「1987、ある闘いの真実」を観て

森本達樹 投稿日:2018/10/30 21:15

会員番号8177番の、森本達樹です。

重掲[2361]で、ピンクの龍さま、が紹介されている「1987、ある闘いの真実」を観た、私の思うところを投稿させていただきます。

この映画は、ハッピーエンドでない。全斗煥(チョン・ドファン)大統領の、国民向けの声明を「永久独裁宣言だ!」と、憤って終わる。

ついでに言うと、ヒロインの女子大生が、街宣車に仁王立ちし、大統領の直接選挙制が実現するまで、まだまだ闘いが続く、と、暗示している。

実際に、大統領の直接選挙制が復活したのは、全斗煥の次の、第十三代大統領の盧泰愚(ノ・テウ)の時だ。

とにもかくにも、この映画の、最大のキーパーソンは、公安(?)の、パク所長だ。

彼は、脱北者で、北朝鮮で家族を殺された、という、設定である。

脱北者で、韓国の公務員の要職に就いたり、幹部になれた者がいたのだろうか?

本当にいたのなら、きっと、背後に大きな組織がついている。

世界反共同盟(WACL)のメンバーであるのは、もちろんだが、旧称 統一教会の幹部なのだろう。

1980年代は、統一教会の活動の様子が、日本でもTVを通じて騒がれていた頃でもある。

統一教会とは 1/2
https://www.youtube.com/watch?v=q710za-HEwo

統一教会とは 2/2
https://www.youtube.com/watch?v=nhw-kTyjN8M

統一教会は、ソ連が崩壊して、北朝鮮が存続の危機に瀕した時に、文鮮明(ムン・サンミョン)が訪朝して、金日成と義兄弟の契りを交わすまでは、世界でも指折りの反共組織であった。今でもそうらしいが、現在、共産主義国家は存在しているのだろうか?

映画では、デモ隊は、デモクラシーを渇望し、不審死した大学生の真相を公表するよう要求しているように描かれている。

しかし、パク所長は、反政府分子を、共産主義者とレッテル貼りをして、弾圧を加え続ける。

その、パク所長の思想も分からなくはない。思想を弾圧するにも思想が必要だからだ。

こと、最近の、韓国のデモ隊は、親北勢力だと思われる。

彼らは、反日勢力でもあるだろう。

呉 善花(オ・ソンファ)女史の言うところの、韓国人のイデオロギー「親北=反日=民族主義」である。

1980年代から、デモ隊は、北朝鮮シンパだったのだろうか?

資金の出処は、どこだろうか?

そのような事を、考えさせられた映画であった。

一度見ただけでは、味わい深さが分からない。

もう少し、朝鮮半島の事がわかれば、その映画で新たな発見もできるだろうが、そうするつもりは無い。

ただ、韓国の民主化までのプロセスが、良くまとめられている動画を見つけたので、そのURLを貼らせていただいて終わります。

韓国民主化運動歴史
https://www.youtube.com/watch?v=eVd6XJlNnw8