「2119」 副島隆彦(そえじまたかひこ)先生の最新刊『教養としての ヨーロッパの王と大(だい)思想家たちの真実』が発売 2024年3月12日

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SNSI・副島隆彦の学問道場研究員の古村治彦(ふるむらはるひこ)です。今日は2024年3月12日です。

2024年3月19日に副島隆彦(そえじまたかひこ)先生の最新刊『教養としての ヨーロッパの王と大(だい)思想家たちの真実』が発売。

教養としてのヨーロッパの王と大思想家たちの真実←青い部分をクリックするとアマゾンのページに行きます。この本の宣伝文は、凄(すご)いです。

西洋近代 500年 を
超(ちょう)簡単に 見晴(みは)るかす
副島歴史学 の 最高峰

以下に、この本の まえがき、目次、あとがき を掲載します。是非本書を手に取ってお読みください。

(貼り付けはじめ)

まえがき - 破壊的歴史書        副島隆彦(そえじまたかひこ)

本書『教養としての ヨーロッパの王と大(だい)思想家たちの真実』は、ヨーロッパの1500年代(16世紀)からの近代(モダーン)300年 の歴史を描く。この1冊で大きくヨーロッパとは何か、が分かる教養書の振(ふ)りをして作られる。だが、それは見せかけです(笑)。

文化教養本の振りをするが、本当は、人類(人間)史の一部の、隠されたあれこれの大きな真実を、私がこの本でもドカーンと暴(あば)き立てる「真実暴(あば)きの破壊的な内容の本」である。
何を破壊するか。それは、この本を怖(こわ)いもの見たさで、恐る恐る開く貴方(あなた)の脳[のう](頭[あたま]、思考、知能)を壊そうとする本である。 それ程ほどに危険な本だ。著者である私は、こんなことを冗談で言っているのではありません。本当に、これまでの貴方あるいは貴女(あなた)の 信じ込み(思い込み)を、木っ端(こっぱ)微塵(みじん)にして見せましょう、である。

フン、そんなことが出来るものならやってご覧なさい、と思う貴女へ。自分が賢い読書人(どくしょじん)であると密かに自うぬ惚ぼれている貴方へ。
この私、副島隆彦の本を、これまで読んできた、真に賢い人たち(学歴はどうでもいい)であれば、分かるでしょ。
そこで、のっけからこの本の内容の要旨(サマリー)をドカーンと冒頭に列挙(箇条[かじょう]書き)する。

1.西暦1547年。  英国王ヘンリー8世の死。その娘エリザベス1世(最近死んだ2世のバアさまとは違う)が隠し子(バスタード)として生んだのがフランシス・ベイコン卿(天才的思想家)である。そして、この碩学(せきがく)ベイコンが、真実のシェイクスピアである。

だから文豪シェイクスピアはエリザベス女王の真実の子である。古い日本語で所生[しょせい](生みの母)と言う。シェイクスピアが、ただの田舎者の革(かわ)手袋職人( 自由農民、yeoman[ヨーマン]、のちの郷紳[ジェントリー])の息子であるはずが無いではないか。

何故、こんな大噓(おおうそ)を、イギリスの国家体制はやったのか。そして仕方なく500年間も、我らが〝 ヴァージン・クイーン ” 処女女王 とウソをつき続けたか。今さら訂正出来ない。このことは、イギリス国の最大の秘密であり恥部(ちぶ)である。私が証明してみせる。

(ここにあとで、王たちの画像のページを載せる)

 エリザベスが14歳の時(1547年)、処女を奪った(初めてセックスした。初[しょ]体験 )のがトマス・シーモア海軍卿だ。「エリザベスと結婚して女王にして自分が王になろうとした」この頭の軽い男は、処刑(断頭[だんとう])された(1549年)。それでは、彼女が25歳で女王になった(1558年)あと、28歳の時、シェイクスピア(F・ベイコン)を生ませた相手の男(実[じつ]の父[ちち])は誰でしょう?

