[2242]「米のエルサレム首都承認」問題 を徹底的に解説した。

副島隆彦 投稿日:2017/12/19 08:29

副島隆彦です。 今日は、2017年12月19日(火)です。

 トランプ米大統領が、12月6日に、「エルサレムをイスラエルの首都と、アメリカ政府は承認する」という声明を出した。 
 これは、1995年に出来たアメリカの「イスラエル首都法」という法律を、ようやくトランプ大統領が、実施したものである。だからアメリカの民主党の議員たちでさえ何も騒いでいない。 

このことで、アラブ、イスラム諸国は大騒ぎになっている。日本でも、すぐに訳も分からず、動物的な勘だけで、「また戦争が起きるんじゃないの」と、言い出す人たちが出ている。そういうことは無い。 

 何にも知識がなくて、新聞記事を読んだ程度で、すぐに、自分はインテリで世界のことを知っている、と思い込む。私は、この際だから、エルサレムが作られてからの、3200年間の あの地域の 歴史の 全体像を、日本人に大きな理解を与えようと思い立った。それで、すぐに準備を始めた。

 最新の今日のぼやき「2009」番で、私は、徹底的にこの問題を解説したので、読みにいってください。私たちは、もっと歴史を勉強をしなければいけない。

いつも、歴史年表と 世界地図帳(日本地図も) を手元に置いて、気になったことがあったら、すぐに、自分で調べる、という癖(くせ)、生活慣習 habit を身につけないといけない。

 ネット(ウエブ上)の記事を、適当に読み散らして、それで分かった気になるな。
 コツコツと、自分の頭で、丁寧に、 歴史事実の 概要を、大きな見方でいいからしなければいけない。 今回は、「イスラエル、パレスチナ 問題」とは何々かを、私、副島隆彦が、徹底的に、長い歴史( 3200年前からの)を遡(さかのぼ)って解説したので、じっくりと読んでください。 読み飛ばしをしてはいけない。

 しっかりと、1行ずつ、文章を読んで、自分の頭を使って考えて、「本当にそうなのか」と疑いながら、そのとを確認しよう(他の文献や、年表で確認する)として、自分でメモを取りながら、歴史事実を確認しながら読みなさい。 この丹念な作業が出来ない人は、 ただのお庶民で、人生を終わる。 それでいいじゃなか、という人は、もう、ここの学問道場には、寄り付かないようになった。 

 もっと歴史の勉強をしなさい。 自分の気に入った小説を読み飛ばして、それで、自分は読書人(どくしょじん)だと、思い込まないように。

(転載貼り付け始め)

「 エルサレム“首都”抗議デモで3人死亡 」

2017年12月16日  日本テレビ 

イスラム諸国、対抗して「東エルサレムはパレスチナの首都」

 中東・エルサレムやパレスチナ自治区では15日、アメリカがエルサレムをイスラエルの首都と認めてから2回目となるイスラム教の集団礼拝を迎え、抗議デモが相次ぎ、衝突で3人が死亡した。

エルサレムの旧市街では、集団礼拝の後、抗議デモが行われ、排除しようとするイスラエルの治安部隊と小競り合いとなった。また、パレスチナ自治区では各地でデモ隊と治安部隊が衝突。デモ隊が石を投げると、治安部隊は催涙ガスなどで応戦した。一連の衝突で、パレスチナ人3人が死亡、260人がケガをしたとイスラエルメディアは伝えている。

トランプ大統領の決定から1週間以上経過したが、パレスチナ側の反発が収まる気配はなく、依然、緊張が続いている。来週には、大統領の決定を説明するため、ペンス副大統領がエルサレムを訪れる予定で、抗議行動がさらに激しくなる恐れもある。

○ 「東エルサレムはパレスチナの首都」と宣言
2017年12月14日  日本テレビ

 アメリカのトランプ大統領が中東・エルサレムをイスラエルの首都と認めたことに対抗して、イスラム諸国は13日、「東エルサレムをパレスチナの首都」と宣言する声明を取りまとめた。

 世界50か国以上のイスラム諸国の首脳らが13日、トルコのイスタンブールで緊急会合を行った。出席したパレスチナ自治政府のアッバス議長は、トランプ大統領の決定を「最大の罪だ」と非難し、アメリカはイスラエル寄りで、和平協議の仲介役として不適格だと述べた。

 アッバス議長「アメリカがこれ以上、和平協議で役割を果たすことを受け入れない」 会合では、トランプ大統領の決定を非難する共同声明を発表した。さらに、声明では「東エルサレムはパレスチナの首都だ」と宣言し、すべての国に、これを認めるよう呼びかけた。

(転載貼り付け終わり)

副島隆彦拝