「週刊ポスト・「覆面官僚座談会」で見えてくる菅政権で財務省が目指すもの」

投稿日:2010/08/05 07:34

「日々坦々」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010/08/04(水) 11:04
「週刊ポスト・「覆面官僚座談会」で見えてくる菅政権で財務省が目指すもの」

週刊ポストはますます面白くなってきている。

今週号は既に皆さん買って読まれた方も多いと思う。

鈴木宗男氏が官房機密費マスコミ汚染問題で証言している。
特に新しいものはないので割愛し、今日は久しぶりに読んだ覆面官僚座談会をとりあげてみる。

(週刊ポスト8/13号)

空きカン内閣の「奥の院」緊急招集

タイトル
≪「政治主導」をせせら笑う霞が関の真実を全て明かす 新・覆面官僚座談会 前編「みんなの党・渡辺善美をぶっ潰せ」≫

リード
≪霞が関にとってはまさに「わが世の夏」であろう。「脱官僚」を掲げた民主党の政権奪取から間もなく1年、参院選で菅政権が一敗地にまみれたのを契機に、窮地に追い込まれていた官僚機構が急速に勢力を盛り返している。本誌は、この国の政治がターニングポイントを迎えるごとに、主要官庁の官僚を集めた「覆面官僚座談会」を開催してきた。時代を映す証言は回を重ね、人を替え、9年前からは「新・覆面官僚座談会」と装いを新たにした。今回、緊急招集に応じた4人が「霞が関の大反攻」の実態を明かす―。≫

以下要約&引用(●の見出しは管理人作成)

・・・・・

●事務次官会議復活

財務官僚
総理会見で税率の話が出たのはハプニング。会見前日に玄葉光一郎・政調会長が菅総理に、「政治決断の時だ」と迫った。

通産
玄葉さんは財務省が消費税引き上げの旗頭に仕立てた人物で、民主党内に「国家財政を考える会」を旗揚げし、その論功行賞で菅内閣の政調会長兼公務員担当相に大抜擢された。

外務
財務省の洗脳が政治家とマスコミに効きすぎてしまったんだな。

総務
最大の功績は事務次官会議の復活だろう

司会
鳩山内閣は事務次官会議を廃止したが、菅内閣は仙谷由人・官房長官が会議復活に踏み込んだ。国民にはわかりにくいが、この問題は霞が関にとってそれほど重要なのか。

財務
次官会議の総意がなければ法案を閣議に提出できないという敢行は、いざという時に政治の暴走を防ぐ抑止力、保険としての機能であって、その場で何か決めるものではない。

総務
鳩山内閣では省内は次官の代わりに政務三役が仕切り、各省にまたがる政策は閣僚委員会で協議することになった。それは一つの考え方だと思うが、政治家の能力がともなっていなかったことが問題だ。

財務
事務次官会議復活の意味は、役所の調整機能と政治に対するチェック機能を復活させることになる。
勝次官はそのことを菅首相や仙谷官房長官に認めさせた。ただし、何も堂々と官邸で次官会議を開こうというような話じゃないけど。

参照:「事務次官会議復活のニュース」

********** ******

●みんなの党問題

菅内閣は鳩山時代に凍結されていた幹部人事を解禁し、参院選後に財務、経産など7人の次官が交代した。新次官の顔ぶれは順送りで政治任用はなかった。

経産
勝次官は各省の新次官と一席も持ちたいと呼びかけているらしいじゃない?もう会場も用意してるとか。次官会議復活祝いというところかな。

財務
いや、民主党代表選前の時期だから、もっと生臭いものになるだろう。このまま菅政権を支えていくのかどうかのすり合わせが行われるはずだ。

総務
総理が最も心配してるのが、霞が関に梯子を外されることだ。代表再選を考えると、総理は消費税増税を撤回した方がプラスかもしれないが、それでも増税の旗を降ろそうとしないのは、消費税引き上げを諦めた瞬間に、財務省にクビを切られるかもしれないと不安だからだろう。

外務
小沢さんより、財務省を怖がってるわけだ。

経産
菅首相と仙谷官房長官は財務省のご機嫌伺いで競い合っているみたいだ。

財務
確かに仙谷さんは財務省とのパイプさえ握っていれば、仮に菅総裁が退陣しても次の政権の中枢に残れると計算しているフシがある。わが省のOBの古川元久・官房副長官も仙谷さんの意向ばかり伝えてくる。

経産
財務省から官邸に送り込まれた佐々木豊成・内閣府参事官も仙谷さんに張り付いているね。彼らが仙谷さんに「官房長官と国家戦略相の2人の調整役は指揮系統が混乱する」と囁いた結果、国家戦略室の縮小が決まった。民主党が政治主導で予算や外交の基本方針を決める司令塔にするといって設置した部署だが、財務省は予算編成権を奪われかねないと潰したがっていた。・・・菅総理には消費税、仙谷官房長官は政治主導撤回と、財務省は2人に忠誠心を競わせているんじゃないの?

