ふじむら掲示板

副島系掲示板の"補集合"としての役割
かたせ2号 投稿日:2022/06/28 06:09

【240】リトアニア大統領は、EUのボレル上席代表(外務大臣)の制止を振りきって、カリーニングラードへの列車通過禁止措置を継続する、と発表(2022年6月25日)。

かたせ2号です。
リトアニア大統領は、EUのボレル上席代表(外務大臣)の制止を振りきって、カリーニングラードへの列車通過禁止措置を継続する、と発表(2022年6月25日)。
まさか、こう来るとは。。私、かたせ2号の読みが甘かった。
西側の情報配信の会社は(ロイターやAFP)は、その前の、EUのボレルの心変わり(2022年6月23日)を黙殺して配信しなかったので、このリトアニア大統領の最新の動きをいまさら配信できなくなっている。

J_satoさんのツイートから。
https://twitter.com/j_sato/status/1541290092752277510
(引用開始)
リトアニア大統領、リトアニアは例外を認めずロシア本土と飛び地カリーニングラード間の輸送についても自国を通過するものについては経済制裁を適用するとFacebookに書き込み。EUは、ロシアの圧力に屈して経済制裁の例外を作ってはいけないと。
(引用終わり)

かたせ2号です。
上記J_satoさんのツイートで引用のあった、RTサイト(ロシアが本拠)の記事から。
記事名:リトアニア、ロシア飛び地へのトランジットに対する姿勢を明確化
副題:ナウセダ大統領は、カリーニングラードとの間に制裁品のための「回廊」はあり得ないと述べている。
2022年6月26日配信
https://www.rt.com/russia/557833-lithuania-kaliningrad-transit-stance/

(引用開始)
リトアニアは、カリーニングラード地方とロシアの他の地域との間の制裁物資の通過禁止を維持すると、同国のギタナス・ナウセダ大統領は警告した。
「リトアニアがEUの制裁を実施しなければならず、また実施することは絶対に明らかだ」と、ナウセダ大統領は土曜日(2022年6月25日)のフェイスブックに書き込んでいる。
「リトアニアは自国の領土を通過する物品を管理しなければならないし、そうするつもりだ。『回廊』はありえないし、クレムリンの脅しに対抗してロシアを宥めることもできない。私は欧州委員会の委員長に、リトアニアがこの状況をどのように見ているかを明らかにした。」
カリーニングラードは、リトアニアとポーランドに挟まれた小さなロシアの飛び地である。1週間前(2022年6月18日)、リトアニアの国営鉄道会社は、ブリュッセルからの指示を理由に、カリーニングラードとロシアの他の地域との間の制裁物資の輸送を停止した。
EUは2022年2月にロシア機に対して領空を閉鎖したため、カリーニングラード当局に残された唯一の選択肢は、ロシアのバルト海の港を利用した貨物輸送である。
EUは、2022年2月下旬に開始したウクライナでの軍事作戦に対応するため、モスクワに大規模な制裁を課した。
リトアニアのナウセダ大統領は土曜日(2022年6月25日)に、ビリニュスはEUの第4次制限パッケージに従って行動しており、それは「リトアニアの積極的な参加によって」採択されたものだと繰り返した。
EUは先に、ロシア製品の通過を部分的に禁止する動きでリトアニアを支持した。ロシアは、通過の妨害は国際法上違法であると主張し、報復を予告している。
タイムズ紙は木曜日(2022年6月23日)、イタリアなど複数の欧州政府が欧州委員会に危機の打開を要請したと報じた。
リトアニアの欧州議会議員であるペトラス・アウストラヴィシウス氏は金曜日(2022年6月24日)に、無名のEU加盟国(リトアニア)が、制裁対象品のロシア間輸送を認めるよう欧州委員会に提案したと述べた。アウステルヴィシウス議員は、ブリュッセルに対し、「侵略者の圧力に屈し、治外法権の免除や譲歩を作り出さないよう」強く求めた。
クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、通過を部分的に禁止する決定が覆る可能性があることに希望を示した。「最善を望みつつ、最悪の事態に備えよう。それは我々が常に行っていることだ」と金曜日(2022年6月24日)に記者団に語った。
(引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/26 14:45

【239】2022年6月23日から25日までにウクライナで起きたことを再現してみる。

かたせ2号です。

(最初に)
この投稿は、ふじむら掲示板[359]「2022年6月23日からウクライナ軍や州知事たちは、ゼレンスキー大統領の判断を通さず、自分たちの判断で行動(撤退)している。」の続きになるので、そちらをまずお読みいただければありがたいです。

(以下、本文)
これまで報道された情報を総合すると、だいたい、ウクライナで、以下のことが起きたと推測できます。

・ウクライナ軍は、セベロドネツクからの撤退を2022年6月23日に独断で決定した。ゼレンスキー大統領の承認をとっていない。しかも、この決定をゼレンスキー大統領サイドに通知していない。
・2022年6月23日・24日にかけて、州知事を中心に、軍は撤退するという内容を、ゼレンスキーサイドを通さずに、独自の手段(テレビやテレグラム)で発信した。
・2022年6月24日、この州知事たちの発言は事実かと報道機関に聞かれたゼレンスキー大統領サイドは、これに応える情報が手元にないため、「ノーコメント」として、お茶を濁すしかなかった。
・2022年6月25日、ロイター通信が「セベロドネツクからの撤退をウクライナ軍が決定」との情報を配信。ただし、ゼレンスキー大統領の許可なく決定した、という情報には触れなくてよい巧妙な表現方法で。これにより、ゼレンスキー大統領サイドは、これが確定した事実であることを確認できた。
・2022年6月25日、セベロドネツクからの撤退を情報に織り込んだ形での、ゼレンスキー大統領からのビデオメッセージを世界に発信することができた。これで、ウクライナのトップとしての格好がついた。ただし、セベロドネツクの状況につき、細かい情報を発信することのできない状況は現在も継続中。
・2022年6月25日、依然として、ゼレンスキー大統領サイドからの戦況情報に頼ることができない(彼らは情報を持っていないから)。ロイター通信は、ゼレンスキー以外のウクライナサイド、およびロシア軍の情報を合わせる形で確認の上、独自の判断で、セベロドネツクからのウクライナ軍が撤退した事実を報道した。戦況についての事実は、ウクライナ軍から情報を直接取得し、それをウクライナの意思として報道している。ここでも、戦況に関する情報がゼレンスキー大統領側に伝わっていない状況は巧妙に伏せられている。

かたせ2号です。
これまでまだご紹介できていなかった、ロイター記事2本を紹介し、その後に解説を加えます。ご参考ください。

ロイター記事から。
記事名:ウクライナ軍、東部の要衝セベロドネツクから撤退指示
2022年6月25日
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2O6079

(引用開始)
ウクライナ軍は2022年6月24日、東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクからの撤退を指示された。さらなる犠牲を防ぎ、部隊を再編制するためとしているが、ロシア側は重要な勝利と位置づけるとみられる。
同市では数週間にわたり激しい市街戦が行われ、化学薬品工場には市民数百人が避難しているが、ウクライナ当局者は、町は激しい損害を受けており、守るべきものはあまり残されていないとしていた。
同州のガイダイ知事は2022年6月24日、すでに部隊に移動命令が出ているとした上で、「ただとどまるという目的のために破壊された地域に何カ月もとどまるのは理にかなわない」とし「撤退せざるを得ない」との見方を示していた。
ウクライナ側にとって、セベロドネツクからの撤退は、2022年5月のマリウポリ陥落以降で最大の損失となる。
(引用終わり)

かたせ2号です。
「ウクライナ軍は2022年6月24日、東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクからの撤退を指示された。」とあります。これは、誰が指示したかについて触れていません。なので、たとえ、軍総司令官がゼレンスキー大統領の許可なく、独断で、という場合でも、成り立ちうる表現です。しかし、普通の読者は、「ああ、ゼレンスキー大統領が指示したんだな」と理解するでしょう。そのようなミスリードを狙った表現です。これで、ウクライナ軍の独断による撤退、という情報が隠されます。ロイター通信は、これくらいのことは、平気でします。

ロイター通信から。
記事名:ウクライナ東部セベロドネツクが陥落、ロシアの「完全な占領下」
2022年6月25日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2O700X

