ふじむら掲示板

副島系掲示板の"補集合"としての役割
かたせ2号 投稿日:2022/03/27 08:03

【79】ウクライナ問題は、ドル覇権を終わらせるかどうかの対立に進みつつある。

重たい掲示板から、副島先生の投稿を一部引用します。

(一部引用開始)
[3369]ウクライナ戦争。8本目。投稿者:副島隆彦 投稿日:2022-03-26 07:46:40
1.資源か、ドルか。 天然資源のエネルギーを持っているロシアが勝つか、世界を支配しているアメリカのドル体制が勝つか。資源とドルの戦い、である。ロシアを世界の悪者に、仕立て上げて、経済制裁(エコノミック・サンクション)と金融決済停止で、世界経済から締め出したつもりが、アメリカは、却(かえ)って自分の方が返り血を浴びて、米ドルの信用の衰退、崩壊につながりそうになって来た。 世界各国で、ドル離れが始まっている。・・・
(一部引用終わり)

かたせ2号です。
上記の通り、ウクライナをめぐるNATO・アメリカとロシアとの対立は、ドル覇権を終焉させるかどうかの深刻な対立に進みつつあります。
これに関係して、ロシアのプーチン大統領は最初からドル覇権の終焉を意図して、行動を起こしたのではないか、という推測記事を以下に紹介します。

https://suidaila.substack.com/p/what-if-putin-had-outplayed-us-all?r=130054&s=w&utm_campaign=post&utm_medium=web

(DeepL翻訳(一部加筆・補足)で、前半部分を引用開始)
もし、プーチンが私たち全員を出し抜いたとしたら?
ロシアは21世紀最大の悪魔の計画を実行したのか?

IIINSULA 2022年 3月24日

水曜日(2022年3月23日)、ロシアのプーチン大統領は、今後、米国やEU諸国を含む「非友好国」からのガス販売について、ルーブルでの支払いを求めると発表した。ロシアのガスはヨーロッパの総消費量の40%を占め、そのガス輸入はガス価格の上昇のおかげで1日8億ユーロに達しているので、これは実は報道されているよりもはるかに大きな進展である。

この発言だけで、欧州の買い手は気が気でないはずだ。プーチンは、EUの結束を試すために、より積極的な行動を取るようになったようである。この一件で、モスクワの経済的痛手を増大させようとしている西側諸国の決意を弱めることに成功するだろうか?

陰謀
あるいは、プーチンが望んでいたのは、その正反対かもしれない?制裁を解くのではなく、ロシアと西側の関係を永久に引き裂いてしまうこと。実際、ウクライナでの「特別軍事作戦」以前から、そのように仕組まれていた可能性を示す兆候が多くある。

このような素人的で不器用なミスは、Elvira Niabullina(ロシアの高名な中央銀行総裁で、2015年に『Euromoney』誌の「今年の中央銀行家」に選ばれた)に相応しくないからである。

さらに不可解なのは、ロシア中銀は昨年2021年11月以降、米国債の準備高を増やしており、モスクワがそれを犠牲にする用意があることを示唆していたことだ。ロシアの一部の人々は、紛争終結直後にこれらの資産を最終的に回収することを切望しているかもしれないが、EUの横暴な振る舞いが収まる気配がない以上、このシナリオはありえないように思われる。

また、モスクワは、複雑な金融システムを介して中国の助けを借りているとされる秘密の海外外貨準備を利用することで、いかなる事態にも対処できることを知っていたので、ルーブルの暴落を緩和する能力に自信があったのかもしれない5。また、ロシアがエネルギー輸出によって貿易黒字を瞬く間に回復させ、ハードカレンシーの流入が絶え間なく続くと、制裁も薄れ始める。

<b>結局のところ、プーチンは、ユーロ/ドル決済からルーブル決済に切り替えるという前代未聞の決断をどのように正当化するのだろうか。プーチンは、西側諸国を刺激して(ウクライナで行動を起こして)、世界に深刻な損害を与えるような強力な行動を取らせる必要があるのだ。このような心理的ショックがなければ、プーチンは、G7がロシアの3000億ドルの準備資産を凍結したときに起こったように、いくつかの地域の有力国に、自分(プーチン)の後に従うよう説得するための最高の議論をすることはできなかっただろう。人間は既成事実に対してのみ反応することができ、政治家も例外ではない。このメッセージはようやく伝わったようだ。</b>

