近代医学・医療掲示板


この掲示板は、近代医学の立場から、医療に関するさまざまな問題を学問的に議論するところです。本掲示板の趣旨に合致しない投稿につきましては、厳正な審査の上、削除することがあります。予めご了承ください。

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5980 投稿日:2015/02/20 00:10

【165】ヘルスケア

(貼り付け開始)
米国 国家情報会議 「グローバル・トレンド2030:未来の姿」(2012年12月版)
http://www.mod.go.jp/msdf/navcol/SSG/topics-column/016.html

個人のパワーの増大

個人のパワーは、貧困の減少、世界的な中間層の増大、教育の大幅な向上、新たな通信手段や製造技術の浸透、ヘルスケアの進展で助長される。

大潮流1:個人のパワーの増大

 個人のパワーの増大は、貧困の減少、世界的な中間層の増大、教育の大幅な向上、健康管理の改善に起因して、今後15~20年間に大幅に増加する。世界的な中間層の増大は、初めて、人口の大半が、貧困ではなくなるという構造変化をもたらし、世界中の多くの国々おいて、中間層が、社会や経済に関して重要な地位を占めるようになる。個人のパワーは、大潮流の中で最も重要である。それは世界経済の拡大、発展途上国の著しい成長、広範囲に普及する新たな通信手段や生産技術といった流れを作り、そして大きく影響を与えるものだからである。一方で、今後15~20年間の世界の課題を解決するための主要な事柄として、個々のイニシアティブに重きが置かれる可能性があると我々は見ている。また一方では、構造変化の中で、個人や小規模な団体が、致命的で破壊力のあるテクノロジー(特に精密攻撃能力、サイバー攻撃機器、生物テロ兵器)を入手する機会が増大し、かつては国家のみであった大規模な暴力に訴えることが可能となる。

(貼り付け終わり)

5980 投稿日:2015/01/09 21:04

【164】「治ること」と「治せなくすること」

(貼り付け開始)
「腰痛の9割は医者なしで治せる!」坂戸 孝志 著(生理学博士 東京「痛みの専門院」 医院長)

第1章 腰痛の 「誤った常識」 を捨てましょう!
   「治ること」と「治せなくすること」
   ブロック注射はこんなに怖い!
第2章 「腰痛」 のメカニズムと 「血行不良」 の怖さ
第3章 誰でも自分で腰痛を治せる 「緩消法ガイド」
第4章 腰痛を完全に克服する!

・・・・・ それとは逆に、痛み止めの麻酔をするような治療は、治ることを遠ざけてしまっていることになるものです。

 痛みが顕著な状態でブロック注射などの麻酔を使えば、患部の筋肉を壊して固めてしまいます。専門的には 「筋肉の石灰化・骨化」と呼ばれる現象です。

これまではブロック注射などの麻酔のために石灰化してしまった筋肉は二度と元には戻せないと考えられていました。しかし、緩消法を行なえば、一定の時間をかけることで元に戻せるようになったのです。
 程度の問題で、治療に要する時間の差は出てきます。麻酔などによる石灰化、骨化がひどければ、治療にはそれなり
に時間はかかることになります。

 過去には、ブロック注射を八十本、トリガーポイント注射を百本ほど打っていた富山県の女性もいました ・・・・

(貼り付け終わり)

5980 投稿日:2014/10/03 02:24

【163】「歩ける程度の怪我人(けがにん)」のための鎮痛剤

「病気を見た目で、決める。」
「病名=レッテル」
「化学物質の不均衡論(アスピリンは、頭痛を抑えるから頭痛の原因は、アスピリンの欠乏によるもの?)」

とある団体(宗教)の制作したビデオだけれど事実だと思う。

(貼り付け開始)

https://www.youtube.com/watch?v=sxW9iliRCfc&list=PL04F8521FBB14FCFD

「DSM」とは、「Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders」の略で、「精神障害の診断と統計の手引き」と訳されています。精神疾患に関するガイドラインで、精神科医が患者の精神医学的問題を診断する際の指針を示すためにアメリカ精神医学会が定めたもので、世界保健機関による「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」とともに、世界各国で用いられています。
(貼り付け終わり)

