金融情報メモ

この掲示板は、広いジャンルの金融経済情報を収集するための掲示板です。
でんふ 投稿日:2014/08/22 12:25

【583】ドル高円安進み日経平均は9連騰

ドル高円安進み日経平均は9連騰

https://www.youtube.com/watch?v=j5VfiZlLbGQ&feature=youtu.be

5980 投稿日:2014/07/08 23:53

【582】ジム・ロジャーズインタビュー

前回は、安倍首相に「F」という落第点をつけ
中国国家主席には「B」の評価をしたが
それから、考えは変わったか
2年後には日経平均株価は今の2倍になっていると思うか
今の水準からは2倍になる可能性はあるだろう。
(ちなみに野村18000円 ゴールドマン17500円)
http://jp.reuters.com/video/2014/05/16/?videoId=312974421

(会員No.1722)ニセ銀行マン 投稿日:2014/01/17 00:02

【581】毎度おなじみ「限定」運用商品

本日(書き終わった時には、昨日になっているかも)1月16日から、販売数量限定の投資信託が発売されています。
メガバンクでは、人気商品なら数百億円くらいは数日で完売です。今回も、来週末を待たずに売り切れるはずです。
↓以下はそのリンクです↓
http://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/fund/00316000.html

3つ下の[595]に載せたものと内容は同じですので、細かいことは省略します。

過去の実績として、参考までに昨年2013年3月に販売した同内容の商品のリンクを以下に貼り付けますが、リンク先の「ファンドのリスク」の下「運用情報」をクリックしてみて下さい。「為替ヘッジあり」の基準価額は7%強のプラスで、今のところは順調と言えるでしょう。
http://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/fund/00315200.html

個人的には「大き過ぎて潰せない金融機関の劣後債ファンド」なんて、なんか嫌な気分になって買う気が起きないのですが・・・皆さんは如何でしょうか。

会員番号3217番 投稿日:2013/11/30 15:56

【580】0.00・・・本当に利息なんですか????