(一部引用開始)
ロシア軍は2022年6月25日、ウクライナ東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクを完全に占領した。ロシアとウクライナ双方が確認した。
セベロドネツクのストリュク市長は「今やロシアの完全な占領下にある」と認めた。セベロドネツクの陥落は、南東部の港湾都市マリウポリの先月の占領以降、ロシアにとって最大の勝利となる。
ウクライナは軍をセベロドネツクから引き揚げたことについて、ドネツ川を挟んで対岸に位置する都市リシチャンスクの部隊と合流させ今後のロシア軍への反抗を目指すための「戦術的撤退」と強調。一方、親ロシア派は、ロシア軍が現在リシチャンスクを攻撃中としている。
ゼレンスキー大統領は、セベロドネツクなどこれまでに失った都市を取り戻すと演説。同時に「(戦争が)いつまで続くのか、勝利が見えてくるまでにあとどれだけの犠牲を払わねばならないのか分からない」と述べた。
(一部引用終わり)

かたせ2号です。
記事の最初に、セベロドネツクからウクライナから撤退した事実を「ロシアとウクライナ双方が確認した。」とあります。ゼレンスキー大統領サイドから、撤退した旨の発表が出ないことをロイターはわかっているわけです。だから、ロシアとウクライナ双方が確認、という方法によって、撤退した事実をロイターが勝手に確定させたわけです。
また、「ウクライナは軍をセベロドネツクから引き揚げたことについて、ドネツ川を挟んで対岸に位置する都市リシチャンスクの部隊と合流させ今後のロシア軍への反抗を目指すための「戦術的撤退」と強調。」とあります。この情報は、ウクライナ軍の幹部から直接取材した内容でしょう。ゼレンスキー大統領の判断ではない。
ただし、そうであったとしても、上の表現は決して、ウソをついていることにはなりません。
しかも、この後段に、「ゼレンスキー大統領は、セベロドネツクなどこれまでに失った都市を取り戻すと演説。」という文が控えています。
ここまで読んだ読者は上の「ウクライナは」以下の判断は、ゼレンスキー大統領の了承を得たものと理解するはずです。この記事では、そのようなミスリードを狙っています。以上の流れにより、「戦術的撤退」という判断がゼレンスキー大統領の許可を得たものではなかった事実が巧妙に隠されます。
さすがは、ロイター。見事なものです。

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/26 08:08

【238】リトアニアによるカリーニングラードへの列車通過禁止措置は、EUのボレル上級代表(外務大臣に相当)によって事実上、撤回された(2022年6月23日)。

かたせ2号です。

(本投稿での、かたせ2号の主張まとめ)
ジョージ・ソロスがリトアニアにやらせた、EU対ロ制裁の対象となる品物を積んだ列車の、カリーニングラードへの通過禁止措置(2022年6月18日)。この通過禁止措置は、この措置を裏で後押ししていたEUのボレル上級代表(外務大臣に相当)の手によって、事実上、取り消された(2022年6月23日)。
DS最高幹部の一人、ジョージ・ソロスにとって、これは大きな挫折である。また、ジョージ・ソロスに方針に忠実に従ってきた、ボレル上級代表にとっても大きな挫折(ソロスへの裏切りとも解釈できる)となった。
ただし、この2022年6月23日の出来事の情報は、ロイターをはじめとする情報配信会社が流していないため、世界のほとんどの人が知らない。ジョージ・ソロスに本当に都合に悪い情報について、「こいつら」は絶対に世界に配信しない。そのことを改めて痛感した。

(以下、本文)
かたせ2号です。
リトアニアがロシアの飛び地カリーニングラードへの貨物列車通過を拒否した問題をめぐって、この問題に関心のある世界中の人々は、現在(2022年6月26日)も緊張状態にあります。そのことを示す記事を2本紹介します。ロイターと東京新聞。

ロイター記事から(yahoo news経由)から。
記事名:ロシア、飛び地への貨物列車通過拒否問題で米国を非難
2022年6月24日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/8077131862c473ee9ae221b30c550ddb64032878
(記事引用開始)
ロシア外務省は2022年6月24日、リトアニアがロシアの飛び地カリーニングラードへの貨物列車通過を拒否した問題について、米国を非難した。ロシアと西側諸国との緊張がさらに高まったとしている。
声明で「西側は米国の明白な指示で、カリーニングラードに向けた貨物列車の通過を禁じた」と指摘、これは米国のさらなる敵対的行動の一つとしている。
欧州連合(EU)加盟国のリトアニアは2022年6月18日、EUの規制対象の貨物を積んだ列車の通過を禁止した。ロシア側はこれを「封鎖」と非難し、厳しい対抗措置を取ると明言。リトアニアは、ロシアの電力供給遮断に備えていると表明している。
(記事引用終わり)

かたせ2号です。続いて2本目。
東京新聞のサイトから。
記事名:ロシア飛び地への資材輸送を制限 EU加盟のリトアニアが制裁措置 ロシアは「深刻な報復」と警告
2022年6月25日配信
https://www.tokyo-np.co.jp/article/185704
(一部引用開始)
欧州連合(EU)に加盟するリトアニアがEUによるロシア制裁の一環として、隣接するロシアの飛び地カリーニングラード州から資材などをリトアニア経由で輸送することを禁じた措置に対し、波紋が広がっている。ロシアは「深刻な報復」を宣言。侵攻から4カ月を迎える中、深刻化する欧ロ関係の新たな火種となりそうだ。
 独立系メディア・メドゥーザによると、バルト3国の一つであるリトアニアは2022年6月18日、EUが対ロ制裁の対象とした品物を積んだ列車の通過を禁止し、2022年6月21日からはトラックでの輸送も禁じた。
(一部引用終わり)

かたせ2号です。
しかし、かたせ2号は、以下の3名の方のツイートによって、すでにこの問題は、2022年6月23日に、EU側の敗北で決着が着いたことを知りました。そして、ロシア、イギリス、イタリアでは、それについて報道されていることも。

Jano661さんのツイート(2022年6月24日)
https://twitter.com/Jano661/status/1540029086877519872

ロシアの通信社RTのサイトから。
記事名:EU、カリーニングラード封鎖を見直す
副題:制裁ガイドラインはロシアとカリーニングラードとの間の交通を「遮断」すべきではない、と外交官トップが述べた。
2022年6月23日配信
https://www.rt.com/russia/557713-traffic-restrictions-to-be-reviewed/

J_satoさんのツイート(2022年6月24日)
https://twitter.com/j_sato/status/1540200413072216066

イギリスのフィナンシャル・タイムズのサイトから。
記事名:EU、カリーニングラードへのロシアの貿易をめぐる緊張緩和を目指す
副題:鉄鋼とセメントの輸入禁止は実施されるが、合法的な商品のリトアニア通過は許可されると、ジョセップ・ボレルが述べた。
2022年6月24日配信
https://www.ft.com/content/dcbb1dbd-5e43-4822-a58f-4d301b6f5b0b

なこさんのツイートから(2022年6月24日)
https://twitter.com/q_823true/status/1540153049842581504

イタリアの通信社adnkronosのサイトから。
記事名:カリーニングラード封鎖、ボレル氏「貨物輸送のガイドラインを見直す」。
副題:EU上級代表:「ロシアとの往来を妨げないことを明確に」。
2022年6月23日配信
https://www.adnkronos.com/ucraina-borrell-rivedremo-linee-guida-traffico-merci-kaliningrad_11cYX7wibRUaLmj8Tohilc?refresh_ce”>―

かたせ2号です。
以下に時系列で関連する記事を並べ、解説を入れておきます。ご参考ください。

1. 2022年6月20日まで

Yahoo newsから。
記事名:とうとう火薬庫に火がつくのか。ロシアの飛び地カリーニングラードとスヴァウキ回廊、リトアニアの列車問題(今井佐緒里)
2022年6月22日配信
https://news.yahoo.co.jp/byline/saorii/20220622-00301980

