近代医学・医療掲示板
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Loginはこちら【91】低い放射線量を浴びた時の健康に対する危険性の有無
以下の武田邦彦先生のブログで低い放射線量を浴びた時の健康に対する危険性が説明されています。
平成23年4月8日午前9時執筆の同ブログ「原発 緊急情報(52)子供の目線で」の補足として、記事が同番号です。
これによると、
1 「低い線量はとても怖い」という説と、「低い線量など問題がない」という説があり、いずれが本当か問題である、
2 ICRPなどは、低い放射線量でも集団で被爆すればかなりのガンが出るとしている、
3 理由は、放射線(短波長でエネルギーの高い電磁波)が、DNAの一部を励起し、これが切断されたり反応したりすることが確率的に起きる、
また人間には回復力があるから、遺伝子が損傷したからと言って直ちにガンになるのではなく修復されるが、
1000人ぐらいのグループに繰り返し放射線があたると、そのうちどこかの細胞にガンができ、それが量的にも時間的にも回復できないという状態が生じる。
4 その点から言って、「低い放射線は人体に影響がない」というのは、集団の場合、断言できないと考えられる、
とのことです。
詳しくは以下の通りです。
武田邦彦 (中部大学)http://takedanet.com/2011/04/post_14f6.html
(平成23年4月11日 昼の12時に執筆)
(転載貼り付け開始)
原発 緊急情報(52) 低線量率の危険性(どうして違うのか?)
原発が少し落ちついてきて、政府の方も原発近くの待避範囲を「半径20キロ圏内」のようにあまり意味のない範囲ではなく、風向きも考慮して具体的なことを決め始めました。
しかし、先日、年間1ミリ(シーベルト)の限度を20ミリに緩めていますので、やや警戒が必要です。
ところで今回は、そのような状態でもあり、「低い線量」を浴びた時の健康に対する問題点を少し整理してみたいと思います
というのは、「低い線量はとても怖い」という先生と「低い線量など問題がない」という専門家がおられ、これでは、どっちが本当かと迷うのは当然だからです。
そして東京や、さらに関西の方にお住まいの人は大量の放射線を浴びるわけではなく低い放射線の被曝なので、この問題を一度考えておく必要があると思います。
・・・・・・・・・
読者の方から「低い放射線は問題では無い」と言っておられる数名の先生方を紹介していただきましたので、その先生方のビデオや書かれたものを見てみました。
二つのグループに分かれます.
一つは、「本当の意味で低い放射線は全く問題がない」と考えておられる研究者の方.もう一つは「1万人に50人ぐらいのガン患者はでるが、それは問題では無い」と評価している先生です。
1万人に50人ぐらいのガンは仕方が無いというのはその人の感覚ですから、データそのものの違いではありません。わたくしは、1万人に50人の患者さんといいますと、日本人1億人ではガンの発生が50万人になるので、交通事故死の100倍になり、これでは危険という感覚です。
ICRPも1億人に5000人を基準にしていますので、わたくしもそれを使っています(1年1ミリ)。
・・・・・・・・・
一方、もともと低い放射線はまったく問題がないという考えの方がおられ、その論拠を整理してみます。
1) 世界で日本よりもずっと自然放射線の高い地域があり、そこはガンの発生量も低い、
2) 今までの広島、長崎やチェルノブイリ原発事故の被曝は、被曝線量が高く、今回のような場合と比較できない。
確かにその通りです。これもほぼ同意できます。
世界には日本に比べて非常に放射線の強い地域があり、そこで住んでいる人が特別にガンが多いということはありません。地域によってはむしろ日本よりガンが少ないところがあります。
また、広島・長崎やチェルノブイリで障害が観測されている人は、かなり激しい被爆をされた場合です。
これもその先生が言っておられることが、わたくしの考えと特に違うことはありません。
私は次のように考えています(データは同じ)。
自然放射線の強いところにガンが多いというわけではありませんが、ただ、自然放射線が強いところは、日本のように平均寿命が長いというわけでもありません。
日本でもかつてはガンが少なかったのですが、平均寿命が延びるにつれてガンが増えてきたという事情があります。従って、自然放射線が強いところはガンが少ないというだけでは、低い放射線が安全だということは言えません。
また、人間には「人種」があり、南の方に住んでおられる人は肌が黒いのですが、これは紫外線が強いので、紫外線によって皮膚ガンにならないように皮膚が黒くなっているのです(メラニン色素の沈着で紫外線を防御。おそらくその他の修復力も高い。)
このように人間はその環境にあった体になりますので、基本的には放射線が強い地域にお住みの人は、放射線に対して体が防御する力も強いということが言えます。
だから、日本人が赤道直下に住む時には、若干注意が必要ということになります。
・・・・・・
また広島・長崎やチェルノブイリとの比較ですが、広島・長崎の時代は戦争でしたので、人の命に対する考え方は今と随分違っていました。
現在のデータでは、原爆が投下された後に広島・長崎に立ち入って放射線で障害を受けた人が10万人程度おられるというデータもあります。
また、戦争の後、広島・長崎に入ってデータを採ったのはアメリカでした。それもあって、なかなか真実が求められないという事情もあります。
チェルノブイリでは、何しろ言論統制をしていたソ連時代のことで、はっきりとしたデータはありません。
これについては、二つの見解があり、一つは予想外に被爆の影響が少なかったという整理と、時間がたつにつれて被爆の影響が出てきたというデータがあります。
いずれにしても、学問の前に思想的な差があって、現在のところどちらが学問的に正しいかわからないというべきでしょう。
・・・・・・・・・
また、低い放射線は大丈夫だと言っておられる先生がたのお話しにやや問題点もあります。
その一つが、ICRPやヨーロッパの研究者が言っていること・・・低い放射線量でも集団で被爆すればかなりのガンが出る・・・というデータについて具体的に反論されてないことです。
(もしビデオをみる機会があれば、「普通のデータ」がなぜ否定されるのかを言っておられるかどうかに注意してください)
ICRPも荒唐無稽なデータを使ったり、思想的な背景があるわけではありません。低い放射線の場合は、Aさんが被爆したからといって必ずしもAさんに障害が出るというわけではなく、1000人の人が被曝すると5人ぐらいにガンが発生するということを言っています.