(貼り付け開始)
心の病(頭の病)の「流行」と精神科治療薬の真実(ANATOMY OF AN EPIDEMIC)

ロバート・ウィタカー(Robrt Whitaker フリージャーナリスト 精神医学研究における患者への虐待をあつかった1998年の「ボストン・グローブ」の連載記事はピューリッツァー賞の最終候補に残った。)著 小野善朗監訳

監訳者まえがき

科学の進歩はまさに日進月歩である。われわれ人類は常に前進し、新たな知識や技術を獲得することで、社会を豊かにし、健康な生活を手に入れてきたと誰もが信じていることであろう。
その信念のために、われわれはともすればより新しい情報が最新の知識であるように思い、古い情報は何となく時代遅れのもののように感じてしまいがちである。

 その一方で、科学の知識は一つひとつの発見の積み重ねで構成されていることも事実である。
過去の知識をベースに、そこから新たな知見を発見することは科学の合理的な方法論であり、特に科学的な基礎知識を応用する産業技術の世界では一般的なことである。
医学も同様で、一つの偉大な発見が多くの疾病の原因究明や新たな治療法の開発につながることはよくあることである。
 しかし、その前提となっている知見が明確に確認されていない「仮説」であったとすれば、そこから派生する理論の確かさには限界があることになる。もし、その「仮説」に基づく疾病理解や治療法が広く普及し、もはや衆人の「常識」になってしまっているとしたら、天動説を覆したガリレオの苦難を引用するまでもなく、その「常識」を覆すことは容易なことではない。
それでも、もし不確かなところがあるとすれば、それはできるだけ速やかに修正することが肝要である。

そのためには、新たな情報だけを追い求めるのではなく、その「常識」の前提となっている知見を過去に遡(さかのぼ)って一つひとつ検証していく作業が不可欠となる。
(貼り付け終わり)

(貼り付け開始)
クレイジー・ライク・アメリカ(Crazy Like Us)—-心の病(頭の病)はいかに輸出されたか—–
イーサン・ウォッターズ(アメリカのジャーナリスト)著 阿部宏美訳

訳者あとがき

 私が本書を訳すなかで最も興味深かったのは、やはり第四章であろう。そこでは、我が国のうつ病がアメリカから見た視点で語られ、アメリカの製薬会社がうつ病の治療薬を販売するために、いかにうまく新たなうつ病観を日本に持ちこんだかが、詳細に記されている。
うつ病流行の引き金になったのは、電通社員が過酷な労働によりうつを発症して自殺し、両親が会社を訴えた事件だという。

これにより、過労からうつへの図式が確定され、仕事により疲れを感じたら無理せず精神病院へ行こう、そして風邪薬と同じ感覚でうつ病治療薬を服用しよう、という流れが強調されていくこととなった。
こうしたなかで、うつ病が「生真面目な働き者が頑張りすぎてなる病気」という、ある種の名誉的な意味を付与されていったように思う。患者数が急増するにつれ、『精神疾患の診断・統計マニュアル(DSM)』の基準に合わない患者も増え、今や「仮面うつ病」なる新種の病が登場しているのが日本の現状である。仮面うつ病は、身体の不調のかげにうつ病が隠れている病だといわれるが、本当にそれをうつ病として治療してよいのだろうか。何か文化に特有な、欧米の治療法には沿わないものとして見ていく必要はないのだろうか。自殺者を減らすために、うつ病に対する社会制度や治療法がどんどん整備されているにもかかわらず、増えていく自殺者の統計数値を見ながら、私はそのように思ったのだった。
(貼り付け終わり)

