Re:[9]世界基金の行方

会員番号4655 佐藤裕一 投稿日:2010/09/02 01:29

 会員番号4655の佐藤裕一です。

 太田理空さん、はじめまして。

 投稿[9]「世界基金の行方」について詳しいことを存じ上げませんが、貴重な情報をありがとうございます。私からは何も情報提供出来なくて申し訳ないです。

 慈善事業のなんとか運動の基金とか助成金とか、ODAにしたってそうですが、裏とか闇の部分が無い方が、かえって珍しいと思ってしまいます。今に始まった話ではなく、昔からそういうものだったのでしょう。主体者が国家であっても国連であっても民間その他であっても。

 経営形態が組織化されればされるほど、どんどんそうなっていきます。財団などの巨大組織になれば闇も巨大であり、宗教団体と一緒です。洋の東西を問わないのでしょう。

 映画『オリバー・ツイスト』Oliver Twist(1948)で、子供達が粗末な食べ物を毎日僅かずつ与えられて酷使されながら、救貧院の運営者達が豪華な食事にがっついている様子(全然優雅な感じでもない)が描かれていて、印象的だったのを思い出しました。

 チャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイスト』は何回も映像化され過ぎてわけが分からなくなっていますが、私が見たことがあるのは白黒ので、巨匠デイヴィッド・リーン監督作品です。『アラビアのロレンス』Lawrence of Arabia(1962)、『ドクトル・ジバゴ』Doctor Zhivago(1965)など規格外の大作を作った人ですが、小説『オリバー・ツイスト』の映像化作品については、同時代人であるキャロル・リード監督の『オリバー!』Oliver!(1968)の方がアカデミー賞作品賞、監督賞などの受賞で高評価なようですね。私は彼の作品だと『第三の男』The Third Man(1949)くらいしか観たことがありません。

 慈善事業に従事している人間は、一体何を収入源にして事業を展開し、何を資金源にして食べているのだろうか。何を食い物にして生きているのだろうか。そう考えれば暴力団が慈善事業に精を出すのも分かります。「非営利」なんて一体全体、成立するのでしょうかね。やっぱり綺麗事の実態は嘘まみれなのです。私は街頭や駅前やコンビニとかの募金とかは、一切協力しなくなって久しいです。お金に監視カメラがついているわけでもなし、わざわざ暴力団組長の懐を温めたって、あほらしくて仕方ありませんから。

 強固な意志を持つ個人が少人数の仲間同士で実践している活動以外は、成り立たないのではないでしょうか。私は今のところ、裏や闇があっても実際に活動して、少しは役に立っていることがあるのであれば、ある程度の評価を致しますけれども。

 

 チャールズ・ディケンズ – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/チャールズ・ディケンズ

 オリバー・ツイスト – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/オリバー・ツイスト

 デヴィッド・リーン – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/デヴィッド・リーン

 キャロル・リード – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/キャロル・リード

 オリバー! – wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/オリバー!