「自民党時代より官僚べったりの菅政権は、追い込まれると何をするかわからない」

投稿日:2010/07/10 07:33

「日々坦々」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010/07/09(金) 09:03
「自民党時代より官僚べったりの菅政権は、追い込まれると何をするかわからない」

最近の「相撲界の野球賭博事件」に関する報道で、昨年の選挙中の「ノリピー事件」と同じ構図であると感じられた方も多いのではないか?

酒井法子の失踪など、押尾学が六本木ヒルズのマンションで女性の死体が出た、という捜査せざるを得ない状況から一転、酒井法子の事件に擦りかえられた事件は記憶に新しい。
これは押尾事件には政界、財界人がからみ、それを誤魔化すように以前から分かっていた酒井法子を前面に出したという、いわば「目くらまし」に使い、それをメディアジャックさせて、選挙に向けた国民の視線を反らす、というシナリオがあったと以前書いたことがあった。(参照)

これと今回の相撲報道が完全にかぶる。

しかし、その目的は真逆であるようだ。
前回は「民主党に政権交代をさせないため」のもので、今回は「菅政権を少しでもバックアップすること」ということだ。

考えてみれば菅さんが総理大臣に指名されてから、サミットへは首相として出たものの、国内に目を向けたときには、何もしていない、といってもいい。

まだ、実質的にはスタートもきっていないし、政策をブチ挙げるだけで言葉が先行しているだけである。

実際の実績といえば、重要法案も含めて、廃案・継続審議にさせたことくらいか。

高支持率のうちに選挙に突入するためという、きわめて自党中心的なエゴにより、郵政改革法案や公務員改革法、派遣法改正案、ネット選挙や障害者自立支援法案、地球温暖化対策基法案などが廃案・継続審議となった。

思えば、このスタート時点で既にこの政権の本質が見えていたということだ。

昨年の総選挙で得た民意というものを、菅政権が台無しにしてしまった。

菅内閣が「脱小沢」を前面に掲げ、小沢さんが目指す政治と真逆を突っ走っている。アンチ小沢はイコール、アンチ小沢政策となっている。

昨年、国民と約束した公約も反故にして「脱官僚」がいつの間にか「官僚主導」になった。政権という権力にしがみつき、国民生活には目をむけず、小沢さんの目指していた政治を真っ向から否定して、その「真逆」を推進していく。

それが、この政権の本質である。

完全に「脱小沢」に囚われた政権といういうことだ。

その後、選挙に向けて次々と花火を打ち上げようとするが、不発であったり、途中で横にそれたり、真夏の夜空には華が咲くどころか、見ている住民にめがけて飛んでいってしまい炸裂(サクれつ)してしまった。

理念もなく、経験もない内閣が、花火職人の親方から技術を体得することなく、ただ派手にブチ挙げることのみを目的として、決して触ってはならない危険な火薬を見よう見まねで作って飛ばしてはみたものの、所詮、素人に毛がはえたくらいでは、決して華は咲くはずがない。

元財務官僚の古川の意見を鵜呑みにして10%の消費税、自民党抱きつき作戦もことごとく当初の目論見とは懸け離れた結果となっている。

国民を無視した”上っ滑りな謀略”をやればやるほど民意は離れていくことを少しは学ぶべきだ。

財務官僚が作った筋書きなどは、国民を端(はな)っから見下している案だということも、思い知ることだ。

官僚にとってはこれほど扱いやすく、やりやすい政権は無いだろう。

********** ******

まだ自民党政権下では族議員がハバを効かせていた分、それらを立てていかなければならなかったから、何事にも手順とネゴが必要だった。

菅政権は、もしかすると官僚にとっては最もやりやすい、御しやすい政権になるのではないか。それは消費税を打ち出し、その後突っ走ったことでもよくわかる。
この場合の官僚というものが財務官僚だけではなく、全ての官僚が同じ方向に動いていることも気をつけなければならないポイントである。

検察・警察官僚・公取なども含むことを考えれば、今後それが「反小沢」として菅政権と一体となって機能していくと見ておいたほうが賢明である。

検察審査会が今月中に決議を出すのではないかと報じられている(参照)ことも気になるところだ。

まだスタートもしていない菅内閣が、このまま続いていけば、確実に国民生活は疲弊し、悪化するし、花火を誤って国民に向けて破裂させるような極めて危険な政権であり、このまま続けば、小泉・竹中政権下で味わった屈辱を再び国民は味わうことになってしまう。

