【著者紹介】 八田隆(はったたかし) 実家は石川県金沢市兼六園近隣。金沢大学附属高等学校、東京大学法学部卒業後、外資系証券の世界に。 ソロモン・ブラザーズ証券、クレディ・スイス証券、ベアー・スターンズ証券に在籍。 クレディ・スイス証券在籍時の株式報酬過少申告を故意の脱税とされ、国税局査察部強制捜査後、刑事告発。 東京地検特捜部起訴。法廷闘争により、査察部告発・特捜部起訴の事案で史上初の無罪が確定。それまで税務調査開始から5年余りを要した。 座右の銘「人間万事塞翁が馬」「After all, tomorrow is another day」。 趣味はブリティッシュ・ロック、ブルゴーニュ・ワイン、100を切るか切らないかのゴルフ。 2014年3月現在、19歳のメス猫Autumnの給仕係としてカナダ、バンクーバーに在住。
出版社 : 文化科学高等研究院出版局 (2021/4/20)
発売日 : 2021/4/20
言語 : 日本語
新書 : 192ページ
ISBN-10 : 4910131116
ISBN-13 : 978-4910131115
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている! 吉本の未収録インタビューを取り上げ、それぞれに監修者が「学ぶコメント」を論述。労働形態、家族などにおける「超資本主義」への変貌を考えるための理論地平を示唆する。【「TRC MARC」の商品解説】
吉本隆明が語る情況には、本質課題が埋もれている!
未収録インタビュー拾遺。
家族が壊れていく、対幻想が変貌し、ワークや親子関係、男女関係、老人の位置も変容していく。変わらぬ政治の愚行、経済地盤・事象 の変化、歴史観の歪みや変節、のなかに政治・経済・社会の本質を照らし出すものがある。
日本の特殊性のなかに普遍を探り、未解の課題を浮き立たせる、情況論からの本質示唆。「今だから」こそ見えてくるものがある。
超資本主義へと変貌していく「現在」において、解体していくもの、失われていくもの、そして新たに可能性と限界性を合わせもって出現していくものがある。労働形態、親子関係、家族、民族、社会 主義、ナショナリズム、経済、政治、歴史、セクシュアリテなどにおける「超資本主義」への変貌が示される。
書籍内容
超資本主義への変容が内在する問題構成を理論生産へと開く
「学ぶコメント」:思想発言を理論化するガイドつき
(1)超資本主義の現在における労働関係・親子関係の変容
フリーター、パラサイト・シングル、家族
*コメント「国家と社会」*
(2)日本の特殊性の中に普遍を探る
日本の歴史ブームとナショナリズム
*コメント「国家と歴史と場所」*
(3)世界金融の現場に訊く 経済の本性
*コメント「経済の本性・本質へ」*
(4)分散し矮小化していく政治と社会
*コメント「思想態度、精神と情況変化」*
(5)家族・老人・男女・同性愛をめぐって
*コメント「生存と男女」*
本文抜粋 109頁
つまり カネの流れをある程度よりもケチくさくすると 一切の反体制的な政治活動とか労働運動
そういうのが全部 無に帰してしまうというか すべて成り立たないんですよ 資本家は自分のカネ儲けと 資本家同士の結びつきはやるけど 労働組合は何もしないかといったら それはウソで ちゃんとやってるんですね 両方で抜かりなくやっているんです
それをある程度以下にきざむのは ちょっとおかしいんです たとえば六〇年ごろでも 全学連の主流派の幹部連中が 右翼の田中清玄から三〇〇万円ぐらい借りたというんですね そしたら 借りた男と田中清玄がレストランで会食して飲んでいるところを 共産党に写真を撮られちゃって 世間に向けて悪宣伝されたんです
たとえば柄谷行人なんかは 雑誌の座談会で あいつら幹部どもは右翼のカネをもらったりしてよくないとかいっているわけです そんなことをいうインテリが大勢いるんです
だけど 僕はそうはいわないんです 僕の原則は 右翼だろうが左翼だろうが 寄付されたカネはみんなもらっちゃえてことです その代わり 応分の宣伝はする だから 僕にいわせれば問題にならないんです 柄谷は実際の活動を何も知らないくせに おかしいとかいうんですが 僕なんかは冗談じゃないよって思いますね
中略
同時に 知識人がけしからんと思うのは 「おまえ 何もやったことがないんだよ」ってことなんです
つまり ひとつの政治的な運動に類することが起こったときに 何人が動いて どれくらいカネがかかるかってことが 一度も体験したことないからわかってないんですよ
たとえカネをもらったところで カネをくれた人のイデオロギーに沿って運動するなんてことはないですよ カネを出すほうは黙って出す もらったほうが「ありがとう」ってお礼をいって それでいいじゃないかというだけのことです
古九谷の暗号:加賀藩主・前田利常がつくった洗礼盤 単行本 - 2019/1/29
孫崎紀子 (著)
加賀藩ゆかりの焼き物「古九谷」。加賀藩第二代藩主・前田利常(としつね/1594-1658)。キリスト教において罪を清める儀式で使用する「洗礼盤」。この3つのキーワードを手掛かりに、歴史の闇に葬られた謎を解いてゆく。南蛮貿易によりキリスト教が布教され、1605年の日本の信者数は75万人ともいわれる。加賀でも高山右近の影響で多くの大名が信者となり、利常の時代にも多くのキリシタン藩士を抱えたが、「バテレン追放令」により、彼らは表向きは棄教する。利常は自分のために犯した罪(大坂の陣等)の洗礼ができるよう、キリシタンのシンボルを忍ばせた古九谷の絵皿=洗礼盤を藩士に贈り、後世には「伝世品古九谷平鉢」と呼ばれるようになった「利常の洗礼盤」。その誕生の背景や過程なども明かされ、興趣は尽きない。(オールカラー)
【目次】
第一章 加賀の利常とキリシタンの間
利常とは?/洗礼とは?/利常は、なぜ、洗礼盤をつくらせたか?/キリスト教と茶の湯/金沢と高山右近/キリスト教の伝来と茶の湯/加賀の一向一揆と蓮代寺/加賀藩前田家の支配/大坂冬の陣・夏の陣/利常の意図/寛永十四年(一六三七)のこと/寛永十五年(一六三八)のこと/寛永十六年(一六三九)のこと/寛永十七年(一六四〇)のこと
第二章 三一二枚の追賞
「利常の洗礼盤」と「古九谷」/後藤才次郎と九谷村/才次郎は釜山へ/「倭館」の釜山窯/九谷村の色絵九谷焼/加賀藩の藩窯「越中瀬戸」/再興九谷
第三章 隠されたキリシタンマーク
「伝世品古九谷平鉢」とよばれてきた「利常の洗礼盤」/「利常の洗礼盤」の素地と同じ窯の山辺田遺跡の色絵/「利常の洗礼盤」に見えるキリシタンのシンボル/キリシタンマークの実例/意図して描きこまれたキリシタンマーク/巧妙に隠されたキリシタンマーク/キリシタンマークのいろいろな隠され方/「利常の洗礼盤」に見られる水の表現のいろいろ/一掃された加賀でのキリシタンの影
第四章 「洗礼盤」の誕生と利常の守り
長崎から来た明の陶工/瓦焼の蓮代寺とは/蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生地は、蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生を守った武士たち
第五章 炭倉の三人の侍はどこへ
「九谷村の古九谷」誕生への道のり/秘密が守られた陰には、武士たちの繋がりが……
第六章 キリシタンの残照
野村家/脇田家と玉泉園/松平忠輝遺品の古九谷の謎
第七章 利常の関与――図柄はどこから?
狩野派との関わり/漆器制作との関わり/『八種画譜』との関わり/景泰藍(七宝)との関わり/日本の意匠との関わり
加賀藩ゆかりの焼き物「古九谷」。加賀藩第二代藩主・前田利常(としつね/1594-1658)。キリスト教において罪を清める儀式で使用する「洗礼盤」。この3つのキーワードを手掛かりに、歴史の闇に葬られた謎を解いてゆく。南蛮貿易によりキリスト教が布教され、1605年の日本の信者数は75万人ともいわれる。加賀でも高山右近の影響で多くの大名が信者となり、利常の時代にも多くのキリシタン藩士を抱えたが、「バテレン追放令」により、彼らは表向きは棄教する。利常は自分のために犯した罪(大坂の陣等)の洗礼ができるよう、キリシタンのシンボルを忍ばせた古九谷の絵皿=洗礼盤を藩士に贈り、後世には「伝世品古九谷平鉢」と呼ばれるようになった「利常の洗礼盤」。その誕生の背景や過程なども明かされ、興趣は尽きない。(オールカラー)
【目次】
第一章 加賀の利常とキリシタンの間
利常とは?/洗礼とは?/利常は、なぜ、洗礼盤をつくらせたか?/キリスト教と茶の湯/金沢と高山右近/キリスト教の伝来と茶の湯/加賀の一向一揆と蓮代寺/加賀藩前田家の支配/大坂冬の陣・夏の陣/利常の意図/寛永十四年(一六三七)のこと/寛永十五年(一六三八)のこと/寛永十六年(一六三九)のこと/寛永十七年(一六四〇)のこと
第二章 三一二枚の追賞
「利常の洗礼盤」と「古九谷」/後藤才次郎と九谷村/才次郎は釜山へ/「倭館」の釜山窯/九谷村の色絵九谷焼/加賀藩の藩窯「越中瀬戸」/再興九谷
第三章 隠されたキリシタンマーク
「伝世品古九谷平鉢」とよばれてきた「利常の洗礼盤」/「利常の洗礼盤」の素地と同じ窯の山辺田遺跡の色絵/「利常の洗礼盤」に見えるキリシタンのシンボル/キリシタンマークの実例/意図して描きこまれたキリシタンマーク/巧妙に隠されたキリシタンマーク/キリシタンマークのいろいろな隠され方/「利常の洗礼盤」に見られる水の表現のいろいろ/一掃された加賀でのキリシタンの影
第四章 「洗礼盤」の誕生と利常の守り
長崎から来た明の陶工/瓦焼の蓮代寺とは/蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生地は、蓮代寺の飛地/「利常の洗礼盤」の誕生を守った武士たち
第五章 炭倉の三人の侍はどこへ
「九谷村の古九谷」誕生への道のり/秘密が守られた陰には、武士たちの繋がりが……
第六章 キリシタンの残照
野村家/脇田家と玉泉園/松平忠輝遺品の古九谷の謎
第七章 利常の関与――図柄はどこから?
