近代医学・医療掲示板


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5980 投稿日:2015/06/12 21:57

【171】医師の特権 version8

小説の形をとっているが、事実だろうと見ています。

(貼り付け開始)
天国へのビザ 春野ことり著2006年(後期高齢者医療制度が取りださされた時に大ヒット)

・・・・もう、どうなってるんですかねー、この病院」
 それは西浦がいつもやることだった。心臓マッサージと電気ショックを行ったことにすれば、その保険請求が出来る。とくに電気ショックは一回行ったことにすれば三万五千円の請求が出来る。家族が見ていなければ、内部告発以外にばれることはないのだった。
 西浦の医療行為は看護師の目から見ても、無茶苦茶だった。しかし、西浦に逆らう看護師は目の敵にされ、執拗な嫌がらせをされるため、誰も逆らえなかった。正義感が強くやる気のある看護師は次々とこの病院を辞めていった。
 西浦が当直のときに入院する老人は、皆、脳梗塞の病名がつけられた。ただ単に転倒して来院しただけの老人や、胃腸炎による嘔吐で来院した患者にも、ただちに脳のCTを撮影し、老人ならば誰でもあるような、ごく細い血管の詰まった跡を指し、「脳梗塞です」と言って入院させ、一本約一万円する脳保護剤を一日二回と、一回約四千円の急性脳梗塞治療薬を一日二回、これを二週間続けるのだ。「一日約三万円掛ける十四日間で、薬剤だけで約四十万円無駄な医療費が使われる。西浦は他にも、何の異常も無い老人に閉塞性動脈硬化症という病名をつけ、動脈の血流をよくする薬も好んで使っていた。これも、同じくらい高価な薬である。
*現在の保険制度では、老人の入院費に関してはいくら高額な医療を受けても、本人に請求される額は一ケ月の上限が四万二百円(高所得者では約七万二千円)である。だから、老人の患者から医療費が高いと文句が出ることはまずないのだった。そのために、西浦の餌食(えじき)になる患者は老人か、医療費の本人負担のない患者(重度の身体障害者手帳を持つ患者、または生活保護受給者である患者)だった。※平成十八年四月現在
 高価な薬を使っても、薬代が全額病院の儲けになるわけではない。薬価差益といって、保険請求できる費用から薬の納入価を差し引いた額はわずかしかないのだ。だが高価な薬ほどその差益が多くなるのは事実である。しかし、医者が高価な薬を使うことで一番利益を得るのは製薬会社であろう。・・・(文章はつづく)

・・・植物状態で、家族からも見放されているような、西浦の受け持ち患者。人工呼吸器をつけられ、高価な抗生物質などを目いっぱい投与されると、この患者が生き延びるために一日につき何万円もの医療費が投じられる。一ケ月この状態で生き延びれば、月額百万円を超える。いったい誰のために? 誰のための何のための医療なのだろう。この患者はこうして生き延びることを望んでいるのだろうか?
 もちろん、多くの家族たちは、寝たきりになった身内のことをとても大切に思っている。
中には、毎日病院に来て献身的介護を続ける家族もいる。仕事や自分の生活のため、毎日見舞いに来られない家族たちも、遠くからいつも身内のことを案じているはずだ。植物状態だからと、患者を粗末に扱うようなことは決してあってはならない。
しかし、命を長引かせることは別問題ではないだろうか。毎日長い時間を孤独に耐えている患者の気持ちはどうなのだろう。・・・・・
(貼り付け終わり)

(貼り付け開始)

「うまい具合に昼間に死にます」
医療の現場では、ほとんどが医師の裁量に任されてしまっている。患者の死ぬ時間まで、簡単に医師のサジ加減によって決められてしまう、ある医師は、平然と次のように証言している。

「夜勤者しかいない夜に患者が死ぬと、体を清めたりという後の仕事を看護師さんがしなければならず、大変」そこでどうするのか?「夜間は死にそうな患者さんの点滴の中に(血圧)昇圧剤をたくさん入れておく。夜が明けたらそれを抜く。そうすると、血圧が下がって、うまい具合に昼間に死にます「うまい具合に」とはよくも言ったり。医師らはみずから気づかぬうちに白衣の死神に変貌しているのだ。
「病院で殺される」船瀬俊介著

(貼り付け終わり)

すでに、死んでいたのだな。

「看護婦さーん点滴が、早いんですけど」
高速点滴
高齢者は最低で一日1.3リットル、MAXで1.6リットル、平均で一日1.5リットル
以上点滴すると命にかかわる。体のなかに過剰な水分が入ると、肺に水がたまって肺水腫を起こす。 これが{人殺し医療サギ}の実態だ! 船瀬俊介著

