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田中進二郎 投稿日:2019/07/21 10:21

【2043】[2423]N国三国志 いよいよ決戦へ!

参議院選挙当日。N国党突撃 最新レポート 田中進二郎

副島隆彦先生、前回の投稿文の加筆ありがとうございました。
会員の方々、報告遅くなりました。副島先生が、立花孝志氏の選挙の応援演説をする、という話ですが、今回の選挙では実現できませんでした。その理由等については、後ほど触れたい、と思います。

選挙当日なので手短かに、学問道場会員の方にご報告いたします。マスコミが報じない裏で、『NHKから国民を守る党』『れいわ新選組』による選挙革命が起きています。

「N国党」と『れいわ』が、既成野党を破る躍進をする、と報じたのは、Business Journal
の以下の記事↓ぐらいでしょうか。

後は、マスメディアは「れいわ」と「N国党」をまとめて諸派として扱い、世論操作をして、
今まで通り、自公と立民、維新、共産などの既成政党しか、国民の選択肢はないかのように、有権者に思わせようと、躍起(やっき)になっています。電話による世論調査(支持率調査)は、『れいわ』と『N国党』ほかををまとめて『諸派』とだけしか言わない。

ただ、「れいわ」は党首・山本太郎氏が参議院議員である、ということもあり、報道は一応、されています。
都心での『れいわ祭り』や、山本太郎氏の街頭演説は、今回の選挙の「台風の眼」のように報じられている。地方の人たちも、都心で「ワーワー騒いでいる人たちがいる」ぐらいはテレビで知っている。(れいわ支持の方々、すみません。)

が、N国党はマスメディアに完全無視されている。
選挙公示後7/7-7/9の政見放送で、N国党は41人がそれぞれ「ハイジャック犯」のように、NHKの電波を使ってNHKを攻撃した。そして、それをYouTubeで流した。これはネット・ゲリラ戦術、と呼ばれる。

(立花孝志の政見放送は、↓「重たい掲示板」の の記事のところに、掲載されています。)

この攻撃で、すでにNHKはかなり大きなダメージを受けた。
NHKの受信料の集金代行をしている会社のNリンクスは、このN国党の政見放送直後、株価が暴落した。一時ストップ安となった。もう、ヨロヨロだ。今年4月に700円あった株価が340円にまで暴落している。

副島学問道場の会員の方は、「投資家の人たちの眼と耳は、さといからねえ。」という感想をもらされた。

NHKは「国営」なので、このダメージが数字には表れない。
しかし、信用はガタ落ちだ。それで、マスメディアは揃って、N国党を完全無視し、封殺しようとしている。「諸派の獲得議席は、ゼロか、あっても一議席程度」という大合唱に徹している。

1週間前、月曜日に、日経新聞の政党支持率調査の発表があり、選挙区選出の全47区の候補者の支持率が発表された。

それを見ると、N国党の選挙区での当選可能性は全く望みなし、軒並み支持率0.1%程度、という扱いだ。名前すら出されていない。毎日新聞の支持率調査も同日出たが、ほぼ同様だ。

れいわの候補者も同じだが、東京選挙区の野原ヨシマサ氏が一人、支持率1%と出ていた。

これを見たとき、私は一瞬「終わった」と思った。だが、後から落ち着いてみなおすと、この支持率調査は大ウソであり、大きく数値の改ざんがなされていることに気づいた。
これは、N国党のネットゲリラ攻撃に対する、マスメディアの大反攻であり、国民に「N国を支持する人は頭がおかしい」と必死に思いこませようとしているのだ。国民に対する洗脳工作の一環である。エセインテリたちも、これに同調している。

前回のアメリカ大統領選挙で、トランプ大統領の当選を副島隆彦先生と数名しか、予想・予言できなかったのも、これと同様な事態だったのだろう。

しかし、N国党はびくともしない。マスメディアの仕打ちなど、最初から分かっている。
そうなることを分かっていて、政見放送を利用した「ゲリラ攻撃」、「特攻攻撃」をかけているのだ。

立花孝志氏のN国党の認知の度合いは、この政見放送で劇的に増加した。
昨日(7/20)、立花孝志氏が明らかにしたところによると、彼一人だけで、YouTubeの政見放送の視聴回数は、別アカウントのものを合わせると、全部で650万回である、と発表した。信じられない回数だ。

大体500万人ぐらいは彼の政見放送「不倫!路上!カーセックス!」を見ていることになる。
党首立花氏に続く二位が、N国党の三重県の女性候補者・門田節代(かどた・せつよ)さんだ。この人の政見放送も視聴回数が100万回を突破したという。

その他、前回、取り上げた大阪府選挙区の尾崎全紀氏など、20万回近く見られている。
同じ選挙区のライバル候補、例えば志位書記長の秘蔵っ子・共産党の辰巳コータロー候補などは4000回ぐらいである。比較にならない。これまで、NHKの選挙の際の政見放送など、興味を持って見た人は少ないだろう。
見なくても、大体言うことが分かりきっている番組など、人は見ようとしない。

が、立花N国党は、政見放送を、国民がゲラゲラ笑いながら見るものに、突如変えてしまったのだ。そしてこの視聴回数が、話題になるようにした。ランキングまで作られている。

「政見放送のYouTube視聴回数の90%以上が、N国党である。他の政党全部合わせて、残りの10%だ。」とN国党・宮城県候補の三宅氏。(この三宅さんは、目立たないが、ものすごく誠実な方である。立花氏の信頼も厚い。)

これが、今回の選挙革命の一つ。

また、このN国党の候補者41人の政見放送が大量に視聴されることによって、YouTubeの広告収入がN国党に入る。その収入は一日で25万円に上る、と立花党首。これで、選挙費用の二億円の一部をまかなうことができる。選挙参謀・尾崎全紀氏は、「立花氏は政党を株式会社のように運営している。そういう政治家はこれまでいなかっただろう。」と私に教えてくれた。

ここが、三億円の寄付金を使って、お祭りをしている「れいわ」とは、決定的に違う。超合理主義なのが、立花孝志という政治家の一つの側面だ。ここは、小沢一郎氏とよく似ている。

れいわ新選組の党首の山本太郎氏は、長い間、小沢一郎氏とともに動いていたのに、小沢一郎の偉大な部分を、ほとんど受け継いでいないようだ。これは頭の良し悪し、というより資質の違いというのか、器(うつわ)の違い、というようなものだろう。だから、山本太郎氏は選挙の戦隊の組み方を大きく間違えたのだ。

(注・前回↓の投稿で、「戦隊」の組み方を、「選対」と書いてしまいました。「戦争の部隊の配置」のことだよ、と尾崎全紀氏に指摘されました。)

(れいわ支持の方々、たびたびすみません)

選挙革命のもう一つの側面は、選挙期間中、選挙カーが走り回って、「最後のお願いに参りました!○○党の○○でございます。」「ご声援ありがとうございます。」型の選挙活動を、時代おくれのものしてしまったことである。

今回の参議院では、各政党の選挙演説はほとんど、大都市の中心部に限られ、地方の中小都市は、ほとんど選挙カーが来ていないのではないか。あのうるさい名前の連呼をしなくなった。なんと静かな選挙戦だろう。「できもしない約束(公約)を、国民にするな。」「政権を取る意志もないくせに、政府の批判ばっかりするな!」、とN国党が本当のことを言ったら、既成政党はみんな、しゅんとなって、大人しくなってしまった。もう、選挙カーでいくら喚(わめ)いても、ただの騒音としか、国民は思わない。それどころか、逆効果になる恐れがある。このように、選挙の景色を変えた。これが、N国党の政治力だ。

だが、見かけの静けさとは裏腹に、N国党の支持者たちは、激しく情報拡散をしあっている。SNS特に、Twitterを使って、情報交換をしあう姿が多く見られる。Twitterで、次々情報を発信し、仲間同士でツイート数を競っている。

一例を挙げると、中学生が、候補者と一緒に「NHKをぶっ壊す!」とポーズを決めた動画を発信したら、一日で2800ツイート(いいね!)があった。中学生を夢中にさせてしまう、N国党とはなんなのだ、と大人が今度は気になる。

私の学習塾でバイトの大学生4人に、「立花孝志のN国党を知っているか?」とたずねると、
4人中4人とも知っていた。
大阪大学に通っている二人は、
「阪大生で知らない人はいないんじゃないか、なあ。」
「うん、うん」とうなずきあっていた。

このようにSNSを通じて、十代の若者の間に爆発的に浸透しているのが、N国党だ。
今の党勢を、「アメーバのように自己増殖している」と、尾崎全紀氏は言う。

こうした圧倒的勢いに対して、体制側は、候補者に脅迫電話をかけて、「殺すぞ!」と脅したりするような卑劣な行動をとる。
NHKも、自民党も、維新の会も、吉本興業も、裏はヤクザでした、ということが一気にばれてきた。

こうなると、いよいよ体制側はマズい。ショック・ドクトリン戦術で国民を恐怖のどん底に突き落とせ。株価を上げろー!「安倍やめろ!安倍やめろ!」という人間は、警察が排除しろー!
とやっているが、どんどん国民の怒りはピークに達して、今日を迎えた。

今日は天候もよく、選挙日和だ。投票率も高くなるだろう。
やっぱり、京アニメスタジオの放火という恐ろしいテロが引き起こされた。何か起こされる、と予感していたが、これだった。すでにNHKの関与が疑われている。
1985年の日航機墜落事故にも、NHKは関与している。大きな闇がある。
この事件で亡くなった方々の弔いの為にも、今日は投票に行きましょう。
れいわ新選組も頑張れ!

最後にひとこと。

選挙に勝って、NHKをぶっ壊す!!

田中進二郎拝 2019 7/21 朝 投稿

片岡裕晴(かたおか のぶはる) 投稿日:2019/07/18 11:47

【2042】[2422]「れいわ」のアバンギャルド、立花孝志と山本太郎。

今から10年前の2009年の8月下旬のある日、私は京都市内から国道一号線を東に向かって移動していた。山科を過ぎ、逢坂の関を越え大津市内に入る。あと10分も走行すると右手に巨大な東レ大津工場が見えてくる。その大きな正門前には選挙カーが止まり候補者が挨拶をしている。

この年の8月30日に行われる衆議院議員選挙に向けて東レ労組出身の民主党候補者川端達夫が選挙活動を行っているのが分かる。それはいつも見られる選挙の風景であったが、たった一ついつもと大きく違うことが起っていた。

この民主党の候補者の前を通る車はどの車もスピードを落とし、そして多くの車がわざわざ窓を開け、運転席や助手席から思い切り手を振り、笑顔で声援を送っていた。

この時、多くの国民は自民党の政治に辟易(へきえき)していた。失われた年金問題、余りにも質の悪い自民党の閣僚たち。ハッキリ言うと多くの人は自民党に憎悪の感情を抱いていたのだ。

そして、民主党の掲げる主張、「高速道路の無料化」「ガソリン暫定税率撤廃」「子供手当2万6千円の実現」への期待感、自民党に対する負の感情と民主党に対する正の感情が、民主党候補者に向かって手を振らせ笑顔を向けさせていた。

そして、8月30日の選挙では投票率が70%近くまで上がり、民主党政権が誕生した。

ここで注目することは、通常なら60%の投票率が70%になったという一点である。この10%とは普通なら選挙に行かない1000万人の有権者である。この有権者(無党派層であり浮動票と言われる人たち)がカギを握っている。

【二人ののアバンギャルドと橋下徹との本質的な違い】

2008年にブームを巻き起こし、政界に躍り出た橋下徹は大衆の不満をうまく掬い上げ、大阪府民の心を掴み政治の世界に登場した。

2019年の今年、新たに起こっている二つ政治の渦も熱狂的な支持者を集めながらその動きは大きくなりつつある。

今回の参議院選挙で山本太郎と立花孝志が目指す直近の目標を達成することが出来るかどうかまだ分からない。

2008年に成功した橋本の手法は、人間の持つ負の感情、嫉妬心や憎しみや怒り、優遇されている者を引きずり下ろすことにより得られる満足感、いわば人間の持つ劣情に火をつけることにより成功した。

山本太郎と立花孝志は反対に、人間の持つ正しい感情を目覚めさせることにより、人々を引き寄せている。一言でいえば彼ら二人は義人である。

人間の持つ正義感、弱い者を助けたいと思う優しい心、不正を行うものをあくまでも許さないという強い気持、彼らの政策の根底にはこのような人間性の持つ正しい感情が確実に存在している。

【アバンギャルドたちはブームを巻き起こすことが出来るか?】

既存の政党、与党(自由民主党、公明党)は勿論のこと、野党(立憲民主党、国民民主党、共産党、維新など)を含めて彼らは既得権益者なのだ。

権力の中枢とつながり、経済力(大資本)や報道(NHKをはじめとするマスコミ)や三権(司法、立法、行政)を支配するエリートと呼ばれる人たちであり、彼らは時には抗争するし、お互いに対立し抵抗するふりを見せて大衆の支持を得ようとする。しかし、実は裏で手を握り、お互いの分け前を手にしている、そういう人たちなのだ。

2011年にアメリカで起こった抗議運動、「ウォール街を占拠せよ」で掲げられたスローガン ”We are the 99%” 。

この時、アメリカ人は気付き始めた。 二大政党が交互に政権を担い、マスコミが政治を監視し、バランスよく運営されることで理想的な民主主義が実現できるという嘘に気付いた。

実は金のあるものがロビー活動で議員を買収し、議会の評決を左右することを、マスコミはフェイクニュースを流し、自分たちエリートに都合の良い世論を形成することに気づいた。

いま、日本で起こっている二つの政治的な動きがある。一つは山本太郎の れいわ新選組 の立ち上げであり、もう一つは立花孝志の「NHKをぶっ壊す!」「これは、令和の百姓一揆だ!」というという主張である。

山本太郎と立花孝志は今のところなんの連携も取らず、別々の動きをしている。しかし。彼らの政治主張には通底するものがあり、二つの動きが大衆を巻き込むほどの大きな流れになった時には合流する事がありうると私は考えている。

二人の政治手法を見てみると、既存の政治家では到底発想し得ないほどの鮮やかさで、奇抜な考えを打ちだしそれを実行できる人であることが分かる。

まずは山本太郎。彼は小沢一郎の自由党の共同代表として、小沢の目指す野党共闘を実現すべく「消費税率の5%への引き下げ」を共通の政策とするよう他の野党に提案した。そして、この条件が受け入れられないのであれば、自らは新党を立ち上げ消費税廃止を目指すと宣言し、他の野党に決断を突き付けた。

結果はご存じの通り、山本は れいわ新選組 を立ち上げ、支持者から1億円の寄付を募り、目標の1億円が集まると10人の候補者を立て、参議院選挙に挑んでいる。寄付金はすでに(7月16日現在)3億円を越えたようだ。

支持者は勿論のこと、他のすべての政治家が注目していた東京選挙区に山本は出るのか?山本は東京選挙区にはなんと沖縄創価学会員の野原ヨシマサ氏を擁立、当事者として沖縄問題を東京都民に訴えることがどの程度のインパクトを与えるか、そして公明党の切り崩しがどの程度ありうるかが注目される。

山本太郎は比例区に立候補することとなった。ここで支持者を困惑させる驚愕すべきことが起る。

今回の参議院選挙から導入された比例の「特定枠」制度から説明しなければならない。発端は一票の格差問題であり、人口の少ない鳥取県と島根県、徳島県と高知県が合区となった。その結果(本来当選していたはずの自民党議員)二人の議席が失われるという自民党のごり押しで(この二人の自民党議員を救済すべく)昨年7月公職選挙法を改正し「特定枠」が設けられた。特定枠に指定された候補者は(その候補者の獲得票数がたとえ最低でも)最優先で当選するという本来あり得ない制度である。

この非難轟轟だった制度を実に鮮やかに逆手に取ったのが山本太郎の発想の豊かさ大胆さである。
山本は「特定枠」の一番目にALS(筋萎縮性側索硬化症)の舩後靖彦氏(ふなご やすひこ 61歳)を二番手に脳性まひで重度障害者の木村英子氏(54歳)を擁立し、自らは3番手になるという奇策を用いた。

つまり比例区の得票数が100万票に達すると船後康彦氏がまず当選し、200万票に達すると木村英子氏が当選する。
そして、300万票に達しない場合は山本太郎は落選する。

山本は自らを犠牲にすることによって、退路を断ち、背水の陣を敷き、支持者に300万票に達しない場合、山本太郎は国会に議席を得られないと暗に示すことによって支持の拡大を有権者に迫っているのだ。

勿論300万票を遥かに超え、500万票に達し比例区で5人の当選者を出し、東京選挙区でも野原ヨシマサ候補が(定数6の内)6番目に滑り込む可能性も有りうるだろう。
しかし、一番高い可能性は、200万票は超えるが300万票に達しないというケースだろう。このケースの場合れいわ新選組は一体どうなるのだろう。

「特定枠」の候補者の2名が議員となった場合を具体的に見てみよう。

実に興味深くワクワクするような事態が待ち受けている。この難病を抱える二人の新しい議員を他の700人以上の国会議員はどのように迎え入れ接するのだろう。選挙期間中は弱者に寄り添うと言い、巧言令色を弄する多くの国会議員がどのような発言をし、どのような態度を見せるのか、ここは一見の価値があると言える。

難病のため常に介護者の付き添が必要な議員が発言をし、賛否の意思を示す、これは従来の議事運営のスピードで可能なのだろうか。
特に本会議場で投票する場合、今の議場では階段での上り下りが必要なのだが、一体どのように国会のシステムを二人の弱者に合わせて改善するのだろう。
パラリンピックを積極的に国家事業として推し進めている自民党の議員や(本心に反して)バリアフリーを積極的に推進しますと公言している議員たちが国会のバリアーをどのようにフリーにしていくのか楽しみである。