狩野派との関わり/漆器制作との関わり/『八種画譜』との関わり/景泰藍(七宝)との関わり/日本の意匠との関わり
出版社からのコメント
石川県九谷焼美術館館長 武腰潤氏推薦!
「古九谷誕生の謎に迫る。知られざる加賀キリシタンと利常の智恵。こんな切り口があったのか!驚きがとまりません。」
著者について
一九四八年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、一九七一年に結婚後、外交官である夫と共に、ロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。
「マンナ」「ムミヨとウズベク語」「日本語とウズベク語の比較」「舎衛女のうた」などのエッセイ・論文がある。
二〇一四年から二〇一七年まで、上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務めた。
著書に『「かぐや姫」誕生の謎――渡来の王女と"道真の祟り"』(現代書館)がある。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
孫崎/紀子
1948年生まれ。金沢大学薬学部卒業、同医学部附属ガン研究所助手を経て、1971年に結婚後、外交官である夫と共に、ロンドン、モスクワ、ボストン、バグダード、オタワ、タシケント、テヘランに住む。2014年から2017年まで、上智大学・山岡三治教授「文化交渉学特講」(文学研究科)の講師を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
登録情報
* 発売日 : 2019/1/29
* 単行本 : 208ページ
* ISBN-10 : 4768458432
* ISBN-13 : 978-4768458433
* 出版社 : 現代書館 (2019/1/29)
* 言語: : 日本語
https://ameblo.jp/maekawaf/entry-12579355910.html
NEW!2020-03-03 08:41:44
昨年経験したので準備が素早く整いました。横超社HPnews欄にUPしています。
書籍やDVD等希望の方は私のメール maekawafujikazu@yahoo.co.jp に連絡下さい。
3月16日(月)15:00吉本家墓前、現地集合です。
交流会は、17:00から池尻大橋「鉄板焼 不二」で、2~3時間程度を予定しております。
法政のKAYOちゃんやお京さんにも声かけよう。
元AGU、南部地区AIF、首都圏AIF,全国AIF,叛旗派シンパ諸氏、吉本ファンの皆様!!
一人静かに吉本氏を追悼するのもいいですけど、「横超」を呑みながら騒ぐのも選択肢かな!?飲兵衛大森は、考えます。昔の同志達が、続々とあっちの世界に逝っています。
法政 救対ー赤燈の克ちゃんに会いたいです。連絡下さい。
http://www.ohchosha.sakura.ne.jp/ouchouki.pdf
横超社主催
〈知〉の巨人・吉本隆明氏を偲び「横超忌」へのお誘い
令和 2 年 2 月 3 日
(株)横超社 星野陽一 依田秀雄 大堀由利 前川藤一
横超忌開催要項
■ 日時: 令和 2 年 3 月 16 日(月) 15:00~15:30 ■ 於: 京王井の頭線・京王線 明大前駅 徒歩 5 分
築地本願寺和田堀廟所 墓地 20-4 吉本家墓前現地集合
■ 献杯参加費: 200 純米生詰原酒「横超」 ツマミ付代金 ■ 交流会: 17:00~
田園都市線 池尻大橋駅 徒歩 2 分 鉄板焼「不二」 下記当社 HP 参照
( http://ohchosha.sakura.ne.jp/kokode/index.html)
■ 交流会参加費: 5,000 円 「横超」・ビール等飲み放題 ■ 交流会定員: 20 名前後
当日は「不二」定休日のため、貸し切りとなります
※ 詳細は3月1日、当HPにて告知予定
横超社一同
http://www.ohchosha.sakura.ne.jp/ouchouki.pdf
横超社主催
〈知〉の巨人・吉本隆明氏を偲び「横超忌」へのお誘い
横超忌開催要項
■ 日時: 平成 31 年 3 月 16 日(土) 14:00~16:30
■ 於: 京王井の頭線明大前駅徒歩 5 分 築地本願寺和田堀廟所 ■ 交流会前半: 築地本願寺和田堀廟所 14:00~15:00 ■ 墓参: 墓地 20-4 吉本家墓 浄土真宗僧侶供養お務め 献杯 ■ 交流会後半: 築地本願寺和田堀廟所会館 15:30~16:30 ■ 交流会 2 次会: 池尻大橋 鉄板焼き不二 17:00~
■ 交流会受付: 墓参のみの方 無料
15:00~15:30
献杯参加者 交流会参加者 2 次会
1,000 円 純米生詰原酒 横超 乾き物提供
3,000 円 (3,000 円払えない方は前川にご相談ください) 定員一杯となりました。
※受付に名前等知らせたくない方は、記名拒否で結構です。名刺だけでも結構です。 ※交流会場には吉本氏縁の DVD、書籍、酒ラベル等の販売、10 月創刊雑誌「横超」の予約受
付します。 ※書籍、ビラ等は、横超社に断わって頂ければ構いませんが、主催者への最低限の忖度が必要で
す。
※喧嘩等の発生には霊園であり、かつ横超忌の趣旨を鑑み排除します。 当日は文学者も横超忌を企画しており、先輩達が、優先されます。失礼の無いようお願いします。
■同志友人諸君、吉本ファンの皆様へ
横超忌を定着させよう。「吉本ばなな」は、知っていても、「隆明 WHO?」の世代に、こんな面白く、かつ思想の 世界性を獲得した傑物を知って頂くことは、残された私たちの責務です。横超社は、困窮した老人達のホーム 「横超園」建設を目標に設立した会社ですが、吉本の「共同幻想論」「言語にとって美とはなにか」「心的現象 論」の英訳、仏訳を成し、吉本の功績を世界に発信する事を考えております。生きていれば、ノーベル文学賞 受賞も大江健三郎と比較しても当然です。
横超忌への参集をお願いします。
横超社一同
平成 31 年 3 月 1 日
(株)横超社 星野陽一 依田秀雄 前川藤一
読書人紙面掲載 特集
更新日:2018年10月26日 / 新聞掲載日:2018年10月26日(第3262号
村上篤直×橋爪大三郎=対談
〈人間・小室直樹〉を探す旅へ
https://dokushojin.com/article.html?i=4469
昭和と平成を駆け抜けた稀代の社会学者・小室直樹。多くの著作を残し、社会学者の橋爪大三郎をはじめ、宮台真司、大澤真幸、副島隆彦ら今、日本の社会学研究の最前線で活躍する多くの弟子たちを輩出した彼の生涯を村上篤直氏が上・下巻一五〇〇頁超にわたり綴った『評伝 小室直樹』がミネルヴァ書房から刊行された。
過激な発言ばかりが注目される小室直樹の実像、学問の真髄とは? 小室と面識がないにも関わらず綿密な取材を重ね、これほどの大著を書き上げた村上とは何者か。本書刊行を機に伝説の「小室ゼミ」で塾頭を務めた橋爪氏と村上氏に対談をお願いした。
(編集部)
目 次
第1回
奇跡のような評伝
2018年10月26日
第2回
小室直樹の著書に命を救われる
2018年10月27日
第3回
真面目な近代人としての共通点
2018年10月28日
第4回
小室直樹本人さえも知らない小室直樹像
2018年10月29日
第5回
会津藩士の血脈
2018年10月30日
第6回
「学問をしている人」
2018年10月31日
第7回
「社会科学の復興」を合言葉に
2018年11月1日
第1回
奇跡のような評伝
橋爪 大三郎氏
橋爪
本書は上・下二巻で各巻七〇〇頁を超える大変なボリュームです。これだけ膨大な原稿になりそうになったら、ふつう、編集者が黙っていないでしょう。「四六判で四〇〇頁以内にしてください」と注文が入るはずだ。それが今回、著者の情熱そのままの分量で出版になった。ミネルヴァ書房は偉い、とまず言いたい。小室直樹博士をテーマにするなら、中途半端でなく、きちんとした形で出しましょうと、出版社が覚悟を決めた。その思い切りが功を奏して、素晴らしい本になったと思います。
村上
ありがとうございます。出版社のお力添えのおかげで素晴らしい本に仕上げていただきました。それに、この本は自分ひとりの力だけでは到底書き上げることは出来なかったわけで。担当編集の水野安奈さんの叱咤激励をはじめ、多くの方に支えていただき完成に至りました。ただ、当初の予定では「二五〇から三〇〇頁くらいの内容で」と言われていたのは事実です(笑)。
橋爪
これだけ分厚い二冊本ですが、各冊が一五章ずつにまとめられているでしょう。これが読むのに、絶妙なバランスなんですよ。それに、小室先生の生涯を時系列に追ってはいるのだが、単なる一本道ではなくて、小室先生が少年時代を過ごした会津でのエピソードとか、京大に進学して以降の学業に勤しむ姿、破天荒な私生活、編集者との交流、などなどのテーマがうまく切り替わっていく。そもそも誰の人生だって、時系列ではうまく語りきれないいくつかのテーマがあるわけで、そこをバランスよく、巧みな筆致でうまくかき分けている。
そして各章の長さ。長すぎる章もなく短すぎる章もなく、うまく釣り合いがとれている。丹念な取材が掘り起こしたエビデンスも盛り沢山で、資料価値も極めて高い。まさに奇跡のような本だと言えますよ。
村上
本書を読んでいただく方には小説を読むような読み物を楽しむ感覚で読んでもらいたいと思いながら筆を進めました。小室先生ご自身がまさに物語の主人公のような人物ですから。少年時代から片鱗をみせる破天荒さも面白いし、御本人は茶化して自分のことを語っていらっしゃいましたが、その反面とても生真面目な顔をもっていらっしゃる。そんなギャップもまた面白い方なんですよね。
小室先生の人生を多くの方に知っていただきたいので読みやすい構成という点は心がけました。章の長さ然り、文体然り。それに改行も多くしたんですよ。決して小室スタイルを踏襲したというわけではないのですが、読みやすさを意識したら自然とこのような内容、形式になりました。
橋爪
村上さんのご本は、小室博士の経歴をトレースするだけではなくて、博士がのこした著作のそれぞれに記されたメッセージをしっかり正確につかまえている。これは本当に容易ならざることです。『評伝 小室直樹』を書くのに、ここまで深く小室博士の内面に分け入り、しかも細かなディーテイルをおろそかにせず、隅々まで相当のエネルギーをつぎ込んでいるのが伝わってくる。小室先生もさぞお喜びになっていることでしょう。
これだけの内容の書物は、言うまでもないことですが、書きたいと思っても一朝一夕で書けるものではありません。だからこそ、この仕事をなし遂げられた作者の村上さんも、極めて稀有な存在だと言えます。本書を手にした読者の皆さんは、小室博士その人に驚くと同時に、博士と一面識もない村上さんがなぜ、これほどの情熱を傾けてこれだけの大長編を書くことになったのだろう、と不思議に思うことでしょう。
第2回 小室直樹の著書に命を救われる >
読書日記
著者のことば 村上篤直さん 型破りの学者の生涯
毎日新聞2018年11月6日 東京夕刊
■評伝 小室直樹 上・下 村上篤直(むらかみ・あつなお)さん ミネルヴァ書房・各2592円
昭和・平成を駆け抜けた破天荒な天才学者の生涯を関係者のインタビューや資料などを通して丹念に描いた。弁護士業務の傍らで本書の取材活動を続け、4年をかけて書き終えた。