なんだか、陰謀論の輸入に似ている。

5980 投稿日:2014/08/19 00:14

【162】近藤誠さん以外の「殺される」本

(貼り付け開始)
あなたが病院で「殺される」しくみ   古川利明 著

医療過誤の責任問題は昭和天皇の戦争責任に行きつく

 ただ、日本人の場合、歴史的にみても、そもそもこういったきちんとした責任追及を行ってきた社会的な土壌があったとは、到底、いいがたい。
 それは、戦後の出発点において、昭和天皇の戦争責任を不問したことから始まっているといってもよい。

 例えば、「昭和天皇には戦争責任はない」との論拠となったのは、「昭和天皇は絶対権力者ではなく、その権限行使は立憲君主として憲法の制限下に置かれていた。
だから、なにごとも自由意思では決定できず、政治的な決定は政府の決定を追認するだけ、軍事的な決定は参謀部の決定を追認するだけの存在だったから」 ということである。
 これを踏まえて、これまでわが国の御用学者たちが一致して述べている見解は、「先の太平洋戦争は、血の気の多い軍部が勝手に突っ走ったために起こったもので、ロボットとしての昭和天皇には、戦争責任はない」という理屈である。

 もちろん、現実の昭和天皇はこのようなロボットではなく、軍部をその絶対的統帥権を持って率いており、自ら国家を率いるトップとしての自覚もあったのだから、戦争を引き起こした実質的直接責任があるのは当然なのだが、昭和天皇が、仮に御用学者の言うような「ロボット」だったとしても、組織のトップに君臨するl者としての「監督兼任」は免れることはできないのである。
 だいたい日本においては、組織のトップにある者は、多かれ少なかれロボットのようなものである。しかし、ロボット的なトップであっても、責任を取るべき時に取ってこそ、上は下に対しての示しがつく。
上に立つ人間が、責任を取るべきときに、きちんと取らないと、そこでは「責任の退廃」が起こってしまうのである。
 促に昭和天皇がロボットだったとしても、ロボットだった責任がある。
つまり、ロボットのように自らの頭でモノを考えることができない無能な人間だったために、最終的には人的、経済的損失も含め、「敗戦」という重大な結束を招いてしまった「責任」はあるのである。その責 任は、どんなに歴史的時間が過ぎ去っても、消えることはないのである。

「責任を取る」ということは、何よりもまず、起こした重大な結果を真撃に反省し、被害者に対して心から謝罪することである。そして、もう一つは、自らがそれまで権限を行使してきたポストを去らせるなどのペナルティーを科すことである。
ところが、日本の場合、トップの天皇が戦争責任と取らなかったばっかりに、それに続く軍や政府の上層部の責任追及も曖昧にされてきた。
 もし、あのとき、昭和天皇が「戦争責任はすべて私にある」と退位していれば、GHQの占領が終わり、パージされていたA級戦犯が続々と社会復帰してきた際に、「天皇は責任を取って退位されたのだぞ。どうしてオマエらが無責任にのこのこと出てこれるんだ」と責任追及の声が上がったはずである。
そうすれば、ドイツのようにもう少しはまともに社会のあちこちで戦争責任が追及され、そのプロセスにおいて、戦争の実態が明るみされ、日本のデモクラシーももう少しはマトモな形で実現しただろう。
 もっとはっきりと言えば、昭和天皇の戦争責任をきちんと問わなかったことが、戦後の日本の民主主義をここまで歪めてしまったのである。そして、その歴史の流れの中に私たちはいるし、「医療過誤」における責任問題もまったくこれと同じである。
(貼り付け終わり)

