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[66]ブレード問題は未だに解決していない
投稿者:相田英男
投稿日:2018-12-11 17:48:29

相田英男です。

下の投稿で引用したロイター記事の、前半部分の説明記事が、同時刻に発表されていました。GEのガスタービントラブルの詳細に、かなり踏み込んだ内容が書かれています。GEは、トラブルの詳細を全く公表しないので、業を煮やしたロイターが、世界中の電力会社にあたって、HAタービンの状況について確認したようです。見えてきたのは、GEの大本営発表とは相当に異なる状況です。

以下に記事の中で気になる部分を抜粋して、意訳を付けて解説します。私は英語が苦手なので、そっちの方は大目にみてください。

【引用記事】
Exclusive - GE's push to fix power turbine problem goes global
By Alwyn Scott, December 7, 2018, Reuters

以下は、記事の一部の抜粋と私の解説です。

1.タービンブレード損傷(oxidation issue)の実態について

(引用始め)
Photographs of the damaged turbine reviewed by Reuters show dozens of jagged and broken blades inside the massive machine, owned by Exelon Corp (EXC.N). The turbines are now running after two months of repairs, Exelon said.
意訳:
停止したエクセロンのHAタービンの写真を我々(ロイター)が見たところ、損傷して先端がギザギザの形状になったブレード翼が何個も確認された。このHAタービンは2ヶ月間の修理を経て、現在は運転を再開した。

GE told Reuters it identified the oxidation problem in 2015, and developed a fix before the failure in Texas. The fix uses an earlier casting method that was employed on other turbine models.
意訳:
GEはロイターに、テキサスの発電所で故障が起きる前の2015年に、同様のブレードの酸化問題が起きていたと語った。その修理の際は、それ以前に別のタービンモデルに鋳造されたブレードを使って交換した。
(引用終わり)

相田です。9月にエクセロンのプラントが止まって以来、GEはHAタービンのトラブルについて、“oxidation issue” と述べるだけで、他に一切の説明をしていません。しかし、上のロイターの記事には、現地でのブレード損傷の一端について、具体的に書かれています。

最も重要なのは、“Photographs show dozens of jagged and broken blades”という記載です。タービンブレードの先端は、本来なら平らの筈です。が、エクセロンの関係者に損傷した写真を見せてもらった処、ブレード先端がギザギザになっていたそうです。これはブレード先端の温度が高温になり、運転中に溶けて一部が飛散した事を意味します。単に表面コーティングが脱落しただけでなく、その下の基材のニッケル基超合金(Nickel based superalloy)が溶けたのです。深刻なトラブルです。

GEの言うようにoxidation(酸化)が、そもそもの破損の原因かもしれません。しかし、酸化でブレード自体がここまで消失するのは、先端の温度が想定よりも相当に上がりすぎている事を意味します。ブレード内部の冷却機能が不足している、要するにGEが設計したブレードの冷却機能に問題がある可能性も、否定できません。

“dozens of” という記載から、ギザギザのブレードは数本ではなく、数10本に及ぶと思われます。おそらくは、タービンの一周グルリとブレードがダメージを受けているのでしょう。製造の欠陥で、一部のブレードのみが性能が低かったのではなく、全てのブレードに問題があると思えします。

記事には、2015年の時点でGEはブレードに問題があると知っており、その時の修理には、以前の鋳造技術(an earlier casting method)を使った、と書かれています。ここの記載がイマイチ怪しげですが、castingとはブレードを作る際の、最初にニッケル合金を溶かし鋳型に入れて固めるプロセスを指す筈です。酸化の問題があったのは前から知っていたが、その時には、古い作り方のブレードに交換して、取り敢えず済ませた、という場当たり的な対応に思えます。ロイターの記事の説明不足もあるでしょうが、釈然としない箇所です。そのうちに経緯がわかるでしょうが。

2.他の発電所のHAタービンでもブレードの交換に着手した。

(引用始め)
Three plant operators using GE equipment that are shutting for blade repairs, Invenergy, Exelon and Tennessee Valley Authority, told Reuters GE has been transparent and responsive in installing new blades for free under warranty.
意訳:
ブレード交換のためにHAタービンを停止している電力会社、インベナジー、エクセロン、テネシーの三社の関係者は、GEは保険契約(注:LTSA契約のこと)に従い、透明で信頼出来る方法で新たなブレードの取付作業を行っていると、ロイターに述べた。

"Overall, we've been very pleased with GE's HA technology and its performance capabilities," said Beth Conley, a spokeswoman at Invenergy, which is receiving replacement blades for three new HA turbines at a Pennsylvania plant that has not yet opened.
意訳:
“私達はGEのHAタービンの技術と性能にとても満足している”と、インベナジーのスポークスマンのコンレイ女史は語った。彼らの交換用ブレードの一式はペンシルベニアの新たなHAタービンまで届けられたが、タービンの解放作業はこれからである。
(引用終わり)

相田です。エクセロンの他に、フランスでもHAタービン停止と点検について報道されました。しかし、それ以外のインベナジー社(ペンシルベニア)とテネシー・バレー社でも、既にHAタービンを停止して、点検の準備に入っているようです。インベナジーではタービンの解放作業はまだですが、GEから交換用の新しいブレードが既に搬入されているようです。多分、覗き穴からファイバースコープを入れて見たら、ブレードがギザギザだったので、「これはもうダメだ」となったのだと思います。

3.GEは楽観的な態度をあくまで崩していない。

(引用始め)
GE is setting aside $480 million (376 million pounds) to repair its 9HA, 7HA and 9FB model turbines as it restructures its power business. The 126-year-old conglomerate has declined to say how many have been shut down, or when it would replace parts - if needed - in as many as 130 such turbines it has produced.
意訳:
GEはHA, 7HA, 9FB 型ガスタービンの修理のため、480ミリオンドルの費用を準備している。GEは、修理のために停止するガスタービンの数と、タービンの部品交換が(必要であれば)行われる時期を、明らかにしていない。

Power plant operators in Japan, Taiwan, France and at multiple U.S. sites have shut down - or plan to shut down - at least 18 of the 55 new HA-model turbines that GE has shipped so far, French utility data and interviews with more than 20 industry experts, including executives, plant operators, insurance specialists, engineers and consultants with direct knowledge of GE turbines show.
意訳:
日本、台湾、フランス、アメリカの幾つかのサイトの発電プラント関係者達の話をまとめると、GEにより世界中で55台導入されたHAタービンの内の、18台以上が点検、補修のために停止される予定である。

In an interview, GE gas power systems CEO Chuck Nugent played down the significance of turbine shutdowns and the French data, saying that GE turbines are performing "extremely well," despite the need for "early maintenance" to fix the blades.
意訳:
GEガスパワーシステムCEOのニュージェント氏は、一連のガスタービン停止とフランスの発電所の不具合データが深刻なものであるとは考えておらず、「GEのガスタービンはどれも“きわめて順調に”稼働している」と、インタビューで答えた。ブレード修理のための“早急なタービンの停止”が、必要であるにもかかわらず。
(引用終わり)

相田です。ロイターの調査では、タービンユーザーである電力会社の方は、ブレード損傷について危機感を持っているものの、GEは公式発表では前向きな発言を続けるのみです。GEと電力会社の発言には、明らかに温度差があります。

おそらくは、今回のブレードのトラブルについて、GEは未だに抜本的な解決策を見出だせていないのだと、私は推測します。技術的な解決策も、LTSAに関するビジネス的な損失についても、両方についてです。

GEのコメントの通りに、問題が収束しつつあるのならば、トラブルの状況と解決方法についての詳細なロードマップを、早急に開示するべきです。それならば投資家も安心して、株価の低下も早めに収まる筈です。しかし、事故の詳細情報を全く発表せず、アメリカ国内のユーザーから、ブレードの新品への交換作業を少しずつ進めています。問題の根深さが芋ずる式に明らかになる事を恐れている、としか思えません。やり方があまりに姑息です。

