「146」 最新ニューズ評言(安倍昭恵、西田議員、お米の値段)
副島隆彦です。今日は2025年6月1日です。
今、私は6月末に出る金融本を執筆中で、重たい掲示板に投稿する時間がとれません。だから、以下の3つの日本の最新の政治問題について、今の私の考えを語り下ろしでコメント(評言)します。
①安倍昭恵がプーチンに会いに行ったこと
②西田昌司議員が沖縄で問題発言をして、6日後にそれを撤回したこと
③お米の値段と、備蓄米の放出の問題
プーチン大統領、安倍昭恵さんと面会…花束贈られた昭恵さんが涙ぐむ場面も(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース
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①まず一つ目。私はこの話を人から聞いただけで、よくは知らないんだけど。安倍昭恵がロシアに行って、プーチンから花束で歓迎されて涙を流したと、それだけのことですけどね。30分か1時間くらいプーチンと会ったんでしょう。それに対して、なんだこれはと日本人はみんな思うんですけどね。 これはもう一言で言うと、ロシアの極東政治政策の一環です。
極東というのは far east ファーイースト、ロシア側から見て東側である太平洋側ということです。プーチン体制は頭がいいですから、日本側を取り込むんです。これはプーチンが計画したというよりも、極東の政治をやっている副首相クラスの人たちが、駐日ロシア大使らを通して計画を立てるんですね。間(あいだ)に入っている男が日本側にもいる。それで安倍昭恵をプーチンと突き合わせる、ということです。プーチンは安倍晋三と仲が良かったことになってるのね。北方領土問題のこととか、極東に緊張を生まないようにしたとか、そういうことをやっていたということになっている。だから、安倍晋三が死んだのでお悔やみを申し上げる、という大義名分が成立するんですね。
で、日本側でその間に立ったのは、森喜朗ですね。まだ死んでいないですから。森喜朗が「プーチンと昭恵を会わせろ」と。森喜朗と付き合っているロシア側の副首相クラスの男がいて、日本語もできます。 私、副島隆彦がいつも書くように、日本には500万人の「反共右翼」がいます。「ロシアや中国と戦争するぞ」というのがね。それに対してロシアはこういう政策をとって、この連中をとろかすんです。とろかすって日本語が一番いい。取り込もうというんですね、ロシア側に。実際には取り込むことなんかできないんですよ。反共右翼の中には「プーチンこの野郎を殺してやる」みたいに思ってるのがいっぱいいるわけだから。でも、その人たちを黙らせるくらいの効果はあるのね。逆にね、「こら昭恵、あんな男(プーチン)に会いに行って、お前(安倍昭恵)は裏切り者だ」って騒ぐ奴もいるんですよ。その反共右翼の、統一協会の奴らの中にはね。
ところがもう統一協会自身がボロボロガタガタだと思う。だから、反共右翼勢力が日本国内でまとまりがつかなくて、全体を代表する男の大物はいないんです。だから高市早苗とか桜井よしことかね、都知事までやってる小池百合子と安倍昭恵の4人。この4人の女が、今の日本の反共右翼の親分なんですよ。男の大物がいないから。小池百合子は統一教会だけど、安倍晋三とは派閥がちょっと違う。それは前に重たい掲示板に書きました。
(小池百合子知事 私たちに4回目!を勧めてくれて。忘れません)
https://www.seisakukikaku.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/seisakukikaku/040525
昭恵のロシア訪問に話を戻すと、ロシア側にしてみれば、プーチンと昭恵が対面すると極東の緊張を緩和できるわけですから。ものすごくいい戦略です。日本政府としても安倍昭恵の横には必ず外務省の高官がついていて、この男が昭恵を操ってるんです。昭恵がトランプに会いにアメリカに行った時もそうです。全部、政府が動かしてるんです。つまり石破政権が動かしてるんです。それで日本政府はトランプ政権に対して、「お金のこととかであんまり日本をいじめると、日本はロシアや中国と仲良くしますよ」っていうカードを切るんですね。それだから「日本は厄介な国だ」っていうのがトラップの本音なんです。Japan is troublesomeって言うんですけどね。「日本もなんだかしらないけど恐ろしいことやる」と。 それが世界国際政治というものなんです。これ以上言いませんけどね。プーチは別に何も気にしてませんし、安倍昭恵と会ったからってどうってことはないんです。仲良くしてるように見せかけるって大事なことなんですよ。
