「1968」 副島隆彦最新刊『ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』(ビジネス社)が発売 2021年11月29日
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SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2021年11月29日です。
2021年12月3日に副島隆彦先生の最新刊『ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』(ビジネス社)が発売開始。
ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国
日本の出版界やマスコミでは、中国に関しては否定的な、マイナスな報道や分析がここ10年以上続いている。これらがすべて正しければ、今頃中国は既に崩壊し、日本の立場は相対的に浮上して、世界第2位に経済大国の地位を奪還しているはずだ。しかし、現実はどうかと言うと、日本はどんどん置いていかれている。中国は崩壊していない。
最近では中国の大手不動産ディペロッパー恒大(こうだい)集団の破たんのニューズが日本のマスコミでも多く取り上げられた。「中国の不動産バブルはいよいよ終わり、中国は断末魔の叫びをあげる」と快哉(かいさい)を叫んだ人たちもいた。しかし、現実はどうか。経営陣は責任を取らされたが、住宅供給は行われて、平静を取り戻した。
『ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』を読めば、中国政府はどうしてこうした適切な対処をできるのかということが明らかになる。その答えは、一言で言えば、「指導者のずば抜けた優秀さ」だ。問題を逆手(さかて)にとって、かえってうまく収めるということを、中国最高指導部はやってのける。中国最高指導が行った対処によって得た成果は本書のまえがきに書かれている7つのポイントだ。本書を読むことで、マスコミや右翼言論とは全く違う、中国の強靭な現実を理解することができる。
以下に、まえがき、目次、あとがきを貼り付けます。参考にして是非手に取ってお読みください。
(貼り付けはじめ)
はじめに ―――― 副島隆彦
この本は、最、最新の中国研究の本である。この9月、10月に中国で7つの大きな動きがあったことから書く。中国政府は一気にまとめて、7つの巨大勢力を次々と叩(たた)き潰(つぶ)した。このことが分からなければ、最新、最先端の中国を分析、解剖したことにならない。私は、はっきりと見抜いた。叩き潰された7つの巨大勢力とは何か。
(1) 「デジタル人民元」がアメリカのドル覇権を叩き潰しつつある。デジタル人民元 が世界通貨体制の 要(かなめ)となるだろう。
(2) 台独[たいどく](台湾独立派)を叩き潰して、アメリカが台湾に肩入れし、手出し干渉することを撃退する。日本やオーストラリアごときは、その手駒(てごま。paw ポウ)に過ぎない。
(3) 習近平は、勉強させ過ぎ(過酷な受験勉強)の子供たちを救出した。精鋭(せいえい)国際教育集団(OSIEG)という巨大教育産業(全国学習塾チェーン)を叩き潰して倒産させた。ニューヨーク上場株式消滅。ゲーム・アニメ・動画も同じく弾圧した。
(4) 経営危機の「恒大(こうだい)集団」を始め最大手不動産デベロッパーを、うまく国家の住宅政策に取り込んだ。恒大は同業種の国有企業が吸収合併(マージャー ・アンド ・アクイジジョン)。過熱した住宅価格も2割下げる。そしてゆくゆくは、14億人の全ての民衆(国民)に床面積100m²(30坪)の高層住宅を持たせる(買えるようにする)。
(5) ”中国版ビッグテック”(アリババ、テンセントなど)を、デジタル人民元の仕組みの中に解体的に取り込む。
(6) 9月24日に、ビットコインと全ての仮想 通貨(かそうつうか。暗号資産 クリプト・アセット)を最終的に禁圧し、国外追放にした。鉱山主(マイナー miner )たちの多くがアメリカのテキサス州に逃げた。仮想通貨はやがて叩き潰され、世界通貨体制の中にブロックチェーン技術を中心にして取り込まれる。
