山下俊一氏を信頼してもっと重要視すべき
私たちは山下俊一氏を信頼してもっと重要視すべきです。この点ではまさに専門家に学ぶべきなのです。武田氏や小出氏は、放射線の人体への影響に関しては決して専門家ではないからです。
「新・心に青雲」から貼り付けます。
(転載貼り付け開始)
2011年10月21日
山下俊一氏の弁証法的解説
ブログ「こころとからだな日々」の山下様から「がんの特効薬はなぜ世に出ない?」にコメントを頂戴した。主要部分をこちらにも掲載しておく。
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私も自分がガンになったらどうするか、真剣に考えたことがあります。自力療法の操体法をしていて病気になったら他人におまかせというわけにもいかないと思いました。近藤誠の著書や、森下敬一の自然医学による指導を調べるうちに、ガンは必ずしも苦しみの大きい病気でもなく、恐ろしい病気ともいえないという面もあると分かりました。調べるうちに、ひょっとしたら自分は必要以上に恐怖を植えつけられていたのかもしれないとも感じました。
ガン検診そのものが発がんを促す要素があるとも指摘され、手術も抗がん剤も痛みや不安、恐怖などマイナス要素も大きいと分かってきて、各人いろいろ自由に判断することですが、自分個人としては、すっぱり生活改善のみで、死ぬまでできるだけふだんどおりに過ごすというのもよいのではないかと結論した次第です。検診を受けずにガンと知らないまま、ガンに振り回されることなく死ねればそれはそれで自分には幸せな選択のように思われるのです。
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「ひょっとしたら自分は必要以上に恐怖を植えつけられていたのかもしれない」という感想にはまったく同感である。
私たちはことさら癌は恐ろしい死の病だと聞かされている。しかし実際は、船瀬俊介氏が言うように、人は癌で死んでいるのではなく抗がん剤の投与や放射線治療によって殺されているのだ。
そして癌が怖いと日々怯えて神経質になり、癌検診で癌が見つかったらパニックになる。つまりは癌よりも心の問題のほうが大きい。
癌にならないように普段から生活過程をととのえれば良く、それでもなお癌と宣告されたら、なおいっそう生活過程(とくに食事)を見直して、あとは山下様がおっしゃるように「死ぬまでできるだけふだんどおりに過ごす」が良いと思う。
2008年に俳優の緒形拳ががんで亡くなったけれども、死去の5日前にはTVドラマ「風のガーデン」の制作発表会に出席していた。癌だと感じさせない見事な振る舞いだったと記憶している。
「必要以上に恐怖を植えつけられていた」ということで言うと、原発事故による放射能被害も同様であろう。
放射能で癌(甲状腺がん)になるとやたらに怯えるのはいかがかと思う。
細胞が癌化する要素は、食事の悪さが第一であろうが、その他に体内の癌化をうながす活性酸素を増やして、DNAを傷つける要因はほかにもある。例えば水道水、農薬、環境ホルモン、食品添加物、電磁波、たばこなどである。
福島原発から放出された放射性物質程度の量(100ミリシーベルト)なら、まったく問題にならないのに、子どもや妊婦が今日にも発癌するとわめきちらすのはどうかしている。
あくまで「防護」の指標として、年間100ミリシーベルト以下なら大丈夫というものを、日本国では50ミリシーベルト以上は除染や避難の対象としているようだが、「市民運動家」どもはそれでもダメだ、1ミリシーベルト以下にしろと騒いでいる。
私はYouTubeで、長崎医大の山下俊一氏の講演「福島原発事故の放射線健康リスクについて」(2011年4月17日)を見た。
前半 http://www.youtube.com/watch?v=9q9kaIIpSpw
後半 http://www.youtube.com/watch?v=kTF2gCugInc&feature=related
山下氏は「福島県アドバイザー」にもなっていて、あちこち講演して住民の不安を取り除こうとされている。ところがその発言が無責任だとか、東電寄りだとかでぼろくそに批判する輩がいる。
「福島県アドバイザー山下俊一氏の解任を求める記者会見」というのも見た。
http://www.youtube.com/watch?v=BLbQydJZbgI&feature=related
私は山下俊一氏の説明は実に懇切丁寧で誠実なものであると思う。住民の中に放射能ヒステリーがいるのを承知で「闘って」おられるのは見事だと感じた。
講演の質疑応答と、「山下俊一氏の解任を求める記者会見」で山下氏を避難する者は、アタマが悪いのではないか。科学的な説明を理解できていない。あきれるばかりだ。
現状、放射性物質は恐れるにたりないと説く山下氏を、市民運動家どもは、それが東電やほかの電力会社の自己対応を甘やかすことになるという一点で避難、罵倒する。
現下では放射能は心配ないとなれば、東電の責任はかぎりなく少なくなるかもしれないが、それと原発をやめるかどうかの議論とは関係ない。
私は原発はやめるべきで、急ぎ代替エネルギーを開発すべきだとは思うが、放射能被害をことさらに煽りたてることには反対である。
山下氏を非難する輩は、氏自身も語っているが、まさに風評被害を作り出している張本人である。被害者意識の行き過ぎが却って別の被害者を大量に作り出してしまっている。
動画のなかで山下氏は「正しく怖がってほしい」と述べている。そのとおりだ。市民運動家たちは「間違って怖がっている」のである。
なにも原発が100パーセント安全だとも言っていないし、今の放射線も100パーセント安全だとは言っていない。それを「怖い怖い」の市民運動家は、100パーセント安全と言わないからウソつきだ、まやかしだと騒ぐ。
「絶対」とか「完全」とかの言葉の意味が理解できていない。
まさに○か×かの受験勉強的読解力しかないのか…。
だからこそ、弁証法的な捉え方の理解が必要なのである。山下氏はしっかりと弁証法的に説いているのに、市民運動家は「あれかこれか」の形而上学的にしか理解しようとしていない。
(転載貼り付け終了)