実際に菅政権下では様々なゴマカシが行われていた。

●菅首相会見 消費税10%「公約」「2、3年後か少し先」(産経新聞 6/22 07:56)
≪菅直人首相は21日の記者会見で、消費税率引き上げに関し、自民党が提案した税率10%に言及したことについて「(参院選の民主党)公約と受け止めてもらって結構だ」と明言した。実際の消費税率の引き上げには「少なくとも2、3年、あるいはもう少しかかるのではないか」との見通しを示した。≫

●<公務員退職管理>「現役の天下り」を容認 改革に逆行(毎日新聞 6/22 02:30)
≪政府が策定中の国家公務員の出向や再就職の指針などを盛り込んだ「国家公務員退職管理基本方針」の全容が21日、明らかになった。毎日新聞が入手した原案によると、官庁人事の停滞回避などを根拠に、「現役の天下り」を容認。民主党の従来の改革姿勢に逆行するような菅政権の「基本方針」に批判も出そうだ。≫

「出向」は天下りでは無いというごまかしである。これでいくら事業仕分けで天下り団体だ、という批判もできなくなった。

●憲法調査会:参院選後に復活…枝野幹事長が意向 (毎日新聞 6月23日19時19分)

これはつぎの連立への布石ともとれるものだと見ているのだが、ここにきて過半数はほとんど無理という予測結果を報道各社が打ち出している。(参照)

最後の大詰めというところで、衆参ねじれが決定的になった今、野党にさかんに声掛けをしている。

「手を握る時は握らないと」みんなの党と? (読売新聞 2010年7月8日22時03分)
≪「元気のいい人が、民主党や自民党のことをぼろくそ言っている。自民党の古い体質の中でやれなかったというのなら、やはり手を握る時は握らないといけない」≫

枝野が≪「公務員制度改革はみんなの党と考え方は基本的に一緒だ」と参院選後の連立に含みを持たせた≫(参照)ことが波紋を拡げ、総スカンを喰ったが、最近また秋波を送るのがお盛んになってきた。

今後、7月12日から様々な駆け引きが始まろうとしている。小沢さんがどう動くか、今、沈思黙考、戦略を練り上げているだろう。

迎え撃つ菅政権が、検察を含めた全官僚組織を味方につけ、破れかぶれで、政権しがみつき・全面戦争に打って出た時は、何が起こるかわからない。

9月の代表選までの間には、菅政権は連立探しで必死になるが、同時に小沢さんも、どれだけ小党や一部自民党を取り込めるかの、駆け引きが水面下で行われるだろう。

ただ一つだけ言える事は、素人集団が派手に花火を打ち上げようとして失敗し、空にではなく地上の国民に向かって打ち上げるようなことだけは、ごカン弁願いたい。

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小沢一郎による政界再編第三幕は、あくまでも理念による対立軸となる
2010/07/08(木) 01:15
日刊ゲンダイの記事で最近よく「?」マークがつくものが、目立つようになった。

例えば、昨日の記事の中の次のようなフレーズだ。(要点)

≪民主党が勝てば「国民生活が第一」が守られる≫

≪国民は政変なんて望んでいないということです≫

≪マスコミが小沢さんの反執行部をこぞって取り上げ、民主党批判に転じた≫

≪「小沢=悪」「普天間迷走」の構図を仕立てて、ことさら党内の対立を煽ってきたのは新聞は部数を伸ばし、テレビは視聴率を稼ぐという売れるためだ。≫

≪民主60議席、過半数確保は簡単なことなのだ。それが政治の安定、経済の安定にもつながっていく≫(参照)

国民生活第一と考えているのは小沢さんであり、現政権はそれを否定し消費税10%を打ち出したように、官僚に支配されているのは明らかである。郵政も公務員改革も頓挫するだろう。

一部の国民は、既に菅政権の本質を見抜き、小沢さんによる政変を望んでいる。

マスコミの狙いはタダ一点。小沢排除である。だから消費税増税についても、真っ向から反対論が出ない。
小沢さんが反対しだしてから、それを煽り民主党内の対立構造をクローズアップさせることで、反小沢派を逆に結束させている。

反小沢を書けば売れる、というのは既にひと昔前の話になっているのではないだろうか。
今は、週刊ポストが路線を変え、菅政権に対しては官僚主導だと批判し、小沢氏擁護に転じてから部数を伸ばしている。今までどおりの反小沢を書き殴っている週刊現代はかなり売れ残っているのをよく目にする。