参考までにICRPが「標準データ」として使っている「低い放射線での10万人あたりの過剰死亡率」の表(省略)を示しておきます.
データそのものよりも、このように公開されているデータのどこが間違っているのかをお話しするべきと思います.
・・・・・・
長くなりましたが、低い放射線と体の関係は原理的に次のように考えられます。
放射線はわたくしたちの体の中を通過していきます。細胞の中に放射線が通過したからといって、その細胞の中にある遺伝子が必ず傷つくということはありません。
ただ何回か通過していると、そのうちに遺伝子が損傷する場合があるのです(学問的には短波長でエネルギーの高い電磁波が、高分子(DNA)の一部を励起させて、そこが切断されたり反応したりする。確率的に起きる)。
また人間には回復力がありますから、遺伝子が損傷したからと言って直ちにガンになるのではなく、それを直してくれるのも確かです。
でも、1000人ぐらいのグループに繰り返し放射線があたりますと、そのうちどこかの細胞にガンができて、それが量的にも時間的にも回復できないという状態が生じると考えられているのです。
その点から言って、「低い放射線は人体に影響がない」というのは、集団の人の場合、断言できないと考えられます.
今回の場合、私たちの知見はわずかで、しかも「もし障害がでたら1万円払えば元に戻る」というものではなく、その人の一生に影響がありますので、やはり今までのデータを尊重するのが良いと思っています。
(平成23年4月11日 昼の12時に執筆)
武田邦彦
(転載貼り付け終了)
【90】おじいさん
みなさん、こんにちわ。
もはや原発の処理は米国に乗っ取られている感じがありますね。
軍やGEの社員が仕切っているという。。
日本側へは情報開示さえされてないのでは?
そうした内部情報をニューヨークタイムズが不安がる米国のお金持ちに情報開示するかのように、小出しに流している。
あれはスクープじゃなくて、おそらく「情報操作」でしょう。
東電社員の、「後ほど(アメリカ人に?)確認させていただきます。」は定式化されています。
フランスの声はどーしたのでしょうか。米国にいい顔して裏では馬鹿にしているサルコジの思惑で日本はピエロになっているのでしょうか。
いずれにしても、日本の原発問題は悪い方向へ進んでいる気がします。
ここまでくるとそれは日本をつぶすためにわざとそうしているのではないかと勘ぐりたくもなります。
中国がほとんど協力できないのも封じ込められているからではないでしょうか。それは党員資格停止があるとはいえ、小沢封じにあらわれていると思います。
かといって、中国の「援助」が大きくなればなるほど、日本はまた明治維新のようにパワーゲームの将棋盤にさせられるのでしょうか。
TPPは不平等条約になるのでしょうか。。
いずれにせよ、いまのままでは日本は原発泥船で「沈没」しそうです。
戦前の高橋是清、みたいに、暗殺されてもいいから、、、と口を出す政治家はいそうにありません。
命辛々助かった人も、家を失い、職を失い、大変な思いをしている。
日本最高の黒字自治体東京都は、災害地の事より、再度の地震や放射性物質におびえ、税収の母体や行政権が逃げていくのに恐怖している。
とりあえずこういうときは改革より安心だ。。
石原都知事が楽勝なのは当たり前。。
被災活動のパフォーマンスをひたすら新聞に取り上げてもらう「空中戦」に徹し、それが「選挙活動」になることがよーくわかっていた。
原発賛成知事であることもマスコミを味方につけていたことでしょうよ。
まったくもって、大衆心理をつかむことがうまい男だよ。。
(それでも石原軍団には金を払ったのだろうか。。)
性悪説に基づけば、東京の人間はいかに逃げ切るかばかり考えている。
それも致し方ない。。
そもそも被災地は津波被害、原発被害にかかわらず心情的に人が住むことはできない。災害が忘れ去られた頃には住むようになるかもしれないが、原発避難地域については、数十年先も人々は住もうとしないでしょう。
仮設住宅がようやく建てられようとしています。しかし緊急の課題として、とりあえずの生活が満足にできていない地域がわんさかあるのに、行政が機能せずまた報道もされていないことが問題です。幸いツイッター等ですきまボランティア的に物資を運んでくれる頼もしい人々もいるので、ちょっとは安堵するのですが、この輪をもっとひろげなければなりません。
学校の体育館等で避難生活をおくっている人もそろそろイライラの限界です。プライバシーもくそもないからです。全部すべての人に住空間を提供することは無理かもしれませんができるだけそうすべきです。経済効果がどうのとか、国家全体としてはどうのこうの、、過疎地域だからどうの、、とか。。それらを理由に遅々として進まない。。
日本にはありとあらゆる無駄な財政支出があるじゃないですか。
医療、、社会保障費、、生活保護費、、めちゃくちゃな無駄使いがわんさかあるじゃないですか。
何度も言いますが、これで10兆ぐらいは楽に浮きます。
医者のみなさんが検査&クスリ地獄をしないだけでいかに財政が健全化するか。。年寄りがテレビを消して、健康妄想から逃れればどれだけ地域の財政は助かるか。。
年寄りの皆さん、被災地域ボランティアに生き甲斐を見いだせるじゃないですか!
これもある種の災害援助であり、寄付行為と同じだと、私の目には見えます。
みなさんはどーですか?
