「官から菅内閣が参院選に惨敗した根本的な理由」

投稿日:2010/08/03 06:35

「反戦な家づくり」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010-08-01(Sun)
「官から菅内閣が参院選に惨敗した根本的な理由」

参院選が終わって3週間になる。

民主党の惨敗については、様々な解説が繰り広げられてきた。
だが、私の目にした限りでは、もっとも根本的な理由に触れている見解がないようだ。

その、もっとも根本的な理由というのは、「今回の参議院選を引き回した面々は、政権交代の当事者ではなかった」 ということだ。

もちろん、それぞれの立場で政権交代の現場には立ち会っていた。が、それは「傍観者」あるいは「尻馬に乗る」ものであって、命をかけて政権交代ににじり寄った当事者ではなかった。

証拠はあるのかって?

例の消費税発言が、まさにその証拠だ。
なぜ、自民党が10%と言って議席を伸ばし、民主党が同じことを言って惨敗するのか。それを、ぜんぜん理解していなかったことが、連中が当事者でない何よりの証拠だ。

なぜ、自民党なら良くて民主党なら許せないのか。
昨年の政権交代を、立場はどうあれ、当事者として体感したものならば、言わずとも分かる。
民主党に期待したからだ。

期待した民主党が裏切ったから、許せなかった。

自分たちが、いかに期待され、希望の的にされ、どれほど重い付託を背負っているのか。
そのことを、官から菅内閣の面々は、全く実感していない。

鳩山は、それを分かっていたからこそ、自らの裏切りを開き直ることができず、辞任するに至った。
あの政権交代は、あくまでも民意を預かったものであり、自分の力ではないことを知っていた。

しかるに、あの政権交代を傍観者として果実だけ手にした連中は、押し寄せた民意の熱を感じていない。
そんなものを預かった自覚もない。
だから、まるで自分たちのチカラで政権交代が実現したかのような幻想を、現実と信じ込んでいる。
官僚の甘言の花園で、すっかり殿様気分に浸っている。

惨敗した今でも、それは変わらない。
「私たちは分かっています。負けたのは本当は小鳩のせいです。それを口にしないあなたは、まことに器の大きい首相だ。」という官僚と取り巻きの菅言が、催眠術のように菅直人の心を満たしていく。

やつらが政権交代の当事者でないもうひとつの証拠は、両院議員総会から逃亡した前原誠司の姿だ。
よりによって、コイズミと手に手を取って結婚披露宴の鏡割りをしていたという。

欠席した理由もたいがいではあるが、何よりも問題なのは、閣僚であるにもかかわらず両院議員総会から逃亡したということだ。
これ以上は、書くのもアホらしい。

しかも、その前原を懲罰することすらしない官から菅たち。
もう、心の芯から腐りきっている。

一応付言すれば、小沢一郎が欠席したことも良いとは思わない。
ただし、一兵卒に降格された小沢一郎と、現役閣僚である前原とを同列に論じることは、ナンセンスである。

しかも、現代表は、「しばらくおとなしくしていろ」と投げつけたのだから、この暴言を訂正謝罪しない限り、官から菅が小沢の欠席を責めることはできない。

ただ、政権交代の熱を共有したものとして、やはり小沢一郎には出席してもらいたかった、と思う。
何も発言しなくても、小沢と鳩山は、国民に対する歴史的な責任という意味で、出席はするべきだろう。

もう、中途半端な態度は、不完全燃焼で一酸化炭素中毒をおこしそうだ。
「打倒 官から菅内閣」
これが、政権交代の熱気を共有した人々の、旗印である。

仮に、それが解散総選挙という事態になったとしても、恐れることなく「打倒 菅内閣」を言おう。
せっかく登り始めたハシゴあっても、それが腐りきってしまったならば、いつまでもしがみついているのは愚かだ。

自分たちと子どもたちが生き延びるために、しぶとく熱く選択を続けよう。

日々の選択のその先に、何があるのか、目をこらして見極めよう。

(転載貼り付け終了)