 いやー、0.00・・・ですって!!!!!0.00ですよ!!!0.00!!!何の数字でしょうか????アメーバーの体重でしょうか????それとも、ミジンコの体重・・・
 いつから、金利こんなに低くなっちゃたんでしょうか????昔はね!!!よかった!!!よかった!!!引退したおじいちゃんやおばあちゃんは、銀行、様、様に年に5パーセントで、1億円預けておけば、年に500万円も配当金・・・あっ!名称違いますよね???・・・てがたく!!!てがたく!!!利息もらって、生きていけたのに!!!昔は、信託銀行もあったのに・・・今では・・・かわらないかなあ・・・みたいな・・・
 いつから、なんでしょうか???ゼロ金利にされてしまったのは????あれっ????アメリカのFFレート(政策誘導金利)を0.0パーセントから0.25パーセントにした!!!こんな「FFレート0.0パーセントから0.25パーセント」なんていう数字は、実は、手数料じゃないですか????お金預かっているお駄賃みたいものですかね????せっかく、マエストロ!!!!花道を飾ったアラン・グリーンスパンさまが貯金してくれたのに・・・・40兆ドル(4000兆円)以上の財政赤字を抱え込んでいるんじゃないですか????日本の財政赤字は1300億円ぐらい・・・ですかね????これは中央政府と、すべての県と大きな市が抱えている累積の財政赤字の合計でしょう????単年度ではありませんよ・・・日本の財政赤字の3倍をアメリカは抱えているから、4000兆円から5000兆円の財政赤字を抱えているんじゃないですか???? 
 でも、なんで日本までゼロ金利なんですか????FRB議長ベン・バーナンキーさま・・・日銀の白川総裁を威して「アメリカもゼロ金利なんだから、日本もゼロ金利にしろ!!!」とかいってないですよね????
 まあ、いいんです!!!!そんなこと・・・ああだ・・・こうだ・・・やっていてください!!!いつまでも・・・いつまでも・・・どうせ、結論は出ませんから・・・
 セブン銀行・・・住信SBI銀行・・・大和ネクスト銀行・・・でもだいじょうぶですかね?????あんな、店舗もない架空のインターネット銀行にお金預けて????三井(三井高利!越後屋!)住友(別子銅山!)銀行=三井住友!欧州・ロスチャイルド!!!バンザイ!!!!でも・・・・スーパー定期1年もので0.025パーセントですか・・・・・一体いくらなんでしょうか????1年間、定期にして????銀行員のひとも、あまりに0が000000すぎて分からなかったりして・・・・
 商工中金なんてどうですか?????本当は、名前のとおり、中小企業に融資する特殊会社なんでしょうけど・・・でも、分かりますよね!!!!みなさん!!!今、恐慌ですから!!!!恐慌!!!!駅前の昭和30年代の活気のあった姿が夢のように・・・シャッターが下りていて、文字通りシャッター通り・・・融資するなんて・・・Panasonic本社7千人体制から数百人では・・・中小企業では・・・借りてくれるところも・・・貸しても・・・安心して返してくれるところが・・・
 やっぱり・・・狙ってくるんですね・・・個人で1000万円以上持っている小金持ちを・・・でも商工組合中央金庫The Shoko Chukin Bank Ltdは、政府系ですから!!!政府系ですから!!!まだ・・・大丈夫・・・大丈夫・・・商工中金の定期預金(=マイハーベストという愛称を使っていますよ!!!)は、今、1年物で0.17パーセント・・・2年物で0.18パーセント・・・3年物で0.20パーセント・・・満期時の受取利息(税引き後)は1年・・・13.553円,2年・・・28.726円、3年・・・47.932円・・・くらいでしょうか????今は・・・でも、1000万積んだ場合の話ですよ・・・・
 でも、政府系ですから政府系!!!まだ、大丈夫です!!!!昔、あったでしょう???バーゼルクラブ・・・お仲間・・・木村剛・・・日本振興銀行????誰がつけたんでしょう????この、行名????定期預金年率1パーセントに殺到して・・・・ペイオフ1000万超えの部分、銀行に殺到しても結局、戻ってこなくて・・・痛い目にあったでしょう!!!!欲かくからですよ!!!預金だって投資なんですよ!!!最低限の投資なんですから!!!!商工中金で、預けても、1年ものにされてはどうですか????どうなるか分かりませんよ・・・2年、3年後なんて・・・1年物で・・受取利息13.553円もらったら・・・さっさと下ろして、押し目買いで、メープリーフ金貨を買えるだけ買ってGPSパスポートもってさっさと日本脱出?????まあ、そこまでは、ほとんどのみなさん・・・むりでしょうね・・・・
 でも、黙っていたら、・・・定期預金がいつの間に危険な投資信託に化けている可能性がありますよ・・・商工中金に預ける時「1年物でいいです!!!!」と言い切ることです!!!そして、自動継続から自動解約に変更の書類にさっさと、印鑑を押して!!!「おまけがつきませんよ!!!!JCBギフトカードと図書カード!!!!」と馬の前にニンジン、ぶら下げられても、ひっかからないでください!!!!黙っていると「・・・様は、10年くらいで資産を運用するつもりはございませんか・・・・」と言って来ますよ・・・でも、言ってきたら、「と、言っておばあちゃんが・・・」と、ここまで、言っておけば、商工中金のひとは、アイコンタクトしてきますから!!!!ちらっと、あなたの書いた書類をみるふりをして(もう・・・それ・・・いじょうは・・・だまっていて・・・ください・・・ほかのひとに・・・てぐちが・・・ばれて・・・・)みたいな・・・全国どこに行っても、0.025パーセントですから政府系の商工中金で、0.17パーセント!!!!さっさと、投資信託に変えられてしまう前に下ろす・・・これが1番の最低限の投資方法でしょう!!!!!!

(会員No.1722)ニセ銀行マン 投稿日:2013/11/25 23:31

【579】どんどん出てくる新商品

匿名で失礼致します。

[595]に載せた限定投資信託は、4日間で400億円近くが売れ、一旦販売停止になったそうです。あとは、400億円を超えないように残りの金額を各支店に割り当てて、本当の完売になるとのこと。

そしてまた、昨日11/25(月)から新商品が出たそうです。
http://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/fund/01110200.html
このページの「販売用資料」をクリックすると、パンフレットの画像が出ます。

