日本政界●情報メモ
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Loginはこちら【223】「悪徳ペンタゴン日本人は、なぜ、米国戦争屋から手玉にとられるのか」
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年7月31日 No.163
「悪徳ペンタゴン日本人は、なぜ、米国戦争屋から手玉にとられるのか」
1.歯がゆいほど、米戦争屋から手玉にとられる悪徳ペンタゴン日本人の情けなさ
本ブログの主要テーマは、日米関係とMOT(技術経営)ですが、このところ、悪徳ペンタゴン(注1)日本人について、取り上げる機会が増えています。なぜなら、2009年9月、日本国は、戦後初の本格的な政権交代を実現しましたが、それをもっとも妨害してきたのが、悪徳ペンタゴン日本人であることが鮮明になったからです。彼らこそ、われわれ国民にとって、紛れもなく内なる敵です。
戦後の日米関係において、悪徳ペンタゴン日本人が、歯がゆいほど、米戦争屋(注2)から手玉にとられて、日本国民をどんどん不幸に追いやっています。大問題なのは、その現実に、多くの国民が気付いていないことです。そのことは、7.11参院選の結果から、明らかになっています。大変、不幸なことです。なぜ、国民が悪徳ペンタゴン日本人の反国民性に気付かないのか、それは、国民を啓蒙すべき肝心の大手マスコミの経営陣自身が、悪徳ペンタゴン日本人の一味だからです。
しかしながら、今はネット時代、国民は大手マスコミに過度に依存せず、ネット情報をもっと活用すべきです。
ところで、悪徳ペンタゴン日本人の多くは、日本では一流大学卒のエリートです。彼らがなぜ、米戦争屋から簡単に牛耳られるのか、その疑問を解明するため、米戦争屋についてもう少し、掘り下げてみます。
2. 米戦争屋の米国人は日本人とは比較にならないほど、競争戦略に長けている
筆者の見方では、米戦争屋の米国人は、競争戦略において、日本人エリートをはるかにしのぐのではないかと思います。要するに、彼らは異様に“負けず嫌い”なのです。以下にその背景を説明します。
さて、筆者の属していた米国シンクタンクSRIインターナショナルにて、60年代よりシナリオ・プラニングを研究していたのがピーター・シュワルツ(注3)です。彼は今、サンフランシスコのGBN(Global Business Network)というフューチャリスト集団に属しています。そのGBNは現在、モニター・グループに買収されています。モニター・グループは、有名なマイケル・ポーター(ハーバード・ビジネススクール教授)(注4)のつくったコンサルティング会社です。
マイケル・ポーターは競争戦略研究の専門家ですが、シナリオ研究における世界的権威・ピーター・シュワルツのGBNを、なぜ買収したのでしょうか。
筆者の見方では、競争戦略に、シナリオ発想が不可欠であるからだと思います。
さて、世界のビジネススクールの学生で知らない者はいないのがSWOT分析です。SWOTとはStrength、Weakness、Opportunity、Threatの略ですが、このSWOT分析を考案したのは、ピーター・シュワルツなどSRIの戦略計画の研究者でした。
世界中の国家、企業、個人は常に、競争に晒されているわけですが、競争に勝つためには、SWOT分析が基本となります。SWOT分析を行うためには、国家、企業、個人を取り巻く、外部環境がどうなっているか、さらに、外部環境が今後、どうなっていくのかを分析する必要があります。そのための分析手法がシナリオ・プラニングです。
つまり、競争戦略にシナリオ分析は必須であり、不確実な現代世界では、競争に勝つため、国家、企業、個人すべてにシナリオ発想が求められます。
ビジネススクールの世界では、競争戦略といえば、マイケル・ポーターですが、実は、競争戦略の元祖、それこそ、戦争のプロ・米戦争屋だったのです。彼らがいかに競争戦略に長けているかおわかりでしょう。
3.米国戦争屋は競争戦略に必須のシナリオ発想に長けている
戦後、半世紀以上に渡って、日本をステルス支配している米国戦争屋は、上記のシナリオ発想に実に長けています。当然です、戦争に勝つための戦略立案に、シナリオ・プラニングが不可欠だからです。
戦争の戦略計画のためのシナリオ研究の第一人者は、故・ハーマン・カーン(注5)でした。ピーター・シュワルツはその弟子です。ピーターは、60年代、SRI(当時はスタンフォード大学付属研究所)にて、軍事戦略方法論の研究成果を企業戦略方法論に応用した先駆者です。だから競争戦略の第一人者・マイケル・ポーターがピーターに目を付けるのは当然です。
このような背景を考えれば、米戦争屋がシナリオ発想に長けているのは当然です。ちなみに、ピーター・シュワルツは、戦争屋ボス・デビッドRFおよびRF家の私有物・RF財団から大変、信頼されている人物なのです。
戦争屋ボスは、自分たちのグローバル競争戦略立案のため、ピーター・シュワルツなどシナリオの天才をフルに活用しています。サラリーマン上がりの日本人エリートとは大きな違いです。日本の政官財に巣食う日本人エリートが、競争戦略シナリオ開発に多額のおカネを使うという話は聞いたことがありません。そもそも、日本にはシナリオ開発専門家であるフューチャリストは職業としてまったく認知されていません。
4.悪徳ペンタゴン日本人に欠落するシナリオ発想
競争に勝つための必要条件、それはシナリオ発想力に長けることです。日米太平洋戦争で日本が負けたのは、日本の天皇にも、軍部にも、シナリオ発想が欠落しており、必勝シナリオが描けないまま、米国に宣戦布告してしまったからです。日本人は何事もガンバリズムだけで勝負しようとします。後はまさに神頼みで、ひたすら奇跡が起こるのを祈るという行動を選択する傾向があります。要するに、運を天に任せる、人事を尽くして天命を待つ、当たって砕けろの玉砕戦法です。これでは到底、勝てません。運よく、一時的には勝っても、いずれやられてしまいます。
シナリオ発想が弱いということは、自分を取り巻く環境を、客観的かつ冷徹に俯瞰する能力が弱いことを意味します。全体把握力に長けている人と、全体把握力の弱い人が競争するとどうなるか、言うまでもありません、後者に勝ち目はありません。
全体把握力の弱い人、すなわち、悪徳ペンタゴン日本人は、全体把握力に長けた米国戦争屋のてのひらで踊らされることになります。
悪徳ペンタゴン日本人にとって、いつからか、戦争屋の声が天命に聞こえるようになったようです(笑)。
こうして、戦後65年、政官財およびマスコミの日本人エリートで、日米関係に関与している日本人は、ことごとく、悪徳ペンタゴン化してしまった、すなわち、米国戦争屋のてのひらで、65年間踊らされ続けてきてきました。そして、それは、今日まで続いています。なんと情けないことか。一方、65年も経ってまだ、悪徳ペンタゴン日本人を批判できない国民も愚かそのものです。
注1:悪徳ペンタゴンとは、
元・早稲田大教授・植草一秀氏の造語である。日本に蠢く一部の(1)政治家、(2)官僚、(3)マスコミ人、(4)財界人を指し、日本国民の利益より、米国寡頭勢力(主に米戦争屋)の利益を優先する(あるいは優先させられる)買弁家的日本人、および(5)米国ジャパンハンドラー(買弁日本人をコントロールする米国人)を指す。彼ら悪徳ペンタゴンは、アンチ戦争屋の小沢・鳩山コンビや亀井・国民新党を目の仇にしている。
日刊ゲンダイを除く日本の大手マスコミはことごとく悪徳ペンタゴン化していることが、2009年9月の政権交代によってあらわになった。
注2:米国戦争屋とは、
デビッドRF財閥を頂点に形成される米国の軍産複合体を指し、米国の軍産政官学に広く分布する米国覇権主義者で構成される。戦後日本は、米国戦争屋によってもっぱらステルス支配されてきた。米国寡頭勢力を構成する米国覇権主義者には他に銀行屋がいて、彼らは国際金融資本や米国中央銀行FRBを支配しているが、戦争屋に比べて、日本支配への執着心が薄い。オバマ政権は米国主流の戦争屋系というより、どちらかといえば銀行屋系に属しているが、戦争屋の謀略部隊から常時、監視を受けている。そのため、オバマ政権が戦争屋の意図に逆らうと、必ず何らかの妨害工作が行われる。
注3:ピーター・シュワルツ
http://en.wikipedia.org/wiki/Peter_Schwartz_(futurist)
注4:マイケル・ポーター
http://en.wikipedia.org/wiki/Michael_Porter
注5:ハーマン・カーン
http://en.wikipedia.org/wiki/Herman_Kahn
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
(転載貼り付け終了)
【222】「もう遅い?「脱小沢」を引っ込めても挙党体制は築けない」
「日々坦々」から貼り付けます。
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2010/07/31(土) 16:42
「もう遅い?「脱小沢」を引っ込めても挙党体制は築けない」
菅総理は挙党体制を築く気があるのか?
