[3078]コロナとインフルエンザを比較(早く大規模PCR検査が必要)

前田和寿 投稿日:2021/04/14 17:43

会員の前田和寿です。

私は陰謀論は大嫌いなので、「PCRは偽陽性・偽陰性が出るから信用できない。」などの
デマ・陰謀論を信じる人が残念でなりません。

PCR検査は、豚コレラの検出に使われるなど、ほぼ100%で陽性・陰性反応が出てきます。
正確なのです。陽性率70%などのデマをまだ信じている人は、もう少し科学的知見を
調べる癖が必要です。頭が悪いです。

今回は、「コロナcovid-19」と「インフルエンザ」の違いについて
データを元に比較して、コロナの何が本質問題なのかを明確にします。

フランス国立保健医学研究所などのグループが発表したデータがあります。

<引用はじめ>

コロナ入院患者の致死率はインフルの3倍 仏の研究結果

新型コロナウイルスのほうが季節性インフルエンザよりも入院患者の致死率が3倍高いという
研究結果を、フランス国立保健医学研究所などのグループが発表した。人工呼吸器が必要な患者や、
集中治療室の平均滞在日数も新型コロナが2倍になった。

グループは、フランス国内のすべての入院患者の情報を収めたデータベースを使い、
インフルの4万5819人(2018年12月~9年2月)と新型コロナの8万9530人(20年3~4月)を比べた。

インフルでは平均年齢が59歳だが、子どもと高齢者が多く、18歳未満と81歳以上で53%を占めた。
一方、新型コロナは平均65歳で、中高年が多く、51歳以上が77%だった。

入院中に死亡したのは、インフル2640人(5・8%)、新型コロナ1万5104人(16・9%)。
患者の年齢のばらつきを調整すると、新型コロナの致死率が2・82倍高かった。

人工呼吸器はインフルで4・0%、新型コロナで9・7%の人が必要とした。集中治療室には
インフルで10・8%、新型コロナで16・3%の人が入り、平均滞在日数は新型コロナが15日間で
インフルより7日長かった。

https://www.asahi.com/articles/ASP1D66VGP19ULBJ00Q.html

<引用おわり>

前田和寿です。

このデータからわかるのは、新型コロナは、インフルエンザに比べ「致死率が2倍」。
「人工呼吸器の必要な数が2倍」。「入院滞在日数が2倍」です。

つまり、低く見積もっても、インフルエンザに比べて、2倍の入院率(重症率)で、
完治まで2倍ほど時間がかかります。

これを病院側から見れば、最低でもインフルエンザの4倍のベッドと人的負担が必要です。

大病院でも毎年、10人がインフルエンザで入院しているなら、コロナは40人が
入院していることになり、1フロア全てがコロナ患者になります。大変なことです。

コロナとは「ベッドが足りない、人工呼吸器が足りない、医師・看護師が足りない問題」なのです。

それだけと言えば、それだけです。

ほとんどの人は、罹患してもインフルエンザと同じように高熱になり
ちょっと咳が酷く、味覚障害、しびれなどがあるだけです。

だから、一個人はマスクなしで生活しても問題はないし、
ワクチンも打たなくて良いと、私は思っています。

しかし、病院にとっては大変なことです。

病院に運ばれてきた呼吸困難者を放っておくことなど、現実的にできません。

この病院問題を解決せずに、マスクなしで過ごしても良いと言っているのは暴論です。
病院を増設したり、看護師を増やしたり、野戦病院などを作る能力がないのなら、
大規模PCR検査をして陽性者を隔離するしか、病院問題の解決法はないのです。

前田和寿