「『泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい』(世川行介著)は必読だ!」

投稿日:2010/08/30 07:40

2010/08/29(日) 10:01
「『泣かない小沢一郎(あいつ)が憎らしい』(世川行介著)は必読だ!」

昨日アマゾンから予約していた、待ち望んでいた、本が届いた。

この著者のブログ「世川行介放浪日記」 は、1年半くらい前から時々読ませていただいていた。

その中に小沢一郎論がアップされていて、最初はそこから入ったが、世川氏の放浪者としての日記の独自な世界に引き込まれていった。

毎日熱心に見ているわけではないか、何故か、疲れている時にふと思い出し、読むと癒される、という不思議なブログである。

当初から本になることを期待していた一人だった。

独自な視点で、今まで書かれた小沢さんに関する本とは一線を画している。

何が違うか。著者の視点と本全体に流れる哀愁と愛情が感じられるのだ。

小沢さんを知る側近を中心に丁寧に取材していて、側近でしかわからない人間・小沢一郎が浮き彫りになっていて、新たな発見が多く、読み応えがあり、いっきに読んでしまった。

インタビュー中心のノンフィクションではあるが、小説を読んでいるような感覚もあり、とにかく不思議な小沢一郎論になっている。

まず、タイトルからそれは感じられると思う。

今までの小沢一郎論をひっくり返すような内容もあり、実際、私も他の本などで知っていた事柄や通説などと、実際は違っていたんだと、目からウロコがいくつも落ちた。

是非、これは多くの人に読んでいただきたい本である。

まえがきで、この本を上梓した理由を次のように書いている。

≪小沢一郎を社会的に抹殺しようとまで憎む者たちとは、いったい<何者>なのだろう。
そして、それらに立ち向かい、地べたに叩きつけられる度に、泥を払って起き上がり、ファイティングポーズをとり続ける小沢一郎とは、<何者>なのだろう。
さらに、そして、小沢一郎という政治家一人を排斥するために、大量の政治エネルギーがついやされる平成日本とは、いったい、どんな<時代>なのだろう。
その疑問が、本書を書かせた一番の理由だ。≫

特に、羽田元首相が語る小沢一郎は、今までの各々が持っていた小沢さんに対する見方を変えてくれると思う。

同期として40年前に小沢氏とともに田中派の門を叩き、二人で一つだと言われていたくらい、いつも共に行動していたという羽田氏ならではの小沢評が、いくつも散りばめられている。

そんな羽田さんと小沢さんは、政治改革、二大政党制の夢を見続け、それが自民党ではできないと一緒に飛び出し新生党を結成する。
その後、新進党のゴタゴタで二人は袂を分かち、民由合併で再び一緒になり、二人で夢を見続けた政権交代を再び成し遂げる。

その首班指名の時に、鳩山由紀夫に投票するために、小沢さんが黙って身体が不自由になっている羽田さんの手をとり、二人で投票した時の回想には、心うたれた。

小沢さんは、何を言われても、いいわけはしないし、語らない。

それで誤解され曲解されて報道されたり、また側近も忖度しながら、間違った解釈をすることも多い。

この本の冒頭で、現在の状況を羽田さんが語っている、その心情がこの本にずっと流れているので、大変恐縮だが、その一部だけ引用させていただく。

≪毎日、テレビのニュースで、マスコミから袋叩きの「かれ」が、口をへの字に曲げて、ことさらに胸を張って、毅然と立ち向かっている姿を眺めながら、ぼくは、口惜しさに心が張り裂けそうだ。「かれ」は、負けず嫌いで、意地っ張りで、死んでも泣き言なんか口にする男ではないから、誰にも哀しそうな顔は見せないだろう。だけど、きっと、深夜の独りの部屋でだけは、自分に襲いかかってくる禍々(まがまが)しさへの無念を抱きしめているにちがいない。そう思った。そう思うと、「かれ」が不憫でたまらない。≫

今後、随所でこの本のことを引用させていただくことになると思う。

まずは、是非一読をオススメしたい。

最後までお読みいただきありがとうございます

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tag : 小沢一郎 世川行介
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日本の「劣化」を憂う小沢一郎氏と「劣化の象徴」朝日の捏造記事
2010/08/28(土) 12:17
マスメディアの偏向報道は、とにかく無視するに限る。