トルコ大統領のエルドアンは最近、プーチンに対し、人民元、ルーブル、金で貿易を行うことができると述べた。

インドは、早ければ来週にも導入されるであろうルピー・ルーブル間の貿易メカニズムを用いてロシアとの取引を継続し、人民元を参照通貨として使用する予定である。

サウジアラビアは、中国向け石油輸出価格を人民元建てに変更することを検討していると報道されています。

ロシアの銀行では、中国人民元の普通預金口座の開設が可能になり11 、Visa と Mastercard がロシアの事業を停止した後、Mir-UnionPay の共同バッジ付き支払いカードの発行を計画している 。

モスクワとテヘランは、SWIFTの代替手段を開発中

ユーラシア経済連合(EAEU)と中国、独立した通貨・金融システムのプロジェクト設計を決定

国家議会予算委員会のパヴェル・ザヴァルニー委員長
– ロシアは自国通貨(ロシア・ルーブル)と金でエネルギー資源を "非友好国 "に売ることができる。

一方、『友好国』に対しては、自国通貨(元、リラ、ディナール)&BTCへの移転決済。"

欧米のいわゆる民主主義の価値観を必ずしも受け入れていない多くの国々は、トルコや湾岸諸国、さらにインドのように名目上は米国の同盟国であっても、自国の利益が逸脱し始めるとすぐにドル建て資産が武器になり得ることを認識するようになったのである。長年、脱ドル論が叫ばれてきたが、実現しなかった。プーチンは、誰もが開けたがっていたが、あえて開けなかったパンドラの箱を開け、新たな多極化の機運を先導する冒険家である。
(DeepL翻訳(一部加筆・補足)で前半部分を引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/03/19 06:20

【78】サウジアラビア、中国の石油販売でドルではなく人民元の受け入れを検討

ウォールストリートジャーナルの記事(2022年3月15日)を引用します。

https://www.wsj.com/articles/saudi-arabia-considers-accepting-yuan-instead-of-dollars-for-chinese-oil-sales-11647351541

(引用開始)
Saudi Arabia Considers Accepting Yuan Instead of Dollars for Chinese Oil Sales
Talks between Riyadh and Beijing have accelerated as the Saudi unhappiness grows with Washington

Saudi Arabia is in active talks with Beijing to price some of its oil sales to China in yuan, people familiar with the matter said, a move that would dent the U.S. dollar’s dominance of the global petroleum market and mark another shift by the world’s top crude exporter toward Asia.

The talks with China over yuan-priced oil contracts have been off and on for six years but have accelerated this year as the Saudis have grown increasingly unhappy with decades-old U.S. security commitments to defend the kingdom, the people said.
(引用終わり)

(DeepL機械翻訳開始)
サウジアラビア、中国の石油販売でドルではなく人民元の受け入れを検討
サウジアラビアのワシントンに対する不満が高まり、リヤド・北京間の協議が加速している。

サウジアラビアは、中国への石油販売の一部を人民元建てにするため、北京と活発に交渉していると、関係者が語った。この動きは、世界の石油市場における米ドルの支配力を弱め、世界最大の原油輸出国がアジアへ向けて再びシフトすることを意味する。

人民元建ての石油契約をめぐる中国との話し合いは、6年前から断続的に行われてきたが、今年に入ってから、サウジが数十年来の米国の安全保障上の約束に不満を募らせていることから、加速しているという。
(DeepL機械翻訳終わり)

かたせ2号です。
田中宇氏のいうように世界を多極化させる勢力がいるのかどうか不明ですが、世界が多極化しつつあるのは確かなようですね。
ちなみにドルは、石油売買の取引で必ず使用するというのが世界の仕組みでしたが、これが崩れるとドルの商品価値は毀損(損なわれる)します。

かたせ2号 投稿日:2022/03/17 21:34

【77】政治家(ではなかった)小泉純一郎のこと

「そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちをそのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はないんだ。政治の原点はそこにあるんだ。」と述べた田中角栄の心根(こころね)の優しさに比べ、
小泉純一郎のあの酷薄(こくはく)ぶりはなんであろうか。
2000年代はじめ、郵政民営化の時代、小泉は、アメリカの要求と自らとを一体化させ、絶対に負けない態勢を組んだうえで、敵とみなした多数の日本人政治家に斬りかかって、倒していった。彼はその真剣勝負に自らの生命の輝きと喜びとを見出した、実は、ただそれだけだったのではないか?
その視線の先に日本国民の生活への配慮はなかった。

