日本政界●情報メモ
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Loginはこちら【89】「「記者クラブの廃止は改革の第一歩」(EJ第2844号)」
「エレクトロニック ジャーナル」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年06月29日
「「記者クラブの廃止は改革の第一歩」(EJ第2844号)」
EJではここまで何回も記者クラブの廃止と記者会見のオープ
ン化の重要性について書いてきています。なぜなら、それが最善
の日本のジャーナリズム改革になるからです。少なくとも私は民
主党にそれを期待してきたのです。
しかし、民主党はそれを公約に掲げて選挙を戦いながら、政権
を取ると一部の大臣──岡田外相、原口総務相、亀井前金融相な
どを除いて、真剣にこの公約に取り組もうとしない。しかもこの
公約は実施に当たって財源を必要としないのです。大臣としての
実力があれば、即やれるのです。にもかかわらず彼らはやろうと
しない──大臣として政治主導が何ら果たせていないのです。実
力がないからできないのです。菅総理(財務相時代を含めて)も
まったく手をつけようとしないのです。
むしろ記者クラブを廃止することによって税金のムダをなくせ
るのです。したがって、記者クラブを事業仕分けにかければいい
のですが、誰もそのようなことはいわない。記者クラブメディア
が報道しないのをいいことにして、彼らは公約を破っても平気な
顔をしているのです。これは裏切りです。
それに加えて国民もいまひとつ熱心ではありません。どうして
でしょうか。それは、国民自体が記者クラブの存在や実態を知ら
ないからです。記者クラブメディアが、ひたすら記者クラブの存
在を隠そうとしているからです。したがって、それに関わる報道
はいっさいしないのです。亀井前金融相が記者クラブのオープン
化に向けて行動していることをニューヨーク・タイムズ紙が好意
的に伝えていることを知りながら、伝えないのです。そういうわ
けで、大事なことは次の事実です。
―――――――――――――――――――――――――――――
記者クラブメディアは、自分たちにとって都合の悪いことは
いっさい報道しない
―――――――――――――――――――――――――――――
確かに現代はインターネットが発達し、ある程度のことは自分
で調べることができるようになっていますが、そういうことがで
きない人もたくさんいるのです。今でも大手メディアの影響力は
絶大なのです。それにしても鳩山政権時代の記者クラブメディア
の報道は明らかに常軌を逸していたと思います。
副島隆彦氏は、記者クラブメディアと各省庁の官僚について、
自著で次のように述べています。
―――――――――――――――――――――――――――――
今の日本の民放テレビ5局(全国ネットワーク)と大新聞5社
の計10社、さらにはNHKまでもが、まったく誹謗中傷とし
か言いようがない状態です。彼らは、意図的に、民主党政権へ
の謀略攻撃を仕掛けています。報道の中立性や公平性をかなぐ
り捨てて、現政権への憎悪感だけで記事づくりをしている。こ
こまで民主党政権に対して、悪意と憎しみを込めて非難・中傷
を行なうところを見ると、彼ら、テレビ・新聞の幹部たちはよ
ほど長年、アメリカに抱き込まれて、育てられてきたと思いま
す。日本の官僚(高級公務員組織)たちも同じです。彼らは、
アメリカの国家情報機関であるCIAや、「知日派」と呼ばれ
るアメリカ人の高官や学者たちに育てられ、若い頃から留学や
奨学金供与などの便宜や利益を受けてきたのです。そして、彼
らはこれまで「出世街道をまっしぐら」で、自分たちの地位を
安泰にしてぬくぬくと生きてきた属国・日本の支配階級の人々
です。 ──副島高彦×佐藤優著/日本文芸社刊
『小沢革命政権で日本を救え/国家の主人は官僚ではない』
―――――――――――――――――――――――――――――
昨日のEJで、亀井前金融相の第2記者会見をそらのちゃんが
生中継することによって、多くの国民が大臣の記者会見を視聴す
ることができる──これこそオープン化そのものですが、とても
意義のあることだと思います。
ちなみに、亀井氏の後任の自見大臣の記者会見に関しては、記
者クラブ側が折れて、非加盟メディアも参加することを了承した
ので、6月8日以降はそのルールで一回の会見が行われているの
です。これは亀井前大臣の強い姿勢に記者クラブ側が一歩譲った
かたちになっています。他の大臣は何をしているのでしょうか。
現在、参議院選挙中ですが、「消費税の増税」が選挙の焦点に
なっています。これは、菅首相が選挙前に消費税増税を口にした
からです。問題は、どのようなプロセスを経て、そういう発言に
なったかです。もともと菅氏は、財政再建を明確に口にしていな
かったし、まして増税など主張していない。そんなことよりも、
公務員の数を減らし、給与を下げてムダを徹底的に排除する──
濡れ雑巾を絞って、もう一滴の水もできない状況になってなおか
つ足りないときは国民にお願いするといっていたのです。それが
財務大臣になって変貌したのです。
それは、財務官僚に洗脳されたという見方も根強くあるものの
ここで増税を口にしておくことの有利さを素早く政治的に判断し
発言したのかも知れないのです。菅氏のこれまでの政治家として
の行動をていねいに見て行くと、その政治的センスというか判断
力が優れていることは確かに読み取れるのです。
知られざるこんな話があります。1991年4月のことですが
菅氏は自民党の竹下登元首相に呼ばれているのです。当時菅氏は
社民連の政審会長をしていたのです。何のことかと菅氏が竹下氏
の個人事務所を訪れると、竹下氏はいきなり「君は自民党に入る
気はないか」と切り出し、次のようにいったのです。
―――――――――――――――――――――――――――――
うちの派閥には小沢をはじめ幹事長の人材は多士済々だが、い
い総理候補がいない。君なら将来総理になれる。
──「週刊朝日」6/18号より
―――――――――――――――――――――――――――――
竹下氏は菅氏の政治的センスの良さに注目し、自民党入りを勧
めたのです。もちろん菅氏はその場できっぱりと断ったことはい
うまでもないことです。 ──[ジャーナリズム論/48]
≪画像および関連情報≫
●菅氏の数学力についての同級生の証言
―――――――――――――――――――――――――――
「成漬はよかった。とくに数学はすごくて、こちらが問題を
解いてる問に、同じ問窺で2通りの解き方を考えてた。旺文
社の全国テストでは、約16万人中の2ケタの順位だった」
(大高さん)「男前で格好よかったけど、ガールフレンドは
いない感じ。どちらかといえば硬派で、よく正論をぶってま
した」(別の同級生) ──「週刊朝日」6/18号より
―――――――――――――――――――――――――――
(転載貼り付け終了)
【88】「アフガン戦略を巡るオバマ政権と米戦争屋の対立激化の真相」
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年6月27日 No.147
「アフガン戦略を巡るオバマ政権と米戦争屋の対立激化の真相」
1.オバマ大統領、アフガン戦争の最高責任者を解任
2010年6月23日、オバマ大統領は、アフガン駐留米軍の最高責任者・スタンレー・マクリスタル司令官を解任しました。解任理由は、同司令官が、雑誌にオバマ政権要人を誹謗中傷する投稿を行ったからです。これは合法的な解任ですし、マクリスタル司令官も予定の行動です。かつて航空幕僚長を解任された田母神氏の例とよく似ています。両者、確信犯です。
上記の情報から、米国ではアンチ戦争屋のオバマ政権と、アフガン戦争を牛耳ろうとする戦争屋の厳しい対立が起きていることが伺えます。
親・戦争屋の日本の大手マスコミ(悪徳ペンタゴンの一味)はそろって、オバマのアフガン戦略が行き詰っているかのような報道を繰り返しています。
オバマ政権は米国連邦政府の財政再建に向けて、カネ食い虫・国防総省の予算の大リストラ(5年で1兆ドル削減)を計画・実行中です。その背景を考慮すれば、オバマ政権が、これ以上のアフガンへの兵力増強を渋り、現場のアフガン駐留米軍責任者と対立するのは当然です。
いずれにしても、マクリスタルのオバマ政権誹謗中傷は、戦争屋のオバマ政権に対するいら立ちを代弁するカタチになっています。
2.オバマ政権のアフガン戦略とは?
