「114」 「プラズマ宇宙論 vs ビッグバン」議論の第4回分を載せます。

副島隆彦です。今日は、2009年10月27日です。

続けて、「プラズマ宇宙論 vs ビッグバン」議論の第4回分を
載せます。 ポイントフォーム(要点番号)の 121.から160.までです。 副島隆彦拝

(副島隆彦による要約文の貼り付け始め)

121. 物理板でも、プラズマは天文学で有望だと言ってたぞ。

122. 「プラズマを扱う物理」と「プラズマ宇宙論」を一緒にしないでくださる? 迷惑なので。

123. ビッグバンに勝負を挑むプラズマ宇宙論はムチャもいい所だが、MHD 天文学は少しずつ成果を挙げている。宇宙論に影響を及ぼす可能性は大きいと思う。

124. クエーサーというのは、随伴銀河が、主銀河の周囲を公転しているうちに、星間物質や星を剥ぎ取られて、中心核だけになった天体のことだ。 だから、クエーサーには、「ブリッジ」「テール」「アンテナ」と呼ばれる 星間物質の尾を引いていることが多く、 その部分を介して、主銀河と繋がっていることが多い。
また、クエーサーは、分厚い星間物質に包まれていることが多く、 星間物質による散乱により、高い赤方偏移を示すことがある。このことが現代の宇宙物理学を混乱させる原因のひとつになっている。

125. 最近ブラックホールの存在自体危ぶまれてきているから、 プラズマ宇宙論も復活の兆しがでてきている。

126. プラズマ宇宙論にも弱点はある。 定常宇宙モデルを持ち出せば、弱点だらけになる。

127. 「「ブラックホールは存在しない」米物理学者らが新説 」 ヤフーニュース 2007年6月21日

 ブラックホールの存在が否定されたらビッグバンは完全に崩壊する。 一例をあげると、重力の親玉ブラックホールが存在しないとなると、銀河の生成期間が極端に伸びる。そうなると、ビッグバンが設定している宇宙の年齢も数十倍に延長せざるおえなくなる。 これがビッグバン完全崩壊のプロローグだ。プラズマ宇宙論の勝利の日は近い。 まさか自分が生きている間に、宇宙論に関するパラダイム・シフト を見れるとは。興奮する。

上記の 原論文プレプリ

 Observation of Incipient Black Holes and the Information Loss Problem  Tanmay Vachaspati, Dejan Stojkovic, Lawrence M. Krauss
http://xxx.yukawa.kyoto-u.ac.jp/abs/gr-qc/0609024

 プラズマ宇宙論 とMHD は切っても切り離せない関係。 ノーベル賞受賞のアルベーンが2つとも創始した。そしてともに相補的に発展してきた。 今回の「ブラックホールはなかったんだ論」 が事実なら、プラズマ宇宙論はビッグバンの代替理論として完璧だ。重力に依存しない太陽系、銀河の生成から大規模構造の形成までが説明できるから。

 数年前までは、ブラックホールは無いなんて主張したら、宇宙物理学会を追放されるくらいの風潮だった。時代は転換点を迎えているようだ。

128. 物理板で読んだのだが、その新説は、「主系列星の重力崩壊によるブラックホールは出来ない」と言っているのではないか、という事だった。 銀河中心のブラックホールについては、最初からビッグバン宇宙論でも説明できない。

129. なるほど。もともとビッグバンには無理がありすぎた。ブラズマ宇宙論者はこのことを数十年前から指摘していたけど、やっとむくわれそうだ。

130. M33の中心に巨大ブラックホールは存在しない
http://www.astroarts.co.jp/news/2001/09/13nao476/index-j.shtml

 近隣銀河群のなかでも地球に近い存在であるM33にも、巨大ブラックホールがないことが確かめられた。
問題は、現行のビッグバン理論では、ブラックホールなしには銀河形成をまともに説明できない点にある。
巨大ブラックホールの強力な重力がなければ銀河の生成は宇宙年齢のその数倍以上の時間がかかることになる。 逆にプラズマ宇宙論ではブラックホールの存在なしに銀河の生成を説明できる。  そうか。それで、最近のホーキングの言動が変だったのだ。

