「1772」 副島隆彦先生の最新刊『傷だらけの人生 ダマされない知恵』(ベストセラーズ刊、2018年)が発売となります 2018年9月9日
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SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦です。今日は2018年9月9日です。
今回は2018年9月11日発売の副島隆彦先生の最新刊『傷だらけの人生 ダマされない知恵』(ベストセラーズ刊、2018年)をご紹介いたします。
本書『傷だらけの人生 ダマされない知恵』は、副島先生が自身の人生における様々な経験から、「こうしたら致命的な傷を負わないで、人生を過ごすことが出来る」ための信条が書かれている本です。
私たちの人生で直面する問題は大別すると、人間関係(男女関係)とお金、病気といったものです。病気は仕方がないところもありますが、人間関係やお金にかかわる問題は、「騙されないように慎重に行動」することで、「臆病だと思われる」くらいにじっくりと考えることで、致命傷を負わずに済む、ということになります。男女関係(この人と親密になって大丈夫か)、お金関係(この人にお金を貸して大丈夫か、連帯保証人になって大丈夫か、銀行や証券会社が勧めるこの商品[投信]を買っても大丈夫か)と常に疑いながら、いつでも逃げられるようにしておくことを副島先生は書いています。
本書後半の「国家は大きな暴力団だ」というところは読みどころです。個人対国家は、税金という形で人々が生み出したお金や財産を奪い取りに来ます。国際関係に目を転じると、アメリカという世界帝国がそれ以外の国々とアメリカに進出している外国企業に対して、チンピラまがいのいちゃもんをつけてお金を奪い取っている、ということが分かります。トヨタ自動車の豊田章男社長がアメリカ政府とアメリカ議会に虐められる様子はニュースでも流れました。こうしたことを副島先生は証拠付きで書いています。
「良い木こりは体に1つだけ傷を持っている」という言葉を何かで読んだ記憶があります。良い木こりは長年の経験の中で、一度だけ痛い目に遭い、それからは用心深く仕事をするようになるので、それ以上、傷を負わないで済む、しかし、何度も傷を負うような木こりは良い木こりではないし、そもそも木こりを続けられないか、死んでしまう、という意味だったと思います。私のような30代から40代にかけての読者にとって、これから人生の難所がいくつもやってくることになるということは予想できます。人生の先達の知恵を学んでおくことは致命傷を負わないために役立ちます。
以下にまえがき、目次、あとがきを掲載いたします。参考にしていただき、『傷だらけの人生』を是非手に取ってお読みください。よろしくお願い申し上げます。
(貼り付けはじめ)
『傷だらけの人生 ダマされない知恵』
はじめに
まあ、私の話を聞いて(読んで)ください。
私は、60歳を越すまで生きてきて、しみじみと思います。人は、人生の肝心なところで、大きくダマされてはいけない。小さなダマされ、ならいいんです。大きくダマされて大きな失敗をすると、もう取り返しがつかなくなる。そういうことが多いです。
私もこれまでに、いろいろ失敗した。間違ってひどい目に遭った。ああ、あのときはヒドかったなあ、と、あとあと振り返ることが多い。20代、30代の頃、味わった痛い思いをあれこれ振り返って、今でも、ひとりで顔が歪むことがある。だが、他の人に話すことではない。恥多き己の過去を思い出して、不快になるだけだ。他人に話すことではない。
「あ、しまった。騙されたな」と、少しあとで分かることが多い。あの感じのダマされ方をしたことがよくある。取り返しがつかない、というほどの大きな損害ではない。だが、受けた痛みは実感する。その中でも、ちょっと大きな失敗と、騙された事件が十ぐらいある。それを正直に語ることで、私は自分よりも少し若い人たちに、人生の教訓を伝えたい。若くなくてもいい。私とご同輩の皆さんでもいい。きっと、みんな同じような恥ずかしいことをやって生きてきたのです。
まあ、私の話を聞いて(読んで)ください。
=====
『傷だらけの人生 ―― ダマされない知恵』◆ 目 次
はじめに
第1章 オンナにダマされた
傷だらけの人生
女が男を押し倒す時代
「女と自動車は男をダマしに来る」
男の性欲、女の物欲
「魔性の女」は怖わーいぞー
第2章 お金でダマされた
エリート銀行員の末路
訳あり人間
詐欺師が近づいて来る
金儲けの秘訣には裏側がある
人間を本物にするのは経験の量のみ
第3章 人間関係でダマされた
あなたが相手を嫌いだと、相手もあなたを嫌っている
いいことは悪いこと、悪いことはいいこと、だ
厚かましい人間になったほうが勝ち
第4章 大きな組織・団体にダマされた
甘い考えを捨てろ
国家は大きな暴力団
蛇の道は蛇
きれい事を言わない
サラリーマンも自営業者になる時代
あとがき
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あとがき
私は、実用書は書けない、とずっと思ってきた。それでも今回、書いてみようと思った。実用書とは、世の中の人々の生活の役に立つ、実用の知識や情報をコンパクトにまとめて、「役に立ちますよ。さあ読んでください」という本だ。もっと簡単に言えば、ハウツー本のことだろう。これ以上のことは分からない。
私は、何か偉い先生が、高みに立って、偉そうに「拙者が皆の衆に教えて進ぜよう」という本はもう書きたくない、と思うようになった。
今は、「上から目線で何か言う」のが、一番嫌われる時代だ。もうひとつ、「お前が、それを言うな」、「お前にだけは、言われたくない」というコトバがあって国民によく使われている。私はこのことを察知して知っている。
ということは、私のような爺が、上から目線で、偉そうなことを書いてはいけない、となる。それで、私はハタと困った。それなのに、自分から言い出して、この新書を丸々一冊、実用書を書かなければいけない。しかも、これまでに私が書いてきたものとは違う、何か新しいことを書かなければいけない。私は、この3ヶ月間、七転八倒して苦しんだ。そして出来たのが、この本だ。
私はもう、ムズかしいことを書きたくない。威張りたくないんだ。偉そうなことは書きたくないんだ、もう、そんなのには飽きたんだ、とブツブツ言いながら、書いたのがこの本だ。脱「威張りん坊」という新しいアイデアでやってみた本である。
それでも、何とか読んでくださる人々(読者)のお役に立てそうなこと、生活の知恵のヒントになることを書かなければ、お客様(読者)に申し訳が立たない、と思いながら書いた。
ということで、物書き人生30年の私が書いた、この本は、初めての実用書である。
書かなければよかった、と今頃言っても、もう出版社が待ち構えているから、原稿を渡さなければ済まない。世界的な異常気象で、40℃の炎暑と言われる中で、やっとのことで書き上げました。
* * *
この本を書くにあたって、KKベストセラーズの鈴木康成氏のご配慮をいただいた。担当してくれて、まるで競馬馬(私)、の調教師のようであったのは小笠原豊樹氏である。記して感謝します。
2018年7月末
副島隆彦
(貼り付け終わり)
(終わり)
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