P.3「ハイ・イールド債券とは」を読むと、
「この投資信託が投資するのは、主に格付けBBとBの社債である」
ことが書いてあります。
そして、同ページの下段では
「ハイ・イールド債券は、デフォルト率が低いのに、『無リスク資産』である国債より4.3%も金利が高いんです。いいでしょう!」
とアピールしています。

次ページ「短期の債券への投資と満期保有による金利変動リスクの低減」は、
「ハイ・イールド債券は、出たばかりの満期までが長い債券を買っても、そんなに儲かりません。満期まで残り数年の(中古の)債券を買った方が、結果として利回りが取れているんですよ。そして、この商品は満期まで数年の社債に投資するんですよ! 儲かりそうでしょ!」
ということです。
期間が短ければ、「デフォルトリスクが低い」イメージも出てきますね。

次「当ファンドの債券運用のイメージ」では、
「信託期間は5年」
であることがわかります。
そしてその次、「モデル・ポートフォリオ」では、
「満期までの残り期間約4年の社債に投資する」
ことを載せています。
そこで、「4年が節目なので、場合によってはそこで解約して利益を確定しちゃいましょう!」
というセールストークが出てくるでしょう。

戻って、P.1の③を見ると、
「ファンドは、為替ヘッジ『あり』と『なし』の二種類」
があります。
「お客様、為替も円高米ドル安に向かうと思いませんか? だったら、為替リスクを取りましょうか。ファンドの基準価額が11,000円に届けば(=10%増えれば)、その時点で自動的に利益を確定しますよ。ちょっと利回りが付いて、その時にちょっと為替が円安に動けば、お客様のご資金はあっという間に1割アップで戻ってくるかもしれませんね」
と言われたら、リスクなんか感じなくなってしまう人もいるはず。

私が気になることは、
[595]は、リーマン・ショックで経営危機に陥った大手金融機関をメインに投資するファンド。
そして今回は、投資適格ラインを明らかに割り込んだ、低い格付けの社債に投資するファンド。

さらに、この銀行の「投資信託」のページを見渡せば、新たに米国株に投資するファンドも出てきたことがわかります。
http://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/fund/00345220.html

副島先生がここ数年の著書で警鐘を鳴らしてきた金融資産、数年前には怖くて誰も買わなかった投資対象が、ここにズラッと並びました。

運用の結果は、どうなるか誰にもわかりません。
ですが、「リーマン・ショック」から5年が経ち、株価も為替も戻った(=保有資産の含み損が減った)ことで、あの時の恐怖心を忘れた人達のお金がどんどん入ってくるでしょう。

(会員No.1722)ニセ銀行マン 投稿日:2013/11/19 00:12

【578】最近大人気の限定商品

匿名で失礼致します。

本日2013年11月18日(月)の日本経済新聞朝刊に、以下リンク先の投資信託の全面カラー広告が掲載されています。

「グローバル金融機関ハイブリッド証券ファンド(為替ヘッジあり)2013-12」
http://www.bk.mufg.jp/tameru/toushin/fund/00315900.html

上記リンク先には「販売用資料」のボタンが付いており、押すとpdfファイルで資料を読むことができます。

複利運用や日割り計算等の細かいことはさておくと、以下のような売り文句になるでしょうか。

①「3年半で2割近く殖やす期待ができる商品です」
確定ではなくあくまでも「期待」であるが、モデルポートフォリオの利回りは6.8%(ページ番号4)。物凄く大雑把に計算すると3年半で約26%になり、そこから初年度3.15%と毎年1.722%を引いても(最終頁の「費用・税金」参照)まだ17%も残る。
②「為替ヘッジを掛けているので、円高でもかなり安心です」
以前は米ドルも金利が高かったので、為替ヘッジのために米ドルを借りると非常にコストが高かった。今は米ドルも円と同じような低金利なので、(この低金利が続く限りは)ヘッジコストも気にならない。
③「有名で、且つ『大き過ぎて潰せない』大手金融機関の債券です」
「G-SIFIs」に選ばれている金融機関の債券(※倒産した場合等には返済の優先順位が低い「劣後債」等:ページ番号1)で運用するので安心。日本で選ばれているのは、これを販売している私ども〇〇銀行だけ。
④「大人気、且つ数量限定なので、買うなら今のうちです」
新聞広告には「好評につき第6弾!」とある。このシリーズは、販売用資料pdfの表紙にも「単位型投信」と書いてあり、毎回500億円等のように販売上限枠が設定されていて、それを売り切ると購入できなくなるので、興味があれば今すぐ話を聞いておく方が良い。

