『DVD版 「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」発刊記念講演会』(DVD)


[タイトル]
「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」発刊記念講演会
[副題]
[商品番号]
V-11-D
[講演者]
副島隆彦
[主催]
副島隆彦を囲む会
[会場]
東京都・吉祥寺・武蔵野公会堂
[媒体]
DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)
[収録日付]
2006年3月25日
[収録時間]
155分
[価格]
4000円
[会員価格]
3000円

※このDVDは、復刻版です。古い『「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」発刊記念講演会』(ビデオ)と同じ内容です。

副島隆彦講演会ビデオ「『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』発刊記念講演会」は、今年の3月25日に行われた、吉祥寺・武蔵野公会堂で行われた講演会の模様を収録したビデオです。素晴らしい表紙のデザインはアルルの男・ヒロシさんが担当しました。

副島隆彦先生の本としては久しぶりに純度100%の政治的な本である、「次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた」(徳間書店(刊)、ヴィクター・ソーン(著), 副島隆彦(翻訳))の発刊を記念して、刊行の直前に早々と行われました。

訳者自らによる本の内容、読みどころについての解説がされています。副島隆彦がこの「中国ロック本」の原著である「The New World Order Exposed」(by Victor Thorn, Sisyphus Press, April 2003)の、一体どの箇所から特に衝撃を受け、熱を込めて翻訳をしていったのかが、この講演の中で判明します。この新刊本に興味をもたれた方であれば、得るところの多いお話の内容であるでしょう。

また常日頃からの副島先生の思索についても知ることが出来ます。政治評論家の森田実氏と対談されたこと、その対談の様子やその後に行われた裏のお話。小泉クーデター政権の実態や金融・経済分析の手法など、副島隆彦からでなければ聞けない最新の情報もいくつか散りばめられています。

更に重要な、今後の思索上の分水嶺として、これから副島隆彦と「学問道場」は「道教」に注目していく、ということについても語られます。中国、また日本の民衆の思考・生き方の基盤となってきた思想は、実は「道教」であり、他の学問上で人気のある数々の思想体系は政権支配者たちのためのものである。本当の政治理解のためには道教に注目する必要があるのだ、という決意表明です。この言葉が収められているだけでも、このビデオは副島隆彦の思想と行動を追ってゆく上で、大切な位置を占めることになると私は思います。

当日の講演の様子、副島隆彦の語り口がどのようなものであったかは、「重たい掲示板」で会員の土井敏喜さんによって報告されていますので、以下に転載します。
全体として、今回はなるべく静かに理知的に話を進めてゆく講演でした。

(転載はじめ:「重たい気持ちで書く掲示板」より)

[101] 3/25の講演会の備忘録として。 投稿者:土井敏喜1010 投稿日:2006/03/30(Thu) 23:13:51

今日は’06年3月30日です。
先日の3月25日の講演会に参加しました。早く感想文書きたいと思いながら、年度末の繁忙期に追われていました。「重たい掲示版」の「99」と「今日のぼやき」の「745」で、講演の意が伝わるかと思いますので、少しずれた視点での「感想」を備忘録として付記します。

 戦後の大思想家の吉本隆明には、「廃人の歌」(1952)という詩のなかで、「ぼくが真実を口にすると ほとんど全世界を凍らせるだろうといふ妄想によって ぼくは廃人であるそうだ」という有名なフレーズがあります。また吉本は「北野たけし」のように、分りやすく言葉が使えればなぁと嘆いてもいました。しかし、副島隆彦は、吉本思想を分りやすく咀嚼(そしゃく)して、吉本隆明が書けなかった「西欧近代」の「世界普遍価値」基準を通して、「大きな視点からの真実」をここまで「口にする」ことが出来たと、私は思います。

 それなのに、この度の「講演会」における副島隆彦は、これまでのアジテーション型の話し方に比して「紳士的」な語り口でした。見方によっては、「副島先生は弱っているように見えた」かもしれません。しかし、これまで「紳士的」に書いたり、喋ったりして欲しいと要望する読者たちへは、この度の講演が「典型的」な回答に思えました。この方がいいとも言えないのではないか、というのが私見です。