無論、これは一方で外国製品(クスリ)の不買運動ともなりましょうけど、国難だと思うならもう少しそう言う認識へ転換してもいいのではないでしょうか。
そしてそれを被災地の支援にむけられるよう、政治をシフトさせていけば良いと思います。
余談。。
案外警察よりも。。
暴力団と呼ばれる人たちとか、がんばっているのかもしれない。。
地域のことをよく知っているから。。
そんな気がする。。
【89】福島県内小中校などの放射線量発表値と生徒・児童の年間推定被曝量
2011.04.08 asahi.comによれば、
「福島県は7日、小中学校や幼稚園594施設の放射線モニタリング調査の速報値を発表した。6日に調べた。県は「県内各地で調べている放射線量と比べ大きな違いはなく、ただちに健康に影響はない」としている。
最も数値が高かったのは福島市立渡利中の毎時5.4マイクロシーベルト。5日の調査では、552施設のうち浪江町と飯舘村の10施設でこれより高い数値を示したが、10施設のほとんどは当面、使う予定がない。」とのことです。
これらの数値を年間被曝量に置き換える計算は、次の武田邦彦ブログ記載のとおりで、現在、毎時20マイクロシーベルトの施設では年間285ミリシーベルトになると推定されています。また、「当面、使う予定がない」とは他市町村へ退避済みの意味です。
使用中の施設の最高放射線量値は、上記渡利中の毎時5.4マイクロシーベルトで、これを武田邦彦式に換算した年間被曝量は、77ミリシーベルトと、広島における原爆投下時の爆心地から2km地点での被曝量81ミリシーベルト[爆発後2週間以内に爆心地から2km以内に立ち入った入市被爆者(2号)と認定されると原爆手帳(被爆者健康手帳)が与えられる。]に近づきます。
(転載貼付開始)
武田邦彦 (中部大学)http://takedanet.com/
原発 緊急情報(52) 子供の目線で
新学期を前にして福島県の小学校を中心として学校や幼稚園の空間線量率(普通に発表されている放射線の強さ)が測定されて公表されました。
それを見ると、高いところでは1時間当たり20マイクロ(シーベルト、省略)を超えるところもあり、10マイクロ程度の学校が相当多いようです。
そこでここでは「大人の目線」ではなく、現実に学校に通って被爆する「児童生徒の目線」で、子供達がどれぐらいの被曝すると予想されるかを計算してみたいと思います。
・・・・・・・・・
お子さんが通う小学校の測定値(地上1.5メートル)が20マイクロとします。もし、ご自分のお子さんの小学校が2マイクロでしたら、以下の値を10分の1にしてください。
まず、大人は1.5メートル付近の空気を吸いますが、お子さんは50センチから1メートル程度です.それに走り回ったり砂場で遊んだりしますので、地面にかなり近いところ、しかもホコリが舞っているような環境です(これは子供目線の一つ)。
労働衛生関係でよく知られているように、地面から30センチまでがホコリが舞う高さです。「放射性物質」は「黄砂」のような物ですから、ホコリと同じように舞い上がります.
読者の方からのご連絡などから、1.5メートルの地点と比較すると50センチぐらいのところは線量が1.5倍程度になっているようです。
そこで、地上1.5メートルの測定値が20マイクロの学校は、子供目線では30マイクロとなります。
また、事故が起こる前まで文科省は「被曝は外部と内部を合計すること」と指導していましたが、事故が起こってからは「外部だけ」
を発表しています.
「子供目線」では、「原発事故を小さく見せる」とか「パニックを避ける」などは関係なく、「自分がどのぐらい被曝するか」だけです。
外部被曝と内部被曝の比率は自然放射線では、外部被曝の2倍が内部被曝です(公的発表値).またチェルノブイリの時にはほぼ同じでした(私の調査)。
そこで、ここでは少し甘いのですが、ラドンの影響があるので、内部被曝を外部被曝と同じとします。
なぜ、子供が内部被曝をするかというと、「放射性物質のホコリ」を吸い込むからです.これは牛乳に放射性物質が含まれていたことと同じです.
空間からの被曝=外部30マイクロ+内部30マイクロ=60マイクロ
・・・
次に食事や水、洋服、持ち物から児童生徒が被曝する量ですが、この計算では「自治体が「地産地消だから地元のものを食べよう」とか「給食には地元の食材」とか、さらには「魚が汚染されているといっても、限度の1年1ミリより低い0.6ミリだから」ということを信じている(政府や自治体の言っていることを信じている)校長先生や給食の方のもとで食事をする子供を想定します.
地元の野菜などは基本的に「地元の汚染レベルになる」ということです。野菜などはベクレルで表示されますから、これをシーベルトに直すのには、子供がなにをどのぐらい食べるかを決めなければなりません.
報道は錯覚するように情報が伝えられています.
たとえば、ホウレンソウですが、「一年にホウレンソウを食べ続ければ・・」と言い、「1日100グラムのホウレンソウを1年間、食べ続けると」と報道されますので、親御さんは「そんなに食べない」と錯覚します。
でも、汚染される時にはホウレンソウも、小松菜も・・・野菜やその他の食材も同じく汚染されることになります.その場合は、「ホウレンソウの汚染=食材の汚染」となりますので、お子さんがおかずを一日300グラム食べるとすると、逆にホウレンソウの値を3倍しなければなりません。
東電が発表した魚の汚染も同じでした。実に不誠実な発表で「大丈夫です」というのは、その魚しか食べず、息もせず.水も飲まず、空高く浮いている人の場合という前提を抜かしていました。
また、水についても同じで、水に含まれる放射性物質は空気中のものが川に落下するのですから、これも同じような量になります。でも現在では少し減っていますので、「環境から」ということで、水+衣服+道具などを合計します。
つまり、子供は、食材と水などから約30マイクロの被曝を(もし大人が放射線を気にせずに給食などをしたら)受ける事になります.
