「184」ユーチューバーたちの世界(私が見た限りでの) ⑯ 孫正義 3⃣
副島隆彦です。
今日は5月24日です。孫正義論 の3回目です。
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■1997年~日本の金融危機、政府系銀行破綻へ(日本攻撃)
私が昔に書いて、ほとんど誰も注目していない大事なことがある。明治になって以降、日本が近隣国に進出して現地で作った国策銀行について前回触れました。これはものすごく重要でね。旧満州銀行・旧朝鮮銀行・旧台湾銀行・旧樺太銀行がそうです。それぞれがのちに政府系銀行になるんですが、実は、その時植えた根っこの財産を持ってるんです。★日債銀の前身が朝鮮銀行とかね。台湾銀行というのもあったんですが、鈴木商店と一緒に潰れちゃった。この大きな流れがあるんです。
これら国策銀行から始まった、日本の大きな政府系銀行が、1990年代末に潰されていったんですよ。
日本のバブル崩壊後、1997~98年はのちに金融危機と呼ばれる大混乱になりました。比較的大きな都市銀行だった ㋓北海道拓殖銀行(拓銀、樺太銀行を吸収した)と、4大証券のひとつだった山一證券が相次いで破綻したことから始まった。他もバタバタ潰れた。政府系銀行が意図時に潰されていった、ということです。
国策(政府系)銀行については、孫正義 2⃣(←移動します)に列挙しました。中でも、総称を長期信用銀行(略称は長信銀)といって基幹産業への長期の資金供給をしていた銀行がこの3行です。
㋐日本興業銀行(興銀、1902年設立)
☆日本長期信用銀行(長銀、1952年設立)
★日本債券信用銀行(日債銀、1957年設立)
1990年代末の日本の金融危機の時に、金融機関の連鎖倒産を防ぐために公的資金が投入された。銀行の不良債権問題に対して、金融再生法や早期健全化法(1998年に成立)を作ってね。このときの首相は小渕恵三(おぶちけいぞう 1937-2000 62歳で死)で、2000年の4月に脳梗塞でぶっ倒れて翌月に死んじゃった。公的資金の投入で過去最大に国家赤字を増やしたと言われた小渕首相(野中広務が幹事長)は、死ぬ前に「俺は100兆円(まだ潰れていない大銀行に投入したお金)の借金王だ」と言ったんです。今の、政府の財政赤字は1400兆を超えているから、100兆ぐらい大したことないと思うけど、当時は違ったんですね。

小渕恵三(当時官房長官だった1989年1月7日に、平成の元号を発表した)
話を戻すと、朝鮮銀行からつながる★日本債券信用銀行(略称は日債銀)も潰れて(1998年)預金保険機構の管理下に置かれた。それは2000年9月にソフトバンクグループ・オリックス・東京海上火災保険が組成した投資ファンドへ売却されて、2001年に「あおぞら銀行」になったんです(2006年4月1日に普通銀行に転換し現体制となる)。日本の表面ではあまり騒がれませんでした。☆長銀については次回話します。
こうやって民間の「あおぞら銀行」になったんだけど、孫正義はこれの取締役(役員)なんですよ。この過程の2000年の9月20日にある事件が起きた。元日銀理事で、旧日債銀の社長だった男が大阪のホテルの部屋で殺されたんです。隣室にオペラ歌手の森公美子が泊まっていて、「隣の部屋から悲鳴が聞こえた」と証言している。それでも自殺ということにされました。きっと、そいつが逆らったんでしょう。だから殺された。あおぞら銀行になると決まった段階でね。
参考 この事件について、副島先生が2006年3月20日に第二ぼやきに投稿した記事があります。
「9」 6年前に本間英世・日債銀の頭取(社長)が殺された事件の事実情報の記事の集成を載せます。2006.3.20 ←クリックしたら、記事に移動します
副島隆彦です。その事件の直後、数日後に孫正義(33)は取締役を辞めた。役職に就いてたった1ヶ月くらいだった。自分が関わった事実を消しましたね。そういう恐ろしい動きがあった。もう今はこれ以上言いませんが。だから孫正義というのは、世界規模での動き、日本攻撃のために育てられた特殊な人材なんですよ。
■「在日朝鮮人という立場」をアメリカは理解して、利用する
誰かが本当の真実を、暴(あば)き言論でやらなきゃいけないんだ。孫正義(37歳)は1994年4月にソフトバンクの株を店頭公開して、2年後の1996年にテレ朝買収騒動。1997年から日本の政府系銀行が潰されていった後、その一つである日本債券信用銀行(後にあおぞら銀行)の取締役になった(2000年。事件後すぐに辞めた)。
参考記事 amebaブログ「孫正義の正体」
だから「在日朝鮮人という特殊な立場をアメリカ側は理解している」ということです。「こいつなら日本のこともよくわかっている。よし、こいつに任せる」と。要するに高杉晋作みたいなもんですね。
高杉晋作はイギリスが育てた男でね。長州藩が下関から日本の小判(金貨)をワーッと流出させたんです。相手(イギリス)方にオールコックという全権駐日大使がいて、金貨をオールコックに全部持たせて、上海に逃げさせた。日本側の協力者として白石大商人というのがいた。騎兵隊というのは白石商人の建物の中で作られたんです。ということは、すでにイギリスの軍艦が下関に来ていたんですよ。私は何回か本に書いていますが、私以外は誰も指摘しません。言わないことになっている。最近も、私は第二ぼやきで話しました。

