ふじむら掲示板
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Loginはこちら【14】(参考文献)田村康二「“震度7”を生き抜く」より(4/4)
(承 前)
リズムを取り戻すに必要なのは、まず食事である。ふだん通り、三度の食事を規則正しく摂ることからはじまる。食事内容も大切である。たとえば、枝豆に多く含まれるトリプトファン。これから生まれるアミノ酸は睡眠物質を作る材料になるので、不眠を感じる人は大豆を食べるとよい。
アメリカから沖縄へ兵士を空輸する際、トリプトファンを摂った兵士は機内でよく寝ていたという報告がある。また、熟眠したければ、ミネラル、ビタミンを多く含むブロッコリーがおすすめである。寝酒に愛用されるワインでは睡眠物質は作れない。
全身運動をするのも効果的である。じつは、長岡市では日本ではじめて、市民による「長岡市朝起会」を行なった土地である。NHKのラジオ体操より早い。
一九二二年(大正十一年)から四〇年(昭和十五年)まで、「励めよ励めよ朝起きを、三六〇有余日、雨の降る日も、おめずおくせず、ためらわず・・・・・・」という「長岡朝起きの歌」を歌いながら、全身運動する習慣が続いた。全国に誇れる社会体操の先駆である。
いま、これに習って早寝早起きし、軽い全身体操をするといい。これは、全身のリズムを整えるのに効果がある。元気を出して、朝の体操をしてみよう。(以 上)
【13】つくばだより、その2
3月11日午後4時頃、私は自家用車で茨城県つくば市の職場から退避した。
工場には既に毒ガスが充満していた。臨時社員の私は何の役にも立たないばかりか、足手まといになる。年下の課長から、おまえは帰りたければ帰れと言われた。お言葉に甘えて帰ることにしたのだ。
主要道路は渋滞していると推測し、私は脇道を行くことにした。
長高野(おさこうや)、篠崎(しのざき)、沼崎(ぬまざき)、酒丸(さけまる)といった名の、昔ながらの農村集落の間の、生活道路や農道をジグザグに辿りながら、私は南下して行った。
所どころでブロック塀や大谷石の塀が崩落していた。屋根瓦が剥落している家屋もあった。地震で破壊された建築物にどのような共通性・法則性があるのか、私には分からなかった。路上のそちこちで村民たち(その多くは高齢者であった)が立ち話をしていた。車で脇をすり抜けたら、みな一様に、私のことをうさん臭そうな目で見る。
そのうち、私はあることに気がついた。崩れた塀はずいぶん見かけたが、それが通行の支障になるようなことは、ただの一度もなかったのである。
崩れたブロック、崩れた大谷石は、よく見ると、みな道路脇に行儀良く整列していた。あの大地震で、塀のブロックや大谷石が、こんなサーカスみたいに器用な着地をご披露するものだろうか。
おそらくは地震発生から数時間以内に、誰かが路上から崩れたブロックや大谷石を取り除けたのだ。一体どの誰が、一体どうやって、これだけの大仕事を鮮やかにやってのけたのだろうか。
私はつくばの農村の底力を知った。一見、何もない田舎のように見えたが、つくばの農村は、決していわゆる「限界集落」(注)ではなかったのである。この一年半、あちこちブラブラ見て回ったつもりでいたが、私はつくばがどういう土地なのか、全く分かっていなかったのだと思う。(以 上)
(注)「限界集落」とは過疎化などで人口の50%以上が65歳以上の高齢者になり、冠婚葬祭など社会的共同生活の維持が困難になった集落のことを指す。(ウィキペディアより)
【12】つくばだより、その3
3月11日午後5時半頃、私は車で自宅(茨城県つくば市)最寄のコンビニに向った。
自分も含めて、道行く車の運転マナーが、総じていつもより荒い。途中で事故車に出会う頻度も高かった。矢張り、みな気が立っていたのだ。
その日その時刻のコンビニには、まだ弁当やパスタが棚に半分くらい残っていた。それらのいくつかを良く見もせずに掴み取り、私はレジに向う列に並んだ。
そのまましばらくして気がついた。その店にはレジが二つあった。私が付いた列は既に店内を横断するほど伸びていたが、もう片方のレジには客が一人もいなかった。空いたレジの後ろにはちゃんと店員が居たが、こういう場合のマニュアル・トーク、「二番目のお客様、こちらのレジにどうぞ」を言おうともせず、電信柱のように立ったままだった。
私も含めて、みな呆然自失していたのである。
店を出がけに雑誌コーナーに視線を飛ばしたら、若い学生風の男がエロ週刊誌を立ち読みしていた。
近来稀な剛の者である。
誰もが平等に被災したものと思っていたが、それでも矢張り、受け止め方・感じ方は人さまざまなのだと知った。(以 上)