財務
民主党がみんなの党の公務員制度改革案を丸呑みし、再び政治主導と言い出されると、また混乱を招く。官僚が政治に口を出すことは厳に慎まなければならないが、行政を停滞させないためにも政治の安定は必要なんだ。

司会
渡辺氏は菅内閣が閣議決定した「退職管理基本方針」は天下り容認だから撤廃すべきだと主張して仙谷官房長官に会談を申し込んだが、拒否された。

司会
興味深い二つの資料がある。1つは「総務省作成:官房長官用想定問答集」、もう1つは、「玄葉大臣用想定」とあり、答弁作成者として内閣府の国家公務員制度改革推進本部の事務局参事官(総務省出身)の名前がある。
内容はほど同じで、現役出向は「形を変えた天下りとのご指摘はあたらない」、退職管理基本方針についても「撤回する考えはない」と、みんなの党の要求を拒むよう指南している。

総務
なんでそんなものを司会者が持っているのか知らないが、官房長官用の想定問答を作成したのは、わが省に出向中の財務官僚だ。ウチだけが持っている資料じゃない。

外務
・・・仙谷さんには各省から総理(6人)より多い8人もの官僚が秘書官として脇を固めている。彼らは仙谷さんを渡辺さんに会わせないようにという点では一致して動いている。

財務
彼ら(みんなの党)のバックには、改革派を名乗る現役官僚たちがいる。役所内で意見の対立があってもいいが、特定の政治家と結びついて政府批判をするのは行政官としての矩(のり)をこえている。それを許したら政治と行政の境界がわからなくなる。

・・・

財務
・・・政治主導を唱え続けてきた小沢前幹事長が渡辺さんと手を組むようなことがあれば非常に手ごわい敵になる。みんなの党はいろんな意味で危険な存在であることは間違いない。
ただし、江田憲司・幹事長や浅尾慶一郎・政調会長は公務員改革に関しては穏健派。しかも、選挙で苦労しているから、民主党と選挙協力したいのが本音だ。彼らと渡辺代表の考え方の違いは突破口になる。

外務
政界の分断工作は財務省が得意とするところ。これは、みんなの党も相当厳しいことになりそうだ。

経産
財務省の同期は「渡辺はスキャンダルまみれになる」といっていた。今回の参院選で当選した新人議員にはベンチャー経営者などが多い。株取引、国税関係など資金関係を洗っていて、マスコミへも少しずつ流している・・・。

********** ******

●財務省のもくろみ「大・大蔵省」?

経産
・・・大蔵省から金融庁が分離されたのは10年前の金融国会。この時、自民党に「金融・財政分離」を強く主張したのが民主党の菅氏、仙谷氏、枝野幸男氏らの現政権執行部だった。参院で少数だった小渕内閣はその要求を受け入れ、大蔵省の解体へと向かったが、その恨みを忘れてはいないはずだ。

財務
金融行政を一体化した大蔵省でなければ、経済政策の整合性をとることが難しいのではないかという議論はある。政府が財政再建を求められる中で景気を腰折れさせないためには、民間の金融機関の協力が欠かせないが、現在の金融庁は必ずしもそういう大局的な見方はしないわけです。ただし、菅政権への意趣返しというのは邪推だよ。総理が国家戦略相時代の高田英樹・秘書官は英国財務省に派遣され、組織や人事管理を学んできた専門家。英国の財務省は金融・予算・経済政策のすべてを担当するまさに「大・大蔵省」だ。菅首相は財務大臣時代に彼を高く評価して省内に財務省改革プロジェクトチームをつくらせた。かつては財金分離論者だった菅首相も、今や大蔵省の再建に理解を示している。

・・・

次号「後編」は小沢氏が座談会の主人公になる。

(以上要約&引用)

官僚支配政治の何がわるいのか。

小沢さんが強烈に進めようとしている政治主導は「国民生活が第一」が第一の眼目であり、官僚支配の中には「国民の視点」が抜け落ちているということだ。

これを菅政権になり、官僚たちによってまったく自民党政権以上の官僚支配政治が復活されようとしている。

この「大・大蔵省」案はその最たるものである。

(転載貼り付け終了)