ふじむら掲示板
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Loginはこちら【16】(参考文献)田村康二「“震度7”を生き抜く」より(2/4)
(承 前)
サーカディアン・リズムは、遺伝的な要素、つまり、持って生まれた「時計遺伝子」と、生まれてから今日に至る「環境」のあいだの互いのせめぎ合いでできている。
まず、身体の細胞のすべてにある時計遺伝子は約二五時間周期である。これを体内時計と言う。
一方、自然環境である対外時計は、太陽の運行で決まってくるが、これは二四時間周期である。これらの内外二つの時計の互いのせめぎ合いで、体には“体の時計”ができてくる。これを「生体時計」(以下、時計とする)と言う。
二つの時計の互いのせめぎ合いの結果、時計の周期は約二四・五時間ほどになるが、この時計の中枢は、脳のほぼ中央に位置する「視交差上核(しこうさじょうかく)」の時計遺伝子の塊の中にある。
この塊に対し、眼から入った光の刺激が伝わると、松果体(しょうかたい)という組織に信号が伝えられ、そこからセロトニンという「時計のホルモン」が分泌されて、全身の時計を調節していく。これが「体調」といわれ、リズムを調節している仕組みである。
「今日は体調が悪い。だんだんと調子が上がってきた。リズムに乗れる」などという言い方を、誰もが日常的にする。つまり、誰もが一定のリズムで自分の体が揺れ動くような気がしている。
こうした人間身体の経時的な変動には、一定の規則性があることが科学的に解明されてきて、これを研究しているのが時間医学である。この医学の成果は、時間的変動の規則性を見つけることで、日ごろの暮らし方に基づく健康法となり(これを私は、生体リズム健康法と提唱している)、さらには病気の予防や診断、治療に使われている。
たとえば、大脳の前頭葉は、主な頭脳活動(発語、気分、思考、言語など)をつかさどる。頭脳活動や精神的な活動は、一日のうちで午前十一時ごろが最高になり、夕方になるにつれてこの活動は低下してくるというリズムがある。
じつは、頭脳活動を数量的に評価するのは難しいのだが、一日のうちで計算能力の速さについての変動を分析すると、このリズムが明らかになる。したがって、朝の時間帯に企画、立案、評価、あるいは家計簿の整理などの頭脳労働をするのが効率的である。
一方、スポーツに不可欠な運動要素である、走る、蹴るなどの働きは、午後四時ごろにピークになる。そのため、この時間に試合をすればベストの試合ができる。つまり、肉体労働は、午後から夕方にかけて行なうようにするのがベストなのだ。
宮本武蔵は『五輪書』という剣の極意書で、拍子(リズム)や度を越す(急所を乗り切る)タイミングの重要さを説いている。かの有名な巌流島での決戦には、このリズムを考えたに違いない。人生、何事をするにもリズムに乗り、タイミングを摑むことが大切である。そうして、うまく調子の波に乗れれば、体調も元に戻り、回復も早まってくる。
(以下、次号)
【15】(参考文献)田村康二「“震度7”を生き抜く」より(3/4)
(承 前)
[身体のリズムを取り戻すポイント]
地震では、一挙に急激な生活や環境の変化に出会う。このために体調がすっかり狂ってしまう。だから、変化に慣れるためにリズムを調律し直す必要がある。新しい環境に馴染み、溶け込み、適応し、順応して同化していくのである。どのように慣れていったらいいのかを知ることは、大切な生活の知恵だ。
新しい環境に慣れていくには、「基になる周期の四~五倍の時間」がかかる。まず、この原則をよく承知してほしい。
①一日のリズムを治すには最低四日はかかる。
病院に入院すると、普通、最初の四~五日間は微熱と軽い頻脈が起こる。その後は正常に戻るが、昔から医師はこれを「病院熱」と呼んできた。理由は、入院する前の生活リズムが入院で一変するからだ。しかし、一日の四~五倍、つまり入院四~五日目になると、ようやく新しい生活リズムに慣れてくる。
時差ボケも病院熱と同じである。交代勤務や海外旅行のために昼夜が逆転すると、体内に時差が生じる。これを「時差ボケ」と呼ぶ。海外旅行による時差は、日本から東西どちらへでも五時間以上続けて飛ぶと起きてくる現象だ。この結果、普通は寝ている時間に急に起こされ、寝ボケている状態と同じになってしまう。原因は、急に現地時間が異なる場所に移動して夜と昼が逆転してしまい、身体の時計が狂うからである。さらに疲労・ストレスが加わる。
ただ、このボケ状態も、病院熱と同じように四~五日でおさまる。ともあれ、一日のリズムの乱れを治すには、四~五日かかると思ってほしい。
②一週間のリズムの狂いを治すには最低四週間はかかる。
人には、「労働の一週間リズム」がある。旧約聖書には、「天地万物は完成された。第七の日に神はご自分の仕事を離れて安息された。この日に神は、すべての創造の仕事を離れ安息されたので、第七の日を神は祝福し聖別された。これが天地創造の由来である」と書かれている。