【11】つくばだより、その4
震災四日目(3/14)の晩、父(元電気技師。専門は制御屋)に電話し、原発事故の傾向と対策について、その見解を問うた。父いわく、
「実はさきほど、原発屋だった元同僚とも電話でディスカッションしたのだが、今公開されている限りの情報では、『この患者は死ぬだろう』とも『助かるだろう』とも言いかねる。」
父は「国産技術の振興」なる会社のスローガンを素朴に信じ、バカ正直に働き、そこそこ出世して終わった男である。それでも退職後は割と好き勝手なことをほざくようになったが、その思いは複雑だろう。「分かりません」が答えとは、父にしてみれば技術者としてギリギリの良心なのかもしれない。
「3月15日午前10時22分、福島第一原発3号機付近のモニタリングポストで毎時400ミリ・シーベルトの放射線量が測定された」との対外発表あり。
震災五日目(3/15)の夕刻、計画停電に伴う電車運休で、つくば駅のシャッターは閉ざされていた。
そのシャッターの前には、運転再開2時間前から長い行列ができていた。みなキャリーバッグをゴロゴロと重たそうに引き摺っている。学生風の集団は体育会の合宿か。それにしては会話が少ない。あのキザなインテリ風オヤジは学会帰りか。それにしては表情が暗く、高揚した所が微塵も感じられない。
家に帰って、あれは何だったのだろうと女房に問うたら、アンタはそんな目端の利かないことだから、出世競争からオチコボレたのだと嫌味を言われた。
震災は、今日から新しい段階が始まった。(以 上)
【10】福島第一原発の放射能漏れ事故――米空母も逃げ出すほどの事故である
岡山アキラ(筆名、会員番号1603)です。
「重掲」の方でも記事が載っていましたが、日本語の情報でも朝日(以下のURLのリンク先を参照)が、救援活動に来ていた空母を含む米艦隊が放射性物質を避けるため逃げ出した旨の記事が出ていました。
米軍の「トモダチ作戦」苦戦 原発事故で一時退避も
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140372.html
この事実を政治的にみると、「日米同盟の再出発」という話が1月にあった(以下のURLのリンク先を参照)はずだが、再出発の結果がこれということである。米国にとって、日本は命を晒して助けるほどの「トモダチ」ではないということがわかる。
「日米同盟の再出発」掲げる 菅首相が外交演説
http://www.asahi.com/politics/update/0120/TKY201101200518.html
他方、どの程度の放射能雲に遭遇したのか数値が出ていないが、米軍さえ逃げ出さないといけないほどの放射能があったという事実は大変重い。
原子力というものが危険なものであると改めて認識せざるを得ない。今からでは手遅れかもしれないが、脱原子力ということを真剣に考える必要がある。
岡山 拝
【9】尖閣ビデオ流出事件(元海上保安庁職員が、特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られていた可能性は依然として残る)
国家公務員をしている岡山アキラ(会員番号1603、筆名。筆名で記述している理由については[18]の最後の(お断り)をご覧ください。)です。(以下、である調で記述します。)
1 最近の大きな動き
この事件を起こした元海上保安庁職員「一色正春」氏(以下、一色氏という。)についてであるが、先日、日本外国特派員協会において記者会見等(以下、記者会見という。)をするとともに著書「何かのために sengoku38の告白」を出版した(以下のURLを参照)。
元海上保安官、一色正春氏講演その1 Senkaku Japan
http://www.youtube.com/watch?v=enbk7z8xJlQ&feature=fvwkrel
元海上保安官、一色正春氏講演その2 Senkaku Japan
http://www.youtube.com/watch?v=RTvAmJQNyQM&feature=related
元海上保安官、一色正春氏講演その3 Senkaku Japan
http://www.youtube.com/watch?v=6XWLmVAC4N4&feature=related
何かのために sengoku38の告白 [単行本]
http://www.amazon.co.jp/何かのために-sengoku38の告白-一色正春/dp/4023309206
2 一色氏に対する私の認識・疑問
一色氏に対する私の考えや疑問は[16]に記載したとおり
