「小沢氏「不肖の身ではありますけれども、代表選に出馬する決意をいたしました」」

投稿日:2010/08/26 11:38

「日々坦々」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010/08/26(木) 09:08
「小沢氏「不肖の身ではありますけれども、代表選に出馬する決意をいたしました」」

昨日は休みで、本を読むつもりでのんびりしようと思っていた。

が、やはり小沢さんの講演が気になり、ツイッターをチェックしていると、The Journal が速報ツイートをしていた。

他のツイートも見ていたら、法務大臣政務官の中村哲治参院議員の下記のツイートが目に入った。

≪今日は小沢一郎塾で小沢代議士が10時から講演。予定を変更して聞きに行くことにしよう。事務所に寄ってICレコーダーを取ってこなければ。 #ozawa≫

そして4時間後、MP3がアップされていた。

≪小沢一郎政治塾。小沢先生の講演は講演部分がマスコミフルオープン。質疑のところはクローズド。講演部分は途中までのファイルがアップできた様子。これから公務のため帰ってからキチンと上げ直します。http://data.tezj.jp/2010-0825ozawa.MP3

ここから聞きながらメモを取るようにキーボードを打っていたら、決意表明ならぬ想像力を書き立てる小沢さんのスピーチにのめりこみ、結局45分以上あった講演全て掘り起こしてしまった。(笑)

読みたいと思っていた本も読めず、ほぼ5時間以上これにかかりっきりになった。

これは”写経に近い”というのが感想で、その精神状態に近くなった、ということもできるかもしれない。(笑:やっぱり小沢信者だとチャカされそうだが)

中村てつじ(中村哲治)民主党参議院議員ツイート http://twitter.com/NakamuraTetsuji

小沢一郎講演録@小沢一郎政治塾 2010.8.25
●MP3 : http://bit.ly/aia6OT  
●動画:http://bit.ly/awnMnE
●テキスト:http://bit.ly/bYpWJy

マスコミがこの小沢塾での講演の一部をとって批判しだし、また前後の文脈を無視して批判するマスコミの常套手段かと、俄然、キーボードを打つ指にも力が入ったが、読み返すと文字通りに言った事は確かだった。

ただ、その真意は全然違うと思っている。

≪民主・小沢氏「米国人好きだが単細胞」-党代表選は言及避ける≫(ブルームバーグ 2010/08/25 15:34)

≪小沢氏「米国人は単細胞、英国は紳士面してる」≫(読売新聞 2010年8月25日19時20分)   

主旨としては、映画「戦場に架ける橋」でイギリス兵の捕虜を例に出し、日本兵が捕虜になった時との対比をしている。
日本兵は捕虜になった途端に、軍事機密から聞きもしないことも全てペラペラしゃべり、将校も一般兵の区別がなくなり、タガが外れる。
これに比べ、イギリス兵は捕虜になっても規律を守り、上下の区別もしっかりとしている。

この違いは何か、小沢さんは語気を強めた。

イギリスは、軍隊も組織も階級もイギリス国民自身の手で作り上げてきたもので、日本は上から押し付けられ、自分の意志ではない、という自立心の違いをこの捕虜の兵を例に取っている。

また、アメリカでのオバマ大統領の就任とスクールバスなどを例にとって、日本の民主主義との違いを浮き彫りにさせている。

あまりにイギリスとアメリカを持ち上げ、日本をこけ落としているので、そのバランスを取るために上記の言葉をそのフォローとして出している、というのが真意のような気がする。

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この後の非公開の質疑応答の様子を中村てつじ(中村哲治)民主党参議院議員がツイートをしている。

≪ここからはクローズドの質疑応答の部分。文責は全て私(中村)にあります。表に出したらまずそうなこと(は、ほとんどないですが)以外を書きたいと思います。小沢一郎という政治家の理念を感じて頂ければと思います。

質問「将来は政治家をめざしています。何が大切ですか?」小沢「私は「百術は一誠にしかず」という言葉を座右の銘にしています。選挙もパフォーマンスに終わってはなりません。40何年間、その思いで通してきました。」