今回のユーザー側からの調査により、GEの困難な状況が、また一つ明らかになりました。10日の月曜日のGEの株価は、終値で遂に7ドルを割りました。スティーブ・ツサが予言した6ドルの目標株価に到達してしまいました。

GEが認めなくても、SECによるGEパワーへの調査から、問題はいずれ明らかなります。投資家達は、そてを見越して最後の期待も投げ捨て始めているのでしょう。

相田英男 拝



[65]【速報】中部電力西名古屋発電所の6台を含む18台以上のHA型ガスタービンが停止される予定
投稿者:相田英男
投稿日:2018-12-10 12:39:35

相田英男です。
先に書いた投稿の内容を一部差替えます。

ロイターの速報ですが、初段ブレードのコーティング破損が問題になっていた、HA(アドバンスドH型)ガスタービンについて、世界中の発電プラントで少なくとも18機を停止して、点検する予定であることが、ユーザーの電力会社関係者からのインタビューで明らかにされたそうです。

記事を以下に引用します。ロイターがまとめた停止検討中のプラントに、中部電力の西名古屋発電所に作られたHAタービン6機が、しっかり載っています。西名古屋のHAタービンは、運転開始後に世界最高の発電効率を更新した、凄いだろう、と大々的にマスコミ発表されていました。それが、まさかこんな羽目に陥るとは、全くの「想定外」だったでしょう。

やっぱり三菱重工のJ型ガスタービンにしとけば良かった、とか、中部電力は後悔しているかもしれません。流石に今度の中部電力の6台のHAタービンが点検で停止するとなると、電気新聞も記事にしなければならないでしょう。すると、東京電力のHAはどうなんだ、とか、北海道電力の石狩湾発電所のやつは大丈夫か?とか、話が広がるでしょう、必然的に。もはや隠蔽は不可能です。

GEにとって問題は、タービン翼の交換などの物理的な費用だけではなく、LTSA(長期保守契約、数年間の修理に伴う費用を電力会社が事前に、GEに保険として支払うこと)に伴い生じる追加費用です。電力会社はHAタービンの停止中に、止めていた旧式の発電設備を再稼働して、重油や石炭などの燃料を新たに買うとかする必要に迫られます。これら諸々の諸経費をまとめて全部、GEは負担しなければなりません。

先週の記事によると、GEパワーの巨額赤字の内容を精査しているSEC(アメリカ証券取引委員会)は、ガスタービンのLTSA契約に伴う収入を、GEの経理部門が過度に盛っていた可能性が高いと、慎重に捜査を進めているそうです。SECも間抜けではないので、やっぱりそこが一番怪しいと思うでしょう。

まあ、私はある程度予想していましたが、GEにとって最悪の展開になりつつあります。CEOの首を何度もすげ替えた処で、中身の毒は全く浄化されないことが、証明されました。

(引用始め)

Factbox - Power plants with GE turbines shutting for repairs
ReutersDecember 7, 2018

NEW YORK (Reuters) - Utilities are shutting down at least 18 of General Electric Co's (GE.N) newest gas turbines for repairs at power plants from Taiwan to France, according to more than a dozen interviews with plant operators and industry experts.

Here is a list of power plants that operators have shut down or plan to shut down for turbine blade replacements or other repairs following a blade failure at an Exelon Corp (EXC.N) plant in Texas in September, according to the sources.

Plant name: Lackawanna Energy Center
Turbines: 3 x GE 7HA
Location: Jessup, Pennsylvania
Owner: Invenergy
 
Plant name: Allen Natural Gas Plant
Turbines: 2 x GE 7HA
Location: Memphis, Tennessee
Owner: Tennessee Valley Authority
 
Plant name: Nishi-Nagoya Thermal Power Station
Turbines: 6 x GE 7HA
Location: Nagoya, Japan
Owner: Chubu Electric Power Co.
 
Plant name: Dah-Tarn
Turbines: 2 x GE 7HA
Location: Taoyuan City, Taiwan
Owner: Taiwan Power Co.

Plant name: Bouchain
Turbines: 1 x GE 9HA
Location: Bouchain, France
Owner: Electricite de France
 
Plant name: Colorado Bend II
Turbines: 2 x GE 7HA
Location: Wharton County, Texas
Owner: Exelon Corp

Plant name: Wolf Hollow II
Turbines: 2 x GE 7HA
Location: Granbury, Texas
Owner: Exelon Corp

Sources: Companies, GE, Reuters research
(Reporting by Alwyn Scott)

(引用終わり)

相田英男 拝



[62]東芝はGEのバッファ(緩衝、衝撃吸収材)である
投稿者:相田英男
投稿日:2018-11-13 17:20:03

相田英男です。

先週末のGEの株価は、10ドルを下回り8.58ドルまで沈んでしまいました。そして、週明け月曜になると、株価はついに終値で8ドルを割りました。先週の木曜にアナリストのスティーブ・ツサが、「GEの適正株価を“6ドル”まで引き下げるべきだ」と、コメントしたのが波紋を呼んだそうです。株式時価総額も遂に、7兆円そこそこまで落ち込みました。昨年の4月には、GEの時価総額は25兆円を超えていたのです。が、たったの一年半で1/3以下に減ってしまいました。

時価総額が8兆円以下になると、ソフトバンクグループや三菱UFJにも及びません。ソニーとほぼ同じレベルです。2000年頃にはアメリカ最強と呼ばれたあのGEが、何というショボくれた会社に落ちぶれてしまったのでしょうか。

CEOのカルプは、GEパワー(発電部門)の危機的状況について、「そろそろ持ち直すだろう」'We're getting close' と、インタビューで述べたようです。ですが、赤字を脱却しても、GEには最早、金融事業もデジタル事業もメディカル事業も、売却してしまうため収益は期待出来ません。株価を反発させるための成長エンジンとなる事業が、GEには残っていないのです。ジェットエンジンと発電用ガスタービンを、地道に作って売るだけの、単なるメーカーになるしかありません。

これまで日本では、アナリストや経済誌の記者達が、「日本の企業は製造業だけに頼っていても、ジリ貧になるだけだ。GEを見習って選択と集中をすべきだ。経営改革を早く進めろ」と、散々叫んできました。ところが、その「日本が見習うべき理想の企業」だった筈のGEが、何とこの有様です。今となっては、地道に「物作り」を続けてきた日本の会社の方が、しっかり生き残っているではないですか。失敗したのは、GEを見習って「選択と集中」に取り組んだ、あの東芝でした。アナリスト連中は、所詮は、その場の適当な思いつきをコメントするだけです。彼らには、先のことなど全く見えていないのが、よくわかります

まだまだGEの危機はこれからです。行き着く所まで行くと思います。

翻って日本では、東芝が、8日の木曜日に、2018年7月~9月決算と当面の事業計画を発表したそうです。車谷CEOになり初めての事業報告会です。しかし、「発表の会場が高級ホテルだったのがケシカラン」とか、「半導体を売却した後の成長戦略が見えない」とか、相変わらず経済マスコミ連中から叩かれています。

でも私が考えるには、車谷会長はよくやっていると思います。おそらく何もしないで、当面の時間を稼ぐことが、今の東芝の最も重要な任務だからです。なぜならば、東芝はGEが今後分割して切り離すであろう不採算部門を、吸収、合併する必要があります。GEの最期のリストラで放出される経営資産(殆ど赤字の)を、受け止めるためのバッファ(緩衝材)となるのが、東芝に与えられた役割なのです。だから今の東芝は、新たな事業を勝手に提案して設備投資などして、お金を減らさないように、敢えて何もしていないように、私には見えます。

せっかく半導体事業を打って、大金を得る見込みがついた。ウェスティングハウスの清算も終わり、アメリカのLNG事業も中国に買って貰える目処がついた。そして、「そのままでしばらく待て」という指示が、東芝の経営陣に出されているのです。「天の声(JPモルガン)」として。

面白いのは、お金に余裕が出てきた今の東芝は、新規事業の開拓ではなく、自社株買いに積極的にお金を使っています。この自社株買いについても、経済記者達からは「金と時間の無駄遣いだ」と、非難の的になっています。日経の記事から引用します。

