「2204」 副島隆彦最新刊『新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる』が2025年7月2日に発売 2025年6月19日

SNSI・副島隆彦の学問道場の古村治彦です。今日は2025年6月19日です。

今回は、7月2日に発売になる、副島先生の最新刊『新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる』(徳間書店)をご紹介する。

『新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる』←青い部分をクリックするとアマゾンのページに進みます

 中東のイスラエルとイランの間で緊張が高まり、攻撃の応酬となっている。そのため、金(きん)価格は高騰している。「有事の金(きん)」という言葉の通りになっている。最近の金価格のグラフを以下に貼り付ける。最新刊『新・ドル覇権の崩壊 金はまだまだ上がる』で、副島先生が言う通りの状況になっている。

以下に、まえがき、目次、あとがきを掲載する。参考にして、是非お読みください。

(貼り付けはじめ)

     まえがき      副島隆彦(そえじまたかひこ)

 この本の書名「新・ドル覇権の崩壊 金(きん)はまだまだ上(あ)がる」のとおりにこれからも動くだろう。

 トランプ大統領とイーロン・マスクは、アメリカの民衆思い( すなわち貧困化した白人層 [プア・ホワイト]の1億人を助けたい)で、正義である。悪人でない。だが、この2人がいくら頑張ってもアメリカとイギリスの 英と米 ( Anglo  –  American  アングロ・アメリカンと言う。×アングロ・サクソン は誤り)の衰退と没落は避けられない、と私は考えている。
そして金(きん)が、まだまだ、もっともっと上がる。なぜなら、中国とロシアを始め諸外国が金を買い続けるからだ。 故(ゆえ)に、日本の皆さんも今からでも金を買いなさい、と主張する本である。

 イーロン・マスクとドナルド・トランプ  この2人の間では 本当は一体どっちが上なのか?

 

  私は1997年(この7月にアジア通貨危機があった)からもう28年間ずっと、自分の金融経済の本を毎年、書いて出版してきた。私はウソを書かない。私は自分が知り得た、そしてピンと来た、世界の一番上の方で起きている真実を、日本国民の中の、勘(かん)の鋭い人々(学歴は関係ない)に向けて書いてきた。だから私は、全国に私の書くことに注目してくれる自分の読者を抱えている。こんなに出版物(本)が売れず、書店と出版社の両方がどんどん潰れてゆく時代(皆このことを知っている)に、私はしぶとく執拗(しつよう)に自分の金融本を書いて出し続ける。

●AIの真の姿はデータセンターだ
  私は生来、頭がいいと豪語する。だからこの世(世界)の大きな枠組みの中の、真実(トルース)は何か、そして時代の最(さい)先端の喫緊事(きつきんごと)は何であるか、に勘(かん)づく。そしてそれを苦心して何とかかんとか分かりやすい文章にして、日本人読者たちに書いて知らせてきた。私は、自分のこの生き方に自信と信念を持っている。この書き方は、決して自惚(うぬぼ)れや愚かな自慢話(じまんばなし)ではない。

 最先端(6月初め)で起きているアメリカ経済で重要なことは、どうやらトランプ政権は、中西部のテネシー州の辺りに巨大な「データセンター」を建設中である。このデータセンターというのが、実は騒がれているAI(エイアイ)(人工知能)なるものの真の姿であり実体(サブスタンス)であり正体である。

 ×AI(エイアイ)は出来ない。人間(人類)は、人間と同じように考えることのできる機械(マシーン)を作れない。世界の巨大企業たちがAI、AI( LLM[えるえむ] ラージ・ランゲッジ・モデル。大規模言語モデル)と騒いでいるものの実態は、データセンターの建設である。これ以外ではない。

 そして、この米のデータセンター建設には、アメリカ軍の中の工兵部隊(こうへいぶたい。ミリタリー・エンジニア。陸海空、宇宙軍(スペイス・フォース)、海兵隊(マリーン) に次ぐ6番目の軍 )の3個師団(ユニット)がすでに現地に投入されている。もうひとつの工兵軍団(2個師団)が、アラスカ州で天然ガスを掘るために一気に投入された。
 今のアメリカは、実は、軍事政権(これをjunta「フンタ」と読む)である。
 junta(フンタ)は、中南米諸国によく現れる軍事独裁政権のことだ。トランプ政権の正体は、実はトランプを裏(うら)から支える米将軍たち(アメリカの健全な愛国者たち)による軍事政権である。そしてイーロン・マスクは、そのずば抜けた能力を徹底的に審査判定されて、30歳(2000年。25年前 。現在55歳)で、大(だい)抜擢されて特別軍人になった人である。

