「米国戦争屋の本音:日本はイランと同列のテロリスト国家になる危険あり」

投稿日:2010/08/12 06:05

「新ベンチャー革命」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年8月11日 No.171
「米国戦争屋の本音:日本はイランと同列のテロリスト国家になる危険あり」

1.NPTに逆らうイランは鼻つまみのテロリスト国家か

 現在世界には、核兵器不拡散条約(Treaty on the Non-Proliferation of Nuclear Weapons)なるものが存在し、通称、核拡散防止条約NPT(注1)と呼ばれています。

 この取り決めは、国連常任理事国(米、英、仏、露、中)のみが核保有を認められ、それ以外の国は核保有を認めないというシロモノです。したがって、核を保有するインド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮はNPTに加盟していません。

 現在のところ、どうしても核兵器をもちたければ、NPTに加盟しなければよいという理屈であり、この意味でも、NPTというのは、抜け穴があり、実に、不完全な国際条約であるということです。

NPTの最大の重要課題は、NPT加盟国・イランの核保有を絶対に認めないという問題です。イラン自身は、自国の核開発は平和利用であると主張していますが、世界から認められていません、なぜなら、高濃縮ウランの技術開発を行っているので、核兵器の技術開発を意図していると疑われているからです。

 イランは、国連の一方的な圧力に、不平等だと強く反抗しています。別にイランの肩をもつつもりはありませんが、第三者の立場からも、確かに常任理事国の核開発のみを認めて、なぜ、それ以外の国の核開発が認められないのか、まったく納得できません。さらにイランと敵対しているイスラエルの核開発はなぜ、不問なのか、まったく理解できません。確かにNPTほど、不公平な取り決めはありません。中小国家からみれば、まさに大国の横暴そのものです。

 ところで、8月11日のニュースによれば、トヨタは、NPTの制裁対象国・イランへの車輸出を無期限停止したそうです。このニュースを聴いたお人好し日本人は、イランはテロリスト国家であり、われわれ日本とは別世界の鼻つまみの孤立国家と感じるでしょう。

2.非核三原則の日本はNPT優等生国家?

 日本は、非核三原則という自主規制を行っていますので、NPTの優等生国家です。しかしながら、NPTは基本的に不平等条約ですから、この条約に従う限り、日本は、半永久に、米国、中国、北朝鮮、ロシアという核保有国からの脅威に晒され続けることになり、現にそうなっています。そこで、戦後日本の取った選択は、日米同盟を結び、日本は米国の核の傘に入るというもの。実質的に、日本は、米国に、近隣の核保有国である中国、北朝鮮、ロシアの核脅威から守ってもらうという建前になっており、その状態で今日に至っています。

 この話だけ聞けば、米国が核の傘で守ってくれるのだから、日本は中国、北朝鮮、ロシアからの核脅威はなく、安全保障された国であるということになります。また、そのように信じ切っている国民も多数います、ネットウヨはその代表格でしょう。

3.米国戦争屋の対日戦略の変化

 日米安保条約、日米同盟といっても、実質的には、日本の対米パートナーは、米国戦争屋(注2)です。共和党政権の場合、米国政府=米戦争屋ですが、今はオバマ民主党政権(アンチ戦争屋政権)なので、そうなっていません。一方、現在の日本には、米国が戦争屋政権でなくなったにもかかわらず、依然として、米戦争屋に隷属する日本人が大勢いて、彼らを悪徳ペンタゴン(注3)日本人と、本ブログで呼んでいます。

 筆者の持論では、米戦争屋は、日本に対し、中国、北朝鮮、ロシアの核脅威から守ってやると見せかけて、実は、日本を巧妙にステルス支配してきた、というものです。

 ところが、90年代初頭、ソ連崩壊以降、世界は多極化し、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)が台頭、米中ソ冷戦対立構造が大幅に緩和されています。今では、北朝鮮のみが、日本の唯一最大の脅威国です。

 一方、世界多極化に伴い、米国の単独覇権力が相対的に低下、金融危機以降、苦境・米国にとって、日本は、彼らの友好国というより、ラストリゾートとしての国富搾取の対象に変化しています。日米同盟に基づく核の傘は、日本から強圧的に国富を搾取するための恩着せ手段、そして、国富を搾取され続ける日本の反米化(アンチ戦争屋化)を封じ込める手段に利用されています。まさに、核の傘は、日本人にとって、“柵から檻”に変化しています。しかしながら、能天気な日本人は、ネットウヨを筆頭に、その変化にまったく気付いていないようです。それもこれも、米戦争屋の巧みな、日本の大手マスコミ懐柔策が効いていて、大手マスコミ(新聞、テレビ局)が、完全な米戦争屋直属のロボットと化しているからです。その結果、大手マスコミ情報に依存する日本人は、核の傘の“柵から檻”への変化に気付くことはありません。