結局、日本国民にとり、あの時代は「キチガイに刃物」の時代であった。そう私は考える。

それが証拠に、2022年現在、郵便局はなぜ民営化しなければならなかったか?の問いに答えられる人はいないのではないか?
残ったのは、国民の財産の毀損だけである。

補足:いまから100年後の日本人に小泉純一郎はどのように評価されるのだろうか?
戦国時代、イエズス会の要求と自らとを一体化させてのしあがった織田信長と同じように、「快男児」として評価されるのかな? そこのところはよくわからない。

かたせ2号 投稿日:2022/03/16 20:20

【76】これまでの人生体験と読書経験によって得た主張を示す。

松下幸之助の、どっちが偉い偉くないというのはないのだ、みんな、偉いのだ(人間は万物の王者)、という思想。
理解はできるものの、本気でこう思えるのは至難の技だ。

松下幸之助.comサイトから引用する。
https://konosuke-matsushita.com/column/cat71/post-113.php

(引用開始)
人間は万物の王者――松下幸之助のことば〈85〉
 人間はえらいものである。たいしたものである。動物ではとてもできないことを考えだして、思想も生みだせば物もつくりだす。まさに万物の王者である。しかしそのえらい人間も、生まれおちたままに放っておいて、人間としての何の導きも与えなかったならば、やっぱり野獣に等しい暮らししかできないかもしれない。『道をひらく』(1968)

解説
 人間は「えらいものである」「万物の王者である」。松下幸之助の哲学が凝縮されたこの簡潔な言葉の萌芽を「PHPのことば」(1951年9月発表)にみることができます。そこには“まことに人間は偉大な存在である”という、幸之助の“人間宣言”が掲げられています。
 そしてのちの1972年8月、幸之助は自らの思想・哲学を集大成した『人間を考える』を刊行、“新しい人間観の提唱”文を発表します。その文章のなかにも“まことに人間は崇高にして偉大な存在である”という一文がみられます。
 幸之助いわく、『人間を考える』という本は“水のようなもの”。読む人によってさまざまに受けとることができ、さまざまに生かすことができるものと考えたのでしょう。そのせいか、誤解されかねない(新しい人間観の提唱文では「王者」「偉大」「支配」「君臨」といった)表現もあえて使って、自らの人間観の真意をストレートに伝えようとしています。
 たとえば王者は覇者でなく、偉大は尊大ではないのですが、支配・君臨などは社会一般で使われる字義とは異なる(その意を、万物に従いつつ万物を導き生かすこととした)ため、注釈をつけています。発表前、そうした本意が伝わるのかどうか、幸之助自身少なからず心配したようです。その結果はというと、賛否両論あれど多くの方々に支持され、時代性もあってか、とくに20代、30代の若者に広く読まれる著作となりました。

学び
人間はえらいものである。
万物を支配する王者である。
(引用終わり)

かたせ2号です。
これまでの人生体験と読書経験に基づいて、私は以下のように主張する。

松下幸之助のこの思想に到達するためには、まず、
「他人をあざける気持ちが心から一切起きなくなること」が必要条件である。
そして、この心境を得るためには、人間に残された最後にして最強の執着である「人から偉く思われたい気持ち、人の上に立ちたい気持ち」を手放さなければならない。
イエス=キリストは言った、「だれでも自分を高くするものは低くされ、自分を低くするものは高くされるでろう。」(マタイ福音書 23章11-12節)

この執着を断つのは非常に難しい。その理由は、これがそのまま自分自身の努力向上の原動力となっているからだ。だから簡単には手放せない。

これを手放すには何が必要か?
「称賛を得られる可能性のあることにすべての才能と努力とを試みて、結局、全て、見込みが得られなくなった」状況に追い込まれることが必要である。
追い込まれたときに、それでも、前に進む、世の中に「価値」を提供してみせる、とみずからの決心で覚悟を決め志(こころざし)を立てたとき、他人を嘲る気持ちはようやく消える。湧かなくなる。他人からの称賛を求める気持ちが自分の努力・向上にとって必ずしも必要がなくなるからだ。
このように、他人を嘲る気持ちと、他人からの称賛を希(こいねがう)気持ちとは、同一であり、表裏一体である。両方残るか両方が消えるかのいずれかである。
この魂の飛躍を経て、人間はより大きな自由を得られることとなる。
最後に。
すべての自らの才能と努力をこころみて、周囲からの評価が全く得られなかったときに、あなたは、天使になるための階段の入り口に立っている。そこの階段をのぼっていくかどうかは、神が決めることではなく、神から、あなた自身の今日一日の決断に委ねられている。だから、喜びなさい。