二人の参議院議員が誕生した場合、れいわ新選組は党首山本太郎が従来通り、街頭演説やテレビでの政治活動を行うだろう。そして、2年3か月のうちに必ず行われる衆議院議員総選挙に出馬して、議員に復活できるだろう。

もう一つの可能性としては、現行のおかしな選挙制度を更にもう一度逆手にとって、比例区の全候補者9人が交代して議員を務めるというアイデアはどうだろう。
スポーツの試合の様に選手交代を行えばよい。6年×2人÷9人=1.333年、平均して1年4か月づつ議員を務めることが可能であり、各議員はそれぞれの分野の当事者であり、重要な問題提起を行うことが可能である。

1年と4か月の時間では自らが抱える問題の法律を成立させるには短いかもしれないが、交代した議員がそれを継承していけばよい。最初に議員を務める二人が適当な期間議員を務めたのち辞職し、順次繰り上げで議員を勤めればよいのだ。
これは支持者から集めた貴重な資金に支えられて、立候補した各候補者にとっても、寄付をした支援者にとっても十分納得できる手段だと思う。

次に立花孝志。山本太郎と並ぶ「れいわ」のアバンギャルドである。彼は「令和の百姓一揆」というスローガンを掲げた。その昔、百姓がスキやクワを手に持ち、お代官様に立ち向かったように、スキやクワの代わりにスマホを片手に持ち、(選挙なんか行ったことのない人々に)選挙に投票に行こうと呼びかけている。「令和の大塩平八郎」と自ら呼んでいる。

4月の統一地方選挙で26名の地方議員を誕生させ一時は40名以上の議員を抱えるまで大きくなったN国党は、7月の参議院議員選挙に向け、当初は確認団体として認められるための最低数の候補者10名を擁立をし、比例区3名、東京選挙区7名を予定していた。その後さまざまないきさつがあり、方針を大きく変更。立花孝志がネットで呼びかけると10日のうちに1億5千万円の資金が集まり、候補者は比例区4名、選挙区37名の41名の候補者を立てる事となった。また、地方議会においてはN国党の公認が得られれば、当選する可能性が極めて高くなり、議員になる為だけに、N国党の公認をもらい、当選すると辞めて自民党に入党する議員が多数出るという事態に、立花はN国党自体も既得権益であると考えるようになった。
そのため、従来の方針を変更して、NHKがスクランブル放送を実施すれば、N国党を直ちに解党すること、立花孝志はスクランブル放送が実施されれば、政治家を辞めることを宣言した。

世の中の1%のエリートが作り上げた既得権益システム、自民党は勿論のこと既存の野党さえも1%のエリート階級であり、彼らの行う立法府での欺瞞に満ちたインチキ民主主義をぶっ壊そうとしている。その核心に存在する悪の既得権益組織こそNHKなのだ。だからこの一点に狙いを定めて「NHKをぶっ壊す!」なのだ。

立花孝志と山本太郎に共通するのは、投票を呼び掛けている対象が今まで選挙なんか行ったことのない人々を主な対象としていることである。この人々が1%のエリートが作り上げたインチキなシステムにの存在に気づき、どれだけの人が正義の感情に目覚めて立ち上がるか?すべてはこの一点にかかっている。

前回2016年の参議院選挙の投票率は約55%、有権者1億620万人の内5800万人である。実に45%、4800万人もの有権者が投票に行っていないのだ。立花も山本も投票に行く55%の有権者の切り崩しを狙うより、投票に行かない45%の有権者を掘り起こした方が、確実に得票に結び付くと考えている。投票に行かない層の内1000万人が投票所に足を運べば、その多くはN国党またはれいわ新選組に投票してくれる可能性が高いと私は考える。

新聞やテレビなどのオールドメディアとネット情報というニューメディアが存在する。人々はどの情報の影響を強く受けて選挙に臨むのだろうか。そこには幅広いグラデーションが存在する。
大雑把に乱暴に断言すれば、55%の人々は新聞やテレビの影響を強く受け、45%の人々はスマホなどのネットの影響を強く受ける人が多い。オールドメディアは立花孝志と山本太郎を意図して無視し、最小の報道しかしない。ニューメディアは好意的に量的にもはるかに多く報道している。立花孝志はオールドメディアを最初から相手にせず、ネット情報を自らも発信し、ネット情報に大きく影響を受けている45%の人々を主なターゲットとしている。

すべては今まで選挙に行かなかった人が立花孝志や山本太郎の呼びかけに気づき選挙に行こうと決断するかどうかにかかっている。この場合、N国党とれいわ新選組は政党要件を満たす条件の「得票率2%以上と一人以上の国会議員」を実現できる可能性が高い。そうなれば政党要件を満たし国政政党として認められ、政党交付金と次の衆議院議員選挙での有利な条件を獲得できる。

参議院議員選挙の三日前のいま言えることは、普段は選挙に行かない人々、政治を諦め政治をバカにしている人、政治なんか自分と関係がないと思っている人、これらの4800万人の内のうちの何100万人が投票所に足を運ぶかが、NHKから国民を守る党とれいわ新選組が次のステップへと飛躍するカギとなるだろう。

2019年7月18日投稿

古都弁蔵 投稿日:2019/07/17 15:03

【2041】[2421]小さく産んで大きく育てよう

 小さく産んで大きく育てよう

なんのこちゃである。

 消費税 労働者派遣法 そして今年4月1日に施行された労働基準法第41条の2 高度プロフェショナル制度の導入である。

 ごく簡単に言うと、現在では高度プロフェショナルな仕事で、1年間の給料の合計額が1075万円以上で一定の条件をクリアーしていれば、残業代、深夜手当、休日手当を支払はなくてよいという条文である。

 まさに安倍政権の肝いり、働き方改革の総決算ともいえる条文が投入された。
財界の悲願の条文である。

 くわしくは、ウィキペディア 高度プロフェショナル制度をご参照ください。
確かに、今年4月1日に施行されたばかりなので、この条文を適用している
企業はほんのわずかなようである。まだ現在は規制と縛りが多い。今はである。
しかし、この制度は、このままでいるはずがない。

 10年、20年とたった段階で、対象業務はどんどん拡大してゆく可能性が高い。
また収入要件も現在は、1年間1075万円以上であるが国会の決議を経ずにどんどん下にさげられてゆく可能性が高い。

 財界は、この制度の導入にあたって、今後すべての業種への拡大そして1年間の総収入400万円を想定しているようだ。

 現在の自民党政権は、なんでも規制を緩和しましょうである。

 規制緩和さえすれば、景気がよくなるという信奉者である。

 労働の規制緩和の結果、現在ではアルバイト・パート・派遣労働者が全労働者の4割に達するという。さらに現在では、勤労者に極めて近いのに業務請負者が増えている。

 したがってこのまま自民党政権が続けば、すべての業種で1年間に400万円以上の収入があれば、残業代、深夜手当、休日勤務手当を支払わなくてよい制度にこの条文は変化してゆくことを勤労者は覚悟する必要がある。

 今後当分の間、この制度を利用し給料を成果(成果とはなにかが不明確)に連動する会社と従来流の労働時間に計算する企業が併存することになりそうだ。
今後勤労者の側が働き方を見直す必要がでてくる。

 この制度が拡大して、例えば1年間給料が400万円で、残業代、休日手当、深夜手当を出さない企業への就労を勤労者は拒否すべきである。

 万一この制度が拡大しても勤労者に対して、労働時間にて給料を支払う企業は残ると私は見ている。そのような企業に勤労者は労働移動すべきである。

 まさにこの点で雇用の流動化を図るべきだ。

 この制度の導入することにより人出不足で倒産するのもやむなしである。

 これが市場原理である。

 今後勤労者は、労働基準法42条の2がどのように推移してゆくのか、まさに己の働き方を見直す時期がきた。

(終わり)

会員番号5533 投稿日:2019/07/14 23:47

【2040】[2420]第2次ヤルタ会談

先日行われた、大阪でのG20の会合では、公民館の会議室のような長テーブル机で、各国首脳がちょこんと座っていました。こういう会合にもお金はかかっていますので、どんどんシンプルになっていくといいと思います。マーライオンで有名なアジアの国では、外相の出張などは一人でふらっと来ます。
さて、大阪では、ロシアと米国とのバイ会談が実現しました。直前まではっきりしなかったので、ロシア側としては興奮して取材報道をしていました。会談では、プーチンは、トランプに対して、来年の5月9日、対独戦勝記念日の75周年に当たって、正式な招待をしました。米国側も検討する、とさりげなく説明していました。おそらく、習近平も来るでしょうから、これが、副島先生が言われる、第2次ヤルタ会談になるかな、と思いました。
ロシアでは、先月、恒例で大統領が一般人からの質問や不満に答えるテレビ番組をしていましたが、医者が去っていく、水道が井戸水だけで質が悪い、ゴミ収集がないなど、相変わらず問題山積みで、大統領はテキパキ答えています。が、批判的なユーチューブなどでは、何もしないだろうね、など冷ややかに批判しています。彼の愛人とうわさされるのは、新体操の選手だった、ウズベキスタン出身のアリーナ・カバエバですが、彼女の出産のために入院した隣の部屋には警護の者がいた、と言われます。今、議員もしていますので、彼女のバックには誰かいるはず、大統領はアジア系が好み、などと、うわさは定着しつつあります。大統領にはかつてほどのカリスマ性も失ってきたように感じますが、外政では、負けてなるものかと、ブレがなく底意地を発揮していると感じます。逆境になるほど粘りを見せるのは、さすが極寒のシベリアを開拓してきた民族です。
さて、ロシアと言えば、もう1つ、副島先生も触れていました、丸山議員の言動のニュースが5月にありました。私も、その言説は、1つの見解と感じます。私も、国後島に行く機会がありましたが、元島民の日本人の方は、住んでいたところへの郷愁と、理不尽さを感じています。では、どうするか、その手段はと考えた時に、議員は、思わず、言ってしまったと思います。若い世代には、彼の言説の当否は別にして、彼を理解する姿勢があると感じます。

田中進二郎 投稿日:2019/07/12 11:53

【2039】[2419]N国党旋風は、トランプ旋風と同じだ!

遅くなりました。貼り付けします。

『NHKから国民を守る党 』立花孝志党首の政見放送 ☆視聴回数 90万回(5日間で)
別のアカウントを入れると100万回か。国民の1%がyoutubeで見ている。
ーすべての候補者の政見放送を圧倒して、ダントツトップ!ー

「不倫ですよ!路上ですよ!カーセックスですよ!」↓

https://youtu.be/iRi4od_Thus

大阪府選挙区 N国党候補 尾崎全紀氏(おざき・まさのり)氏の政見放送
☆視聴回数16万7000回

『大阪維新をぶっ壊す!!』↓

https://youtu.be/DNszJhX1Fn0

すでに、もう手が付けられなくなっています。
国政政党とマスメディアは、これをいつまで隠せるのか、時間の問題ですね。前回のアメリカ大統領選挙のトランプ旋風みたいですね。
ただ、選挙ポスターが人手が足りなさすぎてます。大阪はまだ10%しか貼れていないそうです。(尾崎全紀氏談)
副島先生の応援演説の日程と場所が決まりましたら、ここにまた投稿します。
尾崎氏「なんか、政見放送だけで当選できそうな気するねんけどな、あかんか?」
私・田中「だめですって、ビラ貼らないと。」
尾崎氏「そうか。家の近くに10枚だけ貼ったんやけど、疲れてん。」
私・田中「・・・・」(ぶっ飛びすぎやって)

田中進二郎 投稿日:2019/07/10 02:10

【2038】[2417]立花孝志の N国党 を 緊急レポート する

 ( 副島隆彦です。2019年7月11日です。この田中進二郎君の、緊急の 突撃レポートの表題を、まず、田中君の 要望通り、私が、書き換えました。それから、後ろの方で、私が、割り込み、加筆します。私自身が田中君にした発言を、正確にするためにです。 )

 田中進二郎です。定例会参加された皆様、お疲れさまでした。今回の副島先生の講演会の冒頭でも、少し話に出ました「NHKから国民を守る党」(N国党)について、突撃リポートした報告を書かせて頂きます。

〇 N国党首・立花孝志は参議院で議席を獲得できるか?
 
 「N国党 の応援演説を、副島先生にお願いしたい」と、私、田中が、参院選の立候補者の一人(大阪府選挙区・尾崎全紀=おざき・まさのり=氏)から頼まれたので、「どうでしょうか」と、6/30の、学問道場の定例会(自力の講演会)の控え室で、私は副島隆彦先生に伺ってみた。

すると、副島先生いわく、「立花孝志は、右翼体質なんだ。森友問題で、安倍首相の昭恵夫人の肩を持っていた。あれは、いかんなあ。『日本会議の正体』の著者・菅野完(すがの・たもつ)くんと議論して、完全に論破されている動画があっただろ。でもなあ、立花は、ものすごく頭がいいんだ。彼は、演説で滞りなくしゃべる、そして話が最後に綺麗にまとまる。

 ( ここで、副島隆彦が割り込み、加筆します。 ユーチューブでの立花の 解説の話は、もの凄く はっきりと明瞭に 真実を 話していて、この動画を見ている人たちを、強く惹(ひ)き付け、感動させた。だから、60万回とか100万回の ビューアー(視聴者数)が付いている。

このことは、日本の 政治言論、政治活動において、画期的なことである。 私が、そのように、ここの重たい掲示板 に、 書いて、立花孝志氏を、褒めたら、彼が、そのことを喜んでくれて、ユーチューブで、私に エールを送ってくれた。1年ぐらい前のことだ。 

私は、立花の ユーチューブ を20本ぐらい見て、ずっと、メモを取った。もの凄い内容だ。
NHKの 芸能部長 や、スポーツ部長が、どれぐらい、芸能プロダクション や 野球の解説者になった有名な監督上がりの人たちに、実名で、いくら、いくら、払った、と、全部、話している。NHKの有名アナウンサーどうしの 不倫問題とか、NHKの 経営幹部たちの 行状 が、次々と、実名で暴き立てられている。

NHKのトップたち(そして、それを、上から管理する、自民党の放送統制の政治家たちも。総務省の電波、音波管理の官僚たちも )が、この立花孝志の 言論爆弾に、どれぐらい、肝を冷やして、真っ青になったか、想像できる。 彼らは、 秘密会議を開いて、「立花孝志 を何とかしないと、NHKは、本当に
危ないぞ」と、対応したはずだ。 それで、一時期、ユーチューブの立花番組 が、すべて、配信停止で、見れなくなった。 グーグルが親会社の、ユーチューブにまで、自民党と官僚たちが、圧力を掛けたのだ。 私、副島隆彦は、これらの動きを、すぐに察知できた。

立花孝志の NHKの裏側を 徹底的に、表に出した、立花孝志の 言論活動は、真に驚くべきことだ。そして、 私、副島隆彦が、それらを、全部、極めて貴重な知識、情報としてメモした。このことの、日本の国家体制上の 危機を、体制派、権力側の人間たちは、今のうちから、思い知るべきだ。

それでも、私、副島隆彦も、立花氏に較べたら、まだ、まだ、甘いところがあって、「NHK内部の、良心派で、安倍政権からのNHKへの 報道規制と 闘っている人たちが、いるだろうなあ。国谷裕子(くにやひろこ)さんたちの 「クローズアップ! 現代」のチームも、世耕広茂(せこうひろしげ)たち、言論弾圧係りのワルたちに、潰されたしなあ」 と、同情的になっていた。

やはり、立花孝志たちの不屈の闘いが、正しい。 私、副島隆彦は、立花氏からの要請があれば、
まず、東京での応援演説に、行きます。 そして、一緒に、「NHKをぶっ壊す!」を やります。

そのあと、大阪で、「維新の会をぶっ壊す!」と言って、果敢に立候補している、尾崎(崎は立つの崎)正紀(おざきまさのり)氏からの要請があれば、大阪にも行きます。彼の下↓の 政見放送は素晴らしい。 私は、さっき、反省しました。彼らの闘いは、日本の真の民衆思いであって、民衆と共に闘っている。 幕末の1837(天保8)年の、大坂の 大塩平八郎(おおしおへいはちろう)の 戦いに似ている。

 私は、日本を代表する、アメリカ発祥の偉大なる、ポピュリズム(民衆=みんしゅう=主義)思想 の研究家 である。 アメリカ・ポピュリズム populism 思想は、権力者、体制派によって、大きく間違って報道されている。 

 ポピュリズムの創始者で、アメリカ民衆に圧倒的に人気があって、大統領になることを阻止された、偉大なる ウイリアム・ジェニングズ・ブライアン ( William Jennings Bryan 1860-1925 ) と、アメリカ民衆のために命がけで闘った ヒューイ・ロング( Huey Long 1893-1935 暗殺)を、ずっと私たちは研究して、日本に紹介してきた。

 私、副島隆彦が、いじけて、くすぶって、「 また自民党の安倍たちの勝ちかよ。日本の政治は、どうにもならなんあ」と、鬱屈していては、いけない。田中君、このように、副島隆彦が、自分の考えを、ここに表明しました。どうなるか、分からないけど、あとを宜しく。副島隆彦の割り込み、加筆終わり )

 立花孝志の演説はすごい。下手に大学を出てると、ああいう風にはならない。大学に行って頭が悪くなる者は多い。これは言っちゃいけないことになっているけど、本当だよ。彼は高卒でNHKに就職して、1,億円とか3億円のお金のやりとり(自分で小切手を切って、相手に渡す下働き。NHKの 真の裏仕事 )をやらされてきて、鍛えられている。