菅さんが本当に国民のこと、日本の国益のことを真剣に考えているのなら、普通の常識的感覚から考えても、ここは小沢さんに土下座をしてまでも挙党体制をつくろうとするだろう。
ただでさえ、ねじれ国会で参院議院運営委員長に自民党の鈴木政二氏が就き、、国会運営の主導権は野党に移り、懲罰委員会を除く16の委員会で与党が過半数割れしている状況で、内側がバラバラでは外に向けて闘ってはいけるわけがない。
「国難回避」のためとして野党に政策協議を呼びかけてみても、野党にすれば、それは「党難」でしょ?と一蹴され相手にもされないだろう。
だから、代表選前に小沢さんにどのように働きかけていくのかをみれば、参院選惨敗の責任もとらず、しがみついている菅政権の真の動機が垣間見えることになる、と思う。
小沢さんについて聞かれ、次のように答えている。
≪小沢氏の処遇を問われても「代表選後のことまでこうしたい、ああしたいというのは早すぎる」と言及を避け、小沢氏との距離感を測りかねていることもうかがわせた。≫(毎日)
このねじれによって国会は停滞し経済も影響を受け、国民生活にも大きな打撃を与えかねない今後の見えない国政の現状をいかに打破していくのか。
それには大前提として、まず菅政権のガン:仙谷、党執行部のゴミ:枝野&カス:安住の首を差し出し、挙党一致で内部を固めて鳩山グループと小沢グループからも閣内と党執行部に入ってもらう、という反省の上にたった筋書きを示してもらいたいものである。
と、ここまで菅サイドから考えてみたが、もし出してきたとしても、結局は菅政権の延命だけのための、それもパフォーマンスであるように思えてきた。
菅さんが会いたいと言って小沢さんが突き放して無視した時点で、もう何を言ってこようが小沢さんサイドとしては許すことはない、という信号だったのではないか。
「しばらく静かにしてくれたほうが民主党のため、日本の政治のためになる」「大衆迎合」など、言ってはならないことを言い放ってしまっている。
アメリカ様からお許しがでて、マスコミを含めてガラっと変わり、小沢さん自身が代表選に出る環境が整うことになれば、それは板垣英憲氏のブログ情報が真実味を帯びてくることになり、アメリカの陰が常に付きまとい、それはそれで困る。
もし小沢さんが出ないとなれば一体誰がでるのか、と先日お伝えした週刊ポストの記事に出ていた松本剛明(たけあき)・衆院議運委員長が秘蔵っ子だと書いてあったが、今ひとつ知名度がない。原口氏も海江田氏もどうみてもまだ経験が浅いし、週刊文春で書かれていた前原氏を小沢さんが推すというのも真実味に欠ける。
菅さんに対抗できる人材が小沢派には小沢氏本人以外に見当たらない。
「人の噂も75日」でW辞任してから来月半ばにかけては水面下で様々な動きがあるだろう。
あの自社さ政権で村山さんが突然総理になったように何が起こるかわからないし、菅執行部が何を悪だくみしているのかもしれない。
この難局に、野党を含め政治手腕を発揮できるのは、小沢一郎を除いていないことはがはっきりしてきた。
ここは小沢さん自身に勝負に出てもらうしかないのかもしれない。
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【221】「前原国交相 軽さ・無責任・ノーテンキ」
「日刊ゲンダイ」から貼り付けます。
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2010年7月31日
「前原国交相 軽さ・無責任・ノーテンキ」
両院議員総会サボって…海老蔵・麻央の豪華披露宴に出席していた
●紋付き袴で鏡開きのバカ騒ぎ
参院選大敗を総括した29日の両院議員総会に姿を見せなかった前原誠司国交相(48)が袋叩きにあっている。総会をサボって、あの市川海老蔵と小林麻央の結婚披露宴に出席していたことがバレたからだ。菅首相が総会で吊るし上げられていたその瞬間、総額5億円ともいわれる豪華披露宴の壇上に上がり、笑顔で鏡開き――。お気楽大臣の本性見たりだが、その言い訳にもブッたまげた。
きのう(30日)の閣議後会見。報道陣に結婚式出席を指摘された前原は、「冠婚葬祭は人生の極めて大事なセレモニー。社会通念としてどちらを優先するかは政治家の判断」と居直った。「批判は甘んじて受ける」と申し訳程度に言ったが、「両院議員総会が決まる前に結婚式の招待状をもらっていた」「当初から決まっていた予定を優先させた」と「何が悪い!」と言わんばかり。
これには政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が憤慨してこう言う。
「前原大臣は自分の立場を何だと思っているのか。今回の両院総会の目的は参院選だけでなく、民主党政権10カ月間の総括でもあった。なぜ国民にノーを突きつけられたのか、大臣としてずっと政権の一翼を担ってきた前原氏には総括する義務があった。まして、民主党迷走の大きな要因になった普天間問題では、沖縄担当大臣でありながら何も手を打たなかった明確な責任がある。それでなくても、高速道路無料化や八ツ場ダム凍結はことごとく先送りし、JAL問題では勇み足でタスクフォースを立ち上げ、話をこじらせた。そんな大臣が反省もせずに披露宴で浮かれているとは、あまりに無責任すぎます」
●小泉、森らと勝手に“大連立”
ちなみに、この披露宴には森元首相や小泉元首相も出席。前原は彼らと一緒に鏡開きをやっていた。もともと小泉シンパだが、勝手に“大連立”をやっているのだから同僚議員も怒り心頭だ。
しかも、ほとんどのゲストが礼服やタキシードで出席していたのに、前原は仰々しい紋付き袴姿で会場入り。正月のTV番組みたいだった。
「大勢の有名人が集まる晴れの席に招かれて、舞い上がったのでしょう。しかし、森元首相みたいに仕事のないロートル政治家ならともかく、彼は現職大臣です。芸能人ではない。今回は出席できない旨を伝えてわび、秘書に祝儀を持たせるのが常識です。おまけにあの姿。自らのバカさ加減をさらけ出したようなものです」(民主党議員)
参院選で惨敗しても誰も責任を取らない菅政権。前原はその象徴だ。
(転載貼り付け終了)
【220】「国際政治家・小沢一郎が、国際政治家・前原誠司を育て上げる」
「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」から貼り付けます。
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2010年07月30日 20時07分41秒
「国際政治家・小沢一郎が、国際政治家・前原誠司を育て上げる」
歌舞伎俳優の市川海老蔵(32)とフリーキャスター、小林麻央(28)の結婚披露宴が7月29日、東京都港区の「ザ・プリンスパークタワー東京」で芸能界を中心に1000人を超える招待客が出席するなかで、豪華絢爛に行われた。中継されたテレビ映像でとくに目を引いたのは、自民党の森喜朗元首相、小泉純一郎元首相、前原誠司国土交通相の3人が、新郎新婦、仲人席辺り揃ってにこやかに挨拶している場面だった。3人の関係を知る者は、皮肉を込めて「マイケル・グリーン仲間」と評していた。宴会好きの森元首相は、呼ばれれば有料を条件にどこへでも出かけていく。ノーバッチの小泉元首相も、暇を持て余しているので、腰は軽い。ましてや今回の場合、歌舞好きなだけに呼ばれなくても押しかけていく。前原国交相は、同じ時間帯に国会近くの憲政会館で開かれていた参院選の大敗を総括する両院議員総会は欠席してまでして宴会の方を選択した。ちなみに小沢一郎前幹事長も総会に欠席。執行部の責任が追及される辛気臭い総会より、1人10万円の高級料理の並ぶ賑々しい宴会の方が良いに決まっている。それにしても、この3人のにこやかさは、結婚披露宴だけでなく、別によほどの慶事があったことを隠し切れないという様子であった。
