「主権者国民対悪徳ペンタゴンが民主代表選構図」

投稿日:2010/08/23 06:34

「植草一秀の『知られざる真実』」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010年8月22日 (日)
「主権者国民対悪徳ペンタゴンが民主代表選構図」

9月14日の民主党代表選の基本構図が明らかになりつつある。

 基本構図は、
主権者国民 対 悪徳ペンタゴン
である。
 
 悪徳ペンタゴンとは、これまで日本政治を支配し続けてきた米・官・業のトライアングルと、その手先として行動する政治屋(政)とマスゴミ(電)による、米官業政電の利権複合体を指す。
 
 昨年8月30日の総選挙では、日本の歴史上初めて、主権者国民勢力が政権を奪取した。鳩山政権は米官業による日本政治支配構造を刷新するための課題を設定した。
 
 悪徳ペンタゴンによる日本政治支配構造を刷新する具体策とは、
①対米隷属外交からの脱却
②官僚天下りの根絶
③企業団体献金の全面禁止
だった。
 
 日本政治の支配権を喪失した悪徳ペンタゴンは、検察権力とマスゴミを総動員して、権力の奪還に総力をあげた。
 
 攻撃の対象にされたのが主権者国民政権実現を牽引した小沢一郎氏、鳩山由紀夫氏の民主党小鳩執行部だった。
 
 三三事変、一一五事変、四二七事変が相次いで仕掛けられ、検察勢力と連携するマスゴミは、小鳩体制打倒に向けて激しい攻撃を展開した。
 
 本ブログ8月16日付記事
「小沢一郎氏周辺の刑事問題に関する五つの真実」
に記述したように、小沢氏が攻撃を受けている事案は、犯罪性のない瑣末な事項である。大久保隆規氏の収支報告は合法的なものであったことが確認されているほか、小沢氏関連で問題にされたことがらも、不動産登記が不動産取得から2ヵ月ほどずれたこと、一時的な資金繰りの資金収支を報告書に記載しなくてよいとの慣例に従っただけであること、などで、犯罪性を認めることは不可能である。
 
 ところが、かつて大本営発表報道を垂れ流したのと同様に、マスゴミが歪んだ情報操作に手を染めているため、かなり多数の日本国民に歪んだイメージが植え付けられた。
 
 悪徳ペンタゴンは民主党内にも手先を送り込み、主権者国民政権を民主党の内部から破壊する工作活動を進めてきた。
 
 悪徳ペンタゴンの手先として活動するのが、渡部恒三氏、菅直人氏、仙谷由人氏、岡田克也氏、野田佳彦氏、前原誠司氏、枝野幸男氏、玄葉光一郎氏の悪徳8人衆である。
 
 6月2日、鳩山前首相は普天間問題処理失敗の責任を取って首相を辞任し、同時に小沢一郎幹事長も辞意を表明した。
 
 この機に乗じて悪徳8人衆が民主党政権を乗っ取った。この瞬間に第一次主権者国民政権は終焉し、悪徳ペンタゴン対米隷属政権が復活した。

参院選で民主党が勝利すれば、この悪徳ペンタゴン政権が定着するところだったが、菅首相が消費税大増税公約を提示するなどの暴走を演じたため、民主党は参院選で大敗した。同時に、民主党が大敗したもうひとつの重要な原因として、菅首相が民主党内の主権者国民派勢力を完全に排除する民主党分断を実行したため、多数の民主党支持者が離反したことも見落とせない。
 
 菅直人氏は参院選が菅政権に対する国民の信任投票であることを公言したが、主権者国民が菅政権に不信任を明確に突き付けたため、菅首相続投の正統制はすでに消失している。
 
 それにもかかわらず菅首相は総理の椅子にしがみついており、また、悪徳ペンタゴンは、菅政権の続投をゴリ押ししようとしている。政治家の出処進退をめぐる醜態は見苦しいものである。
 
 9月14日の民主党代表選に向けて悪徳ペンタゴンの情報工作が一段と激しさを増すことは明確である。
 
 マスゴミは最重要の事実をまったく伝えない。最重要の事実とは、8月16日付記事に記載した五つの真実である。具体的には、
①小沢一郎氏関連の刑事問題がすべて瑣末なことがらであること。
②検察審査会の審査補助員選定が極めて不透明であること。
③検察審査会委員の選定が面接によるとの説があること。
④検察審査会に申し立てを行った人物が「在特会」会長と伝えられていること。
⑤その「在特会」幹部4名が京都府警に逮捕されたこと。
などがまったく伝えられない。
 
 他方で、悪徳8人衆およびその周辺から発信される、小沢氏に対するネガティブ・イメージを強調する発言だけが強調して報じられる。
 
 そのなかでも、突出した悪質ぶりを示すのが、偽黄門渡部恒三氏のコメントである。「ライジング・サン(甦る日本)」様が、8月21日のテレビ東京偏向番組での渡部恒三氏発言を紹介された。渡部氏は
「(小沢氏が)首相になると検察は小沢氏を起訴できなくなる。彼が今、首相になるというのは、悪いことをした人間を政治がかばうことになる」と述べたのだ。
 
「悪いことをした人間」というのは一体何か。この一言だけでも、渡部恒三氏が国会議員を務める資格さえ持ち合わせていないことが明白である。
 
 偽黄門は無罪推定原則などの現代民主主義の基本原則さえ知らない無知をさらけ出している。年齢で人を区分するべきではないが、渡部氏のような老害しか持ち合わせていないとしか見えない人物は、一刻も早く議員を辞職するべきだ。岡田克也氏の発言も、ほとんど同レベルのものである。
 
 こんな人物を頻繁にテレビに出演させるところに、マスゴミの偏向がくっきりと示されている。
 
 先の大戦時、大本営情報と結託したマスゴミの攻撃を受けた側に真実が存在した。マスゴミの大罪を主権者国民は常に意識のなかに入れておかねばならない。マスゴミに攻撃される人物こそ、真実の人材であると考えるべきだ。
 
 主権者国民は、偏向マスゴミがあらゆる手段を用いて小沢氏攻撃を展開してくることを念頭に入れておかねばならない。
 
 しかし、主権者国民は悪徳ペンタゴンの手先であるマスゴミ報道にひるむことなく、徹底して闘い抜かねばならない。主権者国民が政治の実権を奪還するか。それとも6.2クーデターで主権者国民から権力を奪還した悪徳ペンタゴンがこのまま日本政治支配権を持ち逃げするのか。
 
 主権者国民は結束してマスゴミとの闘いに勝利を収めねばならない。

(転載貼り付け終了)