この計算は、現在では栄養士の方が「カロリー」より、「被曝量」を計算する方が重要な事を意味しています.保護者の方は学校の栄養士の方に「給食を出すなら被曝量を「ベクレル」ではなく、「シーベルト」で示すこと」を求めてください。
たとえば独身の女性なら自分で食材を選べますが、子供は出されるものを食べるしかないので、保護者の方の責任です.
ここでは、今までのやり方に合わせて、
外部(30)+内部(30)+食材(30)+水など(30)=120、
で計算を進めます.今後、地域地域でお子さんの被曝についての計算が進むでしょうから、この数値が小さくなることを望んでいます.
また、もともとの空間線量率が2と低いところは、食材や水はかなり緩和されるでしょう.
食材などは現在、ヨウ素、セシウムを計測していますが、ストロンチウムなどがまだ未測定なので、原理的には食材からの被曝は30の1.5倍、つまり45になります.ストロンチウムは骨に入りますので、本当は重要ですが、まだ発表はありません。
・・・
この小学校に通う子供は1時間に120マイクロの被曝を受けます。
すでに事故から1ヶ月になりますから、
最初の1ヶ月: 120×30日*24時間=86.4ミリ
ビックリするほど多いのですが、胸のレントゲンが1回あたり50マイクロなので、もともと1時間あたり120マイクロというと、幼稚園や小学校の子供が1時間に胸のレントゲンを2回以上撮り続けるというのですから、このような値になるのは当然です.
国際勧告や法律の線量限度は1年に1ミリですから、すでにその80倍を被曝した可能性があります。また政府が引き上げた被曝限度の20ミリからみても4倍です。
何も知らない子供が、「政府を信じている」と繰り返す教育委員会の犠牲になるのは可哀想です.
また、普通なら最初の1ヶ月でかなり放射線は減るのですが、福島原発の場合、まだ漏れているので、これから3ヶ月は2分の1、それから10分の1になるとすると、
3ヶ月 86.4×3÷2=129.6ミリ
8ヶ月 86.4×8÷10=69.1ミリ
で最初からの合計の被曝量は、285ミリになります。これは非常時の作業員の被曝限度(福島原発の前は100ミリ、その後250ミリに変更)の上限ですから、大人でも急性白血球減少が見られる急性領域になります。
つまり、福島県で線量率が20マイクロぐらいの値のでた小学校では児童を福島原発の作業をさせているということです。
・・・・・・・・・
私たちはまず「もっとも被害を受けると考えられる子供達」に焦点をあてなければなりませんから、この計算は決して「誇張されたもの」ではないと思います。
もし、2マイクロの場所(福島県東部、茨城県北部の多く)ではこの10分の1ですから、28ミリぐらいになり、これも1ミリの限度の28倍、政府の新基準を越えます.
まず学校は、すぐ「正しく、ごまかさず」に計算することがどうしても必要です.政府が安全と言っているからといって子供の健康が害されて良いということはありません。それが教育委員会の独立性なのです.
・・・・・・・・・
まず、教育委員会、校長先生など管理関係の方は被曝量を計算して公表してください。学校にいるときだけではなく、家庭も含めて児童生徒が守られているかという見地で実施してください。
校長先生、学校の先生は、「児童の目線」にたって、測定をしてください(地上20センチが適当です)。
先生は、下校の時に児童の衣服にどのぐらい放射性物質がついているか測ってください。また、放射線としては、教室の中は「室内」にはなりません。
給食の方は、食材の線量を測ってください。一つ一つの食材が「規制値内」であっても、合計するとかなりになります。また農業の人も「汚染された食材を子供に食べさせる」ことは反対と思いますから、生産者や自治体に遠慮なく子供本位でリストアップしてください。
(普通の時には規制値内で良いのですが、あちこちから放射線をあびるときには、規制値は関係がなく、足し合わせなければなりません。外国産、北海道産、3月11日以前の食材を使えばグッと減ります.)
また、最近測定値の「すそきり・・・少ない数値の場合ゼロにする」をし始めていますが、これも子供のために止めてください。小さい数字も足し合わせるとかなりになります。
各家庭に計測器を置くことはできませんから、学校で測定してあげてください。また「計測器がないから」など「子供の被曝」とは関係の無い大人の事情は先生方の間でも会話を控えましょう.
(平成23年4月8日 午前9時 執筆)
武田邦彦
(転載貼付終了)
【88】蛮勇よりも冷静・冷徹な議論を
2011.04.01今日のぼやき「1207」の
副島先生の「この20から30キロ圏の住民たちは、子供含めて、家に帰るべきだと思います。」は、暴論で蛮勇といわざるを得ません。
今必要なのは、子々孫々への悪影響を食い止めるための、冷静かつ冷徹な議論です。
武田邦彦先生のブログが、真に中庸中正を得たご見解と考えます。
この中で、私の一番心に留まった記述は次のとおりです。
「福島原発から出た放射性物質は、今まで人間が経験したうちの最も多いレベルですから、わたくしたちの次世代を担う赤ちゃんに影響をおよぼしてはいけないと考えました。
そうすると、最も信頼性のある値は「1年に1ミリ」であり、それ以下なら「安心」、それ以上なら「注意」とはっきりと意識したほうがいいと思います。
これはわたくし個人の意見ではなく、国際委員会の勧告や日本の法律に明記されていることでもあります。」
(生活と原子力05[放射線と人間の細胞(その2)どのぐらいまで安全か?]
平成23年4月6日 午前9時 執筆 http://takedanet.com/)
(貼り付け始め)
http://takedanet.com
生活と原子力05 放射線と人間の細胞(その2) どのぐらいまで安全か?