本ブログでは、すでに2009年8月、オバマ政権のアフガン戦略について分析を行っています(注1)。
2009年8月時点、オバマのアフガン戦略に関して、二つの相対立する見方が存在していました。
(1) アフガンにおける戦争屋の麻薬利権(ヘロインの原料、アヘンの世界生産量の9割)を撲滅させること。
(2) 戦争屋のアフガン麻薬利権を守ること
当時は、戦争屋を煙に巻くため、オバマの本音がどちらなのか、意図的に曖昧にされていました。
ちなみに、発足当初の日本の民主党鳩山政権は、上記(1)を意図して、アフガンの平和的産業復興援助(5年で50億ドル援助約束、これは日本国民の血税)を表明していました。だから、これをいただくため2010年6月16日、アフガンのカルザイ大統領(戦争屋の傀儡だったが、オバマ・シンパに転向か?)が訪日したのです。日本は巨額赤字国・米国の便利な財布代わりに扱われている代表事例です、念のため。
さて、国防総省ペンタゴンとCIAを牛耳る戦争屋(デビッドRFがボス)にとって、アフガン戦争の目的は、言うまでもなく、中東で組織化されている反米テロリストの撲滅です。しかしながら、これはあくまで建前上のオモテの目的です。これを掲げないと、米国民の血税を湯水のように浪費してアフガンやイラクへ派遣している大規模駐留米軍を維持することを、あのケチな米国民が到底、許しませんから・・・。
ところが、戦争屋には、アフガンに派遣される一般米兵の知らない秘密のウラ目的が存在します。それは、戦争屋にとって極めて重要な諜報活動や謀略工作活動の資金源の調達です。戦争屋は伝統的に、CIAの諜報活動や謀略工作活動の闇資金をRF財団や麻薬密売で調達してきました。その証拠として挙げられるのが、有名なイラン・コントラ事件(注2)の発覚です。
3.米戦争屋と日本の悪徳ペンタゴンの歴史的共有ルーツ:麻薬密売
米国はオモテ向き民主主義を標榜している関係で、あの凶暴な戦争屋ですらも、民主主義のルールを守る精神は残っているのです。だから、さすがの戦争屋も、CIAのオモテの諜報活動はともかく、ウラの謀略工作活動の闇資金までも国民血税から調達することに気が引けるわけです。そこで、CIAは麻薬密売というウラ・ビジネスで闇資金を調達する伝統があります。
ちなみに、戦前日本の関東軍・満鉄もアヘン密売で謀略工作資金を調達していました(注3)。おそらく、日本の軍部も、戦前、戦争屋系の米国ハリマン財閥(ブッシュ一派の系列)などから、その手口を学んだのでしょう。ちなみに、悪徳ペンタゴンのプロパガンダ機関・大手マスコミのルーツは関東軍・満鉄調査部につながります、根は深い。
蛇足ですが、日本の場合、悪徳ペンタゴンの一味・自民党と外務省は、国民の血税から予算化される国家機密費を堂々とマスコミの買収に流用していました(野中広務・自民党元官房長官暴露)。悪徳ペンタゴン連中がルーツを同じくする同じ穴のムジナであることがよくわかります(笑)。
ところで、あの凶暴な戦争屋ですら、米国民の血税を使うのを遠慮しているのに、日本の悪徳ペンタゴンがいかに厚顔無恥のあつかましい連中か、国民はよーく思い知るべきです。日本国民はこのように、悪徳ペンタゴンからとことんなめられています、念のため。こんな悪徳ペンタゴンに踊らされる国民がウヨウヨ居ることに腹が立って、腹が立って仕方ありません。
4.米国アフガン戦略のオモテとウラ
上記の背景を前提にすれば、米国戦争屋にとってのアフガン戦略には、隠された目的があるとわかります。それは、上記(2)のアフガンにおける麻薬利権の確保です。
一方、オバマ政権を支援するジェイRF(戦争屋ボス・デビッドRFの米国覇権ライバル)にとって、戦争屋ボス・デビッドRFの息の根を止めるためには、上記(1)のアフガンの戦争屋=CIA麻薬利権の撲滅(中南米や東南アジアの戦争屋麻薬利権も同じ)が必須なのです。ちなみに、日本のマスコミ(悪徳ペンタゴン)が有難がる戦争屋ジャパンハンドラー(悪徳ペンタゴンの首魁)の一人、リチャード・アーミテージは東南アジア麻薬利権の闇の帝王だったと言われています(風貌通り)。
最近、オバマ政権と戦争屋の対立が険しくなったということは、筆者が懸念してきたとおり、オバマ政権のアフガン増派の目的は、上記(1)であることが戦争屋に気付かれたのです。逆に言えば、オバマのアフガン戦略は“ホンモノ”(正義の戦争)だということです。
その結果、オバマのアフガン戦略目的、上記(1)と、戦争屋のアフガン戦略目的、上記(2)は、真っ向から対立しています。そのため、アフガン戦略を巡って、オバマ政権と戦争屋(国防総省の中の、戦争屋シンパ、ネオコン含む)との対立が日に日に、厳しくなっているのです。なお、国防総省にはオバマ・シンパもいます、念のため。
5.戦争屋はオバマのアフガン戦略の本音に気付いて、怒り心頭
戦争屋は諜報・謀略の専門家集団です、早晩、オバマのアフガン戦略の本音に気付くのは時間の問題でした。戦争屋からみれば、アンチ戦争屋のオバマを許せません、かつてのJFK(ケネディ)のように、暗殺したいところです。オバマはこれまでさんざん、戦争屋から恐喝されています。筆者の知る限りでも、(1)オバマのメキシコ訪問中(麻薬撲滅のため)の豚フル・ウィルスのバラマキ、(2)オバマ搭乗のエアフォースワンへの戦闘機スクランブル恫喝、(3)ホワイトハウスへの外部者不当侵入ハプニング(ホワイトハウス警備は戦争屋のシマ)、(4)オバマの太平洋諸国訪問阻止に向けてのインドネシア・アルカイダ(戦争屋のでっちあげテロリスト)のテロ恫喝、などです。
戦争屋にとって、CIA謀略部隊を使えば、オバマ暗殺は可能ですが、彼らはシナリオ発想で動きます、オバマの後任が見つからないのでしょう。副大統領バイデンも戦争屋の味方ではなさそうですし、ヒラリー・クリントンも基本的には、戦争嫌いです。
オバマの後見人・ジェイRFは戦争屋(デビッドRFの率いるD系戦争屋)のクセも手口も熟知しています。オバマをそう簡単には無力化できないのです。それがため、D系戦争屋のいら立ちが極限に達しています。
6.韓国哨戒艦艇・天安事件:戦争屋のいら立ちが極限に達した結果
オバマの本音を知った戦争屋は、オバマを暗殺か失脚で無力化したくてウズウズしているでしょう。ところが、ポスト・オバマのシナリオが確定しないため、オバマ無力化作戦が実行できないのです。そのことをオバマ自身もよくわかっています。
米国覇権抗争の歴史を振り返れば、ポストJFK(戦争屋を潰そうとした)にはジョンソン大統領という戦争屋傀儡がいました。ポスト・ニクソン(戦争屋のいうことをきかなくなったので、ウォータゲート事件で任期途中辞任)のとき、フォード大統領(ラムズフェルド国防長官が監視役)という戦争屋傀儡がいました。デビッドRFのライバル・兄ネルソン(フォード時代の副大統領)はフォード後釜を狙ったのですが、愛人宅で腹上死(暗殺疑惑あり)しています。
今回、ポスト・オバマの戦争屋傀儡大統領が見つからないのです。そして、この延長線上にて、天安事件が起きたと筆者は思います(注4)。しかしながら、あせっては事を仕損じる、の格言どおり、この作戦は大失敗しました(注5)。
今、戦争屋は非常に危険な状態にあります(注6)。戦争屋最大の関心事・アフガン情勢あるいはイラン情勢の行方が定まるまで、今の民主党のように、逆らわないようにしておくしかありません。戦後、戦争屋傀儡・自民党政権下、日本は丸腰にされてきたことの無念さをわれわれ国民は再度、かみしめるべきです、安易に変節民主党を批判してもむなしいだけです。長年、戦争屋傀儡・自民党を政権党にしてきた能天気国民の自業自得です。
注1:本ブログNo.13『米オバマの麻薬撲滅の本気度いかに』2009年8月24日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/367007.html
注2:イラン・コントラ事件、ウィキペディア参照
注3:里見 甫(さとみ はじめ)、ウィキペディア参照
注4:本ブログNo.132『風雲急を告げる朝鮮半島:米国戦争屋の極東シナリオを読み解く』2010年5月27日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14463828.html
注5:本ブログNo.142『日本にとって不幸中の幸い:極東戦争勃発ねつ造作戦失敗』2010年6月15日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/15229447.html
注6:本ブログNo.140『緊急警告:米国戦争屋の対日圧力が凶暴化する危険高まる』2010年6月12日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/15071565.html