「神が全能なら、なぜ万物を作るのに六日間もかかったのか? なぜ一秒で作れなかったのか?」と異教徒なら当然の疑問を問うと、ユダヤ・キリストの聖職者の顔色が変わるだろう。しかし、彼らに感謝しなくてはならない。なぜなら、そのおかげで日本でも日曜日を休むという習慣が根づいてきたからだ。
医学的に、身体には「一週間」というリズムがあることがわかってきた。実験用のネズミも七日目には活動が鈍る。
要するに、環境の急な変化に対しては、まず、一日の四倍の四日間を使って慣れ、次に七日の四倍、約一カ月で慣れていくことが大切である。一週間のリズムを取り戻すには、四週間の連続した休養が必要となることを知ってほしい。もちろん、一カ月を取り戻すには、四カ月間辛抱しないと日ごろの生活は戻ってこない。
(以下、次号)
【14】(参考文献)田村康二「“震度7”を生き抜く」より(4/4)
(承 前)
リズムを取り戻すに必要なのは、まず食事である。ふだん通り、三度の食事を規則正しく摂ることからはじまる。食事内容も大切である。たとえば、枝豆に多く含まれるトリプトファン。これから生まれるアミノ酸は睡眠物質を作る材料になるので、不眠を感じる人は大豆を食べるとよい。
アメリカから沖縄へ兵士を空輸する際、トリプトファンを摂った兵士は機内でよく寝ていたという報告がある。また、熟眠したければ、ミネラル、ビタミンを多く含むブロッコリーがおすすめである。寝酒に愛用されるワインでは睡眠物質は作れない。
全身運動をするのも効果的である。じつは、長岡市では日本ではじめて、市民による「長岡市朝起会」を行なった土地である。NHKのラジオ体操より早い。
一九二二年(大正十一年)から四〇年(昭和十五年)まで、「励めよ励めよ朝起きを、三六〇有余日、雨の降る日も、おめずおくせず、ためらわず・・・・・・」という「長岡朝起きの歌」を歌いながら、全身運動する習慣が続いた。全国に誇れる社会体操の先駆である。
いま、これに習って早寝早起きし、軽い全身体操をするといい。これは、全身のリズムを整えるのに効果がある。元気を出して、朝の体操をしてみよう。(以 上)
【13】つくばだより、その2
3月11日午後4時頃、私は自家用車で茨城県つくば市の職場から退避した。
工場には既に毒ガスが充満していた。臨時社員の私は何の役にも立たないばかりか、足手まといになる。年下の課長から、おまえは帰りたければ帰れと言われた。お言葉に甘えて帰ることにしたのだ。
主要道路は渋滞していると推測し、私は脇道を行くことにした。
長高野(おさこうや)、篠崎(しのざき)、沼崎(ぬまざき)、酒丸(さけまる)といった名の、昔ながらの農村集落の間の、生活道路や農道をジグザグに辿りながら、私は南下して行った。
所どころでブロック塀や大谷石の塀が崩落していた。屋根瓦が剥落している家屋もあった。地震で破壊された建築物にどのような共通性・法則性があるのか、私には分からなかった。路上のそちこちで村民たち(その多くは高齢者であった)が立ち話をしていた。車で脇をすり抜けたら、みな一様に、私のことをうさん臭そうな目で見る。
そのうち、私はあることに気がついた。崩れた塀はずいぶん見かけたが、それが通行の支障になるようなことは、ただの一度もなかったのである。
崩れたブロック、崩れた大谷石は、よく見ると、みな道路脇に行儀良く整列していた。あの大地震で、塀のブロックや大谷石が、こんなサーカスみたいに器用な着地をご披露するものだろうか。
おそらくは地震発生から数時間以内に、誰かが路上から崩れたブロックや大谷石を取り除けたのだ。一体どの誰が、一体どうやって、これだけの大仕事を鮮やかにやってのけたのだろうか。
私はつくばの農村の底力を知った。一見、何もない田舎のように見えたが、つくばの農村は、決していわゆる「限界集落」(注)ではなかったのである。この一年半、あちこちブラブラ見て回ったつもりでいたが、私はつくばがどういう土地なのか、全く分かっていなかったのだと思う。(以 上)
(注)「限界集落」とは過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを指す。(ウィキペディアより)
【12】つくばだより、その3
3月11日午後5時半頃、私は車で自宅(茨城県つくば市)最寄のコンビニに向った。
自分も含めて、道行く車の運転マナーが、総じていつもより荒い。途中で事故車に出会う頻度も高かった。矢張り、みな気が立っていたのだ。
その日その時刻のコンビニには、まだ弁当やパスタが棚に半分くらい残っていた。それらのいくつかを良く見もせずに掴み取り、私はレジに向う列に並んだ。