①「何故、石垣や那覇で取り扱われていた動画が神戸で流出するのか、「義憤に駆られた」ならば何故、非公開の決定直後ではなく、このタイミングで流出させたか」、つまり中国のトップ来日直前というタイミングで流出させたか
②「○○○会等の特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られている」のではないか、「(流出を自らの上司等に告白する)数日前にすでにこの件で読売テレビの記者がこの海保職員に取材をしている」のは何故かということである。
3 記者会見及び著書等からわかったこと
本事件が発生してからすでに数カ月も経っており、嘘をついたり、触れられたくない話題を避けたりすることはやろう思えば簡単なので、記者会見や一色氏の著書の内容自体よりも何を語っていないかあるいは欺瞞の有無を重視して見た。
上記2①については、一色氏の著書から関係の日時を抽出すると以下のとおりであり、この時系列を一見する限りでは、流出時期させた時期が偶然、「中国のトップ来日直前というタイミング」に一致してしまった可能性はある。
「10月18日に一部の国会議員に限定して公開されるという報道を目にしたときには、私は絶望感に襲われた。」(何かのために sengoku38の告白106頁)
「10月23日にC社東京支局に動画データを郵送」(前掲書118頁、C社とは、http://www.jiji.com/jc/zc?k=201011/2010112500121 によるとCNNである。)
「11月4日、実行」(前掲書123頁)
しかし、そもそも、何故、神戸という尖閣諸島とまったく関係ない居場所にいた一色氏が職を賭してまでこのビデオを流出させなくてならないほど「義憤に駆られた」かについて述べられていない。
記者会見や一色氏の著書では動機について色々述べているが、いずれの動機も、場所からいうと石垣や那覇といった尖閣諸島、そして中国に近い場所にいる海上保安庁関係者、あるいは、主な政治家が常におり、責任が重く、重圧に晒される東京にいる海上保安庁関係者の方がより強く持っていると考える方が自然である。
よって、一色氏には、石垣、那覇、東京の関係者以上の尖閣ビデオを流出するに決意するほどまでに尖閣諸島への強い思い入れ、あるいは中国への強い嫌悪感があったということになる。
ではどちらの思いが強いかというと、後者であろうと言える。というのは、すでに次の阿修羅の掲示板に掲載されている記事
sengoku38の妻は韓国籍で妻の親はアメリカ人という情報。
http://www.asyura2.com/10/senkyo99/msg/753.html
及びこの記事のリンク先の記事のとおり、上記2②の私の考えが正しいように思える家庭事情、つまり奥さんが韓国人、奥さんの両親が韓国系米国人という事情があるからである。
尖閣諸島への思い入れがあるとするのならば、すでに韓国に占領されている竹島については、いったいどういう思いがあるのかという疑問が生じるわけだが、奥さんが韓国人だということを考えると、あまりそのことに触れることができないことは理解できる。さらに言うと、その鬱憤が中国へ向いている、あるいは、その他の明らかにされていない中国嫌いの特別な理由がある、例えば、奥さんも実は一緒に常日頃から中国非難をしている等、ということも考えられる。
このように一色氏のこの家庭事情は、この事件の重要な点の一つである。よって、彼の家族関係の情報に注目したが、とりあえず、著書において奥さんが韓国人であることを自ら説明している、そして彼が、奥さんや家族を大切にしているということ、もっと突っ込んで言えば、韓国シンパ、奥さんの両親とも仲がよければ、米国シンパとならざるを得ないということがわかった。
この件については、フリー記者の上杉隆氏も阿修羅の記事等を読んでいるようで、上に掲載した「元海上保安官、一色正春氏講演その2 Senkaku Japan」で家族のことについて聞いている場面が最初の方に映っている。やりとりの内容は、おそらく事前にこの質問が出ると踏んだか、あるいは、検察、警察の取り調べの過程で何度も聞かれていたせいかどうだかわからないが、笑いを誘うように子供とポケットモンスターの話題にうまく話を逸らしていた。
一方、産経が本会見を文字起こしをした記事(以下のリンク先を参照、このリンク先を含め13頁に渡る)には、このやりとりはまったく文字起こしされておらず、産経はこの話題に触れられてほしくないのだということが分かる。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110214/crm11021412530009-n1.htm