「先生、真っ黒なんですけど」
褥瘡(床ずれ)を治療(誤った治療)したふりをしてほったらかす。
あと、インスリンの過剰投与などなど(すぐにどうなるわけでないが、田舎ではよくある。)

野戦病院(老人医療の真実)から続く古典のやり方なのだろう。

体験談
http://www.youtube.com/watch?v=jdpAc7EQJaw
シャンビリ*注1
http://www.youtube.com/watch?v=3Qis-SVuAek
薬が増えることがあっても、主治医が薬を減らすことはない。{パキシル(一錠の薬価175.3円×365日=63985円)の作用として脳みそが飛びだしそうになるのをまぎらすために、音楽を聞いたり歌ったりするようです}
http://youtu.be/5OQJk0SuxxA?list=UUVDuWZfW2Cbi3u3Tm027A2g

家族の声
http://www.youtube.com/watch?v=KUfL9xeCbns&feature=youtu.be&t=2h10m24s
リスパダール(薬価90.3円×365日=32960円) 通称:リス
http://www.youtube.com/watch?v=a7lVkTHugwQ
・・・涙
http://www.youtube.com/watch?v=KUfL9xeCbns&feature=youtu.be&t=2h40m5s
前頭葉をいじくると*注2
http://www.youtube.com/watch?v=5lS9BCkTOoQ

悪い面は、いくらでも書けるが、良い面は書けない。
良いことは、潰されて無くなってしまうから書きたくない。
それが、今のニホンなのでしょう。

非医療本ブームもそろそろ統制されて、終わるでしょうが。
両方(医療本、非医療本)において、厚生労働省がいることを忘れてはいけません。

本当のことは、医師がつい口が滑って出てくる言葉を拾い集めるいがいに方法が無いと思っています。(なぜだろうと調べているうちに死が迫ってきます。)

注1 パキシル(パロキセチン塩酸塩水和物:グラクソン・スミス・クライン)抗うつ剤 俗称SSRI
英国グラクソン・スミス・クライン 日本国内医薬品売り上げ2003億7800万円
(医療薬品業界外資VS国内メーカーの攻防 内田伸一著より)

注2 前頭葉とは 大脳半球の中心を左右に走る溝より前方の領域。ヒトにおいてよく発達し、感情・注意・思考などの精神作用や随意運動を支配し、また他の領域と密接に連絡する。

どのような状況にあるか、理解するためのTVドラマがあります。
2002年にCXで放送された 『ビッグマネー! ~浮世の沙汰は株しだい~』(植木等の最後のTVドラマ)八話を見るとわかります。

SAYAKA with Seiko Ever Since    that’s how it goes
http://www.youtube.com/watch?v=M4765RrTxkE

5980 投稿日:2015/06/12 21:42

【170】アンチエイジング

(貼り付けはじめ)

99%は営業できまる! 森田勉 著 2006年

30年ぐらい前、私の髪はアメリカンだった。
前から見るとわかりにくいが、後ろはまったくの薄毛だった。
薄毛に悩む男性陣にのために・・・・育毛促進7か条を披露する・・・
ホームレスにはハゲはいない。私が新宿のホームレスをくまなく視察した結果、
新宿にはハゲのホームレスはいなかった。

兜町には「知ったらおしまい」という格言があるが、株価をあげる好材料も、投資家
たちが知った後で、投資しても遅いという。
 ところで、毛髪のことをとやかく言う人に限って、髪の毛がないのは周知の事実で
ある。毛髪のプロフェッショナルのように理論を振りかざしてマスコミなどに登場す
るが、まったく説得力がない。視線はどうしても頭へいく。

(貼り付け終わり)

シャンプーをやめると、髪が増える 宇津木 龍一 著 2013年

なんだ、これは と思うくらい 薄い頭皮に遭遇するそうです。
そんな人に限って、高級なシャンプー(合成界面活性剤)を使っている
シャンプーのしすぎで頭皮が薄くなり髪の毛が細くなる。
 

5980 投稿日:2015/05/15 23:11

【169】「サクセスフルエイジング」

(貼り付け開始)
人は「腸」で若返る。 藤田 紘一郎 著
・・・・美味しい物を食べ、良い水を飲み、自然の中を歩き、好きな人と一緒に
毎日楽しく笑い。やりたいことを思う存分に行うことが、体の中からの「アンチエイジング」になり、結果的に「サクセスフルエイジング」となることを知っていただきたく思います。・・・・
(貼り付け終わり)