(抜粋開始)
ロシアとリトアニアの間の緊張が高まっている。
欧州には、カリーニングラードというロシアの飛び地がある。リトアニアとポーランドに挟まれて、バルト海沿岸にある(以下の地図参照)。
ベルリンからは527キロしか離れていない。大まかに言うなら、東京から西なら京都、北なら花巻あたりの距離である。
ロシア本土と飛び地カリーニングラードの間には、列車が走っている。ベラルーシとリトアニアを通るものだ。旅客も貨物もある。
欧州連合(EU)がロシアに対して行う第4次制裁では、石炭、金属、建設資材、化学物質、コンピューター、携帯電話などに適用される。2022年7月にはセメントとアルコールにも拡大される予定だ。
これらの物資は、列車でカリーニングラードに運ばれている。リトアニアは、制裁によって前述の物資は、同国を通過させないと2022年6月17日に発表した。
この措置は、ロシアの逆鱗に触れた。リトアニアのロシア代理大使セルゲイ・リャボコン氏は、「通過禁止は、もはや単なる制裁措置の問題ではない」と断言した。「我々の地域に対してこのような形で実施しているのは、貨物の一部封鎖である」と述べた。
仏紙『ル・モンド』は、この言葉は非常に重みがあると述べている。この貨物封鎖の実行は戦争行為に等しいと言える、と。つまり、リトアニアがロシアに戦争をしかけた行為だと解釈できる余地があるということだ。
2022年6月20日、ルクセンブルクでEU外相会議が開かれた。そしてリトアニアのランズベルギス外相は、この決定を下したのはEUであると述べた。
EUのボレル上級代表(外務大臣に相当)も「リトアニアは欧州委員会が定めたガイドラインを適用しているにすぎない」と述べながら「ロシアのプロパガンダキャンペーン」を批判した。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。
この件を裏で糸を引いているのがEUのボレルであるのは、この記事で明らかです。ロシアに対して一歩も退く気はない、ロシアと戦う気満々なわけです。
ちなみに、このボレル、過去の発言を調べると、DS最高幹部の一人、ジョージ・ソロスの作戦に忠実な人物であることがわかります。ソロスにとっては、イギリスのトラス外相と並ぶ、自分に忠実な「大駒」です。

ロイター記事から
記事名:EU、ロシアの外貨準備を押収すべき─ボレル上級代表=FT
2022年5月8日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-borrell-idJPKCN2MV09D

ロイター記事から。
記事名:ウクライナ穀物輸出阻止は「戦争犯罪」 EUボレル上級代表が非難
2022年6月21日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-borrell-idJPKBN2O115E

かたせ2号です。以上で、2022年6月20日までの状況解説を終わります。

2. 2022年6月21日、6月22日

リトアニアのIntellinewsのサイトから。
記事名:カリーニングラード制裁に関するロシアの報復とリトアニアへの支持
2022年6月23日配信
https://www.intellinews.com/lithuania-braces-for-russian-retaliation-over-kaliningrad-sanctions-248443/

(抜粋、機械翻訳開始)
ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は2022年6月21日、リトアニアの決定は「前例がない」「あるもの全てに違反している」と述べた。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は2022年6月22日、カリーニングラード制裁をめぐるロシアの対応について「外交的なものにはならない」と警告した。
アメリカ政府は6月21日、リトアニアとその防衛のためのNATOの公約をしっかりと支持すると述べた。国務省のネッドプライス報道官は記者団に対し、「我々はNATOの同盟国の側に立ち、リトアニアの側に立っている」と述べた。NATOの首脳も来週の会合でこの問題を議論するようだ。
2022年6月23日からブリュッセルで開催されるEU首脳会議では、モスクワの脅威について議論し、リトアニアへの支持を再確認する見込みである。
(抜粋、機械翻訳終わり)

かたせ2号です。
ロシアおよびNATOが対決姿勢を示す中、「2022年6月23日からブリュッセルで開催されるEU首脳会議では、モスクワの脅威について議論し、リトアニアへの支持を再確認」されることが想定(もしくは期待)されたわけです。
しかし、案に相違して、この日ボレルは、この件の事実上の幕引きを行ないました。
(この情報を、世界のほとんどの人が知らないまま、現在に至っています)

3.2022年6月23日

イタリアの通信社adnkronosのサイトから。
記事名:カリーニングラード封鎖、ボレル氏「貨物輸送のガイドラインを見直す」。
副題:EU上級代表:「ロシアとの往来を妨げないことを明確に」。
2022年6月23日配信
https://www.adnkronos.com/ucraina-borrell-rivedremo-linee-guida-traffico-merci-kaliningrad_11cYX7wibRUaLmj8Tohilc?refresh_ce”>―

(引用開始、機械翻訳)
欧州委員会は、リトアニアがロシアとカリーニングラード州間の物資輸送を妨害し、モスクワの脅迫的反応を引き起こしたEU制裁ガイドラインを「見直す」予定である。これは、ブリュッセルで開催された欧州理事会の傍聴席で、EUのジョセップ・ボレル上級代表が述べたものである。(かたせ2号注追記:ファイナンシャル・タイムズの別の記事によれば、この発言は2022年6月23日になされました。)
「カリニングラードは封鎖されない」とボレルは言う。
たしかに、リトアニアは、欧州委員会の制裁に関するガイドラインを適用している。しかし、EEAS(欧州対外行動庁、上級代表を補佐する機関)はガイドラインを改訂し、カリーニングラードとロシア間の交通を遮断・防止するのではなく、制裁の回避を防ぐことのみを目的としていることを明確にする予定だ。この二つの目的はどちらも達成可能なはずで、現在それに取り組んでいる段階だ。封鎖はしないが、特定の物品に対する規制は、ロシアとカリーニングラードとの交通を遮断することなく、スマートに実施する必要がある。
以上のようにボレルは発言した。
一方で、カリーニングラードからは、インフラ開発担当大臣エブゲニア・ククシュキナが、リトアニアがカリーニングラード向けの商品に課している封鎖は、「商品を船に振り向けることですぐに抑制できる」と述べている。また、ククシュキナは、リトアニアの決定により、カリーニングラードの商品輸入の約30%が影響を受けたと説明した。「この量はすぐに船舶に振り向けることができる」と付け加えた。
(引用終わり、機械翻訳)

かたせ2号です。
EUの一方的な敗北です。
それは、ジョージ・ソロスが、バルト3国を戦地にしてロシアと第3次世界大戦の戦端を開こうとした試みの挫折でもあります。おそらく、ヘンリー・キッシンジャーが潰したのだろうと推察します。
そして、カリーニングラードをめぐって、世界は空虚な緊張状態にあります。
さあ、今後、どんな世界が来るのでしょうか。
ジョージ・ソロスが取りうる手段としては、NATO加盟国のどこかで、多数の死傷者が出る事件を引き起こして、それをロシア軍のせいにすることくらいではないでしょうか? 
ソロスの報道官の一人である、ウクライナのゼレンスキー大統領の発言を参考までに引用しておきます。

ロイター通信のサイトから。
記事名:ウクライナ大統領「ロシアの侵略、全欧州が標的」 制裁強化求める
2022年4月10日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKCN2M205T
(一部引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年4月9日に演説し、ロシアの侵略はウクライナだけにとどまらず、欧州全域が標的だと指摘、西側諸国にロシア産エネルギーの完全輸入禁止とウクライナへの武器供与拡大を求めた。
ロシアの武力行使について「最終的には全ての人々に打撃を与える惨劇だ」とし、「ロシアの侵略はウクライナだけを念頭に置いたものではない。欧州全体がロシアの標的になっている」との認識を示した。
(一部引用終わり)

私、かたせ2号は、そんなことが起きないことを切に祈ります。

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/25 16:01

【237】2022年6月23日からウクライナ軍や州知事たちは、ゼレンスキー大統領の判断を通さず、自分たちの判断で行動(撤退)している。

かたせ2号です。

<本投稿での、かたせ2号の主張まとめ>
ちょっとした変化が、ウクライナで起きています。ロシアとの戦況報告を、ゼレンスキー大統領が2022年6月23日から行わなくなっています。代わりに州知事が独自に情報発信をしています。また、2022年6月24日には、ウクライナ軍総司令官が、アメリカ軍制服組トップと会談を行ないました。
これらの戦況や会談結果の報告を、ウクライナの州知事や軍総司令官は、ゼレンスキー大統領の発表を経由せず、通信アプリの「テレグラム」に各自で投稿し、世界に発信しています。その情報を拾って西側の報道機関が世界に拡散している構図。

ここから、推断できることは、
・ウクライナの軍事活動について、ウクライナ軍や州知事たちは、ゼレンスキー大統領の判断を通さず、自分たちの判断で行動(戦地から撤退)している。
・アメリカ政府はその動きを密かに容認している。

以上の2点です。
上記の分析は、ふじむら掲示板[352]で紹介していた「ウクライナ(ゼレンスキー)&英国 VS ウクライナ(軍総司令部)&米国、の分裂。」という構図にあてはまるので、違和感はありません。
この対立構図が激化しているのが現在の状況だと、私、かたせ2号は考えます。

<以下、本文>
かたせ2号です。
最初に、ウクライナの戦況報告に関する記事(2022年5月18日配信~2022年6月21日配信)を、4本ご紹介します。不利の戦況も含め、すべて、ゼレンスキー大統領が発表しています。