そのまましばらくして気がついた。その店にはレジが二つあった。私が付いた列は既に店内を横断するほど伸びていたが、もう片方のレジには客が一人もいなかった。空いたレジの後ろにはちゃんと店員が居たが、こういう場合のマニュアル・トーク、「二番目のお客様、こちらのレジにどうぞ」を言おうともせず、電信柱のように立ったままだった。
私も含めて、みな呆然自失していたのである。
店を出がけに雑誌コーナーに視線を飛ばしたら、若い学生風の男がエロ週刊誌を立ち読みしていた。
近来稀な剛の者である。
誰もが平等に被災したものと思っていたが、それでも矢張り、受け止め方・感じ方は人さまざまなのだと知った。(以 上)
【11】つくばだより、その4
震災四日目(3/14)の晩、父(元電気技師。専門は制御屋)に電話し、原発事故の傾向と対策について、その見解を問うた。父いわく、
「実はさきほど、原発屋だった元同僚とも電話でディスカッションしたのだが、今公開されている限りの情報では、『この患者は死ぬだろう』とも『助かるだろう』とも言いかねる。」
父は「国産技術の振興」なる会社のスローガンを素朴に信じ、バカ正直に働き、そこそこ出世して終わった男である。それでも退職後は割と好き勝手なことをほざくようになったが、その思いは複雑だろう。「分かりません」が答えとは、父にしてみれば技術者としてギリギリの良心なのかもしれない。
「3月15日午前10時22分、福島第一原発3号機付近のモニタリングポストで毎時400ミリ・シーベルトの放射線量が測定された」との対外発表あり。
震災五日目(3/15)の夕刻、計画停電に伴う電車運休で、つくば駅のシャッターは閉ざされていた。
そのシャッターの前には、運転再開2時間前から長い行列ができていた。みなキャリーバッグをゴロゴロと重たそうに引き摺っている。学生風の集団は体育会の合宿か。それにしては会話が少ない。あのキザなインテリ風オヤジは学会帰りか。それにしては表情が暗く、高揚した所が微塵も感じられない。
家に帰って、あれは何だったのだろうと女房に問うたら、アンタはそんな目端の利かないことだから、出世競争からオチコボレたのだと嫌味を言われた。
震災は、今日から新しい段階が始まった。(以 上)
【10】福島第一原発の放射能漏れ事故――米空母も逃げ出すほどの事故である
岡山アキラ(筆名、会員番号1603)です。
「重掲」の方でも記事が載っていましたが、日本語の情報でも朝日(以下のURLのリンク先を参照)が、救援活動に来ていた空母を含む米艦隊が放射性物質を避けるため逃げ出した旨の記事が出ていました。
米軍の「トモダチ作戦」苦戦 原発事故で一時退避も
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140372.html
この事実を政治的にみると、「日米同盟の再出発」という話が1月にあった(以下のURLのリンク先を参照)はずだが、再出発の結果がこれということである。米国にとって、日本は命を晒して助けるほどの「トモダチ」ではないということがわかる。
「日米同盟の再出発」掲げる 菅首相が外交演説
http://www.asahi.com/politics/update/0120/TKY201101200518.html
他方、どの程度の放射能雲に遭遇したのか数値が出ていないが、米軍さえ逃げ出さないといけないほどの放射能があったという事実は大変重い。
原子力というものが危険なものであると改めて認識せざるを得ない。今からでは手遅れかもしれないが、脱原子力ということを真剣に考える必要がある。
岡山 拝
【9】尖閣ビデオ流出事件(元海上保安庁職員が、特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られていた可能性は依然として残る)
国家公務員をしている岡山アキラ(会員番号1603、筆名。筆名で記述している理由については[18]の最後の(お断り)をご覧ください。)です。(以下、である調で記述します。)
1 最近の大きな動き
この事件を起こした元海上保安庁職員「一色正春」氏(以下、一色氏という。)についてであるが、先日、日本外国特派員協会において記者会見等(以下、記者会見という。)をするとともに著書「何かのために sengoku38の告白」を出版した(以下のURLを参照)。
元海上保安官、一色正春氏講演その1 Senkaku Japan
http://www.youtube.com/watch?v=enbk7z8xJlQ&feature=fvwkrel
元海上保安官、一色正春氏講演その2 Senkaku Japan
http://www.youtube.com/watch?v=RTvAmJQNyQM&feature=related
元海上保安官、一色正春氏講演その3 Senkaku Japan
http://www.youtube.com/watch?v=6XWLmVAC4N4&feature=related
何かのために sengoku38の告白 [単行本]