◆それもそのはずである。前原国交相は、アメリカのマイケル・ジョナサン・グリーンから小沢前幹事長へのお使いを頼まれ、その結果が予想以上にうまくいったのであるから、大喜びである。
前原国交相は、民主党が参院選に大敗して、大きな衝撃を受けた直後、アメリカサイドからの指示を受けて、小沢前幹事長に会いに行った。そのころ、「小沢前幹事長が民主党を割って離党するかも知れない」という情報が流れていたので、前原国交相は、小沢前幹事長を引き止める意味を込めて、「小沢先生、次は是非とも総理大臣になってください」と慰留を求めた。前原国交相が、「反小沢」の姿勢を捨てた瞬間だった。ここで「小沢支持」の気持ちをはっきり表したのである。これに対して、じっと聞いていた小沢前幹事長は「よし、わかった。(総理になってこの難局を乗り切り)、おれが地ならしをするから、その後はしっかりがんばんなさい。頼むよ」と応えたという。このとき、前原国交相は、小沢一郎という政治家の「格の高さ」と「凄さ」を確認させられ、思わず最敬礼したという。小沢前幹事長の師匠・田中角栄元首相が、初めて青年小沢一郎に接したとき、「この青年は、玉が違う」と口走ったというが、小沢前幹事長は、若き政治家・前原誠司をひと目見たとき、「この男は、玉が違う」と感じたらしい。京セラの創業者・稲盛和夫名誉会長に見込まれただけはあるとも思ったかも知れない。
小沢前幹事長は、決して親米でも反米でもない。言うべきことは言う政治家である。しかし、日米同盟を機軸とする立場では、しっかりと調整していかなくてはならないと考えている。かたや中国とは良好である。しかし、ロシアには強くはない。ロシアとの関係は、鳩山由起夫前首相と新党大地の鈴木宗男代表がカバーしてくれている。小沢前幹事長は、自らの力と鳩山前首相、鈴木代表の力を合せて、「ポスト小沢」の後継者として前原国交相を国際政治家に育て上げようとしているのである。
◆日本は、内政問題ばかりでなく、アメリカ、中国、ロシア、モンゴルなど中央アジア諸国に加えて、朝鮮半島、台湾、ASEAN諸国、中東に至る「不安定の孤」と言われる地域紛争、アフリカでの資源戦争などに直面している。これらを上手に克服し、調整していく手腕のある「国際政治家」が求められている。表舞台での交渉や儀典外交ができるだけでは足りず、「国際政治家」には成りえない。世界を裏舞台で操る欧米の財閥やフリーメーソン(複数の縦系列に分かれている)との緊密な繋がりを構築し、しかも地下組織(マフィアや暴力団など)に睨みを効かせて、利害調整もできなければならない。これらの芸当のできる国際政治家の名に相応しい大物政治家は、現在の日本において、小沢前幹事長しかいない。このことを前原国交相は、はっきりと自覚させられており、一方、小沢前幹事長は、前原国交相をいまは荒削りながら、国際政治家に成長し得る若き政治家として認め、大きな期待を寄せているのである。小泉元首相は、国際政治家の要素を備えていたが、靖国神社問題で中国を刺激しすぎたため中国指導部に嫌われ、国際政治家になれなかった。
◆小沢前幹事長と前原国交相の2人は、それぞれ系列こそ異なるけれど、欧米の財閥やフリーメーソンとの緊密な繋がりを構築しており、地下組織(マフィアや暴力団など)に睨みねを効かせることのできる力を備えている。菅直人首相、仙谷由人官房長官、岡田克也外相、野田佳彦財務相、枝野幸男幹事長、玄葉光一郎政策調査会長(公務員制度改革担当相)らは、国際政治家の要件を揃えていない。自民党の政治家も同様である。
民主党は、代表選挙について、9月1日告示、14日投開票の日程で最終調整に入っており、菅首相は、再選出馬を宣言している。これに野田財務相、岡田外相(前原国交相の後を引き継ぐ可能性が大)が支持を表明し、これに閣僚の何人かは、同調している。だが、総理大臣への欲望を捨てていない仙谷官房長官は、面従腹背、いつ裏切るかわからないという。人の心は一夜にして変わるとか。あな恐ろしや!
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【219】「両院総会で9月退陣意向を示唆した菅直人首相」
「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年7月30日 (金)
「両院総会で9月退陣意向を示唆した菅直人首相」
7月29日午後、民主党が両院議員総会を開催し、7月11日に実施され、民主党が大敗した参院選についての総括案提示と質疑応答を行った。
しかし、執行部が提示した総括案は了承されず、再度、両院議員総会が開催される可能性が高まった。
意見表明の最後に石井一議員が、党内での参院選総括を公開の場で実施することに対する慎重論が示されたが、私は反対である。民主党は公党であり、政権与党である。その政権与党の意思決定過程が開示されることは、民主主義にとって望ましいことであり、今後も引き続き、公開の場での論議を継続してゆくべきである。
民主党内の責任論が盛んに論議されることを有権者が望んでいないとの意見を述べる議員が存在したが、これだけの選挙大敗の結果が生じるなかで、民主党執行部が責任を一切明確化しないことが異常である。そのなかで、民主党内部から正当な責任論が沸騰することは、民主党の健全性を辛うじて示すものである。こうした論議さえ封殺しようというのであれば、民主党は民主主義政党としての死を迎えざるを得ない。
両院議員総会では、民主党執行部の責任明確化を求める声が圧倒的に多かった。民主党公式サイトは、両院議員総会の全容を動画配信したので、主権者国民は時間をかけてでも、そのすべてを自分の目と耳で確かめるべきだ。
両院議員総会の全体を見たうえで、総会を総括すると以下の三点に要約できる。
①発言者の大半が党執行部の責任を厳しく追及した。その最大の背景は、これまで菅首相を筆頭とする執行部が参院選敗北の責任を一切示してこなかったことにある。
②メディア報道では、執行部批判が示された一方で、執行部を支持する意見も表明されたと伝えられているが、執行部支持を表明したのは4名に限られ、極めて限定的な見解であった。同時に、その主張にはまったく説得力がなく、出席者の賛同を得るものではなかった。
③総会で示された多数の意見に対して、枝野幸男幹事長と菅直人首相が答弁したが、答弁の質があまりにも低劣であった。枝野氏は他人を批判するときには舌鋒鋭いが、他者からの批判に対して、正面で批判を受け止め、全身全霊で自身の魂を打ち返すところがまったくない。政治家としての人間力がゼロに近いと評価せざるを得ない。この点は菅直人氏もまったく同様であり、言葉が虚ろに空をさまよう姿は、民主党の明日に絶望しかもたらさないように見える。
