新著『小沢でなければ日本は滅ぶ「政治の悪霊」と戦 い続ける男』

1094 投稿日:2012/12/15 13:46

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                    増刊号・2012/12/13
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                     顧問:戸田 邦司
                     発行:平野 貞夫
                     編集:大島 楯臣
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平野代表の新著『小沢でなければ日本は滅ぶ「政治の悪霊」と戦
い続ける男』(イースト・プレス社刊)の売れ行きが好調である。
すでに3刷に入ったとのことで、12日現在、Amazonの政治家部
門で堂々の1位、政治入門で7位、ノンフィクション部門では、
35位と健闘している。大手書店でも、丸善丸の内店、ジュンク
堂大阪本店、紀伊国屋新宿本店、リブロ池袋店などでも期間1位
という。

この春から『議会政治の誕生と国会』(信山社刊)、『消費税国
会の攻防 1987―88―平野貞夫衆議院事務局日記』(千倉
書房刊)など、議会民主政治の教科書ともいうべき重厚な書籍を
上梓しながら、その印税は無しという有様に、事務局のみならず、
会員諸兄からも「どうなってんだ?」という声が大きかったが、
年末の締め括りにふさわしいヒットで、野生の古狸の懐も、少々
は潤うのだろう。

まっ、ひと様のふところはどうでも良いことで、問題はその中身
である。Amazonの評価は星五つだから最高を意味する。カスタマ
ーレビューも重厚なのが2本も掲載されている。
先にその1本は紹介したので、以下は2本目である。

『変わらずに生き残るためには、みずから変わらなければならな
い…。この言葉は、イタリア映画の巨匠、ルキノ・ヴィスコンテ
ィ監督の「山猫」の中でイタリア貴族が発したものだ。そして何
より、小沢一郎さんが好んで取り上げる一節でもある。私も、こ
のフレーズに魅了され、偶に拝借しているが、何はさておき、主
語を自分自身や企業、国家や国民といったものに置き換えても非
常に説得力のある言葉だ。さらにそれは、進化論で有名なダーウ
ィンが語ったとされる「強い者が勝つのではなく、常に変わり続
ける者が生き残る」という言句にも結び付くだろう。「変わらず
に生き残るためには、みずから変わらなければならない」…この
言葉に、「守旧派」「反動保守」とは全く異質な「保守改革派」
「改革保守」としての小沢さんの政治哲学の一端を知ることがで
きよう。
本書は、そんな小沢さんと35年にわたって共に歩み続けてきた
平野貞夫さん(元参議院議員)による一字千金の卓出した労作だ。
だからこそ、例えば、前出の「変わらずに…」という言葉も「古
き良きものを守ろうと思えば、変化していくことを厭わない姿勢
でいなければならない」 (p.105)という具合に、小沢さんの思
想を過不足なく言述している。しかし、何と言っても当書の肝は、
小沢さんの“知恵袋”として、二人三脚で「政治改革」等を推し
進めてきた平野さんの“生の証言”である。だから当書は、「小
沢一郎という政治家のこれまでの活動を検証し、同時に、明らか
にされていない事実、誤解されている人間的真実を国民の皆さん
に知ってもらうことが、これから始まる「国民の生活が第一」の
政治と政策を理解してもらう原点となる」 (p.3)と平野さんは
叙する。
そういった意味で、本書で述べられている小沢さんが携わった政
治的な事柄は、「政治家・小沢一郎」の“真実の姿”を映し出し
ている。従って、小沢さんに関する様々な「誹謗・中傷・批難」
が、実は「誤解・曲解・歪曲」に基づくもの又は意図的作為的な
ものであったりしていることもよく判る。是非とも本書を手にと
って、真相を見抜いて欲しいと思う。最後に、小沢さんは何を目
指しているのか…。無論、幾点もある訳だが、特に、私は小沢さ
んの目指す「国民の生活が第一」と考える「国民資本主義」とい
うものに惹かれる。それは「自由資本主義」「国家資本主義」と
は異なり、経済思想的には 「新自由主義(Neoliberalism)」に
対する「社会自由主義 (Social Liberalism)」とも親和する概
念だ。小沢さんが掲げる「自立と共生」という理念も、こうした
文脈で理解できよう。』とまぁ、本狸が読んだら「自分で掘った
穴」に逃げ込むところだが、アナログ族だから、ネット無縁で読
む術はない。

レビュー氏に加えることはないが、願わくば「小沢嫌い」の人々
の目に留まるよう、会員諸氏のご助力をたまわりたい。ひと言加
えれば「野生の古狸」(p.47)の由来は、狸が事務局の命名、そ
して「古」は本会戸田顧問の仕業で「生半可な狸ではなく、相当
のワル」、さらに加えて奥様の「土佐のきれいな水、おいしい食
材で育った野生の人」から、野生が加わり「野生の古狸」に昇格
したものである。