もう言っていること、主張していることがメチャクチャで捏造記事も出てきた。

特に朝日新聞系列がひどい。

小沢さんとの会談後、連合の古賀氏がインタビューに応じていた。

それに関して朝日は次のように書いている。

「このままでは民主分裂」 連合会長の直接仲裁も不発(asahi.com 2010年8月28日0時53分)
≪「このままでは民主党が分裂する」。連合の古賀伸明会長は27日、9月の民主党代表選に立候補する菅直人首相と小沢一郎前幹事長に直接、対決回避を促した。最大の支持母体として党内二分の様相を懸念しての仲裁だが、両氏の歩み寄りはなかった。 古賀氏は菅首相に電話し、「一致結束した体制を築けないか」と要請。首相は「その通りだ」と答えたという。 続いて、連合を訪れた小沢氏にも同じように働きかけたが、小沢氏は「そう思っていたが、(首相に)そういう意思がないということなので」とさらり。古賀氏は首相との電話のやり取りも伝えたが、それ以上の議論にはならなかった。 その後、古賀氏は記者団に「2人がガチンコで戦えば我々の組織も二つに割れかねない。両氏の対決をやめられないか。話し合いの余地は残っている」と語った。≫

この古賀氏のインタビューはテレビで見たが、カンさんと電話で話したという部分は次のようなものだった。

「今日の朝、菅総理から電話がありまして、知っていたんじゃないですかね、今日小沢さんと会うことになっていることを・・・」

カンさんから古賀氏へ電話したとはっきり言っているのである。

この部分を活字にしているメディアはなく、探しても見つからなかった。(※その後見つかる)

朝日はこの記事の中で、古賀氏が菅首相に電話したと、完全に捏造している。

これは、挙党体制が築けないのは小沢さんに問題がある、ということを強調する記事の主旨が初めにあり、それに沿う様に記事を書くための味付け程度に、古賀氏がカンさんに電話したというほうが格好がつく。
それだけ古賀氏が挙党体制を望んでいる、としたかったのが、記事の構成上そのほうが都合がよかったのだろう。

菅さんが脱小沢路線を引っ込めなかったことに原因があるにもかかわらず、小沢さんに、その責任をなすりつけるための演出効果を高めるために、捏造したといえる。

古賀氏も党分裂回避を模索し、カンさんもそれを望んでいるが、小沢さんがその気がないということを言いたいのだ。

(読売の記事に次のように書いてあったのが見つかった)

≪首相側は小沢氏の活発な動きに警戒を強めている。首相は27日、小沢氏の連合訪問前に古賀氏に電話し、「本来なら早めにお邪魔しないといけないが、時間がとれない」と釈明した。≫(参照)

こういう記事に限らず、特に代表選に関する記事は、メディアの劣化が激しいことがよくわかる。

円高対策についても、小沢さんが出馬を決意する前までは、菅さんの無策を批判していたマスメディアが、出馬宣言後は、何かと小沢さんに結びつけ、こんな時に代表選などやっていてもいいのか、という論調に変わっている。

「普天間問題」と「政治とカネ」で鳩山・小沢を追い込んだように、マスメディアの攻勢に素直に受け入れてしまう国民が、悲しいかな、まだまだ少なくはない。

この週末、議員が地元に帰ると、そうしたマスメディアの論調を鵜呑みにした支援者たちが、小沢支持を掲げる議員に食って掛かるだろう。

また、報道各社は「世論調査」という世論操作を次々と打ち出し、小沢氏出馬反対を轟(とどろ)かせることになる。

カンさんが鳩山さんと再び会談することになっているようだが、劣勢が伝えられるカンさんは、何を言ってくるかわからない。

菅・鳩山両氏、30日に再会談へ (産経ニュース 2010.8.28 01:32)   
≪9月の民主党代表選をめぐって、菅直人首相と鳩山由紀夫前首相が30日に再会談するため、調整に入ったことが27日、分かった。首相が再会談の希望を伝え、鳩山氏が応じた。同党幹部が明らかにした。
再会談で首相は、代表選で再選されれば挙党態勢をとる考えを伝え、代表選を有利に運びたいとの狙いがあるとみられる。しかし、党内には菅、小沢両陣営が熾(し)烈(れつ)な多数派工作に入っており、小沢陣営は再会談に反発しそうだ。首相と鳩山氏は25日夕、首相官邸で、小沢一郎前幹事長の代表選出馬回避のため会談を行った。鳩山氏は挙党態勢の構築を理由に、「脱小沢」路線の撤回などを求めたが、首相は応じなかった。・・・≫