逆に、一色氏があまり語っていないことは、二つある。一つは上記2②でも述べているとおり、数ある日本のメディアの中で「(流出を自らの上司等に告白する)数日前にすでにこの件で読売テレビの記者がこの海保職員に取材をしている」のは何故かということである。
「○○○会等の特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られている」かどうかは自ら語るわけがないのでともかくとして、この記者については、前掲書138及び139頁に登場するが、彼との接触経緯、時期等がまったく述べられておらず、これらが一色氏にとって触れられたくないポイントの一つなのであろうことがわかる。
もう一つは、竹島の件である。阿修羅の記事の各種リンク先の記事によると一色氏は、自らが韓国語を解するほどであり奥さんも韓国人なのであるから尖閣諸島の事情よりも韓国方面、とりわけ竹島の事情の方がよほど詳しいはずなのである。
動画の方には竹島への言及はなく、著書の方は74頁及び82頁に数行しか書いていない。おまけに竹島ではなく「独島(日本名・竹島)」などと書いている。尖閣諸島を日本名で記述しているのに竹島の方は、韓国名をメインにして竹島という名前を注記で記載しているというのはダブルスタンダードもいいところである。このような記述の仕方から奥さんとその母国である韓国に相当配慮していることがわかる。
4 結論(一色氏が、特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られていた可能性は依然として残る)
上記3で述べた通り、一色氏について、
①一色氏には尖閣ビデオを外部流出させた動機はあるが、明らかにされた本人の動機のみでは場所的、責任の観点から、石垣、那覇、東京にいる関係者より強いとは言えず、明らかにされていない中国への強い嫌悪感等、他の動機がある可能性が高い
②数ある日本のメディアの中で尖閣ビデオ流出前から読売テレビに接触した経緯、時期が不明
③一色氏は、韓国人の奥さんを大切にしており、その大切にしているレベルは、一色氏本人は、日本人であり尖閣諸島を神戸にいながら心配するほどの日本の領土保全に関心を持っているほどにもかかわらず、韓国語を解することから尖閣諸島よりも事情をよく知っているはずの竹島のことを「独島(日本名・竹島)」と韓国に配慮した記述をしてしまうほど
ということが分かった。
すなわち、上記②のとおり重大な事柄について不明な点がある、また、上記①③のとおり、奇妙と思える点が浮かび上がって来たということから、一色氏は、何かを隠している、あるいは重要な記憶が欠落している可能性も否定できないと言える。よって、特殊な団体の構成員である、あるいは、奥さんや奥さんの両親等を通じてそのような団体に操られていた可能性も依然として残る。
岡山拝
【8】現在の政治状況の中国は尖閣諸島をいつでも実効支配可能である
国家公務員をしている岡山アキラ(会員番号1603、筆名。筆名で記述している理由については最後の(お断り)をご覧ください。)です。
尖閣諸島沖漁船衝突事件及び尖閣ビデオ流出事件の方は、最近、大きい進展がないようです。
そこで、タイトルとおり「現在の政治状況の中国は尖閣諸島をいつでも実効支配可能である」ということを少し書いて、尖閣諸島関係の話をひとまず終わりにしたいと思います。
それでは以下、タイトルについて、「である」調で述べます。
[12]以降の私の一連の投稿で、主に日本の右翼の人達(例えば http://www.nipponkaigi.org/activity/archives/1589 のようなサイトに集う人達)が心配していると思われる「尖閣諸島自体について、今後も日本は実効支配し続けることができるか否か」ということについて私は一言も書いていなかった。
それは、明白だからである。
つまり、タイトルとおり「現在の政治状況の中国は尖閣諸島をいつでも実効支配可能である」からだ。
中国国内法からいうと、尖閣諸島は1992年に制定された中国の領海及び接続水域法第2条には以下のとおり中国の陸地領土には尖閣諸島最大の島である魚釣島(中国名「釣魚島」)を含むものとすでに規定されており、同法に基づき、中国人は、魚釣島を中国の領土と見なすことができる。
中国の領海及び接続水域法第2条
(前略)
中華人民共和国の陸地領土には中華人民共和国及びその沿海の島嶼、台湾及び釣魚島を含む付属の各島、澎湖列島、東沙群島、西沙群島、中沙群島、南沙群島並びにその他一切の中華人民共和国に属している島嶼を含むものとする。
(後略)
(岡山の仮訳)
(参照URL: http://law.law-star.com/showtxt?
