映画とは

5670 投稿日:2010/06/25 07:47

『アメリカの秘密』を拝読しました。

「そこまでは考えなかったな」「そうだったのか」と納得させられる点が多々あり、とても有意義な本です。

私は社会人になると、休日は映画館に入り浸りました。30代の半ばまで、軽く年間100本くらいは観ていました。キネマ旬報も読む熱心な映画ファンでした。

評論家が絶賛しているのに、私が感動しない映画もあれば、私が心を奪われているのに、評判が芳しくないものもあります。
例えば「七人の侍」は日本映画のベストだ、と言う方は多いのですが、私は感動しません。黒沢作品自体があまり好きでなく、私にとっては山田洋次監督の方が重要です。

いつの日か、映画は彼我(ひが)の違いを知る方法だと考えるようになりました。手塚治虫氏は古今東西の映画を観た人ですが「デートで映画を観て、同じところで笑ったり泣いたりする人を配偶者にするのがよい」と書かれていました。納得です。

『アメリカの秘密』に話を戻します。
ジャン・ジャック・アノー「セブンイヤーズ イン チベット」は、がっかりした映画でしたが、ナチスが絡(から)んでいるなどという背景がわかれば、それなりに意義はあるのだと思いました。

これからも映画を観て、本を読んでいこうと思います。