西田昌司参院議員、ひめゆり「歴史の書き換え」発言を撤回し謝罪…資料館長「展示を見て真摯に向き合って」:地域ニュース : 読売新聞
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②二つ目、西田昌司(にしだしょうじ)という男がいて、明らかに統一教会なんですが。5月3日に沖縄のことで勝手な発言をして、結局その6日後の5月9日に発言を撤回して謝罪したというのがありました。
西田昌司っていうのは銀の狼って、銀狼と呼ばれてる。髪が白く光ってるような男で、京都府の参議院議員で統一教会なんだけど恐ろしい男です。私、副島隆彦だって「西田の悪口を書くな。殺されるぞ」って言われていたんです。そういう恐ろしい、狂暴な男です。ところがもう統一教会のボロボロ問題と、自分たちの勢力が落ちていることがわかってる。それでも沖縄で、「日本軍が沖縄民衆を死なせたとかいうのは嘘だ」と事実に反することを言っちゃった。真実はやっぱり日本軍がね、大久米島なんかでも日本軍が、「米軍が来る前に民衆も死ね」と沖縄の民衆に手りゅう弾なんかを手渡したんだよ。これは本当です。だから政府が賠償したんだけど。だから沖縄の人にしてみればたくさん殺されたわけですよ。米軍に殺された後、日本軍の命令で死んだ人もたくさんいるからね。それで、西田の発言に沖縄人が怒った。西田は「私は事実を語った。絶対に訂正しない」と言い続けたんだけど、結局は5月9日に反省しちゃって撤回しました。とたんに目尻が下がってね、西田も、もう急に元気なくなって。
それはね、本当のこと言います。西田はある有力な政治家に呼びつけられて叱られたんです。お前いい加減しろよとね。さっさと反省して謝らないと政治家生命がないぞと言われた。それで、叱ったのが森山裕(もりやまひろし)自民党幹事長です。この男が最大実力者で、今の石破政権を支えてるんですね。本物の寝業師です。恐ろしいんです裏側は。だけど最大実力者。簡単に言うと野中広務とか、その後の二階俊博みたいな人ですね。彼らの前に行くと若い政治家たちは震え上がるんですよ。お金をもらえなくなるとか、そういう単純なことも含めてね。格が違うんです、人間のね。それで叱られて、狂暴だった西田が反省しちゃったからね。負けですね。それで静かになって。
コメの高値はなぜ? 「備蓄米」放出などこれまでの経緯 : 読売新聞
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③三つ目のお米問題、これで終わりです。これをね、私は追っかけてるってほどじゃないけど、簡単に言います。5kg2,000円(消費者価格)だったお米の値段が、5kg4,000円越えまでドーッと上がっちゃって、日本国民が慌てちゃってね。米が買えなくなったって。5kg4,000円って1キロ800円の米。日本の貧困層はそんな米買えません。貧困層でね、子供が3人いるような家庭は本当に買えません。だからこの2か月間くらいは、安い米を放出したスーパーとかにみんなが駆け込んで買ったんです。米が足りないとか言い出してね。それで石破首相が「米の値段を2,000円台まで下げる」と。「それは自分の政権の政治生命にかかわる」とまで言った。 本当のこと言うと、これは全部ヤラセです。最初から仕組んでやらせました。これもね、森山裕が農水族で、いや彼は畜産族で農水族じゃないけど。
アメリカとの関係でも、ハイタリフ(高関税)政策でトランプが、「日本は700%もの関税を外国米にかけてる」と言った。そう言われても日本人はポカーンとなる。誰も説明しないから。でもこれは本当なんです。タイ米とかね、カレーライス用にものすごくいいお米とかあるけど、カリフォルニア米とかね、カリフォルニア米はすごくおいしいんです。これをたくさん、日本は秘密で輸入して、500億、600億のお金を平気でタイとかアメリカに払ってるんですよ。日本国民には秘密なんですね。タイやアメリカの米農家としても、買ってもらっているからそれでいいわけ。それが備蓄されているんです。古古米の放出のことだって、昔だったら民衆は怒り狂ってたんですよ。俺たちに古古米を食わせやがってとか言って。でも今は古古米でも喜んでるんだね。きっと上手に保管していて味が落ちてないんですよ。