multiSearch=&dbsType=chl/lar/iel/scs/hnt/eag/cas&dbsText=&isopen=1&keywords=&dbn=chl&fn=chl027s054.txt&file=&upd=1 )
そして、中国は共産党の一党独裁国家である。
したがって、すでに中国国内法上自国の領土となっている土地へ、中国共産党・・・その一部の者は、子息、お金等の理由で米国影響下にあるだろう・・・が望めば、その土地が隣国支配下にあろうがどうか関係なしに、その軍あるいは中国共産党がコントロールしている人間を、基本的にはいつでも進ませることができるのであり、実質的にその邪魔をする者は、中国人にはいない。
もっとも、その状態を中国が維持できるかは別問題である。
日本政府が普通の国の政府のように、例えば、1982年イギリスが自国領のフォークランド諸島に上陸したアルゼンチン軍を、軍で排除したように、中国軍を派遣したならば、自衛隊を出して、尖閣諸島に上陸した彼らを排除してしまうかもしれない。
民間人を派遣したならば、2004年に尖閣諸島に上陸した香港人等への対応と同様に、日本政府職員が彼らを逮捕、排除してしまうかもしれない。
そしてそれをやった後の日本を含む他国との関係、とりわけ日本のみならず米国とも戦争状態になってしまうかもしれない・・・・。
こうした中国の国外的要素があるので、実際は、これらと国内的要素を比較考量して、尖閣諸島の実効支配を試みることが中国共産党(中国国民ではない)に利すると中国共産党が判断したとき、中国はそれを行うことになるだろう。
実際、以下のウェブサイトに記載されているように1978年に一度試みられている。
中国の武装海上民兵は過去に尖閣諸島に来ている・その1
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/670/
中国の武装海上民兵は過去に尖閣諸島に来ている・その2
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/671/
中国の武装海上民兵は過去に尖閣諸島に来ている・その3
http://blog.zaq.ne.jp/blueocean/article/672/
ところで、1978年のころのように数百隻の中国漁船が尖閣諸島にやってきて、領海侵入して操業するというのは、[12]の5.で述べたように、現在では、恒例になっているようである。
よって、もしこの先、中国が尖閣諸島の実効支配を試みるとしたらその第一段階は、1978年と同様の手法で中国漁船が日本の巡視船を脅しすことから始まるだろう。
そして、巡視船がまごついている内に、領海侵犯した数十隻の中国漁船から武器を持った「民間人」である中国漁船員が尖閣諸島に上陸するというようになるのではないだろうか。ちなみに韓国が竹島を奪取、不法占拠した際も、以下のウィキペディアの頁に記載されているとおり、韓国の「民間人4人」を含む義勇隊がそれを行っているのである。
http://ja.wikipedia.org/wiki/独島義勇守備隊
(お断り)
本来は、副島先生のいうとおり実名で文章を発表するべきでしょう。しかし、やはり副島先生が「ぼやき」で述べている事情のとおりで、左遷にはなりたくないので、公務員でいる間は、学問道場には、筆名で投稿させていただきたいと思います(とはいえ、私が本投稿等インターネット上において記述している文章の内容は、すべてネットからの引用等で国家公務員法でいう秘密はないので法律上はまったく問題ないはずです。)。
実名投稿でなければならないということであれば本投稿を削除して頂いて結構です。
【7】尖閣ビデオ流出事件は平成の五・一五事件である
国家公務員をしている岡山アキラ(筆名、会員番号1603)です。
私が、[12][15]及び[16]に投稿しているいわゆる「尖閣ビデオ流出問題の件であるが、以下の記事のとおり、自民党の谷垣氏が二・二六事件を引き合いに出し映像を流出させた海保職員を批判した。
(記事は、リンク先を参照。特に引用する必要がなければ、以下、記事のタイトル及びリンク先のみ記す。)
「二・二六も命令無視」映像流出保安官を自民・谷垣氏が批判
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101114/stt1011141824004-n1.htm
しかし、この事件は、世相や事件の状況等からすると、二・二六事件よりもむしろ以下のとおり元外務省職員の佐藤勝氏が本件の論評で取り上げている五・一五事件に似ており、平成の五・一五事件というべきものだと考える。
(はりつけはじめ)
(前略)