高杉晋作
「161」幕末に攘夷決行を決めた天皇と将軍が殺された ② 1863年~攘夷派の壊滅から、1866年の第二次長州征伐まで – 副島隆彦(そえじまたかひこ)の学問道場 ←クリックしたら該当記事に移動します
長州藩主の毛利 敬親(もうり たかちか)公は、山口にいたのかな、萩よりも。高杉晋作やイギリスの動きに知らん顔してたんです。「下関はすでに自分の支配下にない」とね。こうやって長州藩から日本の金(きん)が大量に流出したから、将軍家茂(いえもち)が怒り狂って大阪まで来て、第二次長州征伐をやるんだね。
■金(きん)がなくなると、その国は破滅に向かう
【金(きん)が流出したら、どうして幕府はそんなに困るんですか?金の代わりに銀が(だまされて3分の1だけど)入ってくるんでしょう?】
副島隆彦です。5000年の人類の歴史で、国の信用というのは、その基本は金(きん)でできているんです。歴史の実態として、どこの国もそうです。日本の場合、幕末に金(きん)が流出したからハイパーインフレを起こしたんです。
【ハイパーインフレっていうことは、米の値段とかがものすごく上がるわけ?】
もうね、2倍3倍になってみたい。本当に食べるものがなくなったという事態が本当に起きた。それで民衆は「ええじゃないか」って踊り狂った。当時流行っていたお伊勢参り(おかげ参り)の影響もあって、民衆が騒ぎ出して打ち壊しっていうのをやった。米問屋とかを襲撃するんですよ。それをもう抑えきれなくなって、それで幕府が倒れたんです。まあ実際は、天皇と将軍が殺されたからなんですけど。それも教えないことになっている。
【国の歴史としては悲惨ですね。とても子供に教えられないのも分かるけど、私たちは知らないといけない。でも、金がなくなったからといって、どうして米の値段が上がるのかわからない】
金(きん)がなくなると、流通する通貨に信用がなくなる。そうするとその途端にその国の経済が壊れるんです。本当に壊れる。日本の信用がなくなる。幕府の信用がなくなる。
【日本が取引する海外との信用がなくなるから?】
その頃はまだそんなに(海外との)取引はないから。でもね、金がなくなるとその王朝は倒れるんです。政治と経済が何でつながっているかと言うと、金(きん)の信用でつながっている。だから今でもFRB(フェデラル・リザーブ・ボード)、日本語訳では連邦準備制度理事会って言うけど。あれはアメリカの民間銀行です。この準備制度の準備、すなわちリザーブとは金(きん)のことなんです。金(きん)がないとその国家の信用は成り立たない。
例えばこのイラン戦争でいうと、もともとアメリカは、原油を直接イランからタンカーで輸入するということをほとんどしていないんですよ。それなのにイラン戦争が始まってから、アメリカでは原油1バーレル(これは158リッターで、デブの男二人分くらい)の値段が(70~80ドルから)120ドルまでに上がった。今も100ドルちょっとです。
つまり、アメリカはイランから原油を買っていないから関係ないはずなのに、すぐ影響するんです。石油と原油と天然ガスを「エネルギー」と言うんです。それ以外は鉱物資源なのね。それと豚肉とか小麦とかの生産物。この3つを「コモディティ」と言う。コモディティを日本語ではちゃんと訳せなくて、「商品、商品」と言うとバカみたいなんだけどね。これはそこらの商品とは違う。「(生活)基本物質」と訳せと私は言っているんだけど。
【コモディティとは大きく分けて以下の3種類 byAI
① エネルギー資源:原油、天然ガス、石炭など。世界経済や企業活動に大きな影響を与える。
② 金属・貴金属:金、銀、銅、アルミニウムなど。投資対象としても人気。
③ 農産物:小麦、トウモロコシ、米、砂糖など。食品や原材料として重要。】
生活基本物資は鉱物すなわち鉛や鉛、金、銀もそうですけど。それとエネルギーと農産物(生産物)に分かれるんです。これらはものすごく大事だから。だから、いくらアメリカのトランプ政権が圧力をかけても、高市でさえね、日本はサハリンからの原油及び天然ガスの輸入は絶対に止めない。ロシアの北の方の山に油田があって、そこからの原油と天然ガスが、サハリンからぐるっと回った北極海航路で日本に運ばれているんです。これだけは、日本はアメリカを押し切ってるんですよ。今も。