(引用始め)
東芝、7000億円の自社株買い発表 1株3635円 上場企業で過去最大規模
日本経済新聞 2018年11月12日 19:15

東芝は12日、今月8日の取締役会で決議した7000億円の自社株買いの具体的な方法を発表した。自社保有分を除く発行済み株式総数の約30%に相当する最大1億9257万2200株を、12日の終値と同額の1株3635円で買い付ける。13日の取引開始前に東京証券取引所の立会外取引で取得する。

7000億円の自社株買いは国内の上場会社では過去最大規模とみられる。東芝は、昨年末の大型増資を引き受けた海外ファンドなどの応募を想定している。

1株当たりの買い付け価格は、昨年末の増資の新株発行価格に比べ実質38%高い。

一部のファンドは保有する東芝株を売却するとみられる。一方で、「再建でさらに株価が上昇する可能性もあり、東芝株の継続保有も検討する」としているファンドもある。東芝側も「今回だけで7000億円分を全て取得できるとは思っていない」(幹部)とみている。

13日の立会外取引で7000億円分を取得できない場合は「国内の自社株買いでは一般的な、証券会社を通じたアルゴリズム取引で買い付けを進めていくのではないか」(市場関係者)とみられている。

東芝は19年11月までに7000億円の自社株買いを終わらせる方針。取得した自社株については、一定規模を消却するという。
(引用終わり)

技術屋の私は株には素人ですが、自社株買いを行うと単純に株価が上がるため、既存の株主の利益が高まります。この東芝の自社株買いが、先にゴールドマン・サックスが増資のために集めて来た「物言う株主達」に向けての対応なのは、言うまでもありません。彼らも間抜けでは無いので、GEの赤字部門と東芝が合併するとなると、当然猛反発する筈です。なので、GEとの合併までに、株価を出来るだけつり上げておいて、彼らを儲けさせる必要があります。つまらない設備投資に資金を費やして株価を下げるのは最悪です。当面は手持ちの資金を減らさずに、自社株買いで海外投資家を儲けさせるのが、最善の策と言えます。

なので、元銀行員の車谷CEOの今の対応は、とても理にかなっていると、私は考えます。今は何もしてはいけないのです。窮地に陥ったGEの、最期のリストラ作業が完了し、東芝との合併の準備が整うまでは。

私達の日本という国家は戦後、アメリカのデモクラタイゼイション(強制的な民主化教育)を受けて、旧ソビエトや中国のバッファとして利用されて来ました。同じように、JPモルガンによりデモクラタイゼイションされた東芝は、壊れゆくGEのバッファとして使われるのです。まさに今、目の前で展開される貴重な、壮大な、デモクラタイゼイション・ドラマの成り行きから、しばらく目が離せません。

相田英男 拝



[59]いよいよこれからが本番だ
投稿者:相田英男
投稿日:2018-11-01 12:36:49

相田英男です。

10月30日のNYダウ株価は、400ドル以上がった一方で、かのGEの株価は、10ドルそこそこに低迷しています。理由は簡単で、同日発表された18年度第2クオーター(7,8,9月)決算で、純損益が228億ドル(約⒉6兆円)の大赤字を出したためです。アメリカの企業では史上最高額の赤字だそうです。アルストムの減損から予想はしていましたが、やっぱり凄まじい規模です。フラナリーに変わって社長になったカルプには、散々な門出になりました。

今のGEの株式時価総額は10兆円くらいまで減りました(全盛期の2000年頃は50兆円を超えていた)。そこから2兆円の赤字が出てしまうと、いよいよ危ない領域になります。GEの危機は、アメリカ経済界でも、最もホットな話題の一つになりました。

今回のカルプの発表では、大赤字以外にもいくつかの注目すべき内容が出てきました。ブルームバーグの以下の題目の記事に、大まかにまとめられており、箇条書きで説明します。

〔参考記事〕
GE Sinks to 2009 Low After Accounting Probe Adds to CEO’s Woes
By Thomas Black, Natasha Rausch and Matt Robinson
Bloomberg October 31, 2018

⒈ 刑事訴訟される怖れがある?
上記の記事について、一部の翻訳がネットにあったので一部引用します。

(引用始め)
米ゼネラル・エレクトリック(GE)は、米証券取引委員会(SEC)による会計調査が拡大していると明らかにした。この発表で株価は9年ぶりの大幅安に見舞われ、ラリー・カルプ新最高経営責任者(CEO)にとっては厳しい船出となった。

GEは30日、カルプCEO就任後初となる決算とともに、電力設備部門で計上した約220億ドル(約2兆4900億円)の費用についてSECの会計調査が広がっていると発表。同社が1日に明らかにしていたこの減損処理に関しては、米司法省も調査している。
(中略)
特に懸念されるのは司法省の関与だ。ブルームバーグ・インテリジェンスの法務アナリスト、ホリー・フラウム氏は、「事態は一段と深刻になっている」と述べた上で、「SECは民事提訴できるが、司法省は刑事訴訟を起こすことができる」と説明した。
(引用終わり)

相田です。昨年の12月にGEは、保険事業の焦げ付きで1兆円の赤字を出し、証券取引委員会(SEC)の会計調査が続いています。実はアルストムの「のれん減損」があまりに巨額なため、SECの調査が火力事業部のGEパワーにまで拡大した。それだけではなく、司法省(the Department of Justice)も、GEパワーの会計状況の調査を始めたというのです。犯罪の可能性があり、下手をすると不正会計による告訴も想定されるとのこと。だんだん大事(おおごと)になってきました。

⒉ HAガスタービンの損傷トラブルは「ディープ・インパクト」だ。
英文記事の和訳されていない箇所の、気になった記載の一つを引用します。

(引用始め)

The power unit’s difficulties will “persist longer and with deeper impact than expected,” Chief Financial Officer Jamie Miller said on a conference call Tuesday. As a result, GE will miss its full-year target for cash flow by a significant amount, she said.

(引用終わり)

今回の2兆円の赤字は、火力発電部門のGEパワーで生じたものです。GEの最高財務責任者であるミラー女史という方が、「火力発電部門が抱える問題の解決には、予想以上の困難が伴う」と発言したと、記事に書かれています。ミラー女史は、状況の深刻さを“deeper impact”と述べています。

具体的な問題については、記事では触れていません。でも、私が思うに、“deeper impact” とは、HA型ガスタービンのブレード翼の損傷を指す筈です。ブレードのトラブルにより、エクセロンのコロラドの発電所と、フランスのブシャン発電所でもHAタービンは稼働を停止しました。でも、部品交換をしてタービンを動かせば解決する訳ではありません。

HAタービンを納入する際にGEは、数年間は発生するタービンの修理、補修の費用を、全て負担する長期間の保険契約(LTSA)を、電力会社との間で結んでいます。今回のような想定外のトラブルによる停止が起きると、保障期間中の費用をGEは全て負担しなければなりません。場合によっては、修理費の他に、代替で動かす旧式発電設備の燃料代も含まれます。

これらのLTSA契約により生じる、負担金額の総額が、GEは測りきれてないのだと私は思います。“deeper impact” とは、このことだろうと考えます。

⒊ 発電事業は二つに分けられる

現CEOのカルプが発表した最初の対策は、発電事業を担当するGEパワーを分割することです。具体的には、収益性の高い(と予想される)ガスタービンを中心とする部門と、「それ以外」の事業に分けると。後者の「それ以外」には、蒸気タービン、原発、送電、変電事業、等が含まれます。アナリスト達の間では、収益の悪い後者の部門をまとめて売却するつもりだろう、と噂されているそうです。

この辺から私の最も興味がある話につながるのですが、私の予想では、GEからスピンオフした発電事業部門は、どこかの投資会社を一旦経由した後に、東芝と合併すると思います。最早言うまでも無いのですが、東芝の重電部門の技術はGEの完全なコピーです。何から何までコピーです。GEから手取り足取り教えてもらった技術なので、何の問題も無く、くっ付ける事が可能です。