なぜ、小室直樹にひかれたのか。「先生は私の命の恩人だからです」。東大大学院で政治学を専攻し、学者を目指したが、学問に挫折し、夢が絶たれて自殺を考えるまでに落ち込んだ。「死ぬ前に学ぶべき学者はいないか。最後に確認してから死のう」と思い図書館などで本を片っ端から読んだ。その時に小室直樹の「田中角栄の呪い」を読み、自殺を思いとどまった。「マンガのようにわかりやすい本だが論理的に政治学を解ききっている。この人はすごい。そこで先生の本を全て読破した」
小室は1932年に東京で生まれ、第二次世界大戦が始まると母とともに福島県の会津に疎開する。中学1年の時に皇国と信じていた日本は敗戦。圧倒的な軍事力、経済力で負けたと考えた少年は、徹底的に勉学に励む。
京大理学部数学科を経て、大阪大大学院で経済学を学び、アメリカに留学し、サミュエルソン博士(ノーベル経済学賞)などに師事。帰国後、東大大学院で政治学を専攻し、丸山真男、大塚久雄などの下で学び、同大で博士号を取得。しかし、ポストに恵まれず、質素な生活から「ルンペン学者」などと呼ばれた。
その後、ソ連崩壊を11年前に予測した「ソビエト帝国の崩壊」を出版するなど、多種多彩なテーマでベストセラーを連発した。田中角栄元首相の裁判についてテレビ番組に出演し、「田中を起訴した検察官が憎い!」と絶叫するなど型破りの学者として世間の注目を集めた。2010年没。
「小室先生の発言の背景には必ず理論があった。社会学の基礎的な概念を使い現在の社会を論じていた。基礎がしっかりしていたから論理をいかようにも組み立てられた」
初の著書だが、ミネルヴァ書房の70周年記念企画に選ばれた。「私には小室先生しかないので、20年後くらいに今回未収録の取材を加えた決定版を出したい」と語る。<文と写真・山口敦雄>
以下 「三月書房<吉本隆明>本 新刊のお知らせ」 より
<吉本隆明>本 新刊のお知らせ 2018/04/23
○「脈 97号 沖縄を生きた島成郎」比嘉加津夫・編集
A5判/240頁 予価1300円+税 脈発行所
*目次
特集 沖縄を生きた島成郎
河谷史夫 島成郎という人
内田聖子 佐藤幹夫『評伝 島成郎』を読む
齋藤愼爾 島成郎と吉本隆明
松本輝夫 島成郎と谷川雁――
終生「革命」の本義に生きた二人をめぐって
坂口 博 生田浩二と島成郎――そして谷川雁「世界をよこせ」
今野哲男 沖縄のヤスリ
川満信一 対談「沖縄の精神医療をどう考えるか」(※註)
/島成郎について
村瀬 学 風を結ぶ――固有名の「ブント」から、
愛称の「ブント・結び」へ
仲里 効 窓を開ければ――〈非〉と〈反〉の果てまでも
添田 馨 島成郎の〈沖縄〉――佐藤幹夫『評伝 島成郎』
その生き方を継承してゆく意味について
玉木一兵 島イズム三様の志
比嘉加津夫 島成郎の決断
書評 三上治 帰らざる1960代 『唐牛伝』から
俳句 仲本彩泉 カウントダウン
詩 仲本 瑩 海嘯(1~2)
小説 杼該 至矢 島の西郷どん
仲本 瑩 バラードの斧ひかりの檻(48~49)
伊良波盛男 酋長
比嘉加津夫 マカテの小説 平敷屋朝敏の謎(8)
杼該 至矢 密室(2)
論考 村上一郎 村上一郎の未発表日記と『試行』9
――1962(昭和37)年の日記(8) (佐伯修 編・註)
松岡祥男 言葉の力を信じて 吉本隆明さんのこと(16)
青柳瑞穂 ゆっくり生きる“詩”怠けて生きたい私たち(14)
比嘉加津夫 極私的に佐野眞一を
※齋藤愼爾「島成郎と吉本隆明 〈6.15〉の思想をめぐって」は10頁分
「村上一郎未発表日記と『試行』9」は1962年11月27日~12月30日
松岡祥男「北島正さんを悼む 吉本隆明さんのこと(17)」は8頁分
編集後記
※(※註)島成郎との対談。『新沖縄文学』66号(1985年)からの再録。
※通販送料等130円
*既刊本
・佐藤幹夫「評伝島成郎 ブントから沖縄へ、心病む人びとのなかへ」
定価2600円+税 筑摩書房
・「飢餓陣営45号 島成郎総特集号」1000円+税 飢餓陣営発行所
※次号は「写真家・潮田登久子と島尾伸三(仮題)」で2018年8月
20日刊行予定。
<吉本隆明>本 新刊のお知らせ 2018/02/08
○佐藤幹夫「評伝島成郎‐ブントから沖縄へ、心病む人びとのなかへ」
…判/352頁 予価2600円+税 筑摩書房
*宣伝文
「ブント書記長として六〇年安保で一敗地にまみれた島成郎が、次に向
かったのは沖縄だった。一精神科医として政治を封印し、逆境の中で地
域精神医療を一心に粘り強く担った島成郎。それはまさに“敵”の本丸
に向かって攻め込む闘いの人生そのものだった。霧に閉ざされていた彼
の後半生、もうひとつの闘いを圧倒的な取材をもとに描く書下ろし評伝。」
「将たる器の人」(吉本隆明)のもうひとつの闘い
*目次
まえがき「一身にして二生を経るがごとし」
プロローグ 島成郎の沖縄入域、これを禁ず
第1部 沖縄へ向かうこころ
第1章 医の初心、“うたのわかれ”
第2章 沖縄、ブ・ナロード(心病む人びとのなかへ)
第3章 玉木病院と「Open door policy
第2部 1960年日米安保闘争とその後
第4章 喘息と戦争と敗戦の光景
第5章 ブント(共産主義者同盟)創設まで
第6章 60年安保闘争の始まりと終わり
第7章 漂流、復学、そして医師になる
第3部 治療共同体へ
第8章 島成郎の治療論と「久米島での一つの試み」
第9章 北の風土と医師たちの治療共同体
第10章 沖縄再会―“やんばる”に全開放病院を
エピローグ 島成郎、沖縄に死す
おわりに 島成郎の病理観・治療観と、人をつなげる力
※第7章(…吉本隆明の60年安保闘争と島成郎)とエピローグ(…武井
昭夫と吉本隆明による島成郎追悼)に<吉本>について言及されてい
る部分があるそうです。
**********************************************
三月書房
604-0916 京都市中京区寺町二条上る
TEL:075-231-1924 FAX:075-231-0125
**********************************************
菅野完氏の最新講演ビデオ(2017/3/25@浦和)
「森友学園問題から森友事件へ」
https://www.youtube.com/watch?v=vCKNvMTp8vI
貼付
https://www.youtube.com/watch?v=ejZ_3f64iBA
2017/01/15 に公開
民進党代表代行・安住淳さん
自由党代表・小沢一郎さん
社民党党首・吉田忠智さん
貼付
https://www.youtube.com/watch?v=VYZky99rMaM
2016/12/25 に公開
【野党・市民共闘大街頭演説】@京都
2016年12月25日、京都市で開催された、民進党、共産党、自由党の野党3党国会議員合同による【野党・市民共闘大街頭演説】動画です。弁士は小沢一郎自由党代表、松野頼久民進党衆院議員、福山真劫総がかり行動実行委員会共同代表、こくた恵二日本共産党衆院議員・国対委員長です。司会は倉林明子参議院議員です。
0:00~ 松野頼久 民進党衆院議員
4:55~ 福山真劫 総がかり行動実行委員会共同代表
14:10~ 穀田恵二 日本共産党衆院議員・国対委員長
25:25~ 小沢一郎 自由党代表
https://youtu.be/VYZky99rMaM
「吉本隆明の183講演」
http://www.1101.com/yoshimoto_voice/index.html
(以下貼付)
ほぼ日グルッポー 【2015.01.09】
◎◇◎◇◎◇◎◇◎◇◎◇◎◇◎◇◎◇◎◇
あけましておめでとうございます。
「ほぼ日グルッポー」です。
以前、思想家の故吉本隆明さんの講演集を
発売した時に、ご本人とお約束していたとおり、
「ほぼ日」が預かっているすべての講演の音源を
フリーアーカイブとして公開することが、
長い準備期間を経て、実現に至りました。
2015年の正月の、本日9日(金)より、
一部ずつ、音源の公開をはじめます。
集めることができたのは、
1960年代から2008年の「芸術言語論」までの183講演。
なんと合計時間は21746分です。
ずっと、たくさん、聞いていただけます。
「吉本隆明の183講演」
http://www.1101.com/yoshimoto_voice/index.html
吉本隆明〈未収録〉講演集 全12巻
http://www.chikumashobo.co.jp/special/yoshimoto/
メール版<吉本隆明>本 新刊のお知らせ 2014/12/10
本日入荷
○「吉本隆明〈未収録〉講演集1:日本的なものとはなにか」
四六判上製/263頁 定価1900円+税 筑摩書房
*帯の文
書き言葉にないやわらかさ。
作品としての〈語り〉の集大成
*目次
1 日本的なものとはなにか(A)1993
古い日本語のむずかしさ(B)1984
初期歌謡(C)1972
2 日本の詩歌の始まりについて(D)1998
南方的要素(E)1978
南島論序説(F)1988
3 「遠野物語」の意味(G)1990
総論 柳田民俗学(H)1992
解題 宮下和夫
(月報1 吉本さんのこと(上) 渡辺京二
吉本さんの講演のこと 宿沢あぐり)
※上記の4桁数字は講演のあった年です。
(A)は「ビオス 創刊号」1995年秋号、哲学書房刊に収録
(B)は「せんだがや通信 19」(1985年2月)に要約掲載。全文公表は初めて
(C)「和歌の本質と展開」桜楓社1973年刊に収録
(D)斎藤清一氏の私家版冊子「日本アンソロジーについて」に収録されたものとは別の音源からテキスト化。
(E)中上健次編の私家版「文化の地平」1979年発行に収録。
(F)「文藝」1989年春季号、「琉球弧の喚起力と南島論」1989年河出書房刊に収録。
(G)「國文学」1991年3月号収録。
(H)「再考 柳田国男と民俗学」1994年神戸新聞出版センター刊に収録
※以上8本中で猫々堂資料集に既収のは6本のようですが、今回のは新たに校訂されています。
「ほぼ日フリーアーカイブ」で公開予定なのがどれかは不明です。
※月報は二段組8頁
※通販送料120円
※全巻ご予約特典の締め切りは2015年2月末です。1巻を分売で購入されてからでもお申し込み可能です。
◎発売遅延のお知らせ
10日頃発売予定だった「吉本隆明全集 第5巻」は、20日頃発売予定になりました。
<吉本隆明>本 新刊のお知らせ 2014/12/01
ほぼ日「フリーアーカイブ 吉本隆明の183講演」と筑摩書房の「〈未収録〉講演集全12巻」の重複について
※筑摩書房からの連絡によれば、
「当方の全124本の講演録のうち、あちらの音源が当方と重なるであろうものは78本」とのことです。
※少しややこしいので整理しますと、
「ほぼ日」は183講演の音源を確保しています。
この中で筑摩のと重複するのは78本。
残りの105本は吉本氏の著作として刊行済みですから筑摩のには収録されません。
重複する78本の内36本は、雑誌・冊子にてテキストが過去に公開されていますが、吉本氏の著作には未収録。
筑摩版では音源と過去のテキストを校合して収録。
残りの42本は音源のみが残っていてテキスト化はされていません。今回筑摩はそれらをテキスト化して収録。
