「久米宏のラジオ番組で官房機密費問題を取り上げる「記者クラブを全部潰せ」」

投稿日:2010/08/02 06:44

2010/08/01(日) 10:24
「久米宏のラジオ番組で官房機密費問題を取り上げる「記者クラブを全部潰せ」」

昨日、久米宏のラジオ番組で上杉隆氏がゲストで呼ばれ、官房機密費マスコミ汚染問題を取り上げた。

聞きながらのメモなので、そのままの内容ではないこと、少し補足し解説的なものを入れてあることをお断りしておく。

番組に先立ち告知ツイートしておいた。

≪本日14時からTBSラジオ「久米宏 ラジオなんですけど」で上杉隆氏がゲスト出演。
官房機密費マスコミ汚染問題が 取り上げられます。ネットで聴けます→ http://radiko.jp/

——————————————————————————–

久米宏氏
ニュースステーションを18年半やっていていろいろあった
今は総務省が管轄だけど、当時は郵政省だった。

ある時、現役の郵政大臣がボクとメシを食いたいと言ってきて、当然断ろうと思ったんですけど、これを断るとある人物の顔を潰すことになる、というきわめて日本的な理由でお受けすることになった。

日本海という高級日本料理店の個室をとって、ボクと郵政大臣と10人くらいで、昼飯をとることになった。

なんか圧力かけてきたらその日のニュースステーションでバラすつもりだった。

あまりその時の会話は記憶にないが、一つだけ覚えていることは、大臣の地元の飛行場の騒音がうるさい、ということだけだった。
当時わたしは自民党に睨まれていたから、私が騒音だと言いたかったのかと思った。

10人で豪華な昼飯を食べたけど、僕は払ってない。テレ朝も払ってない。たぶん秘書が払ったんだと思うけど、この、官房機密費問題が出てきたときに、あの時、たぶん官房機密費で払ったんではないか
と思った。

官房機密費で昼飯をくった、今考えるとボクは慙愧に耐えない。

現役の郵政大臣がニュースキャスターを誘ったというのは異常だ。お土産はなかった。

上杉隆氏

官房機密費の問題は受け取った人の認識がないことが問題

取材しているともらうことが当たり前になっていて、該当がない、貰ってない人を探すことが難しいくらい。

機密費は、ほとんどの国にあるもので、日本は先進国としては極端に少ないほうだ。

外国で日本人人質事件があったりすると秘密裏に使われるたりと、決して必要ではないものではないことは確かである。

ただこの官房機密費、国民の税金がジャーナリストに流れているということが問題。

外国人でもこの機密費などを受け取る記者もいる。ただ受け取った時点でジャーナリストとしては終わり。
ジャーナリストは、いわば税金の使われ方を監視することが仕事。

政治評論家とか、ジャーナリストが受け取っていると野中さんが暴露した。
20万円の収入を超えたら申告が必要なのに、脱税だったということになる。

官房機密費のリストがあるが、受け取った人間と渡した人間が証言しなければわからない。

例えば、久米宏さんが、あいつにはお金を渡したよとリストに載せたらアウト。意図的に気に入らないやつをリストに載せることもあるかもしれない。
秘書が抜く場合もあったかもしれない。その時、とりあえず誰かの名前を適当に書いたかもしれない。

だから、このリストについては慎重に検証することが必要。

この官房機密費マスコミ汚染問題は、元はといえばTBSで野中広務氏が暴露したことから始まった。

普通なら、ここでマスコミは大きな問題にするはずだが、一切報じていない。

外国だったら大問題になり、各社で独自に調査をして自社で問題はないか検証するだろう。

イタリアだったら捜査対象になる。

日本のマスコミは一歩も動かない。

なぜか?