 一つは「摂食・減量」に取り組んだせいもあるかもしれません。しかし、「腹に力が入らない」ようには見えませんでした。少なくとも、日本では最先端と位置付けられる新刊の政治本の内容を通して、副島隆彦は「世界を凍らせる言葉」を語ろうとしていたからでしょう。

もう一つは、その意味で、講演の後半部になると、最先端ゆえの、まだ十分に咀嚼(そしゃく)できない内容のように思えました。それゆえに副島先生が、まだ息絶え絶えに述べるくらいの、「講義」ような講演にならざるを得なかったのだと感じました。

しかし、これから何度か講演をするごとに「自分の言葉」として、これまでの「一人漫才」の講演のように、分りやすい「言葉」に変化するものと思います。机を叩かない講演は初めてでした。

 第三に、新著の内容の「核」になる点を今日のぼやきの「広報ぺージ」の[745]」で、アルルさんが小論を書いたので、講演会では分からなかった点も補完されていると思いました。つまり「そういうことか」と納得し、この本は必ず読まないといけないなと強く感じています。私の地元では入手が遅くなるので、待ち遠しいといったところです。

「前回の(昨年11月の自力の講演会での)宣言から、さらに高みへと至る為には、(土井:注:副島隆彦は、デイヴィッド・ロックフェラーを頭目とする)彼ら世界金融ユダヤ人たちさえも俯瞰(ふかん、上から大きく見下ろす)し睥睨(へいげい)して、「汝(なんじ)らの時は数えられたり」 の位置まで昇り詰め、彼らの正体を大きくは捕まえたことで、彼らが現にどんなに強大であっても彼らの出生の思想に到達し、その秘密をこの「中国ロック」本で解き明かし、彼らの限界点を見極めたという地点にまで、ようやく至りついた」……と副島隆彦は「重掲99」で述べています。

彼ら金融ユダヤ人たちの「合利」(リーズン、ラチオ)の直線的な行動様式は、「人間の金銭欲と性欲の」を操(あやつ)る。非ユダヤ人たちをコントロールする為には「戦争」さえ仕組みます。911事件が彼らの「自作自演」であるのも、そのせいです。ヒロシマの原爆投下も、「アメリカ国民の犠牲を少なくするためにはやむを得なかった」と「合理(利)、ラチオ」の思想で押さえ込むのです。

ですから、今の広島の原爆慰霊碑のコトバである「過ちを繰り返しません」という主語を、投下した我々、アメリカ金融ユダヤ)人だと、は認めるはずがありません。その意味で、ナチス・ドイツを作ったのも、彼ら米国のユダヤ人たちが主導した、というのも真実でしょう。

 それ以上に、アメリカの反金融ユダヤ思想の言論人である「アメリカの副島隆彦」であるビクター・ソーン氏のようなアメリカの味方勢力が帝国本国にいることを踏まえて、副島隆彦の新刊書『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた』の中で、アルルさんの解説を下敷きにして、私なりに考え、行動していきたいと思います。

ちなみに、ラチオ ratio、リーズン reason を「合理」「理性」と訳するだけでは、意味不明で大きく足りないということ。少なくとも「合利」的という具合に訳すと、「リバータリアンであるアイン・ランドの小説や、評論の意味がわかる」と、『水源』の翻訳者の藤森かよこさんの言の紹介がありました。私も本当に分りやすくなりました。

 明治以降の西欧近代のもたらした言葉を日本国内に伝えた「翻訳言語」が世界水準の意味内容を表していないことが多いことも、しきりに感じるこの頃です。例えば、×民主主義ではなくて、democracyを、福澤諭吉先生は「民衆交際」と訳していてイデオロギーではない意味合いが強いこと。

