「カン首相、再び「脱小沢」宣言の愚挙」

投稿日:2010/08/18 06:30

「日々坦々」から貼り付けます。

(転載貼り付け開始)

2010/08/17(火) 09:00
「カン首相、再び「脱小沢」宣言の愚挙」

まったく学習能力がないカンカラカン首相

世の中の動向を見ながら政治をすることは悪くはない。

しかし菅さんの場合は、世論と迎合して出したり引っ込めたりと、全く一貫性に欠けている、世論迎合政治である。

代表選においても小沢氏の復権を国民は望んでいないとみるや、早速「脱小沢」を再び宣言した。

今後の民主党や政局を考えれば、党内基盤の弱い菅首相が、小沢氏の協力を仰ぎ、挙党体制をつくることが、ねじれ国会に向けた政権運営にとっては不可欠だというのが常識的考え方だと思う。

菅さんにとっては、党をまとめるよりも、今の自分の立場をいかに守るかに汲々とし、一点、権力にしがみつくことが最大の課題のようだ。

菅首相、代表再選後も「脱小沢」維持 幹事長に起用せず  (asahi.com 2010年8月17日4時1分)  
≪菅直人首相は9月の民主党代表選で再選された場合、小沢一郎氏を幹事長に起用しない方針を固めた。首相周辺には、小沢氏の幹事長起用で政権基盤の強化を図るべきだとの声もある。だが、小沢氏が「政治とカネ」の問題で世論の反発を受ける中、首相は「脱小沢」路線を徹底する方が得策と判断した。
 首相は16日までに党幹部や複数の党所属議員に対し、こうした考えを伝えた。小沢氏を支持する議員グループ内には、代表選の行方にかかわらず、小沢氏の幹事長など要職での起用を求める声が強く、今回の首相の判断で党内対立が激化する可能性もある。
 代表選をめぐっては、小沢グループや鳩山グループを中心に小沢氏自身の立候補を主張する声や、立候補しなくても代表選後は要職で起用すべきだとの意見が強い。小沢氏に近い原口一博総務相も15日のテレビ番組で「小沢氏という大きなナタを使わないで困難な状況を乗り切れるのか」と述べ、小沢氏の要職での処遇を求めた。
 一方、首相に近い議員グループ内には、小沢氏が立候補した場合、首相が劣勢に立たされるとの懸念から「小沢氏に幹事長就任を求め、代表選やその後の党運営で協力を求めるべきだ」(ベテラン議員)といった意見もある。
 ただ、6月の代表選で菅氏を支持した前原誠司国土交通相や野田佳彦財務相らは、小沢氏が幹事長として人事権と党の資金を一手に握ることへの警戒感が強い。首相は世論や党内情勢を踏まえ、小沢氏を幹事長に起用しないことで、首相支持グループの結束を図る狙いがある。≫

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内閣支持率が徐々に回復傾向にあるが、これは、記者も夏休みで、これと言った記事がなく、新聞の記事内容も菅首相批判がなくなってきたことも原因であろう。かなり消去法的な支持であり、「コロコロ変わる首相」に歯止めを打つことと、他に選択肢が無いことで、「しょうがない」「まあいいか」的な安易な非常に無責任な支持であるといえる。

内外における景気や円高問題もなんら有効な対策もなく、外交についても代表選が第一義となっているため、人に押し付け、日本政治はこの間、全く停滞している。

これが一国の責任ある総理なのだから、日本国民にとっては悲劇である。

わずか2ヶ月の総理が夏休みをとることも疑問だが、軽井沢からもどったら、一番の優先順位である自らの代表選に向けて精力的に動いている、この姿に、このお方の政治信条が透けて見える。

「脱小沢」を掲げ、執行部を反小沢で固めて、参院選敗退でそれを見直すのかと思ったが、一人として責任を取ることなく、しかも、代表選後も「脱小沢」を続けていくと堂々と宣言している。

代表選では、国会議員(衆参413人)票は1人2ポイント(計826ポイント)、地方議員票は計100ポイントをドント式で各候補に割り振る。今回約35万人が登録している党員・サポーター票は衆院の300小選挙区ごとに最多得票候補に1ポイントを与える。国会議員150人分の重みがある党員・サポーター票の動向も焦点になる、ということだ。

≪現段階では、小沢グループが130~150、鳩山が50~60、菅が40~50、旧民社と前原が各30~40、旧社会党、野田が約30ずつといわれている。菅派は全体の3割程度、「反菅」派は小沢、鳩山グループを中心に4割前後、残りの約3割は態度不明か模様眺めと見られる。≫(塩田潮氏)

この模様眺めの3割の争奪戦で、菅さんが表立って動き出し、各グループも動き出して、仙谷が相変わらず水面下で画策しているようだ。(参照1.2)

明後日に迫った「鳩山グループ」研修会で佐藤優氏が講演するという。日刊ゲンダイが次のように伝えている。

≪軽井沢の「鳩山グループ研修会」で、普天間基地の県内移設反対論者の佐藤優氏(元外務省職員の作家/写真右)が講演するのだ。鳩山前総理の挨拶に続き、「日本の外交政策について」と題して約2時間話す日程になっている。佐藤氏が外交について話せば、普天間問題に触れるのは確実。この問題について佐藤氏は常々、こんな“核心”発言を続けている。「普天間問題は、官僚にとって『日本国家の支配者はわれわれである』ということを示す象徴的事案」「外務官僚と防衛官僚の決めた辺野古案に落ち着けば、日本国家の支配者は官僚ということを国内外に示すことができるのです」
この発言の意味は大きい。鳩山グループが、わざわざ講師に呼んだ佐藤氏の考え方を共有すれば、代表選で菅首相の続投支持ということはない。むしろ小沢擁立に動く布石になりそうだ。≫(日刊ゲンダイ)

国民が欲することを謙虚に受け止め、国民目線に立った政治をすることが、民主党が掲げた「国民生活が第一」の政治の原点であったはずだ。

それを全く無視し、衆院選で掲げたマニフェストに反し、民主党に投票した国民を裏切り続けているカン政権に鉄槌を加え、軌道修正するためにも反菅が団結し堂々と闘ってもらいたい。

是非、代表選では、正面からの政策論争で徹底的に菅さんの日和見、裏切り、政権後退内閣を批判し、コケ落とし、菅政権がかかえる問題を白日の下にさらけ出し、国民が政権交代で期待したものをもう一度思い起こさせて欲しい。

小沢さんが出てくるのか、代わりに誰か立つのか今週見えてくるか!

(転載貼り付け終了)