( 副島隆彦が、ここから、勝手に加筆。 Elon イーロンは、28歳の時に、アメリカ軍の 最高の軍事情報を取り扱う、 NRO(エヌ・アール・オウ)の長官に任命されている。 このNROは、「国家偵察(ていさつ)局」という 今も秘密の部分が多い、 アメリカの軍事情報局である。 米軍に属して、 National Reconnaisance Office 「ナショナル・リコネイサンス・オフイス」
という、米軍の宇宙軍(うちゅうぐん)と連携して、米国の最高機密を扱う。国家の偵察局(ていさつきょく)とは、アメリカの軍事スパイ衛星すべてを統括している軍事組織だ。本部は、ワシントンDCの北の・・・に有る。

Elonは、ここの長官(ディレクター)なのである。だから、その2年後の2000年から、NASAから仕事を受ける
Space X (スペイスX)社という大型宇宙ロケットの打ち上げ と人工衛星を大量に(「スターリンク」は7000個
を打ち上げている)打ち上げている「民間企業(のふり)」をしている企業と、EV(電気自動車)のテスラ・モーターを創業して開発する任務を与えられた、特殊な人間なのだ。

その25年後の今、もう、NASAも ボーイング社 のロッキード・マーチン社も要(い)らなーい、という「衝突(しょうとつ、コリージョン)コース」が、まさに計画通りに進んでいるのだ。これが国家の生き残り戦略というものだ。 

 それは、例えば、日本で有れば、伊能忠敬(いのうただたか)という 幕府隠密(おんみつ)の優秀な人物に、千葉県(上総、かずさ)の佐倉市で、50歳までに、商業で大きな蓄財をさせてから、50歳で、全国の正確な測量図を作らせたことと似ている。伊能忠敬、隠密(忍者 にんじゃ)であるから、高齢でも1日に、50キロを歩ける異様な健脚だった。 それぐらいの能力の人間でないと、このような国家の大業は任せられない。 副島隆彦の加筆終わり)

詳細は本書で後述する。

 AIとはデータセンターのことだ、と私が書いて「ははーん、やっぱりそうか」と頷(うなず)く人々は、相当に理科系の先端技術(ハイテク)が分かっている人々だ。だが、ほとんどの人(自分では頭がいいと勝手に思い込んでいる)は何のことだか分からない。AI(エイアイ)とは、このデータセンターに、たくさんのsensor(センサー)と自動制御装置(サイバネティックス)がくっ付いただけのものである。

 だから私が一行で真実を教えてあげます。「データセンター」とは、あのAmazon(アマゾン)が持っているAmazon Web(ウエブ) Service(サーヴィス)(AWS)のことである。
 このAWSと同じもので、それよりももっと規模が何倍も大きなものを、トランプ政権のアメリカは必死で作り始めた。データセンターの強大さは、例えば、日本のコンビニのコンピュータの方が、大銀行(メガバンク)の送金(決済)システムよりも強力であることと似ている。この事実を私たちは、日々(ひび)知っている。

  だからこれに日本の孫正義(そんまさよし)(ソフトバンク創業者)が、「私たちが出資します」とトランプに言った(1月20日。大統領就任式の日)。合計で7000億ドル(100兆円)の資金を投入します、と。しかし孫正義には、本当は自分で出せるお金(資本)は150億ドル(2兆円)しかない。

「孫は資金がない。私は調べて知っている」と、即座に、イーロン・マスク(テスラ車とスペイスXの創業者)が書いた。Open(オープン) AI(エイアイ)のサム・アルトマンも、目下、親会社(出資者)のMS(マイクロソフト)(ビル・ゲイツが社主[オウナー])との関係で揉(も)めている。

 そして、何と、このトランプの大統領就任式と同じ1月20日に、ドカーンとぶつける形で、中国で、Deep Seek 「ディープシーク」の機械学習AI(エイアイ)が、発表された。これは世界中誰でもタダで使えるオープンソースである。すでに使っている人たちが日本人にもいる。ひとりの若い東大教授の最先端人間が、「これは使えますよ」と言ってしまった。

皆、「なかなか便利です」と言っている。ディープシークは、オープンAIの1/20の費用で作られた。世界中の専門家と巨大企業たちが、これにビックリこけた。だから中国の勝ちである。ディープシークは、世界中から先端(せんたん)半導体のオンボロをかき集めて、泥棒しまくって作った。ディープシークの創業者は梁文鋒(りょうぶんほう。リアン・ウエンフォン)というまだ40歳のカキンチョの若者である(P9に顔写真を載せた)。