両院議員総会でもっとも明確な見解を表明したのは森ゆう子参院議員である。森氏は「両院議員総会は執行部の言い訳を聞く為の会ではない。トップリーダーとして何よりも重要なことは結果に対して責任を取ることである。」との正論を明示した。そのうえで、主権者国民から、「責任の取り方も知らないような政党に、責任ある政権運営を委ねるわけにはいかない」との声が寄せられていることが紹介された。
多くの発言者から、責任の明確化を求める声が噴出した。中津川博郷議員、川上義博議員、広野ただし議員、東祥三議員などから、結果に対して、正当に責任を取るべきとの主張が示された。
東祥三議員は、選挙は一種の戦争であり、106人の立候補者のうち、当選したのはわずかに44名で、残りの候補者が敗残したことを指摘した。各落選者に見解を求めると、どの候補者も自らの敗北を認め、捲土重来を期している。これに対して、戦争の司令官である執行部が、他人事のような総括を示して、責任を明らかにしない。こんな司令官などありえないことが強調された。
茨城県選出の小泉俊明衆院議員は、菅首相が提示した消費税大増税公約について、党内の民主的な論議を経ない増税公約提示が参院選大敗の最大の原因であると指摘した。民主党と言いながら、マニフェスト決定が北朝鮮のように非民主的であると非難したが、執行部は何らの反論を示せなかった。
政策の内容で俎上に載せられたのは、消費税問題と普天間問題だった。菅政権は日米共同文書を守ることを政権の発足時に示しているが、地元住民の同意を確保していない。沖縄では統一地方選、県知事選を年内に控えている。8月末と定めた工法、用地選定決定について、菅政権の対応を不安視する見解も表明された。
また、石川県選出の一川保夫議員からは、6月の政変後に党内一致結束体制を築けなかったことが、とりわけ1人区での大敗北につながったとの指摘があった。参院選の勝敗は29の1人区で決まると言ってよい。3年前の参院選では、小沢一郎代表が1人区対策を万全に進めたが、菅政権は民主党執行部を反小沢色に塗り固め、このことが1人区大敗北をもたらしたのである。
現執行部を擁護する発言を示したのは、杉本かずみ氏、近藤和也氏、斉藤進氏、山井和則氏などであったが、まったく説得力に欠くものであった。斉藤氏などは、「一致結束が大事だ」などと発言したが、菅首相が民主党を分裂させる人事を強行したことが参院選大敗北を招く一因になったことをまったく踏まえていない。山井氏の発言は、野党であれば無責任なマニフェストを示してもよいと主張する響きを持つもので、出席者から激しい非難の言葉を浴びせられるものだった。
菅首相、枝野幹事長の答弁は、結局、逃げとごまかし、国民切り捨てに終始した。見落とせない3点のみを列挙する。
①6月17日の消費税大増税発言は、明らかに広義の「公約提示」だった。玄葉光一郎政調会長が「公約」であることを認めている。これを「議論の提示が公約だと受け止められた」と強弁するのは、あまりにも見苦しい。菅氏にも枝野氏にも、最後の最後まで、潔さがない。
②普天間問題について、菅首相は、日米合意は「守る」とする一方、沖縄の負担軽減については「最大限努力する」と発言した。「対米隷属国民第二」の姿勢をこれほど明確に示す表現はない。日本の首相であるからには、沖縄の負担を「軽減する」とし、日米合意を「最大限守るよう努力する」と答えなければならない。
③菅首相は昨年9月の鳩山政権樹立で自分の政治生命の目標を達成したと述べた。菅首相にとっては、政権交代は手段ではなく目的だったのだ。
しかし、正論は異なる。政権交代は日本政治を刷新するための通過点に過ぎない。政権交代が目的なのではなく、政権交代を通じて、望ましい政治を実現することが目的なのだ。
最後の発言で菅首相は、9月代表選まではいまの形で頑張らせていただきたいと述べた。代表選出馬への意向は示したが、言葉のニュアンスから言えば、続投に自信がないことを表明するものであった。菅首相は9月代表選での首相退陣の覚悟を固めたのだと思われる。
自分の適正な出処進退を冷静に考える能力を残しているなら、望ましい引き際を自分で考えるべきである。民主党にとって、いま何よりも必要なことは、挙党一致体制を構築できるリーダーを代表に据えることだ。民主党の将来を真摯に考えるなら、小沢一郎前幹事長の力量を最大限に発揮してもらうよりほかに道はない。9月代表選に向けての正しい流れがようやく動き始めた感がある。
(転載貼り付け終了)
【218】「両院総会でスッキリ、ガッカリ。9月の決戦で菅政権にトドメを!」
2010/07/30(金) 09:09
「両院総会でスッキリ、ガッカリ。9月の決戦で菅政権にトドメを!」
両院議員総会が終わり9月の代表選に向けて動き出す
総会に先立ち各グループがそれぞれ集まり、様々な動きをした。
わかりやすいのは小沢グループで、”ガンガン攻めろ”とうことだったのだろう。総会では聞いているこちらまで菅政権になって鬱積した不満を代弁してくれて、大変スッキリさせてくれた。
わかりにくいのが鳩山グループだ。その疑念をニュースとともにツイートした。
≪民主党の小沢前幹事長に近い議員グループが開いた会合に、鳩山前総理大臣に近い議員も参加し、出席者から、9月に予定される代表選挙に向けて、今後、それぞれの議員グループが連携していくことも検討すべきだという意見が相次ぎました。≫(NHKニュース 07/29 16:16)
≪どうも鳩山グループの動きが気になる。鳩山さんが言ったように、菅支持で固まっていて、小沢派切り崩しに動いているのではないか?あくまでも感覚的な見立てだが…。≫
鳩山グループと小沢グループが協力して、9月の代表選に共通の候補者を出せば、国会議員200人とサポーター票で菅政権は吹っ飛ぶことは確実になる。
だが、そうなることは何故か考えにくい。鳩山さんがいち早く菅続投の声をあげたのは、小沢さんの力を政権に反映させる、という条件付だと側近は言っている。
結局、鳩山さんは自分がつくった民主党がこのまま割れないことに腐心しているように思える。
そんな中で、小沢さんが言ったといわれる菅政権に対する批判も、スッキリさせてくれ、早速ツイートした。
≪小沢氏「自分たちが昨年の政権交代で国民に支持されて進めてきた改革が後戻りしている。国民が不信感を持っている。今回の予算編成も財務省主導で、官僚主導に後戻りしている」と首相の政権運営を批判した。(毎日新聞) http://bit.ly/buDRma ≫
菅総理の総会での発言は、全て”いいわけ”であり、カタチだけの気持ちのこもらない棒読みの謝罪で、響くものも何もないから、小沢派議員の総会での発言をピックアップしてみる。
≪「菅首相の不用意な思いつきで、民主党は消費税増税路線に走ったのではないか。枝野氏が他党と連携すると言って足を引っ張った。幹事長、選対委員長が責任をとるのは当然。菅首相自ら責任をとるべきだ。」(中津川博郷衆院議員)≫
≪「首相の消費税発言が激甚的なとどめになり大敗北した。戦争で大敗北した責任を最高司令官が取るのは当たり前だ。今の内閣は死に体といわれている。秋の臨時国会では首相の問責決議案が可決される。ますます弱い内閣になってしまう。レームダックだ」(川上義博参院議員)≫