サハリン2 ←wikiリンク
本にも書いたことがあるけど、今井という通産官僚上がりの役人が守っている。今井は安倍晋三に対しても強い態度でやり続けたと言われている。それでイラン戦争が始まった時に、高市に対しても怒鳴ったんです。
【大丈夫?殺されないの?】
いや、殺されない。彼は経済産業省を代表しててね。内閣参与だから高市に向かって怒鳴り込んだりできる。「あんた(高市のこと)何を考えているんだ。自衛隊の戦艦を出すとか、そんなことができるわけがないだろう」って喚いた。
サハリンの油田というのは、実は日本が開発したんですよ。開発が始まったのはなんと、明治時代からです。日清戦争の前からずっと開発していた。だから日本は、その(サハリンの)エネルギー(石油と天然ガス)のルートを必死で守る。エネルギーっていうのは、国家にとって、通貨と同じくらい大事なものなんです。経済の血液と呼ばれていて、生きていく必要条件の一番目なんです。その国民が生きていくための食料と同格と言っていいと思う。だから国家にとっては絶対に、民間大企業よりも優先して、政府国家が確保しなきゃいけない。それがエネルギーなんです。これがないと国民が飢えるというか、それ以前に自動車が止まる、工場が止まる。

北樺太石油 ←wikiリンク
【金(きん)や銀(ぎん)は?】
金、銀は決済手段ですから。あと蓄財手段の財産だから、生きていく上には関係ない。ただし、人類の歴史上、といっても5000年しかないんだけどね。その中で国家の信用、すなわちクレジビリティは、ずっと金(きん)でやってきた。どこの国も。
そういうことをすでに十分に分かっているのに、それをわざと無視して「金なんか、何の価値も生まない」とか「ただの金属」だと言って馬鹿にし続けたのがこの50年間。特に、アメリカ経済学は金を無視し続けたんです。おかしいんですよ。
【幕府が、金(きん)を流出させた長州を征伐したのは、金が流出すると自分(幕府)の政治がうまくいかなくなるから?】
うまくいかないどころじゃないよ。一気に破滅に向かうから。だから怒って第二次長州征伐に向かったのね。しかしね、「絶対に将軍は京都大阪に絶対に行っちゃいけない。そこには魔物が住んでいるから、将軍が行ったら殺されるんだ」って、200年間ずっとそういうことになっていた。もう三代将軍・家光の時からそうなんです。家老たちが将軍に、「危ないから、命が狙われるから、絶対に京都に行くな。大阪に行くな」と止めていたんです。
それなのに、まだ21歳だった家茂将軍は長州藩からの金の流出に怒って、江戸城から出て大阪城に入った。そして大阪城で毒殺された。その年1867年12月からが、最後の(ラスト)将軍 慶喜(よしのぶ)です。慶喜はたった1年2ヶ月ぐらいしか将軍をやってないことをね、日本人はわりと自覚していない。家持が殺されたすぐ後からね。家茂将軍が死んだとたんに「長州征伐」が中止というか消え去った。それでもう、すぐ大政奉還なんです。
「政治の権限を天皇家に奉還する(お返しする)」と慶喜は署名したのは事実なんだけどね。本当は、慶喜は体制奉還すると言っても、形だけだと考えていたんです。朝廷には何もないんです。もうずっと政治をしていないし、軍隊さえ持っていない。軍事力も統治力も、武士である幕府しか持っていなかった。だから慶喜は「形だけの大政奉還をして、実際の政治は幕府がやるしかない」って分かっていた。
私たち日本人は学校教育で、「政治の支配権を幕府から朝廷に返します」という儀式みたいなのを二条城でやったと習う。「大政奉還」の立派な絵があって、小・中学生にもう教えるんだけど、あれ、嘘なんです。実際は、いくつかの藩の遣(つか)いみたいなのが、寄り合いみたいに集まっただけです。