彼が週刊文春とか、で、NHKの内情を告発しはじめたころの10年ぐらい前の文章も、私は読んでいる。
 NHKの受信料を払っていない人が国民の半分いる、それは真実だろうなあ。でも、参議院の議席を取れるというのは、本当なのか? 私にあの『NHKをぶっこわす』のポーズをやれ、というのか。別にいいんだけど。私もやりますよ。ただし、私が何を言い出すかわからんよ。演説は北朝鮮の愛国歌『白頭山の歌』を選挙カーの上から歌いだしてもいいのかなあ?(笑)」
とのことだった。

( N国党の選挙参謀で、大阪府選挙区に立候補した尾崎全紀氏によると、「北朝鮮の歌は、全然大丈夫である、『NHKをぶっ壊す』のポーズもいりません。」とのことなので、もしかしたら副島先生の選挙応援演説が実現するかもしれません。でも、貧乏政党なので、演台のついた選挙カーはない、と思います。山本太郎氏のれいわ新選組を、副島先生が応援演説する話は、今のところない、というのは、講演会で聞きました。)

SNSI研究員の中田安彦氏は、
 「N国党はNHKを壊す、というワン・イシューで攻めてるところが、画期的だけど、まわりの候補者とかは、立花のNHK失業時代のパチスロ仲間でしょう。本当に参議院の議席を獲得できるのか?」
と疑念を抱いておられた。

 立花孝志氏本人が、比例で、1議席(自分の当選)はまず確実、と、7月1日の記者会見の動画で話しています。比例で2議席目をとる可能性も、70%ぐらいある、とのこと。都道府県別の選挙区選出では、党ナンバー2の大橋昌信氏が、東京都の選挙区に立候補している。彼が、 7/1 に東京都庁で行われたN国党の記者会見で、現在の情勢を説明している。

 私、田中の私見では、立花孝志氏の異常な才能の一つは、「選挙の票読み力」にある。地方選挙で他党の勢力を分析し、N国党が勝てそうな選挙区に候補者を立てる。昨年秋 の統一地方選挙で、彼が、私の地元(関西)に候補者を立てた。彼 も乗り込んできて、市議会の当落予想を動画で配信したので、見ていたら、24人の当選者と5名の落選者を、1名を除いて ピタリと当てた 。自党の候補者も客観的に予想していた。そうやって、次々と39人の地方議会議員を誕生させている。

(と同時に、党員をどんどん除名して、今は地方議員は30名を切っている。N国党人気にかこつけて議員になったのに、真面目に働かない議員のクビ切りを立花氏は、している。おそらくN国党に、次々とNHKが、スパイを送り込んで、N国党議員になりすまし、党の名誉失墜、組織つぶしをさせているのだろう、と私田中は推測する。本当のポピュリズム政党が出てくると、国家権力は全力でつぶしにかかってくる。)

だから、今月の参院選で突然、2議席獲得、ということはあり得る、と思う。
 そうなると、既存のマスメディアが全く無視してきた政治勢力が、ネットの力だけで、無党派層(政治無関心層)の支持を集めて、突如、国会に登場ということになり、一気に注目される。先月ぐらいから、だんだんと急速に、マスコミの取材陣が集まりだしている。4月の統一地方選挙の時は、記者会見はガラガラだった。だが、6月の大阪府堺(さかい)市長選挙 (立花孝志が立候補したが、3位で落選、得票率は5%だった。)には、ついにNHKが取材にきた。

 立花党首は、「取材班と話していると、共通の知り合いなんかの話で盛り上がったりして、懐かしさで胸にこみ上げてくるものがあった。NHKの現場で働いている一人一人には、なんの恨みも感じてないし、彼らと話していると、この運動をやめようかな、と一瞬思いました 」と言っていた。聞いているまわりが、ホロリとさせられる一幕だった。

しかし、1週間後、NHKが流したニュースは、彼の演説姿を映してはいるものの、党名を出さなかった。選挙カーのポスターの『NHKから国民を守る党』の『NHK』だけが映った映像 を流すような、こすいことをNHKはする。立花孝志の支持者はNHKを冷笑、嘲笑している。その他のマスコミも、参院選は「諸派」で一括りにして、N国党の名前は出さない。しかし各社は、N国党に注目して、カメラマンと記者を送っている。カメラは回っている。

ところで、N国党については、学問道場の会員の片岡裕晴(かたおかひろはる)氏が、重たい掲示板に投稿(2019年3月31日)しておられるので、ここで一部引用します。

(引用開始)

 NHKの報道姿勢は、余りにも安倍政権寄りの報道姿勢である。政治的中立性を損なった偏った報道をし、国民にとって必要なニュースを意図的に報道しない。これについては、まともな思考の出来る人々からの批判が根強くある。
 さらに、NHK職員の不祥事、事件の多さに反発して、受信料の支払いを拒否する人たちが多く存在する。この人たちは、NHKの受信料には正義 ( justice ジャスティス) はない、と私は思っている。
「NHKから国民を守る党」の党員やその支持者が街頭やYouTube動画を通して、熱烈な伝道者となり、アンチNHKの活動を行っている。

 N国党が、国政政党に成長したあかつきには、放送法を改正する段階で「国民政党」に発展するだろうと私は予測している。更に、NHKがぶっ壊れた暁には、党名から「NHK」を削除して「国民を守る党」へ名称が変更されるであろう。

4月の統一地方選挙では、N国党は50名近くの公認候補者を立てている。更に、7月の参議院議員選挙では公職選挙法で政党要件を満たす10名の候補者を立て、有効投票数の2%以上の獲得を目指し、国政政党への飛躍を実現するであろう。

(引用おわり  注: 引用するにあたり、一部文を変えたところがある。ー田中進二郎)

〇『れいわ新選組』と対照的な『N国党』の選挙資金集め
   結局、7/4の参院選の公示日には、比例代表の候補者4名、選挙区選出の候補者37名、計41名の大所帯(だいじょたい)となった。これに対し、山本太郎氏率いるれいわ新選組は、候補者10名である。

 山本太郎氏は、立候補に必要な、一人3百万の供託金の他、選挙資金を寄付金で集めた。2億円近いのだそうだ。山本太郎氏は「寄付金が1億円なら1議席、2億円なら2議席。」と、小沢一郎氏の『国民の生活を守る党』から離党届けを出した直後から、そううたっていた。

 リベラル派からの寄付金が2億円近く集まっている。でも山本太郎自身のコトバに従うなら、れいわ新選組は最大2議席というところだろう。党首の山本太郎氏と北朝鮮・拉致被害者の蓮池薫(はすいけ・かおる)氏の、比例代表での2名当選 が本命だ。あとは、リベラル派のいい人たちだ。副島隆彦先生のコトバでいうと、「いい人、いい人というのは、どうでもいい人のこと」だ。今でも放射能コワイコワイ派だ。
(やっぱり副島先生の『れいわ』応援演説は、ないだろうなあ)

 私が、れいわ新選組の候補者の演説集会を見にいったところ、新大阪のホテルの大広間を貸し切りにして、400人くらいを集めていた。学問道場の定例会とちょうど同じ規模だった。式場を3時間以上貸し切りにしているので、7~80万円ぐらいかかっているのではないか?  

 これは選挙資金の浪費ではないか? と感じた。N国党選挙参謀・尾崎全紀氏は、「そうだね、選挙での浪費があとあと、問題になるかもね。れいわは、選対の組み方も間違えたね。もはやN国党の敵ではない 」と、コメント。(ちなみに尾崎全紀氏は、京都大学法学部の大学院を修了の高学歴の人である。高卒の立花孝志といい取り合わせだ(ふたりとも大阪府堺市出身だ)。

山本太郎氏の寄付金集めについて、立花孝志はyoutubeの動画で、

「1億円で1議席が可能なんて、山本太郎氏の考え方は自民党の金権政治と変わらないではないか。」

 と揶揄(やゆ)した。一方、N国党は、参院選の立候補者の供託金が一人3百万に合わせて、一口最低額3百万円で、出資者をネットで募った。すると、たった2週間でなんと、1億5千万円を集めた。「六百万円を出した人も複数いる」、と、7/1の東京都庁で開かれた記者会見で、立花孝志氏が明らかにした。年利15%をつける、として、借用証も記者たちに見せている。
「すべてを明らかにする。隠し事はいらない。」が立花孝志の党のルールだ。

 参議院選挙で、N国党が比例代表で、2%の得票率をとれば、国政政党としての要件を満たし、政党助成金が政府から下りる。それと、立花孝志が当選し、参議院議員になること。それで、借金は返済可能となる。だから、これが、N国党の今回の選挙で、最大の眼目である。立花氏は総額2億円の借金を抱えて、選挙にのぞむ。

これまでのN国党の地方選挙は「すべて売名行為だった」(立花氏の言)。
「選挙に勝っても売名、負けても売名、さらに裁判でも売名、すべては N国党の売名のために」が、地方選の裏の裏まで知り尽くした、党首・立花孝志の悟りなのだそうだ。

 これまでの地方選挙は、今回の参院選に向けての地ならしであった。いよいよ満を持して、立花氏は決戦に臨む。「比例代表は、『 支持率1% = 100万票 = 比例1議席』と、おおざっぱに知っておいてください。」と、立花氏。支持率2パーセントという数字を達成することができるかを、支持者たちは注視している。

『琉球新報』の最新の記事で、参議院議員の期日前投票の出口調査(か?)で、支持政党の調査結果(沖縄県 7/5) が、出た。自民20.8% をトップに、立民、公明、共産、社民ときて、
維新の会2.1%につづいて、
N国党 2.0%
れいわ新選組0.8%
 と「れいわ」に2倍以上の差をつけ、維新の会に迫っている。沖縄県は全国で突出して、NHKの不払い件数が多い。その理由はわざわざ書かなくとも、皆さんお分かりだろう。だから、2%の支持率は、全国とはかなり状況が異なる、ずっと高いはずだ。幸先(さいさき)よい数字だ。立花氏は選挙戦の後半戦で、N国党の国民の認知が進んで、支持がぐっと伸びる、と予測している。

〇N国党を勝利に導く「東南の風」
 そして、選挙戦後半にN国党支持率がぐっと伸びる要因がもう一つある。
 既成の野党が、安倍内閣独走状態を阻止するための共闘が全然出来ていない。もう、消費増税を食い止めるなんて、夢のまた夢だ、ということが、だんだんはっきりする。リベラル派の「脳みそがお花畑」の人たちは、この現実を受け入れないだろうけれど、国民の大勢は、どんどん「あーあ」の気分になってくる。

 そうなると、消費税の増税を食い止められない 以上、『NHK受信料だけでもなくそう』が現実的かな? と有権者は 考えるようになる。既成野党の、この敵失、エラー というよりも、国民への背信だ。だから、N国党にとっては、追い風になる。その風は後半にわーっと強くなるだろう。

 これが「三国志」を読んだ人ならだれでも知っている、赤壁の戦い(映画も「レッドクリフ」 )での「東南の風」となる。蜀(しょく)の軍師・龐統(ほうとう)が、赤壁に集結した魏(ぎ)の曹操の軍の軍船を鎖でつなげさせる「連環(れんかん)の計」は成功した。が、東南の風が吹かなければ、曹操軍の船団を火攻めにすることはできない。呉の水軍の大都督・周瑜(しゅうゆ)も大弱り。

 そこで、蜀の天才軍師・諸葛孔明(しょかつこうめい)が登場する。祭壇を築かせて、その頂上で連日、加持祈祷をする。すると、あら不思議、東南の風がばたぱた、と吹き始める。その風は呉の水軍から魏の水軍へ向かう、強風となり、それに乗って先鋒隊ー決死隊だーの老将・黄蓋(こうがい)が、火を船に点じて、曹操軍に体当たりを敢行する。曹操の水軍は火に煽られて、大炎上した。ここに曹操の魏の統一の野望は潰(つい)えさった。

これと同じように、今度の参議院選挙がなるように、N国党は作戦をねっているだろう。
 「曹操軍」は、ここではこれまでの既成政党のすべてだ。これを「既成政党はすべてNHKの言いなり 分だ』という鉄の鎖でどんどんつないでいっている。
 事実そうだ。先月6月には、スマートフォンの利用者は、すべてワンセグでのNHK視聴者ということにして、受信料を取る、という法案を国会が全会一致で可決した。 一人も、この法案に反対した国会議員はいなかった。共産党すら、賛成票を投じているのだ。「腐った鉄の輪で国会議員はみんなつながっている。」 

「 NHK職員って、今流行りの『上級国民』なんだってね」とザワザワしてきた。「自民党から共産党まで既成政党なんかダメだ。」という機運が国民に生まれてくる。最後に既成政党を、全部まとめて焼き払ってしまう戦法だ。

 N国党は、41名の候補者がそれぞれ工夫を凝らした政見放送で、NHKを利用して、NHKを攻撃する、という作戦に出ている。大分県のN国党候補者は政見放送に与えられた時間を、ひたすら無言に徹した。政見放送はラジオでも流されるので、これを聞いているリスナーは、「NHKが壊れている!」と抗議の電話をするように仕向ける。など、あの手この手で、ゲリラ戦を展開している。

〇激戦区・大阪府選挙区の尾崎全紀(おざき・まさのり)氏は、「大阪維新をぶっこわす!!」

  N国党の候補者がそれぞれ『NHKをぶっこわす』を合い言葉に戦っている。先述したように、党ナンバー2は若手のホープ・大橋昌信氏(朝霞市議)だ。東京選挙区に立候補している。山本太郎氏が東京都選挙区から出ずに、比例にまわり、沖縄基地問題の候補者を代わりに立てた。これで、大橋氏にも改選定数6名の最後の1議席 を取れる可能性が生まれた。本気で勝ちに行く、と党首・立花氏。れいわの敵失(エラー)を見逃さない。ここぞと攻める。

(立花党首の報告によると、7/7の世論調査で、大橋昌信氏の支持率が10.8%で5位であるとか。ただし情報ソースは分からない。東南の風は東京から吹き始めたようだ。 )

 一方、N国党の選挙参謀・尾崎全紀氏は、4名の改選定数に12名の候補者がひしめく激戦区・大阪選挙区に殴り込みをかけた。大阪府は、今年4月の統一地方選挙で維新の会が圧勝した。大阪府知事も市長も、維新だ。自民党、公明党、立民、共産党が束になっても、維新に勝てなかった。

「立民の辻元清美とか、共産党の候補者が、自民党の選挙カーに乗って、応援演説してるのが大阪の選挙区だよ。他の県の人から見たら、信じられないだろうけどね」と、党首が、私・田中進二郎の質問に答えて、言った。6月の堺市長選挙でのおりだ。その飲み会の席でも、統一地方選挙に敗れたN国党員たちが、一様に、「大阪維新が強すぎる」と頭を抱えていた。だから、N国党は大阪府では閉め出されているのが現状だ。

 この参議院選挙でも、大阪選挙区(定数4)は維新の会が、2議席獲得を狙っている。自民党は戦々恐々で、候補者を一人(元・府知事の太田房江氏)にしぼっている。維新と立民がそれぞれ注目の女性候補者を立てている。共産党は、志位書記長の秘蔵っ子の、若手の辰巳コーターロー議員を全力で応援する。

 そこへ、N国党の尾崎全紀氏が、殴り込みをかけて、大阪選挙区は「死のブロック」と化している。尾崎氏は、候補者公開討論会で、『NHKをぶっこわす』という代わりに、『大阪維新をぶっこわす!!』と喝(かつ)を入れた。( 隣の席の太田房江氏=元府知事=が、心臓マヒを起こさなくてよかったなあ。)

 最後に このN国党の候補者たちを代表して、尾崎全紀氏の政見放送の文字起こししたもの を転載します。( 検索すると、映像も見れます。) 私田中進二郎にとって、大学時代の研究サークル以来の先輩で、いろいろ勉強させてもらった人である。尾崎氏が当選すれば、日本にフィリピンのドゥテルテ大統領のような政治家が登場することになるのではないか、と私田中は思っている。大阪で、政治ゴロたちを追い出す、と公然と言い始めた人は、これまでいないだろう。

(以下引用開始)

2019年7月8日 / 最終更新日 : 2019年7月9日 NHKから国民を守る党
参院選2019 尾崎全紀 政見放送 文字起こし 大阪選挙区 NHKから国民を守る党

NHKをぶっ壊す!堀 孝童(ほりこうどう)です。参議院議員選挙2019で大阪選挙区に立候補したNHKから国民を守る党の尾崎(崎は立つの崎)正紀(おざきまさのり)候補者の政見放送の全文、文字起こし(字幕)です。

尾(崎は立つの崎)全紀 政見放送 全文

経歴放送

大阪府選挙区 NHKから国民を守る党 尾(崎は立つの崎)全紀 48歳
早稲田大学 法学部卒業
京都大学大学院法学研究科博士後期課程研究指導認定退学
現在は出版プロデューサー

では、尾(崎は立つの崎)全紀さんの政見放送です。

政見放送
  きれいごとばっかり、できもせんウソばっかり言うて
その上、世の中の何の役にも立ってないのに、大金もらって恥ずかしくないんか?

