「日本の米国からの独立:核廃絶に向けた核武装というパラドックス」

投稿日:2010/08/09 05:59

「新ベンチャー革命」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年8月8日 No.168
「日本の米国からの独立:核廃絶に向けた核武装というパラドックス」

1.失意で迎える65回目の対米戦争の敗戦記念日

 2010年8月15日、第65回敗戦記念日を控え、日本はいまだに米国戦争屋(注1)にステルス支配され続けています。

 その象徴が、“日本は、米国の核の傘に入る”というコンセプトでしょう。このコンセプトこそ、戦後65年間、日米外交関係の根幹となっています。

 筆者にとって、日本の米国からの真の独立、これこそ、悲願です。その悲願を込めた政権交代が、1年前、2009年9月に実現、筆者と価値観を共有できる小沢・鳩山政権が誕生しました。ところが、戦争屋ロボット・悪徳ペンタゴン(注2)日本人の激しい攻撃が続き、小沢・鳩山政権は、1年もたず、頓挫して、2010年の敗戦記念日を今、迎えようとしています。1年前の期待が大きかった分、今年の夏、筆者の落胆は非常に大きいのです。

2.米国の核の傘を歓迎する日本人の多さに驚愕

 2010年8月6日、広島原爆平和記念式典での、秋葉広島市長のメッセージ『日本の、米国の核の傘からの離脱』(注3)に関して、ネット世論を概観してみると、秋葉市長を非難する日本人が結構、いることがわかりました。その人たちは、おおむね、いわゆるネットウヨと呼ばれる人たちのようですが、本件に限って、ネットウヨとまでは行かない普通の保守派(現実主義者)の日本人も多数、含まれるように感じます。

 筆者からみれば、米戦争屋ジャパンハンドラーが半世紀かけて行ってきた対日本人への洗脳が、多くの日本人の骨の髄まで浸み込んでいるという印象です。この洗脳は、容易なことでは解けないと思います。

3.米国の核の傘:檻と柵

 日米安保条約、要するに“日本は米国の核の傘に入る”という選択を、筆者は檻と柵で説明しています(注4)。

 米国の核の傘、それは柵に見せかけた檻と筆者は解釈しています。柵とは、共産主義国の侵略から日本を守ること、檻とは、日本を米国の支配下に封じ込めること、です。

 米国の核の傘を歓迎する日本人には、それが、自分たちを守ってくれる安全柵にしか見えないのです。

 一方、筆者には、米国の核の傘は、柵に見せかけた檻に見えるのです。筆者と、ネットウヨや保守派日本人は、米国の核の傘の見え方が、真逆ですから、両者、意見の折り合うことは絶対にないと言えます。

4.ただではない、米国の核の傘

 筆者は、米国シンクタンクに16年半、所属し、米国人の価値観を、一般の日本人よりはわかっているつもりです。米国人の発想ですと、赤の他人である日本人の安全を守ること、すなわち、それは、ただちに、用心棒費をよこせ!彼らは何事も、すべて、カネ、カネ、カネです。

 毎年、思いやり予算数千億円を在日米軍に払い、日本政府が累積・数百兆円もの米国債を買わされ、元本はもちろん、利子も払ってもらえないのが現状です。彼ら米戦争屋のロジックからすれば、日本を守ってやっているのだから、当然だ!

 日本に原爆を投下した米戦争屋は、日本人からの復讐を極度に恐れています(注3)。彼らは、何が何でも、日本に核を持たせたくない、その一心です。彼らの価値観、それは、目には目を、核には核を、いつか日本が、核で仕返ししてくるはずだ、なぜなら、自分が日本人だったら、絶対にそうするはずだから。

そういえば、日本人は昔から、忠臣蔵が大好きだ。忠臣蔵とは、戦略的復讐劇である、くわばら、くわばら。日本人の好きな忠臣蔵こそ、日米戦争におけるカミカゼ特攻隊の原点、そして、イスラム原理主義者の自爆テロのお手本ではないか。

繰り返す、日本人に絶対、核をもたせてはならない!

5.米国抜きの日本は、すぐに北朝鮮や中国に侵略される?バカ言ってるんじゃないよ!

 ネットウヨに代表される親・戦争屋日本人は、米国の核の傘から日本が離脱すれば、すぐに、北朝鮮や中国が日本を侵略してくると、オーム返しのように答えます。

 筆者に言わせれば、かつてのソ連も、そして、ソ連のつくった中国共産党、北朝鮮共産党も、元々、戦争屋ボス・デビッドRFさまがお育てになった“お敵さま”です(注5)。みなさん、だまされてはいけません。デビッドさまの戦利品・わが日本も、民主主義を装った共産主義仕様国家に仕立てられています(注6)。だから、日本では悪徳ペンタゴン官僚がはびこることになるのです。