≪「参院選は自民党が1回もボールも触っていないのに10本以上、オウンゴールだった。執行部はだれにも相談しないで勝手に衆院選マニフェストを変え、消費税を上げると宣言した。いつから北朝鮮になったのか。(小泉俊明氏衆院議員)≫
≪衆院選マニフェストを何が何でも実現するというのが国民と約束した志だ。その志がないなら内閣を総辞職するしかない。(川内博史氏衆院議員)≫
≪なぜ責任を取らないのか理解できない。言い訳を聞きに来たわけではない。総括案は到底、承認できない。言い訳を聞くために出席したわけではない。(森裕子氏参院議員)≫
≪「執行部は責任を取る係だ。大事なのは責任をしっかり取ることだ」(松木謙公衆院議員)≫
≪「菅一人、枝野一人に押しつけるのは気の毒だという気持ちもします。われわれは、プライドある与党の第1党であるということを考えてやってください」(石井一参院議員)≫
参照:(産経ニュース)・(毎日新聞)
オマケ
≪「菅首相が大変不機嫌な表情でいるのが気になる」(三宅雪子衆院議員)≫
********** ******
私のツイート
≪菅さんは最後まで原稿を読んでいた。締めくくりまで最初から決めていたことになる。「現在の執行部の態勢で少なくとも代表選までは対応させていただきたい」最低安住の首くらいは差し出すのかと思ったが・・・。ここまで開き直っているとは思わなかった。≫
ツイートにもあるが、謝罪をするにも、最初から最後まで菅さんは原稿棒読みで、響いてくるものもなく気持ちなど全然伝わってこないうわべだけの謝罪になっている。
もっとも、本当に謝罪する気などサラサラないことは、誰も責任をとらないことでもハッキリしている。
総会終了後、小沢派議員が次のように言っている。
≪「首相は次の代表選までの間だ。代表選はちゃんとやる」(東祥三衆院議員)「小沢さんは代表選に出るべきだ」(川上義博参院議員)≫
やはり、一番わかりやすいのは、9月の代表選に小沢さんが出ることだ。
前回の前原メール事件の時も、ここは小沢さんしかいない、という時に代表になり民主党を立て直した。
今は、その当時以上の”異常”な状況であり、政権与党として国政を与る政党としての体を成していないに等しい状況である。
概算要求にしろ、公務員天下り容認にしろ、官僚支配が臆面もなく強く前面に出ていて、このまま菅総理に半年もやらせるわけにはいかない状況になっている。
菅総理の強力な基盤は外にあり、マスコミと官僚だと以前書いた。
早速朝日の社説で「公約をかたくなに見直さない姿勢は時に有害である」、読売の社説ではもっとあきれるが「問題なのは、鳩山前首相と小沢一郎前幹事長の「政治とカネ」や米軍普天間飛行場移設の問題の迷走に、総括文書がほとんど言及していないことだ」と前政権の責任を臭わせ、論点をはぐらかしている。
もう一つ、9月の代表選での最大の助け舟は、首相がコロコロかわるのはいかがなものか、という非常に消極的な擁護だ。
だが、この声が意外と強力で菅さんの再選への大きな力となっている。
菅サイドとすれば、これをどんどんマスコミに流させ、アメリカにも言わせ世の中のムードをさらに煽っていくだろう。
こんな情宣的な論調には、真正面からの正論で堂々と訴えていくのが有効ではないかと思う。
小沢派からすれば、代表選の争点は、普天間基地を基点とする米国隷従外交の見直しと消費税・概算要求にみる官僚支配の復活阻止だろう。
ただ、このまま放置しても、国会運営、予算審議などで、いずれは菅政権は行き詰ることは目に見えている。
それまでに仙谷あたりが、とんでもないことを企み、菅政権がちゃぶ台をひっくり返すこともあるかもしれない。
≪内側からも外からも突き上げられている菅総理。弾かれ過ぎて、開き直った末に、とてつもないことをしでかすかもしれない・・・。そこまでパワーはないとは思うが、側近や取り巻き、特に仙谷氏の動きは警戒が必要。≫とツイート
自民党との結託、「政治とカネ」を野党とともに追及、官僚・検察との結託など、考えれば考えるほどに、追い詰めすぎると危険な政権だと思えてきた。
自滅を待つか、打って出るか。
いずれにしても、菅政権が一日でも長く続けば、国民のため、国益のためにならないことは間違いない。
(転載貼り付け終了)
【217】「みんな気付け!戦後日本は米国戦争屋の大事な“お敵さま”」
「新ベンチャー革命」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年7月30日 No.162
「みんな気付け!戦後日本は米国戦争屋の大事な“お敵さま”」
1.米国戦争屋にとっての“お敵さま”とは
米国戦争屋(注1)というのは、実に因果な商売であり、常に敵の存在が必要なのです。そのために彼らは常に、世界中で新たな敵を探し回っています。まさに戦争屋のマーケティング活動と言えます。彼らは、相手を観れば、すぐに、“こいつは敵か、味方か”で判断します。ある意味、実に単純な人たちです。
米国戦争屋以外の世界の人々は、総じて戦争が大嫌いであり、常に平和を希求します。世界が平和で安定すればするほど、米戦争屋の敵はいなくなるのです。そこで、彼らは常に世界中で、民族間、人種間の対立を煽り続けなければなりません。そのため、戦争屋謀略部隊CIAの対外工作活動が必要なのです。その工作資金を米国民の血税でやれば、気が引けるので、麻薬密売、武器密売などで、闇資金を捻出します。
こうして、米戦争屋は世界中で無理やり敵をつくりだし、CIAを使って、それを大事に育てます。彼らにとって、敵はまさにお客様(=お敵さま)なのです。
ちなみに、戦後の日本も、その例にもれず、戦争屋(=CIA)によって“大事に”育てられてきました。お人好し国民のみなさん、そのことに早く気付きましょう。
2.米国戦争屋にとって、“お敵さま”は太らせて食うもの
さて、本ブログにて、日米における電子ブック事業化競争に関して、当初、日本企業が先行していたにもかかわらず、2010年、米国企業に逆転されてしまった経緯を取り上げました(注2)。
電子ブックにまつわる日米技術覇権競争の分析(注2)からわかることは、米国はいつも、まず日本を泳がして、有頂天にさせたところで、パーンと叩いて、一挙に打ち砕くクセがあるということです。これぞ、彼らの“敵は太らせて食う”本能そのものです。
米戦争屋の本能、それは米国人全体の本能にも通じますが、彼らは、敵がいないと、ファイトが湧かないクセがあります。たとえば、勧善懲悪の好きな米国映画では、善人役の主人公が、最初、悪役にこてんぱにやられ、敵愾心を溜め込んだところで、一挙に反撃に出て、最後は主人公の勝ちと相場が決まっています。
このような米国人好みの勝ちパターンは、日米技術覇権競争にも観察できます。日米技術覇権競争の抜きつ、抜かれつの展開については、筆者の専門・MOT(技術経営)の観点から、すでに分析済みです(注3)。
ところで、上記、電子ブックの日米技術覇権競争の展開は、かつての日米太平洋戦争の展開プロセスとも実によく似ています。太平洋戦争も、1941年、ハワイ真珠湾奇襲攻撃時点では日本が優位に立っていましたが、翌42年、ミッドウェイ海戦を境に、日本は米国に逆転されてしまいます。そして、45年、日本は米国に無条件降伏しています。その影響は、65年も経った現在も尾を引いており、米国戦争屋の対日ステルス支配が今も続いています。
3.日米太平洋戦争においても、米国戦争屋の勝ちは開戦前から決まっていた?