 昔は公約って言うてました。公に約束するって意味ですよね。ちょっと前はマニフェスト今はまぁ政策とか言ってるけど、政策なんて言うのはね、政治のほんの一部なんですよ。一番大事なのは生身の人間なんです。信用できるかどうか。

 今回の大阪府の選挙区でも、昨日届出済ませた12人のうち9人ぐらい来てて、7月の1日に阿倍野区民センターでネットの公開討論会がありました。消費税がどうのこうのとか、憲法改正がどうのこうのって、僕もいろいろ言ったんですけども、与党の候補者は、これまでの公約全然ちゃんとやってないっていう意味で大嘘つきやし、主要の国政政党の候補者さんも選挙に勝って与党になる覚悟もないくせして、安倍政権の批判ばっかりしとったらええと思ってるんですよね。どっちもどっち、お互いよう言うわ、とか思いながら聞いてたんですけども。

 特にね、公示前に名前入りのたすきを着けて、演説やってる共産党とか。所属の国会議員が三権分立も理解できん。具体的に言ったら、立候補の自由と被選挙権の区別もつかへんくせして、公約に『憲法裁判所の設置』とか入れてる維新の公約とかね、もうほんと悪い冗談として思えないですね。この公開討論会は、生放送で8千人ぐらい見とって、むっちゃ盛り上がってたみたいなんですけども、話がまぁちょっと長くなるので、その辺は詳しくはまぁYouTubeとかで検索してみてください。

 要するに「誰に入れたらええねん」と、「入れるやつおらんやん」ていうのが、この10年くらいの普通の真面目な日本人の感覚ちゃうかな、と思ってます。そんなもっと前からやでと言うたら、そりゃそうなんですけども。実際私も10年前の政権交代ぐらいの選挙までは、投票も行ったり、選挙の裏方とかもやったりしとったんですけど、この10年は選挙の手伝いどころか、投票も行ってません。

 ここまでは大体今の政治とか政治家を私がどんな風に見ているかみたいな話ですね。その後、日本におらんかった時期もあったりして、その間にちょっとずつちょっとずつ力を蓄えてきたっていうのが、今回私が公認候補として出馬することになった『NHKから国民を守る党』です。

 10年前に堺で衆院選と市長選があって、今回比例区で出てほぼ100%の確率で参議院になるであろう代表の立花孝志とは、そこで知り合ったんですけども、私自身は6年前に創設された『NHKから国民を守る党』を本当にゼロからね、本当に地方選挙からあの作り上げるって一番大変な時期には、まぁ関わってなくて、今回の5月の足立区議選とか、まぁ6月の堺市長選からです。

 今回の私たちの目的はものすごくはっきりしてて、単なる政治団体である『NHKから国民を守る党』を、政党要件を満たして、政党助成金をもらえるようにするということです。もちろん、NHKから国民を守る党なので、スクランブル放送とか、集金人の実態とかそういう話は、他の40人おるんで、その候補者がやると思うので、私はしません。「NHKをぶっ壊す」(のポーズ)もしません。けれども、NHKに象徴されるような今の世の中の構造っていうのは、何とかしたいと思ってるんですね。

 要するに、現場を何もしらんくせして、エセインテリが大金もらってふんぞり返ってるとか、そいつらが知らんとこで、チンピラヤクザが普通のちゃんとした人らを脅して、金を集めているとか、そういう風な世の中の構造ですね。ほっといたら、もっともっとそうなると思ってます。N国の人らと一緒に、そう言う一人一人ね、やっぱりその期待してもらってる人らと、生身の人間と関わりつつ、その裁判やら選挙やりながらで、またそれをSNS使って実況したり、発信したりしながら、ちょっとずつでもええからやっていこうかなと。

 いきなり全部は無理ですよ。そんないきなりいっぺんに全部無理ですけども、私は嫁さんも子供もおらんし、そういう意味で言うと、なんにも失うものもないので、私が特攻隊長っていうか切り込み隊長として、まずは近畿ブロックのど真ん中の大阪に、杭を打ち込みたいと思ってます。

 ちょっとヘッドホンとヘッドホンやってる人は外してもらって、音量が大きい人は下げてもらってやります。いいですか。

 正直者が馬鹿を見ない世の中に、NHK大阪放送局から大阪維新をぶっ壊ーす!

終わり

大阪府選挙区 NHKから国民を守る党 尾崎全紀さんの放送でした。

(引用終わり)

田中進ニ郎記  2019 7/10

副島隆彦 投稿日:2019/07/04 14:20

【2037】[2416]米中貿易戦争は、トランプの負け。金正恩との板門店会談は、その恥(はじ)隠しで、無内容。

副島隆彦です。今日は、2019年7月4日(木)です。

世界は、私が書いたとおり、 三帝協商(トリプル・アンタント)、すなわち、 トランプと、プーチンと、習近平の 3大国(3帝国)の首脳の 会談へと向かっている。

 私は、これを、別名で、「第2次ヤルタ会談」とも呼んでいる。 他の、言論人や、新聞記者たちが、いやいやながら、私から、これらのコトバを、コソコソと泥棒(アイデア盗用)される前に、どんどん強く、キツく 唾(つば)を付けておく。

今日は、私は、1.「高い政治」 と、2.「低い政治」の 両方を、纏(まと)めて書く。そのように、事態が、まとめて進行したからだ。 

 国際政治 における、国際政治学(インターナショナル・リレイションズ)では、
 1.ハイ・ポリティクス (high politics 高い政治、高度の政治 ) と 2.ロウ・ポリティクス ( low politics 低い政治)の ふたつで出来ている。  1.の ハイ・ポリティクスは、国家の存亡に関わる 軍事、安全保障の問題だ。 それに対して、金融・経済(貿易交渉はその一部)は、どんなに重要でも、2.の ロウ・ポリティクス「低い政治」である。

1.の政治、軍事(安全保障)の問題として、トランプは、このあと大阪G20の翌日の 6月30日に、即座に、北朝鮮の板門店(はんもんてん、パンムンジョン)に行って、金正恩と会談した、ことだ。この時、38度線の、DMZ(ディー・エム・ズイー)の軍事境界線を、お手々をつないで、ふたりで渡った。
またやったよ、文在寅(ムンジェイン)の時と、同じだ。もう、飽きたよ。こんなもの、何の意味もない。

 このくだらない パフォーマンスも、米中貿易戦争での、自分の敗北、失策を、人々の目を逸(そ)らして、自分の敗北の事実を覆い隠そうとして、トランプが、「世界を煙に巻く気で」やったのだ、としか、私、副島隆彦には、思えない。

 米朝 の3回目の このトランプ・金正恩会談(6月30日)は、その前のプーチンと習近平の 中露からの 「北朝鮮への 国連決議での、経済制裁(核兵器開発をしたから。貿易、通商禁止。禁輸 。embargo エンバーゴウ)を解除に動こう」の 3大国による根回しがあったからだ。 これは、三帝協商、第2次ヤルタ会談 への道の 一部だ。

この3巨頭(3首脳、3帝)の、共通のメンター(mentor 指導教授、家庭教師、助言者 )である “ ヘンリー ” (キッシンジャー。95歳。今も世界皇帝代理 )が、「3人で、このようにしなさい」と、指導しているからだ。これで、今の世界は、動いている。 私、副島隆彦が、ずっと、このように書いて来た(数冊の本にも)ことを、見て見ぬ振りをして、とぼけている 有識者たちには、そのうち、私が、機会を捉(とら)えて、グサリと忠言してあげようと思う。

(転載貼り付け始め)

〇「 米ロ、核軍縮協議を継続へ トランプ氏、中国の参加主張 」

2019/6/28 共同通信社

(写真)6月28日、大阪で会談した際に握手するロシアのプーチン大統領(左)と米国のトランプ大統領(ロイター=共同)
 
 トランプ米大統領とロシアのプーチン大統領は、6月28日、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に合わせ大阪で会談した。米ホワイトハウスによると、両首脳は核軍縮協議を継続することで合意した。

 トランプ氏は、「新たな核軍縮条約に中国を入れる必要がある」と主張した。また両首脳は、「米ロ関係の改善は相互利益、世界の利益に資する」との認識で一致したという。

 米ロ首脳会談は、昨年7月に、フィンランドで行われて以来約1年ぶり。8月2日に失効する米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約や、2021年2月に期限を迎える新戦略兵器削減条約(新START)の延長問題を話し合ったとみられる。

(転載貼り付け終わり)
 
副島隆彦です。 このように、3帝協商、第2次ヤルタ会談 に 向かって、世界は進んで行く。 

 今から69年前の、 1950年6月25日、 に 勃発した 朝鮮戦争(コウリアン・ペニンシュラ・ウォー)の終了宣言にしたい、 と アメリカ政府は、思っているようだ。 69年たってからの、ようやくの終戦だ。まだ、終わっていなかったのだ。本当は、アメリカは、朝鮮戦争で、ボロ負けに負けている。

 この事実を、日本国民は、ほとんど、知らされていない。歴史学者や政治学者たちでも、大きな、正確な、「朝鮮戦争の真実」を知らない。 知らないままに、70年が経(た)ったのだ。

 極東方面 の 連合国最高司令官だった  マッカーサーの率いた、栄光の米陸軍、第5軍(ザ・フィフス・アーミー)とその同僚軍(海兵師団)は、 仁川(インチョン)上陸作戦(インベイジョン)での反攻の大勝利で、有頂天になって、北朝鮮まで制圧して、そのあと鴨緑江(おうりょくこう、ヤールー川)まで、渡ろうとした。 そして、待ち構えていた 中国軍(毛沢東)の一挙の大反撃に遭って、 それで、大敗北している。 

 「長津湖(ちょうしんこ)の退却戦」として、少しだけ、知られている。マッカーサーの引いた米陸軍と、海兵隊の師団の中の、6つの大隊が、壊滅(かいめつ)したのだ。この大敗北は、米軍にとって、あまりに恥ずかしいものだから、ずっと公表していない。「米軍の鴨緑江からの撤退戦は成功だった」とか、強がりで書いている歴史ものばかりだ。

 今から69年前の、1950年10月27日からの、10日間の、米軍の大敗北、敗走(はいそう)の、惨め極まりない、大失策は、アメリカ国内でも、ずっと、国民には秘密にされてきた。

 1980年代のレーガン政権の時まで、「朝鮮戦争」というコトバは、正式なアメリカのコトバとして、存在しなかったのだ。 Korean Police Action 「コウリアン・ポリス・アクション」 「韓国での警察活動 」と 呼ばれていた。アーリントン墓地の墓に戦死者の名前は、あるのだが、戦争名が、書かれていなかった。 米軍の戦死者(2万人、そして傷病兵も2万人、彼らもやがて死んだから、合計4万人の戦死者)たちは、最近まで公然とは戦死者 扱いになっていなかった。

(ただし、韓国軍も、北朝鮮軍も、中国義勇軍も 、米兵死者の、3,4倍ずつ戦死している。爆撃=エア・レイド=による死者が多い。 米の海軍の航空隊=まだ空軍は出来たばかり=は、どうも、米海軍は、マッカーサーがキライだったので、本気で爆撃しなかったらしい )

 朝鮮戦争は、最近まで、アメリカでは、「戦争」という認定を受けていなくて、「警察行動」とされていた。 米軍がボロ負けに負けた事実を、覆い隠したかったからだ。ずっと恥ずかしかったのだ。 マッカーサーという軍人は、戦争指揮の下手くそな、軍人としての能力では、罰点(ばつてん)が、付くべき軍人だった。 それなのに、共和党から推(お)されて大統領になろうとした。 

 マッカーサーは、自分の幕僚の副官(エイド・デ・キャンプ)の将軍たちまでも死なせたのだ。 がっくりきたマック(マッカーサー)は、指揮権を、リッジウエイ中将に渡した。

 その前の、ほんの1カ月前の、9月15日。マッカーサーの、アメリカ国内での、インチョン上陸での大勝利で、もの凄い大人気だった。「マッカーサーは、これで、大統領になれる。まさに勝利の凱旋(がいせん)将軍だ」、と。 

 何と、このマッカーサー人気に、あやかろうとして、トルーマン大統領までが、スケベ根性を出して、わざわざ太平洋上のウエーク島まで、マックに合いに、出向いてきたのだ。これが真実だ。

 マックと、トルーマンは、お互いを大嫌いだった。マックは、「オレは、お前の子分じゃない。ルーズヴェルトに仕えていたのだ」と思っている。トルーマンは、「この野郎。大統領である私に、敬意を持たないで、勝手なことばかりやりやがって。そのうち、首を切ってやる」と、思っていた。

 そして、翌、1951年4月に、マックが、「後方の、満州の 中国軍の本体に、原爆を落とすべきだ」という発言をした。台湾防衛で、本気の、チャイナ・ロビーの派閥(タイム・ライフ社、社主のヘンリー・ルースが頭目)に対してマックが、語った。これを絶好の好機と、トルーマンが捉えて、マックを、ばっさりと切った。 連合国最高司令官から、解任した。

 トルーマンにしてみれば、「これでは、第3次世界大戦になる」という、マックの首を切り落とす、大義名分が、成り立った。と、このことだけは、多くの日本人にも知られている。しかし、このふたりの間の、個人的な、相克、嫌い合いまでを、知られていない。

 マッカーサは、東京のお堀の前の、今もある 第一生命のビルのGHQ(正しくは、SCAP、スキャップ )の司令官室から、憲兵(MP)に、武装解除されて、がっちりと両脇を押えられ、拘束されて、本国に強制送還されたのだ。このことを知っている、日本の歴史学者も、政治学者たちも、あまりいない。

その理由は、「中国に、原爆を落とすべきだ」の発言をしたから、ではない。
 やはり、本当は、マッカーサーが、北朝鮮まで攻めて、さらには、鴨緑江を越えて、中国にまで攻め込もうとして、そして、大失敗して、敗北、米軍を潰走(かいそう)させた。4万人の米兵が死んだ。その責任が、あったのだ。「この男は、作戦の指揮の失敗で、軍法会議に掛けられるべきだ」という声が、米軍と米議会にあったのだ。このように考えないと、本当の歴史、が分かったことにならない。 

  6月25日の、北朝鮮の南への突如の攻め込みから3カ月の、仁川(インチョン)上陸(9月15日)大成功 のあと、マッカーサーは、有頂天になっていた。ところが、マックは、それから、わずか、丁度1カ月で、てっぺんから地獄に落ちた。この歴史の事実を知ることが、私たち日本人に大事だ。 

マックは、調子に乗って、満州(中国領土)にまで攻め込もうとしていた。なんとモスクワまで、行こうとしていた、という説まである。

マッカーサーは、平壌(ピョンヤン)まで2週間で制圧した。このとき、「あの出っ歯の
キム(金日成のこと)は、私を出迎えに来ないのか」と、軽口を叩いた、という。

 常に米軍よりも前方(フォーワード)に置かれて、先鋒として、使い捨ての韓国軍5万人ぐらい は、鴨緑江を越していた。米軍の最前線の斥候部隊=スカウト・プラツーン=)も、川を越えていた。 そして、そこへ中国軍の怒濤の進撃だ。マッカーサーが、この時、どれぐらい真っ青になって、気が動転したか。10月28日には、ペンタゴンから「全軍、撤退せよ」の撤退命令が出た。 米軍の兵士たちは、命からがら逃げた。潰走(かいそう)だ。最前線が崩れて、全軍、総崩れになって、逃げるときが、一番、たくさん戦死者を出す。

 この10日間で、200キロ後退した。米兵、14,000人が、この時、死んだ。将軍たちもいた。逃げる途中に、中国軍に挟み撃ちにあって、退路の両側の山から撃ってくる、中国軍の大砲で、たくさん死んだ。米軍は、逃げる途中で多くが死んだのだ。

 日本の歴史学者(現代史や、朝鮮戦争史の専門家たちも)も政治学者たちが、この事実を、今も、知らない。アメリカが資料を出さない、アメリカ軍が真実をずっと公表しなかったから。 私、副島隆彦は、ようやく、この真実に、たどり着いた。

 だから、今頃になって、トランプが、「朝鮮戦争で死んだ米兵の 遺骨を 渡してくれ」という交渉を、金正恩としているのだ。 日本の 南方(なんぽう)の島々への、日本軍が玉砕(ぎょくさい。肉が砕け散って死ぬこと )した島への遺骨収集団(いこつしゅうしゅうだん)と同なじ感じだ。アメリカでも、今頃になって、こういうことをするのだ。 

 これらの事実を、先日(6月30日)の、学問道場の定例会(講演会)で、会員たちに、話した。どれだけの人が、このことの重要性を分かってくれたか、分からない。それを、「本物の、朝鮮民族の英雄の、金日成は、次々に4人いて、全部死んだ。

 5人目の、どうしようもない、ガキ( 33歳。本名、金聖柱 、きんせいちゅう )を、ソビエトのスターリンと、ベリアが、『こいつにしよう』と作って、北朝鮮の民衆の前に出した(1946年10月、平壌の群民集会)。 ソビエトの傀儡(かいらい、あやつり人形)として、使うのに、丁度いいのを、モスクワで5年かけて、育てて、連れ帰ってきたのだ。

 民衆は、「この人は、私たちが尊敬する、金日成ではない。こんなに若い人のはずはない」と、皆で、訝(いぶか)り、失望した。 この贋者(ニセモノ)の金日成 のお孫さんが、金正恩だ。真実の大著、李命英(りめいえい)著 『金日成は 4人いた』(初版、1978年刊、成甲書房)に、すべて書いてある。この 本さえ、しっかり読めば、本当の、この100年間の、朝鮮、韓国のことが分かる。

 この本だけで、朝鮮史、韓国史は、大きな真実が分かる。 他の、日本人の、朝鮮史や、北朝鮮の研究者と称する者たちの、本なんか、何の意味もない。すべてゴミだ。 韓国人で、この李命英の仕事に、忠実に、学んで、数人の本当の自国の朝鮮、韓国の研究家がいるようだ。
日本人の 朝鮮研究の本なんか、本当に、ゴミだ。何を書いているのか、ウソばっかりだ。