2.それから百年後の1650年。 人類史上最大の思想家である ルネ・デカルト は、スウェーデン国で暗殺された。殺したのは、今や人類の諸悪(しょあく)の根源(こんげん)であるローマ・カトリック教会の神父(司祭[プリースト])である。
 首都ストックホルムに招いてデカルトから個人授業(ご進講)を受けたクリスティーナ女王は、両性具有者(アンドロギュヌス)で、賢い啓蒙君主(エンライトンド・キング)だった。彼女は、「自分も殺される」と女王をやめて南の国に逃げた。父君は、偉大なるグスタフ2世アドルフ王 で、「30年戦争」でプロテスタント軍を率いて名誉ある戦死をした。

 この1650年の前々年に、カトリック側が、ついに長い戦争に厭(あ)きて、負けて、ウェストファリア条約(1648年)で、プロテスタント教徒(抗議者)たちの存在を認めた。この翌年の1649年1月に、イギリスで、暴君(ぼうくん)チャールズ1世が公開で断頭(だんとう)された。オリヴァー・クロムウェルたちの清教徒革命(ピューリタン・レヴォルーション)の動乱のさ中に。

 ここで本書の隠れたる大提起。どうも1625年頃に、世界最大級の頭脳であるデカルトと、ガリレオとホッブズ(前述したF・ベイコン卿の秘書だった)は、オランダで3人で会っている。これはまだ副島隆彦だけの仮説(ハイポセシス)だ。そのうち証明(プルーフ)してみせる。

(ここに、3人の大思想家の画像のページを載せる)

3.それから百年後の1748年。  偽善者(ヒポクリット)で、真の悪ワルであるプロシア王のフリードリヒ2世(大王[デア・グローセ])を、「 この泥棒野郎め! 」と叫んだ、ウィーンのマリア・テレジア女帝(神聖[ホウリー]ローマ帝国[エムパイア]の)が、オーストリア王位継承戦争(サクセッション・ウォー)に負けた。そして、このあと、この露(ろ)・仏(ふつ)・墺(おう)の 3女帝(エムプレス)が〝パンティ同盟〟(上品には、”女下着[ペチコート]アライアンス(同盟)” と歴史学では呼ばれる )を結んで、ワルのフリードリヒ2世(以後F2[エフツー]と略記する)を追いつめた。

 前記のマリア・テレジアと、仏ポンパドゥール夫人と、ロシアのエリザヴェータ(さらにこの後[あと]を淫乱[いんらん]女帝エカチェリーナ2世が継ぐ)の3女帝だ。だが、F2(エフツー)は、からくも逃げのび、この「7年(間)戦争」に勝利した(西暦1763年)。女たちの浅(あさ)知恵では勝てなかった。何故か?

真実はイギリスの 大宰相[だいさいしょう]ウォルポールが、大策士[だいさくし])で、背後からF2を軍備と資金で支援したからだ。だからドイツ国の長い歴史上の最大の秘密(恥部[ちぶ])は、イギリスに裏から操(あやつ)られ続けたことだ。ドイツは、ずっとフランス、ロシア、ウィーンと戦争をさせられ続けた。20世紀のヒトラーに至るまで、ずっとだ。

 だから真に悪いのはイギリス(大英帝国)だ。イギリスはヨーロッパ大陸(コンチネント)を策略で戦乱続きにした。そうすることで海洋帝国(シー・エムパイア)として〝7つの海〟を支配し世界覇権(ワールド・ヘジェモニー)を握った。

(ここに、P70と71 の マルチン・ルターの真実 の ページを載せる)

4.そして次に、フランス国の最大の秘密(恥部)は何か?
 それは、国王ルイ13世は、LGBT[エルジービーティ](同性愛者)だったので、子供は生まれない。王妃アンヌ・ドートリッシュ(スペインからの王女)と性交していない。それでは、生まれた息子ルイ14世( 太陽王[ル・ロワ・ソレイユ]と呼ばれて大繁栄。ヴェルサイユ宮殿を作った )は、一体誰の子ですか? えっ、リシュリュー? マザラン(マッツァリーン)? それでは、ブルボン王朝なんてウソっぱちだ。本書でこの大きな真実も書く。