確かに細川政権時の教訓を考え、それを憂いて日刊ゲンダイは自民党の復活を阻止する論調であることは理解できる。

権力を取り戻そうとする力は、時に常識では考えられないことまでする、ということは村山内閣誕生で学んだ。
利用できるものは敵に頭を下げてまで利用し、復権を目指すことを考えれば、確かに油断は大敵であることは間違いない。

このまま自民党を復活させ復権させることは絶対にできないが、そこまでの力は既に自民党には無いとみている。

一番ガッカリさせられるのは、やってくれると期待していた党が真逆の政策をやりだした時のガッカリ感といったら、自民党政権当時より大きいものがあるような気がする。

菅執行部が政権運営をしていくというストレスを考えれば、ここは軌道修正が必至なのである。

今回の民主党の選挙戦術では、小沢さんが敷いたレールに乗って、過半数確保は見えていた。
そこへ枝野、安住、小宮山がチャチャを入れ、結局、とれるものもとれないという、議員のヘナチョコな矮小化されたプライドのせいで議席を落とそうとしている。
小宮山は選挙資金を均等にと言い、安住は2人区を見直すとのたまわった。枝野は選挙後の連立相手として、みんなの党に秋波を送り袋叩きにあっている。

こんな、自らのプライドだけは高く、なんの実績もない書生政治家がトップに立った民主党の悲劇は計り知れないし、日本政治にとっても国民にとっても決してプラスにはならない。

そんな現状を日刊ゲンダイが自民党の声として伝えている。

********** ******

≪「18ある2人区以上の選挙区で、自民党が複数候補を擁立しているのは東京と千葉だけ。それに対し、小沢は新潟を除く17の複数区で2人目を押し込んだ。反発もあったが、この2人目の候補がそこそこ支持を集め、それが比例票のカサ上げになっているのです。どの複数区でも民主候補2人を合わせたポイントは、候補1人の自民党の1・5倍近くある。小沢が言った通りの結果になったのだから、敵ながら、さすが選挙を知り尽くした男ですよ」(自民党関係者)
さらに自民党が恐れたのは、民主党がこの2人目の候補に集中的に実弾とスタッフを送り込み、票集めをされることだった。しかし、小沢辞任後、枝野幹事長と安住選対委員長は方針を修正し、2人目の新人候補を見限ってしまった。これに自民党は「やれやれ」と胸をなで下ろしているらしい。≫(日刊ゲンダイ2010/7/7)参照

こういう政治をこれからも見ていかなければならないと思うだけで気が重くなる。

みんなの党の渡辺代表が報道ステーションに出ていた。
古館が執拗に選挙後、民主党と組むのか組まないのか、組まないのならどうやって政策を推進していくのか、と問いただしていた。それに対して渡辺氏が応えた要点は次のようなものだった。

≪民主党とは組めない。志向する政策が違いすぎる。民主党もこのままでは分裂し、自民党もダメで政界再編がおきる。そこで、みんなの党が”この指とまれ”で、キャスティングボートを握る≫

今の菅内閣での官僚主導政治を考えれば、やはり、政界再編によってキチっと区分けをされたほうがわかりやすくなることは確かだ。

どうみても小沢さんと前原、枝野、玄葉、野田、安住、仙谷などと一緒にいる、というだけで違和感がただよってくる。

舛添さんは同じ報ステで、菅さんの社会主義的な中道左派と自分達の自由主義的中道保守とに別れていく、と言っている。

既に政界再編をにらんで、密かに小沢派の引き抜き工作を野田が中心となって仕掛けているという情報もある。
≪民主党大敗北を予想して、野田佳彦財務相が小沢チルドレン引き抜き工作を密かに進めているという≫(板垣 英憲「マスコミに出ない政治経済の裏話」)ここで小沢さんが前原を買っている?と少し理解できない話があるが・・・。

昨日も同じようなことを書いてはいるが、少し視点を変えて対立軸を考えてみた。
まず、選挙後の第一段階的対立軸は、「消費税増税・財政再建路線派」VS「増税反対・行政改革路線派」である。
その後、「官僚主導の大きな政府」VS「国民主導の小さな政府」にかわり、地方分権や民間委託、民間人活用などが争点になっていく。

