[5]シェールガス:水道の蛇口から炎がでた。
|
投稿者:5980
|
投稿日:2014-05-24 21:34:51 | ||
まさに「水を汚したら終わりだ。」
水の健康学 藤田紘一郎著 (貼り付け開始) いのちの水を求めて 私はかつて三日三晩飲与食わずの状態で海上を漂流したことがある。インドネシアのアンボ ンという街からブル島へ、インドネシア軍が使っていた陸軍上陸用舟艇を借りて渡ろうとしたの だが、暴風雨にあって方向がわからなくなってしまったのだ。 アイスボックスにはビールやジュースがたくさん入っていたのだが、水はなかった。しかし、 そのとき欲しいものは「ただの水」だったのだ。 人間が生きていくうえで、水は絶対に欠かせない。食べ物がなくても数日から数週間は生きら れるが、数日水をきらしたら、脱水症状を起こして死んでしまう。体内に含まれている水のうち、 体重のたった一〇パーセントが失われただけでも、人間のからだは危機的状態に陥り、二〇パーセントを失うと死亡する。 私が遭難しだ当時、インドネシアには現在のようにミネラルウォーターのペットボトルなどは なく、生水はとても安心して飲めるものではなかった。大部分が多量の大腸菌で汚染されていた ため、カンに入ったビールやジュースが安全な飲みものだったのである。 しかし、遭難時にはビールやジュースはほとんど役に立たないことがわかった。空腹状態のと きはジュースはおいしかったのだが、ビールはだめだった。それでも水分補給のために飲んだが、 かえって 「ただの水」が欲しくなり、暴風雨で揺れる舟のなかを、飲み水を求めてよろよろとさまよったのである。 インドネシア人の同乗者も、自分だちがもってきた水をすでに飲み尽していた。私は気分がわるくなって何度も吐いてしまったが、そうすると、余計、「ただの水」が欲しくなった。人間はギリギリの状況に置かれると、ほしいものは水だけなのだという貴重な経験であった。 食べ物は一〇日間以上まったくとらなくても皮下脂肪などを消費しながら生きていけるが、水を一滴も飲めないと、細胞外液の濃度が高くなり、浸透圧の関係で、水分が細胞から引き出され脱水状潜となる。ちょうど塩をかけられたナメクジと同じ状態になってしまうのだ。 人間のからだからは一日約二・五リットルの水が排泄される。尿や大便として一・五リットル、 吐く息から〇・五リットル、皮膚から蒸発している水が〇・五リットルである。 そのため、私たちは飲み水で一リットル、食べ物に含まれている水分で一リットル、体内でタンパク質や炭水化物、脂肪などが燃えて出る水分〇・五リットルで補給しているのである。 こうしてバランスをとっているが、健康のためには、水やお茶をもう少し飲んで、やや多めに水分を補給しておくのがいいようだ。 軽く汗をかくような運動をした場合には、一リットルの水が失われる。真夏に激しいスポーツをすれば、なんと一〇リットルの水分を流すこともある。 このように、私のインドネシアでの遭難は大変危険なものだったのである。人間は何もしなくても 一・五リットルの水分が失われるという。体重の二〇パーセントを失うと死亡してしまうのだがら、当時、体重七〇キロだった私は、一四リットルを失うと、つまり九日間で生命が危うかったのだ。 インドネシアの海上では非常に蒸し暑い状況が続いていたので、もう少し遭雉が長びいていたら、私は水不足のためにいのちを失っていたかもしれない。 (貼り付け終わり) |
[4]真剣に備蓄を考える
|
投稿者:エース 会員番号1275番
|
投稿日:2013-06-15 00:10:16 | ||
災害や有事に備え、可能な限りの個人備蓄を考えていきたいと思います。
