銀行のゴーマン
言うだけ野暮
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(以下貼付)
2010年 12月 06日
銀行のゴーマン
最寄り駅前の一等地に大手都市銀行が三行ある。
25日の給料日や月末などはATM利用者の行列が店舗の外まではみ出している光景をしばしば見かける。見かけるたびこれはいったい何事かと思う。毎月この日は混むとわかっているのに銀行はなぜなんらかの対策を講じないのだろう。毎月毎月利用者を長い列に並ばせて平気なのか。行列の中には高齢者もいる。体調の良くない人も、妊婦もいるかもしれない。混むとわかっている日には折りたたみ椅子ぐらい置いたらどうなのか。夏なら冷たい麦茶を、冬なら熱い緑茶にカステラの一切れぐらいサービスしてもバチは当たらない。
列にならんでいる人たちは炊き出しの施しを受ける路上生活者ではない。れっきとした預金者なのだ。零細な個人から集めた金を投資して利ざやを稼いでいる銀行の大切なリソースである。そのお客様を粗末に扱うこうした銀行の態度が当たり前のように許されていることが不思議でならない。
大切な客をATMという無愛想な機械の前に並ばせておいて、行員は座ったまま素知らぬ顔で仕事をしているのは本末転倒ではないか。お前らが立って仕事しろとは言わないが、もうちょっ客の事を考えたらどうだ。それにこのATMという機械がまた銀行と同じくゴーマンで、操作が少しでも遅れるとピピピピピッとアラートを鳴らして客をせかせるのである。
「機械のくせに何様?」
とどやしつけたくなる。
牛丼の吉野屋は食券機を置かないことで知られている。
食事を終えて帰る客に店員が直接「ありがとうございました」と挨拶をする機会を逃さないためだという。さすがは一度破産して苦労を味わった企業だけのことはある。お客様本位の接客を考えている。
銀行も経営が行き詰まって国から公的資金の援助を受けた苦い過去があるくせに吉野屋と違いこちらは客扱いが今もぞんざいなままだ。経営不振になっても国が助けて経営者を甘やかすものだから傲岸不遜になっているのだ。客を軽視しても破産することはないと多寡をくくって客を舐めているのである。どうせ小銭しか預金しない客は機械の前に行列させとけばいいと考えているのだ。
しかし客を大事にするのがどんな商売でも基本のキではないか。
おまんらぁいいかげんにしちょきや、
客を舐めたらいかんぜよ!