 こういうやっぱりムズカしいことから、私はこの本を書き始めた。もう止(と)められない。このまま書いてゆく。しかし、ムズカしい細かい専門的な知識はあとの方に回す。

●人類にとって最大の敵はディープステイト
  私、副島隆彦の人生で、真っ正面からの敵は「ディープステイト」である。「これが人類(人間)にとっての大敵(たいてき)だ」とずっと唱(とな)えて、このコトバを嫌(いや)がらないで受け容れて来た人々が、世界中で使って来たコトバだ。勘(かん)の鋭い人々だ。この10年間(The) Deep State ザ・ディープ・ステイトが流行(はや)っている。私もこれに従ってきた。その前は、グローバリスト(globalist 地球支配[しはい]主義者)とかネオコン Neo- conservatives とか、統一教会( Moonies ムーニーズ)と使ってきた。

今のアメリカは、新(しん)軍産複合体(トランプ勢力)と ディープステイト(隠れている超(ちょう)富裕層)とが激突する対立構造で動いている。この Deep State(ディープステイト) とは、「世界の表面に出ないで裏に隠れている超(ちょう)富裕層の連合体」である。トランプを熱烈に支持するアメリカ国民(多数派)は、このディープステイトと戦ってきた。今もそうだ。このディープステイトと人類の戦い、を潔(いさぎよ)く、公然と自分の立場(考え)と認める人々は、 ✖ 陰謀論者(いんぼうろんじゃ) と、悪罵(あくば)を日本の主流派メディア(テレビ、新聞、体制派言論)から投げつけられてきた。英語で、✖陰謀論者は、conspiracy(コンスピラシー) theorist(セオリスト)と言う。

 そして何あろう。誰あろう。今や、日本を代表する ✖陰謀論(本当は、権力者共同謀議[きょうどうぼうぎ]は有る理論と訳すべき)者(それを唱導する者)は、私、副島隆彦である。他にいない。他に見当たらない。誰か知っているなら教えてくれ。そして明瞭明白なこの自己表明、自己申告を、おそらく日本のインテリ階級人間(一応、政治経済の本を買って読む人たち)ならだいたい知っている。私本人が、このように明確に書いて少しも不思議に思わない。私はこういう人間だ。裏(うら)も表(おもて)も区別がない。私は真(ま)っ正直な人間だ。変な気取りや思わせぶりを私はしない。齢(よわい)を重ねて(すなわち年を取って)ますます、私は分かりやすくなった。

 そして、私(たち)の敵である、世界の頂点にいて、そのくせ表(おもて)に出ないで裏に隠れたままのディープステイトたちが、本物のアメリカ民主政体(デモクラシー)を上から乗っ取って、民衆を操(あやつ)っている。このこととの戦いだ。トランプ大統領を支えているアメリカ民衆の多教派(その中心が前述した1億人の貧乏白人[プア・ホワイト])は、そのように考えている。この立場に私も日本から賛同している。

  ここで、一点注意。私は、略記号で、✖DS(ディーエス)というコトバを使う者たち(人々)を絶対に認めない。ディープステイトのことをすぐにDS(ディーエス)と略記する人々は、日本では統一教会(英記では The Unification Church ユニフィケイション・チャーチ)と、その別働隊に属する人々であり、彼らが使うコトバである。両者は微妙にちがうのだ。

 だから私、副島隆彦は、✖DSを 峻拒(しゅんきょ)する。この奇っ怪な者たちは、自分たちが本当は、極東(東アジア)地域(リージョン)でディープステイトの手先、子分のくせに、まるで、それと闘っているふりをして、反(はん)ディープステイトの世界民衆の運動の中に潜(もぐ)り込んで来ている、気色の悪い者たちだ。それの日本版だ。私は彼らを許さない。これは激しい闘いである。

●金(きん)を買いなさいと言い続けて15年。10倍になった
  私は、こういう風に激しい物騒(ぶっそう)なことを書き続けて、出版社(版元[はんもと]と古いコトバでは言う)の編集長たちからも嫌われ、忌避(きひ)され敬遠されながらも、それでもまだこうして、まるで穏(おだ)やかな金融の専門家のふりをして「まだまだ今からでも金(きん)を買いなさい。必ず儲かります」という本を書いている。