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
(転載貼り付け終了)
【87】「フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー」
「ユーチューブ」の「岩上安身氏のインタビュー」から貼り付けます。
(貼り付け開始)
2010年6月27日
「フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー」
100627二見伸明氏インタビュー01.flv
●100627二見伸明氏インタビュー01 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
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100627二見伸明氏インタビュー02.flv
●100627二見伸明氏インタビュー02 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
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●100627二見伸明氏インタビュー03 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
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100627二見伸明氏インタビュー04.flv
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●100627二見伸明氏インタビュー04 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
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●100627二見伸明氏インタビュー05 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
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●100627二見伸明氏インタビュー06 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
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●100627二見伸明氏インタビュー07 2010年6月27日、フリージャーナリスト岩上安身による、元運輸大臣(羽田内閣)の二見伸明氏への緊急インタビュー。消費税の…
13 時間前 再生回数 303 回 iwakamiyasumi
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【86】「官僚目線でブレまくりの菅政権に引導を渡す!」
「日々坦々」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010/06/28(月) 07:13
「官僚目線でブレまくりの菅政権に引導を渡す!」
菅総理大臣は、目標を達成できなかった場合の政治責任について、「基本的には人事を尽くして天命を待つという気持ちであり、人事を尽くすということに全力をあげたい」
といいながら≪参院選で与党が過半数割れした場合について「政権運営がなかなか難しい状況になる。他党といろいろな形で話し合うことが必要だ」と述べ、新たな連立も含めて対応を模索する考えを示した。≫(共同)
と戦いのさなかでありながら、仮定の話をしていることに開いた口が塞がらなかった。
暑い中で民主党の候補者たちは辻立ちと挨拶・演説とで、選挙区を駆けずり回っている中で、その一番の大親分がつい一日前まで「人事を尽くす」と言っていたが、過半数をとれなかったら新たな連立を考えるとのたまわった。
あくまでも目標議席をめざし、候補者の力を信じて先頭に立っているはずの責任者が言うセリフではない。
国民を落胆させ候補者までも落胆させるような菅政権にとっては、国民生活や候補者などは二の次であり、政権を維持することに、早くも窮しているといえる。
消費税をブチ上げたはいいが、あまりに国民から不評を買ったので、なんとか反らそうと火消しにに躍起になっている。
≪「消費税を含む税制改革の議論を(各党に)呼び掛けるところまでがわたしの提案だ」≫(時事)
などいい訳し、ブレにブレまくっている。
つい先日の6月22日の党首討論では、≪消費税に政治生命をかけるかとの質問には「『国民の皆さんに判断してもらう』と言っていることが一番、政治家が政治生命をかけて申し上げていることだと理解してもらいたい」≫(産経)
と政治生命まで賭けると確かに言っていたのに、舌のねも乾かない内にコレだ。
同じ党首討論でみんなの党の渡辺代表がいったことが本質を突いていた。
≪菅さんの真骨頂は「脱官僚」だったはず。その志を忘れて、草冠(くさかんむり)の取れた「官内閣」になった。このひょう変ぶりにはあきれ果てている。日和見主義だということがよく分かった。≫(毎日)
枝野幹事長も調子にのって≪「行政刷新ならみんなの党。財政健全化では、園田博之たちあがれ日本幹事長と新党さきがけのとき(一緒に)やった。連立は外れたが社民党とも考え方が近い」≫(時事)
とパーシャル連合的なことを言い、同席した国民新党の下地に「選挙後の連立を示唆するような発言は、与党で過半数を確保できないことを認めるメッセージとなるだけでなく、選挙を戦っている候補者の士気を失わせることにもなる」と、現場にも行ってもいない候補者のことを考えず、政局ばかりに気を取られている頭でっかちの無能力幹事長に、一発、最もな正論をかましてくれた。
*****政治ブログ***********
菅政権と癒着する読売も、とうとう菅内閣の支持率50%に続落(参照) という調査結果を出してきた。
ただ、ここで朝日が妙な数字の調査を出しているのが気にかかる。
≪「消費税が最大争点」19% 参院選、朝日新聞世論調査≫(asahi.com)
では何が争点なのかが書かれてない。
やはり聞き方に問題がある。
≪消費税引き上げの問題は、あなたにとって参院選の一番大きな争点になると思いますか。消費税以外にも大きな争点はあると思いますか。≫
と聞くところに意図的なものを感じる。
「一番大きな」と聞かれれば、そうでもないかも、と答える人は多いだろう。
「争点は何だと思うか」と聞かれた場合「消費税」と答える人が絶対に増えるはずだ。
朝日も”火消し”に一役買っているということか。
鈴木宗男氏が『ムネオ日記』で
≪選挙予想が各紙に出てくるが、選挙中の予想は、ある種選挙妨害の側面もある。それは、「強い」と言われると陣営が緩み、追い上げを受ける。逆に「弱い」と言われると、勝ち馬に乗るということで人が離れていく。
候補者は選挙前と選挙中、様々な制約を受ける。マスコミ、メディアも、公平、公正の観点からも選挙中の予想はやめることが良いのではないか。これはきちんと検討する価値があると思うのだが。≫
確かに、選挙妨害ともとれる記事も目立つし、選挙期間中に世論を操作しているともいえる。
放送倫理・番組向上機構(BPO)は、この件について、どう思っているのだろうか。まあ内々の機関だから期待することはできないが、一応時間があった時に”追及”してみたいと思う。
念のため連絡先を書いてみる:(BPO)
・電話によるご意見は、 03-5212-7333 受付時間は平日10時~12時、13時~17時
・FAXによるご意見は、 03-5212-7330
・郵送によるご意見は、下記住所宛に送ってください。〒102-0094東京都千代田区紀尾井町1-1 千代田放送会館BPO 視聴者応対 係
よくブログの記事を書くにあたって電話取材をしてみている。と言っても大したことはできていないので、そのことをほとんど書いたことはない。
今までに、東京地検には3回ほどかけたことがある。そのうち2回は、最初に出た女性にうまくあしらわれたが、1回は最初の女性をねじ込んで、特捜部につなげてもらった。
4月中旬だったと記憶しているが、その時に聞いていたのが例の「コソドロ・河村元官房長官の2億5000万円持ち逃げ事件」に関し、市民グループが告訴したにもかかわらず、まだ受理したというニュースはなく、受理したのかどうなのか、と考えられる角度から聞き込んだが、結局は「個別案件は言えない」で押し通されてしまった。
その時に印象深いのは、特捜部で電話に漏れ聞こえてくるザワザワした、築地の市場のような人の声が飛び交っているような騒がしさである。何か大きな案件があったのか、やはり検察審査会の発表前だったからか?