http://www.amazon.co.jp/何かのために-sengoku38の告白-一色正春/dp/4023309206
2 一色氏に対する私の認識・疑問
一色氏に対する私の考えや疑問は[16]に記載したとおり
①「何故、石垣や那覇で取り扱われていた動画が神戸で流出するのか、「義憤に駆られた」ならば何故、非公開の決定直後ではなく、このタイミングで流出させたか」、つまり中国のトップ来日直前というタイミングで流出させたか
②「○○○会等の特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られている」のではないか、「(流出を自らの上司等に告白する)数日前にすでにこの件で読売テレビの記者がこの海保職員に取材をしている」のは何故かということである。
3 記者会見及び著書等からわかったこと
本事件が発生してからすでに数カ月も経っており、嘘をついたり、触れられたくない話題を避けたりすることはやろう思えば簡単なので、記者会見や一色氏の著書の内容自体よりも何を語っていないかあるいは欺瞞の有無を重視して見た。
上記2①については、一色氏の著書から関係の日時を抽出すると以下のとおりであり、この時系列を一見する限りでは、流出時期させた時期が偶然、「中国のトップ来日直前というタイミング」に一致してしまった可能性はある。
「10月18日に一部の国会議員に限定して公開されるという報道を目にしたときには、私は絶望感に襲われた。」(何かのために sengoku38の告白106頁)
「10月23日にC社東京支局に動画データを郵送」(前掲書118頁、C社とは、http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010112500121 によるとCNNである。)
「11月4日、実行」(前掲書123頁)
しかし、そもそも、何故、神戸という尖閣諸島とまったく関係ない居場所にいた一色氏が職を賭してまでこのビデオを流出させなくてならないほど「義憤に駆られた」かについて述べられていない。
記者会見や一色氏の著書では動機について色々述べているが、いずれの動機も、場所からいうと石垣や那覇といった尖閣諸島、そして中国に近い場所にいる海上保安庁関係者、あるいは、主な政治家が常におり、責任が重く、重圧に晒される東京にいる海上保安庁関係者の方がより強く持っていると考える方が自然である。
よって、一色氏には、石垣、那覇、東京の関係者以上の尖閣ビデオを流出するに決意するほどまでに尖閣諸島への強い思い入れ、あるいは中国への強い嫌悪感があったということになる。
ではどちらの思いが強いかというと、後者であろうと言える。というのは、すでに次の阿修羅の掲示板に掲載されている記事
sengoku38の妻は韓国籍で妻の親はアメリカ人という情報。
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/753.html
及びこの記事のリンク先の記事のとおり、上記2②の私の考えが正しいように思える家庭事情、つまり奥さんが韓国人、奥さんの両親が韓国系米国人という事情があるからである。
尖閣諸島への思い入れがあるとするのならば、すでに韓国に占領されている竹島については、いったいどういう思いがあるのかという疑問が生じるわけだが、奥さんが韓国人だということを考えると、あまりそのことに触れることができないことは理解できる。さらに言うと、その鬱憤が中国へ向いている、あるいは、その他の明らかにされていない中国嫌いの特別な理由がある、例えば、奥さんも実は一緒に常日頃から中国非難をしている等、ということも考えられる。
このように一色氏のこの家庭事情は、この事件の重要な点の一つである。よって、彼の家族関係の情報に注目したが、とりあえず、著書において奥さんが韓国人であることを自ら説明している、そして彼が、奥さんや家族を大切にしているということ、もっと突っ込んで言えば、韓国シンパ、奥さんの両親とも仲がよければ、米国シンパとならざるを得ないということがわかった。
この件については、フリー記者の上杉隆氏も阿修羅の記事等を読んでいるようで、上に掲載した「元海上保安官、一色正春氏講演その2 Senkaku Japan」で家族のことについて聞いている場面が最初の方に映っている。やりとりの内容は、おそらく事前にこの質問が出ると踏んだか、あるいは、検察、警察の取り調べの過程で何度も聞かれていたせいかどうだかわからないが、笑いを誘うように子供とポケットモンスターの話題にうまく話を逸らしていた。
一方、産経が本会見を文字起こしをした記事(以下のリンク先を参照、このリンク先を含め13頁に渡る)には、このやりとりはまったく文字起こしされておらず、産経はこの話題に触れられてほしくないのだということが分かる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110214/crm11021412530009-n1.htm