<補足>
かたせ2号です。
私の洞察ではあるが、松下幸之助には決して人をあざける心は起きなかったであろう。
だからこそ、自らの部下を、命がけで、全身全霊を込めて、叱り飛ばせたのである。

幸之助の叱り方のすさまじさのエピソードを以下に引用する。
実録!目頭が熱くなる「名経営者の一喝」【1】
PRESIDENT 2010年9月13日号 加護野 忠男
https://president.jp/articles/-/8027?page=1

(引用開始)
日本の優れた経営者は叱り上手だった。その凄まじさでよく知られているのは松下幸之助氏である。
松下電器(当時)に工員として入社し、その後松下氏の命で三洋電機の設立に参画し同社の副社長まで務めた後藤清一氏は、松下氏に叱られたときの経験を次のように記している。
「すぐ来いッ。晩の10時ごろ。親戚の人と何やら話をしておられたが、私の姿を見るなり、人前もかまわず、こてんぱんに怒鳴られる。見かねて親戚の人もとめに入るが、それでやめるお人ではない。部屋の真中でストーブが赤々と燃えている。火カキ棒で、そのストーブをバンバン叩きながら、説教される。ガンガン叩くので、その火カキ棒がひん曲がる。フト、それに気づいた大将は、ぬっとつきだす。“これをまっすぐにしてから帰れッ”。あたるべからずの勢い。ついに私は貧血を起こして倒れてしまった。これほど生真面目な叱られ方をしていたらしい」(『叱り叱られの記 新装版』後藤清一)
期待をかけている後藤氏だからこそ、ここまで激しくなったのだが、相手が倒れるほどの勢いで松下氏は部下を叱りつけていたのである。
(引用終わり)

かたせ2号です。
本物の厳しさと本物の優しさとは表裏一体である。
話は飛ぶが、政治家・田中角栄もたぶん、この辺のことはわかっていたのだと思う。彼は人をあざけらなかった。あざける気持ちも起きなかった。だから私は田中角栄のことを人間として尊敬する。

記事「田中角栄の名言」から。
http://earth-words.org/archives/8268

(引用開始)
人間は、やっぱり出来損ないだ。みんな失敗もする。その出来損ないの人間そのままを
愛せるかどうかなんだ。政治家を志す人間は、人を愛さなきゃダメだ。
東大を出た頭のいい奴はみんな、あるべき姿を愛そうとするから、
現実の人間を軽蔑してしまう。
それが大衆軽視につながる。それではダメなんだ。
そこの八百屋のおっちゃん、おばちゃん、その人たちを
そのままで愛さなきゃならない。そこにしか政治はないんだ。
政治の原点はそこにあるんだ。
(引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/03/15 18:07

【75】予言はその時期を当てるのは至難である(出口王仁三郎の例)

予言と霊能力 – 王仁三郎ドット・ジェイピー(オニド)のサイトから引用する。
https://www.onisavulo.jp/modules/ond/index.php?content_id=16

(一部引用開始)
日米戦の予言
 王仁三郎の名前を一躍有名にしたのは未来予言である。
 特に日米間の戦争で起きるという予言が的中したことは、あの朝日新聞も脱帽して(大戦後のことだが)報道したほどだ。
 「火の雨が降る」──これは米軍のB29爆撃機が投下して日本全国を焦土と化した焼夷弾のことだろう。焼夷弾は高空で投下されると燃えながら落ちてくる。それが文字通り「火の雨」に見えるのだ。果たして明治時代に日本に「火の雨」が降るなんて想像した人がどれほどいただろうか?