新しい世界通貨体制(ニュー・ワールド・カレンシー・オーダー)は予定通り、やがて、中央アジアのカザフスタン国に、すべての国の政府と中央銀行が集まって、国際条約で発足する。
(7) 生物兵器(バイオウエポン。細菌爆弾、ジャームボム)としてのコロナウイルスの武漢への攻撃を、中国は完全に撃退した(2020年9月に習近平が勝利宣言をした)。中国はディープ・ ステイト(陰[かげ]に隠れた世界支配者ども)の中国攻撃を、内部に攻め込ませる形で迎撃(げいげき)して粉砕した。中国の勝利だ。
このあとのm(メッセンジャー)RNAワクチンという世界民衆大量殺戮(さつりく)の邪悪な生物化学兵器も中国は見抜いて防御した。愚か者の日本や欧米の白人たちは、これから国民がたくさん死ぬ。
このように、中国は7つの巨大な敵勢力をこの秋、一気に叩き潰した。そして、習近平は 「中国はこれから中産階級を育てて増やすことで、『共同富裕』を目指す」と宣言した (8月17日)。これは中産階級がどんどん没落している日本や欧米の資本主義国に対する大変な嫌味(イヤミ)と皮肉である。
中国は、昔の毛沢東主義の「貧乏な平等主義」を捨てたのである。「みんなで豊かになろう(共同富裕)」と 指導者 が、大声で、何のためらいもなく宣言できる、今の中国は素晴らしいのである。このように大きく、大きく世界を見る目がないなら、政治言論や政治研究などやる必要はない。
私、副島隆彦は、常に世界規模のスケールの大きな動きで、物事を見ている。日本国内の反共右翼と中国嫌いたちが、どんなに喚(わめ)いて泣き叫(さけ)ぼうが、どうせ中国が世界覇権国(ヘジェモニック・ステイト hegemonic state )になる。文句があるなら何か書いてきなさい。 副島隆彦
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目次
はじめに 1
第1章 中国の歴史を根底から変えた習近平の「共同富裕」
「共同富裕」の本当の意味 16
過剰な不動産投資を徹底的に潰す中国政府 23
習近平の柔らかい中国型の社会統制 27
異様な不動産価格の高騰と恒大の破綻問題の行方 32
「影子銀行」と社債という時限爆弾 38
恒大問題は今後どうなっていくのか? 41
中国の住宅バブルを叩き潰してはいけない 43
標的となった大手学習塾チェーン 47
「双減政策」と「家庭教育促進法」の真の目的 52
中国の貧富の格差と日本の衰退 60
私が深圳で見た中国の読書人階級 66
1980年代の中国で現れた「新家父長制」とは何か? 68
共同富裕は「第2の文革」という大いなる誤解 73
第2章 これから世界の通貨の中心となるのは、「デジタル人民元」である
世界的なデジタル通貨への流れは止まらない 78
これからの世界決済制度をリードするデジタル人民元 84
中国政府はなぜ 「ビットコイン狩り」を断行したのか 90
金ドル体制の崩壊と「1ドル=1円」時代の到来 98
日中経済は 「1人民元=2円」の次元へと移行する 101
中国流ビッグテックの潰し方 106
第3章 マスメディアが煽り続ける台湾問題の真実
日本はアメリカの台湾防衛の肩代わりをさせられる 112
クアッド首脳会議の裏で起きていた真実 116
今から50年前、台湾は国連から追放された 120
台湾情勢を煽って得するのは誰なのか? 124
習近平は台湾に武力侵攻する気などない 134
台湾と香港で繰り広げられるスパイ合戦 137
日本に密入国した脱走スパイたちの行方 139
タイワニーズたちの複雑な心理 146
「もう戦争で死ななくていい」という、韓国人にとって腹の底から湧き出る喜び 150
第4章 テクノロジー開発競争と欧米諸国の没落
中国と台湾はTPPに加盟できるのか? 158
アメリカの裏庭に入り込む中国 163
孟晩舟とカナダ人スパイの交換劇 165
6Gすなわち量子コンピュータ開発をめぐる日米中の争い 172
アメリカから離れていく台湾の半導体大手TSMC 178
「COP26」をめぐる中国とイギリスのつばぜり合い 184
