、1889年に着工しましたが、パナマに移りました。それでも、1914年には運河の建設権を米国に付与しましたが、これも1970年に破棄されました。
ニカラグア政府にとっては、地峡の限られた資源と地勢の国で、運河の建設は悲願で、「反米の旗印」としても建設したいようです。2014年に着工式がありましたが、その後、パナマが中国と国交を回復したこともあり、本体工事は着手されていないのは事実のようです。中国は興味は持っているとのことです。
中央アジアのタジキスタンでは、長らく、ログンダムというダム堤が335メートルで世界でも有数の規模の水力発電ダム建設が悲願でした。そして、先週、1つのタービンの作動の式典がありました。実は、建設資金は、自ら債券を発行して市場から調達しています。中国やロシアが支援するかと見られましたが、つい最近まで水問題でもめていたので、中国は政治問題に関わるのは嫌がる「町人国家」ですので、避けているようです。
タジクの例を見れば、ニカラグア運河に中国が踏み切らないのも類推できます。それでも、ニカラグア政府は、「断念していない」ので、タジクに倣って、頑張ってほしいものです。