「力の省庁」に属する官僚の下剋上について、われわれは苦い経験をもっている。1932年5月15日、政界と財界の腐敗に義憤を感じた海軍と陸軍の青年将校が決起し、犬養毅首相らを殺害した。「方法はよくないが、動機は正しい」と五・一五事件の犯人たちへの同情論が世論でわき起こり、公判には多くの除名嘆願書が届けられた。本来、死刑もしくは無期禁錮が言い渡されるべき事件であったにもかかわらず、裁判所は世論に流され、被告人に対して温情判決を言い渡し、五・一五事件の首謀者、実行犯は数年で娑婆にでてくることになった。この様子を見た陸軍青年将校がクーデターを起こしても世論に支持されればたいしたことにはならないという見通しで、1936年2月26日に1400名の下士官・兵士を動員しクーデターを起こした。二・二六事件は、昭和天皇の逆鱗に触れ、徹底的に鎮圧された。しかし、二・二六事件後、政治家、財界人、
論壇人などは軍事官僚の威力に怯えるようになり、日本は破滅への道を歩んでいくことになった。
(中略)
マスメディアは、国家の秘密情報を公開した者を徹底的に批判することができない。合法、非合法を問わず、このようなリーク情報なくしてマスメディアが生きていくことはできないからだ。それだから、マスメディア関係者には保安官を擁護しようとする集合的無意識が働く。これが国民の判断を誤らせる。
(以下略)
(はりつけおわり)
(はりつけ元)
【佐藤優の眼光紙背】尖閣ビデオ流出は官僚によるクーデターだ
http://news.livedoor.com/article/detail/5140247/
この佐藤優氏の評論はすぐれており、必読である。
日本政府が、本件の対応を誤ると、次は、「平成の二・二六事件」が発生するであろう。そして最悪は、「平成の日中戦争」の勃発や日本が「第三次大戦」に巻き込まれるなどということもあり得る。
これらを回避するためには、本件について、五・一五事件において日本政府がとった対応とは逆の対応を取ることが必要である。
すなわち、映像を流出させた海保職員が、法に則った範囲内の最高刑を受けることになるよう捜査当局・検察当局は世論にかかわらず努力することである。
また、海上保安庁は、世論にかかわらず内規上処分し得るもっとも重い処分を同職員に下すべきである。
また、このような政府を揺るがす事件が発生した時、どさくさまぎれに法令の改悪が行われることがあるが、今回も管・仙石政権は、以下のゲンダイの記事がとりあげてているように機密漏洩の罰則強化を打ち出している。
いよいよ表に出てきた仙谷長官「超危険思想」
http://news.nifty.com/cs/headline/detail/gendai-000130262/1.htm
機密漏洩の罰則強化自体は、別に悪いことではないが、何を「機密」にするかが問題だ。
この記事を読むと、管・仙石政権は、例えば、以前あったイージス艦の機密漏洩事件、あるいは最近の警視庁公安部の資料流出事件等の機密漏洩事件の際の本当に機密にすべきものの漏洩の阻止だけなく、尖閣ビデオのような「政府に都合が悪い物も機密に指定」しその漏洩を阻止することを意図しているということがわかる。
これでは、機密漏洩の罰則強化の名を借りた言論統制強化である。
まだ、提言程度の段階であるから実質の動きはこれからであろうが、今後、報道の自由や言論の自由を含む概念である憲法第21条で言うところの表現の自由を守る上で、この「機密漏洩の罰則強化」の内容を今後もしっかり注目していく必要があるのは間違いない。
岡山 拝
【6】いわゆる尖閣ビデオを流出させたと思われる海保職員が名乗り出たこと
国家公務員をしている岡山アキラ(筆名、会員番号1603)です。
本日の朝に投稿した以下の[15]の2の方の件であるが、以下の記事のとおり、本日現在までに、流出させた海保職員が名乗り出て、事情聴取を受けているところまで事態が進展したようである。
ニュースの話題で様子急変=船長が声、関与認める―巡視艇内で海保職員
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/nation/jiji-101110X059.html
動画投稿の海上保安官は確信犯 テレビ局に「うやむやになってはいけない」
http://www.j-cast.com/2010/11/10080499.html?p=1
これらの記事を読む限り、この海保職員は、結局、「義憤に駆られた」ので、私が[15]で投稿した言葉で言い換えると、「個人的動機」で動画を流出させたようである。
まだ、何故、石垣や那覇で取り扱われていた動画が神戸で流出するのか、あるいは、「義憤に駆られた」ならば何故、非公開の決定直後ではなく、このタイミングで流出させたか等について、謎が残るが、これらが解ければ、下の投稿([15])の2の方の私の予想がはずれたことが濃厚となる。
濃厚と書いて断定しないのは、この海保職員が、例えば、○○○会等の特殊な団体の構成員、あるいは、そのような団体に操られているという可能性も0ではないからだ。
というのは、以下のように数日前にすでにこの件で読売テレビの記者がこの海保職員に取材をしているという記事が出ているからである。
(はりつけはじめ)
「流出」告白の海保職員に、読売テレビが独自取材
日本テレビは10日夕のニュース番組で、映像を流出させたと神戸海上保安部に申し出た男性保安官(43)に、系列局の読売テレビ(大阪市)の記者が事前に取材していたと報じた。