なるほど、だから医療や医者について語りたがらないのだろう。

「頭では、わかっていても、心はわからないんじゃ。」
http://youtu.be/y11_lP27xW8?t=1m55s
「半分はやるんや」
http://youtu.be/SRaPKzkaWeA?t=12m59s
長寿の医者という商標とクレーマーというレッテル【(オランダ)letter】or【第二章047P】
http://youtu.be/hqOdZnwzEz8?t=14m19s
「パチンコに100回行って、100回負ければ誰も行かない。」
http://youtu.be/PWQ0YerI2HQ?t=50s
「ほとんどのスポーツは、不健康スポーツ」「シュガー・バスター(sugar busters!)」
http://youtu.be/QCOm-dgYRyo?t=9m5s
「将来、ハゲるんだから抜いちゃいましょう」予防手術というtrick
http://youtu.be/LBrE-RI-SCk?t=21m20s
「薬に頼ってしまう。」
http://youtu.be/Gmlx3_eAubw?t=12m
身体と会話する。
http://www.youtube.com/embed/6LLtlY16Ry4?start=152&end=166
飢えはしのげますが虫歯で歯をぼろぼろにします。
http://youtu.be/HWylKzmjNl0?t=26m49s

ここに、医療と医者のカラクリがあるかもしれない。122P

5980 投稿日:2014/08/02 22:56

【161】まさに「また、同じことをやったと34年後

この分野に、関心を持つ理由
(貼り付け)
悪の民主主義(民主主義原論) 小室直樹 著 (1997年)

日本の民主主義は死んだ。日本の教育もまた死んだ。

 一見、まったく無関係に見えるかもしれないが、たとえば酒鬼薔薇事件である。この事件の功績は、全日本の注意を教育に集中させたことである。「いじめ」「親子殺し合いの家庭内暴力」によって、日本の教育には大きな病根があることは誰しも気付いていたが、ぬきさしのならない自分の問題であるとまで思いつめていた人は多くはなかった。
それが、この事件によって、誰もが否応なしにわがことと考えないわけにゆかなくなった。
 中学三年のA少年(一五歳)の精神鑑定結果の概要が九月二九日、明らかになった。それによると、精神病ではなく、心神喪失や耗弱状態でもなかったと判断された。
完全に責任能力がある状態だったと判定されたのであった。
 これほどまで異常な犯行をした少年の精神に異常はない。異常であるのは、現代日本の教育である。こんな教育をおこなっている日本そのものである。戦後民主主義である。
(貼り付け終わり)

最近の傾向(薬害なのか、病気なのか)
http://www.youtube.com/watch?v=tn7kB_prfw0&feature=youtu.be&t=47m9s

精神科病院数
http://todo-ran.com/t/kiji/14394

4099 六城雅敦 投稿日:2014/05/23 12:37

【160】隠語のクスリ(=覚醒剤・麻薬)が「薬」本来の正しい使い方である

人気歌手ASKAの覚醒剤事件報道でよく目につくと思いますが、週刊誌ではクスリというとあんまり良いニュアンスではありません。
薬と漢字で書けば処方箋が必要なものか大衆薬として薬局やドラッグストアで買えるものを指しますが、カタカナとなると一気に妖しげな代物(しろもの)の雰囲気があります。

ちなみにドラッグストアの商品でも「医薬品」「医薬部外品」「化粧品(雑貨)」と明確な区分があります。
「医薬品」と「医薬部外品」似たような容器で紛らわしいですが、医薬品は使用説明書がありますし、医薬部外品は外箱や容器に「医薬部外品」と表示されているはずです。

ところが英語で薬剤や薬を表わすDrug(ドラッグ)、Medicine(メヂスン)そしてPharmacy(パーマシィ)の語源はどれもにたりよったりなんです。

<h2>英語での語源はどれも麻薬や雑貨からきている</h2>

SNSI論文集「悪魔の用語辞典2 日本のタブー」から抜粋しておきます。(OXD:オクスフォードディクショナリー)

