「ウォール街」
オリバー・ストーンフィルムです。
映画館で見たのは社会人になる直前か、直後かそのあたりだったと思います。
今回、「特別版」を改めて見直しましたが、基本的なストーリーに代わりはないものの、最初に公開された物の方が良かったのかな、という気がします。
作品としては、マイケル・ダグラスが良い味を出しているし、チャーリ・ーシーン、マーチン・シーン親子も上手い演技をしていて、最後まで飽きなく見させてくれます。
惜しむらくはダリル・ハンナ演じる女がどういう過去や背景を持っているのか知りたい気になります。
当時と違い、今は実際に私も生計の為に株売買をします。
株式取引をインターネットを通してされた経験のある方はお分かりだと思いますが、金のあるところには、たんとあります。寄り前の板がストップ高近辺、逆にストップ安近辺にあったりするのは珍しいことではありません。いわゆる「仕手」が日本で一番時価総額の大きいトヨタの株価を操作するなんてのは、朝飯前でしょうね。
映画かでは当時はかなりコンピューターは導入されていることは伺えるものの、一部分でしかありません。今の方がよりスピーディーに、巧妙な仕掛けがあるのかも知れませんが。
実は、株取引しているなんて私は親父には言えません。この作品に出てくる、ひたすら身を粉にして働くマーチン・シーンと被さってしまいます。
強欲greedと、親子の情の間で揺れるチャーリーに共感を覚える人は少なくないと思います。
オリバー・ストーン映画では異色作ですが、良くできていると思います。