逆に、一色氏があまり語っていないことは、二つある。一つは上記2②でも述べているとおり、数ある日本のメディアの中で「(流出を自らの上司等に告白する)数日前にすでにこの件で読売テレビの記者がこの海保職員に取材をしている」のは何故かということである。
「○○○会等の特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られている」かどうかは自ら語るわけがないのでともかくとして、この記者については、前掲書138及び139頁に登場するが、彼との接触経緯、時期等がまったく述べられておらず、これらが一色氏にとって触れられたくないポイントの一つなのであろうことがわかる。
もう一つは、竹島の件である。阿修羅の記事の各種リンク先の記事によると一色氏は、自らが韓国語を解するほどであり奥さんも韓国人なのであるから尖閣諸島の事情よりも韓国方面、とりわけ竹島の事情の方がよほど詳しいはずなのである。
動画の方には竹島への言及はなく、著書の方は74頁及び82頁に数行しか書いていない。おまけに竹島ではなく「独島(日本名・竹島)」などと書いている。尖閣諸島を日本名で記述しているのに竹島の方は、韓国名をメインにして竹島という名前を注記で記載しているというのはダブルスタンダードもいいところである。このような記述の仕方から奥さんとその母国である韓国に相当配慮していることがわかる。
4 結論(一色氏が、特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られていた可能性は依然として残る)
上記3で述べた通り、一色氏について、
①一色氏には尖閣ビデオを外部流出させた動機はあるが、明らかにされた本人の動機のみでは場所的、責任の観点から、石垣、那覇、東京にいる関係者より強いとは言えず、明らかにされていない中国への強い嫌悪感等、他の動機がある可能性が高い
②数ある日本のメディアの中で尖閣ビデオ流出前から読売テレビに接触した経緯、時期が不明
③一色氏は、韓国人の奥さんを大切にしており、その大切にしているレベルは、一色氏本人は、日本人であり尖閣諸島を神戸にいながら心配するほどの日本の領土保全に関心を持っているほどにもかかわらず、韓国語を解することから尖閣諸島よりも事情をよく知っているはずの竹島のことを「独島(日本名・竹島)」と韓国に配慮した記述をしてしまうほど
ということが分かった。
すなわち、上記②のとおり重大な事柄について不明な点がある、また、上記①③のとおり、奇妙と思える点が浮かび上がって来たということから、一色氏は、何かを隠している、あるいは重要な記憶が欠落している可能性も否定できないと言える。よって、特殊な団体の構成員である、あるいは、奥さんや奥さんの両親等を通じてそのような団体に操られていた可能性も依然として残る。
岡山拝
【8】現在の政治状況の中国は尖閣諸島をいつでも実効支配可能である
国家公務員をしている岡山アキラ(会員番号1603、筆名。筆名で記述している理由については最後の(お断り)をご覧ください。)です。
尖閣諸島沖漁船衝突事件及び尖閣ビデオ流出事件の方は、最近、大きい進展がないようです。
そこで、タイトルとおり「現在の政治状況の中国は尖閣諸島をいつでも実効支配可能である」ということを少し書いて、尖閣諸島関係の話をひとまず終わりにしたいと思います。
それでは以下、タイトルについて、「である」調で述べます。
[12]以降の私の一連の投稿で、主に日本の右翼の人達(例えば http://www.nipponkaigi.org/activity/archives/1589 のようなサイトに集う人達)が心配していると思われる「尖閣諸島自体について、今後も日本は実効支配し続けることができるか否か」ということについて私は一言も書いていなかった。
それは、明白だからである。
つまり、タイトルとおり「現在の政治状況の中国は尖閣諸島をいつでも実効支配可能である」からだ。
中国国内法からいうと、尖閣諸島は1992年に制定された中国の領海及び接続水域法第2条には以下のとおり中国の陸地領土には尖閣諸島最大の島である魚釣島(中国名「釣魚島」)を含むものとすでに規定されており、同法に基づき、中国人は、魚釣島を中国の領土と見なすことができる。
中国の領海及び接続水域法第2条
(前略)
中華人民共和国の陸地領土には中華人民共和国及びその沿海の島嶼、台湾及び釣魚島を含む付属の各島、澎湖列島、東沙群島、西沙群島、中沙群島、南沙群島並びにその他一切の中華人民共和国に属している島嶼を含むものとする。
(後略)
(岡山の仮訳)
(参照URL: http://law.law-star.com/showtxt?