この案件に関しては既に受理していたという情報がもたらされている。
*****政治ブログ***********
「2億5000万円内閣官房報償費刑事告発の正式受理のお知らせ」(上脇博之ある憲法研究者の情報発信の場 2010年06月16日)より
この記事によると1月に大阪の市民団体が刑事告発し、3月末にに正式に受理したということだ。
だから電話した時には既に受理されていたことになる。報道も一切無しだった。
また先日は陸奥新報に例の小沢さんが青森・平川での発言について聞いてみた。出てきた男性は最初、陸奥新報の記事についてのクレームと勘違いしていたようだが、
はっきりと、読売の記事に文句があって、同じ内容を書いていたのが、御社しか見つからなかったことを言ったら、徐々に話を聞く姿勢になっていただいた。
こちらが聞きたかったことは、2点あった。読売新聞とかなりニュアンスが違っているが、ちゃんとそちらの記者が取材したのか。その違いについてどう思うか。
という取材には程遠いが、返ってくる答えも最初から期待はしていなかった。
ただ、その方が次のようなことを仰った。
≪やっぱり記者も人間ですから、いろいろな主観とかが入るのはしょうがないと思うんですよ。メモしてそれを後で記事にするわけですから、一言一句正確には書けないんじゃないでしょうか(要約)≫と少し青森弁が入り、人がよさそうな方だった。
(私もメモをとったわけではなく、語り口調を要約しているが、これと全く同じことということか)
本ブログにくるコメントなどで、マスコミを批判しつつ、マスコミ情報に頼っているのは矛盾している、という意見を書いてくる方がいる。
一般人には取材網がないし費やしている時間もない。いかに受け手の我々が確かな目をもつこと、同じ記事でもなるべく他社の記事もあわせて読む事、自分自身で考えてみる事など、情報をそのまま鵜呑みにするのではなく、それを自分の基準で使いこなす、いわゆる情報リテラシー(ウィキペディア) の観点が重要だと思う。
我々一般国民にとって自ら情報を収集する範囲は限られている。
最近、菅政権の批判をするとどうも疲れ、身体もだるくなる。昨年とは雲泥の差であり、書く意欲も全然違っている。
ただ一点、昨日のW杯とのシンクロの記事はたのしく書かせていただいた。(独断とコジツケのオンパレードだったが)是についてはまたあらためて書いてみたいと思っている。
柳の木の菅政権のゆれが益々酷くなっている。やはり「草冠」がとれた「官」政権。市民目線から官僚目線になり、草の根運動を忘れてしまった。
権力にしがみつこうとする者たちは、主義主張が違おうが、政敵であろうが、権力を手に入れるためならなんだってやるだろう。
そんな地獄絵図のような魑魅魍魎とした政局が参院選後にあるかもしれない。
鳩山さんも菅さんも官僚はじめとする内圧と、アメリカを中心とする外圧により、完全にやられてしまった。
小沢さんにも近々検察審査会の二度目の議決がある。それで菅首相は小沢さんに引導を渡すのではないかと言われている。
その前に菅政権に引導を渡さなければなるまい。
小沢一郎でしかこの難局を救い、二つの圧力に抗する政治家は日本にはいないのだから。
最後までお読みいただきありがとうございます
参考になったという方はクリっとお願いします
(転載貼り付け終了)
【85】「「日本一新運動」の原点(1)」
「平野貞夫の『永田町漂流記』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年6月27日 10:24
「「日本一新運動」の原点(1)」
「日本一新の会」の発足を呼びかけたところ、想定を超える申し入れをいただいた。この感動を日本の政治に有効に活かしていきたい。
これからのご協力とご叱正をお願いする。
■「日本一新運動」の原点(1)
『日本改造計画』(小沢一郎著・1993年5月)を、改めて読んでみた。人間の「生き方」について重要な記述がある。
「人類は、人間による自然支配という西洋的価値観から、人間は自然の一部であるという東洋的価値観への転換を迫られている。東洋的価値観、とくに古代日本の縄文時代においては、人間はまったく自然と共生していた。人間が自然を支配するのではなく、自然によって生かされていた。」
この小沢氏の発想・感性が「日本一新運動」の原点である。日本の政治家で「共生」という言葉を使ったのは、私の知る限りではこれが初めてだと思う。1993年5月といえば、小沢氏は自民党幹事長を辞めて二年目、幹事長時代の苦悩の体験を生かすため、『日本改造計画』を世に出した。その思想の根っ子に、「個人の自立による真の民主主義の確立」と並んで「共生」という発想があった。
小沢氏は2006年4月、民主党代表選で「小泉政治は自由と身勝手を混同した結果、弱肉強食の格差社会という妖怪を生み出してしまいました。本当の自由とは誰もが共に生きていける『共生』の理念が前提であり、それを保証する規律と責任を伴うものであります。その『共生』のルールが公正なのであります」と述べた。
この理念は、自由党時代の『日本再興へのシナリオ』を起点に、『日本一新11基本法案』を発展させたものである。これが2007年7月の参議院選挙を勝利させた"国民の生活が第一"の真言となり、2009年8月の衆議院選挙で民主党が政権交代を実現した原点である。
菅政権になったとたんに「国民の生活が第一」という真言は消えた。そして政策も政治手法も「小泉・竹中時代」を連想させ、歴史を逆流させる事態となった。政権交代を求めた国民の生活を漂流させないため、民主党は徹底した理念と基本政策の議論が必要である。
日本一新運動は、現代情報化社会の時代性を加味して、日本一新基本政策を深化させる試みであり、皆さんもその隊列に加わって頂きたい。