ニキビを治す方法
https://www.youtube.com/watch?v=1MqSlBDOnPc

https://www.youtube.com/watch?v=3GpcNzV7rzs

砂糖中毒克服に使える甘い食べ物
https://www.youtube.com/watch?v=koI5AgLfLFg

私は何年も洗顔料を使ってません
https://www.youtube.com/watch?v=pkzNgwvAdTg

予算内で健康に食べる方法
https://www.youtube.com/watch?v=e5CSKf05LT0

歯をホワイトニングする方法
https://www.youtube.com/watch?v=4hRFT0UrODs

ヴィーガンではない理由
https://www.youtube.com/watch?v=eKYIGyVHe7o

英語を習得した方法
https://www.youtube.com/watch?v=D4z9ZGztBiY

https://www.youtube.com/watch?v=I6B-8JrmhMg

セレブなら絶対にやってるエクササイズ
https://www.youtube.com/watch?v=SgY2N6sG-bY

5980 投稿日:2015/05/15 23:10

【168】ネバダ砂漠と臨床実験

The Sixth Sense (1999)

この映画の言いたいことは、最初の10分間だけです。
そして、額に写ている写真が答えなのだろう。
何十年も行っていることは、同じと言うことでしょう。

5980 投稿日:2015/04/27 00:11

【167】病院長という役職

(貼り付け開始)
「余剰の時代」 副島隆彦 著 (2015年3月)
まだ名誉院長か何かをやっているらしい。あれをやると周りが迷惑する。
若い人たちが育たなくなる。上にいつまでも老人がいたらいけない。ほんとに
老害というのはあるのである。
(貼り付け終わり)

(貼り付け開始)
「医者が尊敬されなくなった理由(わけ)」 永井明 著 (1995年5月)
(学閥が表面化する時)
病院長という役職には、ほとんど例外なく、お医者さんが就任するシステムになっている。
だが、病院長になるということは、「いわゆるお医者さんであることをやめる」ことでもあるのだ。それまで手にしていたメスや聴診器を、電卓に持ち替える。(67P)
(貼り付け終わり)

5980 (exit strategy) 投稿日:2015/03/28 00:09

【166】属国日本の医療version5

「これが、日本だ。」

鬱病、痴呆、各精神病(頭の病気)の結末(精神医療の結末と言うより医療の)について思うことは、まさにジョージ・A・ロメロのDawn Of The Dead 1978 http://www.youtube.com/watch?v=PpuNE1cX03c
 そのものです。

『隠された歴史』副島隆彦著 が、出来上がるまで(2012年)
「しに関わるな。」(2009年どぎつく社会の裏側を話すのDVD 2時間42分49秒から
「誰も助けられません」(2012年 今、世界経済がどう変質しつつあるかのDVD2時間37分18秒から)
「葬式坊主なんかどうでもいい。」(2012年ミケランジェロ、メディチ家、ルネサンスの真実のDVD31分15秒から)
「わかったも~~~~」(2012年 橋下徹の登場と政治思想の歴史のDVD 1時間33分52秒から)

「終活なんておやめなさい」(終活無用論)ひろさちや・著

治療後に後遺症(治療による)が出たとしても、二度と(絶対)元には戻れない。(我慢するしかない。正義を争ったとしても)

(貼り付け開始)
ネットで暴走する医師たち<医療崩壊>の深部で何が起こっているか 鳥集 徹 著

ネット医師たちはなぜ、攻撃的な言葉をぶつけてまで、医療事故被害者、支援者、マスコミを敵視するのだろうか。ネット医師の多くが仮名で、自分の素性を明らかにしていない。
私はブログの言葉の裏側にある、彼らの素顔を知りたいとおもった。

(ネット医師からの返事)ネット医師なんて、取材の対象にはならんですよ。くそすぎで。
 ではまた。

医師を批判する者に対して、彼らが過剰なまでに攻撃的な言葉を投げてくるのは、今にも折れそうな自分の心を守らんがための、一種の心理的な防衛反応なのではないか
穿ちすぎかもしれないが、私はそんなふうに感じた。

大野病院事件遺族が、繰り返し語っていた言葉
 医療者と対立したいわけではないんです。医療者も、いつ事故に遭わないとも限らないんですよ。
私もいつか医療者のおせわにならないといけませんし、医療者もいつか患者になるんです。
 患者と医師は、ともに病と戦う「友人」のはずだ。それが、医療事故となると、とたんに対立関係になってしまう。
 だが、たとえメディアや裁判によって敵同士に分かれてしまったとしても、人間としてのつながりだけは、失ってしまってはいけない。
 ひとは言葉によって、引き裂かれる。しかし、ひとを結びつけるものは言葉だ。
医療事故被害者の傷をさらに引き裂くのではなく、傷を癒やすような言葉をかけてくれる医師が、一人でも増えることを願っている。
(貼り付け終わり)