同じ音源を「ほぼ日」も独自にテキスト化して公開するのかどうかは不明です。
筑摩の124本中「ほぼ日」と重複しない46本については、「ほぼ日」は音源を確保していません。
これらの分については筑摩が独自に入手した音源からテキスト化するものと、音源無しで雑誌・冊子等から
転載するものとになります。
※以上を勘案しますと、予想していたよりは重複が少なく、また重複する分についても、校訂の信頼度は筑摩版
の方が高いように思われます。以上まだ不確かな部分もありますがご参考まで。
※なお、全巻予約の特典CD「芥川龍之介 芥川における下町」について、筑摩書房からの連絡によれば
「全巻予約のお客様にご寄贈申し上げる予定の音源は、今回、この講演集の作業をしている途中で、新たに
見つかった音源です。おそらくほぼ日でも持っていないものと思われます。」とのことです。
**********************************************
三月書房
604-0916 京都市中京区寺町二条上る
TEL:075-231-1924 FAX:075-231-0125
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http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/yosimoto.htm#◎吉本隆明の本 より
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/yosimoto.htm#◎吉本隆明の本 より
<吉本隆明>本 新刊のお知らせ 2014/12/12
近刊のお知らせ。タイトル変更&目次。12月末~1月初発売予定。
○吉本隆明「『反原発』異論」
四六判上製/280頁 予価1800円+税 論創社
*宣伝文
1982年の『「反核」異論』から32年。
改めて原子力発電の是非を問う遺稿集。
*目次
悲劇の革命家 吉本隆明最後の闘い 副島隆彦
1 3・11/以後
絶えずいつでも考えています
精神の傷の治癒が最も重要だ
吉本隆明「東北」を想う
科学技術に退歩はない
これから人類は危ない橋をとぼとぼ渡っていくことになる
東京にいると、暗いんです
風の変わり目~世界認識としての宮沢賢治
科学に後戻りはない
八十七歳は考え続ける
吉本隆明「反原発」異論
「反原発」で猿になる
2 3・11/以前
詩と科学との問題(a)
[対論]科学の普遍性を問う ・長崎浩・吉本隆明(b)
原子力 利用は不可避(c)
科学技術を語る(d)
科学技術の先端(e)
原子力・環境・言葉(f)
[付論]自然科学者としての吉本隆明 奥野健男
編者あとがき 宮下和夫
※11/29のお知らせ以後タイトルが変更になりました。
※3・11/以後の分は朝日新聞、文藝春秋、飢餓陣営、毎日新聞、日経新聞、
撃論、ユリイカ、週刊新潮等に掲載されたインタビューです。
これらについては、『吉本隆明と「二つの敗戦」』の著者とよだもとゆ
き氏のサイトに、たいへんわかりやすい要約が掲載されています。
http://homepage3.nifty.com/toyodasha/sub10/sub10back.htm
※3・11/以前の分については、猫々堂氏のご教示によると、
(a)「詩文化」1949年、「全著作集5」収録
(b)「中央公論」1981年、「全対談集12」収録
(c)「婦人画報」1986年、「資料集」収録
(d)「ておりあ」1986年、「資料集」収録
(e)「産経新聞」1994年、「資料集」収録
(f)「原子力文化」1994年、「資料集」収録
※以上すべて既発表の文・談話であり、遺稿は含まれていないようです。
※それでも、以後の分(約130頁)は吉本氏の単行本には未収録ですから、
まとめて読めるのは、たいへん便利でしょう。
※年内ぎりぎりに入荷するか、年明けになるかは現在未定です。
※通販送料120円です。お早めにご予約ください。
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三月書房
604-0916 京都市中京区寺町二条上る
TEL:075-231-1924 FAX:075-231-0125
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http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/yosimoto.htm#◎吉本隆明の本
http://www.1101.com/yoshimoto_voice/index.html
○「吉本隆明の183講演」
6年前、吉本隆明さんの講演音声を集め、
本人監修のベスト講演集といえる
『吉本隆明 五十度の講演』を発売しました。
その時、「ほぼ日」が集めたすべての
吉本隆明さんの講演を
だれでも無期限、無料で聞ける、
フリーアーカイブ化しようと
吉本隆明さんとお約束していました。
そしていよいよこのたび、
吉本隆明さんの1964年から2008年までの
183回の講演、合計21,746分の音声を
徐々にですが公開できる運びとなりました。
「ほぼ日」が文字起こしした講演は
テキストでもお読みいただけます。
12月からの公開をお待ちください。
http://www.1101.com/yoshimoto_voice/index.html
http://www.chikumashobo.co.jp/blog/news/entry/1063/
14.10.28
『吉本隆明の経済学』お詫びと訂正 筑摩書房
2014年10月に刊行いたしました『吉本隆明の経済学』(中沢新一編著、筑摩選書)に誤りがありました。以下のように、お詫びして訂正いたします。
382ページ「初出一覧」は「引用文献一覧」の間違いでした。
また、
第一章 1 幻想論の根底 → 第一章 1 幻想論の根柢
第五章 1 像としての都市――四つの都市イメージをめぐって
一九九二年一月二一日、日本管主催の講演。 → 日本鋼管主催の講演。
以上です。
なお、「初出一覧」とした場合は、以下のようになります。
第一章
1 幻想論の根柢――言葉という思想
原題・共同幻想のゆくえ(同志社大学文学哲学研究会「翌檜」主催による講演、1978.5.2)『言葉という思想』(弓立社、1981年)所収
2 言語と経済をめぐる価値増殖・価値表現の転移
『iichiko』第39号(1996.4)所収
第二章
1 三木成夫の方法と前古代言語論
原題・三木成夫さんについて(ゲーテ自然科学の集い・慶應義塾大学での講演、1993.11.13)『モルフォロギア』第16号(1994.11)所収
第三章
1 経済の記述と立場――スミス・リカード・マルクス
原題・同上(日大三崎祭実行委員会主催による講演、1984.11.2)『超西欧的まで』(弓立社、1989年)所収
第四章
1 エコノミー論
「ハイ・イメージ論」『海燕』(1989.10~12、1990.1)所収
2 消費論
「ハイ・イメージ論」『海燕』(1990.5~7)所収
第五章
1 像としての都市――四つの都市のイメージ
原題・同上(日本鋼管主催の講演、1992.1.21)『感性都市への予感』(ぎょうせい、1992年)所収
第六章
1 農村の終焉――〈高度〉資本主義の課題
原題・同上(「修羅」同人主催、長岡市で行われた連続講演「農業論」1、1987.11.8)『吉本隆明全講演ライブ集』第5巻(弓立社、2002年)所収
第七章
1 贈与論
「ハイ・イメージ論1」『リテレール』第1号(1992.6)所収
2 消費資本主義の終焉から贈与価値論へ
『FiLo』第15号(1992)所収
第八章
1 超資本主義の行方
『サンサーラ』(1993.5、6)所収
2 世界認識の臨界へ
『エイティーズ―80年代全検証 いま、何がおきているのか』(河出書房新社、1990年)所収
以上です。
吉本隆明の経済学 (筑摩選書) 単行本
– 2014/10/14新刊
中沢新一 (編著)
吉本隆明の思考には、独自の「経済学」の体系が存在する。それはマルクスともケインズとも異なる、類例のない経済学である。本書は、これまでまとったかたちで取り出されなかったその思考の宇宙を、ひとつの「絵」として完成させる試みである。経済における詩的構造とは何か。資本主義の現在と未来をどう見通すか。吉本隆明の残していった、豊饒な思想の核心に迫る。
内容(「BOOK」データベースより)
吉本隆明の思考には、独自の「経済学」の体系が存在する。それはマルクスともケインズとも異なる、類例のない経済学である。本書は、これまでまとまったかたちで取り出されなかったその思考の宇宙を、ひとつの「絵」として完成させる試みである。経済における詩的構造とは何か。資本主義の現在と未来をどう見通すか。吉本隆明の残していった、豊饒な思想の核心に迫る。
目次
第1部 吉本隆明の経済学
第1章 言語論と経済学
第2章 原生的疎外と経済
第3章 近代経済学の「うた・ものがたり・ドラマ」
第4章 労働価値論から贈与価値論へ
第5章 生産と消費
第6章 都市経済論
第7章 農業問題
第8章 超資本主義論
第2部 経済の詩的構造
2015 世界大恐慌の足音が聴こえる
著者:大竹愼一
出版社:李白社/徳間書店
発売日:2014年9月10日
1600円(税別)
<内容>
日本の経済新聞の落とし穴は記者に大局観がなくユダヤ人が経営する外国大手の報道を真に受けなんら疑問を挟まないことである。従って常にユダヤ人の罠にはめられ日本人向けに誤った記事を書く。そしてそれを読んだ日本人は大損をする。著者はその悪魔のサイクルを断ち切るべく米国に住み来日時に全国の日本企業を取材し自分の眼で確認したことを書く。トップクォーターたるゆえんである。その著者が2015年の不吉な予兆を詳述する。
<目次>
まえがき
第一章 遅すぎたアベノミクス
破綻した日銀理論
10年前に始めるべきだった異次元緩和
海外勢の円キャリに使われる日銀マネー
日本のゼロ%金利がもたらしたもの
つい本音を漏らしたFRBイエレン議長
股裂き状態にある日本の財政政策と金融政策
実体経済に翻弄される日本人
住友商事「ミスター5%」の限界
誰も期待していないアベノミクスの特区構想
本来の「規制緩和」とは何か
「1+1=5」の乗数効果がわからない官僚
岩盤規制を突破できない限りアベノミクスなど信用しない
いいところ取りだけはできないカジノビジネス
アベノミクスに対する海外勢の評価
第二章 高速道路を逆走する安倍政権
安倍晋三首相がガエル男である理由
本来すべきは消費税増税ではなく大型減税だった
供給を減らし人口を減らすための戦争リスク
国内要因と海外要因の両方が襲いかかってくるリスク
大失敗に終わった前回の消費税増税
面倒だから軽減税率の導入に反対する官僚
日本を食いつぶす「三悪」
付加価値税から生まれたミニスカートファッション
消費税とパラレルな関係にある失業率
シルバー層と若者層の格差は拡大する
崩壊したスウェーデン型福祉社会
増収増益に湧く輸出大企業の裏側
第三章 熱くも冷たくもないアメリカ
アメリカが経験した三度の大恐慌
今回の恐慌は10年サイクルの波の恐慌ではない
急速には上がらないアメリカの長期金利
失業率が下がればアメリカ株は暴落する
FRBはほんとうにQEを終了してもいいのか?