最終的な二大政党制の対立軸として小沢さんは次のように言っている。

≪僕は、日本の二大政党をこう描いているんです。一方は、自民党に代表される日本的コンセンサス社会と平等を基本の政治哲学として持つ、ある意味で内向きな政党。もう一つは、公正さをより重視し、もう少し外向きで、多少自由の範囲を広げる政党。この理念・哲学の対立する二大政党が政権交代することで、日本は時に応じて内向きになり、あるいは外向きになる。もちろんそれは程度の問題ですが、そういう二大政党の政権交代が理想的だと思います。(プレス民主137号 2005年12月9日)≫ (参照)

あくまでも理念による対立軸ということになる。

小沢氏の目指す日本的二大政党制から見れば、やはり今の民主党政権というのは、一時の通過点であり、一プロセスということがよくわかる。

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tag : 小沢一郎 二大政党制 政界再編 日刊ゲンダイ
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「気骨と方便の狭間で」 『協同戦線党』様からのコメント
2010/07/08(木) 00:00
『協同戦線党』様から大変すばらしいコメントをいただいた。

昨日の≪消費増税で暗躍した財務省とマスコミの構図は、まさに官房機密費マスコミ不正問題と全く同じだ!≫にたいするもので、是非、多くの方に読んでいただきたいとの想いから、掲載させていただくこととし、文章を使用する許可を(連絡先もなかったこともあり)とれなかったが、この場をお借りしてお許しいただきたい。

(転載開始)

「気骨と方便の狭間で」

≪7月2日号の週刊朝日に佐藤優氏が『外交機密費を受け取った新聞記者たち』という論考を書いています。インテリジェンスのプロが記者を篭絡させていた官僚の側から解説してます。「黒い友情」を作るのは情報操作を行うためで、その手口も周到です。記者の弱みを段階的に握り、御用記者に育てるやり方はさすがにプロです。
また、逆に官僚の弱みを握って統治権力から情報を取る本来の取材のあり方まで指南しています。

7月14日号のサピオにも「機密費30万円を渡された秘密をあえて今、私が明らかにする理由」と題して、今現在、機密費が外交評論家や軍事評論家に「調査」という名目で渡されて、沖縄世論の分断工作に使われている実態を語っています。

ここまで実態が可視化されると、メディアの記者や評論家は(みんなではないだろうが)偉くて権限を持つ者ほど篭絡、懐柔されていることが見えて来ます。権力と距離をとったら情報は取れないが、権力へ近づく時に報道倫理がないと「黒い友情」に取り込まれてしまうのでしょう。金品供与や原稿料などで迂回させた便宜供与が乱発されていた(いる)のでしょうね。
政治家や官僚は統治権力ですから記者を買収し手なずけようとするのは当たり前ですが、それでも記者は黒い友情を結ばずに権力を監視して税金の使い道をチェックするのが仕事だと思って来ました。だからこそ、国有地払い下げの便宜問題や押し紙問題も大目に見て来ました。また再販制度や特殊指定の法的特権も統治権力を監視する社会の公器だからこそ認められているのだと信じて来ました。国家権力の本質は暴力装置だし、国家の実態は税金を収奪する官僚機構ですから、メディアは南北朝時代の悪党(既成権力に逆らう強い武士集団)になって「悪をもって悪を征す」という機能を担保するための特権を国民から付託されているのだと。でもぜんぜん違うのですね。私は世間知らずでした。
権力の誘惑を阻止する知恵も勇気もケジメもない記者や評論家が歪んだ情報を発信して来たのですね。
沖縄密約のスクープで有名になった西山太吉記者は、権力がスピンコントロールをかけたリーク情報も書いたと思うが、権力が隠していた不都合な情報を国民に知らせてくれた「最後の本物の記者」だったのかもしれません。≫

(転載終了)

この週刊朝日7/2号については、本ブログ6/23エントリー≪官報談合、この「官とメディア」の問題は相当に根が深い≫で、官僚がいかに記者を手なずけていくかを記した。
「報道とカネ」、記者クラブと役人の癒着に代表される「官報談合」を考える時、この国を歪めている急先鋒が「マスメディア」と「高級官僚」であり、今まで闇に包まれ地中深く根を張ってきた腐ったその根っこは、徐々に掘り出されつつある。