4.日本人がいずれ、米戦争屋の正体に気付くことは織り込み済み

 米戦争屋は、それこそ、戦争のプロであり、シナリオ戦略発想に長けています。そのため、彼らの対日シナリオとして、『日本人の反米化』が密かに想定されているでしょう。そのときに備えて、米国の核ミサイルは、日本を含む極東に向けられてスタンバイされています。つまり、米国はいつでも日本を核攻撃できます。一方、中国、北朝鮮の核ミサイル、非核ミサイルは、日本に陣取る在日米軍基地に向けられてスタンバイされています。

 つまり、日本は、すでに極東で無防備のまま四面楚歌状態にて孤立させられているのです。もっと具体的にいえば、いつ何時でも、全方向から瞬時に全滅させられる状態に置かれているということです。

 悪徳ペンタゴン日本人は、日本の置かれた、この現実をある程度、知っています。だからこそ、凍てついたように、米戦争屋の言いなりなのです。

 一方、多くのお人好し国民もネット情報の活性化で、次第に、かしこくなりつつあります。日本の置かれた不条理な状態から脱するためには、米国の核の傘から離脱して、必要なら、自主防衛(自前の核保有)しかない、と気付く日本人は今後、増えて行くでしょう。

5.日本の非核三原則は、米戦争屋の視点に立てば、その狙いが見えてくる

 米戦争屋お得意のシナリオ発想は、基本的にアウトサイド・イン思考ですが、多くの日本人は、インサイド・アウト思考に馴れています。ところが、日本の非核三原則に限って、われわれ日本人は、これを米戦争屋の視点(アウトサイド・イン)から見るべきです。

つまり、米戦争屋は、こう考えるだろう、すなわち、いずれ日本人は、米戦争屋の正体に気付くはず、そして、日本人は、60年代安保闘争時代にように、再び、反米化するであろう。そのような、近未来の日本人の反米化シナリオに備えるため、現在の日本人に非核三原則を是が非でも遵守させなければならない。

ところで、上記のような米戦争屋の発想は、どこかで聞いたことはありませんか、そうです、米戦争屋の本音の対日戦略は、中東の反米国に対する戦略とそっくり同じなのです。

6.米戦争屋からみれば、日本はイランと同列のテロリスト国家である

 米戦争屋から見れば、戦前の日本は、真珠湾攻撃という国家テロ(真実はワナに嵌ったのだが)を決行、その後、カミカゼ特攻隊や人間魚雷回天など、自爆テロを頻発した野蛮国家です。つまり、米戦争屋から見れば、戦前日本は、現在のイラクやイランと同じ、テロリスト国家だったということです。彼らからみれば、現在の日本人が、いつ何時、戦前の日本人に逆戻りするかわからないのです。

 このような見方は、ごく普通のお人好し日本人には、受け入れがたいものであることは重々、承知していますが、アウトサイド・イン思考で行けば、現代の日本人は米戦争屋から、このように見られているということです。

 米国は日本の友好国と信じて疑わないお人好し日本人のみなさん、一度、アウトサイド・イン思考を実行してみてください。そうすれば、なぜ、米戦争屋が日本に非核三原則を強要するのか、また、なぜ、BRICs時代になってもなお、在日米軍を撤退させないのか、そのワケがくっきり見えてきます。ちなみに、北朝鮮は、米戦争屋にとって、日本を脅かすために飼っている獰猛なペットと思ってください。

注1:核拡散防止条約、ウィキペディア参照

注2:米国戦争屋とは、

デビッドRF財閥を頂点に形成される米国の軍産複合体を指し、米国の軍産政官学に広く分布する米国覇権主義者で構成される。戦後日本は、米国戦争屋によってもっぱらステルス支配されてきた。米国寡頭勢力を構成する米国覇権主義者には他に銀行屋がいて、彼らは国際金融資本や米国中央銀行FRBを支配しているが、戦争屋に比べて、日本支配への執着心が薄い。なお、戦争屋ボス・デビッドRFは、軍産複合体に加えて、金融機関も所有している。彼は元々、チェイス・マンハッタン銀行(現・JPモルガン・チェイス)頭取経歴の銀行家の顔ももっている。

オバマ政権は米国主流の戦争屋系というより、どちらかといえば銀行屋系に属しているが、戦争屋の謀略部隊から常時、監視を受けている。そのため、オバマ政権が戦争屋の意図に逆らうと、必ず何らかの妨害工作が行われる。

注3:悪徳ペンタゴンとは、

元・早稲田大教授・植草一秀氏の造語である。日本に蠢く一部の(1)政治家、(2)官僚、(3)マスコミ人、(4)財界人を指し、日本国民の利益より、米国寡頭勢力(主に米戦争屋)の利益を優先する(あるいは優先させられる)買弁家的日本人、および(5)米国ジャパンハンドラー(買弁日本人をコントロールする米国人)を指す。彼ら悪徳ペンタゴンは、アンチ戦争屋の小沢・鳩山コンビや亀井・国民新党を目の仇にしている。

日刊ゲンダイを除く日本の大手マスコミはことごとく悪徳ペンタゴン化していることが、2009年9月の政権交代によってあらわになった。

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

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