ITに仕事を奪われ所得を減らしている中間層
可処分所得と消費の伸びが落ちている
すでにピークアウトした住宅産業
活況を呈するシェールガス生産地
GEの強みを日本企業は見習うべきだ
大型株が強くなるのは相場終了のサイン
収益が悪化するナスダックハイテク企業
太陽光発電でなく石炭化発電が買いだ
次々と生まれる金持ちだけが住民の自治体
さらに意思決定がしにくくなるオバマ政権
第四章 デフレの恐怖に怯える欧州
デフレ現象が起きやすい状況にある世界経済
インフレ懸念よりもデフレ警戒を優先すべき
逆イールドカープになると景気は失速する
イールドカープを無視してきた紙パルプ業界
「平成の鬼平」三重野日銀総裁の不明
世界はコンドラチェフの波のボトムに向かっている
ドイツの要求で「預金封鎖」となったギリシャ
欧州をより難局に招くドイツ人の頑迷さ
さらに貸し渋りを強める欧州の銀行
北ユーロと南ユーロ
ウクライナ問題とシェールガスを巡る思惑
マイナス金利を発動したECB
第五章 中国崩壊のプロセス
中国のワナに嵌った日本企業
とっくに降ろしている「世界の工場」の看板
中間層がこれ以上増えない理由
史上最大のケインズ政策がもたらしたもの
すでに始まっている不動産バブル崩壊
シャドーバンキングの原資となった海外逃避マネー
日米台と入れ替わりに中国に前のめりになるドイツの不思議
共産党王朝は秦・隋に倣う短命タイプ
歴代王朝が経験した版図拡大路線の破綻
日本にとって理想は「南北朝」分裂のような形
いつかは朝鮮半島も版図にしたいという妄想
2015年に堰き止めていた歯止めが外れる
中国クラッシュの工程表
第六章 焼け野原となる前の日本の現実
日本の主力輸出メーカーの技術が伸び悩んでいる
円安になっても日本企業が日本回帰しない理由
値下げしてシェアを奪おうとしない日本企業
成功体験を捨て切れない日本企業
日本のエネルギー輸入価格上昇と商社の投資下手との関係
廃炉コストに膨大な費用がかかる原発
シェールガスに匹敵する資源を宝の持ち腐れにしている日本
警察と泥棒が一緒になって仕事をしているようなJ-REIT
10年かけて1トロイオンス5、600ドルまで下落していくゴールド
公的年金の積立金を株式に回す運用政策はアメリカでもご法度
ビットコインが市民権を得れば銀行は潰れる
復活させてくとも復活できない消費者金融
TPP参加は日本企業にとりブレイクスルーの絶好のチャンス
現状にぶら下がる農業は一掃すべき
マイノリティだけに見えるものがある
共同体の結束の仕組みを考え直す必要がある日本人
第七章 知恵のあるものが生き残る
企業戦略が実現できるかどうかはBSが教えてくれる
投資家にとりもっとも重要な財務諸表はBS
チェック機能が働かなかったバブル時代
会社を救った「内規」
バブル後の難平は絶対に間違いである
正反対の動きを示す景気循環株とバリュー株
儲かった株を全部売るのは浅はか
いまはバリュー株中心にポートフォリオを移すべき
投資とは欲望と恐怖の闘い
生き残りのためには最低でも三本足打法が必要
視野に入れなければならない預金封鎖
敵預金ほど恐いものはない
投機に通ずる預金封鎖対策としての食品在庫保有
現状の日経平均の実力は1万円そこそこがいいところ
クライマックスは必ずやってくる
あとがきにかえて
おカネの使用価値を求めて
大竹愼一の4つの推奨銘柄(袋とじ)
やっぱりドルは強い (朝日新書) 新書
– 2013/4/12
中北 徹 (著)
内容(「BOOK」データベースより)
米国が絡まない第三国間の取引でも、決済は必ず「ドル」を介して行われる。北朝鮮の金正日も、太平洋戦争直前の日本も、ドルの強大な権力にひれ伏してきた歴史がある。過去の事例を解説しながら、世界経済を水面下で操る「基軸通貨としてのドル」の全貌を明かす。
新書: 190ページ
出版社: 朝日新聞出版 (2013/4/12)
目次
第1章 世界を震え上がらせるドルの威力(すべての国際取引はドルが媒介する
北朝鮮・金正日総書記を苦しめた金融制裁
真珠湾攻撃も金融制裁が引き金だった)
第2章 基軸通貨の本質(クロスボーダー決済の仕組み
媒介通貨としての米ドルの役割)
第3章 米国の「金融権力」の内実(決済と取引情報の関係
スイスで進行中の「スケープゴート」劇
国際決済の仕組みとその問題点
決済リスクと中央銀行の役割)
第4章 基軸通貨国の特性(アメリカの経常収支赤字とファイナンス
IMFの「二枚舌」政策
基軸通貨国が持つ特権
アメリカでは通貨危機は起きない)
第5章 基軸通貨制度の現状と将来(米ドルはいかに強いか
ドルに対抗できる通貨はない
基軸通貨国の経営収支赤字は、本当に問題なのだろうか?)
http://www.yoshimototakaaki.com/tome4detail.html
第3回配本
吉本隆明全集
第4巻
1952―1957
664頁
定価(本体6400 円+税)
月報 小林康夫 ハルノ宵子
*周到に用意された二冊の詩集『固有時との対話』『転移のための十篇』と、それに続く詩篇、および初期の代表的評論「マチウ書試論」などを収める。
新たに「一酸化鉛結晶の生成過程における色の問題」「労働組合問題の初歩的な段階から」など4篇の単行本未収録原稿を収載。
月報:小林康夫・ハルノ宵子
詳細目次
Ⅰ
固有時との対話/少数の読者のための註/転移のための十篇/火の秋の物語/分裂病者/黙約/絶望から苛酷へ/その秋のために/ちひさな群への挨拶/廃人の歌/死者へ瀕死者から/一九五二年五月の悲歌/審判/註
Ⅱ
蹉跌の季節/昏い冬/ぼくが罪を忘れないうちに/涙が涸れる/控訴/破滅的な時代へ与へる歌/少年期/きみの影を救うために/異数の世界へおりてゆく/挽歌――服部達を惜しむ――/少女/悲歌/反祈●(祷)歌/戦いの手記/明日になつたら/日没/崩壊と再生/贋アヴアンギヤルド/恋唄/恋唄/二月革命/首都へ/恋唄
Ⅲ
アラゴンへの一視点/現代への発言 詩/労働組合運動の初歩的な段階から/日本の現代詩史論をどうかくか/マチウ書試論――反逆の倫理――
/蕪村詩のイデオロギイ/前世代の詩人たち――壺井・岡本の評価について――/一九五五年詩壇 小雑言集/「民主主義文学」批判――二段階転向論――/不毛な論争/戦後詩人論/挫折することなく成長を/文学者の戦争責任/民主主義文学者の謬見/現代詩の問題/現代詩批評の問/現代詩の発展のために/鮎川信夫論/「出さずにしまつた手紙一束」のこと/日本の詩と外国の詩/昭和17年から19年のこと/前衛的な問題/定型と非定型――岡井隆に応える――/番犬の尻尾――再び岡井隆に応える――/戦後文学は何処へ行ったか/西行小論/短歌命数論/芸術運動とはなにか/日本近代詩の源流
Ⅵ
ルカーチ『実存主義かマルクス主義か』/善意と現実――金子光晴・安東次男『現代詩入門』、関根弘『現代詩の作法』――/新風への道――歌集『広島』、武谷三男編『死の灰』、金子光晴・村野四郎選『銀行員の詩集』――/関根弘『狼がきた』/『浜田知章詩集』/三谷晃一詩集『蝶の記憶』/奥野健男『太宰治論』/谷川雁詩集『天山』/服部達『われらにとって美は存在するか』/島尾敏雄『夢の中での日常』 井上光晴『書かれざる一章』/平野謙『政治と文学の間』/野間宏『地の翼』上巻/山田清三郎『転向記』/埴谷雄高『鞭と独楽』『濠渠と風車』/掘田善衛『記念碑』『奇妙な青春』批判/中村光夫『自分で考える』/*/『大菩薩峠』/『純愛物語』
V
戦後のアヴァンギャルド芸術をどう考えるか/*/〈現代詩の情況〉[断片]/北村透谷小論[断片Ⅰ]/北村透谷小論[断片Ⅱ]/*/一酸化鉛結晶の生成過程における色の問題
解題
2014年10月9日発売
お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 – 知的人生設計のすすめ
橘玲
幻冬舎
A5判 264頁 2002年12月発売
本体 1,600円 税込 1,728円
品切れのためご注文いただけません。 (発送可能時期について)
日本人には役に立たない「金持ち父さん貧乏父さん」は今すぐ捨ててください!!