参照1:≪鳩山総理と小沢幹事長の間を緊張させる官僚の「罠」≫(現代ビジネス 2010年06月02日)
参照2:≪新体制の下、民主党内で官僚支配政治がすすんでいく危険≫(本ブログ6/6エントリー)
参照3:≪江田憲司首相秘書官(当時)が機密費を渡していた≫(ムネオ日記:資料ブログ)
参照4:西山事件(ウィキペディア)

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tag : 協同戦線党 マスコミ問題 佐藤優 報道とカネ 官報談合
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消費増税には絶対「NO」=現政権に「NO」
2010/07/07(水) 08:50
いよいよ選挙戦も最終局面を迎え、残すは4日となった。

本ブログの参院選に対するスタンスは、繰り返し述べさせていただいている。

どう判断し、どんな投票行動をとるかは、どこかの目の色が変わった偽装宗教集団ではないので、言うまでもなく、一人一人自分の頭で判断することが前提だ。

ただ今回は、民主党支持者にとっては「分裂選挙」ということもあり、大変難しい判断を迫られている。

こういう時こそカリスマ教祖様に支持を仰ぎたくなるものだが、ストレートには言わないまでも、いろいろな方が様々な言い方でアドバイスをしているから、後は受けとる側が忖度していけばいいだけである。

このブログを熱心に読んでいただいていた方の中にも、菅さんを批判し民主党の獲得議席は50以下がいいと書いたあたりから、昨年の選挙前の自民・公明党でも見るような冷たい目線(想像)と批判の言葉(事実)投げかけてくる方々も散見されるようになった。(憂)

ここにきて報道各社のそれぞれの思惑からか、「民主党過半数に迫る勢い」と報じたと思えば、「ねじれ必至」など、日替わりメニューのようにコロコロと毎日変わっている。

その報道に特に現執行部は右往左往しているように見えるのが滑稽だが、それだけ、特に民主党の政治家も候補者も支持者もコンランしているといえる。

菅さんも消費税に対して修正をしてきている。(今ごろもう遅い)

・消費増税論議「唐突だった」…首相謝罪(毎日新聞 7月6日21時49分)

選挙情勢は民主党現執行部に「NO」を突きつけるに数字に近づきつつある。が、できれば50を切って欲しい。「消費税に「NO」を突きつける候補は出てきたようだ。

・「消費税反対」の候補も出現 民主党分裂の印象深まる(J-CASTニュース 2010/7/ 6)  

・民主、過半数割れに危機感 自民堅調(毎日新聞 7月6日)

こうした中、小沢さんの動きを見る時に、自身の発掘した候補者を中心に廻っていることがわかる。2人区においても現職や県連が立てた候補者ではない、2人目の応援であり、テコ入れを行っている。
ここには民主党過半数という鳩山政権下での小沢さんの意気込みは、もうなくなっていることがよくわかる。

・「地域主権で無駄削減できる」民主・小沢氏、改めて主張 (asahi.com 2010年7月6日19時1分) 

枝野から見れば、あまりにも露骨に映るだろうし、枝野の苦虫を噛み潰している顔が目に浮かぶ。(笑) 

消費税を中心に「政治主導・国民生活第一派」VS「官主導・対米追従・財政再建・大企業優遇派」(ながすぎ)の9月決戦は避けられない情勢だ。

今回は現政権を支持できないため、下記の情報を参考に無党派層として投票に行こうと思っている。

・「民主党内『小沢vs反小沢』勢力図予測:2010参院選候補者編」(日本を守るのに右も左もない)

・[参院激戦区 小沢系候補を追う](日刊ゲンダイ連載記事)

・民主党 小沢系 候補者リスト(GENKIのブログ 日本と世界の黎明)

※ここに上げられたリストは、あくまで参照ですから、個々人の判断でお願いします。

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tag : 参院選
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消費増税で暗躍した財務省とマスコミの構図は、まさに官房機密費マスコミ不正問題と全く同じだ!
2010/07/06(火) 08:52
≪マスコミが消費増税に対して好意的なのは“財務省機密費”で記者に飲み食いさせたうえで財務省に都合のいい記事を書かせている≫

≪財務省では課長や主計官クラスから審議官、局長までが担当を決めてテレビの解説委員や新聞の論説委員、各社の経済部長などと会談、消費税引き上げの必要性を説くローラー作戦を展開。財務省とマスコミの構図は、まさに官房機密費マスコミ不正問題と全く同じだ。(週刊ポスト) ≫

と昨日ツイートした。

(週刊ポスト7/16号)