朝廷や薩長(さっちょう、薩摩と長州)よりも幕府軍の方が、当然、断然強かったんですよ。イギリスとかから購入したアームストロング砲をズラっと並べて持っていたしね。でも朝廷を薩長が支えちゃって、アームストロング砲もいつのまにか薩長の方に渡ってしまった。その後ろにイギリスがいてね、イギリスが悪いことをいっぱいしたんですよ。だから慶喜が形だけのつもりで「大政奉還」をしたら、すぐに「倒幕の密勅」っていうのが出て、「幕府を倒せ」になった。それでもう翌年(1868年)1月(西洋暦)になって、1月2日くらいから「鳥羽伏見(とばふしみ)の戦い」になるんです。そこで幕府軍と朝廷軍がぶつかった。

大阪城から出撃した8万人ぐらいの幕府軍がものすごく強かった。一方、京都(朝廷)についた薩長軍なんて3000人しかいない。勝てるわけがないんです。京都を守るのでもう精一杯。

Satsuma samurai at the time of the Bakumatsu 参考 Battle of Fushimi Toba | Japan Experience
ところが長州と薩摩の鉄砲隊の他にイギリスとフランスの軍艦とかがもうすでにいて、それを鳥羽伏見に上陸させた。最新鋭の鉄砲とアームストロング砲を撃ったんです。これで幕府の軍隊の最精鋭たち、新選組とかが2000人も死んだらね、もうやる気をなくして。慶喜は最初の段階で、さっさと船(開陽丸)で大阪を脱出して江戸に帰っちゃった。側室(新門 辰五郎 しんもん たつごろうの娘)を乗せてね。だから全部イギリスが仕組んだんですよ。私はずっとこれを言っているから、もういいけどね。

【鳥羽・伏見の戦い】旧幕府軍が朝敵となった戊辰戦争の初戦 日本史あれこれ 参照
参考ブログ Japaaanマガジン 前代未聞の敵前逃亡!15代将軍・徳川慶喜が大坂城から逃げた真相に迫る【その2】
副島隆彦です。話を戻すと、国家の信用は金(きん)でできているということです。これは教えないことになっている。人類5000年の歴史上、どこの国そうなんですが、金をなくすとその国家が倒れるんです。古代ローマ帝国も金がなくなった時に倒れた。エジプトで金(きん)が採れたようです。だからシーザー(カエサル)もその後継者のアントニウスまでもが、クリオパトラにコロコロって参ったって言うけどね。実態はエジプトのナイル川で金が採れたから、それが目的っていうのもあるんですよ。エジプトで採れる砂金を信用にして成り立っているのがローマ帝国だった。最後は金がなくなっちゃって、銅や銀も足りなくなって、鉄でお金作ったんですよ。鉄なんて錆びてボロボロになって崩れますから。
参考Youtube おしえてソエジー カエサルとクレオパトラの愛
だから金(きん)というのは、普通の人が思っているよりも人類にとってものすごく重要なものなんです。それを経済学という学問で教えないことにした。今も教えないんです。金(きん)は人類の歴史の中でものすごく重要で、国家の信用のコンポーナントリザーブ、その根幹なんです。
(④に続く)
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