▽ ▽ ▽
■日本一新の会事務局からのお礼とお願い
「日本一新の会」に多数のお申し込みを頂き、心より御礼申し上げます。
また、思いがけず多数の皆様からカンパを頂きました。当会運営の為の資金として大切に使わせて頂きます。
現状は、皆様のご協力・拡散のお蔭もあり、事務局は新規登録に追われており、うれしい悲鳴をあげております。したがいまして、カンパを頂いた方々、拡散にご協力いただきました皆様お一人おひとりにお礼をもうしあげることが適いません。この場を借りて御礼申し上げます。
当会は緊急的に立ち上げた為、専用システムもなく、セキュリティーも万全でないことから、お預かりした情報から、メールアドレス以外の個人情報(住所・氏名・電話番号等)は削除しておりますのでご安心ください。
もちろん、皆様方からお預りしたコメントは平野貞夫が全て目を通します。
今後とも、当会の発展の為に皆様のご助力を賜りたく、よろしくお願いいたします。
「メルマガ・日本一新」配信の登録・解除は、 nipponissin@gmail.com までお願いいたします。
お蔭様で上記アドレスは、入会依頼が殺到しております。
ご意見等のアドレスは、後日別に設定いたしますので、暫くは配信登録に限らせて頂きますので、 何卒ご協力をお願いいたします。
(転載貼り付け終了)
【84】「間一髪で回避された極東戦争」
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年6月26日 No.146
「間一髪で回避された極東戦争」
1.韓国哨戒艦艇・天安沈没事件犯人は北朝鮮ではないという決定的証言
2010年6月25日の朝日新聞(ソウル支局:牧野愛博)に地味だが極めて重要な記事が掲載されました。韓国国家情報院(前身はKCIA)の元世勲(ウォン・セフン)院長によれば、5月初め、北朝鮮キム・ジョンイル総書記が中国を突如、訪問した目的は、『3月26日に勃発した韓国哨戒艦艇・天安沈没事件に、北朝鮮は関与していない。北朝鮮はこのような事件を起こす意思も能力もない。ところが、米韓が北朝鮮に濡れ衣を着せようとしている。その際、中国が“盾”となって北朝鮮を守って欲しい。』と、胡錦濤主席に嘆願するためだったとのこと。ああー、やっぱりそうか・・・・。
筆者は、極東安全保障の見地から天安事件を非常に重視して、本ブログでも、これまでいくつか投稿してきました(注1~注9)。筆者は当初から、北朝鮮犯人説に極めて懐疑的だったので、上記KCIAトップの証言は筆者の見方を裏付ける重要情報です。
なお、この証言は、イ・ミョンバク韓国政権の“天安は北の魚雷に撃沈された”という公式発表と大きく矛盾する内容です。
2.KCIAトップの証言はキム・ジョンイルの緊急訪中目的を明かしている
さて、韓国政府調査団が天安沈没事件犯人を北朝鮮(魚雷攻撃)と名指ししたのは5月20日ですが、キム・ジョンイルはこの“濡れ衣”シナリオを5月初めには知っていたのです。そこで、病身の臆病キムは暗殺リスク(現実に、過去、キム訪中時、列車爆破の暗殺未遂事件が起きている)を押して、まさに命がけで中国を訪問し、事前根回したということです。暗殺恐怖症の臆病キム将軍様が命を賭けるのですから、北にとって余程の緊急事態であったと、筆者は容易に想像できました。上記KCIAトップ証言にて、臆病キム総書記の突発的訪中目的は十分、納得できました。その甲斐あって、5月20日、韓国政府による北犯人説のぶち上げに対し、中国がロシアとともに極めて、冷静に対処し、極東戦争に発展しませんでした。普通ならば、韓国政府からこれほど侮辱されたら、北はソウルに向けてミサイルを放ってもおかしくなかったはずです。中国が事前に、キム・ジョンイルに釘を刺しておいたことが奏功しています。
ところで2002年から2004年にかけて、小泉ヒーロー化のための北朝鮮拉致被害者帰国劇の演出(筆者の持論は米国戦争屋の仕掛け説)の分析(注10)を通じて、キム総書記という人物は、日本の下手な指導者よりよほど、したたかで冷静な人間ではないかと思っていましたが、案の定、そのとおりでした。
彼が狂気の独裁者であれば、とっくに第二次朝鮮戦争が起きていたでしょう。それを未然に防いだ彼はまだ、北の軍事権力を十分、掌握しているということです。
3.韓国は北のミサイル報復攻撃がないと知って、北に濡れ衣を着せた
韓国政府は5月初旬のキム訪中目的を知った上で、5月20日に、北犯人説をぶち上げたわけで、韓国政府は事前に、北からの報復がないとわかっていたということになります。そうでなければ、5月21日には、ソウルにミサイルが落ちて、それこそ火の海にされたはずです。考えただけでも空恐ろしいきわどい局面だったのです。
イ・ミョンバク・ハンナラ党は、6月2日統一地方選挙を控えて、天安事件に便乗し、北の脅威(北風)を利用するハラ積もりだったのでしょうが、能天気日本国民と違って、韓国民はハンナラ北風に乗らなかったのです。韓国民は常時、北の脅威に晒されているので、日本国民より、南北情勢を読む力が備わっているのでしょう。イ・ミョンバク政権ハンナラ党は惨敗、韓国民は、政府の北犯人説を疑っていることが見事、証明されました。とってつけたような子供だましの北魚雷証拠品の数々、こんなもの、子供でもだまされません。これにだまされるのは、お人好し日本国民くらいのものです(笑)。
4.米国オバマ政権は韓国政府の北犯人説を認めていない!
いずれにしても、上記KCIAトップの証言にて、天安事件のウラ事情がかなり明らかになりました。それに追い打ちをかけるように、6月22日、オバマ政権は、北朝鮮に対するテロ支援国家再指定を見送ることが明らかになりました。エエー! 天安事件で50人近い韓国軍人が亡くなったのに?