メールでご質問を受ける多くの方の関心は、「どのくらいまで放射線を浴びても大丈夫だろうか」、「関西にもかなり長くなったので、いつ頃帰ったらいいだろうか」というのが多いようです。
被曝量は一応計算しても、それがどのくらい自分や自分の子供に影響があるかがはっきりわからないと決断ができないからです。
申しわけないのですが、お1人お1人の被曝量を計算して大丈夫かどうかアドバイスをすることが時間的にできなくなりましたので、できるだけわかりやすく、現状を踏まえてここでご説明します。
・・・・・・・・・
混乱の第一は、政府の発表がムチャクチャだったことです。
それはもう忘れていいのですが、わたくしたちの心の中に引っかかっているので、一応、復習しておきます。政府などの発表は、
「基準値の1ミリシーベルトは単なる基準値で健康には関係がない。100ミリシーベルトまで大丈夫である。」
「100ミリシーベルトを浴びても、1000人に5人ががんになるだけである。」
「基準値の3355倍でも直ちに健康に影響を与える数値ではない」(その後、発電所からの排水は基準値の1億倍までなりました。)
などです。
これらの政府や専門家の発言が矛盾していることは放射線と健康の関係を知らない人でもわかるので不安に陥るのを当たり前のことです。
そこで、一旦すべてを忘れて基礎から整理をしたいと思います。
・・・・・・・・・
頭に入れとかなければならないのは、次の数値とその意味です。
1) 1年間に50マイクロシーベルト
極端に低い数字ですが、これもはっきりとした根拠があります。例えば、今まで日本の原子力発電所が発電所の敷地との境界ではこのくらいまで下げておこうと政府、電力会社、そして専門家が言っていた数字です。
また、ヨーロッパの環境運動家を中心としたグループは国際委員会の基準は甘いとして、おおよそこの程度の数字を出しています。
つまり「絶対に安全」といえば、1年間に50マイクロシーベルトという数字もあるのですが、日本に住んでいると自然放射線でも、この20倍以上ですからやはり少し神経質すぎると言ってもいいと思います。
2) 次の数字は、1年間に1ミリシーベルトという数字です。この数字は国際委員会や日本の法律等で定められているものですから、基本的にはこの数字が一つの指標になります。
この数字を少し超す場所(5ミリ)は「管理区域」という名前で普通のところ特別されて標識が立ち、そこに人が入ってはいけないというわけではないのですが、被曝する放射線量を測り、健康診断をするという必要が生じてきます。
つまり絶対に病気になるということはないけれども、注意をしなければならないということを意味しています。管理区域は1時間あたり0.6マイクロですから、現在、福島県東部(郡山を含み、会津若松を除く)、茨城県北部などは確実にこの管理区域に入ります。従って、政府のいうように直ちに健康に影響はありませんが、やはり被爆する線量を測定したり、健康診断をして注意をするという必要があるところです。
また、教育委員会や市役所等は、政府がいくら安全だと言っても、政府と独立しているのですから、法律的に管理区域に指定しなければならない状態のときには法律に従う必要があるとわたくしは考えています。
具体的には、1時間に0.6マイクロを越えるところは、学校でも市の一部でも責任者が「管理区域」に設定するべきです.
3) 次に1年に20ミリシーベルトというレベルがあります。現在の福島市がややそれに近いのですが、これは仕事で放射線に携わる男性の1年間の限界です。
仕事で放射線に携わる人も一般の人も、人間は人間ですから、放射線に対して同じ危険性を持っています。それなのに一般の人は1.0、職業であびる人は20というのは基準が開きすぎているように感じると思います。
しかしそれには三つの理由があります。
一つは、放射線の仕事に携わる人は、被爆した量をしっかり測り健康診断をしますから、万が一のときにはチェックができるということです。
二つ目に、放射線の仕事に携わる人は、健康な成人男子ですから、一般の人のように赤ちゃんとか妊婦、また放射線に感度の強い人等が含まれていないということがあります。
放射線に携わる人でも妊娠している女性等は特別な規定で保護されています。
三つ目に、自分の意思で放射線を浴びるか、それとも事故等で自分の意思とは関係なく放射線を浴びる場合と、差をつけるのが、防災の基本的な原則でもあります。
例えば、ハンググライダー等は非常に危険なのですが、無理やりハンググライダーをやらされるのではなく、自分の意思でハンググライダーをやるので、その危険も認められています。
4) 次に、50ミリシーベルトという基準があります。
このぐらいになると、少し健康障害の恐れが出てきますので、例えば50になると子供は甲状腺がんを防ぐために、ヨウ素剤を服用する必要が出てきます。
5) 100ミリになると、慢性的な疾患が見られるようになり、1000人に5人が放射線によってガンになるという数値になります。ここでいうガンとは、専門用語では「過剰発癌」と言って、普通の生活でがんになるものを除いて放射線によってそれにプラスされる危険性を言っています。
長崎大学の先生を中心にして1000人に5人ぐらいの過剰発癌は問題がないという考えがあるのは確かです。現在の福島市は、自治体としてこの考えをとっているようです。
なおこれまで非常時の作業で被曝する限界は100でした。つまり「非常時に厳重な防護服を着て、線量計を着け、管理された状態で100ミリ」というのですから、それを一般市民に当てはめるのは乱暴だと私は思います。
6) 次に250ミリシーベルトというレベルがあります。
このレベルは最近になって福島原発の作業する人の限界値になったものです(引き上げられた)。100と250の何が違うかというと、100まではガンなどの「すぐにはでない健康障害」を念頭に置いているのですが、250になると「急性の白血球減少」等の「直ちに影響が見られる」レベルになります。
政府が「直ちに健康に影響がない」と繰り返しましたが、それはこの250を念頭に置いています。つまり、政府が言っている「直ちに」ということは「ガンにはなるが、急性の白血球の減少は見られない」レベルであるということになります。
このように考えますと、人によって感覚が違うので、どのレベルが「正しいレベルである」ということは必ずしも言えないことがわかります。
心配する人は、あるいは50マイクロでも余計な放射線を浴びたくないと思う人もいるでしょう。また楽観的な人は「1000人に5人ぐらいのガン」なら大したことがないと思うでしょう。またお母さんで、「自分は良いけれども、赤ちゃんにはそんな思いをさせたくない」という人もいるでしょう。
だから、テレビの専門家が言っていたように「わたくしは平気だ」等と言っても、それはその人個人の思想であって、多くの人がどのくらいを注意しなければならないのかという問題とは全く関係がないのです。
・・・・・・・・・
わたくしは次のように考えました。
今回の福島原発から出た放射性物質は、今まで人間が経験したうちの最も多いレベルですから、わたくしたちの次世代を担う赤ちゃんに影響をおよぼしてはいけないと考えました。