 「火の雨が降る」というのは、もともと出口ナオ(直)の筆先に現われた予言である。
 出口ナオは明治25年(1892年)旧正月に「艮の金神」(うしとらのこんじん)という神が懸かり、「三千世界一度に開く梅の花艮の金神の世になりたぞよ」という雄健びを叫びだした。これが「大本」(おおもと)が開教したきっかけである。場所は京都府の北の方「綾部」(あやべ)という町だ。肌着メーカーのグンゼが発祥した地として知られている。
 ナオは半紙に筆で、艮の金神のメッセージ(神示)を自動書記で書き続け、大正7年(1918年)に昇天するまでの間に何と10万枚も書いた。それを「筆先」と呼ぶ。

筆先は、基本的に平仮名と漢数字で書かれているため、色々な意味の解釈ができてしまう。そのため解釈する権限は王仁三郎にのみ与えられた。
(中略)

王仁三郎は筆先を解釈して漢字をあてはめ、誰でも読めるようにして発表した。それを「大本神諭」(おおもとしんゆ)と呼ぶ。筆先はナオの手を使って艮の金神(国祖・国常立尊)が書いたものだが、凡人が読んでも意味が全くわからない。王仁三郎の霊能力があってこそ、正しく読み解けたのである。そういう意味では、大本神諭は事実上、王仁三郎が書いたものだと言ってもよい。
 大本神諭が発表されると世間に大きな衝撃を与えた。それは「この世の立替え立直しが間もなく起きる」という、世界の終末を告げる予言だったからだ。

<b>当時の大本は大正10年(1921年)にこの世の大峠(終末)が起きるという「大正十年立替説」を大々的に宣伝して信者やシンパを集めて行った。</b>初期の大本は終末予言の宗教だったのだ。

 王仁三郎の手になる予言には、たとえば「大本神歌」や「いろは歌」がある。

……東雲(しののめ)の空に輝く天津日(あまつひ)の、豊栄(とよさか)昇る神の国、四方(よも)にめぐらす和田の原、外国軍(とつくにいくさ)の攻め難き、神の造りし細矛(くわしほこ)、千足(ちたる)の国と称えしは、昔の夢となりにけり。今の世界の国々は、御国(みくに)に勝りて軍器(つわもの)を、海の底にも大空も、地上地中の撰み無く、備え足らわし間配(まくば)りつ、やがては降らす雨利加(あめりか)の、数より多き迦具槌(かぐつち)に、打たれ砕かれ血の川の、憂瀬(うきせ)を渡る国民(くにたみ)の、行く末深く憐みて……
〔大本神歌 大正6年12月1日 『神霊界』大正7年2月1日号〕

 「迦具槌」(迦具土)というのは日本神話に登場する火の神である。つまりアメリカが爆弾を投下するという意味に受け取れる。

……おちこちの寺の金仏(かなぶつ)、金道具(かな)、釣鐘(つりがね)までも鋳潰(いつぶ)して、御国(みくに)を守る海陸(うみくが)の、軍(いくさ)の備えに充つる世は、今眼のあたり迫り来て、多具理(たぐり)になります金山(かなやま)の、彦の命(みこと)の御代(みよ)となり、下国民(しもくにたみ)の持ち物も、金気(かなけ)の物は金火鉢、西洋釘の折れまでも、御国を守る物の具と、造り代えでも足らぬまで、迫り来るこそ歎(うた)てけれ。
くに挙(こぞ)り、上は五十路の老人(おひと)より、下は三五(さんご)の若者が、男女(おとこおみな)の別ちなく、坊主も耶蘇も囚人(めしうど)も、戦争(いくさ)の庭に立つ時の、巡りくるまの遠からず……
〔いろは神歌 大正6年11月3日 『神霊界』大正6年12月1日号〕

 これは第二次大戦中に行われた金属の供出(実際にお寺の釣鐘なども兵器を造るため鋳つぶされた)や、徴兵や徴用で老若男女問わず総動員された大戦末期(男子の9割以上が徴兵された)の予言であろう。

 そのほか、王仁三郎の予言には枚挙にいとまがない。
(一部引用終わり)

かたせ2号です。1944年~45年(昭和19年~20年)に実現したアメリカ軍による日本空襲の予言の時期を、出口王仁三郎は1921年(大正10年)に読み過(あやま)っている。

この1921年には、結局終末予言が実現せず、同時に原敬内閣によって第一次大本弾圧が行われ、これらへの失望を機に、浅野和三郎や谷口正治(雅春)ら、有力な弟子が離れていった。