(貼付け始め:一部省略)
Drug、Chemical、MedicineそしてPharmacy
~クスリの大部分は疚(やま)しさで出来ています~

OXD Second Editionを開くと

【Drug】
1. オリジナルで単純かつ医学的な物質、有機物質、無機物質のこと。単体で用いられるか加工された物か、内服薬か薬剤などの区別はない。以前は化学・薬学・染色業、一般的技術用語としてフランス語で同様に広く使われていた。初期にはスパイスの類義語として使われていた。(14-19世紀)
2. 現在では無条件に麻薬、アヘン、幻覚剤を指す。接頭語や熟語として薬物乱用者、中毒者、中毒、依存・・・(19-20世紀)
3. もはや需要のないコモディティー(必需品)、そして価値はあるが、売ることができない物。(現在の市場で流通するドラッグ)(17-20世紀)
【Medicine】
1. 人間の治療、症状軽減、病気の予防、そして健康の回復と維持に関する知識と行為。現代の言葉に当てはめると、制限された意味で、医者の仕事の範囲の傍流。物質的な治療、ダイエットや習慣、コンディションの管理による人間の健康の回復と維持の手段。外科治療と産科とは区別される。(14~19世紀)
2. 病気の治療で使われるすべての物質や調合品。「a medicament(薬剤)」一般には「physic(薬剤)」現在では一般に内服薬のみを指す。(13~19世紀)
b.口語でパージング ポーション(一服飲み干す)(19世紀)
c.治療の方法またはプロセス(14世紀)
d.回復に有効な治療(14世紀)
e.14-15世紀ではキリストや聖母マリアへの祈願
f.薬を飲むこと(不愉快を受け入れるか耐える行為)。勉強すること。飲みにくさ、味など飲んだことによる不快を同じように味あわすこと。復讐、しっぺ返し(19~20世紀)
3. 治療目的以外の役目を薬に与えること。(例:賢者の石、万能薬、化粧品、毒薬、媚薬など)(15~17世紀)
4. 北米のインディアンでは万物、不思議な影響を備えていると想定されている儀式を表す言葉として使われている。スペル、魔除け、崇拝物(19~20世紀)
=マニトウ(超自然的神)
後の作家には、他の原始部族での類似した言葉の置き換えとして用いられている。口語や句「バッドメディスンは誰かか何かが不運か不吉である」
5. (俗語)酔わせる飲み物

(中略)

日本語で病気になった際に使われる「薬」は英単語でいくつあるかご存じだろうか。Pharmacy、Medicine、Drug、Remedy、Physic、Medicament、Agent、Prescription、これらは日本語ではすべて「薬」である。他にも形状から薬を意味する単語ではPowder、Pill、Potion、Ointment、Tablet、Capsule、Lotionなどが挙げられる。
逆に日本語ではクスリ、いわゆる医薬品としての薬は漢字一文字だけであり、その正確な定義もたった三行で定義されているだけに過ぎない。(薬事法冒頭より抜粋)
1. 日本薬局方(やっきょくほう)に掲載しているもの
2. 疾病の診断・治療に用いて、器具でない物
3. 身体の構造・機能に影響を与えることが目的で、器具でない物

株式相場の格言で「相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟する」
というものがあるが、クスリという意味のこれら英単語も時代の変遷に伴い、相場のような栄枯盛衰があるのである。
Medicine・Medicamentに続いてPharmacyという言葉が使われだしたのは業種として確立した近年以降というのが筆者の推測である。しかし後述するが、この業種・用語はまもなく変貌し、新たな単語が生まれてくるだろう。相場格言の通り、懐疑の中で育っている単語が次々と使われて始めているのだから。