 和田春樹(わだはるき)という左翼の東大教授の本も、長年の社会党左派や日本共産党寄りで、自分たちの恥部(ちぶ)に、触れようとしない。 私が、ウィキペディアをサラッと読んでみたら、やっぱり、
この李命英 の本こそが、真実だ、という事実を、書き手のCIAの手先どもが、憎々しげに、この李命英の本に、言及しているくせに、その内容を葬り去ろうとして、ぐだぐだ、ウソを書いている。 許し難い、歴史の真実の偽造人間たちだ。

 金日成(きんにっせい、キム・イルソン) という朝鮮民族の、抗日(こうにち)の英雄の出現は、この100年間の朝鮮現代史、そのものだ。  1907年の 抗日(日本による、朝鮮半島の、植民地化への抵抗。独立運動)の 「義兵(ぎへい)」の 運動から始まる。

 1909年に、日本の最高権力者であったはずの、伊藤博文を、満州の中心都市のハルピンの駅頭で、ロシア公使と挨拶を交わそうとして、射殺した。 同じ長州の、 ワルの大物の、山県有朋の
銃殺隊が屋根の上から、射殺したのだ。 山県たちこそは、イギリス(大英帝国)の次の手先代表となった。 伊藤は、ロシア帝国や、ドイツ帝国とも、仲良くしようとした。すでに、日露戦争(1904,5)の勝利で、日本の大陸利権は、はっきりしていた。

 私、副島隆彦は、ようやく、はっきりと分かった。30年掛かったぞ。
日本は、朝鮮王国 を、併合すべきではなかったのだ。 属国(従属国)のまま、残すべきだったのだ。
「李氏(りし)朝鮮」と、私たちは、中学校から習ったが、 李王朝の朝鮮王国(600年、続いていた)を、消滅させて、「1910年、日韓併合」したことが、どれぐらい、朝鮮・韓国に、対して、ヒドいことだったのか。日本人は、誰も自覚していない。

朝鮮人、韓国人が、なぜあんなに、今でも日本がやったことに、怒るのか。私は、ようやく、その謎が大きく解けた。小室直樹先生の「韓国の悲劇」(カッパブックス)が、長年気になっていて、ヒントになった。なぜ、小室直樹だけが、韓国で、一番、尊敬されている、日本人学者なのか、ようやく分かりそうだ。

 同君連合(どうくんれんごう)、United Kingdam 「ユナイテッド・キングダム 」というコトバはある。ここに大きな、謎があったのだ。 「同君連合」してしまうと、併合される民族が、消滅させられる
。スペインによって、ポルトガルが。 イングランドによって、スコットランドが、同君連合された。

 植民地(コロニー colony )のままなら、まだ、何とか、なったのだ。併合 =同君連合 にされたら、民族が殺される。 日本が、朝鮮半島で、やってはいけない最大のことは、日本の神社を、ずっと作って回って、そして、日本の天皇を、拝ませたことだ。 文化と伝統と歴史をもっている国民に、日本は、本当に悪いことをしたのだ。 

そして、景福宮(けいふくきゅう、王宮)の真ん前に、ドカーンと、日本総督府の建物を建てたことだ。  
台湾に対しては、日本は、何も悪いことはしなかった。台湾人は、日本に感謝している。台湾は、まだ、未開の地だったから日本の文化と技術を喜んで、受け入れた。

李王朝を廃止して、同君連合で、併合(コンソリディション)して、朝鮮民族を否定して、消滅させて、しまったことが、どれぐらい、朝鮮人の怒りを買ったか。 創氏改名(そうしかいめい)や、日本語の強制もした。

だから、抗日パルチザンの、朝鮮革命党 の連軍(れんぐん)の中から、日本軍や日本の警察と戦う、人々が当然のこととして、出てきた。それが、1910年の 日韓併合(日本の敗戦の1945年までの、35年間 )の、絶対的な、日本の 過ち、間違いだった。

4人の 本物の、次々と戦って、死んでいった、金日成たちが、やったことは、たかが、日本人の警察署を襲って、2人ぐらい日本人の警察官を、何年かにいっぺん、殺害する程度のことだった。それしかできないのだ。 それが、偉大なる 「抗日の戦い」なのだ。 非対称戦争(ひたいしょうせんそう)だ。
日本から見れば、共産匪賊(きょうさんひぞく)、共匪(きょうひ)の、犯罪、として扱われた。

そうすると、 討伐隊 300人とか、が、ただちに組織される。大がかりな犯罪者狩りだ。 満州軍(実質、日本軍)とか、日本警察隊が、徹底的に、犯人の捜索をして、どこまでも追いかけて、そして、逮捕する。そして見つけ出して殺害する。捕まった他の者たちも処刑した。これが、朝鮮の現代史の、この100年の真実だ。そんな立派な、何千人もの戦闘員が、交戦し合う、戦争なんか、一度も有りはしない。 だから、日本と朝鮮の、この100年の関係は、どうだったのか、何が何だか、日本人は、理解できないのだ。

 まだ、中国(蒋介石の国民党政府 と 国民軍) に対しては、大きな国だから、日本が、どのように侵略して、戦争をしたか、割とみんな、知っている。歴史年表にも、細かく、出ている。

ところが、朝鮮については、併合して、同君連合で、日本人だ、ということにしてしまったので、何が何だか、分からなくなったのだ。 それから、この4人の本物の、民族独立の英雄の、金日成たちは、
ソビエト共産党や、中国共産党からも、都合のいいように扱われて、それで、ヒドい目に遭っている。
可哀想な民族なのだ。

 これを、回廊国家(コリダー・ネイション)という。廊下、回廊(かいろう)のように、どちらからも、踏み荒らされる。ヨーロッパではポーランドがそうだ。ロシア帝国と、ドイツ帝国に、いいように併合され、国として消滅させられた。 大きな国たち(日本を含む) に挟まれて、いいように扱われるのだ。  

 だから、同君連合=併合 というのが、どんなに、悲劇的で、残酷なやり方か、が、私、副島隆彦にようやく、はっきり分かった。まだ、植民地とか、属国(従属国)のままにしておくほうが、ずっと、いいのだ。このことが、分かる人は、おそらく、日本では、私以外には、いないと思う。どんな学者、知識人でも、だ。

 日本も悪いが、それでもニセ者の5人目の 金日成を 作ってからあとは、ソビエトが悪い。

 このあと(1945年からあと) は、ロシアが悪い。 こういう、民族指導者の傀儡、ニセ者 を作って、いいように朝鮮を操った、ソビエト(ロシア)が悪い 。こういうことを、するんじゃない! やっぱりソビエトは、打ち倒され、滅びるべき悪の帝国 evil empire だった。 

 朝鮮戦争で、南(韓国)に、北朝鮮軍(カイライの金日成の支配下 )に、1950年に、攻め込まさせたのは、ロシアだ。スターリンとベリアの命令だ。

( 副島隆彦です。2019年7月5日。ここから、さらに加筆で、追加します)

  日本が、朝鮮・韓国に対して、絶対的にやってはいけなかったのは、同君連合(ユナイテッド・キングダム)として、 = 併合( 合併、吸収、 consolidation コンソリデイション)して、朝鮮王国 を消滅させたことだ。 その前15年前に、最大の悲劇が起きている。

 それは、1895(明治28)年の 10月8日 に 起きた、ソウルの朝鮮王宮 である
景福宮(けいふくきゅう)への、日本軍の乱入である。 

 このとき、日本公使であった 三浦梧楼(みうらごろう)が、自分も乱入して、王妃(すなわち、皇后)である 閔妃(みんひ、ミンピ)を殺害したのだ。閔妃の首を締めて殺したという。すなわち絞殺(こうさつ)である。まわりのお付きの者たちは、日本軍のあまりの暴虐に逃げ惑ったのだろう。

三浦梧楼(1846-1926)という凶暴な、陸軍中将、学習院学長、貴族院議員をした男は、本国に召喚されて、ほんの少しだけ刑務所にはいった。すぐに出てきて、その後は、政界の黒幕として長く暗躍した。 こういう非礼極まりない残酷なことを、我らが日本国は、隣国にしたのだ。

 王妃の殺害 というのは、日本で言えば、皇后陛下を殺した、ということだ。それを、皇居に乱入してやった、ということだ。 それが、どれぐらい、朝鮮人、韓国人にとって、耐えがたいことか、考えるといい。 朝鮮人、韓国人なら、怒り心頭に発して、どんな人でも、日本人への反抗心で、我が身をなげうってでも戦うだろう。 このことを、私たち日本人は、今もよく分かっていないのだ。誰も、はっきりと教えてくれない。学校で習わない。 「閔妃殺害(みんぴさつがい)」は、歴史の事実として、日本でも本が数冊、出ている。だから知識人なら、この事実だけは、知っている。

 だが、それを取り巻く周囲の歴史事実を知らない。 その前年1894年に、日清戦争(黄海海戦で、中国の軍艦2隻を沈めて、講和)で、日本が中国(清朝)に 勝って、居丈高になっていた。
朝鮮半島は、日本のものだ、と、当然のことと、多くの日本国民も思った。そういう時代だったのだ。弱肉強食の世だ。世界は、「 植民地主義(コロニアリズム)から、帝国主義(インペリアリズム)の時代」に変ろうとしていた。 

 ヨーロッパの 列強(れっきょう。強国たち。European Powers ヨーロピアン・パウワズ ) が、そのような生き方の見本を示していたので、馬鹿が調子に乗って、「日本も大日本帝国だ」と、実力もないのに、列強の尻馬に乗って威張り腐った。

 朝鮮王 である 高宗(こうそう。閔妃 の 夫)は、困り果てて、「ロシア帝国よ、助けて下さい」と。王妃を殺されたあと、自分を支えてくれる、すなわち、宗主国(そうしゅこく)であるはずの中国(清朝)も、もう宛てに出来ない。日清戦争で日本に負けた国だから。それでは、と、高宗は、自らロシア大使館に、逃げ込んだ。「ロシアよ、朝鮮を助けてくれ。日本があまりに凶暴だ」と。 

 このことを、朝鮮史の本には、「高宗は、親ロシア政権を成立させた」などと、わざと訳の分からない書き方をしている。ロシア・日本戦争(the Russo Japan War 1904,5年)は、この8年後だ。 こういう 朝鮮半島の 奪い合いで、ロシアと日本はぶつかることになる。

 そして、上述した、1909年の、伊藤博文の、ハルピンでの暗殺 。伊藤は、イギリス帝国の言うことを聞かなくなっていたからだ。 安重根(あんじゅうこん、アン・ジュングン)が、伊藤をピストルで撃った、ということになっているが、これは、作られた犯罪だ。

 伊藤のまわりの警護隊を、たった一人の不逞の輩(ふていのやから)が、 突破することは出来ない。安重根は、警護の人間の股(また)の下から、一発、銃を発射した、となっている。馬鹿を言え。 

 同じ長州の山県有朋、 桂太郎、児玉源太郎、田中義一 らの、根っからの右翼体質の ゴロツキ人間たちに、伊藤は殺されたのだ。伊藤は、人生の後半は、福澤諭吉と組んで、「どうやったら、日本は、大英帝国の頸木(くびき)から脱出できるか。 隆盛(りゅうせい)する新興国のアメリカに学ぼう」と、動き出していた。

 前述した、三浦梧楼も、長州だ。本当に長州(今の山口県)の人間は、わるい。悪いのがたくさんいる。それが、今も、岸信介から、安倍晋三に繋(つな)がっている。

 山口県出身の皆さん、ゴメンナサイ、などと、私、副島隆彦は、言わないからな。本当に、長州人は、悪いんだ。私、副島隆彦は、「佐賀の副島氏 」だ。 福島(会津)の人たちは、今も、そう言っている。 会津戦争(2400人の会津藩士、兵たちが死んだ) のあと、薩長政府は、若松城の死体(自害した、武家の女性たちもいる)を3年間、片付け、埋葬させなかった。 逆賊だから、という理由で。それが、どれぐらい、福島県人を、いまも怒らせているか。

 だから、百田直樹(ひゃくたなおき)と、その取り巻きども。私、副島隆彦の言うことを、よーく、聞け。日本が、どれぐらい朝鮮・韓国に悪いことをしたか、このことで、もう少しは、朝鮮人、韓国人の言い分を、私たちは、しっかり聞かないといけないのだ。 

 だから、今は、従軍慰安婦(じゅうぐんいあんふ)の問題に続いて、強制的に連れて来られて、徴用工(ちょうようこう)にされた、もう高齢で死にかかっている韓国人たちの裁判が、騒がれているのだ。
 私の母は、この徴用工で、働かされていた朝鮮人たちの様子を、目撃している。ポツリと話してくれたことがある。「可哀想だったんだよ」と。当時の日本人たちは、このことを知っている。

 それを、1965年の 日韓条約で、政府間で、「国民それぞれの悲劇は、自国で政府が、処理すること、となっている」 として、日本政府(安倍首相 と 河野外相)が、このことでの、韓国政府の態度、対応に怒っている。 私、副島隆彦は、 この問題を、 日本国民向けに、「公法、私法 の2元体系論の問題。法学理論の限界 」 として分かり易く説明して、教えないといけない、と思っている。

 いいか。百田。 日本は、朝鮮王の奥様の、王妃を殺害した。そして、朝鮮国を併合(吸収、合併だ)したのだぞ。 それが、どれぐらい、ヒドいことであったか、少しは、真面目に考えろ。誰も教えないし、ほとんどの日本人は、習いもしないから、今では気にも留めようとしない。日本の知識人がしっかりしないからだ。

 また、韓国で騒いでいる。昔のことで、いつまでも、うるさいなあ。どうして、朝鮮人、韓国人というのは、あんなに、古いことを、蒸し返して、いつまでも、しつこく騒ぐのかなあ。イヤな人たちだな。  と、 普通の日本人たちまでが、思っている。

 これを、今は、百田直樹によって代表される 朝鮮人、韓国人による 「いつまでも、謝れと、しつこい」理論と言うのだろう。 これは、私の命名だ。 それに対して、「日本人は、過去のことを、いつまでも恨みに思わない、さらさらとした、爽やかな国民だ」理論というが、対(つい)になって、存在するようだ。

 そうではないのだ。百田たちよ。  朝鮮王国を、1910年の、日韓併合で、日本が、消滅させてしまった。このことが、許し難いことなのだ。李王朝(朝鮮国王)を、そのまま残して、属国(従属国、保護国、 プロテクトラット protectorate  )として、存続させておけば、まだ、よかったのだ。

 それを、属国(従属国) と、 植民地(コロニー)という小さな商業地域(香港や、シンガポールのような)向けのコトバとも、しっかりと、区別を付けることを、しない、させない、気づかせない、わざと、混同させる、ことによって、大きな真実を、世界民衆に、教えない、でやってきたのだ。 

 過去の歴史では、どんな国にも、戦争やら、騒乱やらがあって、それぞれ、大変だったんだろう、で、大きく曖昧(あいまい)にして、誤魔化してしまう学問的な策略なのだ。 私、副島隆彦は、 ようやく、30年かけて、このことが、分かった。  だから、みんなに、急いで、知らせないといけないのだ。これが、私の運命で、使命 だ。

 もっと、恐ろしい歴史の真実を、ひとつ教えよう。 この 同君連合(どうくんれんごう。ユナイテッド・キングダム)による、弱い方の国の消滅、ということが、どういうことか。 それは、スコットランド王国を、同君連合で、乗っ取って、併合して、消してしまった、イングランド王国(今の英王室。ここが、だから、ローマ・カトリック教会に次いで、人類の諸悪の根源だ ) が、どれぐらい、スコットランド人に ヒドいことをしたか、を、日本初公開で、教えよう。

 私は、イギリス人から、かつて、40年前に、ロンドンで聞いたのだ。そのことの意味が、昨晩、ふーと、私の頭に、亡霊からの 言付けのようにして、私の脳に、蘇(よみがえ)った。

 たとえば、今のテリーザ・メイ(もうすぐ辞任)の前の、イギリス保守党で首相だった、ジェーズム・キャメロン(憎めない感じの若い、おっとりした兄ちゃんだった)は、
「キャメロンは、スコッチ Scotch ( スコットランド人の略称。かすかに差別的な感じがある)の血が半分入っている」と、よく言われた。イギリス人たちが、パブとかで、言っていた。

 どういうことか。それは、スコットランド(グラスゴーの方が、よりスコッチ的。エジンバラには、英王室の バルモラン城、という侵略城がある)を、イングリッシュ(イギリス人)が、制圧して、同君連合で、スコットランド王 を 廃止して、しまって、からだ。
この戦いが、何度かある。ウイリアム・ウオーレスのような、スコットランドの英雄で、イングリッシュと戦って勝って、最後は、車折(くるまざき)の刑で、八つ裂きにされた、民族の英雄たちがいる。

 ジェームズ・キャメロン前首相は、スコットランドでも、ローランド(低地)で、南の方だ。
もうどこまでがスコットランドなのか、イングランドなのか、分からないぐらいに、混血している地帯だ。 キャメロンたちは、この地方の人だ。日本で言えば、東北地方だろう。

 ローランドに対して、ハイランドは、山岳地帯で、山地(やまち)だから、イングリッシュとあまり、混じっていない。ハイランド・ウイスキーを、スコッチという。これは、日本人は、皆、知っている。 このハイランダーたちは、「クソ野郎の、イングリッシュめ」と、今も、敵意をむき出しにする。 今も、スコットランド独立党が、大きな政党として、脈々として、生きていることの意味を、私たち、日本人は、知るべきだ。 

 同じく、ウエールズ人、とアイリッシュ(アイルランド人)の、問題もある。ここには、今日は、触れない。

 実は、ローランドの スコッチに対して、イングリッシュは、ヒドいことをしたのだ。これは、あまりにも、残酷な話なので、スコッチたちも、あまり話したがらなかった。ロンドンのパブで、私は、同僚のスコッチ(出世は絶対にしない、ずんぐりむっくりの、高卒の社員。日本人も同じ扱い)が、ぼつりと言って、教えてくれた。40年前の話だ。亡霊が、昨晩、私に囁(ささや)いた。

 ローランドのスコッチの 若い 女たちは、「初夜権(しょやけん)」という、領主や、司祭(ビショップ、坊主)の権利があって、結婚する前に、夜、イングリッシュの領主や司祭の所に行って、処女を献げる、という法律があったのだ。 

 そうやって、 スコッチを、どんどん、イングリッシュと、混ぜて、混血させたのだ。だから、ジェイムズ・キャメロン 前英首相、は、そのようにして、スコッチの血が入っているイングリシュということになるのだ。 分かったか、日本人ども !   百田直樹 !

