【状況分析】 国民民主党の破竹の勢いを、泉房穂さんが腹いせに「はたき落とした」。

かたせ2号 投稿日:2025/03/30 12:04

【状況分析】 国民民主党の破竹の勢いを、泉房穂さんが腹いせに「はたき落とした」、の件

かたせ2号です。
最初に、わたくしは、(国民民主党代表)玉木雄一郎さんにも(元・明石市市長)泉房穂さんにも特に思い入れはないので、以下、単なる状況分析にとどまります。

まず本件、発端は、泉房穂さんによる、以下の暴露話から始まります。

産経新聞のサイトから。
記事名_泉房穂氏、国民民主党共同代表打診の過去明かす「自公と連立前提で断った」入閣条件提示も
2025年3月28日(一昨日、JST)
(引用開始)
元兵庫県明石市長の泉房穂氏は2025年3月27日、X(旧ツイッター)で、2023年の7月に国民民主党の共同代表就任を打診されていたことを明かした。
「お断りした」として「自公与党との連立を前提にした話だったからです。私自身は、これまでの〝与党の枠組みの延長〟ではなく、〝新しい政治〟を始める必要があるとのスタンスで、〝与党の延命〟に手を貸すようなことはしたくなかった」と書き込んだ。
泉氏は同年2023年の4月に明石市長を退任しており、当時国民民主党が自民、公明両党の連立政権に参加するかが政界の焦点となっていた。
2023年7月17日にJR新神戸駅近くのホテルで打診されたといい、
「① 共同代表の就任と、
②近畿ブロック比例単独1位と、
③与党連立入り後の少子化担当大臣
の3点セットでの打診でした」と振り返った。
「与党入りの話に驚いて確認すると、(国民民主の玉木雄一郎代表は)財務省同期の(自民党選対委員長の)木原誠二さんと話を通しているとのことでした」と書き込んだ。
泉氏は今夏2025年の参院選兵庫選挙区(改選3)から無所属で立候補することを表明している。打診の経緯を明らかにした理由について「事実は事実として国民に明らかにしたうえで、国民の判断を仰ぐべきとの思いです」と投稿した。
(引用終わり)

かたせ2号です。
次に、すでに削除された、泉房穂(いずみふさほ)さんのX投稿を引用します。
(引用開始)
(2023年7月17日に、国民民主党の共同代表就任を打診された件について)「それは関西での打診でしたか?」とのお尋ねですが、神戸駅の近くのホテルクラウンプラザ神戸でのことです。与党入りの話に驚いて確認すると、財務省同期の木原誠二さんと話を通しているとのことでした。私のスタンスは”与党の延命”ではなく、”新しい、政治の実現”なので、打診をお断りした次第です。
(引用終わり)

かたせ2号です。
これを受けて、玉木雄一郎さん(国民民主党代表)が反論のX投稿をしました。
午前9:59 · 2025年3月28日(JST)

https://x.com/tamakiyuichiro/status/1905424397361643579
(引用開始)
泉房穂さんの投稿を確認しました。
先日の出馬会見を拝見し、あまりにも公党に対する敬意を欠いたものだったため、泉氏への兵庫県連における推薦の検討をとりやめ、国民民主党独自候補擁立の方向で動いています。そのことを受けた発信でしょうか。
国民民主党の代表として、党の名誉のためにも以下に事実関係を整理します。
2年前に神戸で会い、兵庫9区での出馬の可能性を確認したことは事実です。
与党とトリガー条項の協議をしていたこともあり、「国民民主党は連立に入った方がいい」とむしろ泉さんの方からアドバイスをいただきました。その際、私からも「泉さんは少子化担当大臣でご経験を活かしたらいい」と言いましたし、泉氏からも「自分は一議員よりも大臣などで経験を生かしたい」旨の発言があったと記憶しています。
大臣云々の話は、岸田内閣が泉さんを担当大臣として泉さんを抜擢したらいいのにという趣旨で申し上げました。勘違いさせてしまったのなら、すみません。
また、近畿比例の1位については泉氏から当時立憲民主党の岡田幹事長にオファーをし断られたと聞いており、当時の国民民主党は近畿ブロックにおいて未だ1人も候補者が決まっていなかったことから、「事実上うちで出れば近畿比例1位ですよ」と発言しましたが、誰かを特別に比例で優遇をすることを決めた事実はありません。
加えて、国会議員以外を共同代表にするとのアイデアは、当時1%に満たない支持率だった我が党の党勢拡大の1つのアイデアとして代表選挙のときにも提案していたものです。その候補として泉氏をはじめ複数の方にアイデアを聞いていただいたことは事実ですが、あくまで「どう思うか?」程度の話でした。
泉さんには、講演や子育て支援策のアドバイスをいただいたり、いろいろとお世話になったことは感謝しておりますが、昨日突如行われた一連の発信は、日頃、国民民主党を内外から支えてくださっている方々を困惑させかねない非常に失礼なものであり、大変残念に思います。
代表選でも申し上げた「国民民主党を国民民主党として大きくする」方針に変わりはありませんし、効果的な物価高対策を講じることのできていない石破内閣には厳しく向き合っていきます。
(引用終わり)

かたせ2号です。
(親しみを込めて呼ばせていただきますが)上の、「タマキンさん」の投稿内容を整理すると、

タマキンさんが、泉房穂さんのX投稿の中で事実だと認めたのは、
・2023年7月17日に神戸で泉さんと会ったこと
・タマキンさんが兵庫9区での出馬の可能性を泉さんに確認したこと