5980 投稿日:2015/03/08 21:44

【165】知らず知らずに、関わって・・・行く

インターネット・プロトコル
TCP/IPのDNA

(あるブログから抽出)

IPパケットは目的のIPアドレスまで各中継点サーバーで乗換えをしながら目的地に向かいます。自分のIPアドレス宛だったら、TCPなどの上位に渡すことをします。
各サーバーはもうひとつの仕事として、TTLを1だけ引いて書替えます。

各サーバーは次はどのサーバーに投げるかがわかるMAPを持っているんです。これはDNS等を参照して、いろんな経路から1番近いのを探しているらしい。また、これも刻々とダイナミックに変えるので、毎回違う経路になることも珍しくないようです。詳しいことは後述。

ここで、わかると思いますが、パケットの順番が違ったり、データにエラーがあったりしててもほったらかしです。ただし、IPヘッダーが腐ったのは捨てます。届けようがないものね。
とにかくIPさんにお仕事はほとんどさせない。最低限の「着く」というお仕事に徹している。これがミソ。簡単だから、カリスマプログラマーは必要ないから良いとかって?爆発的に広まったのは簡単であることなんですね。
もう一個お仕事。TTLが0のパケットがきたら、送り元に「ここで寿命のため安楽死させました。」報告をします。このパケットはここで捨てられちゃいます。

(抽出終わり)

なんだか、病院のしくみに似てるな。

5980 投稿日:2015/02/20 00:10

【164】ヘルスケア

(貼り付け開始)
米国 国家情報会議 「グローバル・トレンド2030:未来の姿」(2012年12月版)
http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/016.html

個人のパワーの増大

個人のパワーは、貧困の減少、世界的な中間層の増大、教育の大幅な向上、新たな通信手段や製造技術の浸透、ヘルスケアの進展で助長される。

大潮流1:個人のパワーの増大

 個人のパワーの増大は、貧困の減少、世界的な中間層の増大、教育の大幅な向上、健康管理の改善に起因して、今後15~20年間に大幅に増加する。世界的な中間層の増大は、初めて、人口の大半が、貧困ではなくなるという構造変化をもたらし、世界中の多くの国々おいて、中間層が、社会や経済に関して重要な地位を占めるようになる。個人のパワーは、大潮流の中で最も重要である。それは世界経済の拡大、発展途上国の著しい成長、広範囲に普及する新たな通信手段や生産技術といった流れを作り、そして大きく影響を与えるものだからである。一方で、今後15~20年間の世界の課題を解決するための主要な事柄として、個々のイニシアティブに重きが置かれる可能性があると我々は見ている。また一方では、構造変化の中で、個人や小規模な団体が、致命的で破壊力のあるテクノロジー(特に精密攻撃能力、サイバー攻撃機器、生物テロ兵器)を入手する機会が増大し、かつては国家のみであった大規模な暴力に訴えることが可能となる。

(貼り付け終わり)

5980 投稿日:2015/01/09 21:04

【163】「治ること」と「治せなくすること」

(貼り付け開始)
「腰痛の9割は医者なしで治せる!」坂戸 孝志 著(生理学博士 東京「痛みの専門院」 医院長)

第1章 腰痛の 「誤った常識」 を捨てましょう!
   「治ること」と「治せなくすること」
   ブロック注射はこんなに怖い!
第2章 「腰痛」 のメカニズムと 「血行不良」 の怖さ
第3章 誰でも自分で腰痛を治せる 「緩消法ガイド」
第4章 腰痛を完全に克服する!

・・・・・ それとは逆に、痛み止めの麻酔をするような治療は、治ることを遠ざけてしまっていることになるものです。

 痛みが顕著な状態でブロック注射などの麻酔を使えば、患部の筋肉を壊して固めてしまいます。専門的には 「筋肉の石灰化・骨化」と呼ばれる現象です。

これまではブロック注射などの麻酔のために石灰化してしまった筋肉は二度と元には戻せないと考えられていました。しかし、緩消法を行なえば、一定の時間をかけることで元に戻せるようになったのです。
 程度の問題で、治療に要する時間の差は出てきます。麻酔などによる石灰化、骨化がひどければ、治療にはそれなり
に時間はかかることになります。