そうすると、最も信頼性のある値は「1年に1ミリ」であり、それ以下なら「安心」、それ以上なら「注意」とはっきりと意識したほうがいいと思います。
これはわたくし個人の意見ではなく、国際委員会の勧告や日本の法律に明記されていることでもあります。
・・・・・・・・・
重要なことを繰り返します。
「1年に1ミリ以内なら安心」ですから、その範囲なら心配する必要はありません。わたくしのブログの読者の中で1年に1ミリ以内でも心配されている方がおられますが、わたくしは1年に1ミリ以内なら心配をする必要がないと言ってあげたいと思います。
問題は、「1年に1ミリ以上で、20ミリ以下という被爆を受ける可能性がある人」です。この領域に入る場合には、「注意」しなければなりません。
この注意というのは具体的に何かというと、「赤ちゃんや妊婦の場合にはできるだけ移動して被曝を避ける」ということです。もちろん個人的に事情がありますから、なかなか難しい場合にはマスクをするとか、食材に気をつける等できるだけ万全を期さなければいけないと考えています。
最近、体内の放射性物質を除くとか、特別なことが言われていますが、わたくしはあまり信用していません。もしそのような方法があるのならば、ヨウ素剤以外にもいろいろな防御手段がこれまでも提案されているはずだからです。
成人男子で元気な人は、管理区域が1年で約5ミリという数値を参考にして、少し健康に気をつける程度で良いでしょう。また女性の場合はいろいろな事情があるので1から10程度の範囲であれば、「できるだけ気をつける」ということになると思います。
わたくしは最初の頃、「とにかく逃げた方がいい」と言いました。これはわたくしの考えではなく、放射性物質からの防御に対する基本的な考えの一つです。
何か事故があると、最初の放射線がもっとも強いので、それを避ければ、だんだん弱くなります.今度の場合、3月12日の週がもっとも放射線量が多かったので、とにかくその時期は「逃げろ!」ということなのです。
経済的な負担などがありますが、逃げておけば安心ですし、「年間の被曝量」は決まっていますから、最初に被曝しなければ、後で余裕がでます。
また、野菜、水、さらに魚などは、最初の時期の汚染が「拡がってから」になりますから、2週間とか1ヶ月が注意のしどころです。
・・・・・・・・・
このようなことを考えますと、
1) 最初に逃げる時期は終わりつつある(福島原発は、これまでのチェルノブイリなどと違い、まだ少しずつ放射性物質がでているので「できれば連休明け」ということになります)。
2) 野菜、水も少しずつ安全になってきている。ただし魚はこれから。また、西日本にも徐々に拡がるが、汚染のレベルは数ミリを超える事はない。
3) 今後は「汚染された土地で農業や酪農ができるか」、「最初に被曝した人は、それを背負って1年間の被曝を考える」、「魚を買えなくなる時期が本当に来るのか」などが問題になってきます。
・・・・・・・・・
ところで、読者の方からの情報によると、福島県は、
「○飯舘村(飯舘村役場)平常値:-測定値:6.14マイクロシーベルトで、 胃のX線集団検診1回当たりの放射線量は、600マイクロシーベルト/回ですが、本日の測定値のうち、最も高い飯舘村の測定値は、これを十分下回っており、健康に影響ないレベルと考えられます。」
と(厳しい言い方では)犯罪にもなることをホームページに掲載しているそうです。
1時間あたり6.14マイクロシーベルトとは、すでに事故から1ヶ月程度になりましたので、1ヶ月で4.4ミリですから、胃のレントゲン7回分です。しかも赤ちゃんや妊婦が「腹部の防御もなく」です。
さらに一年では54ミリになりますから、これは「ヨウ素剤服用」のレベルです。「安全」ではなく「危険」です。福島市は直ちに管理区域に指定して県民を保護すべきです。
また横浜市は放射線物質の少ないとされる海の傍の地上から離れたところで測定しているようですが、やはり多くの人がそのまま参考になるような場所で測定するか、その旨を記載しておく必要があるでしょう。
自治体は市民の命を守るのですから、「放射線物質を少なく見せて、仕事を減らそう」などと考えずに、「やや放射線量の多い低い屋外で測定する」ということを御願いしたいと思います
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(平成23年4月6日 午前9時 執筆)
(貼り付け終了)
【87】原爆不安症で儲ける人々
みなさん、こんにちわ。
ひゃほーー。と言う気になりません。。
くらーい「おじいさん」です。
「おまえは福島産の食品を食べるか。」
については、
正直、食べません。
「内部被爆」についての知識がないからです。
チェルノブイリ関連の情報については、パワーゲーム的要素が強い感じがして、本質的な情報、疫学調査的なものは一般には公開されていない気がします。
農家、漁業、その他の食品に携わる人達には、NHKにのせられることなく、政府と電気やに所得保障をしてもらうべきだと思います。
佐藤知事を追い出し原発大賛成の知事を選んでしまったのは結局大衆ですが、それも所詮は権力の洗脳政策にのせられたからだと思います。
そして、関東大震災時の「朝鮮人」を作ってはなりません。こういうときには「日本の恥じ」という言葉を使ってもいいと思います。
現地で医療に携わっている先生方は本当にご苦労様です。
物資が足りない中、ほとんど戦時体制でがんばっていると思います。
医療の本質的な部分がみることができると思います。
なにしろ、結構人は生きることができるし、自然の前では簡単に死んでしまうし。。
一方で東京あたりではこう聞かれる、医師が増えているはず。
「被爆したらどうなるか。」
99%の医師はこれについて明確な情報を持たない。
「たばこやレントゲン」で比べるのはおろかです。
そして、念のためと称して、甲状腺やレントゲンの検査をするかもしれない。
チラージンという、甲状腺のクスリをお守り代わりに処方してもらうかもしれない。
精神科や心療内科では「PTSD」や「パニック障害」や「うつ病」が大量生産されるかもしれない。
今でも続く地震のゆればそれに拍車をかける。
外国の製薬会社は被災の中、内心喜んでいると思います。
投書の物資は寄附ですが、あとから、実費をいただくのは当然です。
そこまでするか、と言われそうですが。。
そういうものです。
「権威や学会」の「大丈夫プロパガンダ」もかえって、不安を呼び起こし、医療機関に頼る人が増えることでしょう。
でも私たちは、情報得ることで、ちょっと不安にはなりますが、賢くなっているはずです。
そこに、理性があれば自分を信じて冷静になれるはずです。
テレビに洗脳されてきたコクミンもさすがに、自分の命がかかると真剣になるようです。そういう人も増えてきました。
とても良いことです。
記者クラブが壊れつつあることも影響しているでしょう。
貧しさも影響するでしょうが、「検査&クスリ地獄」終演の日も近いかもしれません。
ただ、その時は日本がリセットされているかもしれませんが。。。
逆に言うと、みんながゼロスタートなので、希望が見えてくるではないですか!