今週の週刊ポストは、またまたいい記事を提供してくれている。

菅さんが消費増税を打ち出した背景はいろいろ言われているが、深読みする文章が今週の週刊ポストにあった。

また、この号の中で驚くべき財務省の手口も消費税にからめて明らかになった。

まず消費税を菅内閣が言い出した背景をこの週刊ポストの記事から抜き出してみる。

≪菅首相と執行部が消費税増税を掲げたのは2つの狙いがあった。一つは参院選で民主党のネックになっていた普天間問題と政治とカネの問題から国民の目をそらす効果です。もう一つは自民党と同じ10%を公約することで、参院選後に自民党に”消費税大連立”を持ちかけて主導権を握ろうというもの。党内基盤が弱い菅首相は外部に自民党という補完勢力をつくり、小沢氏が代表選で”菅おろし”を仕掛けてきた場合に対抗するつもりなのでしょう」≫

もう一つのがサラっと書いてあったが、読んだ後にも、残る大きな問題だと思った。

この消費税に関連し、大蔵省時代からの財務省の悲願、消費税増税の久々にめぐってきた絶好のチャンスを逃さまいと、財務省があの手この手でマスコミを利用して世論をつくりあげようとしていたことがよくわかった。

財務省機密費でマスメディア記者に飲み食いさせたうえ、財務省の都合のいい記事を書かせている、というのだ。これは財務省の若手キャリアが仰天告白している。

続いて≪菅政権は消費税を上げる方針を決めた以上、あとは、民主党が参院選に勝てば法案は成立する。これ以上、消費税を選挙に争点にしても得することは何もない。菅総理をはじめ民主党首脳部と選挙中は増税の話はできるだけしないことを申し合わせた」(財務省若手キャリア)≫
時の政権に取り込み、メディアを子飼いにして世論を操作する、というこの構図は、西松事件をつくりあげた構図とクリソツだ。

時の麻生の意を受け、森英介法務大臣が指揮権を発動させ検察に小沢一郎をターゲットにした国策捜査をさせたのではないかという平野貞夫氏が暴露した疑惑。その時にも官房機密費からふんだんにマスコミ対策としてカネが流れていたことなどは容易に想像できることだ。

これが全省庁において、また地方自治体においても、この構図は多かれ少なかれあることは容易に想像できることだが、特に司法、警察との癒着ももっと問題視されてしかるべきだと思う。
この公務員とマスコミなどの癒着は中央に倣って構築されてきたのだろう。

既に財務省とのあいだで菅政権は、早ければ、2012年秋には消費税を引き上げたいとする”密約”が交わされているようだ。

週刊ポスト7/17その他も読み応え充分ある。

恒例のタイトルまわりから見ていく。

シリーズ?≪「空きカン内閣」の堕落≫

≪騙されるな!官首相は間違いなく2年後「消費税10%」強行するつもりだぞ≫
・「議論を始めるだけ」はやはり大嘘だった
・捏造データの大マスコミ「増税キャンペーン」を暴く
・枝野執行部と財務省の“公約破り”談合
・「増税に反対するなら小沢一郎は除名だ」

リード
≪菅政権が進める消費税率引き上げには、何重もの過ちが隠されている。前号では、「経済復活に逆行すること」「財源論の間違い」「他の税制とのミスマッチ」などを論じ、大きな反響を得た。しかし最大の過ちは、この政策と政権そのものが、国のため、国民のためという政治の常道を完全に無視し、自分たちの権力欲と、それを支える官僚、大マスコミのために働いていることである。≫

この記事の書き初めで目が留まる

********** ******

≪なんたる卑怯な政権か。
いざ参院選が始まると、あれだけ宣伝していた「消費税10%」をごまかそうと躍起だ。
「消費税を含む税制改革の議論を呼びかけるところまでが私の提案だ」(菅首相)
「10%に上げるという報道に傾斜している。」(仙谷由人・官房長官)
「参院選後すぐ消費税を上げるとの誤解がある」(枝野幸男)≫

このゴマカシに大マスコミも一役かっているという。
「消費税以外でも大きな争点はある」と朝日が報じている背景には、先日本ブログでも書いたが、官僚との癒着があった。読売も何かにつけて菅政権を応援しているような記事を書いている。