 私学のパブリック・スクールpublic school も、意味は「共立」が近いそうですが、当時は「アカ」と言われることを案じて「義塾」とした、と私の母校なので聞いています。意図的な「誤訳」が、統治者の意図だと見抜かなければいけないことを、教えてくれたのは副島先生です。

 そして、日本は、まだ近代人 modern man、モダン・マンではない、「天皇という王様」を頭に擁(いだ)いた王国であり、世界基準からは、「中世」的な国家と見られてることが、よく分かります。

日本は、「郵政民営化の原語であるprivatization、プライヴェタイゼイションは、本当は、私有化の訳が正しい」のだが、この郵政民営化法案が可決(2005年9月)して以来、日本は、属国であることを通り越して植民地(colony コロニー、直轄支配地)にまでなったのではないか。

 日本は今やアメリカの属国 a tributary state トリビュータリー・ステイト(朝貢国)のひとつである段階から、日本建国(西暦766年)以来、初めて全面的に外国の植民地colony になったのではないか、という認識を私は真摯に受け止めました。

 また「重税国家」という、官僚とその手下たちの集団である公務員(更にこれに準公務員である、特殊法人や「独立行政法人」などの天下り先と、その家族を含む)への給料で消えてなくなる税金・保険、年金という名の国民からの過重な「徴税」と、そして「徴兵」(ドラフト)という戦争への道が避けれないところまでになっています。

 そもそも「郵政民営化法案」は、D・ロックフェラーの指示の下に、モルガン・スタンレー証券の日本支社長であるロバート・フェルドマンによって元々、英語で作成されていたものである。それを日本語に翻訳して、国会に上程したものだ。元々が英語で書かれた法律であり、それを日本語訳したものですから、何をかいわんやです。

 「私有化」が避けられないことになった郵便銀行(旧・郵貯)、郵便保険(旧・簡保)は、せめて外国資本が、49%以上を持てないという、「放送法案」に見習えばよかったのです。そこをぶち破られてしまった。 

そして、アメリカの巨大広告宣伝会社のBBDO(ビービーディーオウ)=オムニコム・グループの策略により、電通がその支配下にはいりつつあること。「NHKの民営(私有)化」も含めて、日本人の洗脳計画がさらに進められていることも、この講演から、よく分かりました。また、次の著作のための「森田実vs副島隆彦」対談を3回かけて終えたばかりとのこと。その森田氏が電通、と前述したアメリカの広告会社の批判をしたら、マスコミ、TVには出れなくなったことを知りました。

 船井幸雄氏との対談本につづき、今度は森田実氏。これからも、対談本による「副島隆彦の情況論」が、タイミングよく出れば「無力」といえども私たちの「指針」になるので、そういう出版も期待しています。本当は、吉本隆明が健在であれば、彼との対談が一番読みたい本になったと思います。

その理由は、同じ小室直樹門下で、副島隆彦の存在を教えてくれたのが、副島隆彦との共著である『小室直樹の学問と思想』(弓立社ゆだちしゃ刊)もある橋爪大三郎(はじづめだいざぶろう)東工大大学院教授との本があるからです。世渡り上手な橋爪氏には『永遠の吉本隆明』(洋泉社・新書2003)がありますが、副島隆彦とは歩んだ道は大いに異なり、吉本隆明を利用した言論としか理解できず私は憤慨しました。そして、その時に「吉本隆明vs副島隆彦の空想の対談」を夢想した経験があったからなのでした。

 結論的に言えば、「時間がどんなにかかっても、彼ら金融ユダヤ人の強大な権力と世界支配におびえることなく、彼ら、真に哀(あわ)れで、悲しい人々を本当の人間の大きな愛で、溶かしてしまえるように、私たちが、寛容と忍耐の精神で生き延びてゆかなければいけないと思い」、それゆえに講演会場では「私は日本のマハトマ・ガンジーになる」と、副島先生は言われたのでしょう。

 さらに、「身体を大事にして生き延び、老荘思想(道教、タオイズム)という謀略や暴力を嫌う、東アジアの民衆の愛する思想を学び」、真実の暴(あば)きを世代を越えて伝えて生きたい、という考えに私は同感しました。無力ながら同行したいものです。それほどの逼迫感(ひっぱくかん)を感じたのは、私だけではないと思います。