5.それから100年後の1848年。「パリ2月革命(暴動)とウィーン3月革命」。カール・マルクスたち社会主義者(ソウシアリスト)が出現して、勃興(ぼっこう)して「貧しい労働者たちが政治権力を握る」を言い始めた。本書では扱わない。

6.それから100年後の1950年は、朝鮮戦争の勃発だ。その前にベルリン封鎖。東西(とうざい)対立で欧米西側(ザ・ウエスト)とソビエト・ロシアの対立の世界(冷戦構造[コールド・ウォー])になった。そして現在のウクライナ戦争(2022年2月24日開戦 )に至る。これも本書では扱わない。

 このように、私は読者の脳天(のうてん)に一撃どころか 十撃ぐらい を喰(く)らわす。この世の隠された噓(うそ)に向かって真実の火柱(ひばしら)を上げる。これまでこうやって、私はウソを書かないで、200冊以上の本を書いて出版してきた。このことへの信頼が、私の本に読者を繋つなぎとめる。ずっと苦闘の連続だった。

 ところが、老境に達したはずの私(70歳)は、ちっとも老成(ろうせい)しないで、激しく簡潔に、真実暴(あば)きの言論爆弾をまだ投げ続ける(笑)。こんな日本土人(どじん)の国で、誰に、何の遠慮が有るか。全てなで斬(ぎ)りにしてやる。

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『教養としてのヨーロッパの王と大思想家たちの真実』◆ 目次

まえがき    破壊的歴史書 1

第1章 英国最大の秘密(恥部)――シェイクスピアの生みの親はエリザベス1世だ 13
「シェイクスピアとは誰だったのか」問題 14
真実は恋多き女だった「ヴァージン・クイーン」エリザベス1世 20
エリザベス1世の時代 29
エリザベス女王の終生の愛人ウィリアム・セシル 33
フランシス・ベイコンがシェイクスピアだ 43

第2章 プロテスタント運動とは、「男女の愛(性欲の自由)と金儲け(商業の自由)を認めろ」の闘争だ 51
エリザベスの父、ヘンリー8世は天才 52
プロテスタントとは「男女の愛(性欲の自由)を認めよ」だ 67
人間に自由意志などない。あるのは王様だけだ 81
ヨーロッパの中心がフィレンツェからパリに移った 85
フランス、ユグノーたちの自由思想 87
サン・バルテルミの虐殺を生き延びたアンリ4世 93

第3章 フランス国最大の秘密││ブルボン朝の恥部 101
オランダ独立、そして三十年戦争、ウェストファリア条約 102
プロテスタント運動の本質は反ローマ・カトリック 114
ブルボン朝、最大の秘密 116

第4章 17、18世紀のヨーロッパ思想界は命懸けの殺し合いの世界だった 125
ホッブズ、ガリレオ、デカルトが会っていた 126
デカルトはローマ・カトリック教会に毒殺された 131
実在するものは物質と霊魂のみ 146
デカルト思想の核心 158
物質・霊魂2元論 172
スピノザは許しがたい 179
啓蒙思想が起こる 186

第5章 仏墺露3女帝の〝パンティ同盟〞とドイツの偽善者フリードリヒ2世(大王)の戦い 199
啓蒙専制君主とパンティ同盟の時代 200
ドイツを操あやつってフランス、ロシアと喧嘩させるイギリスが一番悪い 218
イタリア独立も背後にいたのはイギリス 223
エカチェリーナ2世は大だい人物 236
職人的お坊様はもう要らない 242

あとがき 247
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あとがき        副島隆彦

この本を書いた私の苦労(苦悩、苦しみ)は、「それでは、それでは一体どう書いたら、ヨーロッパの王様たちの複雑きわまりない歴史の全体像を、大きく大きく、ガバッと読者に分からせることができるのか」であった。私は2年ぐらいこのことで苦しんだ。