TVasahiのサイトから。
記事名:ゼレンスキー大統領 アゾフスタリ製鉄所から「兵士の安全な撤退続く」
2022年5月18日配信
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000255067.html
(一部引用開始)
ロシアによる侵攻が続くウクライナのゼレンスキー大統領は、事実上陥落したとみられる南東部マリウポリの製鉄所から兵士の安全な撤退を進めていると強調しました。
ゼレンスキー大統領は2022年5月17日、アゾフスタリ製鉄所にいる兵士について「我が軍の監督のもとで撤退が続いている」と強調しました。
(一部引用終わり)

BBCのサイトから。
記事名:ゼレンスキー大統領、激戦の東部2市は「死んだ」 ウクライナ軍が劣勢と説明
2022年6月7日配信
https://www.bbc.com/japanese/61714727
(一部引用開始)
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は2022年6月6日、東部の都市セヴェロドネツクで持ちこたえているウクライナ軍について、人数でロシア軍に劣っており、不利な立場に追い込まれているとの見方を示した。
(一部引用終わり)

CNNのサイトから。
記事名:ゼレンスキー氏、セベロドネツクとハルキウ州で「痛ましい損失」続く
2022年6月15日配信
https://www.cnn.co.jp/world/35188948.html
(一部引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2022年6月14日の動画演説で、東部ルハンスク州セベロドネツクとハルキウ州で激しい戦闘が続いていると明らかにした。
セベロドネツクでの「損失は残念ながら痛ましい」としつつも、「我々は持ちこたえなければならない」と述べ、ウクライナ軍が東部ドンバス地方にとどまることが極めて重要との認識を示した。
(一部引用終わり)

FNNのサイトから。
記事名:セベロドネツクで戦闘激化 「かつてない最も困難な戦いに」
2022年6月21日配信
https://www.fnn.jp/articles/-/378206
(引用開始)
ウクライナのゼレンスキー大統領は、東部の激戦地・セベロドネツクとリシチャンシクについて、かつてない最も困難な戦いになっていると述べた。
ゼレンスキー大統領「われわれはリシチャンシク、セベロドネツクを守っているが、これまでで最も厳しい戦いだ」
特に、セベロドネツクでの戦闘は激しさを増していて、市内の大半はロシア軍に制圧され、ウクライナ軍は、化学工場とその周辺の地域で守勢に回っているという。
ルハンスク州のガイダイ知事は、ロシア軍は数十にのぼる重火器を持ち込んでいて、大規模な攻撃の開始に向け、十分な火力を保有しているとの見方を示している。
(引用終わり)

かたせ2号です。
上記の通り、4記事とも戦況をゼレンスキー大統領が発表していました。
しかし、2022年6月23日から、ゼレンスキー大統領の戦況発表が消えてなくなります。その空白を西側報道機関は、ウクライナの州知事や軍総司令官たちのネット投稿を拾って補うことになります。

ロイター通信から。
記事名:ロ軍、東部ハリコフで総攻撃 EU候補認定に期待とゼレンスキー氏
2022年6月23日
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2O325Z

(抜粋開始)
EUは2022年6月23日の首脳会議で、ウクライナを加盟候補国に正式に認定する見通し。加盟手続きには長い時間がかかるため、象徴的な意味合いが強いが、ウクライナ人の士気を高めると期待されている。ゼレンスキー氏はオランダの首都アムステルダム向けのビデオ演説で、EUの全27加盟国が候補認定を支持するだろうと論じ「われわれにはその資格がある」と語った。
ハリコフ州のオレフ・シネグボフ知事は、通信アプリ「テレグラム」に「ロシア軍による民間人への砲撃は弱まらない」と投稿。「ロシア軍が圧力を受けて撤退したチェルニヒウやキーウと同じシナリオは期待できない」とした。
東部ルガンスク州のガイダイ知事はネット上の投稿で、ロシア軍は要衝セベロドネツクでウクライナ軍を包囲するために予備部隊を増強していると指摘。ロシア側が同市を既に制圧したと主張していることについては「戦闘は続いている」と反発。「ロシア軍は完全掌握していない」と現地テレビに語った。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。
ゼレンスキー大統領は戦況につき、沈黙しています。そして、ハリコフ州の知事は、「ロシア軍が圧力を受けて撤退したチェルニヒウやキーウと同じシナリオは期待できない」と指摘、このままでは占領されてしまう、と正直に報告しました。

続いて、同じくロイターの記事。
記事名:ウクライナ軍、セベロドネツクから撤退か 東部州でロ軍が掌握拡大
2022年6月24日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-sievierodonetsk-idJPKBN2O50D8

(引用開始)
ウクライナ軍は東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクから撤退しているもようだ。セベロドネツクは大半の地域がロシア軍に占拠されている。同州のガイダイ知事は2022年6月24日、すでに部隊に移動命令が出ていると述べた。またリシチャンスク南部もロシア軍が完全に掌握した。
セベロドネツクについて、ガイダイ知事はテレビで「ただとどまるという目的のために破壊された地域に何カ月もとどまるのは理にかなわない」とし「撤退せざるを得ない」との見方を示した。すでに現地の部隊に別の場所への移動命令が出たとしたが、すでに移動したのかや、移動先は不明。
ロシア軍は、ルガンスク州とドネツク州を合わせたドンバス地方の完全掌握を目指している。
ルガンスク州でリシチャンスクはウクライナ軍が唯一おさえていたが、地元当局者によると2022年6月24日朝の段階で南部がロシア軍に「完全占領」された。南部を制圧されたことで三方向をロシア軍に包囲される事態となる。
(引用終わり)

かたせ2号です。
ルガンスク州の知事が、「ただとどまるという目的のために破壊された地域に何カ月もとどまるのは理にかなわない」とし「撤退せざるを得ない」、とテレビで発言しました。これはおそらく、「ただとどまれ」という司令がゼレンスキー大統領サイドから出ているが、それにはもう従えないという意思表示でしょう。
前日のロイター記事でこの知事は、「ロシア側がセベロドネツク市を既に制圧したと主張していることについては「戦闘は続いている」と反発。「ロシア軍は完全掌握していない」と現地テレビに語った」にもかかわらず、独自の判断をくだしたのでしょう。

これらの動きと呼応するかのように、ウクライナの軍総司令官は、アメリカ軍制服組トップと会談を行いました。
(この件は、藤原直哉さんのツイートで知りました
https://twitter.com/naoyafujiwara/status/1540426935893135360 )

ロイター記事から。
記事名:ウクライナ軍トップが米参謀本部議長と電話会談、「ロ軍と同等の兵力必要」
2022年6月25日配信
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-arms-idJPKBN2O51QR

(引用開始)
ウクライナ軍のワレリー・ザルジニー総司令官は2022年6月24日、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と電話会談を行い、困難な状況に陥っている東部ルガンスクの安定化にはロシア軍と同等の兵力が必要と伝えた。
ザルジニー総司令官はミリー氏との電話会談後「作戦状況のほか、国際的な技術支援の供与について協議した」とテレグラムに投稿した。
米国防総省は前日(2022年6月23日)、ウクライナに最大4億5000万ドルの追加軍事支援を行うと発表。高機動ロケット砲システム(HIMARS)4基を新たに供与するほか、沿岸・河川巡視船18隻と数千発の砲弾なども提供する。
(引用終わり)

かたせ2号です。
ゼレンスキー大統領を無視した、完全に頭越しの行動です。そして自分の判断で、テレグラムに投稿し世界中に発信しています。
おそらく「Ukrainians are ready to die for the European perspective. We want them to live with us the European dream.(ウクライナ人は、ヨーロッパの理念のために死ぬ準備ができています。私たちは、彼らにヨーロッパの夢を共に生きてほしいのです。)」(by
ライエンEU委員長)といったような発想しかできない、ゼレンスキーの作戦指示についていけなくなったのだと推察します。

ウクライナという国家(組織)が「ブチ割られました」。

(補足)
以下の記事が飛び込んできたので追加しておきます。
以下の記事で、上記州知事たちの判断・発言が、ゼレンスキー大統領側の「許可」を得ていないことがはっきりしました。

時事通信のサイトから。
記事名:ウクライナ軍撤退「ノーコメント」 東部要衝めぐり報道官
2022年6月25日
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022062500199&g=int