追伸
わたしもいくつか寄附をしましたが、「大手」にはする気がしません。人も見えないし、なんか怪しいからです。ジャーナリストや政治家に活躍してもらうのも手かなと思い、そうしました。
【86】半減期・Re : [91]ヨウ素131について
放射性ヨウ素131の半減期については、次の通り武田邦彦先生がお答えです。
出典:武田邦彦・原発 緊急情報(27)平成23年3月24日[なぜ、そんなに違うのか]
・・・・
「ヨウ素の半減期は8日だから、すぐなくなる」
と言う人が多いのですが、規制値はもちろん半減期を考慮しています。
専門家が議論して決めている数字ですから、半減期は大切な数字で、それを入れているのは当たり前です。
特に、現在のように継続的に原発から放射線物質がでている時には、
半減期はほぼ関係がありません。
(つぎから次と新しいヨウ素が降っているから)
【85】ヨウ素131について
ヨウ素131が子供の甲状腺ガンの原因になるというチェルノブイリのデータがあるらしく、現在さかんにヨウ素131の濃度が報道されています。しかしながら、僕にはわからないのは、ヨウ素131は半減期が8.1日と短い。チェルノブイリのデータは、事故の3年から5年に子供の甲状腺ガンの比率が上昇しているというデータです。どうもこの2つはつながらない。どのように考えたらいいのでしょうか。
【84】まず、落ちつきましょう!
みなさん、こんにちわ。
日本は大変なことになりました。
覚悟も決心も、もしかすると命も、差し出す必要があるかもしれません。
人間はいつ死ぬかわかりません。
今回の災害(自然or人災)で亡くなった方、いい人も悪い人も、エライ人も、大金持ちも、赤ちゃんも、年寄りも、、いろんな人がいたと思います。
でも、本当にいつ死ぬかわからないのです。
そしてどんなにつらくても、生き残った人はまた生き続けなければなりません。
偉そうな言い方をさせてもらえば、今、命があって、とりあえず、いろいろあったけど、存在している実感のある人、多くは大人になった人たち。。。。
実はあなたたちはとても運がいい。
会社の上司がどうの、給料がどうの、政治がどうの、、という前に、、
実は生きているだけで運がいい。。
ひとまずそういう実感を持ってもらいたいと思います。
だって、昔は、国が勝手に「徴兵」して、ほとんど「素手」で戦わされて死んだんですから。。そういう先人の無駄な、本当に無駄な犠牲の上に私たちはある意味生きている。
その後、ゆっくり気づくはずです。
自分にも何かできるはずだと。。
ただ、ここで間違えていけないのは、いきなり被災地に行けだの、買いだめするな、だの、勧善懲悪の感情論に陥らないことです。
「多くの人が死んで、今も発電所の職員が被爆しているなか、おれはのうのうと仕事をしておいていいのだろうか。。」
わたしは別にいいと思います。そういう平常心の中でしか、論理的で効果のある解決策は見つからないと思うからです。
「関東から逃げた俺は、卑怯者だろうか。もしかしたら被爆はプロパガンダだったかも。。でも、怖かった、俺はただの小心者か?」
わたしはそれが本人の決断で、逃げたのが被爆の側面から意味がなかったとしてもいいと思います。
やっぱり自分の命は大事です。
人殺しをするわけでもないのに、自分の命を自分でプランニングして何が悪いのでしょうか?それで馬鹿にされたところでどうってことない。
さて、運良く生き残ったと実感できた人たちにはたくさんの仕事があるのです。
そう言う人はとりあえず冷静になれるはずです。
あと数ヶ月もすれば、パニック状態も小康を得ると思います。
当たり前ですが、仕事とは、「日本の復興」です。
具体的には「いかに次世代を育てるか。」と言うことだと思います。
言葉を知らない赤ん坊は言葉を覚えはじめた子供に習うでしょうし、遊び盛りの子供は、その上の世間を知り始めた学生に習うでしょうし、社会に出たばかりの若い人は、中年の働き盛りに指導を受けるでしょうし。。
人間は欲にまみれるのです。
これはどうしようもない。
競争するのです。
これもどうしようもない。
他人の命より、自分の命。。
これも本能です。
でも、冷静になり少し余裕が出てくると、自分の命も大事ですけど、他人の命や次世代のこと、国全体の事も自然、考えるようになるのです。
そういうことをわかった上で人を育てる気持ちが日本を復興させると思います。
特に中年以上の世代は若い人たちに対して責任があるのです。
日本は歴史的にも、年寄り世代が「責任」をごまかしてきた。
その結果、子供達が減り、有史以来急速に高齢化が進んでいる。
ここまで子供が減ってしまった以上、かつてのように、「子供」だまして「特攻隊」として無駄死にさせることは許されません。
もちろん、最近の馬鹿親のように、子供をものづくしにして、「お勉強」させて、ボンレスハムのような人材に育てるという意味でもありません。
年寄りが若い人たちのことを考えるようになれば、自然に助け合いが生まれると思います。