記者が番組で語ったところによると、取材は数日前で、神戸市内で約2時間面会したという。
(中略)
一方で、保安官に接触するまでの経緯について、記者は「映像を投稿した人物がいるという情報がある筋からもたらされ、調整を重ねた」と説明した。
(はりつけ終わり)
http://www.asahi.com/national/update/1110/OSK201011100083.html?ref=goo
『記者は「映像を投稿した人物がいるという情報がある筋からもたらされ、調整を重ねた」と説明した。』の部分の「ある筋」とは誰なのか気になるところである。
つまり、「ある筋」とはなんらかな特殊な団体ではないかということである。そうすると、例えば、警察や検察の取り調べに対して、この海保職員がこのような特殊な団体の構成員等であれば、一部の事柄について嘘を話す可能性があるわけだが、事実とその一部嘘の供述に齟齬がなければ、本人がどのような団体の構成員等かまで特に問題となるはずがなく、このことについて捜査当局がしっかり調べると思えない。
岡山 拝
【5】尖閣諸島沖漁船衝突事件の動画流出についての考察
国家公務員をしている岡山アキラ(筆名、会員番号1603)です。
二つ下の投稿(「12」)の件、つまり尖閣諸島沖漁船衝突事件に関し、当該事件の状況を撮影したという動画がyou tubeにup loadされ(流出し)、新たな展開を見せてきたことから、引き続きこの件の大マスコミの報道姿勢及びこの時期に動画が流出したこと等についての考察について投稿します。
筆名で書いている理由は、二つ下の投稿をご覧ください。
(以後、である調で記述します。)
1 流出したビデオについての大マスコミの報道姿勢
二つ下(「12」)で投稿した件、つまり尖閣諸島沖漁船衝突事件の衝突時の模様等を写した動画約44分が11月4日、you tubeに流出したことについて、管・仙石政権は、以下の記事記載のとおり、例によって人のせいにすること、つまり、動画の中身ではなく、誰が流出させたかの方を大問題にした。
(貼り付けはじめ)
(前略)
沖縄県・尖閣諸島海域で起きた衝突シーンの映像を見ると、海上保安庁の巡視船「よなくに」と衝突した中国漁船が、今度は別の巡視船「みずき」にも自ら船首を向けて突っ込んでいく様子が赤裸々に映し出されていた。映像には、巡視船の乗組員が衝突時に「止まれ!」「ぶつかった」などと絶叫する声も収録されており、海保にとって命懸けの警戒行動だったことが手に取るように分かる。
そんな彼らに応えようと、当時の前原誠司・国土交通相は自ら進んで船長の逮捕を指示。ところが、日中関係が悪化すると、手のひらを返すように船長を釈放した。その首謀者は、前原大臣とその後見人である官邸の主・仙谷由人官房長官だったことは、国会や各メディアで取りざたされた通りだ。
「この2人の日和見な対応に、捜査に当たった海保サイドはカンカンでした。自らの職務を否定されたわけですからね。海保を取材をしていると、『いつでもビデオを出す用意はあるんだ』と語気荒い海保関係者はゴマンといましたよ」(社会部記者)
こうした一発触発の空気を官邸もうすうす察知していたのだろう。仙谷氏は5日の記者会見で「公務員が故意に流出させたとすれば、国家公務員法違反になる」と官僚の仕業だと言わんばかりに警告を発した上で、「捜査資料が外に出るのは大変な事態。相当大きなメスを入れる改革があらゆるところで必要だ」と大胆な発言に及んだ。この発言の趣旨を前出の政治部記者が解説する。
「あのような大胆なビデオ映像の流出劇は、個人の判断ではできないだろうから、海保ぐるみに違いないと読んでいるんです。『相当大きなメスを入れる』とは、海保を解体してでも犯人を突き止めてやる、とすごんでいるわけですよ」
(後略)
(貼り付け終わり)
( http://news.livedoor.com/article/detail/5122319/ )
(貼り付けはじめ)
(前略)
「何か激励とかあれですか?つまり公開して“よくやった”と言うんですか?それは犯罪行為を
称揚するということですよね。そういう気分が日本国中、少々あるのかも分かりませんけども、
私はそのことについては同意いたしません」(仙谷由人官房長官)
(貼り付け終わり)
(元記事は、 http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4571664.html であるとみられるがすでに削除されており、http://blog.livedoor.jp/newsslash/archives/1547086.html から貼り付け。以後、引用記事は、特に必要としなければ、タイトル及びリンク先URLのみ掲載する。)
そのせいか大マスコミも当初は、動画の衝突場面ばかりをそのまま流していたところを、時が経つと、動画の中身よりも管・仙石政権の意向をそのまま受けたかのような犯人探しの方を主として報道するようになってきた。
例えば次の記事を参照。
警視庁、沖縄県警と合同捜査本部設置
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4572125.html