(中略)
■ アスピリンから始まった製薬業
1897年(明治30年)に柳(やなぎ)の枝の成分をドイツのバイエル社が化学合成したことで初めて人工のクスリが誕生した。バイエル社はケミカル(Chemical)会社であるが、同時にクスリ(Pharmacy)という金鉱脈を発見したのである。アスピリン(アセチルサリチル酸メチル)は鎮痛剤・消炎剤として世界中に広まり、現在でも一番消費量の多い薬である。ちなみにアスピリンは高校の化学授業で作られる程度の簡単な化学物質である。
製薬会社が勃興したのはアスピリン発明の第一次世界大戦以降、特にペニシリンなどの抗生物質(抗菌剤)の発見で飛躍的に業界規模が拡大したのである。つまり製薬業とは大戦後に生まれた新しい業種なのである。
それでは日本語で言う「クスリ」はどのようにして「Pharmacy」へと変貌したのであろうか。おそらく18世紀まではDrugやMedicineが一般的であったろうとOxford Dictionaryの記述から推測している。Drugは染料や皮革のなめし薬、スパイス、一般的な薬品など広く用いられていた。Medicineは元々は病気治療の祈祷を指す言葉であった。ただし近代においてDrugは麻薬、Medicineは祈祷行為からインディアンの呪術へと変貌しており、医薬品にはふさわしくないと経営者は考えても不思議ではない。
18世紀まではChemicalも(生薬ではない無機質の)医薬品として使われていたにもかかわらず、なぜ20世紀ではChemicalが「クスリ」の意味を失ってしまったのだろうか。
推測すると、産業構造が大量生産へと移り、化学的処理、大量生産へのプロセスという意味が主になってしまったからであろう。つまりChemicalに含まれる大量生産=安価のイメージが嫌われたのである。1980年代からFine Chemical(ファインケミカル)という言葉をハイテク企業や半導体部品企業が用いたのがその証拠である。

■ Pharmacyは錬金術の最終結果
第一次大戦後アスピリンの世界的な普及を見た他の化学品メーカーも右に倣(なら)えで医薬品製造へ乗り出すのである。その際Chemicalでは商品イメージの差別化ができないためギリシャ語の精霊を語源とした「Pharmacy」を頻繁に使うようになったのであろうというのが筆者の推測である。
もっとうがった見方をすれば、DrugやChemicalをPharmacyと名付けた瞬間に「高付加価値商品」となったのである。Chemicalは錬金術から生まれた言葉であるが、まさに錬金術のごとく魔法のように富を産み出す言葉となったわけである。Drugはドラッグストアという単語があるが、日本で言う薬局ではない。ドラッグストアとは店内に炭酸飲料のバー(ソーダファウンテン)のある、ありふれた雑貨屋なのだ。DrugはOXDに記載されているとおり、いまでも取るに足らないもの、需要のないコモディティ(生活必需品)なのである。
Chemicalから派生したPharmacy(Pharmaceutical)が業種として認められたのが、ペニシリンを世界で初めて生産したアメリカのファイザーからであろう。元々は食品添加物、クエン酸の原料メーカーであった。
世界初の抗菌剤(抗生物質)は結核をはじめ死因のトップである感染症から人類を救う夢の薬であった。第二次世界大戦後は抗菌剤こそ夢の薬であり、複雑な化学合成物質こそ人類に役立つ究極の化学物質と盲信し、その発見と合成に化学業界・製薬業界が総じて猛進したのである。

■ 欧米人はクスリを必要悪と見ている?
一般的な英和辞書で「Drug」「Medicine」を引いてみると、どれも薬、薬品、薬剤としか載っていない。「Pharmacy」は薬の他に薬局・薬屋の意味もある。「Remedy」も治療薬といった意味で使われている。他にも【Physic】【Medicament】【Agent】などといった単語が和英辞典では挙げられている。
なぜこれほど同意語が多いのだろうか?
筆者が推測するに、medicine-manという単語はインディアンの祈祷師である。つまりmedicineにはオカルトチックな意味合いが強い。OXDにあるように元来は聖母マリアへの祈願であり、意味が転じて薬の苦さ(苦しみ)、しっぺ返しという意味が派生してしまった。
また近代ではDrugも取るに足らない雑貨から転じて麻薬にまで品位が落ちてしまった。

そのうちPharmacyも「一攫千金を夢見る行為」といった卑俗な言葉に落ちていくだろう。

このように欧米でのクスリに対する感覚は常に卑下したものであるようだ。
なぜなら欧米での医療階級では外科こそ花形であり、内科は下層だそうである。医者にも階層があり、医者の頂点は心臓外科医である。
海外での医療費は、ちょっとした問診でもとんでもない請求額になる。そのため発熱程度は市販薬や民間療法で治そうとするのが一般的だ。そのため基本的に医療といえば手術といった外科を示すのである。
そのためDrugをPharmacyやRemedyと言い換えたところで、所詮Drugに過ぎず、麻薬や呪術と大なり小なり変わらないという意識があるのだろう。そして巨万の富を稼ぐ製薬会社に対する反感意識とともにPharmacyという単語も古臭くなり、新たな単語が製薬業界で広められていくのであろう。10年前に流行った「ゲノム(Genom)」のように・・・。