 私は、この「金(きん)を買いなさい」をこの27年間(1998年から)、自分の本で書き続けた。そして現に、金(きん)の価格(値段)は、15年前の10倍になった。
 当時の1グラム=1200円(2002年。1キログラムの板 で 120万円 )が、現在小売りで1グラム1万6000円台(だい)(1万7000円も超えた。4月22日前掲図表 )である。私が「金を買いなさい」と、これまでに50冊以上の本で、倦(う)まず弛(たゆ)まず書き続けたことで、これまでに私の本を書店でふと手にして、ピンと来てそれで引き込まれて、そして決意して金(きん)を買った人たちが、日本全国に、おそらく100万人ぐらいいる。そしてそのうちの10万人ぐらいは、私に感謝している。私はその感謝の気持ちを受け留(と)めながら、最近は生きている。

 ところが、私は、最近の4月から、足に痛風(つうふう。英語でガウトgoutと言う)が出て、かつ高血圧症による頭痛と、きっと老人性うつ病になって体調が悪い日も続いた。ようやく元気になったと思ったら、もう5月の末である。私が、この28年間に書いた60冊ぐらいの金融本は、「金(きん)を買いなさい。儲かりますから」という実に分(わ)かり易(やす)い内容だから、直截(ちょくせつ)過ぎて、やや下品だと思われている。しかし私は深い知恵(知能)や見識のないバカみたいなことを書いているのではない。

 私の高い 知能(英語で、インテレクト intellect と言う。△intelligence ではない)の、その高さ(どんな高度な近代学問(サイエンス)の問題でも切り裂くように理解する)を知っている人たちは知っている。

 私たちのこの日本という国は、80年前の敗戦の時から、アメリカ帝国に支配されて、国民は集団洗脳の状態に置かれている。 さらに真実は、その前の幕末維新(いしん)の時からイギリス(旧[きゅう]大英帝国)の隠然(いんぜん)たる支配も受けている。 日本は、その属国(家来[けらい]の国、朝貢国[ちょうこうこく]。a [ア] tributary[トリビュータリー] state[ステイト])だ。今もそうだ。この「帝国ー属国の理論」を、私は、1990年(もう35年になる。37歳の時)から自力(じりき)で歴史理論として、自力で発見して、唱えてここまで生きて来た。だから、私がおそらくこの国で一番、高い所から、この国の現在と未来を見通すことができる。

 この「帝国-属国理論」に従わなければ、今の日米関係や、それこそいろいろの世界中の政治問題は解明されない。このことは、おそらく今では自明(じめい)のことだ。だが、日本の支配層や体制派の人間たちは、私の、この思想と言論の業績をヒドく嫌って今も無視して、見ないふりをして、やりすごしている。私にしてみれば、もう長いこと我慢に我慢の人生だ。さあ、あと少しの辛抱だ。

 金(きん gold )が、この1年半で(2023年8月末に小売りで1グラム=1万円を突破した)、1・7倍になった。この急激な値上がりはP5に載せた図表のとおりである。だから、私の本に書いてあることを信じて、確信をもって、これまでに金(きん)を買った人々の勝利だ。

 例えば、金の板(いた)をわずか3キロもっているだけで、今では5000万円だ。だから、老後の生活資金として十分になった。そういう人たちが全国に10万人以上いる、ということだ。このことは彼らの人生の勝利であり、同時に私の人生の勝利である。このように私が本に書いても、もう私に悪口を言う人はいなくなった。

  我れながら実に不思議な、狐(きつね)につままれたような気もするが、これが今の現実だ。金はもっともっと上がります。なぜなら、たった一言(ひここと)で書く。中国、ロシアが買い続けるから。

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新・ドル覇権の崩壊 金(きん)はまだまだ上がる──【目次】

  まえがき
AIの真の姿はデータセンターだ─4
人類にとって最大の敵はディープステイト─10
金(きん)を買いなさいと言い続けて15年。10倍になった─13

第1章 関税戦争はトランプの負け
 スーザン・ワイルズが大失敗した─28
石破首相の指示通り赤沢経済再生相はトランプの前で赤ちゃん芸を見せた─36

第2章 アメリカの国家破綻はもう止まらない
  トランプの日替わり政策メニューに振り回される世界─42
アメリカ帝国はもう破産している─47
東京の債券(さいけん)市場が米国債暴落の震源地になった─50
ハイイールド債の暴落から始まった世界金融危機─52
なぜ「米国債売りが農中ではない説」が出て来るのか─59
なぜトランプは関税戦争を仕掛けて半狂乱になっているのか─71
イーロン・マスクがチェーンソーを振り回す理由─78
アメリカ政府の累積の財政赤字は1000兆ドル─82
アメリカを打ち倒す金融核(かく)爆弾を中国は持っている─85
本当は米国債を売ったのは日本だった─94
ディープステイトどもを叩きのめして、殲滅せよ─95