さて、この商品、3年半後にはどうなっているか。
お読み頂いた方は、宜しければ販売用資料を読み込んでみてください。

池辺俊樹 投稿日:2013/10/05 15:15

【577】山本伸氏ブログより

「米国債のデフォルトは裏ワザで100%回避できる」

米債務上限引き上げ問題が世界同時株安を引き起こしている。ドル円相場も今日は一時96円台に突入した。この問題でいつ与野党の妥協が図られるかは、共和党のベイナー下院議長ですら見通せていないだろう。共和党幹部は、東電が福島原発の汚染水をコントロールできないのと同様、極右の茶会派をまったくコントロールできていないようだ。

ただ、米国債のデフォルト(債務不履行)という最悪の事態は絶対に起きないと予想する。最近言われていないが、米財務省は96年の法改正によって、任意の額面のプラチナ硬貨(=政府貨幣)を発行できる権限を持っていて、必要なら、額面1兆ドルとか2兆ドルのプラチナ硬貨1枚を発行して、それをFRBの政府預金口座に預ければ、いつでも必要額をその口座から引き出せるのである。最悪の事態が起きた場合、その裏ワザで米国債のデフォルトは回避できるのだ。つまり、債務上限引き上げを巡る騒動は、ある意味で完全な茶番と言える。

1094 投稿日:2013/06/06 14:01

【576】マネーの正体 金融資産を守るためにわれわれが知っておくべきこと 吉田繁治 (著)

マネーの正体 金融資産を守るためにわれわれが知っておくべきこと
吉田繁治 (著)
価格: ¥ 1,995

内容紹介
2013年、財政の破産と恐慌の可能性が高まる中、増発され続けているマネーはどこにむかうのか?

ビジネスメールマガジンNo1「ビジネス知識源」の発行人による渾身の書き下ろし!
人間すべてを狂わせてしまう摩訶不思議なお金、
マネーの本質について、
本格的な論証を述べると同時に、
今後マネーがどのような形態をとり、
どのように変質していくかを推論する。

ベストセラー『国家破産』(PHP研究所刊)でブレ イクした著者がお金の力を暴き、そして今後の流れを読み解きます!
内容(「BOOK」データベースより)
2013年、財政の破産と恐慌の可能性が高まる中、増発され続けているマネーはどこに向かうのか。信用貨幣の本質と、支配された価値の仕組み、日本人の多くが気づいていないお金の真相。個人、企業、政府の対処法を伝授する。

登録情報
単行本: 419ページ
出版社: ビジネス社 (2012/10/30)
言語 日本語
ISBN-10: 482841682X
ISBN-13: 978-4828416823
発売日: 2012/10/30

目次
第1章 「お金」の実質と名目の価値
第2章 マネーの発行は、なぜ「秘密」と思われてきたのか
第3章 中央銀行のマネー発行と、銀行システムによる信用乗数の効果がもたらすもの
第4章 信用乗数と経済成長、人々の所得が増えるのはなぜか?
第5章 ゴールドとFRBの40年戦争と最終勝者
第6章 21世紀の新しいマネー 巨大デリバティブはどこへ向かうのか?
第7章 われわれのお金はどこへ、どう流れているのか
終章 金融資産の防衛

池辺俊樹(仮名) 投稿日:2013/05/31 23:40

【575】5.23株価急落について(上)

ブログなどから拾ってみました。ただし、部分的に抜粋したりしていますから、詳細をご覧になりたい方は検索なさって下さい。

1,『投資日記ステーション』より:「ふりーパパ」氏
今回の15900円という日経平均の高値到達の立役者は、ユニクロ株(ファーストリテイリング)だったようです。日経平均を2500~3000円程度押し上げていた可能性もありそうです。どうやら外国人投資家はこの株を操って、日経平均を上昇させ、その後売りポジションを作って、一気に株価を下げさせた可能性が高そうです。