(貼付け終り)

このように、英単語でクスリを示す単語はもともと染料や皮革のなめし薬、スパイス、病気治療の祈祷を指す言葉であったのです。

ですから、このように覚醒剤常習者の逮捕報道で見られるクスリは、本来のDragの意味です。

「医者から処方されたクスリを知る本」といったタイトルの本がかつてありましたが、疑問を抱く患者にとっては、「クスリ」が正しい。

「医者から処方された薬を知る本」では医学生が買う程度で売れそうにないタイトルです。

日本語の薬の定義は日本薬局方(やっきょくほう)で掲載されているもので、それに載っていないものは単なる化学品です。

「Drug」「Medicine」は日本語では「薬」であっても本来の「麻薬・いかがわしい」のイメージがつきまといますが、これが本当の意味です。ですから「ASKAがクスリで逮捕」という表現はDragを日本語で表わす苦肉の使い方であると思えます。

5980 投稿日:2014/04/16 23:38

【159】食中毒について

O-157は、発展途上国には存在しない。
http://youtu.be/K45oe31qkHk?t=1h3m29s

http://www.ustream.tv/recorded/7090666
田んぼに、感染菌はいない。(映像に注意!!)39:09から
MRSAについて1:18:00から

Food Inc
http://store.tsutaya.co.jp/item/search_result.html?k=フード・インク&i=211
46分30秒ぐらいから

ここは新鮮な空気と太陽があり鳥が歌っている。
だが農務省が言うにはここは開放型だから不衛生だと閉鎖しようとするからケンカしたよ
不衛生だから閉鎖するというんだ
そこで地元の微生物研究所で調べたら
うちの肉の細菌は平均133CFU/ml店で買ってきたものには平均3,600だった
しかも塩素で洗浄している。うちは塩素は使わない。

患者は、羊 私は・・・ 投稿日:2014/04/03 23:08

【158】あ? 左様でございますか。作用(action)でございます。

え~~デパス(抗不安薬・マイナートランキライザー 筋弛緩作用が、肩こりに効く)でしぬことあるんですか? はい。  しぬほど効くんですね。

精神薬が与える歯科

http://www.youtube.com/watch?v=o-f-CXGcNC8

5980 投稿日:2014/03/25 20:14

【157】NATO弾(ネイトーだん)

医療と医者の生態について感覚的に理解できる映画です。

Cast Away 
http://movies.yahoo.com/video/theatrical-trailer-8141775-060000717.html
http://store.tsutaya.co.jp/item/rental_dvd/060298863.html

広告にだまされてはいけません。
大切なものを奪うのは誰かよくわかります。

医者の手口
Shutter Island  director:Martin Scorsese
http://www.youtube.com/watch?v=6Xlp8v2_at4
http://www.youtube.com/watch?v=dTZXs7oELiU

全く意味が、わからないだろう。その場合は、blu-layの特典映像を見ると良い。

医者の手口2
side effects(副作用)
http://www.youtube.com/watch?v=KsbX9fCTCF4

話の設定と女優さんの演技が、現実に即していると思われる。

5980 投稿日:2014/03/21 20:09

【156】格言にもある通り百聞は一見にしかずだ

2 Guns
http://www.youtube.com/watch?v=7yhd1302Csk

劇中にでてくる。ケタミンについて
http://ja.wikipedia.org/wiki/ケタミン

http://33765910.at.webry.info/201002/article_15.html

理化学研究所
http://www.riken.jp/pr/press/2014/20140108_1/

まさに「もう科学もおかしくなってきた。」