これが、同君連合(ユナイテッド・キングダム)という、残酷極まりない、強い国家なるものが、まわりの小国に、押しつけた悲劇だ。  

 だから、私たち、日本人は、今からでいいから、隣国、朝鮮、韓国の本当の歴史を、学ばなければ、いけないのだ。 

 百田よ、「韓国に謝ろう、そして、さらばと言おう」などと、言えるのか。ここまで、はっきりと、書く、副島隆彦に、お前は、言論人として、立ち向かえるか。いつでも、相手になる。その場所を、設定せよ。  副島隆彦 2019。7.5 加筆 終わり) 

 話を、今に戻す。
 6月28,29日の 大阪G20での、米中の トランプと習近平の トップでの、貿易交渉は、ロウ・ポリティックス である。 29日の 午後1時半、習近平との会談を終えて、 トランプが、 ホアウエィ(華為技術)への アメリカ政府の取引規制(アメリカの安全保障に害があると認定して行った)を解除して、その他に、3000億ドル(33兆円)の第4弾の懲罰関税(ピューニティヴ・タリフ)を、延期した、というか、取りやめた。

 トランプは、悔(くや)しそうに、 「中国が、1兆ドル(108兆円)分の、アメリカの農産物を買う、と約束した」 と、トウィッターした。

 アメリカ(トランプ)の負けだ。 中国の勝ちだ。誰が何と言おうと、このケンカ(米中貿易戦争)では、トランプが、負けたのだ。 

中国は、 前日の深夜まで続いた、事務方(官僚たち)と閣僚たちの交渉で、一貫して、 「ホアウエィへの取引禁止措置 が、首脳会談の前提となる。 そして、3000億ドル の追加の懲罰関税の問題が、その次だ」と、主張し続けた。そして、中国の言うとおりになって、アメリカ(トランプ)は、この2つ共で、折れた。やはりアメリカの負けだ。

(転載貼り付け始め)

〇「 トランプ氏 華為“禁輸措置解除”を表明 」

2019年 6/29(土) 17:53配信   NNN 日テレ

 アメリカのトランプ大統領はG20サミット閉幕を受けて記者会見を開き、中国との貿易協議再開を巡り、通信機器大手「ファーウェイ」に対する禁輸措置を解除する方針を表明した。

トランプ大統領は会見で、貿易協議再開により中国から農産物の大量購入を勝ち取ったとアピールしたが、中国側への譲歩が目立つ内容となっている。

トランプ大統領「中国は交渉中でも莫大(ばくだい)な量の食料や農産物を購入する予定でかなりすぐに始めることになるだろう」

今回の決断は来年の大統領選挙を強く意識したことをうかがわせる。その一方で、大統領は「ファーウェイ」に対するアメリカ製品の禁輸措置を解除する方針を表明した。制裁関税第4弾の発動を・・・・

(副島隆彦注記。この辺が、加筆の最中に、文が、飛びました。あとで修復します)

・・・・なに食わぬ顔をして、「金正恩よ、私は、今から 板門店に行くぞ。会いに来てくれ」と。

 日本を代表する、“トランプ・ウォッチャー” だと、自認する、私の 判定表 によれば、トランプは、 26勝1敗 のあと、続けざまに、この最近、3連敗している。

 4月30日、南米のベネズエラ国 でのクーデター(マドウロ政権の転覆)の失敗。これで、アメリカの南米全体への 管理戦略は、大きく頓挫した。 ベネズエラは、スペイン系の白人が、今も、一番、多くいる、南米諸国への 玄関、入り口だ。 ベネズエラは、南米で一番の 格式のある国なのだ。
 ここから、シモン・ボリバルの 南米革命、南米(ラテン・アメリカ)諸国の、植民地であることからの独立運動が起きたのだ。 

 ベネズエラで、南米戦略で、4月30日に大失敗したあと、すぐに、何と今度は、遠く、中東のイランに向けて、舵を切って、空母打撃群2隻 (連合艦隊、ジョイント・フリート だ) をオマーン湾に派遣した。そしてイランに、軍事的な圧力をかけた。 

 これも、トランプと ボルトンの、いつもの、「する、する詐欺、やる、やる詐欺」の、出来もしないくせの、軍事圧力だ。もう、世界中が、みんな飽きたよ。 お前たちは、本当に、チキンホーク( chiken halk 、ニワトリのせくに鷹(たか)を気取るやつ。強がるばかりで、口ばっかりの、弱虫)だ。

 ボルトンは、「イランに、12万人の米軍の兵力を送る」と言った。皆、白けた。 馬鹿じゃないか、こいつ。 イラク戦争(2013年から)の時だって、最大で、ようやくのことで、16万人だったのだぞ。ベネズエラには、4万人の米兵を送る、と、CNNの画面に向かって、自分が、抱えているブリーフケースから、書類が、わざと見えるようにはみ出させて、やった。こういう、あざといことを、する男なのだ。 

ロシアが、スペツナーツ(最強の特殊部隊)を、数百人、ベネズエラに送り込んだ。それと、地対空ミサイルの、「S300」を空輸した。 これで、マドウロ大統領を空爆で、暗殺する、アメリカの計画は、破られた。

 隣のコロンビアの長い国境線から、米兵の特殊部隊 を、ベネズエラに、投入しようとする計画だったというが、ところが、キューバの最精鋭の 1万人ぐらいの部隊が、それを、迎え撃とうとして、待ち構えていた。これが、真実だ。それで、ボルトンは、さっさと、ベネズエラから、イランに、自分の、馬鹿な脳を切り替えた。あの、 グアイド国会議長 と言う、 アメリカが、青年の時から、手先として育てた男は、見捨てられて、何をしているのだろう。マドウロは、わざと、グアイドを捕まえもせずに、ほったらかしにしている。 笑い話のような、本当に、ラテン人、というのは、陽気だなあ。

 だから、ボルトン国家安全保障担当大統領補佐官(ナショナル・セキュリティ・アドヴァイザー)に、「 こいつ、何、寝言ををいっているんだ」 と、ペンタゴンの 職業軍人たちは、皆、呆(あき)れている。 でも、上司の悪口を、言って、それが、内部に伝わったら、自分の 出世どころか、老後の年金が心配だから、軍人たちは、黙っている。  今、アメリカ国内で、保守派の人間で、トランプの悪口を、言うのは、相当に憚(はばか)られている。 軍人どもが欲しいのは、老後の年金と、軍人用の手厚い医療保険だ。
 
 6月12,13日に、日本の安倍首相を、“子供の使い”で、お使いにやって、イランの、ロウハニ大統領、それから、最高指導者のハメネイ師(アヤトラ)に、一応、仲介の役をやらせた。 

 これを、直接、安倍に、「お前が、行ってこい」と 命令したのは、5月26日に、トランプの新天皇への挨拶に同行して来た、ボルトンだ。  ボルトンの、 軍事外交でのスタンドプレイの拙(まず)さ と失策が、どんどん、目立ってきた。 

 アメリカは、日本が、イランともの凄く太いパイプを持っていることを、重々(じゅうじゅう)知っている。 日本の三井物産のテヘラン支社が、持っているイランの 政財界との、もの凄く親密な関係だ。それは、50年前の バンダル・ホメイニの天然ガスプラント作りのときからの、三井ロスチャイルドの深い連携だ。 アメリカは、それに期待している。

 だが、安倍が、ハメネイに、直接、手渡して、読んで貰った、トランプからの親書(しんしょ)を、ハメネイは、「こんなものに 返事はしない。人を脅迫してから、交渉、話し合いをしよう、などという失礼極まりない 者(国)は、相手にしない」と、鼻で嗤(わら)った。それを、公開のニューズ動画にして配信した。 困り果てて、しょぼんとしている、安倍晋三の顔まで、はっきりと映った。文字通り、「子供の使いじゃあらへんで」になってしまった。

 トランプは、ハメネイから、ガキ扱いされて、顔に泥を塗られた気がした。それで、怒って、生来の暴力団(マフィア)体質の所為(せい)もあって、独裁者(ディクテイター)の習性が、すっかり身についたものだから、激発して、「ちょっと、痛めつけてやれ」と、子分たちに命じた。 この我慢出来ない、忍耐力の無さ、が、やがて、トランプの命取りになるだろう。

 ペルシャ湾の入り口、出口の ホルムズ海峡で、石油タンカーが攻撃されて、火を噴いたら、世界中が、ぎょっとして、注目するだろう、と、トランプは思った。だが、「世界中」の方が、もう、賢くなっている。

 トンキン湾事件(1964年)も、朝鮮戦争での、P2偵察機撃墜でも、アメリカ帝国による、いつもの手口の、ヤラセの “ 戦争勃発 ” に、「世界中」が、「またかよ」「アメリカは、いつまでも、同じことを、よくやるねー」と、醒(さ)めて、白(しら)けてみている。 

1915年の、WW1(第1次世界大戦)へのアメリカの参戦の理由に、上手にされた、米客船ルシタニア号の ドイツ海軍潜水艦による撃沈の やらせ、捏造も。 その前の、1898年の、米西戦争(アメリカと、スペイン帝国との戦争)での、キューバのハバナ港にいた、米軍のボロの軍艦が放火で沈められたことを、理由として、スペインに宣戦布告して、痛めつけた。

フィリピンと、グアムと、キューバを、落ち目の帝国だったスペイン から取り上げて、アメリカのものにした。こういうことばっかり、アメリカ帝国はやって来たのだ。 

 日本軍の真珠湾攻撃(奇襲。 スニーク・アタック1941年12月7日)も、大きくは、アメリカに、嵌(は)められて、日本海軍のトップまでアメリカの手先だったので、上手にやらされたのだ。 こう、私、副島隆彦が、はっきりと書かなければいけない、時代が来たのだ。 証拠付きで、ガンガン、書いてやる。すでに書いて来た。仕組まれた真珠湾攻撃を、理由に、アメリカは、WW2(第2次大戦)に、参戦した。 

お前たちは、こういうことばっかり、やってきたではないか!
もう、許さん。 大きな真実の暴(あば)きの刃(やいば)で、騙(だま)されて、哀れに死んでいった者たちの霊魂の、無念の 応援を受けて、 私が、こいつらを、成敗する。

 ほんの、ちょっとでも、優れた政治見識(けんしき)のある人なら、「怪しーなあ。ホントかよ」と、疑念を持つ。 日本人でも、それぐらいのレベルには、来ている。「世界中(の人々)」を、権力の手先、扇動メディアを含めて、あまり、甘く見ない方が良い。

 米海軍の 空母2隻がやって来ている海で、レーダーやら、イージスやら、軍事用の人工衛星でがっちり精密に監視されていて、ほんの小さな船の動きでも、米軍の厳重な防御体制に入っている海域で、6月13日に、どうやって、海賊やら、イランの民兵やらの 攻撃用のスピード・ボートが、うろうろ出来るというのか。

 盗っ人猛々(たけだけ)しいことを、こら、トランプ、あんまり、いい気になって、やるんじゃない! 全部、バレているじゃないか、バカヤロー。

 このときの、イランからのニューズ映像を、見た、トランプは、またしても、カッときた。「イランのやろー。よくも、私を舐(な)めたな」と、 カッときて、何をしたかというと。

だから、ボルトンに命じて、あの、くだらない、タンカー2隻への、嫌(いや)がらせ、そのものの、小型ボートから発射する、肩に抱えて、もう一人が支えるバズーカ砲のような弾丸での、穴開け、火付けのボヤ騒ぎだ。 

 それを、さらに、粘着性の、海中でも使えるプラスチック爆弾型の機雷(マイン、mine )によるもの。それを、イラン民兵組織が、タンカーの船腹に貼り付けて、爆発させたのだ、と、証拠の 謀略画像まで、流してみせた。

 この タンカーの持ち主の、日本の会社の社長が、あーあ、言ってしまった。「乗組員からの連絡では、飛来してきた砲弾(飛翔体)で、火事が起きた」と。 これで、世界中の専門家から、トランプとボルトンは、嗤(わら)われた。

 この直後に、「この、馬鹿二人には、付き合っていられないよ」と、国防長官代行(アドジャンクト)だった、ボーイング社で、ずっと爆撃機を売ってき男が、辞任した。 議会の承認を貰って国防長官になろうとしている自分を差し置いて、権限者を無視して、勝手に 空母艦隊に、イランへの出撃命令を出した、ボルトンとトランプに、怒って、抗議の辞任をしたのだ。これで、トランプの負け、失敗だ。

 そして、米中貿易戦争 でも、トランプは、ボロ負けした。 これで、4敗だ。北朝鮮の核兵器取り上げ、で、トランプが、上手くゆくか、まだ、分からない。どうせ、北朝鮮は、最後まで、2発 だけは、絶対に、手放さない。一発は、1万キロ飛んで、ワシントンの ホワイトハウスのトランプの執務室の真上に落ちるように設計されている、 ICBMだ。

 あとの一発(は、北京の習近平のいる中南海=ちゅうなんかい=の執務室だ  )は、手離さない。 手放したら、自分は、すぐにやられる、リビアのカダフィと同じ運命になる、と 金正恩は、腹の底から分かっている。

 そこを、3帝協商の3大国が、なんとか、することが出来るか。こういうことをずっと、やっている間(あいだ)に、運命の、2024年、5年後、がやってくるだろう。私、副島隆彦は、そのように冷酷に、冷酷に、考えている。5年なんて、あっという間に来る。

私たちは、今から、その時に、着々と、備えましょう。まだ、時間は、たくさんある。

副島隆彦拝

(新聞資料、 転載貼り付け始め)

副島隆彦、冒頭注記。 ばーか。騙し合いだぞ。そんなにうまくゆくもんか。

〇 「 なぜ1日で ?  首脳会談実現 利害一致か…“非核化” は ?

FNN    2019/06/30 18:01

 電撃的に行われた、アメリカと北朝鮮の首脳会談。
トランプ大統領の呼びかけの翌日という短時間で実現したのは、なぜなのか。
トランプ大統領に同行取材している藤田水美記者に聞く。トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)の面会が、たった1日という短時間の準備で実現したのには、両者の利害が一致したことが理由だとみられる。

トランプ大統領としては、まず、膠着(こうちゃく)した非核化交渉を前に進めたいという思いがあった。そして、2020年は大統領選が控えている。北朝鮮が核開発や長距離ミサイルの実験をやめたのは、自らの外交成果だとアピールしている手前、ここにきて北朝鮮に挑発行為を再開されては困る事情もある。

 一方、金委員長にとっても、29日のツイッターの書き込みで突然面会を打診するという、一見、非礼な要請に応えたのには、長引く経済制裁で北朝鮮内での不満が高まる中、トランプ大統領が金委員長を重視している様子を示したい考えがあったとみられる。トランプ大統領は、今後3週間以内に米朝でチームを構成し、交渉を再開すると発表した。事態がようやく動き出すとみられる。

〇 「 ロシア、INF条約の履行停止 米交渉に引き出す狙い 」

 2019年7/3(水)  共同通信 、モスクワ 

 ロシア大統領府は3日、プーチン大統領が米ロ間の中距離核戦力(INF)廃棄条約の効力を一時停止する法律に署名したと明らかにした。即日発効した。8月2日にINF廃棄条約を正式に破棄する予定の米国に先駆け、条約履行を停止した。

 法律は「ロシアによる履行再開は大統領が決定する」と定めており、再び効力を持つ余地を残している。米国を軍縮・軍備管理交渉の場に引き出す狙いがあるとみられる。

 ロシアは、米国による弾道弾迎撃ミサイル(ABM)制限条約の脱退、INF廃棄条約の破棄など一方的な動きが両国間の戦略的安定、世界の安全保障体制を破壊していると批判。

 中距離核戦力(INF)全廃条約 は、1987年12月にレーガン米大統領とゴルバチョフ・ソ連共産党書記長が署名し、翌1988年に発効した核軍縮条約。射程500~5500キロの 地上発射型ミサイルの発射実験と製造、保有を禁止した。

(副島隆彦注記。 ここからは、続けて、同日の 朝日新聞の文 ) 

米国が離脱を決めた米ロの中距離核戦力(INF)全廃条約は
8月に失効する見通し。新戦略兵器削減条約(新START)の期限が21年2月に迫っている。両国の立場が異なるイランやシリア、ベネズエラをめぐる情勢も協議したという。

 米ロ関係は、オバマ前政権時代の2014年にウクライナ危機で悪化。2016年の米大統領選で、ロシアがトランプ陣営に肩入れして介入した疑惑が騒がれた。その捜査が、この4月に終結したことを受け、両首脳が関係改善に動いた。