体系的略奪を行った大英帝国に対する中国の怒り 187
第5章 ディープ・ステイトと中国の終わりなき闘い
中国 VS. ディープ・ステイトの闘いが始まった 194
2024年の米大統領選を勝ち抜くトランプ 196
CIAも認めたコロナ武漢発生説の真相 200
コロナはアメリカが作った対中生物化学兵器だ 204
バイオケミカルウォーに打ち勝った中国 208
アフガニスタンで起きたアメリカの大失敗 217
アメリカ撤退に先立ちタリバーンと関係を築いていた中国 222
高速道路と高速鉄道でますます一体化するユーラシア 228
世界の最先端を行っていた一人っ子政策 239
中国はユーラシア大陸へと、さらに伸びていく 241
おわりに 247
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おわりに 副島隆彦
この本、『ディープ・ステイトとの血みどろの戦いを勝ち抜く中国』を、私が書 き上げた今、日本国内ではまだコロナウイルスとそのワクチンを打つことをめぐる混乱と社会不
安が続いている。ワクチンを打った人たちの中で、全国で物凄い人数が高熱を出し、痛み
を感じ、さまざまな悪い症状を起こしている人々が出た。そのことを、ヒソヒソどころか、ザワザワと話している。
ところが 日本 の 政府 も、医者 たちの 団体 も、テレビも 新聞 も、「ワクチンの 3回目、4回目を接種しよう」という立場である。そのように急(せ)き立て扇動(せんどう)している。私は、せめて子供たちだけには、絶対にワクチンを接種させてはいけない、という立場である。もうすでにワクチンを打った大人たちは仕方がない。
私は、日本には、真実は、コロナウイルスはほとんど入ってこなかったし(政府が防御した)、この新型ウイルスで死んだ人はほとんどいない、と判断している。私自身は、このヘンなワクチンを打ってはいけないという立場である。私は反ワクチン派 ( Anti-Vaxxer アンチ・ヴァクサー。 anti – vaccinated アンタイ・ヴァクシネイテッド)である。ワクチン vaccine はドイツ語読みであり、英語では ヴァクシンである。だから接種(せっしゅ)
は、viccination ヴァクシネイション である。
みんなが大きく騙されている。自分の体と頭をおかしくされている。この世界を邪悪な意志で統制しようとしているディープ・ステイト(陰[かげ]に隠[かく]れて世界を支配する者たち)の底知れない悪魔性を痛感するに及んで、私はわが民族の存亡まで危惧している。
それに引き換え中国は、国民向けのワクチンはmRNA(メッセンジャー・アール・エ
ヌ・エイ)の遺伝子組み換え型ではない。中国製のワクチンは従来型の、ウイルスが不活化(ふかつか)(完全に死んでいる)のシノファーム社製とシノバック社製のワクチンを作って国民を守っている。
私はウイルス学や感染症学の専門家でも医者でもないので、知ったかぶりはしない。それでも今、人類を襲っている静かな集団発狂状態(しゅうだんはっきょうじょうたい)を、深く憂慮する。
本書のP200で書いたが、中国は、2019年10月にアメリカの恐ろしい勢力が(米軍を使って)武漢(ウーハン)に撒いた新型コロナウイルスという生物化学兵器(細菌爆弾)を見事に撃退した。中国の勝利である。
ディープ・ステイトはこの後(あと)、狂ったようになって、世界各国に新たに変異種のコロナウイルスを撒いて回った。だが、人工のものであるために、大した被害は出ていない。
それでもコロナの恐怖で、世界各国の人々をパニック状態に陥れておいて、その次にワクチンの形で、直接人間の体の筋肉と血液中に、生きているコロナウイルスを注射させた。
こういうことを書くと、私は、今の日本の社会情勢からは、少数派の異質な言論人と見
なされ疎外される。私は、人々は集団発狂状態(マス・ヒステリア)に陥っていると考える。
このマス・ヒステリア(mass hysteria) という 考 えは、精神分析学(精神医学)の 泰
斗(たいと)であるジーグムント・フロイトが唱えたもので、集団発狂は、英語及びヨーロッパ語で、マス・ヒステリアと言うより他にないのである。