この報道から、米国オバマ政権は、事実上、韓国政府の北犯人説を認めていないことを意味します。
それではいったい犯人は誰? 天安事件はまさに、振り出しに戻りつつあります。韓国政府の北犯人説を無条件に支持した日本政府(当時、鳩山政権)の責任はどうなるの? 確かに、2003年、イラクに核兵器ありとするねつ造情報を唯一の根拠に、国連の反対を無視してイラク先制攻撃を強行したブッシュ政権を、即、支持した小泉政権と似た状況です。辞任直前の鳩山政権は、国民の離反に絶望、ヤケクソとなって、かつての小泉従米政権と同レベルまで堕落してしまったのです。
さて、6月9日、NHKで放映されたように(注11)、英国民はブレア首相(ブッシュのポチ・小泉首相と同じく、ブッシュのプードルと呼ばれた首相)のイラク戦争支持責任に対し、厳しい追及を行っています。日本国民とはえらい違いです、蛇足ですが・・・。
5.天安事件:米国戦争屋関与説、再浮上するか
韓国のKCIAと言えば、米国戦争屋謀略部隊CIAとの関係は深いのですが、KCIAトップが、天安事件勃発当初の、韓国軍部の見解どおり、北関与説の可能性が低いことを改めて認めているわけです。この事実から、いずれ、韓国政府は、北犯人説(魚雷攻撃)を取り下げ、ボロが出たときの逃げとして、予め用意されている座礁説(S.C.Shin説、ご丁寧にもクリントン国務長官にレターを出して、ボロが出たときのアリバイづくり的工作が行われている)に切り替える可能性があり、筆者はすでに、それも読んでいました(注8)。米国政府もその方向に傾いています。
それでは、天安の座礁説は正しいでしょうか。東大船舶工学科出身の筆者には、天安という鋼船が健全な船殻(せんこく)構造を有している限り、座礁のみで真っ二つ裂ける現象をまったく想像できません。
剛性のある船体を真っ二つに引き裂くには、青竹を手で切断するときのように、何度も上下にクネクネ、折り曲げる必要があります。ところが座礁は1回ポッキリの一方向の衝撃的静荷重の作用のみですから、船底が破壊されても、船殻中央断面の完全剪断破壊には至りません(注5)。ちなみに真っ二つに割れた遭難船が海岸浅瀬に座礁した画像を観ることがありますが、台風時などに起こる大波を受けて真っ二つになって遭難して、海岸浅瀬に座礁したものとみなせます。天安遭難時、黄海が荒天大しけだったとは聞いていません。
今回の天安事件に関して、幸いにも、韓国テレビKBSの事故直後の取材映像が厳然として存在するわけです。この映像を韓国政府が没収していることから、韓国政府が絶対に公表できない秘密があるのは間違いありません。そして、その映像には、米軍の救助活動が映っており、天安沈没現場とは別の第三ブイポイントに、天安ではない別の物体が沈没している証拠映像が存在していますが、それが何であるか、一切、発表されていません。すでに韓国中に放映された映像を没収しておいて、その点について何の説明もなしに韓国政府の一方的な北犯人説を信用しろと言っても、どだい無理な話です。
韓国政府にとって、中露を納得させるに十分な北犯人説の立証はほとんど不可能です。そこで、手のひらを返して、座礁説に切り替えれば、また別の矛盾や疑問が噴出するでしょう。いずれにしても、第三ブイ沈没物体(今は極秘に引き揚げられ、撤去されているかもしれない)の正体が何である(または何であったのか)を公表せざるを得なくなるような気がします。
注1:本ブログNo.123『韓国哨戒艇「天安」撃沈:米原潜との誤射相撃ち?』2010年5月8日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/13698185.html
注2:本ブログNo.125『素人だまし日本のマスコミ:韓国哨戒艦艇撃沈が北朝鮮の仕業?』2010年5月15日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/13961537.html
注3:本ブログNo.128『韓国哨戒艦艇撃沈事件:信じられない!今頃、北朝鮮犯人説とは』2010年5月20日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14196900.html
注4:本ブログNo.129『韓国“天安”事件でわかった日韓両国民の“北朝鮮観”の危うさ』2010年5月21日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14218455.html
注5:本ブログNo.129『韓国哨戒艦艇の完全剪断破壊:米原潜コロンビアの関与確認できず』2010年5月23日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14301981.html
注6:本ブログNo.132『風雲急を告げる朝鮮半島:米国戦争屋の極東シナリオを読み解く』2010年5月27日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14463828.html
注7:本ブログNo.133『極東戦争危機に震え上がる鳩山首相』2010年5月29日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14536231.html
注8:本ブログNo.135『韓国哨戒艦艇「天安」事件:第二のトンキン湾作戦の失敗だった?』2010年6月1日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/14656817.html
注9:本ブログNo.142『日本にとって不幸中の幸い:極東戦争勃発ねつ造作戦失敗』2010年6月15日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/15229447.html
注10:ベンチャー革命No.263『北朝鮮拉致被害者帰国劇:郵政民営化可決の仕掛けだった?』2008年6月28日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr263.htm
注11:2010年6月9日、NHKクローズアップ現代、『イラク戦争を問う:英国・検証の波紋』
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
(転載貼り付け終了)
【83】「日本が初の海外軍事基地を新設」
四月二十三日、フランスのAFP通信は、「日本が初の海外軍事基地を新設」と題する記事を配信しました。しかし日本のマスコミはほとんど報道しなかったのです。
それは、0九年三月からアフリカ・ソマリア沖の海賊対策で派遣されている海上自衛隊は、ソマリアに隣接するジブチにあるアメリカ基地に同居していたのですが、今回拠点となる基地をジブチに建設するとの報道です。自衛隊はついに海外に軍事基地を持つ事になりました。「四千万ドル(約三十七億円)をかけた基地は年明けにも完工」するのです。
AFPの取材に答えた海上幕僚監部所属(当時)の北川敬三二等海佐は、「国外で唯一、アフリカでは初の日本の基地となる見通し」だと語り、これを受け、ロシアやシンガポールなどの海外メディアは「日本初の海外軍事基地」に関する報道をしています。
後述するが井沢氏の調査によると、五月十一日、この重大な事実について鋭い問題意識を持つフリーランスの岩上安身記者は、記者クラブ員以外にも開放している記者会見で、岡田外務大臣に対して「これは基地ではないか」と質問していました。