そんな不採算の事業を押し付けられても、東芝も引き受けるはずがないと、普通は考えます。が、多分東芝は受けます。何故ならば、今のGEには金がありませんが、東芝は金を持っています。半導体事業を売って儲けた2兆円があります。不採算事業を切り離した後でも、GEにはその部門を退職したOBへの年金の支払いを考える必要があります。しかしGEには年金を払う余裕が最早ありません。

スピンオフした重電事業に、GEは年金の支払い枠をかなり乗せて東芝に引き渡し、東芝の2兆円を注ぎ込んで補填する、年金が増えてめでたしメデタシ、という筋書きだと、私は予想しています。なんといっても、GEの鶴の一声でウェスティングハウスの原発を買ってしまった東芝ですから、最後までGEに尽くして終わるのではないでしょうか。

展開がますます楽しみになって来ました。

相田英男 拝



[57]GEがイラク発電所建設に参画しても、株価上昇への御利益はなさそうだ
投稿者:相田英男
投稿日:2018-10-25 12:24:10

相田英男です。

トランプ大統領の横槍により、シーメンスがイラクで進めていた発電所建設事業の半分を、GEが受注することになりました。これについて、JPモルガンのアナリストの、“セルジオ越後”ではなくて、スティーブ・ツサが、相変わらずの辛口でコメントしています。

ツサによると、今回の取引は事業金額は大きいものの、GEが得る利益は、期待される程に大きくはない。何故なら、蒸気タービン等の利益マージンの小さな装置がほとんどで、利益率の大きなH型ガスタービンの受注には未だに至っていない、ということです。イラクとGEとの契約内容の詳細が明らかではないが、おそらくは、イラクの発電所建設がGEの株価低迷に、歯止めをかけることはできない、とツサは言っています。

それよりも、H型ガスタービンのトラブルによる停止の、株価へのネガティヴな影響が未だに大きい、とのこと。

発電所の設備は何でも作れば良い、という訳ではなく、利益が大きな設備とあまり儲からない物があります。イラクで作るのは、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わた、コンバインドサイクル設備(GTCC)のようです。ガスタービンを納入すれば、高温部品を頻繁に交換する必要があるため、末長い補修費用(LTSA)による売り上げが見込めます。

一方で、蒸気タービンを受注しても、図体がでかくて作るのに手間が掛かる割に、点検の部品交換の頻度が少ないのです。ガスタービンのような超高温下で、部品が使われる訳ではないので。部品を交換する時も、装置が馬鹿でかいので、ガスタービンよりも手間暇が掛かります。だから、あまり部品交換が必要ないように、最初から作られているのです。

シーメンスにも意地があるので、ドイツ政府と連携して、本命のガスタービンの受注だけは、絶対にGEに渡さないように、頑張ったのだと思います。トランプは、「この間の戦争で何千人もアメリカ兵が死んだんだぞ、インフラ建設の美味しい所だけ、ドイツに持っていくとは何事だ」みたいな剣幕で、イラク政府を脅したみたいです。けれども、GEがもらえたのは、結局はマージンの少ない装置や水処理施設などの、どうでもいい周辺設備だけになりそうだ、とのことです。

(引用始め)

GE-Iraq Deal May Not Be What It Seems Despite Trump Pressure
APARNA NARAYANAN
Investor's Business Daily, 10/22/2018

General Electric (GE) and Siemens both signed agreements for power generation in Iraq, after the Trump administration reportedly intervened on behalf of the American industrial conglomerate's GE Power unit.

GE announced Sunday it had signed "principles of co-operation" to add up to 14 gigawatts of power generation capacity, with 1.5 GW set to come online as soon as next year. Siemens said Monday it had entered into a "memorandum of understanding" to add 11 gigawatts of power generation capacity in four years.

But analysts at JPMorgan called the GE Iraq deal a "vague collection" of conversions, services and upgrades, mainly of low-margin steam turbines, with projects involving the advanced H-frame gas turbines yet to be decided.

In addition to the deal's terms, the language of GE's statement was "vague" while that of Siemens was "more firm," JPMorgan analyst Steven Tusa said in a note Monday, noting both involved "unrelated throw-ins" like water treatment units.

"It appears GE does not have entitlement to the large frame turbines, despite a rich legacy of installed base in Iraq, and despite the well-publicized intervention of the U.S. government," he wrote.

(引用終わり)

相田英男 拝



[56]大統領の口ききでセコく稼ぐあの会社
投稿者:相田英男
投稿日:2018-10-23 07:40:35

相田英男です。

あれほど問題が噴出しているにもかかわらず、最近のGEの株価は、11ドルから12ドルくらいに、セコく上がり続けています。何ですぐに株価が暴落しないのか不思議でしたが、理由の一つを説明する記事を見つけました。


(引用始め)
Iraq lines up GE and Siemens for power infrastructure work
Reuters October 21, 2018

BAGHDAD, Oct 21 (Reuters) - Iraq has signed agreements with General Electric and Siemens (SIEGn.DE) over potential deals to develop the country's power infrastructure, the electricity ministry said on Sunday.

Siemens had been favourite to win a contract to supply 11 gigawatts of power-generation equipment in a possible $15 billion deal, though the Financial Times reported on Wednesday that the German group may have to share the work with U.S. rival GE after pressure from U.S. President Donald Trump's administration.

An Iraq electricity ministry official confirmed there had been pressure from the United States.

"We received key offers from Siemens and then General Electric to revamp Iraq's power sector ... the pressure by the Americans was heavy," the official said without elaborating.

(引用終わり)

ことしの始め頃に、ドイツのシーメンス社は、イラク政府との間に発電所の建設事業について合意したと。総発電量は11ギガワットで、事業費用は15億ドル(1兆5千億円くらい)の大型プロジェクトです。

ところが今になって、トランプ大統領が、建設工事の幾ばくかをアメリカの電気会社に、当然GEになりますが、渡せと、イラク政府に強く要望したと。それで、イラク政府は止むを得ず、工事をGEとシーメンスの両方に分けることに、合意したという話です。

別の記事によると、ドイツ産業連盟という組織のディレクターが「国際企業間の経済交渉に、アメリカ・ファースト・ドクトリンを持ち込むとは何事だ!?」と、怒って抗議したみたいです。「アメリカ・ファースト」の言葉の使い方が間違っている気もしますが、それはさておき、どんな手を使っても、アブク銭を手に入れたいんでしょうかね?あのかつての栄光のコングロマリットは。

「電気新聞」によると、北海道電力の石狩湾発電所のLNG発電所が運転を開始した、と書かれていました。冬場の電力不足解消が期待される、とか言ってました。まだテスト運転の段階らしいですが。一方で、アメリカでGEのHAガスタービンがトラブル停止したニュースは、全く書かれていません。9月初旬までの電気新聞のバックナンバーを辿って見ましたが、トラブルの記載は全くありませんでした。

GEのHAタービンのトラブルは、海外電力業界の最大の話題の筈です。が、電気新聞には全く書かれていない。おそらくは、ヤバくて書けないのでしょう。HAタービンのトラブルの話を書いてしまうと、石狩湾のHAタービンは大丈夫なのか?と、当然、自ら新聞に書かなくてはいけませんから。ヤブヘビですね。

石狩の方は、停止したエクセロンのHAタービンとは、コーティングのタイプが微妙に異なる、とか、3年間の稼働は持たないけど、毎年ブレードを全数交換すれば大丈夫だ、とか、何か異常があったらGE御自慢のIoTシステムの「プレディックス」ですぐに検知できる、とか、色々と電力会社を煙にまく説明を、GEは北海道電力にしていると思います。その辺を是非知りたいですね。

アメリカで停止したエクセロンのプラントでも、タービンの運転状況を「プレディックス」でモニターしていた筈です。なのに運転を停止してから、コーティングが剥離した事に目視(もくし)で気付いたんですよね。「プレディックス」とやらも、呪い(まじない)程度にしか役に立たないんじゃないでしょか。