私はコロナ問題について、2019年の7月に、『日本は戦争に連れてゆかれる 狂人日記2020』(祥伝社新書)を書いた。この本の中で、日本国民は太平洋戦争に突入した時に、訳も分からず異様に興奮して一瞬のうちに集団狂躁(きょうそう)状態に陥ったと書いた。今の静かなる集団発狂状態は、あの時の日本国民と酷似している。
日本が大国のアメリカと戦争を始める、などと思っていた国民は、真珠湾攻撃のその日
まで、指導者層数10人を除いて、誰もいなかったのである。その直後、日本人は一気に舞
い 上 がって、「鬼畜(きちく)米英」「撃(う)ちてし 止(やま)まん 」「聖戦必捷(せいせんひっしょう)」を唱えながら、正装の羽織袴(はかま)姿で、町内会ごとに皇居を一周した。国民が大きく騙されて、自ら戦争体制にのめり込んだのだ。
日本を、ことさらに中国にぶつけようとする人たちがいる。そして、戦争にまで突入す
ればいいと本気で思っている人々がいる。「中国が攻めてくる」、「中国が台湾に武力侵攻する」と。
私はこの反共(はんきょう)右翼で、反(はん)中国を喧伝(けんでん)し、日本国民を扇動するメディアや言論人たちと厳しく対決しないわけにはいかない。中国は、一歩引いて、慎重に、かつ優れた頭脳でこれに対抗している。
戦争にのめり込んでいく時の国民心理の根底に有るのは、恐怖心から生まれる激しい自己防御(ぼうぎょ)本能(セルフ・プロテクション・インスティンクト)である。ところが、この自己防御本能は、急激に相手への攻撃性となって現れることがある。あまりにも人間に虐待された動物が、人間に嚙(か)みつてゆくのに似ている。この行動は、自己破壊衝動(セルフ・ディストラクティブネス self destructiveness )として、自傷行為(じしょうこうい。自損行為)になる。
恐怖感から本気で相手に殴り掛かったら、自分の手の骨を折るであろう。これがフロイトが 学問的 に 研究 した「自我」(Das Ich[ダス イッヒ]。ego[エゴ])である。それが集団としての国民感情として表れるのが、超自我(ちょうじが。Über Ich ユーバー イッヒ 。 super ego スーパー・エゴ。 個人を超える集団としての妄想 )である。スーパーエゴ (超自我)は、部族社会や民族全体としての共同主観(共同幻想 マス・イルージョン mass illusion )である。フロイトはこのエゴ(自我、 自己)と、それの集団化であるスーパーエゴ(超自我)の理論を唱えたことによって今も20世紀の大思想家である。
超自我(スーパーエゴ)とは、体制側の社会統制(ソウシアル・コントロール social controlに群れとなって集団で進んで従っていく人間の本能的な自己防御行動である。だから今は、みんながしている通りに自分もマスクをして、ワクチンを打ちに行くのである。そうやって、「自分は皆(みんな)と同じだ」と安心したいのである。
だが、それこそが、まさしく集団発狂心理(マス・ヒステリア)である。私たちは、おそらくまとめて、ごっそりと次の戦争に連れてゆかれるだろう。 私は「ああ、そうか。このことだったのか」と、改めてフロイトの思想の偉大さを理解できた。
コロナとワクチンに狂っている日本国民は哀れである。いや、計画的にディープ・ステイトの力によって、私たちは狂わされているのである。「狂っているのはお前のほうだ」と、私に言いたい人は言ってください。
この本は、「はじめに」で書いた、7つの巨大勢力を中国政府が最近、一気に叩き潰した、を全体の構成にしている。このことをうまく説明できていれば、本書の成功だと考える。(1)デジタル人民元、(2)台湾独立派、(3)過酷な受験勉強、(4)恒大集団、(5)中国版ビッグテック、(6)ビットコインと全ての仮想通貨、(7)コロナウイルス、の7つである。
この本を作るために、ビジネス社編集部の大森勇輝氏に一方(ひとかた)ならぬお世話になった。記して感謝します。
2021年11月 副島隆彦
(貼り付け終わり)
(終わり)
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