すると大臣は「今、海賊対策で船だけではなくて、飛行機も出している訳です。その飛行機を整備するとか、そういうことが必要になります。そういうスペースを確保したということです。それを基地と言うかどうかは別にしてということです」「各国それぞれ飛行機を持っていますから、そういったスペースを確保しているということです。(中略)船を出している、それを上から海賊船を見るために出している飛行機ですので、お考えのような基地というものではありません」(「外務大臣会見記録」)と答えました。
井沢氏は、この答えを聞いた大手マスコミに所属する外務省記者クラブの面々も「ああスペースなんだ、基地じゃないや、じゃニュースにしなくてもいいな」と「判断」したと推論した。実際には本当にこんな推論が成り立つものかあやしいものです。私は残念ながらこの時点ではフォローしていない。ユーチューブにもこの動画は出ていないのです。
このように、大臣は「基地」ではなく「スペース」だとの強弁でこの場を乗り切ったのです。まさに官僚体質が強い岡田氏の面目躍如のとんでもない詭弁ではないでしょうか。この会見に同席していた大手マスコミに所属する外務省記者クラブの記者たちも、この答弁に問題意識もなく納得したか、関心があってもデスクに握りつぶされたかは全く定かでなく、現実に一切報道されていないのです。さすがにインターネット上では鋭い感覚を持つ何人かの人たちがこの問題を論じています。ぜひ皆さんにも読む事をお勧めします。
こうした状況の中で、井沢元彦氏 は『週刊ポスト』の七月二日号に、「拝啓 岡田外務大臣 なぜあなたは『海外初の(建設費37億円)の自衛隊基地(BASE=ベース)を「活動拠点(SPACE=スペース)と言い換えるのですか」との記事を発表しました。
もちろん自衛隊は軍隊であれとする彼の指摘は基地を持つ事を隠すなとの右翼的なものです。しかしこの事実に対して報道管制がしかれているかのような現状の中では、彼の反論は反面教師としての意義を持っています。社民党や共産党は、事ここに至るまで、一体何をしているのでしょうか。彼らはまるで音無の構えでこの事実を知らないかのようです。
通勤電車内の『週刊ポスト』のど派手な中刷り広告は、労働者民衆の目を当然にも引き付ける事でしょう。労働現場で反戦平和勢力を自負する私たちがぜひとも取り上げたい話題です。自衛隊は抑止力を持った専守防衛体制を堅持する事に特化すべきなのです。
この軍事基地を造る事はアメリカから押しつけられたものでしょうか。それとも自衛隊海外派兵の一環なのでしょうか。日本国家は一体何を企んでいるのでしょうか。
【82】「「民意」より「官意」を重んじる「菅官政権」」
2010.06/25 [Fri]
「「民意」より「官意」を重んじる「菅官政権」」
小沢一郎は、やはり、僕らの小沢一郎だ。
財務官僚の思惑どおり、翼賛的な「消費税増税」の大合唱に対し、ついにその態度を明らかにした。
しかも、山梨県の片田舎、ビールケースの上から演説したあとで・・。
「3年前の参院選も昨年の衆院選も、『すぐ増税はしない。無駄を徹底的に省き、財源を捻出(ねんしゅつ)する。それでも財源が不足する時は消費税の論議をする』というのが我々の主張だった。(そうした認識は)変わっていない」
そう、だからこそ、僕らは民主党に票を投じたのだ。
しかし、菅政権はそれを反故にし、「民意」よりも「官意」を重んじる政権であることを次第に明らかにしつつある。
今日も一票、お願いします。
今日、菅代表と谷垣総裁は、参院選第一声で、異口同音に「ギリシャのようになっていいのか」と国民を脅した。
脅して、庶民の貧しい財布から金を掠め取ろうとする行為は、道端で待ち伏せて金を脅し取る強盗とどう違うのか。
国の規模も債務の内情も違う日本とギリシャを単純に同一視して、「ギリシャのようになれば、まず年金がカットされる。次に給料がカットされる」と、露骨に有権者に恐怖を煽るような菅総理の演説をきいたとき、僕は、昨年の衆院選で高く掲げられた「国民の生活が第一」というスローガンが、ゴミのように捨て去られてしまったことを、はっきりと感じた。
政権交代の果実であったはずの、「官僚主導打破」が夢まぼろしのように消えてしまった。
これは、とりもなおさず、旧体制の復活を意味するものなのではないか。
菅首相が霞ヶ関と手を組んだのは、足を引っ張られるのが怖いからだけではない。
有力な政治家が官僚を味方につけると、政敵のスキャンダルから官邸や党内の動き、どの議員がどんな陳情を取り次いだかなど、どんどん情報が入ってくる。
次の首相を窺っていた現実主義者の菅氏は、そこまで計算して副総理の頃に霞ヶ関と組んだのではないか。
その見返りに官僚に踏まされたのが「消費税増税」の踏み絵だったというわけだ。
国民のカネで地位を買ったと批判されても仕方ない。
週刊ポスト7月2日号
戦後、はじめて実現するかのように見えた真の「民主主義」は、再び「官主主義」に後退してしまった。
しかし、はっきりと、小沢一郎氏は、「消費税増税反対」の旗幟を鮮明にした。
東京の町田市で「増税」を叫んだ菅氏と、地方の片田舎で「増税反対」を明らかにした小沢氏と、どちらが、庶民、貧乏人の味方であるのか、明らかだろう。
選挙後の小沢氏の反転攻勢を期待したい。
(転載貼り付け終了)
【81】「大企業減税庶民10兆円増税阻止が参院選争点」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年6月24日 (木)
「大企業減税庶民10兆円増税阻止が参院選争点」
参議院選挙が公示された。
7月11日投票に向けて17日間の選挙戦が展開される。
政権交代実現後、初めての国政選挙になるが、直前に鳩山政権から菅政権への交代があり、菅首相が消費税増税方針を示したため、参院選最大の争点として消費税問題が浮上することになった。
1996年10月20日の総選挙では、橋本政権が消費税率の2%引き上げ方針を掲げ、この問題が大きな争点になった。
比例区での得票率では自民党が32%、新進党が28%を獲得した。この年に創設された民主党は14%を獲得し、新進・民主両党の合計得票率は42%と自民党を大幅に上回った。
しかし、小選挙区制を軸とする選挙では、得票率1位の政党が圧倒的多数の議席を獲得する。自民党獲得議席は239、新進党は156、民主党は56となり、橋本政権は政権を維持して消費税増税に踏み切った。
日経平均株価は1996年6月に22,666円にまで上昇し、日本経済は順調に回復軌道に乗っていたが、消費税増税方針が閣議決定された翌日から株価は下落トレンドに転換。98年10月の12,879円に向けて大暴落した。
日本経済は深刻な不況に突入、大証券、大銀行が相次いで破たんし、日本経済は金融恐慌の淵にまで追い込まれた。
1996年10月の総選挙で、非自民勢力が結集したならば、日本の運命は異なるものになったと考えられる。政権は交代し、消費税増税は回避されていた。日本経済の回復は維持され、税収が増加して財政赤字の減少も進展したはずである。
橋本政権は消費税増税を強行実施したが、財政赤字は96年度の21兆円から99年度の37兆円へと激増してしまった。
菅首相は消費税率の10%への引き上げを示唆した。菅内閣の閣僚で政策調査会長を兼ねる政策決定責任者である玄葉光一郎氏は、
「マニフェスト発表の場で自身の言葉で言ったのだから、当然、公約になる」
と明言した。
民主党内で民主的に論議した形跡はまったくないが、消費税大増税10兆円庶民大増税が民主党の選挙公約になった。
他方、自民党、立ちあがれ日本、が消費税増税方針を明確に掲げている。
これらの勢力が衆参両院で過半数の議席を確保すれば、消費税大増税=庶民直撃10兆円大増税が実行に移される可能性が一気に高まる。
選挙前に消費税増税を掲げた勢力に議会過半数の議席を主権者国民が付与すれば、財政当局は主権者国民の「お墨付き」をいただいたと説明することになる。
世界経済は2011年に向けて、極めて大きなリスクを抱えている。
2008年から2009年にかけて、世界経済は100年に1度の「金融津波」に見舞われた。震源地の米国で財政、金融、資本増強の三位一体の政策対応がフルに動員されたため、2009年から2010年にかけて小幅改善が示されたが、問題が解消したわけではない。