multiSearch=&dbsType=chl/lar/iel/scs/hnt/eag/cas&dbsText=&isopen=1&keywords=&dbn=chl&fn=chl027s054.txt&file=&upd=1 )
そして、中国は共産党の一党独裁国家である。
したがって、すでに中国国内法上自国の領土となっている土地へ、中国共産党・・・その一部の者は、子息、お金等の理由で米国影響下にあるだろう・・・が望めば、その土地が隣国支配下にあろうがどうか関係なしに、その軍あるいは中国共産党がコントロールしている人間を、基本的にはいつでも進ませることができるのであり、実質的にその邪魔をする者は、中国人にはいない。
もっとも、その状態を中国が維持できるかは別問題である。
日本政府が普通の国の政府のように、例えば、1982年イギリスが自国領のフォークランド諸島に上陸したアルゼンチン軍を、軍で排除したように、中国軍を派遣したならば、自衛隊を出して、尖閣諸島に上陸した彼らを排除してしまうかもしれない。
民間人を派遣したならば、2004年に尖閣諸島に上陸した香港人等への対応と同様に、日本政府職員が彼らを逮捕、排除してしまうかもしれない。
そしてそれをやった後の日本を含む他国との関係、とりわけ日本のみならず米国とも戦争状態になってしまうかもしれない・・・・。
こうした中国の国外的要素があるので、実際は、これらと国内的要素を比較考量して、尖閣諸島の実効支配を試みることが中国共産党(中国国民ではない)に利すると中国共産党が判断したとき、中国はそれを行うことになるだろう。
実際、以下のウェブサイトに記載されているように1978年に一度試みられている。
中国の武装海上民兵は過去に尖閣諸島に来ている・その1
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/670/
中国の武装海上民兵は過去に尖閣諸島に来ている・その2
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/671/
中国の武装海上民兵は過去に尖閣諸島に来ている・その3
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/672/
ところで、1978年のころのように数百隻の中国漁船が尖閣諸島にやってきて、領海侵入して操業するというのは、[12]の5.で述べたように、現在では、恒例になっているようである。
よって、もしこの先、中国が尖閣諸島の実効支配を試みるとしたらその第一段階は、1978年と同様の手法で中国漁船が日本の巡視船を脅しすことから始まるだろう。
そして、巡視船がまごついている内に、領海侵犯した数十隻の中国漁船から武器を持った「民間人」である中国漁船員が尖閣諸島に上陸するというようになるのではないだろうか。ちなみに韓国が竹島を奪取、不法占拠した際も、以下のウィキペディアの頁に記載されているとおり、韓国の「民間人4人」を含む義勇隊がそれを行っているのである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/独島義勇守備隊
(お断り)
本来は、副島先生のいうとおり実名で文章を発表するべきでしょう。しかし、やはり副島先生が「ぼやき」で述べている事情のとおりで、左遷にはなりたくないので、公務員でいる間は、学問道場には、筆名で投稿させていただきたいと思います(とはいえ、私が本投稿等インターネット上において記述している文章の内容は、すべてネットからの引用等で国家公務員法でいう秘密はないので法律上はまったく問題ないはずです。)。
実名投稿でなければならないということであれば本投稿を削除して頂いて結構です。
【7】尖閣ビデオ流出事件は平成の五・一五事件である
国家公務員をしている岡山アキラ(筆名、会員番号1603)です。
私が、[12][15]及び[16]に投稿しているいわゆる「尖閣ビデオ流出問題の件であるが、以下の記事のとおり、自民党の谷垣氏が二・二六事件を引き合いに出し映像を流出させた海保職員を批判した。