予言はその時期を当てるのが難しい、というのがこの文章の結論である。

かたせ2号 投稿日:2022/03/13 10:46

【74】ニーチェの「永劫回帰」とは、地獄の最底辺にいる魂が苦しんでいる意識状態を指し示す。

ニーチェが主著「ツァラトゥストラはこう言った」で述べる「永劫回帰」。
これを「永遠に今の時間(今の人生)が繰り返されるということ。」と理解した上で論を進める。

「永劫回帰」とはすなわち、時間を未来に進められない状態である。
これがどれだけ苦しい状態が、みなさんわかるだろうか。

普段のわれわれは「時間」という、得体の知れない存在を信じていて、これが過去から現在そして未来へと流れていく感覚を得て生活している。この流れがあるから、人間は、過去の失敗を振り払って前向きに生きていくことが可能なのだ。実はこれは人間に与えられた大いなる福音なのだ。
こういう時間の流れが当たり前にあって途絶えたことがないから、わからないかもしれないが、これがもし、現在の私から未来に時間が進められなくなったら、どうなるか?

そこにあるのは恐怖、それのみである。地獄の最底辺で苦しむ魂の意識状態である。

だから、永劫回帰の状態(未来が永遠にやってこない状態)で、「超人」となって、前向きに生きるということは不可能であり、ありえない。前向きに行きるとは、未来が存在して、現在の自分にやってくるという保証が前提であるから。

最後に補足する。
このニーチェの「永劫回帰」の状態を表していると私が考えるのが、スペインの画家サルバドール=ダリの有名な絵画「記憶の固執 / The Persistence of Memory」である。
https://www.wikiart.org/en/salvador-dali/the-persistence-of-memory-1931
ニーチェの「永劫回帰」とは言い換えるならば、この絵の通り、時間が死んだ状態である。これは地獄絵である。

以上

かたせ2号 投稿日:2022/03/13 10:00

【73】ニーチェの「神は死んだ」から、末法の時代が始まった。

わたしは神(大宇宙の創造主)の存在を信ずる。
測定可能距離137億光年の大宇宙も神による創造物である、と私は信ずる。
カトリックがいかに堕落していようとも、神は死なない。
だからわたしはニーチェの言葉「神は死んだ」が嫌いである。

内村鑑三はかく言う。
「我が罪は大(だい)なり、然(しか)れども我が神は我が罪よりも大なり」
https://www.netekklesia.com/031
これの言葉を少し変えて言えば、
神は、カトリックの犯した罪よりも圧倒的に大きい存在なのだ。
だからニーチェの「神は死んだ」は明らかに言い過ぎであり、間違っている。

この言葉が流布して以来、世界は末法の世に突入している。

以上は、私の信仰告白であり、証明することはできない内容である。それも明らか。
そして、信ずるという行為によって多くの過誤もなされることがあろう。不完全な人間がやることだから。
ただし、信ずるという行為は本来、目や口や鼻や手ざわりで感ずるもの以外を感じとるということであり、全身全霊で感じるということだ。それは人間としての認識力が高まったことなのだ。人間にとってもっとも大切なものは、五感では感じとれないものであろうと私は考える。
信ずるという行為の値打ちが極限にまで貶(おと)しめられたこの末法の世において、なお私は、信ずる行為の貴(とうと)さを認識するものである。

(補足)カトリックの悪と徹底的に対決したマルティン=ルターは、「神は死んだ」とは主張していない。

以上

かたせ2号 投稿日:2022/03/13 09:06

【72】トランプ暗殺未遂事件

https://news.yahoo.co.jp/articles/d1e44888a923ecb17ecf602f7920eb3cc315be03
 
(引用開始)
トランプ氏搭乗機が緊急着陸 米メディア 2022/3/10(木) 14:50配信
【ワシントンAFP時事】トランプ前米大統領を乗せたプライベートジェット機が今月5日、エンジン故障のため緊急着陸していたことが分かった。
 米メディアが9日伝えた。
 政治専門紙ポリティコやワシントン・ポスト紙によると、トランプ氏は共和党献金者との会合で講演した後、ルイジアナ州ニューオーリンズからフロリダ州パームビーチに向かっていたが、離陸から20~30分後に1基のエンジンが故障。パイロットはメキシコ湾上空を飛行中にニューオーリンズに引き返すことを決断した。 
(引用終わり)