 ところで、私の家内が分りやすかったと言ったのは、「たとえ話」の例でした。表向きでは「反日」を言う中国の女性たちは、実情としては、日本の女性ファッション雑誌が一番の好みです。熱心に読むそうです。また、化粧品は米国のマックス・ファクターなどではなく、日本の資生堂が好きなのです。下着のトリンプよりワコールが好みです。それは、同じアジア人として彼女たちには、肌の色や皮膚が日本製品の方が「合利的」(利が合う)からなのです。

 そして、西欧近代から見れば、中国は「古代的な国家」としてしか見られていません。そして今度の『中国ロック本』に詳細に書かれているとおり、金融ユダヤ人たちは、自分たちの「宿り主」をアメリカから中国に代えるには、「中世的な国家」である日本の技術やノウハウの中国への移転がどうしても必要だと考えている。「宿かり」である金融ユダヤでの総帥(そうすい)である「デイヴィッド・ロックフェラー」が決めたのだ」と、今回の講演を理解しています。「なるほど」と思いました。

 そして、だからこそ次の「宿り主」としての中国を生産指導し「金儲け」するには、中国と日本を「分断して統治する論」により、「日本の憲法改正を5年以内に実施して、日本に徴兵制がひかれること」が計画に入っていること。

そして、日本人のTQC品質管理が、中国でも「合利」的になるのです。その手段として、「徴税」も「徴兵」もを押し付けるためには、日本を「植民地」にする必要があるのだ、ということになります。かっての大英帝国がインドを植民地にしたように、です。

また、そのために「日本のガンジー」たらんとする副島隆彦は、「道教(タオイズム)、老子様の思想(陰陽道=おんみょうどう、陰陽五行などもその一部)を勉強しようと思い立った」と言われました。「この中国に発祥した東アジアの古代からの思想が、無益な争いや憎しみを超えてゆく思想として、重要だと思うようになりました。それに較べて、神道、仏教、儒教の「神、仏、儒」は、どうも支配階級の思想であり、上霞(うわがすみ)の高級な思想以外は、ほとんどが実は道教で出来ている。神道シントウイズムは、日本化した道教に過ぎない。そういうことを、講演の中でお話したのですが、あまりに唐突だったかもしれません」と、その後の副島隆彦の発言がありました。

しかし、私は「算命学(さんめいがく)」という古代中国の帝王学であり占いでもある、10干12支(還暦60歳)の勉強を少しだけしていましたので驚きませんでした。かの植草一秀(うえぐさかずひで)氏も同学だそうです。人間社会が60年から70年で一周期する波の思想です。戦後60年を経て「時代」も大変化を告げていると、この「算命学」でも占っています。

 「この世界の大きな真実を、これからもみんなで頑強に解明してそれを多くの人々に知らせ、啓蒙し、決して軽挙妄動することなく、着実に生きてゆこう。そして、若い人々に希望をつないでゆこう」という、副島隆彦の「指示表出」よりも「自己表出」が強い発言に、私も無力ながら賛同します。

以上、下記の本が、日本における最先端の政治本であることを強く感じた講演会でした。この新刊書は東京ではもう入手できるそうですが、広島では今週末には手に入るかどうか、というところです。

 あえて蛇足ですが、徳間書店刊のこの『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた 上 [技術・諜報]篇 』/ 『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた下 [謀略・金融]篇』』(著/ヴィクター・ソーン Victor Thorn、翻訳・責任編集 副島隆彦)を、講演会に行かれなかった会員読者におかれましては、「必読」とおすすめします。

(転載おわり:「重たい気持ちで書く掲示板」より)

須藤よしなおです。
以上、特に関東圏内以外にお住まいの方や、お忙しくて講演会には参加できなかった方のためにも、今回もビデオを出しました。
お求め頂けましたら幸いです。