第3章 金(きん)はまだまだ買うが正解
 金はまだまだ買いなさい─110
金価格は、ついに3500ドルを超えた─112
国内で金が3万円になるのはいつか?─114
金が買えないなら、銀(ぎん)を買うのもいい─119
超エリートの日銀マンたちまでが金を買いあさっている─122
ワールド・ゴールド・カウンシルはインチキ国際機関である─133
金の延べ棒が英国からアメリカに大量に空輸されている─137
アメリカは国家破綻しているからドルは減価するに決まっている─150
威張りくさってきたアメリカ経済学が破綻した─152

第4章 金で儲かったお金にかかってくる税金の問題
  金(きん)にかかる税金をどう処理するか─158
贈与税はもらったほうが税金を払う─164
暦年贈与をどう考えるか─167
相続でトラブルを起こさないのが大事─173
遺言執行手続きは税理士に任せなさい─175
ただし税理士にも3種類いるので注意─176
資産1億円以下は心配するな─178
タンス預金は必ず税務署にバレる─180
生きているうちに1億円を使っちゃいなさい─182
「税理士を通して話す」のが一番賢い─187

第5章 日本国にとって凶悪な「統一教会」を撃滅せよ
  日本にいるディープステイトの手下ども─190
日本政治の中枢に巣くう統一教会─195
日本の不正選挙マシーンを動かしていた藤川晋之助が死んだ─207
崇城(そうじょう)大学で自衛隊の戦闘機乗りを育成している─215
自衛隊にも統一教会が入り込んでいる─226
海上保安庁が台湾有事で中国側にぶつかる─231

あとがき─238

【コラム】
トランプの脇にいて助言する最先端の理論家のスティーヴン・ミラー(まだ40歳)でもこの程度の頭だ。─38

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     あとがき 副島隆彦(そえじまたかひこ)

 アメリカは5月末の月曜日(今年は5月26日)をメモリアル・デイ The Memorial Day と言って祝日である。これは第1次世界大戦(WW1 ワールド・ウォー・ワン)の戦勝記念日( 戦没者追悼[ついとう]でもある)だ。戦勝国である英と米(アングロ・アメリカン) には今でもこの祝日がある。

 この5月末から後(あと)、6、7、8月はもう夏休み Summer vacation に入る。小学校から大学まで長い休暇に入る。世の中全体も何となくで、役所政府も交替で休暇に入る。だからトランプ大統領とイーロン Elon Musk の、王様どうしの 大ゲンカ(6月5日にやった )もお休み。表面上はずっと事件と混乱が続くように見せるが、アメリカ国内は、金融、経済もお休みだ。次の大変動はだから9月からです。このことを私たちは分かるべきだ。


顔にあざがあるイーロン・マスク(息子のX君に殴られたと言っていたが、麻薬中毒で転倒したためと周囲に言われる)

訳「私がいなければ、トランプは選挙に負けていただろう。民主党が下院で過半数を握り、共和党は上院で51議席対49議席でギリギリの過半数となっていただろう」
訳 「なんという恩知らずか」    イーロン・マスクのX(旧ツウイート)から

 私は昔、小室直樹(こむろなおき)先生が勉強会(小室ゼミナール)で言った言葉を思い出す。1992年のことだった。今から33年前だ。「 ソビエト(帝国)が滅んだのだから、次はアメリカ資本主義が滅ぶ。今こそマルクスを勉強しなくてはいけない」と小室先生は言った。
 そして湯島(ゆしま)のご自宅兼用の研究所に、ドイツからただちに取り寄せた「マルクス・エンゲルス全集」(ドイツ語の原文のもの。新メガ版 )の最新版50巻を取り寄せてデーンと置いた。私はその時の様子を今のことのように思い出す。

 小室先生が『ソビエト帝国の崩壊』(1980年、光文社刊、48歳の時)を書いて、予言が当たって先生の評判が高まった。そして11年後に本当にソビエトは滅んだ(1991年12月)。

 「(だから)次に滅ぶのはアメリカだ」の小室先生の鋭い言葉が今も私の耳に残っている。これからのことも歴史の証言(証拠)に属する。日本国の不世出(ふせいしゅつ)の天才学者である小室直樹の学問と思想の真価が今、試される。私は、小室先生の学統(がくとう)を受け継ぐ者として「次はアメリカが滅ぶ」の学問・思想の実践をすでにこの20年間やっている。

本書を書くために再び徳間書店学芸編集部力石幸一氏の尽力に預(あずか)った。記して感謝します。

2025年6月  副島隆彦(そえじまたかひこ)

(貼り付け終わり)

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