この消費税の争点隠しについては、やはり財務官僚の機密費バラマキが功を奏しているのは間違いない。

次の記事は特別会計にまだメスを入れず消費税増税を掲げる菅内閣を指弾している。

≪何度でも言う!「財政が厳しいから増税やむなし」は大嘘だ
「消費税5%分」12兆円の「特別会計予算」が毎年「役人の隠し金庫」に消えている≫

リード
≪消費税1%引き上げで得られる税収は年間2.4兆円。菅政権と財務官僚が推し進める5%増税は、「毎年12兆円」を国民の財布から奪い取ることを意味する。しかし、官僚たちは、これほどの痛みを国民に強いる一方で、毎年、同額のカネを隠し金庫にせっせと移し変えている。≫

この秋から特別会計に切り込む事業仕分を行うよだが、結局、上っ面のパフォーマンスで終わるだろう。

「特殊法人を全てメスをいれ、潰していけば”350兆円”が浮くという。「官房機密費で母屋がおかゆ、別宅でスキ焼」と言っていた。

この特殊法人は「豪華別荘」で下々の庶民が暮らすドヤ街を一望に見渡せる丘の上にそびえ建っている。
庶民はヒエやアワを食べて凌いでいるというのに、この別荘では毎晩一流シェフが入れ替わりで腕をふるい、マスコミ人や評論家、御用学者などが招かれパーティーが開かれている。
勿論全て庶民の税金で賄われ、役人しか使えない。
こんな贅沢なものが全国にいくつもあり、それを維持するためにも、再び庶民からムシリ取るため消費税を上げようとしている。

という空想とも言えぬ”情景”が、この記事を読んで浮かんできた。(TVタックルで元財務官僚の高橋洋一氏が言ったことを租借)

次は<怒りの告発キャンペーン第7弾>
≪「超大物政治評論家が送りつけてきた120万円請求書」
官房機密費マスコミ汚染問題で情報提供者・新証言が続々殺到中!≫

として今度は産経新聞元政治部長・花岡信昭氏が取材に応じている。
この中で受け取ったことを告白している。

≪某大臣の訪米に同行したときに、秘書官から「みなさんで使って」といって、幹事の新聞社が日本円で50万円相当を受け取ったことがある。僕はとにかく返せっていったんだけど、秘書官は「1回渡したものを受け取れない」っていうし。最後に記者みんなでロサンゼルスで豪華なものを食って、カラオケでどんちゃか歌いまくって全部使ってきた」≫(なんだ、機密費使ってるんだ)

また、そのほかに担当記者が移動になると派閥から餞別をもらうこともあったり、パーティーの案内文を書いてくれとか、アルバイト原稿をよく頼まれた。10万とか20万円とか封筒にいれてポンとくる。雑誌で書くよりいい額だった。政治家の本もゴーストライターとして書いた、ということだった。

派閥からのカネは受け取ったという花岡氏に上杉隆氏が噛み付いている。
田原氏と同様、実名で取材に応じ自らの体験を明かした点は評価に値するが、として

≪「機密費は一切受け取っていないとしながらも、原稿などの対価として派閥のカネは受け取っていたという花岡氏の「理屈」に、私は違和感を覚えざるを得ない≫と指弾している。

この「報道とカネ」の問題は、財務省の「官僚とカネ」の問題と合わせて、日本社会に”こびりついた汚れ”はかなりの頑強(元凶)なもので、擦っても、磨いても、なかなかとれないだろう。
雑巾や洗剤できれいになる次元の”汚れ”ではもはやない。

これには”拭く”のではなく”削り取る”という、金物で汚れだけではなく、下地にあるものを削ってでも、汚れは取り除かれなければならない。
それにより、汚れ以外のものが削れてしまったとしても、そのくらいの覚悟と犠牲が必要である。

こうした日本社会にこびり付いた汚れは、長い間、なんの対処もせずに放置されていて、その癒着度は、密着していて切っても切れないほど、ほとんど一体化している。
それを引き剥がすには相当な時間と労力を必要とすることになる。

もうその両者を引き剥がす、という発想ではもう間に合わない。

癒着部のまわりにいる両者の接点を、その両者の腐った部分も含めて全て根こそぎ削ってしまうしかないのである。

このグチャグチャに絡み合った政官業の絡み合いは、ショック療法で一機に根底から改革されなければならない。

旧自由党が打ち上げた日本一新11か条を読み返すと、それを解決でき得る突破口を開いてくれると、再認識させられた。

そのくらいの改革を推進していかないと日本はよくならない。

(転載貼り付け終了)