外人相手だと話がはずむのでしょうね
相田英男です。
またもやどうでもいい話なのですが、アメリカのフォーブスという有名な経済誌に、下記のインタビューが載ったそうです。
こいつ一体誰やねん?と、多くの方がが思うでしょう。でも、その道の人は誰もが知るだろう、私もよく知っている、とある漫画家です。
数年前にアニメ映画を作って上映していたので、ここに載せても良いかと。
東京近辺の方は、JR線の駅内に少しの間ですが、彼の書いたロボットや女の子の奇天烈なイラストが、デカく貼ってあったので、目にされた方も多いかもしれません。
ちょこっとした紹介のエッセイなのかしら、と、上の記事を読み始めたら、文章がいや長いこと長いこと。しかも、その内容がまたアレで・・・
こんな酔狂な内容の、長い文章を、読み続けるアメリカ人が大勢いるとは、何ともはや・・・日本のソフトパワーの力は、実に偉大だと感心しました。
彼は、日本の漫画とアニメで登場する、メカやロボットのデザインを、彼一人のセンスの力で、ほぼ完成させた人物です。この記事の中で自分で、私のロボットのデザインはビートルズみたいなものだから、と言い切っています。正確な自己認識だと私は思います。(私的には、ビートルズではなくて、レッド・ツェッペリンに相当するような気がしますが・・・)
彼の描いたメカデザインと、アル中でノイローゼになってしまった漫画家の吾妻ひでおが描く、ロリコン美少女が組みあわさったのが、世界に通じるクール・ジャパンの骨格だと、私は言い切れます。
記事にも登場しますが、彼は、有名なロボットアニメの監督さんが、見出して育てた「作品」でもあります。その監督さんは、彼に、例のシリーズの続編を作らせるつもりだったのが、周りの猛反対でボツにされたため、精神を病んでしまったみたいです。日本語だとオブラートに包んで言いにくい話でも、英語だとハッキリと断言してくれるのでありがたいですね。南部陽一郎の、英語のインタビュー記事を読んだ時にも思いましたが。
日本人のポップカルチャー分野で、唯一、世界に出て真っ向勝負出来る人物が、彼です。村上隆のような胡散臭いインチキ人物など、彼の足元にも及びません。村上隆の事は、細野不二彦が前に漫画で描いてましたが。
でも、アメリカ人の方が良く分かってるみたいですね。絵を見たら一発で凄さがわかりますからね。
一応、時代の最先端を行く日本人の一人として、ここで紹介しました。若作りですが、もう60歳近いんですね。60のジジイが描くロボットが一番カッコイイという、凄い真実が、密かにあるのです。
英語の記事だから、彼もこんなに沢山話せるんでしょうね。日本の雑誌だと、色々物議を醸して、また漫画の連載を休む羽目になるでしょうから。
相田英男 拝