日本という国は、黄金の羽根を撒きながら堕ちていく天使に似ています。ベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終結した後、日本は長い衰退の時代を迎えました。しかしその巨大な身体からは、いまでも大量の黄金の羽根が零れ落ちています。こうした黄金の羽根は、国家だけでなく、株式市場や不動産市場など、経済活動をともなうすべての場所に落ちています。歪みのない完璧な制度など、どこにもないからです。しかし、誰もがこの天使の黄金の羽根を拾うことができるわけではありません。羽根の枚数は限られており、うかうかしているとあっという間になくなってしまいます。他人よりも早く黄金の羽根を見つけるためには「知識」が必要です。これから述べるように、ほんの少しの工夫で、人生を劇的に変わるのです。(本書のIntroductionより)
目次
Part1 人生を設計するための知識
世界にひとつしかない金持ちの方程式
ルール1 純利益の確保こそが重要である。
ルール2 複利の資産運用では、わずかな利回りの違いが大きな差を生む。
ルール3 十分な元金がなければ運用しても意味がない。
ルール4 収入を増やす確実な方法は働き手を増やすこと。
ルール5 他人への投資と自分への投資を天秤にかけよう。
ルール6 サラリーマンが金持ちになる方法は3つある。
ルール7 確実に金持ちになる方法は支出を減らすこと。
ルール8 家計のリストラは住宅コストと生命保険から。
ルール9 投資のコストに気づかない人は金持ちにはなれない。
ルール10 最速の資産形成法は税金を払わないことである。
資産運用についてのよくある誤解
常識1 投資をしないのが最高の投資である。
常識2 バブル崩壊で日本人は豊かになった。
常識3 日本人は大きなリスクを取ってきた。
常識4 不動産を買ったら、資産運用はそこで終わり。
常識5 長期投資が成功するとは限らない。
常識6 資産運用の専門家は資産運用理論を無視している。
常識7 経済学者の予測は当たらない。
常識8 適正株価は誰にもわからない。
常識9 チャートで未来は予測できない。
常識10 短期投資は最高のギャンブルである。
Part2 人生の大きな買い物
不動産という呪縛
法則1 家を買うのは、株式に投資するのと同じである。
法則2 家の値段は、家賃から合理的に決まる。
法則3 持ち家とは賃料の発生しない不動産投資である。
法則4 不動産はリスク商品である。
法則5 住宅ローンは株式の信用取引と同じである。
法則6 住宅ローンの返済は「貯金」ではない。
法則7 永住を前提に家を買っても、持ち家は有利にならない。
法則8 「家賃より安く家が買える」ことはない。
法則9 30年後に手に入った「我が家」に価値はない。
法則10 市場経済では賃貸と持ち家に優劣はない。
コラム ワンルームマンションほどバカな投資はない
生命保険は損をすることに意味がある
損をすることに意味がある宝くじ
長生きするリスク
生命保険で資産運用はできない
生命保険のリフォーム
コラム 変額保険の謎
見えない「貧困化」が拡がっている
Part3 惜しみなく奪われる人々
黄金の羽根を撒きながら堕ちていく天使
国家に惜しみなく奪われる人々
厚生年金と国民年金
天国と地獄
健康保険を払わない人々
サラリーマン教養講座(1) 年金制度が破綻する理由
サラリーマン教養講座(2) 厚生年金基金が破綻する理由
サラリーマン教養講座(3) 健康保険制度が破綻する理由
サラリーマン教養講座(4) サラリーマンの実質税負担
Part4 黄金の羽根の拾い方
「法人」の不思議
法人がわかれば人生が変わる
ルール1 所得税の発生しない範囲で給与を決定する。
ルール2 所得税の発生しない範囲で家族を雇用する。
ルール3 生活費を法人の経費に振り替える。
ルール4 個人資産を法人名義で運用する。
コラム 最適年収の計算方法
不可能を可能にする奇跡のファイナンス
子どもを“担保”に融資を受ける
法人によるファイナンス
奇跡の融資支援制度
信用保証協会のダブルバインド
Part5 税金について知りたい本当のこと
裏金とは何だろう?
税務署の表と裏
税務調査
税務署の裏事情
税務署と税理士の怪しい関係
信用崩壊
コラム 長者番付の論理
Part6 もうひとつの人生
海外投資の基礎知識
税金とは何だろう?
タックスヘイヴン
海外投資のすすめ
資産運用の税コストが軽減できる。
格付の高い金融機関を利用できる。
資産の守秘性が守られる。
海外投資と税金
銀行預金の利子
株式・債券・ファンドの配当
債券の売却益
株式の売却益
ファンドの売却益
為替損益の扱い
海外投資の原則
永遠の旅行者
国家の破産
PTの基本戦略
エピローグ 新宿中央公園のホームレス
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015』
http://www.tachibana-akira.com/2014/09/6551
橘 玲
単行本: 262ページ
出版社: 幻冬舎 (2014/9/26)
内容紹介
お金持ちになった人続出! ! 30万部を超えるベストセラーになった『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を12年ぶりに全面改訂。
「『黄金の羽根』を読んで人生が変わりました」という人、「この本に触発されて会社を辞め、いまは赤坂にビルを3棟持っています」という人などなど、この本を読んで経済的独立を手にした人が続出したベストセラー『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』を12年ぶりに全面改訂。リーマンショックや安倍バブルなどそのときどきで経済環境の浮き沈みはあったが、原理的なことはなにも変わっていない。経済的に成功するためには、経済合理的でなくてはならない。国家とは人生を最適設計するための道具にすぎない。東日本大震災と福島の原発事故が起き、日本の社会が大きく変化したように見えても、じつは制度の歪みはほとんどそのまま温存されている。だからこそ12年前の“黄金の羽根”をいまでも同じように拾うことができる
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第8回
「泥だらけの今の停滞を通り抜けたら その向こうに道は開けます。」
2014年7月26日に行われた講演会のもようを収録。
【第1部】
・これからはインドネシアが重要・2014年7月17日のマレーシア航空機撃墜事件の真実・デイヴィッド・ロックフェラーの生死が世界の変わり目・あなたの出口戦略は大丈夫か ・法人を作らせること自体が騙しだ・非居住者(ノンレジデント)になることが最上の策・今日の講演会の全体の流れを説明
【第2部】
・事前に受けた質問に答える・金価格の推移・金は、いつ、どのように買うべきか・ベネズエラやドイツが米国に預けていた金塊の回収に動いた・金の売却益の税金について・国債と住宅ローン金利の関係・アメリカFRBの出口戦略
【第3部】
・事前に受けた質問に答える・中国人民元の動き・ユーラシア大陸、BRICSが世界の中心になる・サハリン天然ガスと日露平和条約へ・相続時精算課税は利用してはいけない・副島隆彦とセミナー参加者との、ナマの質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:315分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第7回
金(きん)とドルの最後の闘いが起きている。
政府の金融統制と市場の価格操作まで見越した予言・予測をする。
2014年2月9日に行われた講演会のもようを収録。
【第1部】
・今日の講演会の全体の流れを説明・『税金官僚から逃がせ隠せ個人資産』・NY金=COMEX金の価格の推移・金価格は操作されている。 仕組んだ通りに金価格は下げられた・金の買い時は?・10年もの国債の動き・米国FRBの金融政策の実情・日中韓で軍事衝突を起こさせられるのか・金融経済と政治のバランス
【第2部】
・“金持ち難民”にならないためにどうすればいいのか・税理士に騙されるな・ドルと元、 日本円の為替の動き・日本で人民元預金ができる・ドル円の為替の予測・オフショア バランス・日本の大企業の株価の動き・副島隆彦の中国視察報告
【第3部】
・日経平均株価について・シェールガスはインチキだ・中国のシャドーバンキングは心配ない・次の米大統領はバイデンだろう・副島隆彦とセミナー参加者との、ナマの質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:287分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第6回
金持ちの資産が国に狙われている。隠すべきを隠し、逃がすべきを逃がす。
2013年7月28日に行われた講演会のもようを収録。
【第1部】
・参加者からの事前の質問に答える・脱税というコトバを簡単に使ってはいけない・在庫切れという形で金(ゴールド)地金が買えなくなる ・税制による締め付け、逃がさせなくする法律・タックス・ヘイヴン(租税避難地)はすべて米国政府にこじ開けられた・日銀黒田発表の本当の意味・自分の“出口戦略”を本気で考えよう
【第2部】
・税務署との闘い・NISAも孫への教育資金贈与の非課税も騙しだ・金価格の推移、これからどうなるか・今後、日本は成長するか。 成長が止まった後、私たちはどうすればいいのか・アベノミクスはインチキ・日本は衰退国家、貧乏国家である・タイには相続税、固定資産税がない・東南アジアは中国と一緒に成長してゆく
【第3部】
・プラチナについて・真実の日本のGDP・日米欧の中央銀行の不良資産の推移・国債の暴落が一番恐ろしい・D.ロックフェラー(98歳)は、 まだ健在・税制でお金持ちたちを捕捉する・副島隆彦とセミナー参加者との、ナマの質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:300分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第5回
はじめから計画されていた円安と株高。2012年末に突如行われた衆議院総選挙。
2013年の世界と日本の政治、金融・経済を予測する。
2013年1月27日に行われた講演会のもようを収録。
【第1部】
・作られた「円安」・今後のドル円相場の動き・日本国にとっては円高がいいのだ。国力を落とすな
・日本政府は米国債を50兆円分買うという形で、米国に日本国民の大切なお金を貢ぎ続ける
・スペインとイタリアで金融危機が再燃し秋には崩れる・QE3(量的金融緩和)実施の理由・資産は海外へ逃がせ、隠せ!