中部電力と東京電力も、HAタービンを発電所に入れています。停止したニュースは報道されていないので、点検せずに動かし続けているのでしょう。GEからは、詳しい技術説明は受けているとは思いますが、中部電力も東京電力も、ヒヤヒヤものではないかと思います。もしかすると、「迂闊にタービンを停めるんじゃない」とか、トランプ大統領にクギを刺されているのかもしれません。

相田英男 拝



[54]中国のAP1000の蒸気タービンは、実は日本製だった
投稿者:相田英男
投稿日:2018-10-19 12:32:45

相田英男です。

下の投稿に関係しますが、三菱日立パワーシステムズから、発表があったそうです。

(引用始め)
中国の三門原子力発電所1号機での引き渡し調印式を完了

MHPS製54インチ最終段動翼を採用したタービン発電設備が中国で初稼働
2018年10月12日

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、中国の三門原子力発電所1号機に納入した蒸気タービン発電設備について、必要な機能試験、安全確認試験および性能試験の全項目をクリアし引き渡しました。10月11日に顧客である三門核電有限公司との引き渡し調印式を完了しました。日本国内の原子力発電所で十分な実績があり、当社の主力モデルである54インチ最終段動翼を採用したタービン発電設備を備える原子力発電所が、初めて中国で稼働しました。

 三門1号機は、本年4月末に燃料装荷を開始し、8月半ばに100%出力に到達しました。9月21日に中国政府要求の168時間連続実証運転をクリアし、9月29日に性能試験を完了しました。また、125万kW加圧水型軽水炉(AP1000)の初号機となるため、原子炉側とタービン側とのインターフェースについても十分な事前検証を実施するとともに、きめ細かいプロジェクト管理と緊密なコミュニケーションにより、無事に営業運転に至りました。なお、後続する三門2号機は、9月30日に100%出力に到達し、営業運転に向けて試運転が順調に進捗しています。

(引用終わり)

中国の三門原子力発電所とは、東芝&ウェスティングハウスが受注した、あのAP1000のことです。アメリカでは、見るも無残な失敗に終わったAP1000の建設ですが、中国では立派にやり終えたようです。日本の報道では、AP1000は作るのが無茶苦茶大変だ、と盛んに言ってます。が、中国はあっさり作ってしまった。アメリカは屁理屈ばかりこねるけれど、単に作るのが下手くそだっただけです。

中国にAP1000が出来つつあるのは知ってましたが、蒸気タービンはどうするのか、私は全く気にしていませんでした。ところが東芝ではなくて、MHPSが作っていたのですね。ウェスティングハウスのPWRには、三菱製の蒸気タービンを付けるのがセオリーだろうとは、確かに思いますが。しかしこの話は、全く日本のニュースでは報道されません。電力業界御用達の電気新聞だけが載せてましたけど。朝日も毎日も日経も、中国の原発には全く関心がない様子です。九州電力が、太陽光発電を送電線から一時遮断する話は、「すわ大事件だ‼︎」とばかりに報じてますけど。

東芝がアメリカで大失敗した新型の原発が、中国で何の問題もなく建設されて、稼働する。その中核装置の一つの蒸気タービンを、三菱−日立の合弁会社が受注して建設を完了した。これって、原発反対派の皆さんには、どうでもいい話なのでしょうか?福島事故の反省も十分でない中で、海を隔てた隣国で新型原発が次々に建設されつつある。その際に、日本の技術が必要とされて、実際に製品が使われているのです。

これって、「福島事故の原因が未解決の状況で、原発が海外に輸出される」というパターンに、ドンピシャはまってる気がするのですが。それとも、原発の炉心を含む本体の輸出には問題がある。けれども、蒸気タービンは放射線を出す設備では無い。だから別に騒ぐ必要はない、という理屈なのでしょうか?

じゃあ、これから日本のメーカーは、中国やロシアが諸外国に原発を売り込むのにくっついて、原発と一緒に蒸気タービンだけをバンバン納品すればいい訳だ。GEがエジプトでやるみたいに。蒸気タービンだけでも、それなりの売り上げは稼げますからね。万が一事故が起きても、蒸気タービンなら、深刻な事態にはならないですし。

でも、果たしてそれでいいのか、とは、誰も思わないのでしょうか?

まあいいか。日本が蒸気タービンを作らなくても、中国はGEかシーメンスに頼めばいい話ですからね。ちなみに、GEがエジプトの原発に納入する蒸気タービンは、アメリカ製ではなく、フランスのアルストムが開発したやつみたいです。せっかくアルストムを買収したのだから、少しでも元を取らないと、とGEも焦ってるようですが、焼け石に水と思いますけど。



[51]あんまりセコイ商売などするな
投稿者:相田英男
投稿日:2018-10-11 12:18:20

相田英男です。

本件もGE絡みですが、重掲にGE話ばかり載せるにもアレなので、こちらに載せます。

GEネタは今が旬の真っ盛りです。私にとっては東芝が潰れる時よりも、GEの方が重要問題です。GEこそが本家であり、東芝は所詮は、GEの東アジアの出先機関にすぎません。分家よりも本家のイザコザ話の方が、スケールも大きく百倍も面白いのです。

さて、以下のブルームバーグの記事ですが、エジプトに作る予定の原発用の蒸気タービンの製造をGEが受注した。それで、700億円の売り上げにつながるだろう、との話です。パッと見たときに、「エジプトの原発? はっ? 何それ」と疑問を感じました。とりあえず、記事の抜粋を引用します。

(引用始め)

GE Says It Wins $700 Million Order for First Egypt Nuclear Plant
Salma El Wardany
BloombergOctober 9, 2018

General Electric Co. secured a $700 million contract to supply turbine and generator units for Egypt’s first nuclear power project, the company said.

GE will supply four turbine units for the country’s planned 4,800 megawatt El Dabaa nuclear facility, it said Tuesday in a statement. The company will deliver one turbine each year from 2023 until 2026, and the units will begin operating at the rate of one per year from 2026 until 2029, Michael Keroulle, chief commercial officer for GE’s Steam Power business, said in a phone interview.

The contract was awarded by AAEM, a joint venture between GE and Russia-based Atomenergomash that will design and supply the turbine system for the reactor, GE said in an emailed response to questions.

Egypt, with an expanding population of more than 95 million and vast energy needs, wants to diversify its energy sources. In addition to building a nuclear plant, the country has said it wants to boost capacity to generate solar and wind power. The North African nation, which currently relies on oil and natural gas for more than 90 percent of its power, targets producing 20 percent of its electricity from renewables by 2022.

“Egypt has tremendous energy needs, and growth comes with higher energy consumption,” Keroulle said. “It’s starting projects in coal, nuclear and renewable energy, in addition to the existing gas and fuel projects, which adds security, sustainability and predictability in its energy sources.”

(引用終わり)

昨年報道されたみたいですけど、エジプト政府がエネルギー資源の分散化の目的から、原発の導入を決めた、と。それで、コストとかの観点から、西欧、日本製ではなく、ロシアから原発を買うことにしたそうです。ロシア製とはいえ、出力120万キロワットと大型の、最新モデルです。VVER1200という第三世代プラス型のPWRで、ウェスティングハウスのAP1000のように、上から水が落ちたりはしないようですが、溶融した炉心を受け止めるコアキャッチャーを、底部に付けており、安全性も高めています。原発を4機作って、蒸気タービンをそれぞれに4つ付けるそうです。

それで、原発の本体はロシア製なのだけれども、蒸気タービンの方はGEが作る事で、エジプト政府と合意した、という話です。

何も考えずにこの記事を読むと、「GEは、火力のガスタービンがトラブルで不調でも、原発の蒸気タービンを受注して盛り返すつもりなのか、さすが、スマートな戦略だよな」と思えます。が、よく考えるとこの記事は、ツッコミ所が満載です。

そもそもBWR型原発の開発会社であるGEが、何で他社の原発の、よりによって、仮想敵国(だった筈)のロシア製の原発の、蒸気タービンの製造だけを、下請けとして担当するのでしょう?自らが開発した第三世代、及び第三世代プラス型の新型BWRを売り込めば良かったのではないでしょうか(自分でBWRを作れない事は、わかってますけどね)

しかし、アメリカの誇りだった天下のGEが、ロシアの原発の下請けに回るとは、何ともはや……時代は変わった、というか、全くもってダサい会社に落ちぶれた、というべきか…

ついでに日本では、原発反対派が、おしなべて「福島原発事故が起きた原因が、十分に解明されていない状況で、外国に原発を輸出するなど許されない」と、叫びまくっています。そうすると、今回のGEの対応は、許されるのでしょうか?三菱重工や日立が代わりに、エジプトに蒸気タービンを売ったりしたら、袋叩きに会うことは必至ではないでしょうか?