質問「小沢先生は好かれ方・嫌われ方がハッキリしています。先生を好きな人は滅茶苦茶好き!という感じの人が多いです。自己評価は?」小沢「自己評価はと言われても…。田舎育ちのせいもある。話もパフォーマンスも下手だし嫌い。だから自分で会ったり話したりできるだけ努めている。」

小沢「今は選挙期間も二十数年帰っていない。自民党を出る時も何する時も支援者にも妻にも相談したことがない。若い時に十数年間地元で日常活動を徹底的にやった。道路一つ、人間関係一つ、一番知っている。支援者の皆様は今何を言わなくてもひたすらついてきて下さっている。」

小沢「そんな支援者の皆様には本当にありがたいと思っている。自分の信念を持って貫いていくこと。それと誠の心。その生き様を全国にいらっしゃる支援者の皆様には評価して頂いているのかな。」

小沢「一部ではえらく嫌われているけど、会ったこともない人から何でそこまで言われなくてはならないのでしょう…」と発言があった時には、会場から笑いが。

質問「選挙に勝つための秘訣は?」小沢「選挙とは国民主権を採る近代国家で主権者が主権を行使する唯一の場。とても大切。「選挙至上主義」という批判もあるが、選挙を軽視することは国民主権を軽視することだ。主権者の皆さんの信頼をどれくらい得ているのかということ。」

小沢「選挙にうまい方法なんてない。基本は一人でも多くの人と意見を交わして信頼を勝ち取ること。直接会って話をしなければ有権者が何を考えているのか、分かるはずはない。」

小沢「イギリスでも外務大臣と会った時、月曜日に地元から戻ってきた時に会った。金帰火来(きんきからい:金曜日に地元に帰り土日に活動をして週明けに来ること)そのもの。英国外相は「民主主義のコストだ」と仰っていた。」≫

昨日はそういう意味ではどっぷりと小沢さんに使っていたが、さて、代表選である。

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鳩山さんの仲介を突っぱね、カンさんは完全に「脱小沢」を今後も前面に出していくことを決めたようだ。

ここまで書いているときに動きがあった。

本日8/26、8時から始まった小沢・鳩山会談が、8時21分現在、小沢さんと鳩山さんの2回目の会談が終わり、今、建物から出てきたということだ。

フジテレビ「特ダネ」は、小沢さんが、ぶら下がりでインタビューを受けているのに、なんと絵だけでマイクで音声がとれてない。んー、このヘッポコレポーターめが!と悪態をつくが、すぐに速報が流れた。

ニュース速報流れる「小沢前幹事長、鳩山前首相に代表選出馬の意向伝える」とすぐにツイート

チャンネルをテレ朝に替えると、ぶら下がりがちょうど報じられていた。

小沢氏
「今日、鳩山さんと会い、『もし出馬するなら、協力し支援していきたい。』というお話をいただきましたので、今日、ただ今、鳩山前総理の前で不肖の身ではありますけれども、代表選に出馬する決意をいたしました」

まあ、これは昨日のカンさんの「脱小沢」を修正しない、という時点で小沢さんの出馬の方向が決定的となり、民主党分裂も現実味を帯びてきた、といえる。

全てはカンさんの蒔いたタネによるところが大きい。

鳩山さんにしても折角、挙党一致体制をとろうと”伝書鳩”と化して、行ったり来たりしたのに、カンさんは全て突っぱねた。

これで、鳩山さんも小沢支持にまわることになる。

追加:鳩山ぶら下がり会見:
「民由合併の時からの同士としての協力が得られるなら出馬したいと、仰られた。私の一存で小沢先生に民主党に入っていただいた。その経緯からして、私としては応援すると、それが大義だろうと思っています」 5秒以内前

株式市場からも信用を失い、多くの民主党支持者の信用を失っているカン政権は、あとは謀略と策略でなんとか打開しようとする手しか残っていない。

ここは、仙谷などの動きを注視していかなければなるまい。

(転載貼り付け終了)