2,「知られざる真実」より:植草一秀氏
スピードが速すぎることに対して、調整が生じることを「スピード調整」と呼ぶが、今回の調整は、基本的にはこの種の調整である可能性が高い。
ただ、手放しの楽観は許されないと判断する。
その理由は、アベノミクスの第一の矢であるとされる金融緩和政策を実施しているにもかかわらず、長期金利がまったく低下していないことにある。
低下していないどころか、逆に上昇の傾向を示し始めているのだ。
これは、安倍政権が唱えてきたストーリーとは明らかに食い違う。
安倍晋三氏は、強烈な「異次元」金融緩和政策を断行することにより、金利低下を誘導し、その結果として経済を回復させ、株価上昇、インフレ率上昇を誘導するとしてきた。
ところが、金融緩和にもかかわらず、長期金利が低下しないと、すべてのシナリオの原点が狂ってしまう。
金利上昇が進めば、景気にはマイナスの影響が広がるし、為替レートにも円安ではなく円高圧力がかかってしまうだろう。
この場合、株価に対しても下落圧力がかかってくると予想される。
目にはさやかに見えねども、アベノミクスの歯車がずれ始めていることがはっきりし始めている。
また、米国では、経済指標が景気の堅調さを示すようになっており、いわゆる量的金融緩和政策の縮小が取り沙汰され始めている。
米国の株高を支えてきた最大の要因は量的な金融緩和政策であると理解されており、米国の金融緩和が縮小の方向に歩を進めるなら、米国株式市場には、少なからぬショックが走ると思われる。
メディアはアベノミクス絶賛を続けているが、アベノミクスの層の薄さは鮮明である。
金融政策、財政政策、成長政策の三つを、それぞれ、第一の矢、第二の矢、第三の矢と言うらしいが、普通に金融政策、財政政策、成長政策と表現するのと違いは何もない。
しかも、財政政策は13兆円規模の2012年度補正予算編成でほぼ出尽くしている。
しかも、その内容も旧態依然の公共事業と利権支出のオンパレードだ。
成長政策はいつものように会議を開いて検討しているとされているが、即効性のある具体策はほとんど何も示されていない。
となると、アベノミクスの大きな化粧箱の入っているのは、干からびた金融緩和のカードだけである。
しかも、これが「バズーカ」とか「異次元」ともてはやされた割には、実効性が乏しく、長期金利は下がらずに、上がってしまっているのだ。
株価は割安だった部分が剥げ落ちる形で上昇しているが、アベノミクスの中味が、効果が疑わしい金融緩和政策だけだとなると、さまざまな「幻想」=「期待」が剥げ落ちる展開に陥りかねないと思われる。

3.『闇株新聞』より
ところで昨年の10年国債の最高利回りは3月中旬の1.05%でした。その時は当時の日銀が「1%の物価上昇の目途(目標ではありません)」を表明し、日経平均の高値が10255円、ドル円が84円と、一時的に株高・円安となっていた時期です。
現在はそれよりはるかに円安・株高となっているため、別に10年国債利回りが0.9%でも1.0%でも「何も心配は無い」はずです。
そうならないのは、日銀が「異次元」金融緩和の発表時に「国債利回りを全期間にわたって低下させる」と強調してしまっていたからです。
もっと深刻な問題は、国債利回りは(これからの)物価上昇あるいは目標としている2%の物価上昇を織り込み始めているのかもしれません。実際には3月の消費者物価上昇率(生鮮食品を除く総合指数)は前年同月比で0.5%のマイナスとなっているのですが(注)、国債利回りだけが実際の物価上昇に先行して上昇を続けるかもしれないことです。
(注)4月の物価上昇率は、5月31日の早朝に発表されます。
そして国債利回りの上昇は、日本株の投資魅力を減退させ(つまり下落させ)、銀行の貸出姿勢を減退させ、実際の物価を下落させ、当然に実体経済の回復を遅らせることになります。そして市場がこれらをすべて認識するまで、国債利回りの上昇は続くのかもしれません。

池辺俊樹 投稿日:2013/05/31 23:38

【574】5.23株価急落について(下)