モスクワにまで電話をしたようだが、鳩山さんは出なかったようだ。

********** ******

鳩山氏は電話に出なかった (産経ニュース 2010.8.28 01:15)  
≪民主党前幹事長、小沢一郎が代表選出馬を表明した26日夜(日本時間)、モスクワに滞在中の鳩山由紀夫の携帯電話が2度鳴った。だが、鳩山は出なかった。電話は首相の菅直人からだった。
鳩山は訪露前に小沢支持を表明している。その鳩山に対して、菅には何の用事があったのか。そして、鳩山はなぜ電話に出なかったのか。鳩山グループの中堅は、菅の電話の意図をこう見立てる。
「菅さんは、鳩山さんが29日に帰国したら会談し、人事で妥協案を示すつもりではないか。例えば鳩山さんを幹事長にするとか」
一方、鳩山が出なかった理由について、周辺は「盗聴される恐れがあったから」と説明する。だが、鳩山はモスクワで記者団に、自身が掲げてきた「友愛」の理念が菅の政策には十分に継承されていないと批判している。鳩山はあえて電話に出なかったのではないかという憶測が党内の一部に広がった。≫

まあ、カンさんの焦りがわかるというものだ。

カンカラカンの意味がよくわかる事例も出てきている。

カンさんの空(むな)しいパフォーマンスの数々は、見ているこちらが虚(むな)しくなる。

前日はホテルニューオータニの高級寿司店「久兵衛」で食事しておきながら、一転、次の日は報道人に事前に伝え、ラーメン食べて庶民派をアピール。

円高対策で、町工場?に得意の視察。ただ見るだけで何もしないことは明確。

死刑執行する東京拘置所の「刑場」、このタイミングで公開したのも、全ては代表選につながっている。

まだ、正式にスタートしていない代表選は、9月1日告示から14日投開票まで、ますます過激化してくる。

マスメディア、官僚、閣僚を総動員して、小沢さん攻撃が過激化してくるだろう。

120年間の歴史で、築き上げられてきた強靭な官僚機構による既得権益組織は、その歴史の中で何度かメスを入れられる機会があったが、ことごとく封殺してきた。

脱官僚を掲げて政権交代を果たした民主党も、カンさんが総理に就任してからというもの、完全に官僚支配が復活し、自民党政権下以上に操り人形と化す様相を呈している。

そんな強固な官僚機構と対決し、真の国民中心の政治を実現できる、最後の砦が小沢一郎という政治家である。

この民主党代表選は、日本の今後、10年先、20年先がかかっているといえる。

細川政権崩壊後、日本は急速に国力が衰え、自信と誇りを失くして世界の潮流(冷戦構造からの脱却)からも外れてしまった。
日本の将来の方向性を決定付ける真の改革者として、また既得権益の破壊者として、最後の希望の星として、小沢一郎氏を守らなければならない。

代表に選ばれたとしても総理になれるかは未知数だ。我々、小沢支持者にとっては、油断は禁物である。

小沢さんは日本の「劣化」について、先日の「小沢一郎政治塾」の講演で次のように語っている。

≪あらゆる分野で、最近、「劣化」という言葉が使われておりますけれども、勿論、私ども政界においても、官界においても財界においても、一般社会においても、そういう精神の荒廃といいますか、日本人の劣化というのは急速に進んでいるように思えて、その点が心配でなりません。≫

しかし、必ず日本人にはこの難局を乗り越えられると、明治維新を例にとって語っている。

≪(本来日本人は)精神的な豊かさと、大きなそして強い心をもっておった。だからこそ、侍の支配する封建制からいっきに、ヨーロッパで言えば近代革命と市民革命を一緒に成し遂げたような、明治維新が出来上がった、ということだろうと私は思っています。そういうように非常に日本人のそれなりの美徳といいますか、高いモラル、文化をもっておったと。≫

根底には、日本の、そして日本人の持っている”良心”を、小沢さんは信じていると言える。

今は、マスメディアによって曇らされ、欺かれている真実を見る目を、国民の本来もっているであろう”良心”に訴えかけていくことで、開かせ、気づかせることができる、と。

総理として矢継ぎ早に国民のための政策を打ち出していけば、必ず理解される。

それまでは、気が抜けない日々が続きそうだ。

(転載貼り付け終了)