詳しくは『金利・為替・株価特報』2010年6月25日号に記述するが、日本経済もなんとか戦後最悪の状況から一歩抜け出ただけの状況だ。
1996年の橋本政権、2000年~2001年の森・小泉政権は、回復初期の日本経済に超緊縮財政を実行して、日本経済を破壊した。
まったく同じ過ちに菅政権が着手し始めたのである。
『賢者は歴史に学び、愚者は歴史を繰り返す」
の言葉をかみしめる必要がある。
主権者国民が主要税目の税収推移をよく知らないと思われるので、あらためて税収推移グラフを掲載する。
国税収入は1990年度の60.1兆円から2009年度の36.9兆円に減少した。このなかで、消費税は1990年度の4.6兆円が2009年度には9.4兆円に倍増。他方、法人税は1990年度の18.4兆円から2009年度の5.2兆円に激減した。4分の1に激減した。
菅政権はこの期間に倍増した消費税収入をさらに倍増させる、9~10兆円庶民大増税を公約に掲げたのだ。他方、4分の1に激減した法人税を減税すると公約しているのだ。
大企業優遇=庶民いじめの税制改悪が公約に掲げられている。
民主党は政府支出の無駄排除をやり抜くまでは増税に移行しないと約束してきたが、この約束を破棄して、政府支出の無駄を温存したままで庶民大増税に踏み切ることを公約に掲げたのである。
この悪政を容認することはできない。
参院選では、民主党の小沢一郎氏グループの候補者を個別に支援する以外は、比例区では国民新党、社民党を中心に消費税大増税反対を明示する政党に投票するしか選択肢はない。
菅政権を選挙管理内閣に限定し、9月民主党代表選で主権者国民の意思を尊重する新しいリーダーを生み出さなければならない。
(転載貼り付け終了)
【80】「「岩手日報」は故江藤淳先生の墓前に土下座し、謝罪したのか? それとも間違いは何もないと思っているのか?」
「毒蛇山荘日記」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010-06-24
「「岩手日報」は故江藤淳先生の墓前に土下座し、謝罪したのか? それとも間違いは何もないと思っているのか?」
一地方新聞のこととはいえ、新聞社の顔ともいうべき「社説・論説」のコーナーにおいて、江藤淳先生の著書・論文の「引用」と「解釈」をめぐって、「無智・無学・無教養」を絵に書いたような、あまりにもお粗末な、記者たち(論説委員)の勉強不足を露呈してしまった、初歩的な「捏造事件」を引き起こした「岩手日報」だが、その後、「岩手日報」には抗議が殺到していると言う噂も聞かないではないが、それはともかくとして、その後、訂正記事なり謝罪記事なりを何らかの形で出したのだろうか。それよりも、僕は、江藤淳先生の墓前に土下座し、謝罪すべきだと考えるが、捏造記事の執筆者である宮沢徳雄とその記事を天下に晒した「岩手日報」の連中は、どう考えているのか。何事もなく、頬かむりして済ますつもりなのか。さて、読者からのコメントで知ったのだが、江藤先生の小沢一郎論「帰りなん、いざー小沢君に与う」を収録した『月に一度』を『小沢君、水沢へ帰りたまえ』と改題し、詐欺師・屋山太郎の解説つきで復刊した新刊本の書評が、「週刊ポスト」に載っているらしいが、筆者は佐野真一ということだが、予想通りというか、版元の思惑通りというか、「小沢一郎批判」に沿った書評になっているらしい。佐野真一は、沖縄に関しても、沖縄ブームに便乗するかのように、「沖縄を美化する作家や評論家が…」と、婉曲的に大江健三郎やその他の左翼系の沖縄論を批判するかのような、思わせぶりな内容の著書を刊行したばかりだが、『東電OL殺人事件』に象徴されるような通俗読み物ライターらしく、つまり、所詮は毒にも薬にもならないような「通俗大衆小説的メロドラマ的ナラティヴ」に依拠する物書きだから、何を書こうと別に関心もないが、今、まさに渦中にある「小沢一郎」に対して、どう書いているのかには、佐野真一の物書きとしての立ち位置を含めて、僕も関心がある。さて…。「週刊ポスト」を「立ち読み」(笑)してきたが、やはり、文学青年崩れの甘ったれた三流通俗ライターの分際で、「政治家・小沢一郎」を見下したかのような横柄な語り口で、上から目線で大法螺を吹いているではないか。笑止である。そもそも結果が分かってから「解説」や「論評」をするのは「後講釈」であって、批評ではない。こんなことを言っ(書い)ている。
「闇将軍の条件というと、いろいろありますけどね。一つは『住まい』、家屋敷や構えも、私は重要だと思う。角栄の目白御殿は、立地といい有象無象を問わず呑み込む佇まいといい、まさに闇将軍の住まいでしたよ。対して世田谷・小沢邸は立派は立派だが、どうも凡庸なんだな。人を引きつけない、来る者を選ぶ家という気がする。」「…キングメーカー角栄は、金を集め人を集める天才だった。重要なのは、金は人に配るためにあったことだ。小沢の場合はその肝心の『人』がいない。彼の地元・岩手は原敬や鈴木善幸など政治家を多数輩出した。なかでも後藤新平がいい言葉を残している。『金を残して死ぬものは下、仕事を残して死ぬものは中、人を残して死ぬものは上』だとね。」「・・・ところが小沢は裏切られるのが怖いのか、前原や枝野ら反小沢を遠ざけ、金は残せても人は残していない。つまり後藤の言葉を借りれば政治家として下か中どまりで…」
というような調子で、馬鹿も休み休み言えばいいものを、バカ丸出しの例えどおりに、水戸黄門的な政治漫談的弁舌を、批評的緊張感もなく垂れ流している。「溝に落ちた犬はたたけ」という大衆的ルサンチマンの捌け口的な「小沢一郎批判」のレベルの低さには、「佐野真一が特別寄稿」と名うっている宣伝文句が泣くというものである。「特別寄稿」という見出しを出しているにもかかわらず、こんな「文学青年崩れの甘ったれた三流通俗老い耄れライター」しか捕まらなかったのか。おまけに、最後にこなことまで言っている。
「比較的御しやすいと思った鳩山から最後の最後に予想外の怪力で抱きつかれて心中させられたあの解任劇には、それこそ玉川上水で太宰治を心中に踏み切らせた山崎富栄の悪女ぶりを思い出したなあ(笑い)」
今時、太宰治や山崎富栄を持ち出してくるとは・・・。さすが、「文学青年崩れ」の甘ったれた三流通俗老い耄れライターだけのことはあるなあ(笑い)。さて、僕が、佐野真一なる物書きの存在を知ったのは『東電OL殺人事件』であるが、そのあまりにも通俗的な「文学青年崩れ」的なロマンチシズムにうんざりしたことを覚えている。たしか「東電OL」でありながら、売春婦に身を窶し、そして渋谷の貧しい外人アパートの一室で殺されていた女性の心の闇を説明するのに、坂口安吾の『堕落論』の中の有名なフレーズ「生きよ、堕ちよ」を使っていた。太宰治に坂口安吾とくれば、誰でも手の内が見えすぎると思うはずである。以後、満州関係の『甘粕正彦・乱心の曠野』等、書店ではよく見かけたが手に取ったことはない。三島由紀夫は推理小説がきらいだったらしいが、実は僕も推理小説が嫌いなのであるが、それは「答えの分かっている問題」、つまり「結論が出てしまった問題」に興味がなかったからだ。しかるに佐野真一の書くものは、ことごとく「結論の出ている問題」を「後講釈」的に物語る類いのものばかりである。批評も思想も何もない。書くものがことごとく水戸黄門的な、陳腐なメロドラマになるはずである。要するに、ちょっとまともな物書きならば、小沢一郎を批判・罵倒するとしても、小沢一郎が実権を握っている時にやるだろう。こういう陳腐なメロドラマしか書けない通俗ライターは、小沢一郎が復権し、政界の最高実力者に返り咲いたら、今度は、一斉にゴマスリを始めるか、あるいは我関せずとばかりにひたすら沈黙を守り通すことだろうなあ・・・(笑い)。
(転載貼り付け終了)