131. そこで定常宇宙論の復権ですよ。

132. 100億年以上前のことや、数百光年先を解明できる、と思っているホーキングやその信者なんて宗教じみてて気持ち悪い。

133. 大統一理論が予言する陽子崩壊は、スーパーカミオカンデをもってしても未だに確認されてない。
大統一理論の別の予言である モノポール も コズミックストリング も未だ発見に至らず。 大統一理論は未だ検証待ちの状態だ。

 だけどここで止まる訳にいかない理論物理屋は、「重力まで含めた自然界4力を完全に統一する超対称大統一理論へ」 と 新たな数理モデル構築に見切り発車することになった。 そこで長いこと省みられずにいたヒモ理論が、26次元モデルから10次元モデルへと変身し 理論物理屋の間で一気にブームになった。

 理論の要請から生まれる 未知の6次元 は、存在を証明しようが無いので、仕方なく「プランク(恒数?。副島隆彦注記) の長さにまで収縮した」ということにしておいて あとは実証不能なことをいいことにやりたい放題やっている。 こうして超ヒモ理論の諸子百家時代が訪れたのだった。

 そして11次元のM理論、12次元のF理論、13次元のS理論、14次元のY理論・・・と物理学者は実証不能な“数学的な美しさ” の荒野 を突き進むのであった。

134. 大統一理論とビッグバンモデルに何の関係があるのか。

135. ホーキングなんて仮定に仮定を積み重ねて裸の王様みたいになっているから、もう終わりだ。 若手の研究者はあまり相手にしていない。古株の研究者もホーキングのことをメディア戦略だけの人間と思ってる。

 今でも、ホーキングをアインシュタイン以来の物理学者だと思ってる人が多い。 が彼は理論物理に何の成果も挙げてない。精々理論物理学者たちの尻を叩くくらいだ。

136. そのブラックホールはなかったという新説は、物理学の一流紙で発表されるらしいが、 日本では読売新聞しか報じていない。 他のメディアはその雑誌掲載待ちということか。 私が重要だと思うのは、真偽は別として、ブラックホールの存在を疑うことが出来るような風潮にようやくなりつつあるという点に限る。

 このスレッドにも、ブラックホールは有ると盲信しているのがいるが、科学の基本は疑うことだ。このことを忘れるな。

137. 「ブラックホールはなかった説」を出した 米オハイオ州のケース・ウエスタン・リザーブ大は、この分野ではかなりの名門大学だ。 論文の著者もこの分野の大物だ。これは期待せずにはいられない。

138. くたばれビッグバン。 ビッグバンがオカルトに見えてきた。

139. 今回の「ブラックホールはなかった」関連で、ビッグバン派がかなり打撃を受けている。たしかにブラックホールがなければ、ビッグバン派は完全崩壊の道をたどるのは目に見えている。

140. 今回の新説の件で私が重要だと思うのは、

「それでも複雑な効果により、外から観測した場合はブラックホールがあるように見えるという」  の、ここだ。 観測技術の不確かさ というか、都合の良いように拡大解釈が普通に行われてきた現状がこわい。 原文を読まずにまだどうこう言えないが、あんまりセンセーショナルな内容ではないと思う。

141. 蒸発するのは裸のブラックホールだけではなかったか? そうなら 高い圧力 でぎゅうぎゅうになっている超巨星の中心で蒸発するとも思えない。

142. 今回の記事は、おそらく一般的な恒星は今まで考えていたよりもブラックホールになりにくい、ということだろう。 超巨星とかとは無関係だろう。

143.ビッグバン派の居直り。   ブラックホールが有るかどうかは、観測結果から有るとされる方が有利だ。証拠がある方が強いのが科学というものだ。白鳥座X-1は小さ過ぎ、見えず、重力が異常に大きく非常に強力なエックス線を放っている。これは何かと考えればブラックホールだする以外に我々は知らない。

 射手座Aスターも強力なエックス線を放ち、銀河中心に位置しガスが吸収される様子が
電波望遠鏡によって捉えられている。 3本のガス流が中心に向かって流れ込んでいる。プラズマ宇宙論では銀河の中心にはブラックホールが無いというが、それではこの 射手座Aスター は何者なのか?