かたせ2号です。おそらく暗殺未遂事件ですね。
トランプは命がけでDSと戦っていると実感しました。

もう(1855) 投稿日:2022/03/11 12:03

【71】解放者(Liberator)はロシアかNATOか

会員番号1855の「もう」です。いつもは医師としての立場で新型コロナ感染症について投稿をしていますが、今回は元自衛官としてかつて「非友好国」として軍事的対抗を検討していたロシア(ソ連)軍の現在ウクライナ侵攻において見せている状況を考察してみたいと思います。図がある方が解りやすいのでブログ(https://blog.goo.ne.jp/rakitarou)も参照くださると幸いです。

ロシアによるウクライナ侵攻は3週目を迎えて、様々な情報が飛び交っていますが、戦争が終結する見通しは現在の所ありません。また停戦協定についてのロシア・ウクライナ双方の代表による交渉も3回行われましたが平行線の様です。私は普通の生活を送りたいウクライナの庶民にとって何が望ましいかという視点で考えています。ウクライナには4500万人の人口があるとされますが、200万人が既に周辺諸国に避難していると言われます。逆に言えば4300万人以上はウクライナ国内に残って戦争が終わるのを待ち、普通の生活に戻れるのを願っているという事です。戦争が終わるというのは、1「ロシア軍が引き上げる」2「ウクライナが抵抗を止めてロシアに降伏する」のどちらかしかありません。1については、(1)「停戦合意に達する」(2)「ウクライナ軍が勝つ」(3)「NATOがウクライナ軍に加わり、ロシア軍に勝つ。」の3通りが考えられますが、現状(1)はこの3回の交渉をニュースで見る限り困難、(2)は無理、(3)に向けてゼレンスキー大統領や世界経済フォーラム(WEF)の有力者が尽力中です。では何故(2)が無理だと判断したかについて、以下にまとめます。

1) ウクライナ正規軍は機能していないのではないか

田中宙さんが「3/4の国際ニュース解説」で記しておられる様に、私もロシア軍が苦戦しているという報道には違和感を感じます。むしろ「ウクライナ正規軍24万人は殆ど何もしていない」のではないかと私は思います。戦っているのはウクライナ軍の一部として都市に籠ったネオナチの民兵1-2万人だけというのが実態ではないかと感じます。それは以下の点によります。

〇 軍事拠点制圧の様子や志願兵投入
NHKスペシャル3月6日「攻撃は止められるのか(最新報告ロシア軍事侵攻)」では日本にもウクライナ外交官として滞在していて、現在キエフにいる男性が、現状と今後の戦闘について述べていたのですが、「武装市民がゲリラ的に敵の補給など、後方を攪乱するやり方が主体となる。」と驚きの事実を述べていた事です。つまり正規軍同士の戦争はない、と開戦1週目の時点で断言している。第二次大戦の独ソ戦でもパルチザン的な戦いも多くありましたが、主体はソ連軍とドイツ軍の正規軍同士の戦いで雌雄が決しました。しかしウクライナ正規軍は既に壊滅(か初めから戦っていない)と暗に明言したのです。また3月5日にロシア国防省がウクライナ南部のウクライナ軍基地を掌握したNHKニュースを見ると、侵攻するロシア軍に対抗するどころか、すべての車両が整然と基地内に並べられていて、組織的に正規軍として戦闘準備をしていたととても思えない状態です。実際にヘルソン近郊はロシア軍に掌握されたと西側でも報道されていますから、この画像が本当であればウクライナ正規軍は無抵抗で基地を明け渡したと考えられます。また細菌兵器研究施設があったスネーク島の守備隊員はロシア軍の攻撃で全員死亡とされていたものの、全員捕虜となって無事で施設はロシア軍に破壊されたとCNNでも報道されました。
ゼレンスキー大統領は世界からウクライナ軍に志願兵を積極的に募集、懲役刑の囚人を前線に投入するといった政策を表明しています。日本では軍歴があり、軍の運用について理解できる人は自衛隊経験者しかいないので仕方ありませんが、「訓練されていない素人」ほど正規軍の活動で役に立たない者はありません。また中途半端に軍歴がある志願したゲリラなど、統制された組織行動ができず、自己判断で行動されては正規軍の足手まといであり、全てを台無しにしかねません。戦争は外交の一形態という基本があり、感情で行動されるのが最もダメな軍の運用なのです。
民間人を避難させる回廊を作って、休戦という取り決めが守られないのは、指揮系統がない民兵が戦闘を行っているからであり、現場で中央からの統制された指揮系統がなければ「今攻撃しても良いかどうか」は自己判断するほかないので当然停戦など守られない事になります。無知な日本のメディアは不可能でしょうが、それくらい軍の運用を理解している海外メディアは指摘したらどうかと思います。

