思いて学ばざればすなわちあやうし(13)古事記偽書論争を概観する(10)私の考え(2)

伊藤 投稿日:2024/10/08 13:07

(71)伊藤睦月です。実は、我々が扱っている歴史学は、サイエンス(学問)ではない。「人文学」だ。人文学は世界のありようを記述する「学問」(というより、知識、知恵とでもいおうか)だが、その記述方法として、サイエンスの技法(創始者の代表がデカルト)が取り入れられ、およそ「学術論文」の形が出来上がっている、と私伊藤は理解している。

(72)だから、いくら「自分の頭で考えて、オリジナルなアイデア」を出しても、サイエンスの技法にそってなければ、無価値だ、クズだ。

(73)その技法の最低ラインが「卒業論文」で、大学のゼミでの演習やレポート提出は、結局、その技法を身に着けるための訓練、ということになる、と理解している。

(74)さきに、紹介した「金儲けの精神をユダヤ思想に学ぶ」(祥伝社新書)は、まさにサイエンスの技法を用いた、副島先生とその弟子たちによる、最初の試みであり、たとえ稚拙であっても「学問ごっこ」の実例集でもあると、執筆に参加した、私、伊藤は自負しています。だから、改めて言いますが、「中二病君」は、私に向かって、「君はバカか」「自分の頭で考えろ」とののしったわけですから、きちんと説明、いや釈明してもらいましょうか。内容の賛否、適否は別にして、それがなければ、君は卑怯者だ。あえて期限は設けないが、こんなもの、ものの数分だろう。

以上、怒りの「学問ごっこ」、伊藤睦月筆