ちなみに、日米太平洋戦争において、その仕掛け人・米戦争屋は、戦争開始前から、綿密な必勝シナリオを練っており、日本という敵がいて初めてファイトが湧く米国民の本能を巧妙に利用していたとわかります。それにまんまと嵌められた日本国民(米国民にとって悪役)はほんとうに愚かだったと思います。一説によれば、日米開戦前、事前に米戦争屋と密かに通じていて、だまされた(?)愚かな日本軍幹部が居たと言われています。戦前から、ほんとに懲りない悪徳ペンタゴン日本人です。
ところで、日米太平洋戦争において、シナリオどおり日本との戦争に勝ったのは、米国という国家というより、実質的に米国戦争屋です。彼らは、1945年以来、今日まで、日本を太平洋戦争の戦利品(既得権益)とみなしています。つまり、日本は彼ら戦争屋のものだから、日本に対しては何をしてもよい、という考え方は今も変わりません。
なお、彼らの対日支配がなぜ、ステルス化(日本国民に気付かれないように監視・支配すること)しているかというと、日本国民が反米化して、駐日米軍の兵士やその家族がテロ攻撃の対象になるのを恐れているからです。もし、彼らが逆の立場だったら、絶対に、テロを行うと思っていますから、日本人テロを恐れるのです。
4.対日ステルス支配を続ける米国戦争屋の特性:敵の育成に熱心
米国戦争屋は、戦利品である日本に住む日本人を巧妙に支配するため、敗戦後の日本に、有能な日本研究者を送り込んで、徹底的に日本人研究を行っています。日本研究者は、日本人研究という国家ミッションを実行するため、日本人と結婚するほど、徹底しています。
このように、戦争屋は本能として、おのれの敵や、狙った獲物を徹底研究する特性を持っています。戦争のプロである戦争屋にとって、おのれの敵ほど大切なものはありません。戦争屋が、米国民にその存在を正当化して、巨額の防衛予算を確保するには、まず、何をさておいても、“お敵さま”を決めて、お敵さまを“大事に”育てることが最優先します。敵あってこその戦争屋なのです。
5.忘れるな!米国戦争屋にとって、日本は“お敵さま”
2009年9月、戦後初の本格的な政権交代が実現した後、ネットの政治ブロガー(ネットウヨ系政治ブロガー除く)にとって、“見える化”したもの、それは、日本の政官財やマスコミに、多数の親・戦争屋日本人が存在している現実でした。
ネットでは、彼らを“悪徳ペンタゴン”(注4)と呼んでいます。
筆者が腰を抜かすほど驚いたのは、政権交代後も、日本の政官財およびマスコミに巣食う、悪徳ペンタゴン日本人が、米戦争屋にロボットのごとく忠実に尽くす哀れな姿でした。さらに、彼ら悪徳ペンタゴン日本人に同調するネットウヨの連中にも驚きました。多くのネットウヨにとって、悪徳ペンタゴン日本人は、本来、味方どころか、内なる敵そのものなのに・・・。
ネット世界にはびこり、米戦争屋の洗脳にまんまとはまるネットウヨは、米国を日本の同盟国と信じて疑わないようですが、筆者の見方では、米戦争屋にとって、日本は立派な“お敵さま”です。
米戦争屋のジャパンハンドラーが、日本に関心を向けているのは、日本を“お敵さま”(=獲物)としてみなしているからです。決して、日本が同盟国であるからではありません。彼らにとって真の同盟国は、イスラエルと英国のみです。
自分たちが、米戦争屋ジャパンハンドラーから大事(?)にされていると考えている悪徳ペンタゴン日本人よ、あなたは、とんだ誤解をしています。あなたは、まさに優しい顔をした白い狼に大事にされる“赤頭巾チャン”です。
注1:米国戦争屋とは、
デビッドRF財閥を頂点に形成される米国の軍産複合体を指し、米国の軍産政官学に広く分布する米国覇権主義者で構成される。戦後日本は、米国戦争屋によってもっぱらステルス支配されてきた。米国寡頭勢力を構成する米国覇権主義者には他に銀行屋がいて、彼らは国際金融資本や米国中央銀行FRBを支配しているが、戦争屋に比べて、日本支配への執着心が薄い。オバマ政権は米国主流の戦争屋系というより、どちらかといえば銀行屋系に属しているが、戦争屋の謀略部隊から常時、監視を受けている。そのため、オバマ政権が戦争屋の意図に逆らうと、必ず何らかの妨害工作が行われる。
注2:本ブログNo.161『電子ブックにまつわる日米技術覇権競争の歴史』2010年7月29日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/16885583.html
注3:拙著『日米技術覇権戦争』光文社、2003年、現在絶版
注4:悪徳ペンタゴンとは、
元・早稲田大教授・植草一秀氏の造語である。日本に蠢く一部の(1)政治家、(2)官僚、(3)マスコミ人、(4)財界人を指し、日本国民の利益より、米国寡頭勢力(主に米戦争屋)の利益を優先する(あるいは優先させられる)買弁家的日本人、および(5)米国ジャパンハンドラー(買弁日本人をコントロールする米国人)を指す。彼ら悪徳ペンタゴンは、アンチ戦争屋の小沢・鳩山コンビや亀井・国民新党を目の仇にしている。
日刊ゲンダイを除く日本の大手マスコミはことごとく悪徳ペンタゴン化していることが、2009年9月の政権交代によってあらわになった。
ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm
テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html
(転載貼り付け終了)
【216】「民主党の迷走は「小沢排除」から始まった」
「毒蛇山荘日記」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010-07-31
「民主党の迷走は「小沢排除」から始まった」
政権交代は果たしたものの、検察やマスコミのでっち上げた執拗な「政治とカネ」キャンペーンなるものに次第に洗脳され、鳩山前総理を初め、民主党議員、あるいは山口二郎、高野某等、民主党支持の政治評論家たちまでが、心中、密かに「小沢排除」を思念し始めた頃から、民主党の迷走は始まったと僕は見ているが、それが極端な形で現実化したのが、「反小沢」の民主党議員が結集した菅直人内閣の誕生だったと言っていいが、しかし、多くの国民がそのことを、つまり「民主党の迷走は『小沢排除』から始まった」ということを知っているにもかかわらず、マスコミや評論家達はそのことをまったく知らないかのように、あるいは知らない振りをして、揃いも揃って、民主党政権延命のために、「小沢排除」「小沢潰し」に熱狂する姿は、野次馬として、見ていて実に面白い。やはり「官房機密費」の効果は絶大だったということだろう。さて、長期政権になるはずだった鳩山内閣は、何故、あっけなく崩壊したのか。それは、鳩山首相が、欲に目がくらんで、政権を私物化しようとして、「小沢排除」を、たとえば枝野入閣を画策し、鳩山内閣を「脱小沢化」し始めたからである。「普天間問題」での迷走は、その必然的な結果にすぎない。今更、言うまでもなく菅直人内閣も同様だ。「小沢排除」宣言が、政権の命取りになったのである。ところで、「サンデープロジェクト」という番組の打ち切りで、テレビという表舞台を追放された田原総一郎や高野某が、もはや誰も相手にしていないにもかかわらず、必死になって、「小沢一郎の時代は終わった」とか「民主党は世代交代すべきだ」等と叫んでいるらしい。そして、なんと、「小沢支持」の一般国民や一般読者から手痛い反撃を食らっているらしい。当然である。「小沢なしの民主党」が、遅かれ早かれ万年野党に転落することは目に見えている。最近、小沢一郎はこんな発言をしているらしい。
小沢氏「自分たちが昨年の政権交代で国民に支持されて進めてきた改革が後戻りしている。国民が不信感を持っている。今回の予算編成も財務省主導で、官僚主導に後戻りしている」と首相の政権運営を批判した。(毎日新聞) http://bit.ly/buDRma
比較するのもバカバカしいが、高野某の最近の発言。それにしても高野某という奴はヒドイね。こんなことを書いているらしい。