2) ロシアは正攻法でキエフ包囲作戦

1941年6月ヒトラーはバルバロッサ作戦を発動、7月南方方面軍ルントシュテット元帥はキエフ包囲作戦を慣行し、ドニエプル川の西と北から包囲してキエフ陥落を目指しました。現在ロシア軍がキエフ攻略のために取っている布陣は、地図に示されたロシア軍の進軍経路を見る限りでは、当時のドイツ軍と同じ戦術で正規軍が侵攻する定石通りに見えます。正規軍が行う地域の攻略には、相手軍を山野の戦闘で壊滅させるか、都市などの拠点の制圧をするかに分かれますが、今回都市などの拠点制圧のための軍の移動が「道路を縦列に使用」して行われていたことがニュースでも報道されていました。これは途中に敵がいない事が解っている場合の移動方法です。つまりウクライナ正規軍は山野では戦闘しない、移動の邪魔もしないと既にロシア側に判明しているという事です。市街地では市民たちが直前まで普通の生活をしており、第二次大戦の戦史に残されている様な渡河を阻止するための守備壕などの準備はないと思われます。市内のインフラは生きている事が報道されています。正規軍でない民兵が市街地でロシア正規軍をゲリラ的に迎え撃つとなると、インフラを含む市民への犠牲が莫大になることはイラクやシリアなどの例からも明らかであり、ロシア軍は今後の対応も考慮して慎重に対応しているというのが現在の姿ではないかと思えます。

3) 住民を盾の状態から解放するのはロシアかNATOか

一般庶民にとって「今まで通りの普通の生活に戻りたい。戦争をやめてほしい。」が偽らざる心境でしょう。西側寄りだろうが、ロシア寄りだろうが、一部の財閥政界有力者には大問題でも一般庶民にとってはどうでも良い事です。対立する大国に挟まれた回廊国家はどちらか一方に近づきすぎると戦争に巻き込まれ、戦場になることは歴史が証明しています。ロイター伝によると、2021年12月の段階でウクライナ正規軍の半数はドンバス地域に終結したと報道され、ロシアの報道では2月の段階でドンバス地域への大規模な攻撃が行われる予定で西側諸国の了解を待つだけになっていたとも言われます。実際2月中旬にドンバス地域に何者かの攻撃が激化していた事は西側でも報道されていました。ロシア側の報道が正しいかはともかく、「戦争止めて!」は庶民にとって本心であることは変わりません。NATOが戦争に加わってロシア軍が引き上げれば、住民を盾の状態から解放するのはNATOとウクライナ軍ということになり、ロシアが勝利してネオナチ民兵たちをウクライナから追い出し、親ロシアの政権を作れば解放者はロシア(第二次大戦と同じ)ということになるでしょう。ゼレンスキーが「ネオナチの政権内の取り巻き達」から脅迫状態になく、自由に政策決定ができる状況にあれば、ウクライナの独立の維持と中立化を宣言してドンバス2州のウクライナ国家内での自治を認めロシア軍には引き取ってもらって「どちらの顔も立てる」事で戦争を終結に持ち込むことができるでしょう。そうでない事でウクライナの一般庶民たちが犠牲になり続ける事が不憫でなりません。

4)トランスニストリアに向かうロシア軍

1992年にウクライナとモルドバの細長い狭間で新ロシア派として独立を宣言したトランスニストリア共和国という西側で承認されていない国があります。同様に国として認められないアブハジア、南オセチア、アルツアフ共和国らと連盟を作っていますが、西側寄りのモルドバ、ウクライナからは阻害されています。ロシアの進撃方向を見るとクリミア半島からオデッサを経てトランスニストリアにも向かっている様に見えます。停戦協定の行方次第では同地域の独立を西側に認めさせる事も考えているかもしれません。

かたせ2号 投稿日:2022/03/02 18:56

【70】神がかったことを書く。

神がかったことを書く。

トランプとプーチンの背後に存在するものは何か?
それは「神のご意思」です。
そうでなければ、あの強大なDSとここまで対等にわたりあえるわけなど、ないではないか。

以上