ヨーロッパの歴史書は、すでにたくさんある。古典(クラシカル)の名著で大著の、 エドワード・ギボンの『ローマ帝国衰亡(すいぼう)史』’ The History of the Decline and Fall(デクライン・アンド・フォール) of the Roman Empire, 1776 ’ から、最近で言えば、ユヴァル・ノア・ハラリの『サピエンス全史』のような世界人類史の通史をまとめた本まで、ものすごい数である。

私は40年前から読んできた中公[ちゅうこう](中央公論)文庫の『世界の歴史』(旧版全16巻、単行本1962年完了。新版文庫全30巻 )を、自分の世界史勉強の土台にしてきた。編者の堀米庸三(ほりごめようぞう)たち西洋史学者たちが、各々(それぞれ)の国の歴史の専門家として、苦闘して、なんとか日本に、西洋近代史(古代、中世も)への理解 を移植[いしょく](トランスプラント)し植え付けてくれた。

歴史(学)[ヒストリー]の専門家ではない私が、総合知識人(ホモ・ウニヴェルシターティス、万能[ばんのう]人)の資格で。 ほんとに取るに足りない己れのちっぽけな知識総量(そんなに何でも勉強できるものではない。金[かね]も時間も体力もない。本を読むことを私は60年間やってきたが、たいした量ではない) で、それでも、何故か、これだけの大伽藍(だいがらん)を自力で建てようとする。

大きく巨大で、かつ簡潔な、一本筋を通した理解を作らなければ、人々(読書人)は困る。だから、私が、ドカーンと一本、柱を通す。

それがこの本だ。これで、「ああ、そうだったのか。ヨーロッパの主要な王(女王)たちと、大(だい)思想家たちの関係を中心に、まず大きく分かればいい訳(わけ)ね」と、腑(ふ)に落ちてくれるだろう。日本の各業界の若い専門学者たちは、皆、私のあとから付いて来い。

私はすでに、既刊(きかん)として、『ミケランジェロとメディチ家の真実』(2021年、秀和システム)も、『本当は恐ろしい アメリカの思想と歴史』(2020年、秀和システム)も、『隠された歴史 そもそも仏教(ぶっきょう)とは 何ものか 』(2012年、PHP研究所)も、『(アメリカ)経済学という人類を不幸にした学問』(2020年、日本文芸社)も、『日本人が知らない 真実の 世界史』(2018年、日本文芸社)も、それから『 信長はイエズス会に爆殺(ばくさつ)され、家康は(忍者から)摩(す)り替(か)えられた 』(2015年、PHP研究所)も書いているんだゾ。もっともっと他にも書いている。噓(うそ)だと思うならアマゾンで過去の私の本を検索(リトリーヴ)しなさい。

私が書く本は、やや雑駁(ざっぱく)で粗雑であるが、仕方がない。おカネも時間も、暇も体力もなしでずっと書いて来た。自分の持てるこの鋭(するど)い頭と口(くち)と手だけで。
読者に分かってもらう為ためにはガツーンと単純化して大風呂敷(おおぶろしき)を広げて書く。己(おのれ)の文章を彫琢(ちょうたく)し、ギリギリ単純な思想にまで結実(けつじつ)させるのは大変な(脳[のう]の)苦闘だ。私はこれを自力でやってきた。こうやって筆(ふで)一本でもの書き人生40年を生きて来た。

私が書く本は、そこらのバカと、それから低能[ていのう]知識人たちが書く本とは違うのだ。分かる人には分かる。私の本に近寄りたくない人は近寄らない。それでいい。

最後に。私にこの本を急いで書かせようとして、担当編集者が寓居(ぐうきょ)の茅屋(ぼうおく)の熱海市まで無言の圧力をかけに来ることで、共苦(きょうく)の共同作業でこの本が出来た。編集者の小笠原豊樹氏は、ドイツ語とフランス語が本当によく出来る(文章を原文で書いてゆく)人である。文科系知識人の鑑(かがみ)である。
記して感謝します。

2024年2月    副島隆彦


このヨーロッパの大(だい)知識人たちの 全体図 を、じーっと見て、しっかり説明文を読んで下さい。

(貼り付け終わり)

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