〇 「 米中、貿易協議を再開へ 首脳会談で合意  対ファーウェイ、部品販売を容認  米中衝突 貿易摩擦 G20サミットで 」

2019/6/29 23:59 日経新聞 

 米国のトランプ大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は29日に大阪市内で会談し、5月から途絶えている貿易協議の再開で合意した。 

 米国は3千億ドル(約33兆円)分の中国製品への追加関税を先送りする。米企業による中国の情報通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への部品販売も認める方針に転じた。米中は貿易戦争の激化をひとまず回避したが、協議の合意に向けた道筋が描けているわけではない。

 会談は、6月29日昼に1時間あまり開いた。18年12月初旬のアルゼンチン以来、約7カ月ぶりだ。トランプ氏は29日午後の記者会見で「これからも交渉を続ける。中断したところからまた再開する」と述べ、閣僚級の貿易協議を再開する方針を表明した。

 米中貿易協議は、 19年1月から本格化し、大半の分野でまとまったが、中国の国有企業などへの産業補助金や、発動済みの追加関税の扱いを巡って土壇場で対立。5月に協議が決裂すると、米中が互いに追加関税をかけあう展開になった。

 トランプ氏は会見で、「少なくとも当面は中国に対する関税を引き上げない」と語った。米国は中国製品の3千億ドル分を対象にした制裁関税「第4弾」の手続きを進めてきたが、発動を先送りする。

 前回の首脳会談では協議に90日間の猶予を設け、期限までに交渉がまとまらなければ追加関税を引き上げる条件だった。今回はこうした交渉期限が設けられているかどうかは不明だ。産業補助金などを巡る両国の対立の根は深く、協議が再開後も交渉は難航が予想される。

 米商務省は、 5月、安全保障上の懸念があるとして米政府の許可なく米国企業からの部品や技術を購入するのを禁じる「エンティティー・リスト(EL)」にファーウェイを加えた。同社は次世代通信規格「5G」で先行し、携帯電話や通信基地局などで世界で高いシェアを持つ。

 米国の禁輸措置で同社は収益の大幅な落ち込みが避けられないとしていたが、トランプ氏は会見で「(ファーウェイに)米国製品をこれからも売ることを認めていきたい」と態度を軟化させた。

 トランプ氏はファーウェイの安全保障上の懸念について「非常に複雑な問題だ。貿易協議でどうなるかみていきたい」と話し、「安全保障上の問題がないところは装備や設備を売ってもいい」との考えを示した。

 ただ、禁輸措置の解除の詳しい条件などは明らかになっていない。ELからファーウェイを外すことを会談で取り上げたかについてトランプ氏は「習氏とは話していない。明日か火曜日に協議する」と語った。

 2018年に米商務省が中興通訊(ZTE)への制裁を解除した時は、ZTEは罰金支払

通行人 投稿日:2019/06/30 16:13

【2036】[2415]トランプとジョンウンが会っちゃった。

トランプとジョンウンが会っちゃった。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190630/k10011976161000.html

副島隆彦 投稿日:2019/06/29 13:15

【2035】[2414]大阪G20で、本当は、何が話し合われたか。明日は、私たちの定例会です。

副島隆彦です。 今日は、2019年6月29日(土)です。

大阪G20 に 集まった首脳たちは、表に出ない裏側で、一体、深夜まで、何を真剣に話し合っていたたのか。今日29日 昼は、米中の貿易交渉が、激しく行われている、とニューズ報道があった。何らかの妥協が、米中のトップ( トランプと習近平 )で図られるだろう。

私は、G20の シェルパ(事務局、事務方=かた= )から、驚くべき情報を 昨夜遅く、いただいた。

何と、プーチンと、習近平と、トランプが、3人で会って、話し合うという根回しが激しく3大国の事務方で徹夜で、行われていた、というのである。もし、これが、実現したら、まさしく、世界の歴史上の「3帝協商(さんていきょうしょう)」になる。 あるいは、私が、唱えてきた 「第2次ヤルタ会談」だ。

真に驚くべきことだ。 もし、この3帝会談、あるいは、3帝協商(トライアンタント、Triple-Entente )が、実現したら、 これからの世界は、米、中、露 の 3大国による 協議と協調によって、動いてゆくことになる。

副島隆彦です。 

この 3大国の 指導者の会談の 目的は、私の予想では、 INF(アイ・エヌ・エフ、中距離 弾道ミサイルの 制限 交渉。 500から1000キロ飛ぶ。核兵器を積むことができる )であろう。

今回は、3人の指導者の 会談は出来なかったようだが、きっと、近いうちに、行われるだろう。

 私の 洞察では、6月7日の サンクトぺテルブルクでの、プーチンと習近平の会談の場に、ヘンリー・キッシンジャーから、電話があった。その場で、世界戦略家(ワールド・ストラテジスト )である キッシンジャー博士 が、次のように言っただろう。

「 3人で会談してくれ。そうすれば、世界は、安全で、安定する。 私ももう、長くないから(95歳)、今のうちに、 3人が、仲よく話し合ってくれることが、私の願いだ。 トランプには、私から、よく言っておくから」 というものだったろう。

これが、私たちが生きている今の世界だ。 私たちは、この世界の動きを、間違うことなく大きいところで、しっかりと把握していなければいけない。

3人の 独裁者(ディクテイター)が、会って話し合うことが、何の良いことなのか、という批判もあるだろう

 明日の 定例会(私たちの講演会)に、来てください。まだ少しだけ席が空いているそうです。 当日券がありますので、そのままで、いらしてください。 この 3帝協商、あるいは、第2次ヤルタ会談が、実現するだろう、 の 話もします。

副島隆彦拝  

・6/30(日)「学問道場」定例会
『「絶望の金融市場」及び「国家分裂するアメリカ政治」発刊記念講演会』

講師:副島隆彦、
古村治彦、中田安彦
開催日時:2019年6月30日(日)
12:15~
会場:JR「田町」駅 建築会館ホール

・上記定例会のご案内は、コチラ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

副島隆彦 投稿日:2019/06/25 12:34

【2034】[2413]来たる日曜日(30日)の定例会に来て下さい。 私が、何を話すか。

副島隆彦です。今日は、2019年6月25日(火)です。

 今週末の、 6月30日の 私たちの学問道場の 定例会に、会員およびその友人の皆さんは、どうぞ、いらしてください。私が、自分の能力の限りを尽くして、話します。

 席がまだ空いているそうです。当日券でも受け付けます。時間のある人は、どんどん参加してください。「そろそろ、副島隆彦の最新の考えを、直(じか)に聞いてみたい」と思う人を歓迎します。 詳細は以下の通りです。

(転載貼り付け始め)

第41回副島隆彦の学問道場定例会
「全ての経済学を貫く「Y=M」の衝撃(仮)『絶望の金融市場』及び『国家分裂するアメリカ政治』発刊記念講演会」

・講師:副島隆彦先生、古村治彦研究員、中田安彦研究員
・開催日時:2019年6月30日(日)12時15分開場、13時開演
・会場:JR「田町」駅 日本建築学会 建築会館ホール
・会場住所:東京都港区芝5丁目26番20号
TEL:03-3456-2051 FAX:03-3456-2058

・会場までのアクセス:JR「田町」駅,都営地下鉄「三田」駅(浅草線・三田線)

・当日の予定 開場 12:15 開演 13:00  終了 17:00(予定)

※定例会出席のお申し込みは以下のアドレスです ↓
http://snsi-j.jp/kouen/kouen.html

(貼り付け終わり)

副島隆彦です。当日は、私は、以下の4つに 大きく分けて、話そうと思う。

1.すべての経済学は、「 Y = M 」の式で、出来ていて、これを解くことで解明できる。

 Y (イールド)とは、人間活動の全て、うごめき。もの、ことのすべて。 財物の生産と流通のすべて。 実物(じつぶつ)経済のことだ。 M(マネー)とは、それを、おカネで表されることのすべてだ。 そして、それを、「 Y = M 」と、等号記号(イークオール)で、結んでしまったことから生まれた、大間違いを ずっと説明してゆく。現実と合わないことまでを、欧米白人は、均衡(エクリブリアム)で
表した。

2.「米中貿易戦争」の 報道に、みんなもう、くたびれてしまった。それを仕掛けた、トランプ自身もきっと疲れているだろう。 どうしても、何らかの形で、習近平と妥協するだろう。

 私、副島隆彦は、 最近の、この3カ月の、トランプの何を血迷ったのか、おかしな世界政治の動かし方に、すっかり、辟易(へきえき)している。 今のアメリカの政権の、対外政策のほとんどは、失敗ばかりであり、大間違いばかりだ。4月30日に、ベネズエラでの、クーデター失敗のあと、
5月5日には、ホルムズ海峡(オマーン湾)に、空母2隻を出動させて(イスラエルからの 誤報の
軍事情報に騙されて。ボルトンが、支離滅裂 )、それで、タンカー2隻への 謀略攻撃をした。

 中東の 地域(リージョン)を、対イラン戦争で緊張させることよりも、 原油(WTIで1バーレル50ドル丁度まで下落していた)の アメリカ国内 値段を吊り上げたかったのだ。
そうしないと、ジャンク債(ハイリスク債)で、シェール・オイルを開発している、博奕人間たちを
助けるためだ。そうしないと、株式市場よりも、ボンド(債券)市場が、先に、暴落を始めるとこころだった。

 トランプは、NY株式さえ、政治力で つり上げておきさえすれば、退職老人の年金暮らし層の支持を
取り付けることを知っている。それがトランプの力の源泉だ。やっていることが幼稚だ。

 トランプを、柔らかく押えて、説得して、冷静にさせることが出来る、周囲の人間がいない。 トランプは、今や、駄々っ子の、我が儘(まま)放題の、子供のようであり、世界が困っている。トランプは、半ば独裁者のようだ。それでも、アメリカ国内で、国民の強固な支持層 以外に、「トランプの今のやり方で、外国をたくさん痛めつけて、それで、アメリカ国内の景気が良いのなら、それを認める」 という多数派のアメリカ国民がいる。だから、国内は、これでいいのだ。

 私は、トランプが、新天皇に会いに来て(5月27日)、大相撲も観て(26日)あちこちで日本国民に向かって、実にしおらしそうにして、ハンブル(謙虚そう)に徹して、上手に演出したことを、よく分かっている。すべて計算尽くでの動きだ。これまで、ずっと、トランプのことを嫌って、不安視していた多くの日本人を取り込んだ。日本のメディアもトランプへの悪い書き方が、減った。 

「トランプさんて、案外、そんなにヘンな人じゃないんだ。もっと恐ろしい暴れ者か、と思っていた。安心した」と、日本人の多くが思った。

 私、副島隆彦は、このことが気に入らない。トランプは、今から、これから、多くの失敗を犯して、慢心(まんしん)して、どんどん窮地に追い詰められることが、分かるから不愉快なのだ。その 策略が、まだ、早すぎるのだ。じっくりと待てない男だ。この せっかち、思慮深くない性格が、大きな敗北に繋(つな)がる。

 トランプの今の、稚拙(ちせつ)な、対外政策の下手くそ、外交のまずさは、あと、1年後に始めるべきことだ。即(すなわ)ち、来年の 2020年11月の大統領選挙で、再選されるための必死の選挙運動の時に、今のような 「世界中を不安にさせる 外交」をやるべきなのだ。来年の6月頃やるべきことだった。 それを、1年前倒(まえだお)しで、1年手前にずらしてやっている。混乱を起こすのが早すぎる。

 私、副島隆彦の予測、予言では、来年、2020年の トランプ再選(2期目の4年間の始まり) が、はっきりした時点(2020年の終わり頃)で、大きな金融崩れ、世界の変動に突入してゆくべきなのだ。その時に、「どうせ、オレは、再選された(される)のだから、好きなようにやる。

 どんなに苦しいことがあっても、次の4年を乗り切ってみせる」というシナリオで、動くべきなのだ。
そして、2024年の 任期末のときに、トランプはボロボロになって退場してゆくべきなのだ。
アメリカの世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)は、この時の、大恐慌突入で、終わる。それをトランプは、非常に拙(まず)いやり方で、時期尚早の前倒しで、やっている。このことに、今や独裁者になりきったトランプに、どこまで、自覚があるのかが、分からない。本当に、辛抱の出来ない、余裕の無い男だ。

 この3カ月のトランプの 連続の 政策失敗を、不愉快な思いをしながら、私は、ずっと、追い続けていた。それを、今度の定例会(私たちの学問道場の自力での講演会)で話します。

3.北朝鮮 という このやっかいな国 の 建国以前からの歴史を、ずっと、どうやったら、ズバリと、ガツンと、私たちが理解することが出来るか。このことに、私、副島隆彦は、相当に、この3カ月、苦しんで、考え込んだ。 

 今の金正恩(きむじょんうん)の体制を作るに至った、彼は、中国人から、金三胖(キム・サン・パン)と呼ばれている。それは、「朝鮮の金(キム)王朝の3代目のデブ 」という意味だ。
日韓併合(1910年、朝鮮王国を消滅させた。やってはいけないことを日本はした)の前の、1907年{義兵の運動」そして、1919年の3・1万歳事件の、 抗日(こうにち)の、激しい独立運動からの、丁度、この百年(独立を 光復 と言う)を、北朝鮮・韓国(かんこく)の 歴史の 大きな謎を、今こそ、副島隆彦が、解明した。

金日成(きんにっせい)という男が、どのように、ロシア(ソビエト)によって、創作され、偽せ者の、
民族の英雄が作られたか、を、「金日成は4人いた」(李命英=りめいえい=著、1976年刊、成甲書房)という、衝撃の、真実の大著に拠りながら、説明する。 朝鮮・韓国の本当の、抗日、民族の英雄は、4人いて、次々に、戦いの中で死んでいったのだ。 そのあと、ニセ者の、傀儡(かいらい、操られ人形)の、今の金正恩のおじいさんの、金日成(キムイルソン)が、出現したのだ。

 一体、韓(かん)民族というのは、いるのか? 朝鮮 と言う国は、いつ出現したのか? 朝鮮とは、「朝が鮮(あざ)やかだ」という意味だ。あるいは、「中国皇帝への朝(ちょう)=貢ぎ物、朝貢物=が、鮮(すくな)い 」という意味だ。  韓国人の「韓民族」は、歴史上、いつ生まれたのか。そして、このことへの、百年間の 日本(人、国)の責任を、ずっと、ずーっと、私が、説明する。 大きな謎を解く。 

最高権力者の伊藤博文は、日韓併合に反対していた。朝鮮王朝を残したまま、属国として支配し続ければいい、と考えていた。そして、伊藤は、日露戦争(1904,5年)のあと、ロシアやドイツ(プロイセン)とも 仲良くして、日本の立場を守ろうとした。 それで、伊藤は、 ワルの 山県有朋の 銃殺隊(狙撃兵)に殺されたのだ。1909年だ。併合の前の年だ。 次の最高権力者になった山県は、イギリスの手先だったのだ。 

伊藤博文は、イギリスの手先代表として、育てられた(初代の内閣総理大臣)のに、イギリスに逆らった。だから、朝鮮王朝を 消滅させて、日本国が吸収、合併したことが、どれほど、朝鮮人、韓国人を、怒らせたか。私たちは、今からでも、このことの 重大な責任を、しっかりと考えなければいけない。
それが、真の 韓(朝鮮)半島人と、日本人の 友好、親和だ。

4.「北アメリカ史」の全体像に、今こそ、トランプの出現までを、含めて、網羅(もうら)的に、 「アメリカとは、どうやって、出来た国か? 」 を、 私が、解説する。ここでも、「 世界史の 新しい、本当の理解の仕方」 の、大胆な試みとして、私が、やってみせる。 私の生涯の最後の、大仕事になる内容の、準備であり、幕開けだ。

 以上の 4つのことを 表題(ひょうだい)にして、 私、副島隆彦が、渾身(こんしん)の、怒鳴り上げで、ずっと、話します。私は、そろそろ、自分の 脳の限界、おのれの知識、思想の限界に向かって、ギリギリの闘いをしなければ済まなくなっている。

 本当に、この3カ月は、私の人生で、苦しかった。 私は、すでに、たくさんの本を書いた。200冊を超える本を書いた。そして、これらのあとに、さらに何を積み上げてゆくのかで、私は、死ぬ思いの苦労、苦悩 をしている。 

 私の言論と本に、付き合ってくださる 学問道場の会員たち と 全国の読者 たち に、私は、さらに何を 大発見として、教える ことが出来るか。このことで、私は、のたうち回っている。  

 ここで、私のささいな、私生活のことを書きます。 私は、2週間前に、 庭仕事をしていて、足のふくらはぎ に 肉離れ(ストレイン)を起こした。 肉離れ、というのを人生で始めてやった。運動をあまりやらない自分でも、 筋肉を、ふとした作業で、引っ張りすぎると、この怪我をする。 

 バキ、とかブチ というような小さな音がして、それを自分で体感した。「あ、足の筋肉の一本が、骨から外れたかな」という 自覚があった。その痛みも、ようやく治まってきた。 跛(びっこ)を引きながら、必要に迫られて家の中を動き回っていたのだが、大半は、寝て暮らした。 

 私は、静岡県の 熱海という町に住んでいるが、そこの斜面地の 崖(がけ)のような所に建っている家に住んでいる。見晴らしと景色はすばらしい。太陽も海から昇るのが見える家だ。

 その分、崖(がけ)の斜面地に、30本ぐらい果樹を植えて、それを栽培している。梅の実は、1000個(4本の梅の木から)ぐらい採れた。梅ジャムにして、お湯割りで、一年掛けて飲む。小さな畑もあって自給用の野菜も作っている。