 しかし、たしかに超巨大ブラックホールだけでは銀河の進化は説明できない。やはり暗黒物質が必要だ。が、これは要求する量があまりに大きい。

144.  ビッグバン、フリードマン・モデル、大統一理論、ブラックホール など目に付く事象を全て否定するならプラズマ宇宙論には永久に日が当たらない。 後に同じ理論で宇宙の進化を説明する人が出たとしても、プラズマ宇宙論は真理の一端は突いているがそれだけの理論として葬られるだろう。

145. 南部陽一の「ひも理論」 が受け入れられなかった原因は、26次元という高次元のゆえではなく、超対称性を記述できなかったからだ。 しかし、一躍有名になったのは、超対称性を内包した事にある。それは「超ひも理論」と呼ばれた。 だからプラズマ宇宙論もビッグバン理論を内包してしまうのが近道だ。 ビッグバン宇宙論はどうせ2転3転して定説が定まらない。そこに居座って覆(くつがえ)せなければプラズマ宇宙論の時代が来る。

146. たとえば? 青色超巨星 を振り回す程 重く、それでいて非常に小さく、可視光線を全く出さず、非常に強力なエックス線を出す、しかも恒久的に、だ。そんな天体があるのか?

147. 中心に巨大なブラックホールがない事で知られるM33からも強力なX線放射がある。現時点で現行理論では巨大ブラックホールなしには銀河の形成を説明できない。プラズマ宇宙論なら銀河中心部の膨大なエネルギーをブラックホールなしに十分説明できる。

  青色超巨星を振り回すには重力だけではなく、プラズマによる膨大な磁気エネルギーでも十分に可能だ。 それとダーク・マターなしに銀河の回転曲線問題を解決できる。

148. 白鳥座X-1の近くにたまたま青色超巨星を振り回す程の角運動量の供給源があって、たまたまエックス線源があるというのか? この場合の角運動量の供給源は何だ? その場合のエックス線は何から出ているのか? いったい、どっちが仮説に仮説を重ねているのだ?  プラズマ宇宙論はブラックホール一つで崩壊するほど脆(あやう)いのか?

149. プラズマ銀河の理論によれば、角運動量の供給源は中心部の高温プラズマによるエネルギーであるとすることで説明できる。 ブラックホールが原因とされている銀河中心部の超高速ジェットも、プラズマで説明がつく。

150. 質問  お前は、X線が何によって放出されてるか知ってるのか?

151. 答え。 ブラックホールに物質が吸い込まれる時に、その物質の持っている運動量によって膠着円盤が形成される。 膠着円盤は太陽に近い惑星ほど速く、遠いほど遅い。 速度差から物質は摩擦熱が生じ数万度の高温になってエックス線を放射する。

152. 逃げてないで質問に答えろ。 X線は何から放出される? お前の文章を読んでる限りこの質問の答えを知らないようだな。 宇宙に関する基礎知識のなかの基礎知識だぞ。知らないなんて言ったら知ったかぶり確定だが。 さあ答えろ。 「高温のガス」って、何百年前の回答だよ。答えはプラズマだろプラズマ。 少しは勉強しろ。プラズマという言葉を言いたくなかったのか?

153. そもそもブラックホールの存在有無にプラズマ宇宙論は関係ない。ブラックホールがあるならプラズマ宇宙論は成立しないなどという自虐的な極論を主張しているプラズマ論者がいたか。 ブラックホールの存在に大きく左右されるのはビッグバンのほうだろ。巨大ブラックホールの存在なしに銀河の形成を説明できないわけだし。 たとえば、M33銀河に関しての形成を説明できないだろ。

今回の「ブラックホールは存在しない論」で騒いでるのはビッグバン派が窮地に陥るからだ。そしてプラズマ宇宙論はかなり有利になる

154. ビッグバン派の強がり   別にブラックホールがなくてもビッグバン自体には何の影響も無い。主系列星が重力崩壊してできるブラックホールとマイクロ・ブラックホール、超巨大ブラックホールはそれぞれ起源が異なる。 ブラックホールの解釈などいくらでもある。

 それが一つ増えたからといって一々反応しても始まらない。 仮に銀河中心に超巨大ブラックホールがあったらプラズマ宇宙論が破綻するのか? 宇宙磁場が否定されない限り生き残る理論なのだろう?