【第2部】
・現在の金価格について・金(きん)は1グラム5千円を突破し、1万円をめざす・金に関する質問にすべて答える・金の取引停止が行われたら、どうすればいいか・日本の国債は暴落するか・米国の今後の動き・これからの中国・世界一の高層ビルが間もなく湖南省の長沙に完成する
【第3部】
・これから東南アジアに世界中からもっと富と人が集まる・投資するならば実体のあるものに
・株式相場、日本経済、国債について事前受付の質問に答える・副島隆彦とセミナー参加者との、ナマの質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:270分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第4回
『欧米日 やらせの景気回復』発刊記念 講演会
やってはいけない“世界協調ジャブジャブ・マネー”(根拠のないお金の刷り散らかし)に、アメリカとヨーロッパは手を染めた。 これから世界の金融・経済は、どうなってゆくのか?
2012年7月1日に行われた講演会のもようを収録。
【第1部】
・消費増税法案が衆議院で可決された・大増税に突き進む官僚たち(円安・株高の仕掛け人たち)
・巧妙に仕組まれる株高、ドル円の動き・日本と米国、ヨーロッパ諸国の10年もの国債の利回り
・ヨーロッパが犠牲にされ、お金がアメリカへ流れ込んでいる・ヨーロッパの現状、視察の報告・金の価格について
【第2部】
・管理、統制(コントロール)と規制(ルール)の違い・BRICSと各国の金の保有量と価格の関係
・ドル・円の為替相場の動き・政府や権力者による恐怖の支配に騙されるな・ヨーロッパ救済のためのIMFへの各国の資金拠出額・ユーロ・円の為替相場の動き
・相続税の話・副島隆彦が受けた税務調査・シンガポールと水路(国境)で北に向かい合うジョホール州全体に注目
【第3部】
・アメリカ大統領選挙は、どうなるか・G2で次の世界を動かす・日経平均とNYダウ工業平均の推移
・名目GDP比と政府債務残高・橋下徹大阪市長と「維新八策」・可能な限り、副島隆彦が答える質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:286分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第3回
『「金・ドル体制」の終わり』発刊記念 講演会
日本と世界の金融を政治と歴史から学ぶ智恵を合体させて読み解き、解説する。
2012年1月29日に行われた講演会のもようを収録。
【第1部】・2011年9月にギリシャをデフォルトさせておくべきだった・CDSという恐ろしい“人殺し生命保険”の実態・法務省“赤レンガ組”官僚たちを打ち倒せ・日本国債は暴落しない! 他
【第2部】・ドル・円の為替相場のゆくえ・やがて潰れるヨーロッパの大銀行たち・ロックフェラー世界帝国は終わりへ・BRICS(ブリックス、新興諸国)が世界の主役になる 他
【第3部】・金価格の推移・可能な限り、副島隆彦が答える質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:314分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
副島隆彦の“予言者”金融セミナー 第2回
『大災害から復活する日本』発刊記念 講演会
2011年7月31日に行われた「副島隆彦の”予言者”金融セ ミナー」第2回
収録DVDを販売開始!
2011年3月11日の東日本大震災・原発事故から4ヶ月が経過した。 日本の金融・経済は今後どうなるか?
【第1部】・アメリカで金融規制改革法案が、ざわざわと広がり始めた・金とド ルが切断される!・金についてのQ&A他
【第2部】・改正が予定されている相続税の基本的な考え方・金ドル体制の終わり他
【第3部】可能な限り、副島隆彦が答える質問コーナー
講演会、第1部・第2部・第3部の内容を収録。 収録時間:245分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
『日米 地獄へ道連れ経済』発刊記念 講演会
2011年3月27日に行われた「副島隆彦の”予言者”金融セ ミナー」第1回
収録DVDを販売開始!
現代の予言者 副島隆彦が、2011 年、大変動の日本経済の行方を的確に予想し、わかりやすく本音で解説している。東日本大震災・福島原発事故の後、日本は、どうなるのか? 金融業界、国際情勢は、どう動くか。激変する世の中で勝ち残る道を提言する。
講演会、第1部・第2部の内容を収録。 収録時間:187分。 価格:9800円(税込・送料サービス)
http://mediastudio.co.jp/SHOP/C_soejima_08.html
より
通貨を考える
中北 徹 著
シリーズ:ちくま新書
定価:本体800円+税
刊行日: 2012/06/05
金融の地殻変動を
読み解く
「円高はなぜ続くのか」「ユーロ危機はなぜくすぶり続けるのか」。こうした議論の補助線として「財政」と「決済」に光をあて、全く新しい観点から国際金融を問いなおす。
この本の目次
第1章 ユーロ危機は何を物語るのか―通貨戦略の実相をみる(ユーロ危機の実状
ユーロ危機発生の背景
ユーロ危機の分析
今後の展望)
第2章 通貨と金融、そして、財政の関係(財政と通貨危機
財政統合と通貨の問題
通貨危機、財政危機、金融危機)
第3章 国際通貨と為替変動―ブレトンウッズ体制からのパラダイムシフト(国際金融のニュー・アプローチ
共通通貨vs.複数通貨
為替レートの変動とリスクへの対処)
第4章 クロスボーダー決済(国際決済の仕組みとその特徴
外国為替市場とその決済機能
国際決済からみた基軸通貨とは?)
第5章 アジア経済圏と通貨戦略(ドル基軸通貨体制とレジーム・シフト
日中間での通貨金融協力の可能性
日本にとっての通貨戦略―円の国際化)
国家と通貨の連関をめぐって/中北徹
貨幣、通貨、マネー、どう呼ぶのであれ、その起源は古代にまでさかのぼる。この人類の創造物は、資本主義の発生より、はるか以前から存在した。
近代以降、通貨であれ、貨幣であれ、それは資本主義の隆盛と強く結びつき、昨今の経済のグローバル化、情報通信技術の進歩、自由主義思想の喧伝もあって、市場経済のシンボルともてはやされるようになった。しかし、数百年に一度であるはずのバブルの生成と崩壊が相次いだことから、危機が頻発し、「通貨」が経済社会の不安定性の根因とされ敵視されている。
国境線をまたいで、異なった通貨交換の仕組みを研究する「国際金融」の分野は、国内の金融のように制度や一般的なルールが堅固に確立していないため、国際政治やパワーがむき出しになる一方で、原始的(プリミティブ)な金融の仕組みが支配する領域である。
通貨危機を目の当たりにして、国際金融に関する疑問や問題意識を膨らませ、満たされない知的渇望を覚える読者は多いはずである。
本書は、「ギリシア危機とユーロ問題」「円高と日本円の復権」「リーマン・ショック後の米国経済と基軸通貨・米ドルの行方」「人民元の可能性」「G20に代表される新興国へのパワーシフト」「東アジアの共通通貨の可能性」など、現下において、噴出する通貨の数々の問題に言及している。
本書には、二つの特徴がある。
ひとつは、金融や通貨などの危機が発生する背景には、財政の存在が大きな役割を果たすという観点である。財政の支えなしには、通貨や金融の自立や信認が危うくなり、金融政策の独立は、「風前のともし火」に等しい。財政と金融・通貨は、公的部門負債残高という点で地下茎のようにつながる。
二十世紀最大の経済学者であるJ・M・ケインズは、戦後、IMF・世銀体制を構築したブレトンウッズ会議で、金融経済の不安定性に深い憂慮を抱いて、資本移動にある程度の制限を課すことを是と考えていた。しかし、当時台頭著しかった米国の実力の前に退歩を余儀なくされた。
いまひとつの特色は、決済(=通貨の受け払い)という観点から、通貨そのものにスポットライトを当て、実際に新しい“通貨作り”を提案したことだ。国際金融では、伝統的に為替レートの決定理論に多大の精力と関心が注がれてきた。しかし、理論的にいって、「為替レートは絶対に予測できない」。
筆者は、実務家の間でクロスボーダー決済と呼ばれる、「異種の通貨交換」制度の成り立ちや、その安全性や効率性の側面に重点的な分析を行い、戦略的な観点から「日中合成通貨」の形成を提唱した。「ボトムアップ」手法と呼んでいる。
具体的には、中央銀行である日銀と中国人民銀行との決済システムを、PvPという最新鋭の仕組みで連携する。円・元の直接交換が可能になるので、これを利用する銀行数が増える。すると、コストや安全面から、企業や個人がこうした動きを歓迎する。直接交換の利用が広がれば、円・元との交換比率が安定し、日中の当局が外貨準備の中に円・人民元を保有する比率が高まろう。これは、事実上の円と元を要素とする、一種の“合成通貨”(日中合成通貨)の誕生へつながる。
東アジア地域で、二十一世紀の新時代をみすえて、共通通貨を模索する考え方としては、ACU・AMU(アジア通貨単位)などが存在するが、まずは為替レートの変動幅を小さくするという観点から出発するもので、「トップダウン」接近法であった。これは過大な財政資金(市場介入)を伴う。めざす目的地は同じであっても、入口が違うと、哲学も違ってくる。
基軸通貨ドルの体制は当分続くであろう。しかし、だからといって、円の利用度を高める努力を怠るべきではない。
通貨は古くて、つねに新しい問題である。
(なかきた・とおる 経済学者)
http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480066695/
より
勝率ゼロへの挑戦史上初の無罪はいかにして生まれたか八田隆/著
単行本: 254ページ
価格: ¥ 1,512
出版社: 光文社 (2014/5/16)
目次
第零章 『蟷螂の斧となろうとも』
第一章 国税局査察部告発
第二章 検察特捜部との死闘
第三章 外資系証券マンとしてのキャリア
第四章 第一審公判、無罪判決、そして検察起訴
第五章 控訴審―明日の刑事司法改革に向けて
出版社からのコメント
堀江貴文氏絶賛!
