「1406」新刊『税金官僚から 逃がせ隠せ個人資産』(2013年10月、幻冬舎刊)発刊のお知らせ。官僚たちはいかにして資産家からお金を奪い取ろうとしているか。「まえがき」と「あとがき」を掲載します。2013.10.18
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副島隆彦を囲む会の須藤です。今日は2013年10月18日です。
副島隆彦先生の新刊、『税金官僚から 逃がせ隠せ個人資産』(2013年10月、幻冬舎刊)が発刊され、現在書店に並んでいます。
最新刊の「まえがき」と「あとがき」を、以下に転載します。この本には資産防衛の具体的な方法だけでなく、世界のお金の動き、最高権力者たちの思惑についての最新の分析も盛り込まれています。是非お買い求めいただきまして、お読みください。
・新刊のお申し込みはこちらへ⇒https://snsi.jp/shops/index#book
いよいよ来週に迫りました、10月26日(土)の、孫崎享先生、副島隆彦先生をお迎えしての、私共の講演会にも、どうぞご出席下さい。こちらは、お席はまだございます。
・「副島隆彦の学問道場」第31回定例会
演題:「『戦後史の正体』と『属国・日本論』を語り尽くす」
講師:孫崎享、副島隆彦
開催日:2013年10月26日(土)
会場:東京・御茶ノ水「全電通労働会館ホール」
開場:12:15~
・上記定例会(10/26)へのお申し込みはコチラ↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html
(転載はじめ:「逃がせ隠せ個人資産」のまえがき、あとがき)
まえがき
この『税金官僚から逃がせ隠せ個人資産』という本は、日本の小金持ち(資産家)たちを守るために書かれた本である。今も日本の金持ちたちは、どんどん国外に逃げている。税金による金持ちイジメはひど過ぎる。
近年、国民に対する金融と、税金面での監視体制が異様に強まっている。アメリカがやっていることを日本も真似せよ(同じことをやれ)とアメリカが命令するからである。税金官僚たちが狙っているのは、金持ち層の金融資産だ。なぜ金持ちをこんなにいじめるか。それは日本が借金まみれの貧乏国になりつつあって税収が足りないからだ。1000万人もいる自分たち公務員(国(くに)・地方の他に準公務員が400万人。それに家族も入れると2000万人)の食(く)い扶持(ぶち)が必要だからだ。「福祉のための国家」などウソだ。「国民みな平等」、「平等な取扱いの原則」と言いながら、巨大企業の経営陣も、資産家もサラリーマンも貧しい人たちも全部、自分たち税金官僚の前に平等に並べさせる。
ところが自分たち税金(取り)官僚は平等に並ばない。彼ら自身はここに並ばないのだ。
官僚たちは覆面(ふくめん)を被(かぶ)った“顔なし君”たちだ。官僚は、生産活動や経済活動をしていないから利益を生み出せない。金儲けができない。それなのに知恵を絞って生産活動をしている人たちに対して威張りくさる。貧乏サラリーマン層からはもう取るものがない。これ以上サラリーマン層(給与所得者)から税金と各種保険料(本当は保険税だ)を取ることはできない。税金官僚たちも公務員という安サラリーマンだ。税金の重圧感は身にしみている。だから法律でおかしな税金の仕組みをどんどんつくって金持ちたちの資産を狙う。金持ち層、富裕層の資産以外に狙うものがなくなったからだ。だから今や富裕層は”金持ち難民”となって国外脱出(キャピタル・フライト)しつつある。
彼ら非道(ひどう)な税金官僚に対抗し、対決するには、日本の税金(陸税制)について納税者が知らないこと、隠されていること、彼らのやり口の穢(きたな)さ、を誰かが口に出して本にして、世の中に広める以外にない。しかしすべての業界団体には締めつけがあるから税金の専門家(税理士、公認会計士、弁護士たち)ほど恐ろしくて抵抗できない。専門家たちの気持ちが私にはよくわかる。私は一介の言論人で評論家だから、憲法21条が保障する「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する」を楯にして闘うしかない。私は日本の資産家たちのために言論の自由で税金官僚に抗議し、事実を暴き立て彼らと闘う。
今度の自民党の憲法改正の私案(草案)には、今の憲法を変えようとしていて、「言論の自由も無制限ではない」といったことが平気で書かれていて呆(あき)れた。私は、小金持ち、資産家、投資家たちに堂々と言う。「税金官僚たちが勝手に作った法律なんかにバカ正直に従わなくていい。自分の資産の、逃がすべきを逃がし、隠すべきを隠しなさい」と。
ここで言う税金(取り)官僚とは、財務省のことでありその子分で実働部隊の国税庁と金融庁、そしてさらに子分の税務署(全国に524個ある)である。今の国税庁や金融庁や税務署、その上にいる財務省の言うことを聞いていたら、みなさんの財産は本当に消えて無くなる。少なくとも手持ちの金融資産はすべて奪い取られる。土地だけが半分ぐらい残される。「私は法律違反はしたくない」などと、国家相手に甘いことを言っていたら、資産を取り上げられて終わりだ。日本はどう考えても衰退国家であり、オリンピック(2020年)が東京に決まった(9月8日)ぐらいのことでは残念ながらこの流れは止まらない。個人の資産の内容は人それぞれ違うがこの本では、預金や株式、債券、不動産を合わせて、5000万円から5億円くらいの資産を持つ小金持ち、資産家、富裕層、経営者層に向けて書く。
あとがき
この本を書き上げようとしていた9月8日に、次の次のオリンピック(2020年)が東京に決まった。1964年以来だから56年ぶりのことだ。それで皆の気持ちが明るくなった。世界が決めてくれた祭典だから日本人にとって良いことだ。だが、これで景気が回復することはないと私は考える。実需べースで見た実体経済の各種の数字は今も悪いままだ。だからやはり日本の資産家、富裕層は自分の大切な資産を「逃がすべきを逃がし、隠すべきを隠す」ために着々と動いてください。
この本では私が考えつく限りの個人の金融資産(有(あ)り金(がね))の逃がし方、隠し方を書いた。決して税法の専門家による助言(アドヴァイス)ではなくて、極(きわ)めて素朴で世の中の実状に即した諸方策の提示である。こういう明け透けでざっくばらんな本がこの国に1冊はあってもよいだろうと思って書いた。皆さんは各自、知恵を絞ってご自分の「命の次に大切な」財産(お金(かね))を守ってください。
副島隆彦
(転載おわり:「逃がせ隠せ個人資産」まえがきとあとがき)
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・「副島隆彦の学問道場」定例会(10/26)へのお申し込みはコチラ↓
http://soejima.to/cgi-bin/kouen/kouen.html
副島隆彦を囲む会
須藤喜直拝