(記事は、リンク先を参照。特に引用する必要がなければ、以下、記事のタイトル及びリンク先のみ記す。)
「二・二六も命令無視」映像流出保安官を自民・谷垣氏が批判
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101114/stt1011141824004-n1.htm
しかし、この事件は、世相や事件の状況等からすると、二・二六事件よりもむしろ以下のとおり元外務省職員の佐藤勝氏が本件の論評で取り上げている五・一五事件に似ており、平成の五・一五事件というべきものだと考える。
(はりつけはじめ)
(前略)
「力の省庁」に属する官僚の下剋上について、われわれは苦い経験をもっている。1932年5月15日、政界と財界の腐敗に義憤を感じた海軍と陸軍の青年将校が決起し、犬養毅首相らを殺害した。「方法はよくないが、動機は正しい」と五・一五事件の犯人たちへの同情論が世論でわき起こり、公判には多くの除名嘆願書が届けられた。本来、死刑もしくは無期禁錮が言い渡されるべき事件であったにもかかわらず、裁判所は世論に流され、被告人に対して温情判決を言い渡し、五・一五事件の首謀者、実行犯は数年で娑婆にでてくることになった。この様子を見た陸軍青年将校がクーデターを起こしても世論に支持されればたいしたことにはならないという見通しで、1936年2月26日に1400名の下士官・兵士を動員しクーデターを起こした。二・二六事件は、昭和天皇の逆鱗に触れ、徹底的に鎮圧された。しかし、二・二六事件後、政治家、財界人、
論壇人などは軍事官僚の威力に怯えるようになり、日本は破滅への道を歩んでいくことになった。
(中略)
マスメディアは、国家の秘密情報を公開した者を徹底的に批判することができない。合法、非合法を問わず、このようなリーク情報なくしてマスメディアが生きていくことはできないからだ。それだから、マスメディア関係者には保安官を擁護しようとする集合的無意識が働く。これが国民の判断を誤らせる。
(以下略)
(はりつけおわり)
(はりつけ元)
【佐藤優の眼光紙背】尖閣ビデオ流出は官僚によるクーデターだ
http://news.livedoor.com/article/detail/5140247/
この佐藤優氏の評論はすぐれており、必読である。
日本政府が、本件の対応を誤ると、次は、「平成の二・二六事件」が発生するであろう。そして最悪は、「平成の日中戦争」の勃発や日本が「第三次大戦」に巻き込まれるなどということもあり得る。
これらを回避するためには、本件について、五・一五事件において日本政府がとった対応とは逆の対応を取ることが必要である。
すなわち、映像を流出させた海保職員が、法に則った範囲内の最高刑を受けることになるよう捜査当局・検察当局は世論にかかわらず努力することである。
また、海上保安庁は、世論にかかわらず内規上処分し得るもっとも重い処分を同職員に下すべきである。
また、このような政府を揺るがす事件が発生した時、どさくさまぎれに法令の改悪が行われることがあるが、今回も管・仙石政権は、以下のゲンダイの記事がとりあげてているように機密漏洩の罰則強化を打ち出している。
いよいよ表に出てきた仙谷長官「超危険思想」
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000130262/1.htm
機密漏洩の罰則強化自体は、別に悪いことではないが、何を「機密」にするかが問題だ。
この記事を読むと、管・仙石政権は、例えば、以前あったイージス艦の機密漏洩事件、あるいは最近の警視庁公安部の資料流出事件等の機密漏洩事件の際の本当に機密にすべきものの漏洩の阻止だけなく、尖閣ビデオのような「政府に都合が悪い物も機密に指定」しその漏洩を阻止することを意図しているということがわかる。
これでは、機密漏洩の罰則強化の名を借りた言論統制強化である。
まだ、提言程度の段階であるから実質の動きはこれからであろうが、今後、報道の自由や言論の自由を含む概念である憲法第21条で言うところの表現の自由を守る上で、この「機密漏洩の罰則強化」の内容を今後もしっかり注目していく必要があるのは間違いない。
岡山 拝