そうするとね、この間も講演会で言ったんだけど。消費者値段で5キロ2,000円のお米しか買えない人たちがたくさんいると。その人たちが政府備蓄米を放出したら喜んでね。 もっと本当のことを言うとね、もうおを米食べない女たちが山ほどたくさんいるんです。炭水化物をなるべく摂らないと。この女たち、日本の20代30代40代の女たちは美味しいパンを買いに行くんです、本当に。全国の美味しいパン屋さんに、女たちが死ぬほど並んでる。美味しいパンしか食べないっていう女たちが800万人ぐらいいる。そうすると、今の米価格あれこれというは、それの下の方にいる貧困層の問題なんでね。
昔は、日本では米が1000万トン穫れてた。1200万トンも穫れたら余って余ってしょうがなくて、農水省の倉庫に山積みになってたのね。食管法(食物管理法1942-1995)というのが廃止になって、余ったお米をどうしていいか分からなくなって。保管するにもお金ばっかりかかってね、年間2,000億、3,000億円かけて倉庫に積み上げてあったんです。今は日本では600万トンしかお米が取れません。そのうち400万トンを農協が買い上げています。安い値段で買うんですよ。あとの200万トンぐらいは、自主流通米といって、昔は勝手に売ると食管法違反で逮捕されたりした。今はもう当たり前のように、秋田県でもどこでも米農家が作った米をそのまんまトラックで40台分とかね。わーっと大きなスーパーとか牛丼屋さんとかに持って行く。今回、政府はその大手業者に備蓄米を回しましたね、安いお金で。それが国民に回ってよかったよかったと。これを仕組んだのは、だから、森山裕と石破茂だよ。よかったよかったで石破首相の政権が安定してね、で国民が感謝した。
真実は、米農家が作った米はキロ180円で買い取られているんですよ。こんなに安いんです。お米の生産農家は泣いてたんですよ。私が知ってる福島県でお米をつくっている I 君は「こんな値段ではもうお米なんか作れません」と、2年前に嘆いてました。それだと小売りの値段が1キロ400円くらい。米農家は嫌なんですね、1キロ180円で買い取りなんて。これを倍にできるかどうか、今その交渉を一生懸命しています。
だからいいんですよ、石破政権が長持ちしさえすれば。国民が喜んでるからね。安い古米のお米が食べられたと言って。
ところがね。1キロ2,000円の米を食べてる国民もたくさんいるんだって。上層の日本人はみんな、インターネットとかで高いお米を買って食べてるのね。私も、いただきものなんですけど1kg2,000円くらいの米を食べてますよ。それで若い女たちはおいしいパンばっかりを食べてる。米は絶対食べないという女が私の知人にもいますからね。 日本国民の上層1割2割はこうなんです。それを皆さんわかってね。この真実抜きで、何かえらそうに分かったようなことを書くなよ、と私は思っててね。だから全部、最初から操作されてるんです。
ただし600万人いる農協っていうところには、戦後にアメリカ様のおかげで大地主になったのがいっぱいいるわけ。「100億円の資産がある」とか「アパートを10軒持ってます」みたいなね。都市近郊の農協はね、大地主ですよ。この人たちは、戦前は小作人だったんです。アメリカ様のおかげで、マッカーサーの農地解放のおかげで、資産100億円の大地主になったのが山ほどいるんですよ。それが今の農協の幹部たち。その農協の下にJAって言うのが500個あるんですけどね。実際に農業をやっているのは、そのさらに1割くらいのたった100万人なんですよ。
だから真実は、農協と言ってもアパート経営者みたいな人たちなんです。それで「農協を全部整理してやる」として小泉が農水大臣になった。そういうふうに最初から仕組まれてるんですよ。石破にしてみたら「君は首相候補だから頑張れ」と小泉を取り込んで自分の子分につけることができたんですね。
そういうふうに国民政治、国家政治というのは進んでいくんです。うまく全てがまとまるように。あとは外米(がいまい)というんだけど、外国産の米を裏に隠してお金だけ払ってる問題は表面に出ません。
はい。備蓄米放出で米の値段が下がって、うまくおさまりました。石破政権が長続きでよかった。終わり。
要点
https://note.com/bold_rue955/n/ncbb6209d8045