■「菅直人続投」を支持する高野某のコラムを見つけた。しかし、炎上中か・・・(笑)
政局はもう結構、政策の議論をしよう!── どんなに急いでも2025年までかかる民主革命
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2010/07/_2025_2.html
小沢一郎前幹事長が7月29日の民主党両院議員総会に敢えて欠席して、側近やチルドレンに菅直人代表はじめ執行部の責任追及の声をあげさせるだけにとどめたのは、かなり致命的な失敗で、9月代表選を通じての”小沢復権”とそれに伴う政局変動の可能性はほぼ遠のいた。本来であれば、小沢はここで自ら堂々の論陣を張って、「何で菅政権では日本を救えないのか」を全党と全国民に向かって語り尽くし、そして9月には自分が菅に対抗して立候補して政権を引き受けるつもりであることを宣言すべきだった。
そうしなかったことで、彼は、9月にはまたもや裏に回って、原口一博だか海江田万里だかをダミーに立てて政局を操作しようとするという以外のアイディアを持っていないことを表明したに等しい。
これでは、小沢がかつて最高実力者とか二重権力とか闇将軍とか言われながら何の”実力”も発揮せずに細川護煕政権を8カ月で、羽田孜政権を2カ月で潰し、今回また同じように言われながら鳩山由紀夫政権を8カ月で潰し、菅政権を3カ月で潰そうとしているのか、その総括がつかない。今度はもう自分で背水の陣を敷いてやるしかなく、その起点は党大会に次ぐ意思決定機関であるこの両院議員総会であったはずで、そこでもまた全党と全国民へのメッセージを発することを回避して裏でボソボソ言っているということは、(私個人はそれを半ば残念に思っている1人ではあるが)民主党にとっての小沢時代はほぼ終わったということである。
●世論はそこを見抜いている
そのような、裏に回って操るという小沢スタイルが一種の”小沢神話”を作り出しているのは事実だが、国民は醒めた目で見ていて、例えば『毎日新聞』26日付の世論調査では、「菅内閣を支持するか」は41%で、不支持の40%と拮抗しているものの、菅総理が辞任すべきかどうかには「辞任すべきでない」が80%を占め、また小沢復権が好ましいかどうかには「好ましくない」が85%を占めている。この世論状況を突破して”小沢復権”を成し遂げるには、ダミーなんぞ立ててコソコソしていては駄目で、小沢が自分で体を張るしかないが、29日の状況は彼にそのつもりがないことを示したことになる。国民は、党内というコップの中の嵐に期待しておらず、欠陥は承知の上で菅内閣に落ち着いて仕事に取り組むことを求めている。
『毎日新聞』29日付の「参院選特別対談」で飯尾潤政策研究大学院教授は、
▼過半数は持っていないものの、参院の第1党は民主だ。これは1989年から自民が何回も陥った状態で、2007年以降のねじれ国会とは違う。しかも、現在は野党に政策的な一体性がなく、与党が個別に協議することも可能だ。
▼自民も政権の邪魔ばかりしていては、政権復帰が遠ざかる。
▼衆院の解散がなければ、今後3年間は日本の政党政治を立て直す期間になる。民主は政権運営能力をつけ、自民は腰を落ち着けて過去を反省する。
▼国会で主張をぶつけ合い、たとえば「税制改革で何が一致できるか」を探っていけば、論点が明確になってくる…。
と語っているが、その通りで、バタバタせずに政策の議論を巧く進めるのが何より肝心である。それに対して対談相手の中西寛京都大学教授は言う。
▼菅さんが「今後3年間でこういう内容を国会で話し合う。その代わり13年まで衆院選をしない」と宣言してもよい。民主、自民両党が、財政や外交・安全保障などで政治レベルでの基本方針を作るべきだ。そこから、この間の失われた20年を脱却する道も見えてくるかもしれない…。
実際、「明治以来100年余の官僚主導体制を打破する革命的改革」(小沢)あるいは「平成維新」(鳩山)は、まだ始まったばかりである。衆院の残り任期3年間を思い切った試行錯誤の期間と位置づけて、走りながら政策を大いに議論した上で、2013年の(恐らくは)ダブル選挙では、地域主権国家への「100年目の大転換」と「東アジア共同体」の形成とを中心的なアジェンダとして国民に支持を訴えて、それで支持を得られれば、それから10年もしくは衆院の任期3期分として12年、つまり2025年頃までに内政と外交の一大変革を成し遂げなければならない。その総仕上げは、憲法改正と日米安保条約改定だろう。今から全力疾走してもまだ時間が足りないこの大事業を前に、コップの中の嵐のような党内人事抗争で遊んでいる暇はない。(以下省略)
参院選を通じて国民の多くが選択し、そして念願する「菅直人政権打倒」と「小沢一郎政権」誕生への政変劇を、「コップの中の嵐」とか「党内人事抗争」と言っているわけだが、この高野某のように、国民目線を失った評論家って哀れだね。選挙結果を無視して「菅直人続投」と「居直り」で意思統一した大臣達と同様、早く消えるべきだな。
(転載貼り付け終了)
【215】「日本郵政が米国債を買い、小沢一郎とマイケル・グリーンとの約束を実行、米側は小沢政権実現を支援へ」
「板垣英憲『マスコミに出ない政治経済の裏話』」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年07月30日 04時31分09秒
「日本郵政が米国債を買い、小沢一郎とマイケル・グリーンとの約束を実行、米側は小沢政権実現を支援へ」
日本郵政(斉藤次郎社長)が、民主党の小沢一郎前幹事長の要請により、アメリカの国債を買った。正確な金額は、不明であるが、5兆円~10兆円規模と推察されている。小沢前幹事長からの連絡を受けた亀井静香前金融担当相も了解したという。また、これに併せて、小沢前幹事長は、衆議院北海道選出の鳩山由起夫前首相、新党大地の鈴木宗男代表とも緊密な連絡を取り、北海道内に米軍兵士たちのための「保養地」建設(第三次世界大戦に備えての布石の一環)をアメリカ側に約束したという。これは、ロックフェラー財閥第四世代の当主であるジョン・D・ロックフェラー4世(ゴールドマンサックス社オーナー、米民主党上院議員)系列の情報機関から7月29日伝えられた最新情報である。
◆小沢前幹事長は7月18日夕から夜にかけて会談したアメリカ国家安全保障会議(NSC)のマイケル・ジョナサン・グリーン元日本・朝鮮担当部長との約束を果たすべく、翌日、東京に帰り、直ぐに実行したという。マイケル・ジョナサン・グリーンは、神奈川県横須賀市の米海軍基地から原子力潜水艦に乗り組み、密かに八丈島に上陸、会談後、横須賀基地に帰還し、ルース駐日大使に顛末を報告、オバマ政権は、小沢一郎政権樹立に向けて、手を打ち始めた模様である。その具体的な表れの一つが、アメリカのグレグソン国防次官補(アジア・太平洋担当)が7月27日、下院軍事委員会の公聴会に提出した書面で、在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)について、「日本政府は国民の安全を守る意思を示すため、防衛予算や思いやり予算を増やすべきだ」などと主張したという事実やカート・キャンベル国務次官補(東アジア・太平洋担当)が、この公聴会委員会で、スナイダー議員(民主党)から「2年間で4人の首相が生まれた日本にとって、どういう安全保障上の問題が生じるか」と質問された。これに対して、「首相や閣僚がすぐに交代すると、政府間に必要な信頼関係の構築が非常に難しくなる」と語ったという事実である。これは、安全保障の観点からオバマ政権が、マイケル・ジョナサン・グリーンの報告を受けて、小沢前幹事長に与えた約束通り、日本における長期安定政権(小沢政権)樹立に向けて、全面支援に乗り出した証とも受け取られている。