タマキンさんが、泉房穂さんと確かにそういう話はしたが、決して正式な申し入れ・打診ではないと否認したのは、
・国民民主党共同代表に泉さんが就任すること
・近畿ブロック比例単独1位で泉さんが立候補すること
・(国民民主党の与党連立入り後の)少子化担当大臣に泉さんが就任すること

最後に、タマキンさんが、泉房穂さんのコメントの中で「触れていない」のは、
与党入りの話に驚いて確認すると、「(タマキンさんの)財務省同期の木原誠二さんと話を通している」とタマキンさんが述べたこと。(このあたりが恥部なんだと思います)

かたせ2号です。
上記の相矛盾するコメントを使って、ワタシなりに、
当時の状況を推理すると以下のようになります。あくまで推定ですがご参考ください。

・2023年7月17日に神戸のホテルでタマキンさんと泉房穂さんと会った。(事実として確定)
・タマキンさんの目的は、兵庫9区での出馬の可能性を泉さんに確認することだった。(タマキン説を採用)
・その話の中で、泉さんからタマキンさんに「国民民主党は連立に入った方がいい」とのアドバイスが出た。(タマキン説を採用)
・その話題で盛り上がり、タマキンさんが、泉さんに、「実は、国民民主党は与党入りの話をしていて、(タマキンさんの財務省同期の)自民党・木原誠二と話を通している」とつい機密情報を漏らしてしまった。(泉房穂さん説を採用)
・その話題が続く中で、ごく軽い話題(あくまで将来の可能性として持ち出しただけ)として、泉さんの①共同代表の就任、②近畿ブロック比例単独1位、③与党連立入り後の少子化担当大臣の話をした。(タマキンさん説を採用)

かたせ2号です。
さて、ここからが本題ですが、
「クム タケント クラーマント (Cum tacent clamant)」というキケロの格言があって、
(引用開始)
直訳は、「彼らは沈黙するとき、叫んでいる」となります。
逆説をくみとり、「彼らは沈黙しているが叫んでいる」と訳せます。
これはキケローの『カティリーナ弾劾』に見られる一文です。
キケローがカティリーナの悪行をあばき彼に国外追放を命じたとき、元老院議員たちは報復を恐れ、一様に沈黙を守ります。このとき、「彼らは黙っているが、心の中で(キケローの主張に)『賛成だ!』と叫んでいるのだ」とキケローは言い放ちます。
(引用終わり)
https://aeneis.jp/?p=277

要は、ロイター通信社や、イエズス会がよくやっている手口ですが、
「決して嘘はつかないけど、都合の悪い事実についてはスルーして、やり過ごしておく」方法で、
長年人類が使ってきた、世渡りの術ではあります。

ワタシとしては、
タマキンが泉房穂さんに、
「国民民主党は自公への与党入りの話を、(タマキンとは)財務省同期の、自民党・木原誠二さんとしている」
と、つい機密情報を漏らしてしまった。(泉房穂さんによる発言)

この件について、タマキン、この男が、この世渡り術を使ったものとして、事実であると認定したいところです。

そろそろクロージングに入ります。
3日前の2025年3月27日、いきなり、2年前の神戸での話を泉房穂さんがXに投稿した動機について考えます(タマタマなんてことはありえない)。

ワタシが思うに、タマキンによる推測(X投稿)通り、
「先日の(泉氏の)出馬会見を拝見し、あまりにも公党に対する敬意を欠いたものだったため、泉氏への兵庫県連における推薦の検討をとりやめ、国民民主党独自候補擁立の方向で動いています。そのことを受けた発信でしょうか。」
というのが、正しいのでしょう。

こういう「泉おろし」情報をどこかで知った、泉房穂さんによる腹いせの犯行(=タマキン蹴り)といったところでしょう。

なお、タマキンの逆鱗に触れた、泉房穂さんの出馬会見とは、その3日前、3月24日開催のものなので、時間軸の流れにおいても説明がつきます。

ニフティーニュースから。
記事名_泉房穂氏「どっち向いて政治やってんねん!」参院選出馬表明会見で政治危機を訴える
2025年03月25日 06時00分 (JST)
https://news.nifty.com/article/item/neta/12265-3949959/
(抜粋開始)
元兵庫県明石市長の泉房穂氏(61)が2025年3月24日、神戸市内で会見を開き、今夏の参院選で兵庫選挙区から無所属で出馬すると発表した。
冒頭から約20分、早口大声で自分の思いをしゃべり倒す独壇場状態。「今は国が国民に冷たい。どっち向いて政治やってんねん!」と怒気含みで政治危機を訴えた。2023年に明石市長を退任した際には政治家引退を宣言したが「前言撤回です。批判は受け入れる」。一方で「どうして無所属で出るのか…。魅力的な政党がないからです!」とほえた。
(抜粋終わり)

かたせ2号です。
結局のところ、
泉房穂さんは、「きたる参議院議員選挙出馬において、国民民主党からの支援を取り消された」
タマキンは「2023年7月ころに、財務省同期の(自民党選対委員長の)木原誠二を通じて、自公与党との連立政権入りを模索していた」と、政治ゲーム観戦好きの日本人の層に、思われてしまった。
ということで、双方、痛み分けという結果となりました。

状況の分析は以上です。

以上