(一部引用開始)
ウクライナ国防省報道官は2022年6月24日、ロシア軍が猛攻を仕掛ける東部ルガンスク州の事実上の州都セベロドネツクから、ウクライナ軍が撤退したという情報があることについて「何も話せない」とノーコメントを貫いた。「防衛作戦を邪魔する必要はない。ウクライナ軍を信じてほしい」と発言するにとどめた。
ウクライナ側はこれまで、多大な人的被害を出しながらも、セベロドネツクは防衛できていると表明してきた。報道官の慎重姿勢は、戦況が重大な局面を迎えたことを示唆している。
 ルガンスク州のガイダイ知事はこれより先、ウクライナ軍が「既に命令を受けている」「新しい、より強固な拠点へ移動することになる」と述べ、撤退は不可避との認識を表明。従軍取材する地元記者も「(陣取っていた)工業地区の一部から未明に撤退した」と明らかにしていた。
(一部引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/25 08:20

【236】拘束され死刑判決を受けたイギリス人傭兵が現在の心境を動画でアップした

かたせ2号です。
表題の内容について、以下に記録します。
州都ドネツクの都市部にある刑務所内で、ウクライナからの砲撃におびえていると正直に告白しています。

まず、Jano66さんのツイート(2022年2月25日)から3本引用します。
Jano66さんの、元動画への日本語字幕追加のご尽力に、この場を借りて感謝します。

https://twitter.com/Jano661/status/1540330525705269249
(引用、一部補足追記開始)
【字幕】2022年6月9日に、「ドネツク人民共和国(DPR)」の裁判所から死刑判決が出て1週間経った、イギリス人傭兵エイデン・アスリンのYoutubeから。パート1
エイデン・アスリンが、ドネツク州の州都ドネツクの刑務所から、動画をあげてコメントしています。
やつれてます。死刑への恐怖もあるけど、ウクライナの激しい砲撃を受けているから。ウクライナが民間人へ激しい無差別攻撃を加えています。彼は、ウクライナの為に戦ってウクライナに殺されそうになっています。
(動画リンク先 2分14秒)
https://twitter.com/i/status/1540330525705269249
(引用、一部補足追記終わり)

かたせ2号です。続いて2本目。

https://twitter.com/Jano661/status/1540334266932170752
(引用開始)
【字幕】死刑判決が出てから1週間経ったイギリス人傭兵エイデン・アスリンのYoutubeから。パート2
「ウクライナが民間人を攻撃してるなんてプロパガンダだ」と言う言葉に騙されてきたエイデンは、死を目前にして、真実を知ります。
(動画リンク 1分46秒)
https://twitter.com/i/status/1540334266932170752
(引用終わり)

かたせ2号です。続いて3本目。

https://twitter.com/Jano661/status/1540386774740246529
(引用開始)
【字幕】死刑判決が出てから1週間経ったイギリス人傭兵エイデン・アスリンのYoutubeから。パート3
言わされてるだけだ!嘘だ!の人たちへ「みんなが知るべきだから話してるだけだ」
(動画リンク 2分19秒)
https://twitter.com/i/status/1540386774740246529
(引用終わり)

かたせ2号です。
上記3つの動画の文字起こしをしたので、以下に掲載しておきます。

(文字起こし開始)
エイデン・アスリンです。死刑判決から1週間が経ちました。簡単にアップデートします。いいことが起こればいいけど・・どうかな・・わからない。判決の後、どう感じているかだけど、感傷的になることが多い。怖いし、心配。神様に話しかけることが多い。それが今の僕のメンタルの状態です。
最近ひどくストレスなのが、続いている砲撃です。みんなは知らないかもしれない。西側のニュースにはなっていないだろうけど、今、ドネツクはものすごい砲撃にあっている。ウクライナが攻撃しているんだ。証人になれるよ。初めて知った。
刑務所に来て、ウクライナ側から迫撃砲の攻撃を受けるとは。ウクライナの砲撃で僕は死ぬんだと思った。
ここ数日、朝から晩までウクライナ側からすごい攻撃だった。みんなにわかってほしいのは、僕のいる場所(刑務所)はドネツクの都市部にあるんだ。軍事施設があるとかではなく、この刑務所は戦争犯罪だけじゃなく、普通に服役している人たちもいる。なんでウクライナは民間の地域を狙って攻撃するのか?
前は本当に何も知らなかった、こんな現実だとは。自分の視点からは、これは見えていなかった。今、大きく物事を見ることができるようになったから、ドンバスの人たちどんな状況だったかわかる、毎日砲弾が飛んでくる生活だ。一日中、ウクライナの砲撃をおびえる気持ちがよくわかる。(ただし、この地域から飛んでいく砲弾はないんだ。飛んでくる砲弾と飛んでいく砲弾の違いはわかる。)
この刑務所で着弾した場所が僕の監房に近かったから、爆発の衝撃も感じるし破片が降り注ぐ音も聞こえる。
目が覚めたよ。
マリウポリでアゾフ大隊が一般のアパートを盾にしていたのは、今回の、民間人に無関心な出来事でわかった。この軍隊に4年もいたけど、言葉では表せないけど、今とは違い気持ちだった。今回の民間人へのウクライナの攻撃は、最期に強烈な一発を喰らった感じ。これが最期に僕が開眼するきっかけになった。そしてこれが、ドネツクの人が耐えてきた状況なんだ。ドネツクの人たちが言ってきたことはこれだったんだって。
ウクライナ側の話は全くこれとは別になっていて、プロパガンダという言葉以外ない。
この間、このことで服役仲間とケンカになった。そいつに言わせると、僕が言っている「ウクライナ軍が民間人を攻撃」というのがウソだって言うんだ。
でも何が真実かは明らかだ。
中には、僕が死にたくなくて、ロシア側に上のようなことを言わされているだけだと、考える人もいるだろう。
死ぬのは怖いに決まっている。皮肉にもウクライナ軍の砲撃で死ぬとかになったら最悪の結末だ。でも、人々が真実を知るべきだと思うから今、話してる。
事実を、こうなる前に知りたかったよ。でも、神はこの方法で事実を僕に伝えたんだ。言葉もないよ。ドネツク側の情報にも注意を払うべきだった。西側の情報を信じて親ウクライナの立場をとっているのなら、止めた方がいい。もっと早くに気がついていれば、と思う。
なんて言うか、4年間、従軍していたけど、何の意味もなかった。
ウクライナの海兵隊にいることは正しいことだと思っていたから、今になって真実を知って何も言葉が出ない。心の底から後悔している、契約して軍隊に参加したことを。もし今知っていることを知っていたら、このような親ウクライナの行動は絶対にとらなかっただろう。
怖いから言っているだけだと言うんだろ?
怖いよ、ウクライナの砲撃が。そして自分が戦ってきたことが全て間違いだったと気づいてしまったことも。
だまされ、ごまかされてきたんだ。
気づいてしまったから、僕の今の気持ちを表す言葉は見つからない。
(文字起こし終わり)

かたせ2号です。
ドネツク州の現況についても、あわせて記録しておきます。

AFP通信(yahoo news経由)記事から。
記事名:ウクライナ東部ドネツク州に「安全な町はない」 ドネツク州知事
2022年6月24日配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bcd32bb1569c363edadc8ed91dd8999dc05b641

(引用開始)
ウクライナ東部ドネツク(Donetsk)州のパブロ・キリレンコ(Pavlo Kyrylenko)知事は2022年6月23日、ロシア軍との戦闘が激化しており、州内に「安全な場所、町はない」とAFPに語った。
キリレンコ氏は情報機関の最新データを引用し、隣接するルガンスク(Lugansk)州のリシチャンスク(Lysychansk)とセベロドネツク(Severodonetsk)周辺で展開されている戦闘の規模を踏まえると「ドネツク州のどこであろうと、住民がとどまり続けるのは極めて危険だ」と語った。
(引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/23 21:09

【235】EU行政部門トップのフォン・デア・ライエン委員長の発言について

かたせ2号です。
以下の2つの発言を読むと、ライエン委員長の精神状態がおかしくなった、としか思えない。
と同時に、英米(格上)と仏独伊(格下)の対立が深刻すぎて、EUが首尾一貫した意思決定を下せない状態にあることの反映であるとも読める。
たぶん、その両方であろう。

まず、イギリス、モーニング・スターのサイトから引用する。(2022年5月29日)
ドイツ・イタリアからの突き上げ(「ロシア産エネルギーの輸入継続を認めよ」)が強くなった時期に、その声を反映した発言である。ただし、このライエンの発言にあるような理屈で、DS最高幹部のジョージ・ソロスが納得するわけがない。ライエンは、そんなこともわからないのか? 発言の意図が不明である。