「フクシマの責任取れとか言っても、日本人が勝手に叫んでいるだけで、別にアメリカ人の俺たちには関係無いぜ」で、反対派は済ませて良いのでしょうか?そもそもが、福島第1原発を作ったのは、GEだったというのに。原発反対派も、日本のメーカーや電力会社に対しては散々文句を言えても、アメリカの会社には、英語でしゃべるのが面倒なので、文句が言えない、のでしょうか?

まあGEに向かって「福島の原因がはっきりするまでは、蒸気タービンを外国に売るな」と追及したところで、「事故の原因は、とっくの昔に解明して、詳しい社内レポートに纏めてるんだよ、見せてないだけで。フクシマは俺たちが作った原発だから、一番よく知っとるわ」とか、言い返されるのがオチだとも思えますが。日本の間抜け連中が作った「四大事故調査報告書」よりも、遥かにレベルが高くて正確な内容の「GE福島事故調査報告書」が、当然あるでしょうからね。絶対に外には見せないでしょうけど。

ついでにGEは、日立製作所と一緒にイギリスに原発を作る件について、一体どうするつもりなのでしょう?あの原発は日立単独ではなくて、GE-Hitachi Nuclear EnergyというGEと日立の合弁会社(日本での略称はHGNE)で作る筈です。プラント施工はベクテルと日揮が担当する予定でした。が、先日ベクテルが、実作業の方から抜けたいと、泣きごとを言い出しました。かなりヤバイ展開になってます。

ベクテルも、GEが金持ちだから信用して、原発のコンソーシアムに加わった。でもGEが短期間でここまで落ちぶれるとは、想定していなかった。なので、弱音を吐くのも仕方ないと思います。もしもGE-Hitachiが原発をやめると、イギリスもやむを得ないので、他を当たるしかありません。ロシアとイギリスは何かとキナ臭い関係なので、頼むとしたら中国でしょう。すると、中国は待ってましたとばかりに、華龍1号(ファールン1号、中国製の輸出仕様第三世代型PWR、現在中国内で初号機を建設準備中)の売込みにかかるでしょう。その時にGEはまた、華龍1号の蒸気タービンの下請けを受注して、セコく稼ぐつもりなのでしょうか?だとすると、さすがはGE、あまりにも遠大すぎる戦略という他ありません。

地味に蒸気タービンを売って小銭を稼ぐなんていう商売など、投資家はGEには期待していないと、私は思いますけどね。

相田英男 拝



[48]勉強が足りないと危険かどうかもわからない
投稿者:相田英男
投稿日:2018-03-07 21:32:21

ー相田さん、お久しぶりです。本が出てからしばらく経ちましたけど、元気してます?

(相田)ああ、おかげ様でね。あれで落ち着くかと思ってたけど、いやいやどうして。GEが、まさか、こんなことになるとはな。

ー去年の9月過ぎから、GEの株価が急に下がったのが、ニュースで騒がれ始めました。年が明けてからも、保険の赤字で1兆円計上した、とか、すごかったですよね。ウォーレン・バフェットからも、とうとう見放されたGEですけど、まだまだ苦境は続きそうですよね。

(相田)それもだけれど、眞子さまはこれからどうなっちゃうのかな?紀子さまとの仲も険悪だって、女性自身にも書かれてたよな。まあ、週刊誌情報だけど、相手の男があれだと、母親もやっぱ心配になるわな。いくら見た目が爽やかで、性格が優しくても、生活力が足りなくて金にだらしない男は、大勢いるからな。イケメンだけど、あちこちから借金しまくってる男とかな。眞子さまも人生経験をある程度積んだら、そんな世の男達のダメダメさも、段々わかってくるだろうけど。いかんせん、あの環境だとな・・・

俺は別に二人で駆け落ちして、10年くらい一緒に暮らして、後になってから「やっぱりダメだったわ、お母さん」とか、眞子さまが戻って来てもいいじゃん、とか思う。でも、二人とも思いっきり面が割れてるから、何処に隠れても、オッカケが付いて来て、生活が丸裸にされるされるだろうし。若いのに大変だな、とか心配になるよな。

日本中のオッサン、オバサンの全員が、俺と同じ気持ちなんだろうな。「できるなら皇居まで乗り込んで、眞子さまを直接説得したい」とか、誰しも思うよな。

ーそんなこと話すために、僕を呼んだんですか?

(相田)いや、そうじゃない。申し訳ない。今回は川崎重工の、新幹線組み立てのトラブルのニュースだったな。

ー去年の年末に、JR西日本の車両が運転中に異音がしたので、名古屋駅で止まった事故ですよね。点検したら、何と、台車の部品がバックリ割れていた。最初は鉄道会社の運転対応の不備が責められましたが、実は川崎重工の作り方が問題だったという。川重の社長さんが記者会見で謝ったんですよね。

(相田)俺もよくわからなかったのが、新幹線の台車が割れて壊れたという。ところが鋼材の厚さが、たった7mmのペラペラだって言うんだよな。で、そのペラペラの薄板鋼材を、台車の組み立て中に、川重の作業員が4mmまで削っちゃった。だから割れた、とかニュースに書かれていた。新幹線の台車にそんな薄板を使うなんて、一体どうなってるんだろう?と、疑問だった。今回のニュースで、川重から部品(側バリ、そく梁)の断面図が出てきた。それを見たら、ようやくわかったよ。

台車の部品とはいえ、羊羹(ようかん)の外箱みたいに薄板を曲げて、箱型の形状にしてるんだよな。昔は多分、もっと厚い鉄鋼材を使ってたんだろう。でも今の新幹線では軽量化のために、箱の厚みをギリギリまで薄くしてるんだ。それでも設計を工夫して、外側のフレームだけで十分な強度を出す構造にしている。今回初めて絵を見てわかったよ。ものすごいハイテクの設計だと、感心したよ。でもこのハイテクの構造が、今回の事故に繋がったんだよな。残念なことだけど。

ーあんな薄い板をさらに削ったりしたら、すぐに穴が空くだろうなとは、誰でも普通に思いますからね。また削った場所というのが、よりによって梁(ハリ)の真下の底面ですからね。あの部品で一番荷重が掛かる場所でしょう?よく今までもったと、逆に感心しますよね。

(相田)マスコミでは、川重の安全への認識が足りないとか、専ら書かれている。けど、今回の件では「大変すみません。これからはもっと、安全と信頼性回復に努めます」とか川重に反省させても、全く意味が無いと、俺は思うな。

ーどういうことですか?

(相田)だって、あの構造の部品に、上から大型車両が載っかって、何トンもの荷重を支えるんだぜ。しかも、高速移動体の台車の梁だから、運転中には、振動や繰り返し疲労変形がひたすら加わる訳だ。その梁の厚さは、たったの7mmしかない。現場で組み立てる時にそんな場所を、更に削るなんて選択肢があるか?ましてや、亀裂の起点になり得る可能性が一番高い、梁の下側を削るんだぜ。安全性とか持ち出す以前に、普通はそんな技術的な判断をするか?