155. いいや。ブラックホールがない場合、ビッグバンは致命的な破綻につながる。銀河形成をいちから学びなおしたほうがよくないか。 こんなこと言い出すなんてグレート・ウォールなどと呼ばれる大規模構造についても知識ゼロなのか?

 それと銀河中心に超巨大ブラックホールがあってもプラズマ宇宙論は破綻しない。パイオニアであるアルベーンやペラット、ラーナーもブラックホールの否定なんてしてない。

156. 「ブラックホールが無いかもしれない」だけで何を喜んでいるのだ? 「ブラックホールは無い」などと言える状態ではないのだ。 ブラックホールが在っても困らないのなら、ブラックホールの有無などプラズマ宇宙論には関係がないだろう。

157.  観測ではブラックホールであることが有利だ。 射手座Aスターもブラックホールの特長を示している。 既に充分な観測結果があるのだからそれを一つ一つ解析していけば済む。 ここで直接関係無いのに、ライバルが不利になるという理由でブラックホール否定を支持して、それが当たれば良いが、外れれば本来関係の無いことからダメージを背負う事になるぞ。

  トンでも論は、ラーナーのプラズマ宇宙論だ。 既存の宇宙論を全て否定し尽くした上に成立つのならどの理論も同じ事だ。

158. Cyg X-1 が 5~10Msun くらいある という見積もりは、主星のドップラーシフトから非常に単純に出てくるので、ここが間違っている可能性は非常に低い。 サイズが非常にコンパクトであるという推測も、5.6日という公転周期で安定して回り続けている点から見て間違いようがない。 ただし Cyg X-1 が合計質量10Msunの星団だったとしたらこういう 2体運動にはなり得ない。

 なので、一連のロジックの中で疑いうる点はというと、 「中性子星でいられる質量の上限は1~2Msun」 という部分くらいしか残っていない。 しかしこれも中性子の縮退圧の単純な計算から導かれるものなので、 これが間違っているというのもかなり難しい。 というわけで、Cyg X-1 が BH であるという推定は30年位前に確立したかなり鉄板な(確実な)話である。

 現在も精度を上げたX線探査機が打ち上がるたびに観測が行なわれて絶えず検証されている。 これを否定するには相当の覚悟が必要だ。

 我々が日常生活でお世話になっている量子力学やニュートン力学まで全部敵に回すことになる、というのは知っておいた方が良い。

159.MHD天文学が今まで分からなかった地球や太陽周辺の磁場の様子を解き明かしている。それが、太陽系、銀河系、宇宙の構造と発展していけば重力のみの宇宙論は無くなる。

160. (副島隆彦注記。ついにビッグバン派の中の最悪の人間が、決定的なことを言い出した。)

  疑うことは自由ですし、先入観にとらわれず虚心に考えるのは科学にとって大事です。しかしそれをやる資格があるのは、過去の「先入観」をすべて知識として正しく身に付けた人だけです。
(副島隆彦注記。こういうことを言い出す、ということは、ビッグバン派は相当に追い詰められている、ということである。 大神官や大僧正どもが、慌てて、「仏教や神学をきちんと修めた人間でなければ、仏教や神学を疑うことさえ許されない、と言うのだ。

 こういう人間が現れたら、その宗教や神学は末期症状を示していることを表す。 私たちが、何をどう疑おうが、自由である。疑うことに資格試験や学歴は要らない。人生経験からにじみ出てくる知恵さえあれば、十分に疑うことはできる。そして、こういう食わせ者の大神官どもに騙(だま)されないで、洗脳されないですむ。

 疑うには、まず、十分に洗脳されろ、とこの大バカ者は言っている。許しがたいアホである。 こういう人間たちから、ます徹底的に殲滅(せんめつ)しなければいけない。副島隆彦注記終わり)

(要約文の貼り付け終わり)

副島隆彦拝

このページを印刷する