例えば、これから復興支援でどんどん、お金がかかるじゃないですか。。
そのために、いまとりあえずはやる気持ちを抑えて、お金を貯めておくのも必要なことではないですか。
「病院ショッピングやめて、寄付しようかな。」
とか。。
特に、あなたの子供、あるいはお弟子さんとか、、そういう気持ちがどこからともなく生まれてくるように、教育をするほうが今、必要なことではないでしょうか。
長々と失礼しました。
【83】腰痛を取り巻く問題点
久しぶりに投稿させていただきます。
先の皆様の御投稿で腰痛などの緩和治療が話題になっておりましたので、私の周りの臨床現場から一言、言わせていただきます。
当院にもぎっくり腰から始まり、整形外科で椎間板ヘルニア、圧迫骨折、腰部脊柱管狭窄症など立派な病名がつけられ鎮痛剤の対症療法や手術をすすめられている新患がセカンド・オピニオンを兼ねて、ほぼ毎日来院されます。
ぎっくり腰においては来院初日にはほぼ改善します。骨折や重篤な臓器障害がない、腰痛や股関節痛、坐骨神経痛なども、初回から数回の治療でほぼ症状が改善しています。
残念ながら腰痛(や下肢の痺れなど)の原因といわれている、これらの多くの診断は間違っております。おそらく腰痛の95%以上は腰椎など骨関節に関与しないものでしょう。
つまり、MRI等レントゲンでの神経圧迫所見と腰痛、痺れなどの臨床症状には大きな乖離があるわけです。
皆様にもすでにご指摘いただいた通り、腰椎の異常所見→即腰痛・痺れと短絡的に考えて疑わないことが、整形外科をはじめとする現代医療の盲点です。
腰椎所見→ブラックボックス→腰痛の思考過程において、途中の箱を覗かないで骨だけで考えることが問題です。
当然、筋腱・靭帯などの硬結や弛緩は骨関節より、症状に大きく関与しております。
これらの運動器障害(あくまでも原因でなく結果)を引き起すものとして、無理な姿勢や咬合異常や生活動作、生活習慣やストレス過多から来る体のねじれや凝りなどの異常は、メンタルバランスやバイタルフォースの低下など、エネルギーレベルの問題も包括的に関わってきます。
ところが、臨床の現場において腰痛の新患に対しては、CTなどで臓器や骨所見があれば、それが原因と決めつけられて(所見がない場合は、堂々と「原因不明」と言われてしまう!)対症的な鎮痛や手術が行われるだけです。
あるいは、おきまりの血液検査や理学的所見に終始するだけで、筋肉・靭帯などの運動器に触って、指先の感覚で異常を見つ出して治そうと考えることは、医療の現場では先ずありません。
理学療法などのリハビリにおいても、脳や意識に自発的に働きかけることをせず、無意味な筋力増強や関節可動域の(他動的な)拡大や動作訓練など、ルーティンの反復を、患者の為でなく理学療法士の自己満足の為にしているにすぎません。
先日リウマチの研究会で、関節手術の第一人者である某国立大学の教授とお会いしたとき、「クリニカルエンドポイント(手術などでの治療の完遂後)においても、40%の患者はまだなお満足していない。」ということを拝聴させていただきました。
何万例も経験を積まれた臨床の大学教授ゆえに、整形外科医療の現状を冷静に認識された謙虚なお言葉だと思いますが、もう一歩踏み込んでなぜ骨関節の問題に終始していては治らないのか、疾患や病をもう少し大きく捉えていただくことを、僭越ながら助言させていただきました。
【82】子供達の未来について
みなさん、こんにちわ。
それにしても、小児用ワクチン、、大騒ぎになってるようですなぁ。。
だから、いわんこっちゃない。
いたいけな子供まで副作用の犠牲になる。。
もう、何百万人のひとがだまされて接種したのでしょうか。。
もし、何もしなくて、感染する確率と比較した場合、どっちがよいのでしょうか。。
そういう調査もなにもなしで、アメリカ産のワクチンを買わされる日本の悲しきサガよ。。
しかも、、その接種停止を命じているのが、いつもの、「厚労省によると、、」の行政情報なんですよ。。
普通こういう重大ごとって、大臣か何かが青ざめた顔をして会見するのが世界の常識じゃないですか?
日本って、誰が政治しているのでしょう。。。
そして、一官庁の行政処分を批判もなしに垂れ流す、大手新聞社の悲しき習性よ。。
こんなことだから、226事件も起きたんじゃないですか。。
また起きないとは限らない。。
いや、おきるでしょう。
海上保安庁の情報流出事件のように、反中国の国士にデモされる輩が。。
私はこのワクチン報道で、かなりきれています。
生きる上で何ら選択肢のない、親に頼るしかない赤ん坊がだまされて死んでしまったことに、ぶち切れています。
でも。。これが現実なのですよ。。
親のリテラシーがいかに子供達を不幸にするかの良い例です。。
教育もそうでしょう。親にだまされて、不用意な愛国だの、国を守れだの、中国はこわいだの、、そうやって洗脳されていくのでしょうか。
今私たちが平和に生きているのも、運が良かったのかもしれませんね。