俺は機械設計を本格的に勉強した訳じゃない。だから偉そうなことは言えない。だけど、例えば、板材を曲げた時に、曲がった外側には、引っ張りの応力(おうりょく)が掛かって、裏のの内側の表面は逆に、圧縮の応力を受ける。これくらいは、素人の俺でもわかるよ。応力(おうりょく、英語ではstress、ストレス)は、材料の内部で働く力のことで、物体の外から働く外力(がいりょく、英語ではforce、フォース)とは違う、というのは、言うまでもないよな。

その時に、板の外側の一部だけが厚さが極端に薄かったり、亀裂があったりしたら、引っ張りの応力集中(おうりょくしゅうちゅう)が起きて、外側からの亀裂が貫通して、板はあっという間に割れてしまう。これくらいのことは、技術者なら誰でも、理解してるのが当たり前だと、俺は思ってる。

ーまあそうだと、僕も思います。

(相田)そもそも川重の作業員達は、毎日現場に行くとさ、最初にこれから組み立てる台車を現場で見る訳だ。その時に台車を眺めながら、自然に頭の中で考えるもんじゃないのか?「これは、新幹線のボディーを支える土台だ。それで、横に取り付けるこの側バリに、上からものすごい力が掛かるんだよな。新幹線の運転中には、この側バリの中央が上から押されて、下にたわむから、下側には強烈な引っ張り応力が掛かるだろうな」とかさ。

それから「だから、側バリの下側には割れの起点になる傷とかを、出来るだけ付けちゃいけないよな。板の厚さもたったの7mmしかないから、これ以上薄くなったら、絶対にマズイよな」という具合に、連想するんじゃないか?。普通の技術者センスをもった作業者なら、そう思うだろう?

ーあの台車の構造を見ると、梁はそういう機能になってると、普通はわかるでしょうね。

(相田)ところが、ニュースによると、現場で実際に梁を削ったという本人は「削ることで強度が落ちて、割れるなんて全然考えなかった」とか、言っているらしい。本当だとすれば、上の俺が言った一連の発想を、全く思いもしなかった、ということだよな。本人が実際に、何十個も台車を現場で削りながら、だぜ。

現場は別に削った本人一人だけじゃなくて、全員で40人位のチームだったんだろう?でも、周りの他の39人も、そいつを見ながら「あいつ梁の底を削ってるゼ、ああ、何かヤバそう」とか、誰も思わなかった訳だ。まさか、周りに隠れて誰も見えないところで、台車をこっそり削ってたりは、多分しないよな。

ー現場の責任者は、削る量は0.5mmまでにしておくように、言ってたそうですけどね。

(相田)その責任者も、一応最初に言っただけで、実際にどれだけ削ってるかは、後からは確認しなかった。そもそもが、その責任者が削るよう指示するのが大問題だ。けど、どうしても梁の底面を削らないといけないとしよう。それなら、0.5mm以上は絶対に削り過ぎないように、細心の注意を払うべきだ。

あの新幹線の台車と外バリの、構造と機能が正しく頭の中で認識できていれば、技術者ならば普通にそうする。でも、どれだけ削ったかどうか、現場の責任者は全く関心がなかったみたいだ。責任者も問題意識をほとんど持ってない、そのレベルの認識だった、ということだよな。

ーなんか、説明がくどいんですけど。要するに相田さんは、責任者を含めて現場の作業員全員の、技術の理解力が足りない、と言いたいんですか?

(相田)その通りだ。現場では、0.5mm以上は部材削ったらいけない、とかルールがあって、それを紙に書いて壁に貼ってあったともいう。でも「そのルールを守らなかった」ことは、大きな問題じゃない。それ以前の、「プロの技術者としての、ごくごく基本的な技術の常識を、作業員が持っているのか」という方が、はるかに重要だ。

どれだけ危険な事が目の前で起きていても、技術的な判断が間違ったら、それを危険だとは思わないだろう?壁にどデカく、作業ルールが紙で貼ってあってもさ。問題は現場作業員の、技術の基礎知識の不足だ。安全かどうかの認識ではなく、知識そのものが足りないんだ。だから、危険を見抜くことが出来ずに、こうなったんだ。

彼等は全員、会社に入ってからも、材料強度や機械設計の基礎知識について、座学で教育は受けている筈だ。でも習った筈の知識が、現場で全く生かされていない。現実の物や製品を扱う際に、頭の中の知識が使われていないんだよな。

例えば、自動車の運転免許を取って、最後の講習で、事故現場の悲惨な写真とかいっぱいビデオで見せられるよな。そこで安全運転を心がけましょう、とか聞く訳だ。その後で、本人が実際に車を自分で運転してて、すぐに歩いている人間にぶつかって、大ケガさせたとしよう。その時に「車に人がぶつかって、こんなに血が流れるなんて、思いませんでした。免許の講習では、実感が全然湧きませんでした」とか、言い訳するレベルだぜ。今回の川重の不具合は、俺にはそう思える。

ー最後の例えは、なんか変な気もしますけど。でも40人も作業員がいて、誰も危ないと気づかないのは、確かにおかしいですよね?

(相田)頭の中に「これは後から壊れるかもしれない」という認識が無かったら、「危ない」なんて思えないよ。本人達に悪気が全く無いんだから、周りが「安全に気をつけろ」と、散々注意喚起しても、全く意味がない。眞子さまの婚約相手みたいに、本人に悪気が全くないんだから、説得のしようがないよな。

ーそれは‥‥‥ちょっと‥‥‥違う話じゃあないんでしょうか?

(相田)まあ、それはともかくさ、「作り手が理屈をわかってなくても、作業のルールを決めてそれを守らせればいい」とかいうと、「それは違う」と俺は思う。ルールを決めても、その意味が理解できなかったら、「守ろう」なんてモチベーションが、湧くわけがない。ルールの前に理屈と技術がある。その理解と実践が、日頃から出来ているかどうかが、技術者にとって一番大事だ。当たり前のことなんだけどなぁ。

俺は川重全体がこんな素人技術者の集まりだとは、思わない。川重は、幅広いタイプの産業機械を長年作り続けて来た、立派な会社だ。でも、問題の新幹線の台車の現場には、並レベル以上の技術判断が出来る作業員が、誰もいなかったんだろう。名の知れた会社でも、今回みたいなトラブルが、しばしば起こる場合がある。何でかというと、以前に俺も、似たようなトラブルを起こした、とある現場を、見たことがあるからだ。大きな声では言えないがな。

現場の責任もあるけど、事故が起こる事例についての日頃の教育とか、注意喚起が足りなかった、会社の組織そのものに、問題があると俺は思う。

壊れた外バリの部品は、川重が別の会社に外注して作らせたんだ。今回のN700系新幹線の設計は、川重が率先してやるんじゃなくて、JR東海とJR西日本が主催するプロジェクトで、設計が進められたという。この時の台車の部品の設計には、川重はあまり関与してないんじゃないかな。設計側があまり問題意識を持っていなくて、部品の加工を外注に出したように、俺は思う。現場に外注先から外バリが届くと、形が歪んでいたんで、後付けの部品が溶接出来なかった。というのが、問題の始まりみたいだ。自分達のアイデアで設計した部品なら、設計側も問題意識も持ってただろう。だから、外注にももっと厳密に指示を出して、歪んでない部品ができただろうな。

ー世耕経産大臣が川重に対して、「猛省を促した」とか、書かれてましたね。

(相田)でも、経産省の官僚の連中も、偉そうなこと言えないぜ。あいつらの方が、もっと罪深いことしてるじゃないか。

ーと、言いますと?

(相田)3.11福島事故の話さ。11日の夕方に、福島第一原発の対応で官邸に呼ばれた、原子力安全・保安院の寺坂信昭(てらさかのぶあき)院長は、首相の菅直人にこっぴどく怒られれた。寺坂はそれ以来、官邸に出てこなくなった。あの時、原子力安全・保安院こそが政府の先頭に立って、原発事故の収集にあたる決まりだった。ところが、その組織の最高責任者が、最初に居なくなったんだ。寺坂は東大経済学部出身だから、「原発のことは何にもわかりません」て、逃げちゃった。一体何なんだ、これは?