もらっている人がたくさんいるからだ。

今、力士の野球賭博がニュースの新聞の一面に出ているが、あのお金はそもそも自分の金。

官房機密費は国民の税金であること。どっちが一面になるかはあきらか。

機密費問題はニュースにならない

この問題が野中氏から出たあと写真週刊誌のフラッシュから電話取材に応じた。

この官房機密費について聞かれ、

秘書時代にみたことがあります。
小泉政権以前の問題ですよと、自分も一回渡されそうになって断った。
と応えた。

そしたらある日、母から電話があり「大変なことになっているよ」と。

新聞にフラッシュの広告が出ていて、「三宅、上杉、ハマコウは官房機密費を受け取った」と私までもらっていることになっていた。

本来ならばマスコミ自身が調査チームをつくって内部調査をすることが筋だ。

********** ******

相撲協会だって内部調査をした。

もし貰ってなかったのなら、野中さんを訴えるなりすればいいのに、一切無視しつづけている。

久米
テレビで貰っていた評論家などが、偉そうに発言しているのをみていやになっちゃうよ、と野中さんが語っている。

上杉
官房機密費は2週間に一回7000万円ずつ補充する。官房副長官が指示した事務官がする。

週刊ポストに連載を始めてから、配っていたという事務官経験者がら電話があった。
「許しがたい」と。
はじめは私が怒られているのかと思った。
その方は現在引退され、今は田舎にいる人だったが、結局、当時官房機密費を渡した人やタカリにきた記者をやっていた人間が、今は評論家となってテレビに出て、平気な顔で「政治とカネ」を批判しているのをみて許しがたいと言っていた。

小沢一郎の問題を追及している通信社や解説の人が政治家に説明責任があると、自分たちが散々官房機密費にタカリにきておいてとんでもない、と。

ある人は会いに来てくれということで、会いに行った。

自分が渡した当事者やタカリに来た人がテレビで大きな顔をしているのをみて憤慨していた。立派なことを言っている人間が、今まで自分が何をやってきたのか。

その方に官房機密費の引き継ぎノートを見せられた。

「これは本来引き継いだり処分しなければならないものだが、コピーするとかはできないので、机の上にたまたまノートが
あったとして、今から私は散歩に出かけるから、書き写すなりなんなりしてください」と言って家を出て行かれた。

それを書き写し、それを元に取材をしたが、この問題に関しての関係者の圧力がとにかくすごい。

ただじゃおかないぞ、オマエはもうこの世界で生きていけない。一切今後関係しない。

親しい人からは「電車に乗るな、道を歩く時には気をつけろ」「家に帰らないほうがいいぞ」と心配してくれている。

私は取材相手に「説明してください」といっているだけなんですけど。

久米
記者クラブという閉鎖されたものがあるから、こういう問題が出てきている

上杉
いわゆる共犯関係何ですよ。

まともに話す人はいない。怒る、脅す。

システムとして組まれている
マスコミ政治部長あたりが官房長官から、「だれかものわかりのいい記者2人つれてきてよ」と頼まれて連れて行く。食事をして最後にお土産を渡され、そこに白い封筒が入っている。
最初は10万円くらい。それを断ると、先輩の政治部長が「みんなもらってきたんだから気にせず受け取れ」と受け取る。

もしそこで断れば、上司に逆らって、物分かりの悪い記者だとい人事異動になる。だからほとんど受け取らざるを得なくなり、徐々にそれが当たり前になっていく。

そうして共犯関係が出来上がり、どんどん継承されていくことになる。 

久米
テレビ局もそういう体質あったからね

今の内に一つの新聞社が先手をうってバラせばいいのに

上杉
世界の記者は気づいている。記者クラブ問題や官房機密費問題。国民もネットなどで気づいている。
ネットの役割が大きいと思う。非記者クラブメディアの団結があって世の中にばれてしまっている。

そういう中でもマスコミは黙っていられなくなるはずだ。

マスコミ各社は早く内部調査をして、やったことは罪ですから認めて、そういう人はもう使わないと、時代が時代なので若い人に譲って引退をしていただく。

久米
ボクはニュースステーション時代から記者クラブなんかいらないといってきたけど、もう記者クラブは全部潰して、マスコミの政治部長は30歳以下にする。
野中さんも卑怯なんですよ、言うんだったら全て言わないと。
最後に、また秋にきてください。上杉さんが交通事故ってなってたらまずいよね。

——————————————————————————–

これから、汚染マスコミはどんどん追い込まれていき、各社それぞれ、なんらかの対応をせざるを得なくなるだろう。

この問題は日本社会を歪めてきた、また現在も歪め続けている”報道のあり方”の根幹に関わることである。

絶対にこの問題を風化させてはならない。

(転載貼り付け終了)