われわれの住む極東は、デビッドさまのてのひらで踊らされ、互いに、憎み合い、殺し合い、最後は、戦争屋がもうかる構造につくられています。ロシアのプーチン、中国の胡錦濤、のみならず、北の将軍様も、デビッドの壮大なる“やらせ”をとっくにご存じです。みなさん、立派な諜報部隊をお持ちですから。ご存じないのは、ネットウヨのみなさんくらいでしょうか。

いい加減、目を覚ませ! ネットウヨ

6.日本にとって、米国の核の傘からの離脱の延長線上にあるもの

 ネットウヨの猛反対する『米国の核の傘からの離脱』の延長線上にあるもの、それは、『日本独自の核武装』です。これをもっとも、恐れているのが、実は米戦争屋なのです。

『米国の核の傘からの離脱』は、核廃絶主義の秋葉広島市長、日本独自の核武装論者の故・中川昭一氏、また元航空幕僚長・田母神俊雄氏(注7)という左右両翼の共通目標なのです。

 MITでPh.D.を取るほどの、米国通・秋葉広島市長は、単なる感傷的な非核平和主義者ではないでしょう。アメリカのオモテもウラも知り尽くしているはず。『米国の核の傘からの離脱』という秋葉メッセージが、米戦争屋にどれほどインパクトを与えるか、知り尽くしているはず。そこらのネットウヨとはダンチの人物です。ネットウヨに非難される筋合いはまったくありません。

 筆者を含め、上記のみなさんに共通する究極の目標、それは、『日本の真の独立』です。独立を守るために、核武装が必要なら、それも選択肢です。ここに、『核廃絶に向けた核武装』というパラドックス(矛盾命題)が成立します。

 欧州寡頭勢力の支援を受けて、核兵器を生みだした米戦争屋に挑戦し続けているオバマ米政権も、『核廃絶に向けた核武装』というパラドックスを抱えています。

 アンチ戦争屋・オバマの主導する核(兵器)廃絶運動とは、まさにゲームの一種です。(1)すべての核保有国がいっせいに核を捨てるか、(2)どこかの国が、他国を欺くか、(3)すべての核保有国が、お互いに、お互いを欺くか、(4)世界覇権国だけが核をもって、他国はすべて核を捨てるか、というポートフォリオのゲーム(駆け引き)です。道程(みちのり)は遠いが、絶対に、避けて通れない挑戦です。

注1:米国戦争屋とは、

デビッドRF財閥を頂点に形成される米国の軍産複合体を指し、米国の軍産政官学に広く分布する米国覇権主義者で構成される。戦後日本は、米国戦争屋によってもっぱらステルス支配されてきた。米国寡頭勢力を構成する米国覇権主義者には他に銀行屋がいて、彼らは国際金融資本や米国中央銀行FRBを支配しているが、戦争屋に比べて、日本支配への執着心が薄い。なお、戦争屋ボス・デビッドRFは、軍産複合体に加えて、金融機関も所有している。彼は元々、チェイス・マンハッタン銀行(現・JPモルガン・チェイス)頭取経歴の銀行家の顔ももっている。

オバマ政権は米国主流の戦争屋系というより、どちらかといえば銀行屋系に属しているが、戦争屋の謀略部隊から常時、監視を受けている。そのため、オバマ政権が戦争屋の意図に逆らうと、必ず何らかの妨害工作が行われる。

注2:悪徳ペンタゴンとは、

元・早稲田大教授・植草一秀氏の造語である。日本に蠢く一部の(1)政治家、(2)官僚、(3)マスコミ人、(4)財界人を指し、日本国民の利益より、米国寡頭勢力(主に米戦争屋)の利益を優先する(あるいは優先させられる)買弁家的日本人、および(5)米国ジャパンハンドラー(買弁日本人をコントロールする米国人)を指す。彼ら悪徳ペンタゴンは、アンチ戦争屋の小沢・鳩山コンビや亀井・国民新党を目の仇にしている。

日刊ゲンダイを除く日本の大手マスコミはことごとく悪徳ペンタゴン化していることが、2009年9月の政権交代によってあらわになった。

注3:本ブログNo.167『日本の、米国の核の傘からの離脱:命が危ない!秋葉広島市長』2010年8月7日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/17234741.html

注4:拙著『情報と技術を管理され続ける日本』ビジネス社、2008年

注5:本ブログNo.159『悪徳ペンタゴン退治: 60年代安保闘争時代の日本人魂を取り戻せ』2010年7月25日
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/16716931.html

注6:本ブログNo.104『日米ともに共産主義国家志向?:根本から否定されるネットウヨ思想』2010年4月4日、(1/2)(2/2)
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/12035702.html
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/12036044.html

注7:ベンチャー革命No.277『戦前の軍国日本は侵略国家ではなかったのか?』2008年11月2日
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/mvr277.htm

ベンチャー革命投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Oakland/1386/melma.htm

テックベンチャー投稿の過去ログ
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/8285/column-top.html

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