 この崖(斜面)の庭 の 雑草刈りを、福島からわざわざ来てくれたI君と、やっていて、それで、私の 腰が痛くて、悪い体のままで、私も斜面の雑草 (ススキなどの、本物の 恐ろしい雑草どもだ)を刈っていて、それで、ブチと、ふくらはぎ の中の おそらく一本の細い筋肉に、ひび割れが起きたのだ。 

 これが、私の肉離れ体験だ。 人間、いくつになっても、新しい、いろいろな体験がアルものだ。でも、もう、治った。よかった。

 私は、この3カ月、4月の終わりから、本当に、苦しんだ。
それは、現下(げんか)の 世界情勢の 変化を読み取り、分析しながら、その先を予想することと、共に、「 世界史の全体像を、自分なりに捕まえること に挑む」という 人生の大きな課題に挑戦を思い立って、それで、もがき苦しんでいる。

 私は、もう66歳だ。そろそろ自分の人生の終わりに向かって、知識、思想、言論での大きな仕事の団取りの 準備をし始めなければ、と、欲の深いことを考えるようになった。そうしたら、この3カ月、本当に苦しい。脳(頭)が苦しい。 それに、自分のやや肥満の、運動不足の体が、脳を支えきれなくて、自律神経失調症というのだろう、生きて、生活しているだけで、苦しい。それに寄る年波(としなみ)の、老化(ろうか)が、加わって、本当に、キツい。

 だが、みんな同じなのだ。 世の中の人は、皆、人それぞれの自分の苦しみを抱えて生きている。だから、自分の苦しみを 特別扱いすることはできない。 我慢するしかない。人生は、我慢に、我慢だ。我慢すること、忍耐強くなること。

 どんなに、キツい闘いでも、自分が選んだ、この知識、思想、言論の場面での、闘いを、死ぬまで、続ける。倦(う)まず弛(たゆ)まず、グイ、グイと、歯を食いしばって、前に押してゆく。

 私が、おそらく、一番、好きな、人生訓話は、 夏目漱石が、はがきに書いた、次の文だ。 

 それは、来訪した弟子の 久米正雄(くめまさお)と 芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)に当てて、来訪のあと、2人宛てに書いた葉書だ。 そこには、大体このように書いてあった。全集の中にある。

 「 世間は、打ち上げ花火のような、大きなものに驚きはしますが、それには、すぐに飽きます。それよりも、牛が、畠(はたけ)をグイグイと押してゆくように、仕事をしなさい。一過性のことを、世の中は、認めません。本当に我慢して、積み上げた仕事だけを世の中は、は認めます。
これから湯浴(ゆあ)みをします」 というような、内容の漱石の はがき(端書)の文だった。これが、私の生涯の座右の銘のひとつ になってしまいそうだ。

 私は、夏目漱石 という文豪(ぶんごう)は、実は、今の新宿区の、牛込(うしごめ) の 町方役人の、長屋、家作を 何百軒 も 持っていた、大地主の息子であったので、だから、倫敦(ロンドン)留学も、官費(だけでは足りない)で行った人だったのだ、という点を、文学部出(で)の連中が、もっと、冷酷に漱石研究をやらないことが、今も不満だ。

副島隆彦です。 私が、最近で、気になったのは、この事件だ。

(転載貼り付け始め)

〇「維新、丸山衆院議員を除名へ=北方領土「戦争奪還」発言」

2019年5月14日 時事通信

 日本維新の会の松井一郎(まついいちろう)代表(大阪市長)は、5月14日、ロシアに実効支配されている北方領土の「戦争による奪還」に言及した丸山穂高衆院議員(35)=大阪19区=を除名する意向を表明した。維新はこの後、国会内で臨時役員会を開き、丸山氏の処分を党紀委員会に諮る方針を決めた。党内外から丸山氏に議員辞職を求める声が上がった。

 松井氏は市役所で記者団の取材に応じ、丸山氏の発言について「国会議員として一線を越えた発言で、元島民、国民に不快な思いをさせた」と述べ、陳謝した。今後の対応に関し「一番厳しい処分になる。除名だ」と明言し、「議員辞職すべきだ」とも語った。

 丸山氏は経済産業省出身で当選3回。10日から北方領土の「ビザなし交流事業」に参加し、訪問先の国後島で元島民に対し「戦争で島を取り戻すことには賛成か」「戦争しないとどうしようもなくないですか」などと発言した。酒に酔っていたという。丸山氏は臨時役員会に先立ち離党届を提出した。

(貼り付けおわり)

 あとに載せる記事の、丸山穂高(まるやまほだか、35歳)という 日本維新の会を 除名された、「(これから)戦争(をして)で 島を(ロシアから)取り戻すことに(あなたは)賛成ですか」 「(ロシアと)戦争をしないと(日本は)どうしようもなくはないですか」 

 と、この5月11日に、“ 北方領土 (ロシアは、このコトバを認めない)”のひとつの国後島(くなしりとう)で、言ったことで騒ぎになった、あの若い議員のことだ。

 後ろに新聞記事を載せる。 私は、この丸山穂高、という 若い議員の 発言は、大きくは、「ロシアと日本を、絶対に、仲良くさせない。ヒビを入れることをせよ」というアメリカの国家情報部(CIA)と、その手先として動いている者たちが、計画して、ニューズ・メディアに載せたものだ、と思う。

 この丸山発言を、国会で、国会議員たちが、「国会議員としての一線を越した発言として」議員辞職勧告決議(野党) か、譴責(けんせき)決議( 自民党) にしようとした。そして、最後は、なんと、糾弾(きゅうだん)決議という、これまで、聞いたこともない、左翼的な(笑い)コトバで、おしまいにした(6月6日 決議)。  私は、ここで、ふっと、考えた。まだ、この程度の国なのだな、と。

 国会議員たちは、一様に、当惑した。安倍晋三首相も当惑した。野党のリベラル派の人たちも、困惑した。 所属する 日本維新の会の何の役職なのか知らない、創業者、党首(代表)だったの男、すなわち、 偽善者の 橋下徹(はしもととおる)が、即座に、「維新から、除名すべきだ」と 決断して公言した。

 私は、これは、おかしい、と、強く思った。 日本維新の会だから、この丸山発言ぐらいは、平気でしているし、みんな、このように、「ロシアとは、また、戦争をして、今度こそ、勝って、それで本邦領土を取り戻す、ということも考えるべきだ」ぐらいのことを、当然の主張として、政治言論としても、言うべきなのだ。 

 日本の、反共(はんきょう)保守の男たちだったら(女でも、生来、右翼っぽいのがいるから同じ)、これぐらいのことは、日常で、たまに、ぽつりとつぶやいたり、酒の席で、言い合っていることだ。 自民党を支えている、右翼、保守のオヤジたちだったら、みんな、腹の中で、思っていることだ。

 ただし「日本が 戦争をしたって、今のロスケ(ロシア)には、勝てないよー。プーチンは、強そうだからなー」と、言い合うだろう。だから、現実味(げんじつみ)が無いから、だから、言ってはならない、タブー(禁忌)の発言だ、しかも、それを、議員が言ってはいけない、ということになるのか。

 この丸山穂高(まるやまほだか。経歴は、経産官僚上がりのエリートだ) という 若い 政治(家)生命は、これで断たれるのか。 私は、そんなことをするべきではない、と判断する。国会議員たちが、自分たちで、自分たちの首を絞めるようなことをしてはいけない。 

 丸山議員は、「私は、議員を辞職しない。私を除名した維新の会に対して、私は、おおいに不満がある」 と言う態度だ。 私は、この丸山議員の態度が、正しい、と 思う。自由に何でも発言させるべきだ。そして、大きな討論、議論の輪を作るべきなのだ。

「言論の自由」 「思想、表現の自由」 ( 憲法21条) を、日本人は、あまりにも粗末に扱っているのだ。 こういう 丸山議員の発言があったときにこそ、私たちは、真剣に、言論の自由、思想、表現の自由を考えるべきだ。

 だから、この問題は、ただ単に、言論の自由、思想・表現の自由の問題 なのではなくて、それを通り越して、国家体制そのもの に関わる問題なのだ。それをイミューニティ immunity 「国家の免疫(めんえき)」の 問題という。 

 この イミューニティ「国家の免疫」の重要性を、法学部出(で)で、弁護士上がりの国会議員たちなら、知っているだろうか。いや、どうも、彼らでもきちんとは知らないようだ。ヨーロッパ政治思想の伝来、接ぎ木 として存在するのだ、と知らない。だから、今の日本では、おそらく、最高の政治思想研究家である私が、教えるしかない。

 イミューン immune というのは、1。伝染病、ウイルスや有毒から、体を守る機能 
 2.外敵から攻撃を受けることのない防壁、防御策 のことだ。 イミューニティ(防疫、防御)とは、 ヨーロッパの中世の都市国家で、共和政(リパブリーク)である自分たちの国の、指導者、トップの3人(オリガーキー oligarchy 寡頭 という)を、絶対に守る、防御する、という制度思想として生まれた考えだ。 自分たちの指導者を、何が何でも、内憂外患(ないゆうがいかん)から守らなければいけない。 

 自分たちが信頼する 都市国家の指導者たちは、外敵からの攻撃を受けやすい。かつ、内部にも政敵を抱えている。だいたい、「カネと女」のスキャンダル、醜聞 の攻撃である。

だから、自分たちの共和国の指導者に対して、仕掛けられるであろう 攻撃に対して、予(あらかじ)め、始めから、奇妙な攻撃に遭いそうになったときのために、このトップの3人に対しては、「議員の不逮捕特権(ふたいほとっけん)」(日本国憲法では50条) と、「政治家の発言の 無答責(むとうせき)、発言の無責任。絶対に罪に問われない。自由に発言できる」(51条)を定めている。  

 議員は、 国会の中であろうと、自分の演説会であろうと、自由に、自分の政治思想と政策を語ることが出来る。 そして、そのことで、警察や 司法職員によって、逮捕されたり、辱めを受けることはない。 この制度思想が、イミューニティ immunity である。国家の免疫、防御の 思想だ。

 今回の丸山議員の発言は、まず、言論の自由であり、かつ、さらに国会議員として、この「議員の無答責=むとうせき=、発言の責任を問われない 」仕組み、で守られている。この条文そのものだ。  このイミューニティ「国家の免疫」が、日本国憲法に入っていることを、日本人は、甘く、軽く見ている。 警察や 検察庁(行政官)ども が、国会議員を逮捕する、などということが、気軽に出来る国であっては、いけないのだ。

 国会議員の資格を剥奪できるのは、次の選挙で、その議員を、落選させることの出来る国民だけだ。ちょっとぐらいの不品行や、限度を超えた発言であろうと、国民の審判に寄らなければいけないのだ。 

 この イミューニティ「免疫(めんえき)」の条文が、日本国憲法にしっかり、入っていることの重大性を、私たち日本国民は、もっと、真剣に考えなければいけない。 

だから、今、孤立無援になっている 丸山穂高議員を、私は、応援する。そういう国民は、密かに、たくさんいる。本当に頭のいい人間なら、私と同じように考える。あるいは、違和感を覚える。それは、 決して、反共(はんきょう)右翼の、おかしな安倍晋三支持派の、連中だけでなく、本当の本物のリベラル派の人間だったら、「この議員に、もっと、自由に 発言させればいい」と 考えるはずだ。

日本政府のロシア政府との交渉に、この丸山発言は、差し障(さわ)るから、いけない、などど、何を、知ったかぶりのことを言うか。そういう愚か者が、実にたくさんいる。頭が悪いのだ。頭が悪い人間を、のさばらせたらいけない。  

 丸山は、偽善者で、鉄面皮(てつめんぴ)で、二重人格で、生来のウソつき人間である 橋下徹 に 刃向かって、もっと、もっと、こいつに、挑み掛かってゆくべきだ。 「あなたは、私と同じ感じ方をして、同じ考えを持っている人間のはずだ。正直に、言って下さい 」と、 掴(つか)み掛かって行けばいい。それを、見ている、私たち国民にとって、本当に、いい勉強になる。

そういうことを許すと、日本がさらに右傾化して、戦争国家になって行く、などと、馬鹿な考えをするな。その、自分の足りない知恵、おつむ、知能 で。

 この4月に、私が、佐藤優(さとうまさる)と出した対談本「激変する世界を先読みする」(日本文芸社刊)の中で。私は、佐藤優を庇(かば)った。だから、

 「 (歯舞、色丹の)2島 さえ返って来ない、事態になったのは、アメリカのCIAの手先だった、末次一郎(すえつぐいちろう)という、裏のある 男が、表面だけは、沖縄返還の時も、好々爺(こうこうや)の、実に、温厚そうな振る舞いをして、蠢(うごめ)いた。この謀略人間の、末次一郎が、今の、
「旧島民の会」 という、善良さの頂点を突いた、奇妙な組織を作っている。丸山は、この組織の中にいる、本物の 謀略人間に、計画的に、刺されたのだ。

 末次一郎という、謀略をする男が、鈴木宗男と佐藤優たちの 2島返還 路線を、ぐちゃぐちゃにかき混ぜて、40年間も、交渉を停滞させた。 『4島一括返還でなければ、絶対に飲めない』という ごり押しをずっとやった。それなのに、今は、安倍晋三だって、2島返還になってしまった。ところが、その2島さえ返って来ない、となりつつある」 と、私は、 佐藤優を擁護する態度を取った。

 丸山穂高に対して、「国会議員としての 一線を越えた発言だ」で、議員辞職勧告の決議を求めた 野党の議員たちも、もう一度、考え直した方がいい。そして、維新の会や、自民党の中のタカ派(安倍晋三を支える)の人たちは、この「もう一度、ロシアと戦争をして、勝って、実力で4島を取り戻すしかない」と、本音で、本気で、考えている人たちに、正直に、そのように言うことを、求めた方がいい。その方が、国論の対立の焦点が進んで、ものごとがはっきりする。 

 だが、この問題 の、さらにその外側に、丸山議員のような発言を、表に引き釣り出すことで、それで、日本とロシアを、絶対に、仲良くさせてはいけない、というアメリカの 策略があることも、私たちは、気づいていないといけない。

 こういう問題についても、私は、自分の思いの丈を、この3カ月、苦しんで、考えに考えたことを、皆さんに、話します。だから、来たる6月30日(日曜日)の定例会に、結集してください。  

 学問道場は、この国の、最後の 真実の言論の灯を点(とも)し続ける、ずば抜けた頭をした集団なのだ、と 皆で、自分たちで誇りを持ちましょう。  

副島隆彦拝

(転載貼り付け始め。 新聞記事)

丸山穂高議員の発言が物議を醸している

 Japanese politician Hodaka Maruyama speaks during the Niconico Chokaigi festival in Makuhari Messe Convention Center on April 28, 2018, Chiba, Japan. Niconico Chokaigi is organized by Japan’s largest… by 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ

丸山穂高氏の発言は

 北方領土の国後島を訪問した日本維新の会の丸山議員が、「戦争で取られた島は戦争で取り返すしかない」という趣旨の発言をしたことについて、さきほど会見し、発言を撤回した上で謝罪した。  出典 “戦争で取り返すしか”丸山議員が謝罪(日本テレビ系(NNN)) – Yahoo!ニュース

 ビザなし交流の訪問団に参加していた丸山穂高衆議院議員が、国後島の宿泊施設で酒を飲んで騒いだとして訪問団に注意され陳謝しました。
出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明|NHK 北海道のニュース

 ビザなし交流の訪問団に参加した日本維新の会の丸山穂高衆議院議員は 5月11日の夜、国後島の宿泊施設で酒を飲んで大声で話をしたり机をたたいたりしたとして、訪問団から注意を受けました。
 出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明

|NHK 北海道のニュース
さらに丸山議員はこの際、「戦争で島を取り返すことには賛成か反対か」、「戦争しないとどうしようもなくないか」と団長にただしました。
出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明|NHK 北海道のニュース

 5月13日、北方四島の国後島から戻ったビザなし訪問団。参加した国会議員からとんでもない発言です。出典 維新・丸山議員、国後島で「戦争しないと、どうしようも・・・」 TBS NEWS

発言の主は大阪選出の日本維新の会、丸山穂高衆院議員。まるで「戦争をしないと島は返ってこない」とも受け取れる発言が続きます。
出典 維新・丸山議員、国後島で「戦争しないと、どうしようも・・・」 TBS NEWS

これについて国後島出身の男性はNHKの取材に対し、「30年近くかけて行ってきたビザなし交流はロシアとの信頼関係をもとに成り立っているのに、それを壊しかねない発言で腹を立てています」と話しています。
出典 丸山議員陳謝 “戦争発言”釈明|NHK 北海道のニュース

丸山穂高衆院議員(35)は「酒が入っていた」というが、3年前にも飲酒トラブルを起こしていた。
出典維新議員「北方領土を戦争で取り戻す」酔って発言 過去にトラブルで「禁酒宣誓書」提出…「いつ解禁したの?」(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース

しかも丸山氏は当時「禁酒宣誓書」を幹事長に提出したとツイッターで明かしていた。
出典維新議員「北方領土を戦争で取り戻す」酔って発言 過去にトラブルで「禁酒宣誓書」提出…「いつ解禁したの?」(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース

そのため、ビザなし交流での事態を受けてインターネット上では「いつ解禁したの?」と呆れる声が相次いでいる。

出典維新議員「北方領土を戦争で取り戻す」酔って発言 過去にトラブルで「禁酒宣誓書」提出…「いつ解禁したの?」(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