記事名:EU首脳、ロシアの石油輸入禁止措置にUターン
https://morningstaronline.co.uk/article/w/eu-chief-u-turn-over-russian-oil-ban

(引用開始、deepl翻訳)
欧州連合(EU)のウルスラ・フォン・デア・ライエン委員長は、ロシアの石油の輸入禁止をめぐってUターンを行い、輸入を継続する方が賢明であると述べた。
土曜日(2022年5月28日)にアメリカのニュースチャンネルMSNBCで放送されたインタビューで、彼女は、EUは禁輸措置よりもロシアの石油を買い続ける方がロシアにダメージを与えるだろうと述べた。
「なぜなら、これこそが、ロシアの侵略、つまりプーチン大統領の侵略に対して我々が持つ最も強力な手段だからだ」と述べた。
欧州委員会委員長は、EUがロシアの石油にどのようにアプローチするかについて、戦略的に考える必要があると述べた。同委員長は以前、年末までにロシアの石油を完全に断つと主張していた。
もしEUがロシアの石油を直ちに完全に断つと、プーチン大統領はEUに売らない石油を世界市場に持ち出し、より高く売ることができ、彼の軍資金を満たすことができるかもしれない、と彼女は言った。
(引用終わり、deepl翻訳)

かたせ2号です。
次に、ライエン委員長のツイートから引用する(2022年6月17日)。
確かに、以下のツイートは同日の、イギリスのジョンソン首相のウクライナ電撃訪問および、「ウクライナ軍を対象とする訓練プログラムの着手を申し出た」声明と正確に対応している。かつ、それを翼賛(よくさん、力添えして助けること)した内容になっている。しかし、このライエン発言そのものについていける人間は、世界中でもほとんどいないだろう。

https://twitter.com/vonderleyen/status/1537739940942991360
(引用開始)
(原文)Ukrainians are ready to die for the European perspective.
We want them to live with us the European dream.
(日本語への翻訳文)ウクライナ人は、ヨーロッパの理念のために死ぬ準備ができています。
私たちは、彼らにヨーロッパの夢を共に生きてほしいのです。
(引用終わり)

かたせ2号です。
今後のライエン発言は、英米と仏独伊のどちらが優勢なのか、を反映するための指標として活用できると考える。ライエン自身に確固たる政治的信念は全くないことが、上記の発言ではっきりしたからだ。そのような視点で注目していきたい。

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/20 08:30

【234】取り急ぎ。ロシアが、ジョージ・ソロスを潰しにかかりました。

かたせ2号です。

WE_ARE_THE_RONINさんのツイートから。
2022年6月20日
https://twitter.com/Allisvanity2012/status/1538636193306669057

(引用開始)
FranceRsistanc1さんのツイート(2022年6月19日)を翻訳
https://twitter.com/FranceRsistanc1/status/1538427225724358656
ロシアの、RTテレビチャンネルは、ヨーロッパ各国の選挙操作におけるジョージ・ソロスとオープン・ソサエティの責任を証明する2000以上の文書のリークに関する情報を公開しました。
(動画)https://twitter.com/i/status/1538427225724358656
(引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/19 18:23

【233】バルト三国とロシアとが戦端を開く火種が大きくなった。記事名「ロシア飛び地への列車通過拒否 リトアニア、EU制裁で」(2022年6月18日)

かたせ2号です。
追い詰められたDS最高幹部、ジョージ・ソロスが、バルト三国でロシアとの戦端を開くかもしれません。

産経新聞サイトから。
記事名:ロシア飛び地への列車通過拒否 リトアニア、EU制裁で
2022年6月19日配信
https://www.sankei.com/article/20220619-C4DIF2GND5MYJIX36SOHI3SVAU/

(引用開始)
ロシア西部の飛び地カリーニングラード州のアリハノフ知事は2022年6月18日、リトアニアが同日、欧州連合(EU)の制裁対象の貨物を積んだ列車について、ロシア本土からリトアニア経由での同州への乗り入れを禁止したと通信アプリに投稿した。
ロイター通信によると、リトアニア鉄道が禁止を確認。石炭や金属、建材などが対象で、通過する貨物の半分に相当する。アリハノフ氏は、北西部サンクトペテルブルクから船で物資を運ぶとし、市民にパニックに陥らないよう呼びかけた。
ロシア上院のコサチョフ副議長は通信アプリで、通過を認めたEUとの1994年の合意に反すると非難した。(共同)
(引用終わり)

かたせ2号です。
これに関する、すらいとさんのツイートを引用します。きちんと情報整理されていて参考になります。
2022年6月19日
https://mobile.twitter.com/slightsight/status/1538154171035029504

(引用開始)
リトアニアは、EU加入時の条件としてカリニングラード(ロシア領)への輸送を妨害しないことに合意したはずだが、制裁の一環として2022年6月18日に、鉄道輸送を止めると発表。
ウクライナ敗色が濃厚となった米国が、次の紛争を必要としている。ロシアVSリトアニア・ポーランド・アメリカの戦争が勃発し、負けられない米政権は核破壊も厭わない。
(リトアニア周辺の地図)
https://mobile.twitter.com/slightsight/status/1538154171035029504/photo/1
ポロシェンコ(ウクライナ前大統領)も「ミンスク合意は、対ロシア戦争を準備するための時間稼ぎ」と正直告白しているし。
ウクライナは、戦争するため年1万人の兵士をNATO基準で訓練し、その兵力6万がドンバスに集結していた。
これが2022年2月。国全体23万人の軍隊規模だったが、内7万が既に死亡、という見積りがある(最小で4.5万)。
バルト3国はカリニングラードの安全を保障することと引き換えに独立が認められた経緯がある。ウクライナも、国境を決めずに友好国である条件でクリミア他ロシア人が多数の地域を割譲。フィンランドは永世中立を誓って、独立国として残っている。
いつの間にか国際協定、西側から破っていいことに。
(引用終わり)

かたせ2号です。
このツイートには、以下のツイートが返信されていました。

Atsuo Hatonoさん。
(引用開始)
こんなことをすれば,当然,こんな動きになる。
藤原直哉ツイート(2022年6月19日)
https://mobile.twitter.com/naoyafujiwara/status/1538347593591582720
「ロシア連邦議会で、リトアニアの旧ソ連邦からの独立が取り消されるかもしれない」
(引用終わり)

かたせ2号です。
すでに、ロシアが2022年6月15日にこのような動きを示していました。
ですので、追い詰められつつあったDS最高幹部(の一人)ジョージ・ソロスにとって、ロシアのこの動きは「ちょうどよいタイミング」だったかもしれません。

FOXnewsのサイトから。
記事名:ロシア、バルト三国の主権放棄で旧ソ連諸国をNATOから追い出す狙い。ロシアの議員、バルト三国の主権を剥奪するロシアの決定をNATOが受け入れなければ第三次世界大戦を起こすと脅す。
2022年6月15日配信
https://www.foxnews.com/world/russia-boot-former-soviet-nations-nato-sovereign-recognition-lawmaker