「歪んだ正義を振りかざす国税・検察。決して間違いを認めようとしない巨大な敵に
ドン・キホーテのように単身で立ち向かい、勝利をもぎ取った、
いつでもポジティブで明るく困難に立ち向かう男の奇跡の物語である。」
田原総一朗氏
「国家最強捜査機関に、真っ向から立ち向かう著者。徹頭徹尾実話だというのが恐ろしい。」
江川紹子氏による13ページにおよぶ解説を収録!
【内容紹介】
マルサは突然やってきた。その日から「勝率ゼロへの挑戦」が始まった――。
刑事裁判の有罪率は99.9%を超える。ましてや、マルサ(国税局査察部)が刑事告発して、
検察特捜部が起訴しなかったこともなければ、起訴されて無罪になったことも歴史上一件もない。
そんな勝率100%を誇る、国家最強捜査権力タッグから、いかに史上初の無罪を勝ち取ったのか?
長期間にわたる、執拗かつ過酷な取調べをいかに乗り切ったのか?
確信犯的に、シロをクロに塗り替えようとする捜査権力との戦いを白日のもとにさらす、戦慄の物語。
【本文より】
私の話を一通り聞いた年輩のヤメ検弁護士はこう言った。
「随分と国税局も手こずったみたいですね。しかし一旦国税局が告発したとなると、 ほぼ確実に起訴されることが予想されます。
ご存じかどうか分かりませんが、刑事裁判では無罪を取ることは非常に難しいし、時間もかかります。
積極的にお勧めするわけではありませんが、納得することも必要です。痴漢の場合と同じです」
耳を疑わずにはいられなかった。
しかし、現場の経験豊富なプロフェッショナルが戦わずに白旗を掲げた方がいいという意見は重みがあった。
そして、こうして冤罪は生まれるのだと、その瞬間に理解した。
【著者紹介】
八田隆(はったたかし)
実家は石川県金沢市兼六園近隣。金沢大学附属高等学校、東京大学法学部卒業後、外資系証券の世界に。
ソロモン・ブラザーズ証券、クレディ・スイス証券、ベアー・スターンズ証券に在籍。
クレディ・スイス証券在籍時の株式報酬過少申告を故意の脱税とされ、国税局査察部強制捜査後、刑事告発。
東京地検特捜部起訴。法廷闘争により、査察部告発・特捜部起訴の事案で史上初の無罪が確定。それまで税務調査開始から5年余りを要した。
座右の銘「人間万事塞翁が馬」「After all, tomorrow is another day」。
趣味はブリティッシュ・ロック、ブルゴーニュ・ワイン、100を切るか切らないかのゴルフ。
2014年3月現在、19歳のメス猫Autumnの給仕係としてカナダ、バンクーバーに在住。
http://www.shobunsha.co.jp/?p=3153
http://www.yoshimototakaaki.com/tome7detail.html
吉本隆明全集
第7巻 詳細目次
1962―1964
*第7巻には、重厚な評論「丸山真男論」と、「日本のナショナリズム」を中心とする論考、詩を収める。2篇の単行本未収録原稿(「宍戸恭一『現代史の視点』」「中村卓美『最初の機械屋』」)も収載。
月報:加藤典洋・ハルノ宵子
Ⅰ丸山真男論
1 序論/2 「日本政治思想史研究」/3 総論
Ⅱ
社会主義リアリズム/戦後文学の転換/日本のナショナリズムについて/近代精神の詩的展開/戦後文学の現実性/情況に対する問い/情況における詩/“終焉”以後/詩的乾こう(ママ)/“対偶”的原理について/反安保闘争の悪煽動について/戦後文学論の思想/「政治と文学」なんてものはない/非行としての戦争/模写と鏡/「政治文学」への挽歌/いま文学に何が必要かⅠ/戦後思想の価値転換とは何か/性についての断章/いま文学に何が必要か
https://www.youtube.com/watch?v=ZyeA-31mTLU
吉本隆明三回忌 横超忌第2回 2014/03/17
公開日: 2014/03/18
冒頭部分 http://youtu.be/v8uQ69jFMnc
古橋信孝,松村雄二,山本哲士,小川哲生,大澤真幸,岡本勝人,上村武男,浮海啓,坂,井信夫,佐藤満州子,野村喜和夫,築山登美夫,夏石番矢,矢野和則,牧野十寸穂,渡辺めぐみ,三上治,添田馨,吉増剛造,福島泰樹,宮川匡司,森川雅美,立石伯,堀部茂樹,太田泰弘,小川一典,室伏志畔,岡野絵里子,兵藤裕巳,大日方公男,月村敏行,神山睦美,脇地炯,高橋忠義,齋藤慎爾,高橋哲雄
吉本隆明全集6 [1959‐1961]
吉本隆明著
A5判変型 712頁
定価:本体6,500円+税
978-4-7949-7106-7 C00395 〔2014年3月14日〕
http://www.yoshimototakaaki.com/index.html
http://www.yoshimototakaaki.com/201403-006.html
ハーバード大学はどんな学生を望んでいるのか? ~日本人が抱く大いなる誤解~ (ワニブックスPLUS新書) [新書]
栄 陽子 (著)
内容紹介
ハーバード大学と聞くと、漠然とアメリカの、というか世界の超名門大学、なんとなく日本の東大みたいなものかな、と考えている人が大多数かもしれません。
あるいは、「ハーバード白熱教室」でその授業風景を目にした人も多いかもしれません。
現実に著者のもとへは、ハーバード大と東大を併願したいという受験生からの相談が増えているといいます。
しかし、ハーバード大学がどんな選考を行って入学者を選んでいるのかを知る人は少ないはずです。
日本の一般入試のように学力試験のみで合格者を決定しているのではありません。
ハーバード大学の学生の選考方法、そしてどんな学生を望んでいるのかを知ることで、じつはアメリカという国家、社会の輪郭が明確に見えてくるのです。
序 章 東大とハーバードを併願したい
第一章 ハーバード大学とは
第二章 ハーバードが求める人材―そのコンセプトと審査項
第三章 アメリカ人が考えるハーバード大学
第四章 多様な進学、多様な生き方
付 録 アメリカの大学の基礎知識
内容(「BOOK」データベースより)
ハーバード大学と聞くと、漠然とアメリカの、というか世界の超名門大学、なんとなく日本の東大みたいなものかな、と考えている人が大多数かもしれません。あるいは、『ハーバード白熱教室』でその授業風景を目にした人も多いかもしれません。現実に著者のもとへは、ハーバード大と東大を併願したいという受験生からの相談が増えているといいます。しかし、ハーバード大学がどんな選考を行って入学者を選んでいるのかを知る人は少ないはずです。日本の一般入試のように学力試験のみで合格者を決定しているのではありません。じつは、ハーバードがどんな学生を望んでいるのかを知ることで、アメリカという国家、そして社会の輪郭が明確に見えてくるのです。
新書: 252ページ
出版社: ワニブックス (2014/3/8)
発売日: 2014/3/8
シェール革命の正体 ロシアの天然ガスが日本を救う [単行本(ソフトカバー)]
藤和彦 (著)
価格: ¥ 1,470
内容紹介
「シェール革命時代」のプレーヤーが揃った。
まずは、石油・天然ガスともに、シェール革命で国内生産が膨大に増え、エネルギー不安から解放されて沸き返るアメリカ。工業化の進展や、国民生活の向上によってエネルギー需要が増大、世界最大のエネルギー輸入国となり、焦る中国。アフリカでのエネルギー開発など、シェール革命の逆風を受け、欧州離れを模索するロシア。そして、シェール革命による世界エネルギー地図の書き換えによって、エネルギー戦略の見直しが必須となる日本。
これらの、4大プレイヤーが、これからの時代にどのように動くかを、各々の持つ事情から探った、日本のエネルギー問題のエキスパートによる一冊である。サブタイトルにもあるように、日本の最も取るべき戦略として、ロシアから天然ガスパイプラインをつなぐことを強く勧める。
各国の国益が複雑に絡み合う、過渡期である今のエネルギー世界地図を明快に読み解く。
内容(「BOOK」データベースより)
はっきり言う。アメリカべったりで安心していると、日本は戦後最大のエネルギー危機をむかえる!中長期を見据えた大戦略を、今こそ確立せよ。シェール革命がもたらす、エネルギー世界地図の新たな読み方!
登録情報
単行本(ソフトカバー): 221ページ
出版社: PHP研究所 (2013/11/26)
発売日: 2013/11/26
目次
第1章 シェール革命に沸き、「内向き」化する米国
第2章 世界最大の石油輸入国となり、「焦る」中国
第3章 シェール革命の逆風を受け、欧州離れを模索するロシア
第4章 中東の異変、危険が増すシーレーン防衛
第5章 日本はサハリン・パイプラインで天然ガスの時代に活路を見出せ!
第6章 日本はオフショアバランサーとなって難局を乗り切れ
それでも中国で儲けなければならない日本人へ
高澤真治/著(2011/3/18)
1785円
販売 成甲書房
ページ数 234
著者
高澤 真治
商品説明
どんなに嫌いでも怖くても、中国無しではもう日本は喰っていけない。郷に入りて、郷で勝つ方法。中国ビジネス、必勝ノウハウ大公開。
もはや中国という国と人の存在なしには日本経済は立ち行かないし、中国大陸の巨大な市場は今後も存在する。ちょっと内地に行けば人口数百万クラスの中級都市は数百にものぼり、一日も早い外資の進出を待っている。「日本は経済大国だ。中国なんぞに…フザケルナ!」と憤慨する日本人駐在員もいる。今なお日本はアジアでも抜きん出た優等生だと大威張りの日本人も多い。古今東西、隣国同士は不仲なものである。しかし、国際的分業の時代と認識して上手にバランスを取るしかないのだ。日本で月給二万円で奉公してくれる若者がいるだろうか。日本人は現実を直視すべきなのである。
収録内容
1 第1章 中国という「壮大なる混沌」を理解する
2 第2章 消費に目覚めた中国人が経済発展を支える
3 第3章 中国2010年代のキーワードは「品質」
4 第4章 同じような顔でもこれだけ違う中国人と日本人
5 第5章 中国ビジネスに必要なのはまず「自己主張」そして「体力」
6 第6章 中国人はカネでどうにでもなるのか
7 第7章 日本人が中国で働くということ
8 第8章 したたか中国人と上手につき合う方法
9 第9章 日本と中国、どうすれば隣国愛を持てるのか