『経済のベース、金融のドラム』より
この日の昼、日銀黒田総裁は都内で講演を行っていて、長期金利は安定することが望ましい、などと発言したそうなのですが、しかしそんなことは総裁に言われるまでもなく当たり前のことであり、日銀総裁ならば長期金利を安定させるべくどのような手を打つのか、それが重要であるにも拘らず、その具体的な手段等についての言及がまったくなかったらしく、そして長期金利に関してのこの黒田総裁のまるで他人事のような発言を受け、後場に入り、前日に続いてまたしても株式先物を売って債権先物を買うというトレードが多発します。また、それに併せてドルを売って円を買う動きも発生するのですが、このような株売り・円買い(による円高)も、そのスピードは前日とはまったく異なるものでした。前日が陸上トラックの400メートル走なら、この日はさながら100メートル走といった感じで、物凄いスピードで株安・円高が進行したのです。12時40分ぐらいまでは、1万4900円あたりで揉み合っていた日経平均は、そのおよそ1時間後にはなんと1万4000円を割り込んで1万3900円台まで急降下します。
このとんでもない急降下は、いくらなんでも黒田総裁の発言だけで起こるものではありません。何か、別の材料も必要です。岡村友哉さんによると、この急降下はどうやら個人投資家の損失が自動的に生んだもののようです。というのも、前日の大幅な下落を受けて、信用取引で株の売買をしていた個人投資家の中にはかなり損失が膨らんだらしく、たとえばネット証券大手の松井証券では、それまでプラス圏にあった個人投資家の評価損益率はたった1日でマイナス5%まで行ってしまったそうなのですが、証券会社の中には、信用取引に関して、証拠金不足に陥った場合、翌日の12時までに入金しなければならないという決まりになっているところが結構多いらしく、そこで入金がなかった(もしくは入金しようとしたけど間に合わなかった)場合、証券会社の方で、その投資家が所有する別の銘柄の株が自動的に売りに出されるシステムになっているそうなのです。
12時半の昼休み終了後、つまり後場になっての株価の急降下の発端は、どうやらこのような売りの自動執行が大量になされたことが原因のようで、そこに黒田総裁の発言が伝わったことが更なる不安感を呼び、そうして前日に引き続いて株式先物の売りが大量に出され、そうやって株価が急落することが、またしても外資系ヘッジファンドのコンピューターのアルゴリズムを発動させ、こうして売りが売りを呼び、たった1時間で一気に1000円ほど下落するという恐ろしいことなったわけです。
このことは、日経平均が1万4000円を割った次の瞬間から、突然買い戻しが起こったことからも明らかなように思います。というのも、1万4000円を割ったと思ったら、その次の瞬間から突然株価が上昇し始めたのです。これはいかにも数字で動くコンピューターのプログラムならでは、という感じでして、そしてこのように株価が再度上昇を開始したところで、まだ割安な今のうちに! と言わんばかりに次々と押し目買いが入り、結局そこから600円以上も上昇してこの日の取引を終えることになります。
これは、国内の個人投資家も、それから外国のヘッジファンドも、共にたまったものではない、という訳ですが、しかし損失の規模に合わせて自動的に売りが執行されるシステムになっていることは、お互いそれぞれ解ったうえで取引に参加している筈なのです。

(ここまでがブログなどから抜粋したものです)

上記、コンピュータによる取引について触れてあります。
証券会社のサイトでチャートを確認して頂ければお分かりいただけるかも知れません。
コード3231:野村不動産の分足チャートをご覧ください。日足では分かりません。
5月30日がまともな動き、翌31日が異常な動きです。株価が上下に大きく振れた跡、いわゆる髭(ひげ)の長さが尋常(じんじょう)ではありません。2200円台のなかばから、2300円を越えるところまで一瞬だったりしました。とても人の目では追いつけません。40円、30円といった幅で上下させるには、成行でいっぺんに大量売買(しかも何回も)しないとこういう具合にはなりません。私はリアルタイムで見ていましたが、人間じゃなくて機械が売買しているんじゃないかと感じました。
比較していただきたいのですが、
コード6752パナソニックはこの日よく動きました。分足で長い実線部や髭がありますが、大口が大量に処分売りしたり、まとめ買いした時には起きることです。少なくとも、ついていけないほどの速さではありませんでした。
コード9401TBS(東京放送)も髭の長い部分がありますが、これはこの株の特性で板が薄いために起きることです。1200円の下が1199円でなく、1185円だったりすることがあるためです。誰かがいっぺんに売ったり買ったりすることによって生じることがあります。

ともかくも株の怖さを思い知らされる毎日です。