(引用開始)
ロシアの議員は水曜日(2022年6月15日)、モスクワは、NATOの保護を剥奪しようと、リトアニア、ラトビア、エストニアといった旧ソ連諸国の独立承認を撤回することを視野に入れていると語った。
州議会副議長のエフゲニー・フェドロフはラトビアの報道機関に対し、バルト三国を主権国家として認めるロシアの決定を覆せば、1997年の国境まで同盟を逸脱させる法的根拠が生まれると主張した。
「NATO憲章には第6条があり、それによると係争中の領土は同盟に含めることができない。バルト三国の領土が係争地と認められればすぐに、これがバルト三国をNATOから排除する根拠となる」とフェドロフ氏は述べた。
先週、フェドロフはリトアニアの主権を標的とした法案を提出し、30年以上前にソビエト連邦から違法に離脱したと主張した。
リトアニアは、1940年以来ソ連の支配下にあった後、1990年3月に崩壊しつつあるソ連から独立を回復すると発表した最初の共和国である。
ゴルバチョフ大統領率いるモスクワは、1991年9月までにリトアニアの主権を認めた。
フェドロフ議員は、リトアニアはモスクワにとって最大の脅威であり、「バルトへのNATOの玄関口」であるため、ロシアにとって最初のNATOの標的であると主張した。
しかし、このロシア人議員は、他の旧ソ連諸国が次のターゲットになる可能性もあると述べている。
「最高司令官は1997年、我々の「レッドライン」がNATOの国境に沿って走ることを決定した。つまり、最低でも旧ソ連の国境を越えてNATOを押し広げる必要がある」と、東欧諸国がNATOに招待される前の時代に言及している。
ロシアやロシアの傀儡国家と言われるベラルーシと国境を接するリトアニア、ラトビア、エストニアは、2004年にNATOに加盟した。1997年から2004年の間に加盟したのはポーランド、ハンガリー、チェコ共和国だけで、ロシアはこれらの国々の軍縮を繰り返し要求しているが、NATOはこれを真っ向から否定している。
フェドロフ議員は、もしロシアがバルト三国の独立承認を撤回することを決めたら、NATOは彼らを同盟から追い出すか、「第三次世界大戦が始まる」ことを受け入れるべきであると脅した。
NATOは、ロシアがバルト三国の主権承認を撤回する可能性があることについて、公式にコメントを出していない。
しかし、NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は水曜日(2022年6月15日)の演説で、同盟内外の安全保障の取り組みを強化することを約束した。
「プーチン大統領の目標はウクライナにとどまらない。だからこそ、ウクライナを支援すると同時に、少なくとも同盟国東部での抑止力と防衛力を強化する必要がある」と、記者団に語った。
ロシアがNATOの同盟国に対する脅威を表明しているにもかかわらず、専門家はFox Newsに対し、モスクワがNATOの加盟に口を出す可能性はないと語った。
「第一に、NATOはいかなる国も同盟から "追い出す "ことはないだろう。 NATOはワシントン条約という条約の結果であり、NATO加盟国が同盟を脱退する唯一の方法は、彼ら自身の選択によるものだ」と、欧州・NATO担当の元国防副次官補、マイケル・ライアン氏は言う。「第二に、米国はバルト三国のソ連への編入を認めていない。」
「ロシア下院議員が、ロシアは独立国として認めていないと示唆したからといって、NATOの全加盟国が認めているのだから、何も変わらない」とも述べた。
同様に、国防情報局(DIA)でロシアのドクトリンと戦略を担当した元情報将校のレベッカ・コフラー氏は、これも「プーチンがバルト諸国の人々を怖がらせ、不和を煽り、西側との緊張を高めるためにプロパガンダマシンを使った」例だとFox Newsに語っている。
「NATOはバルト諸国を追い出すことは絶対に考えません 」と彼女は付け加えた。
(引用終わり)

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/19 14:00

【232】「戦いとは、勝って、相手の組織をブチ割るか、負けて、こちらの組織がブチ割られるか、の戦いである。」(その1)

私、かたせ2号は、副島隆彦先生の思想から多くのことを学んだ者である。
学んだことの一つが、次のモノの見方だ。
「戦いとは、勝って、相手の組織をブチ割るか、負けて、こちらの組織がブチ割られるか、の戦いである。」
言い換えるなら、「組織がブチ割られつつある方が劣勢」という見方である。
シンプルだが強力な分析道具である。

以下、これを使って、かたせ2号なりに、ウクライナ情勢の動きを概観する。

<以下、概観開始>

2022年2月24日に、ロシアによるウクライナでの軍事行動開始。
この時の、対ウクライナ・ロシア作戦のDS最高指揮官はジョージ・ソロス。

ソロスは主に、以下の2つの行動を通じて、ロシアを経済的破綻に追い込もうとした。

(1)2022年2月28日に、西側諸国の金融機関にある、ロシア連邦中央銀行、国家福祉基金、財務省ドル資産を凍結(ロシア連邦中央銀行、国家福祉基金、財務省とのドル決済等、全ての取引の禁止)。2022年4月5日のイギリス、トラス外相の発表によれば、ロシアの外貨準備高6040億ドル(約74兆円)のうち、3500億ドル(約40兆円)以上が凍結された。

(2)2022年4月、ブチャの事件のプロパガンダ開始。これにより「ジェノサイド」された民族の代表者であるゼレンスキー大統領の「威光」を使って、ドイツを主な標的として、ロシア産エネルギー(天然ガス含む)の年内輸入停止をさせようとした。ロシアの主要輸出品である天然ガスの輸出先をなくすことで、ロシアの輸出産業に経済的打撃を与えるのが目的。

しかしながら、上記二つの作戦が失敗に終わったことが、2022年5月の中旬には明らかになった。

これを受け、DS最高幹部であるヘンリー・キッシンジャーを中心に、作戦の中止・変更を求める声が大きくなった。田中宇さんの言葉を借りるなら「開戦以来、事態を傍観してきた米諜報界の古株たちが、もうこれではうまくいかない、もうやめろ、とタオルをリングに投げ込んでいる。」(田中宇サイト記事「ロシアの優勢で一段落しているウクライナ」から。2022年6月4日)

2022年5月23日ダボス会議での、キッシンジャーによる痛烈なソロス批判により、このDS内2陣営の対立は世界中に明らかとなった。
DS陣営が二つに割られたのだから、「この時点で、プーチンが優勢、DSが劣勢は明らかになった」と、かたせ2号は判定する。

そして、本日(2022年6月19日)の時点において、この2陣営の分裂は、より明確に、以下のようなヨーロッパ陣営の分裂になって、表れている。
ここでも、組織が割られたのはヨーロッパの側だから、「プーチンが優勢、DSが劣勢」と判定する。

<DS最高幹部>ジョージ・ソロス 対 ヘンリー・キッシンジャー
<ロシアの国益へのスタンス>
 ロシアを崩壊させるまで一切妥協しない 対 ロシアの国益を考慮して妥協点を探る
<ウクライナへの命令内容>
 全ウクライナの領土からロシア軍を追い出せ 対 ロシアへの領土割譲も前提にロシアとの停戦交渉を進めろ
<国家>イギリス(こちらが格上) 対 フランス・ドイツ・イタリア(こちらが格下)
<DS中堅幹部、各国の政治的指導者たち>
イギリスのジョンソン首相、トラス外相 対 フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、イタリアのドラギ首相
<組織>NATO(こちらが格上) 対 EU(こちらが格下)
<ロシアエネルギー輸入へのスタンス>
断固輸入停止(停止しても困らない) 対 輸入継続(停止すると国家経済に大打撃)

かたせ2号です。
現時点のヨーロッパは、ナチス・ドイツのヒトラーがパリを占領していたころの勢力分布(対立構図)とほぼ同等であると判定します。

以上

かたせ2号 投稿日:2022/06/19 13:59

【231】「戦いとは、勝って、相手の組織をブチ割るか、負けて、こちらの組織がブチ割られるか、の戦いである。」(その2)

かたせ2号です。

あるウクライナ情勢の解説記事を紹介します。情報がきちんとまとまっている優れた記事です。
この記事の中でも、組織がブチ割られています。ウクライナ上層部が、ブチ割られているので、現時点で私かたせ2号は「ロシアが優勢で、ウクライナが劣勢」と判定します。

この紹介記事の主要ポイントは、
・ウクライナ・ゼレンスキー&英国 VS ウクライナ軍総司令部&米国、の分裂。
・「早急にゼレンスキーの代わりに(ウクライナの)ザルジニー総司令官を置き換える必要があると西側は考えている」
の2点です。

ここに、かたせ2号が乗っかるとするならば、
ジョージ・ソロス&イギリス&ゼレンスキー VS ヘンリー・キッシンジャー&アメリカ&ウクライナ軍総司令部
という構図になるはずです。

ただし、アメリカ(の政治的指導者たち)がヘンリー・キッシンジャーの側についたか、ジョージ・ソロスの側についたままか、について、かたせ2号は判断保留にします。今後出てくる情報を待ちます。

では、「世界の裏側」ブログから記事を紹介します。
記事名:ウクライナ上層部の深刻な分裂:ゼレンスキー&英国 VS 軍総司令部&米国
2022年6月19日
https://ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12749034704.html

(注:以下、このブログ記事からの引用が最後まで続きます。)

(「世界の裏側」ブログから引用および一部補足追記開始)
先日の記事で、西側マスコミの方向性が大きく変わってきていると情報をまとめましたが、今日はなぜその変化が起きたのか、という洞察で面白い情報があったので翻訳しました。