◆ところで、ジョン・D・ロックフェラー4世系列の情報機関は、もう一つ重要情報を伝えてきている。それは、ロックフェラー4世の叔父であり、最大の敵でもあるアメリカ・ロックフェラー財閥の第三世代末子であるディビッド・ロックフェラー(シティグループとエクソン・モービルのオーナー)の健康問題について、ズバリ「このところ、体調を崩して、高齢のため死期が近い」という重要情報である。ディビッド・ロックフェラーは大正4年(1915)6月25日、ニューヨーク生まれの95歳、かたやロックフェラー4世は、昭和12年(1937)6月18日、ニューヨーク生まれの73歳である。ロックフェラー家には、長寿が多い。だが、ディビッド・ロックフェラーの今回の弱り方は、もはや尋常ではなさそうである。そうなると、これまでの「本家争奪」をめぐるお家騒動も、いよいよ決着がつく時きたと、だれもが思い始める。当然、絶対的な権力は、ディビッド・ロックフェラーから、ロックフェラー4世に移ることになる。
◆いつの時代でもそうなのだが、日本の政治家もさすがにロックフェラー家にうんざりしながら、ディビッド・ロックフェラーの権勢を後ろ盾にしてきたにもかかわらず、逃げ足は素早い。参院選挙が終わったころから、ディビッド・ロックフェラーの健康問題に不安を抱き、俄に踵を返して、ロックフェラー4世に親密な小沢前幹事長に擦り寄ってきたのである。その代表者が森喜朗首相(背後に一蓮托生の小泉純一郎元首相)が、「和解」を申し込んできた。もちろん、野党自民党との「大連立」を希望している。やはりディビッド・ロックフェラーに目をかけられてきた前原誠司国土交通相も、小沢前幹事長に頻繁に電話
をかけてくる。前原国交相の将来性を買っている小沢前幹事長は、「前原君もようやく腹を決めてくれたな」と感じ、うれしくて仕方がない。第1東京検察審査会が7月15日、小沢前幹事長に対し、「不起訴不当」の議決を下したことから、東京地検特捜部が再捜査するものの、再び不起訴となる公算が大きくなってきたので、小沢前幹事長自身、元気づいてきたのである。マイケル・ジョナサン・グリーンと八丈島で会談したのは、そのわずか3日後であった。アメリカ側は、小沢前幹事長の境遇の変化をじっと見ていたのであろう。
そうして、民主党は7月29日、両院議員総会を開き、参院選挙を総括した。このなかで、小沢派議員から菅首相、枝野幸男幹事長ら執行部が厳しい批判の声にさらされた。これに対して、菅首相は、「9月の代表選挙で決着をつけたい」と代表選挙への再出馬を宣言し、責任問題を先送りする、逃げの姿勢を示した。まさに破れかぶれである。
だが、菅首相は、本気で代表選挙に再出馬できると思っているのか。この日の朝、週刊文春(8月5日号)からは、トップ記事ににおいて「現役閣僚が『閣内に裏切り者がいる』前原国交相に小沢が触手!菅政権は8月に死ぬ-憎しみ合う二人は手を結ぶのか。はしゃぐ鳩山と仙谷の怒り。『民主城』大炎上!」と報じられ、菅政権の死に体どころか、「終焉」を宣告されたてしまっていた。
(転載貼り付け終了)
【214】「浮気発覚、平身低頭謝るフリをする亭主・菅直人」
「世相を斬る あいば達也」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2010年07月30日
「浮気発覚、平身低頭謝るフリをする亭主・菅直人」
民主党両院議員総会は枝野幹事長も安住選対委員長も、勿論菅直人も居直りを決め込だ。まぁ順当な両院議員総会だったと云う事なのだが、小沢一郎が菅直人のガス抜き総会に欠席したことで、9月代表選までは「菅・缶転がし戦術」に徹した事を覗わせる。
たしかに、政権2ヵ月程度で「菅君、君はクビ!」とは流石の小沢一郎も宣告するのは忍びないと思っているかもしれない。3カ月政権くらいはさせてやらんとな。(笑)だからと言って、菅・仙谷らの大根役者ぶりを鑑賞する気にもなれなかったのだろう。気持がよく判る。
案の定、平身低頭の態度、泣きべそを掻いて見せる演技、愚衆は気の毒にと思うかもしれない。しかし、あの泣きべそ演技で「市川房江女史」「土井たか子女史」「菅伸子夫人」を手玉に取って来たのである。流石、女に強い菅直人である。「ゴメンね僕ちゃんが間違っていた、許して。もう二度と間違いは犯さないから、今回だけは見逃して!」まさに、浮気が発覚し女房に謝る尻軽間男そのものである。
しかも、平身低頭泣きべそで謝りながら、隣席のミニスカートの若い女の腿を盗み見、次の浮気はバレないように細心の注意を払わなければと決意するのである。女房の嵐の罵倒が過ぎ去る頃合いを見て、「今度また一緒に温泉に行こうよ」などと、亭主の座の安泰に舵を切るのである。
それにしても、菅政権は政権運営にどのような見通しがあるのだろうか?おそらく、すべて出たとこ勝負と云う綱渡りをするつもりだろうが、9月中旬と言われる代表選まで持つのかさえ危ぶまれる。内なる敵ではなく、野党に寄ってたかって踏みつぶされるのではなかろうか。米国の属国日本の資産収奪戦略は確実な足音で接近していると云うのに、本当に手遅れにならなければ良いと思うのである。
鳩山由紀夫も「菅継続」と言ってみたり、「一新会」に夏の合宿を誘ってみたり、煮え切らない。最後まで、どっちつかずでキャスティング・ボードを握ろうとしているように筆者には見える。今更党内力学で戦略性を出すのなら、己が内閣総理大臣だった時にすべき戦略だとしか言いようがない。
ー民主党両院議員総会の状況は産経新聞さんが上手にまとめているので引用しておく。ー
≪ けじめなき民主党両院総会 対決は代表選へ「小鳩枢軸」復活の動き
「大敗したら責任をとるのは当たり前だ。内閣は死に体で、秋の臨時国会で問責が可決される。このままでは最後にさじを投げる(舞台の)序章だ」(川上義博参院議員) 民主党の両院議員総会は約2時間に及んだ。
辞任要求は、執行部が想定していた枝野幸男幹事長にとどまらず、菅直人首相本人に及んだ。しかも、発言者は小沢一郎前幹事長を支える議員や、参院選を勝ち上がった議員ばかり。
あいさつで、政権の再スタートを呼びかけた首相は、激しい言葉で「レッドカード」を突きつける議員たちに、唇をかみしめ、泣きそうな表情になった。
だが、この表情もしたたかな「計算」だったかもしれない。
総会で首相と枝野氏は、平身低頭で陳謝を繰り返したが、進退を含め、議員たちの問いかけには、正面から答えなかった。
それどころか衆参で多数党が異なる「ねじれ国会」をどうやって乗り切るのかという戦略も示さず、菅政権の「無責任ぶり」が浮き彫りになった。
「小沢幹事長のままだったら参院選で30議席も取れなかった、とは言っちゃいけないな」。総会を前に執行部の一人はささやいた。
総会戦略は、小沢系議員の批判に一切反論せず隠忍自重 -。それだけだった。菅首相支持の議員からの発言もほとんどなく、会場で議員同士が応酬する光景は避けられた。
菅首相は29日夜、首相官邸で記者団に「明日からの臨時国会、まずはそこで頑張りたい」と語ったが、9月の党代表選は大荒れになりそうだ。
総会後、小沢氏に近い森裕子参院議員は「責任を取らないのは納得できない。 9月には、ふさわしい党代表を」と言い放った。
風雲急を告げる兆しは29日午前にあった。
小沢氏支持グループ「一新会」の例会に、鳩山由紀夫前首相の側近、松野頼久前官房副長官が姿を見せ、鳩山グループが8月19日に長野・軽井沢で開く勉強会への参加を呼びかけた。
「鳩山は一新会に支えてもらった。今度は私たちが恩返しする番だ。一緒にやっていきましょう」。松野氏がこう語ると、一新会の議員は拍手喝采(かっさい)した。
鳩山氏は菅首相の再選支持を表明したものの、国家戦略室の格下げなどに不満をもらす。「小鳩枢軸」が復活すれば、党所属議員の約半数の200人程度の大勢力になる。
小沢氏は同日、両院総会を欠席し、都内の個人事務所で谷亮子参院議員や高嶋良充前参院幹事長らの来客をこなした。高嶋氏を前に、菅政権の予算編成の一律1割カットを「財務官僚主導で改革の後退だ」と批判する小沢氏。「古い家を壊して新しい家を建てる改革が必要だ。民主党は相当な覚悟と決意で政権運営にあたらなければ」と語った。
「そんなことができる人が (ほかに)いるんですか」。高嶋氏はそう小沢氏自身に代表選出馬を促したが、小沢氏は表情を変えず、沈黙を守ったという。(産経新聞)≫
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