[570]福島復興活動事務所開き 報告2:国道288号線 原発から20km封鎖地点

川端優美子 投稿日:2011/06/10 19:27

群馬のゆみこ(川端優美子)です。

6月4日(土)に学問道場・福島復興活動事務所開きでみなさんと原発から20km封鎖地点に行った報告です。

午後1時からの副島国家戦略研究所(SNSI)メンバー・高野亮さんと副島先生の講演会が始まる前に、副島先生を先頭にして、お弟子さんと会員のみなさん(総勢30人くらいかな)で、すぐ近くの20km封鎖地点にぶらぶらと歩いて行きました。わたしたちがたどり着く前に、機動隊員が警察のワゴン車に付いている拡声器で「道路に広がらないで下さい」「一般の交通がありますので、広がらないで、歩道に上がって下さい」と大きな音で言いました。封鎖で行き止まりなんに、車なんか来(き)ねぇだんべ。

先頭の副島先生が、マスクをして手術用ゴム手袋みたいなのをはめた機動隊員(静岡県警のわけえし4人くらい)のところに着くと、さっそく怒鳴り始めました。「余計なことを言うな!」「おまえらが大きい声で何か言えば、こっちが怖がって言うことを聞くと思っているのか!」わたしは、きゃ~、副島節キター!と喜んで周りを見回すと、みんな真面目な顔をしている。ゆみこ、喜びすぎ。不謹慎。

副島先生「なんで封鎖してるんだ」

機動隊員「危険だからです」

副島先生「何という危険があるんだ」

機動隊員「・・・」

副島先生「なんという法律に基づいて封鎖してるんだ。言ってみろ」

機動隊員「・・・」

ケンカ番長・副島先生を先頭に、いい大人が30人もぶらぶらやって来て、怒られたり、難しくて答えられないことをいろいろ聞かれた機動隊員たち、おやげない。危険を感じた機動隊員の一人がワゴン車の中の通信機で本部に連絡をしている。応援を呼んだのでしょうか。

機動隊員はあまり賢くないことが分かったので、もういいか、ということで、みんなで立ち入り禁止の看板や機動隊員の前で副島先生と記念撮影。わたしは自分が先生と撮り終わったので、隣にいた機動隊員に聞きました。「おまわりさんも、先生と一緒に写真撮る?」すると「いえ、職務中ですから」と断られました。

20km圏の住人は許可証があれば中に入れるそうです。封鎖しているすぐ後ろ脇に民家があったので、「あのお家の人も許可証が要るんですか」と聞くと、「あそこの人は要りません。厳密に言うとここは20km地点よりちょっと出たところなので。厳密に20km地点で封鎖すると、Uターンとか出来ないのでここで止めてます」とのこと。へえ。

またぶらぶらとみんなで歩いて復興活動事務所に戻りました。
すると、さっき呼ばれたのであろう応援のパトカーや大きな青いバスや黒塗りのワゴン車がやって来ました。副島先生が大きな青いバスの警官とやりとりをしているのを、わたしは遠くから見ていました。しばらくすると、副島先生が警官に「行ってよし」という合図をしているのが見えました。ふつうとは完全に立場が逆転しています。さすが、番長!あとで先生に聞いたら、先生は警官に「わざわざ来るな」と言ったんですって。そしたら警官が「はい」だって。先生は「やっぱりわざわざ来たんだよ。人間本当のことを言われると、はい、とか言うんだな」とおっしゃっていました。なるほど~。

それから、機動隊員たちが華奢(きゃしゃ)で弱っちかったので、先生が「あいつら静岡県警でいじめられてる奴らだったりして。お前ら行ってこい、とか言われたのかな」なんておっしゃってました。ほんと、そんな感じでした。彼らもワケが分からずに、ふつうの人と同じように「放射能こわいなあ、でも仕事だからなあ」と思いながらあそこに居たのかもしれません。わたし達がマスクも何にもつけないで大勢来たので、「あれ?放射能ってもう大丈夫なのかな」と内心ほっとしたかもしれません。

わたしたち学問道場のメンバーは、20km封鎖地点に仕事で仕方なく居る機動隊員たちを、安心させてあげました。いいことしたな。  以上