その前に、ウクライナ国内上層部での深刻な分裂についてコメントしておきます。

・「最後のウクライナ人一人になるまで戦う路線」のゼレンスキーと、
・もっと現実的かつ慎重に軍事的な策略を考えてきたザルジニー軍総司令官は、スネーク島やセベロドネツクなどの攻略で意見が真っ二つに分かれていました。
結果、現状を見るとザルジニー総司令官の意見は潰され、ゼレンスキーの案が採用されていたことがわります。

https://t.me/intelslava/28506 から引用します。
「2022年5月10日:タス通信によると、2022年5月9日までにスネーク島を攻撃するという考えは、イギリス の軍事顧問によるもので、ゼレンスキーの一味が「支持」したものだったという。
ウクライナ軍参謀本部とザルジニー司令官は、この計画をギャンブルと考えて反対していた。
備蓄されていたUAV(ドローン)や上陸作戦に使えるわずかな戦力を投じてしまったため、軍部からの反対は取るに足らないとされた。その結果大きな損失を出し、スネーク島を攻略することはできなかった。」

https://t.me/levigodman/1974 (2022年5月16日の投稿)から引用します。
「ウクライナ系チャンネルより:
セベロドネツクの防衛をめぐる対立がウクライナ政権内で続いている。セベロドネツクは、ロシアの侵略に対する新たな抵抗の象徴となっているようだ。
ウクライナ軍最高司令官は、2万5千人のウクライナ軍集団が包囲され、ロシア軍に粉砕されたマリウポリの状況を繰り返さないために、スラビャンスクや #クラモトルスク に部隊を撤退させる必要があると主張。
ヴァレリー・ザルジニー司令官は、一つの都市のために最も戦闘力の高い部隊を失うことは意味がないと確信しているが、政治指導部は彼の立場を支持していない。」

ブログ主です。
そして2022年6月11日付の情報で、キエフ政権と軍部の対立に、イギリスとアメリカも別のサイドについているという話が出ていました。

https://t.me/levigodman/3176 から引用します。
「ウクライナのチャンネルによると、現在、キエフ政権には2つの陣営に分裂しているという。
一つはザルジニー軍総司令官とアメリカ で、軍隊を「より安全なライン」に退却させたいと考えている派閥。
もう一つはイエルマク大統領府長官とイギリス で、「より多くの支援兵器を受け取る」ために、犠牲者が出てもすべての都市で戦おうとしている派閥だ。」

ブログ主です。
つまり、より現実的で、慎重なザルジニー総司令官のバックにアメリカ、そして野心的なアプロ―チのゼレンスキー政権のバックには、いまだに戦争続行希望のイギリス、と分裂している、ということです。

以上で、ウクライナ国内上層部での深刻な分裂についての分析を終わります。

続いて本題に入ります。
「ゼレンスキー政権とウクライナ軍上層部の対立と西側メディアの方向転換の関係」について。

以下の投稿を日本語に翻訳して紹介します。ご参考ください。

(翻訳元、2022年6月16日の投稿)https://t.me/intelslava/31301

(翻訳開始)ドンバスにおけるウクライナ軍の1日の損失は1000人に達し、そのうち200人~500人が死亡している、とアメリカのニュース・サイトAxiosは、「人民の奉仕者」党のデビッド・アラカミア党首の言葉を引用して報じた。
ここ数日、ウクライナ東部におけるウクライナ軍の損失が最も大きいという話題がマスコミ上で強まっているが、それは不信感を抱かせるほど極端な方向性の変化にみえる。 特に興味深いのは、この話題がゼレンスキー大統領府の代表者たちによって積極的に始められたことである。
https://t.me/wakeupjapancomeon/5211 (左のリンク先の、ステンコはウクライナ国家安全保障・防衛・情報議会委員会事務局長)
これは、ウクライナ軍のザルジニー司令官や軍参謀本部の任務である軍事問題に対し、積極的に介入し続けているウクライナ大統領の側近たちが発言している、という点で興味深い。 昨日、ゼレンスキーがザルジニー総司令官を表立って「攻撃」していた。ここで、改めて政権と軍部の直接的な対立について話をしよう。
ウクライナ軍の損失という衝撃的な情報を、突然話し始めたゼレンスキー政権の目的とは?どうやら、すべての責任をウクライナ軍最高司令官の無能のせいだ、と責任を丸投げすることだ。この説は、いくつもの事実から確認することができる。
第一に、今週(2022年6月13日の週)、ウクライナの代表団を率いたアラカミア(ゼレンスキーの側近)がワシントンを訪問し、バイデン政権と議会に武器移転の速度を上げ、ロシアをテロ支援国家として認めるよう働きかけている。
しかし一方、ウクライナのスポンサーであるアメリカは、ここ数日、ウクライナ政権のドンバス戦争の適切さを疑問視する発言を、マスコミを通じてし始めており、そのアメリカを動かすことは難しいと思われる。
この点で、米国の目にとってザルジニー司令官は、米国国防総省の顧問と同様に、セベロドネツクからの軍の温存と撤退を提唱したためより適切に映るのだ。
次に、アラカミア(ゼレンスキーの側近)によると、ウクライナ軍の隊員には最大100万人が採用され、さらに200万人を採用する予備軍もあるという。つまりアラカミア(ゼレンスキーの側近)はアメリカ側に、「ウクライナには本格的な戦争に必要な資源はあるから、弾薬だけくれたらあとは何とかする」という単純な事実を声高に主張しているのだ。
3つ目の点として、今度はウクライナ軍のザルジニー総司令官が、西側にとって非常に痛い問題であるウクライナ領からの穀物の輸出を担当することになっている。アラカミア(ゼレンスキーの側近)は、ロシアが上陸する可能性があるため、軍はオデッサへの通行可能エリアの地雷除去に反対していると平然と言う。 実際、穀物の輸出を妨げているのはウクライナ自身であり、同盟国のアメリカに対して「兵器を送ってくれないなら、穀物を出荷させない」と、政治的な恐喝を行っていることを彼は認めているのである。
アラカミア(ゼレンスキーの側近)の訪米は、まさにゼレンスキーと彼(アカラミア)自身の政治環境を正当化し、アメリカという同盟国に都合の良い、ウクライナ軍ザルジニー総司令官を溺死させることを目的としている。ウクライナ軍の損失について、その損失の条件を自らの手で作り出したウクライナ政権からこのような鋭い話が出るのは、ザルジニー総司令官の失脚の企みから来ている可能性が高い。(以上で、翻訳終了)

ブログ主です。

以下、私、ブログ主のウクライナ情勢に関してコメントを追記します。ご参考ください。

まず、アメリカのウクライナ政権を疑問視する発言の報道(2022年6月11日)についての記事を紹介します。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134970648.html
https://t.me/wakeupjapancomeon/5215

開戦当初は、NATOやEUの国のほとんどが対ロ制裁や支援などをして(させられて)いましたが、戦争中に大きな出来事が起こるたびにさりげなくいち抜けし始めている国も出ていました。最後にアメリカとイギリスだけが、戦争にやる気満々な国として残っていましたが、どうもアメリカもさりげなく距離を置き始めた様子。
少し前から言われていた、現時点でもまだ好戦的な「イギリス・ポーランド・ウクライナ・バルト三国」で同盟したらいいやん?と改めてアメリカが発言していました。(2022年6月15日)
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134970987.html
https://t.me/wakeupjapancomeon/5200

NATOからも、「戦争を終わらせるかどうかはウクライナ次第」と突き放した発言が。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134971218.html

最近プーチン大統領と長電話の多い、自称「ロシアとEUの架け橋」マクロン、のらりくらりとウクライナへの支援兵器を送ることを避けてきたショルツ、反NATO発言の目立ってきたイタリアからはドラギ首相が三人そろって、2022年6月16日にキエフに行き、停戦を示唆していました。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134971545.html

その直後、マクロンは「停戦できるかどうかはゼレンスキー次第。フランスもドイツも関与しないから」とNATOと似たような、ウクライナを突き放すような発言をしています。
国内では国民が兵役逃れに必死になっているだけでなく、前線の兵士からも無謀な戦略を押し付けて多くの国民を死に追いやったゼレンスキー政権に対し、厳しい発言も出ています。これは彼だけでなく、多くの兵士が口を揃えて訴えていることです。
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134971973.html
https://t.me/wakeupjapancomeon/5244

さらに2022年6月16日付の情報では、こんなものまで出ていることから、この分裂の話はかなり深刻なもののように思われます。
「早急にゼレンスキーの代わりにザルジニー総司令官を置き換える必要があると西側は考えている」
https://ameblo.jp/wake-up-japan/image-12749034704-15134973925.html
https://chernayakobra.ru/the-west-believes-that-zelensky-should-be-urgently-replaced-by-general-zaluchny/

ウクライナ東部での戦争の件で、ゼレンスキーがアメリカの提案に背いたことなどから、アメリカがNATOに持ち込んだ話のようです。
使いにくくなったゼレンスキーはもう、用済み?

(「世界の裏側」ブログから引用および一部補足追記終わり)

以上