【尖閣ビデオ流出】警視庁と沖縄県警が合同捜査本部設置 東京地検、投稿者資料を押収
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101109/crm1011092155052-n1.htm
このような話は、いわゆる尖閣諸島沖漁船衝突事件の本質ではなくどうでも良い話である。少なくとも、むしろ何のしがらみのない報道関係者ならば情報の流出は歓迎すべきことのはずだ。大体、情報をもってそうなキャリア公務員等に年がら年中訪問して、彼らからの情報流出を待ち構えている大マスコミの連中がとるべき報道姿勢ではない。そもそも現に問題となっている動画について、youtubeからダウンロードし、その映像を何回も放送しまくって飯のタネにしたのはどこの誰なのか。ダブルスタンダードもいいところである。
おそらく、今回の大マスコミの報道ぶりの原因は政権に慮っているのか中国に慮っているか、あるいは以下の2で後述するように米国に慮っているか、これら複数の原因が重なっているのであろう。
まともな報道関係者ならば、政府機関のひとつである海保が以下の記事
尖閣映像流出:ビデオは石垣海保編集 衆院予算委で認める
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20101108k0000e010004000c.html
のとおり、流出した動画を本物と認めたのであるから、
①流出した動画を基に海保が例の中国漁船を捕まえたのが妥当だったか及び中国漁船を捕まえたのち、漁船船長を法手続きの最中に釈放してしまった・・・・公式的には検察
の勝手な判断で釈放したとなっているが・・・が良かったのかどうかを再度検証し、政府を批判するなり擁護するべきである。
②また、対中配慮等の外交的配慮は無意味となり、全面公開しない理由がまったく無くなった。よって、流出した44分の動画だけでなく、数時間あるといわれている本件動画の全面公開を改めて政府に要求しなくてはならない。この事件は銛で海保関係者が中国人に殺されたとかの本当か嘘かわからない話も飛び交っており、この話の真偽を明らかにするためにも動画の全面公開が必要である。
2 この時期に動画が流出したこと
動画を誰が流出させたかについては、この事件の本質ではない。しかし、その者の背後にどのような勢力がいるか考察することは有益である。
今回、APEC首脳会議直前であり、中国の現在のリーダーである胡錦濤氏が来日直前という時期から考えると、副島先生の弟子のお一人である中田氏の以下のブログに書いてある通り、流出者の背後には米国がいることが濃厚である。大マスコミがこの件に関して、この仮説についてまったく触れず、上述のように「衝突したところばかりの繰り返し」あるいは「犯人は誰?という犯人探しの進展状況」しか報じていない、つまり例えると、木を見て森を見ない式の報道を行っていることも米国の関与が高いことを伺わせるものがある。
漁船衝突ビデオ流出。ますます悪化する日中関係で漁夫の利を得る米国
http://amesei.exblog.jp/12205576/
この説の対抗馬としては、胡錦濤氏の日本訪問を取りやめ、すなわちそれだけでも彼にとってはダメージになるわけであるが、そういったことを喜ぶ中国国内の反胡錦濤勢力の仕業ということも考えられる。但し、インターネットを介して検察のネットワークに痕跡を残さず侵入するテクニックを中国が保有しているのか、あるいは中国に協力して石垣の海上保安庁からデータを盗む者が石垣島にいるのかということを考えるとその可能性は低い。
その他、背後関係など無い検察職員か海保職員等、この動画を入手できる立場にあった者が個人的な動機で流出させたということも考えられるがその可能性も低い(仙石長官は上述に張り付けた記事のとおり、海保が流出元だと決めつけている節があるが)。
というのは、この個人的な動機で最も考えられることは、動画が非公開となったことから、怒りに任せて動画を流出させたということであるからだ。
この説の場合は、非公開が決まった直近の日、即ち、二つ下に投稿にURL等のみ貼り付けた記事のとおり、10月中旬には、流出がないとおかしい。いくらなんでも11月初旬は開きすぎと思われる。
もっともわざわざ中国のトップが来る直前を狙って流出させようと考えた検察職員か海保職員もいたかもしれないが、そこまでタイミングを計るほど思慮深い者ならばそもそも流出させて発覚したあとのリスクを考慮する頭もあるはずで、そのような者が、個人的動機だけで流出させるとは考えにくい。
(追記)
さきほどネットを見直したところ、流出動画の発信元が神戸市内の漫画喫茶であるという趣旨の以下の報道が流れている。ますます那覇地検や那覇・石垣の海上保安庁関係者が流出元とは考えにくくなったわけだ。
尖閣映像、神戸の漫画喫茶パソコンから投稿
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20101109-OYT1T00978.htm
岡山 拝