 過去には、ブロック注射を八十本、トリガーポイント注射を百本ほど打っていた富山県の女性もいました ・・・・

(貼り付け終わり)

5980 投稿日:2014/10/03 02:24

【162】「歩ける程度の怪我人(けがにん)」のための鎮痛剤

「病気を見た目で、決める。」
「病名=レッテル」
「化学物質の不均衡論(アスピリンは、頭痛を抑えるから頭痛の原因は、アスピリンの欠乏によるもの?)」

とある団体(宗教)の制作したビデオだけれど事実だと思う。

(貼り付け開始)

https://www.youtube.com/watch?v=sxW9iliRCfc&list=PL04F8521FBB14FCFD

「DSM」とは、「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」の略で、「精神障害の診断と統計の手引き」と訳されています。精神疾患に関するガイドラインで、精神科医が患者の精神医学的問題を診断する際の指針を示すためにアメリカ精神医学会が定めたもので、世界保健機関による「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」とともに、世界各国で用いられています。
(貼り付け終わり)

(貼り付け開始)
心の病(頭の病)の「流行」と精神科治療薬の真実(ANATOMY OF AN EPIDEMIC)

ロバート・ウィタカー(Robrt Whitaker フリージャーナリスト 精神医学研究における患者への虐待をあつかった1998年の「ボストン・グローブ」の連載記事はピューリッツァー賞の最終候補に残った。)著 小野善朗監訳

監訳者まえがき

科学の進歩はまさに日進月歩である。われわれ人類は常に前進し、新たな知識や技術を獲得することで、社会を豊かにし、健康な生活を手に入れてきたと誰もが信じていることであろう。
その信念のために、われわれはともすればより新しい情報が最新の知識であるように思い、古い情報は何となく時代遅れのもののように感じてしまいがちである。

 その一方で、科学の知識は一つひとつの発見の積み重ねで構成されていることも事実である。
過去の知識をベースに、そこから新たな知見を発見することは科学の合理的な方法論であり、特に科学的な基礎知識を応用する産業技術の世界では一般的なことである。
医学も同様で、一つの偉大な発見が多くの疾病の原因究明や新たな治療法の開発につながることはよくあることである。
 しかし、その前提となっている知見が明確に確認されていない「仮説」であったとすれば、そこから派生する理論の確かさには限界があることになる。もし、その「仮説」に基づく疾病理解や治療法が広く普及し、もはや衆人の「常識」になってしまっているとしたら、天動説を覆したガリレオの苦難を引用するまでもなく、その「常識」を覆すことは容易なことではない。
それでも、もし不確かなところがあるとすれば、それはできるだけ速やかに修正することが肝要である。

そのためには、新たな情報だけを追い求めるのではなく、その「常識」の前提となっている知見を過去に遡(さかのぼ)って一つひとつ検証していく作業が不可欠となる。
(貼り付け終わり)

(貼り付け開始)
クレイジー・ライク・アメリカ(Crazy Like Us)—-心の病(頭の病)はいかに輸出されたか—–
イーサン・ウォッターズ(アメリカのジャーナリスト)著 阿部宏美訳

訳者あとがき

 私が本書を訳すなかで最も興味深かったのは、やはり第四章であろう。そこでは、我が国のうつ病がアメリカから見た視点で語られ、アメリカの製薬会社がうつ病の治療薬を販売するために、いかにうまく新たなうつ病観を日本に持ちこんだかが、詳細に記されている。
うつ病流行の引き金になったのは、電通社員が過酷な労働によりうつを発症して自殺し、両親が会社を訴えた事件だという。

これにより、過労からうつへの図式が確定され、仕事により疲れを感じたら無理せず精神病院へ行こう、そして風邪薬と同じ感覚でうつ病治療薬を服用しよう、という流れが強調されていくこととなった。
こうしたなかで、うつ病が「生真面目な働き者が頑張りすぎてなる病気」という、ある種の名誉的な意味を付与されていったように思う。患者数が急増するにつれ、『精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)』の基準に合わない患者も増え、今や「仮面うつ病」なる新種の病が登場しているのが日本の現状である。仮面うつ病は、身体の不調のかげにうつ病が隠れている病だといわれるが、本当にそれをうつ病として治療してよいのだろうか。何か文化に特有な、欧米の治療法には沿わないものとして見ていく必要はないのだろうか。自殺者を減らすために、うつ病に対する社会制度や治療法がどんどん整備されているにもかかわらず、増えていく自殺者の統計数値を見ながら、私はそのように思ったのだった。
(貼り付け終わり)

なんだか、陰謀論の輸入に似ている。