ついでに当時、福島第一原発に常駐していた保安院のメンバーが数名いた。彼らが東電と連携して、現地の状況を官邸に送るルールだった。そしたら、その保安院の常駐者達は、真っ先に福島から逃げちゃった。だから現地の情報は、東電ルートからしか官邸に入らなくなって、対応がおくれた。そして、水素爆発しちゃったんだよな。保安院は経産省の下部組織で、原発事故の対応のために作られた最高組織の筈だった。そのトップと現地の派遣員の全員が、いきなり最初に居なくなるんだもんな。お前らこそ「猛省を促したい」、だぜ。俺からすれば。

ーでも、「あの事故の対応の責任は、菅直人と民主党にある」とか、世耕は言うでしょうね。

(相田)いいや、最初に保安院をあの組織として作った時は、自民党政権だった。だから、世耕も責任から逃げられないね。流石に文系キャリア官僚の天下り先には、保安院長のポストは無理があった。たいがいにしろよ、あいつらも。いざという時の覚悟が足りないぜ、全く。

ーとりあえず、こんなとこですか。ところで、副島先生から頼まれた、西村肇先生の物理の本の感想文は、一体どうなってるんでしょう?

(相田)あれか‥‥‥いや、俺が西村先生の本を書評するのも、あまりにおこがましすぎるだろう?だから、「大学時代にどうやって俺は、物理の勉強に挫折したのか」という内容にしたんだ。昔買った解析力学の参考書とかを、本棚の奥から引っ張り出して、読み返してるけど、難儀してるんだよな。

ーでも、途中の原稿読みましたけど、かなりおちゃらけた内容だったじゃないですか。シュレディンガーは、波動方程式の解き方がどうしても分からなかった。だから不倫相手の女性の旦那に頼んで、解き方を教えてもらった、とか書いてありましたけど。

(相田)そんな話ばかりじゃ、無いんだってば。

相田英男 拝



[47]本白根山の噴火
投稿者:澤田正典
投稿日:2018-01-24 00:56:29

 澤田正典です.会員番号2953です.今日は平成30年1月23日(火)です.

 どうせあまり長く書いても,みな,読まない.だから,簡単に書きます.

 静かな山が,地殻変動を全く起こしていない火山が,今日の本白根山みたいに,突然,爆発するでしょう.この爆発のエネルギーは,核爆発並のエネルギーなんです.そのエネルギー源を,説明できないのが,今の火山学なんです.

 水蒸気爆発とか,マグマ水蒸気爆発と説明されるでしょう.そう説明されて,わかってないのにわかったふりしちゃ,駄目です.その爆発のエネルギー源は,いったい,何でしょうか?これを,火山学者に問うことが大切です.

 これに答えることができないのです.火山学は.それぐらい,自然科学としての体裁が,火山学には欠けている.

 マグマは,冷たい地殻と密着して,何万年何十万年何百万年とかけてマントル層から地上まで上がってきたものです.マントル層は約一千度.マグマも約一千度.なぜ,冷めないのかな?同じ温度のまま,何万年何十万年何百万年も,なぜ少しも冷めないのかな?しかも地表付近で.おかしいと思いませんか?こういうことを,火山学者に,聞いてやると良い.熱力学の法則と,合わなさすぎるでしょ?と,聞いてやれ.マグマの,本当のエネルギー源は,何かな?

 マグマの中に含まれる揮発成分が,突然分離して一気に体積膨張することで爆発するという大嘘を,火山学者が,平気で言う.

 ハワイのキラウエア火山の溶岩には揮発成分がたっぷり含まれているのに,さらさらと流れ下るばかりで爆発しないですね.海の中に流れ込んでも爆発しないですね.これが現実ですね.

 2011年東日本大震災の時,震度6以上の振動にさらされた多数の東日本の活火山の一つも,爆発しませんでしたね.

 火山学の学者さん.何なら,ハワイのキラウエア火山の溶岩に,二酸化炭素を,好きなだけ足していいから,それを爆発させてみなさい.そのくだらない,小学生も騙せそうにないアホ説を,プロの学者として主張する以上,やってみろ.責任をとれ.日本の恥だ.

 原子は,プラスの電気を持つ原子核と,マイナスの電気を持つ電子で,できていますね.だから,電気的な力が,少し大きく作用すれば,電子が原子核に飛び込んで,原子核物理学的な反応をする可能性くらい,小学生でも,わかりますよね.実際,加速器では電圧で加速した電子を原子核にぶつけて実験しますよね.なんで常温核融合のメカニズムが,未だにわからないのかねえ・・物理学者さんたちもあまり,頭の良さそうな人たちじゃあ,ないよなw結構,日本の恥だから,ちゃんとやってくださいね.それくらい.

 なぜ,未だに地震や火山爆発で,日本人がある日突然,何人も何十人も何百人も何千人も何万人も死ななきゃいけないのか,もう,わかりますよね.皆様.

 それらが,天然の核爆発現象であり,その原理は誰でも理解できるくらいに単純だからです.誰でも核兵器作れちゃったら,それこそ個人ですら国家権力や世界覇権国とさえも,互角に戦えるでしょう?その程度の核爆発の原理だから,地震兵器や火山爆発兵器くらい,いくらでもいろんな方法で設計できるの.いろんな実験,やっているの.昔からずっと.日本人はモルモットにされてきたの.西洋白人に.

 だから,世界覇権国が植民地の日本に,まともな自然科学をやらせるわけが,ないじゃないですか.仁科芳雄とか,自分は連合国に守られるからサイクロトロンは残してくれる,特別扱いしてくれると,心底信じていたのに,その期待を見事に裏切られる形で敗戦後にサイクロトロンを東京湾に捨てられたから,深く落ち込んだんでしょうねえ.普通だったら,俺は敗戦国の科学者だから何もかも奪われて当たり前だくらいの感覚で,敗戦を迎えるに決まっているじゃないですか.期待できる理由が,あるわけがない.仁科芳雄は,サイクロトロンを東京湾に捨てられて初めて,ああ,俺は騙されていたのかと,思い知らされて,気づいたときは,もう母国は敗戦で滅茶苦茶にされて後の祭りだったんだよ.そんなものだよ.今でも,日本の学者の人生なんて.馬鹿にされているんだよ.心底.

 それを見抜く頭のいい日本人が,たくさんいるんだよ.私も気を抜けないの.真剣にやらなくちゃ済まないの.本当に.いい加減な仕事していると,どうせ見抜かれて,後で必ず借銭すましをさせられるから,私も覚悟を決めてやるしかないのです.

 地震の震動と,地下核実験の振動と,どこか,違うところが,ありますか?違うのは最大振動の出現位置だけでしょう.どちらも爆発振動でしょう.それでも,地震は地殻の弾性反発に伴う震動(=ブランブランというバネの自由振動のこと)だと,私たち日本人は,これからもいつまでも,騙され続けてあげなくちゃあ,いけないのかな?地震弾性反発説を主張する日本の地震学者の方たち.あなたたちは,「日本人は馬鹿ですよー」と国辱をさらしながら日本人を何万人も死なせたのだ.もう小学生も騙せませんよ.

 西洋白人にとって日本人はアニマルなんだ.アニマルが,高等生物の鯨やイルカを食うな,生意気だ,というのが,日本人に対する西洋白人の本当の考え方である.彼らは鯨やイルカよりも日本人が下だと考えている.だから西洋白人は今でもイルカを食べている.日本人に原子爆弾を落としたアメリカ白人ども.本当に許しがたい.おまえたちにも必ず借銭すましが行くからな.

 少しずつ,日本人は脳を鍛えられて,何者にも騙されない智慧と力を獲得してきているのだ.副島隆彦先生と学問道場の皆様の努力が,(もしかしたら俺みたいな想定外のやつが出てきちゃったかもしれないが)少しずつ実ってきているのだ.あなたたちは偉いのだ.

 これからも皆様を外から応援し続けます.顔晴ってください.

 澤田正典 拝






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