学問道場の趣旨とは異なるかもしれませんが、副島先生も備蓄を実践されているということで、自分も真面目に検討・実行していきたいと考えています。 他の会員の方の情報も提供していただけると有り難いです。 (1)米(副島隆彦著「個人備蓄の時代」P173・P180参照) 「備えるJP」というサイトに、「無酸素保存による米の長期備蓄方法」として具体的な方法が示されています。 http://sonaeru.jp/provision/report/p-18/ 「脱酸素剤」と「ガスバリア袋」が要るようです。 個人では、機材がある人を除き、米の無酸素化による保存はなかなか難しいし、時間も無いです。そこで、思いつくのが、登山・キャンプ用のアルファ米。 以前のものは、不味くて食べられなかったが、最近のものは相当、味も改善されています。 若干、値が張るのが欠点ですが、水さえあれば食料として復活するので有り難い存在です。また、緑茶で還元したアルファ米もなかなか美味です。 アルファ米以外で、ここ数ヶ月、無いかと探していたところ見つけたのがこれ。 「米クラフト」の「備蓄米(冬眠米)」。 http://www.komecraft.com/cathand/list-18210-29789-0-0.html 「炭酸ガス封入密着包装法」で米を袋詰めし、冬眠状態にしたものです。 無酸素なので、虫も湧かず、5年間保存可能とのこと。 これも若干、値が張るのが欠点です。また、アルファ米に比べると「炊飯」が必要です。 (2)梅干し(副島隆彦著「個人備蓄の時代」P33参照) 梅干しは、自分で漬けてみればわかりますが、「黴(かび)」との戦いです。 長期保存するには黴を防ぐ必要が有り、そのためには出来るだけ塩分濃度が高く、無添加で、雑菌の進入を防ぐ必要があります。 個人で梅漬けを実践してみて、長期間にわたって黴の発生が無い状態を維持するのは甚だ困難であると思い知ったので、やむなく市販の梅干しを購入することにしました。 「無添加 梅干し」で検索しても、成分表示には、塩以外のもの(例、蜂蜜)が添加されている場合があるので注意が必要です。 これも数ヶ月間掛かって探し当てたのがこれです。 「ほりぐち農園」の「災害用非常食 梅干し」。 紀州南高梅で5年保存可能とのことです。 http://www.ume-nouka.jp/umeboshi/hijou-shoku-umeboshi.html 但し、自分で5年保存の実験を行ったわけではないので、5年後に本当に難無く食べられるか否かは現時点では不明です。 (3)太陽光発電と蓄電池(副島隆彦著「個人備蓄の時代」P66参照) 自力で独立した太陽光発電と「蓄電」を行うのであれば、良い本が有ります。 角川浩 著 「停電・アウトドア対応 独立型太陽光発電と家庭蓄電」 この本に掲載されているシステムを自作できれば、高いリチウム電池を購入しなくても、ある程度実用性の有る太陽光発電&蓄電システムを独立して約40万円程度で設置出来ます。 自分の場合、現在、この本を読み込み研究しているところです。 設置場所と、時間・労力の確保が目下の課題です。 まさしく、リバータリアン的な視点で書かれた本だと思います。 (4)太陽熱温水器(副島隆彦著「個人備蓄の時代」P47参照) 規模や諸条件によっても異なりますが、新潟を拠点とする某ホームセンターのリフォーム工事による設置なら、20万円~35万円程度で設置できるようです。(私も、見積もりは取ってみました。) (5)各種アウトドア道具 各種避難道具には、アウトドア道具が使えると思いますが、「村上宣寛」氏の書物がとても参考になります。「野宿大全」・「アウトドア道具考」などです。 メーカー側ではなく、ユーザー側からの視点で書かれているため、他のアウトドア誌では読めない内容が凝縮されています。但し、ユーザーサイドからストレートに書きすぎてスポンサーが付かなかったのか(?)、絶版になっている本が多く、図書館の本や中古本を探さざるをえない状況にあります。 この人もリバータリアン的視点だと思います。 (続) |